JP3051402B1 - 柩用台車 - Google Patents

柩用台車

Info

Publication number
JP3051402B1
JP3051402B1 JP11088176A JP8817699A JP3051402B1 JP 3051402 B1 JP3051402 B1 JP 3051402B1 JP 11088176 A JP11088176 A JP 11088176A JP 8817699 A JP8817699 A JP 8817699A JP 3051402 B1 JP3051402 B1 JP 3051402B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hearse
box
pair
roller support
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11088176A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000279461A (ja
Inventor
晃 岡本
Original Assignee
株式会社オフィスイチマルハチ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社オフィスイチマルハチ filed Critical 株式会社オフィスイチマルハチ
Priority to JP11088176A priority Critical patent/JP3051402B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3051402B1 publication Critical patent/JP3051402B1/ja
Publication of JP2000279461A publication Critical patent/JP2000279461A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【課題】 会館葬における積み降ろし作業を行うときに
便利で、遺体が入った柩を落下するのを防止でき、柩を
楽に移動させることができ、女性1人でも操作できる柩
用台車を提供する。 【解決手段】 前後左右のキャスター12および左右一
対の駆動輪40,40が取り付けられた車体10と、駆
動輪40を回転させる駆動モータ40M と、車体10に上
下昇降自在に取り付けられた、柩を載せる柩台30と、
柩台30を上下に昇降させる柩台昇降手段20とから構
成されている。そして、左右一対の駆動輪40,40
が、前後のキャスター12,12間の中央位置に配設さ
れており、左右一対の駆動輪40,40の車軸の間に、
差動装置42が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柩用台車に関す
る。さらに詳しくは、特に会館葬に便利な柩用台車に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、葬式は自宅で行う自宅葬が大半を
占めていたが、核家族化が進むに伴い、自宅葬よりも会
館葬の占める割合が急速に増え、現在では行われる葬式
のうち80% 程度が会館葬である。葬式の形態が、自宅葬
から会館葬へと変わるにつれ、葬式で使用される必要な
道具等も変わってきている。
【0003】会館葬を行なった場合の一般的な柩の移動
工程を概説する。遺体が入れられた柩を、 (1) 病院から霊柩車に載せ、 (2) 霊柩車から通夜を行う場所、例えば自宅へ降ろし、 (3) 自宅から霊柩車に載せ、 (4) 霊柩車から本葬を行う会館の台車に降ろし、 (5) 台車から降ろして会館内のお別れ台へ移し替え、 (6) お別れ台から再び台車へ移し替え、 (7) 台車から霊柩車へ載せ、 (8) 霊柩車から焼場の台車へ降ろし、 (9) 台車から焼却装置へ入れ、 (10)焼却装置から出す 会館葬における上記(1) 〜(10)の各工程では、遺体を入
れた柩を積み降ろしさせるのに、病院や酒屋等で使用さ
れている台車と同じ手押し式の台車を使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、会館葬にお
いて、手押し式の台車を使用した場合には、前記(1) 〜
(9) の各移動工程のときに、遺体が入れられた柩を載み
降ろしするには、万が一にでも落下させると大変なこと
になるので、最低でも男性4人の力で柩を運ぶ必要があ
るという問題がある。特に、前記(5)および(6)の工程に
おいて、遺体が入れられた柩をお別れ台に載み降ろしす
る作業は、大変な力作業となる。というのは、参列者か
ら柩がよく見えるように、お別れ台は約100cmの高
さのものが一般的だからであり、この場合、作業者が危
険を伴う場合さえあるという問題がある。また、会館葬
で葬式を行うときに、手押し式の台車では、不便なこと
が種々あったが、前述のごとく、会館葬の需要は最近急
増したばかりなので、会館葬に有効で便利な専用の台車
がなかったという問題がある。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、会館葬におけ
る積み降ろし作業を行うときに便利で、遺体が入った柩
を落下するのを防止でき、柩を楽に移動させることがで
き、女性1人でも操作できる柩用台車を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の柩用台車は、
左右一対の駆動輪が取り付けられた車体と、前記駆動輪
を回転させる駆動モータと、前記車体に上下昇降自在に
取り付けられた、柩を載せる柩台と、該柩台を上下に昇
降させる柩台昇降手段とからなり、前記柩台が、載せる
べき柩の長手方向に間隔をもって、その幅方向に延びた
形状の複数のローラ昇降用孔が形成された柩載箱と、柩
載箱の下方に、上下に昇降自在に設けら れたローラ支持
体と、該ローラ支持体を上下に昇降させるローラ支持体
昇降手段と、前記ローラ支持体に、前記ローラ昇降用孔
に対応した間隔をもって取り付けられ、載せるべき柩の
幅方向に平行な回転軸を有する複数のローラとからな
り、前記ローラ支持体の上昇時には、前記各ローラは、
その上部が柩載箱より高い位置に上昇し、前記ローラ支
持体の下降時には、前記各ローラは、その上部が柩載箱
より低い位置に下降することを特徴とする。請求項
柩用台車は、請求項1記載の発明において、前記左右一
対の駆動車が、左右それぞれにおける前後のキャスター
間の中央位置に配設され、前記左右一対の駆動輪の車軸
の間に、差動装置が取り付けられたことを特徴とする。
請求項の柩用台車は、請求項1または2記載の発明に
おいて、前記駆動モータの駆動シャフトと前記差動装置
に駆動を与える駆動シャフトとの間に、中間シャフトが
その両端をいずれもユニバーサルジョイントで取り付け
られ、前記左右一対の駆動輪をいずれも上下に昇降させ
る駆動輪昇降手段が設けられたことを特徴とする。請求
の柩用台車は、請求項または記載の発明に
おいて、前記ローラ支持体に、耐熱棒が立てて取り付け
られ、前記ローラ支持体の上昇時に、前記耐熱棒の先端
が、前記柩載箱の高さより高い位置に上昇し、前記ロー
ラ支持体の下降時に、前記耐熱棒の先端が、前記柩載箱
の高さより低い位置に下降することを特徴とする。
【0007】請求項1の柩用台車によれば、遺体が入れ
られた柩を柩台の上に載せて、駆動モータによって駆動
輪を回転させることによって、前後左右のキャスターで
支持された車体を前後に移動させることができるので、
非常に楽であり、女性1人でも操作することができる。
また、柩が載せられた柩台を柩台昇降手段によって上下
に昇降させることができるので、柩の載み降ろしを頻繁
に行う会館葬で使用すると特に便利であり、柩を運ぶ人
手や力作業も必要なく非常に楽であり、しかも、柩の載
み降ろしの際に柩を落としてしまうのを防止することが
できる。
【0008】さらに、ローラ支持体昇降手段によって、
ローラ支持体を上昇させて、各ローラの上部を柩載箱よ
り高い位置に上昇させておくと、柩をローラの上に順次
載せることができるので、遺体が入れられた重い柩を楽
に柩台に載せることができる。また、柩台に柩を載せた
後に、ローラ支持体昇降手段によって、ローラ支持体を
下降させて、各ローラの上部を柩載箱より低い位置に下
降させると、ローラに支持されていた柩を柩載箱の上に
載せることができる。このため、柩台にストッパを設け
なくても柩が落下するのを防止することができる。逆
に、柩を柩台から降ろすときには、ローラ支持体昇降手
段によって、ローラ支持体を再び上昇させて、ローラの
上部を柩載箱より高い位置に上昇させておくと、柩は複
数のローラで支持されるので、柩をローラの上から順次
降ろすことができ、遺体が入れられた重い柩を楽に柩台
から降ろすことができる。
【0009】請求項の柩用台車によれば、左右一対の
駆動輪の間には差動装置が取り付けられているので、車
体をスムーズに水平面内で旋回させることができる。し
かも、左右一対の駆動輪はそれぞれ前後のキャスター間
における中央部に取り付けられているで、車体は、キャ
スターおよび駆動輪に支持されたまま、車体の中央部を
中心にして水平面内で旋回する。このため、狭い場所で
も進行方向を変えることができる。
【0010】請求項の柩用台車によれば、地面に接地
していた左右一対の駆動輪を上昇させて地面から離せ
ば、車体を支持しているのは前後左右のキャスターのみ
となる。このため、人手によって車体を、前後方向だけ
でなく、横方向や斜め方向など所望の方向に移動させる
ことができる。よって、祭壇のお別れ座の前方にて車体
を横方向へ押せば、車体を祭壇のお別れ座に、スムーズ
に配置することができる。そして、柩台昇降手段によっ
て、柩台とともに柩を上昇させることができるので、葬
儀に出席している人達の眼前に、遺体が入れられた柩を
揚げることができる。
【0011】請求項の柩用台車によれば、耐熱棒の上
昇時に、その先端を柩載箱より高く上昇させることがで
きるので、火葬場の火葬装置から取り出した直後の高熱
の柩を耐熱棒で支持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の柩用台車の側面
図である。図2は本実施形態の柩用台車の平面図であ
る。図3は本実施形態の柩用台車の背面図である。図1
〜3に示すように、本実施形態の柩用台車は、車体1
0、柩台昇降手段20、柩台30および駆動輪40から
構成されている。
【0013】まず、車体10を説明する。符号11はフ
レームを示している。フレーム11の下面には、前後左
右に計4個のキャスター12が取り付けられている。フ
レーム11の後部には、後板13が取り付けられてい
る。後板13の上部には、取手14が取り付けられてい
る。取手14には、後述する駆動モータ40M を駆動させ
て車体10を前進させるための筒状のアクセルグリップ
15が、回転自在に取り付けられている。符号16は、
リンクを示しており、前記アクセルグリップ15を握っ
て回転させたときの回転角度の変位を駆動モータ40M の
駆動力の変位として伝達させるためのものである。
【0014】つぎに、柩台昇降手段20を説明する。図
4は柩台昇降手段20の動作説明図である。図1および
図4において、符号30は、遺体を載せるための柩台を
示している。この柩台30の下部には、左右それぞれ
に、前後一対の水平なレール26,26が取り付けられ
ている。各レール26には、スライダ25が前後進退自
在に嵌められている。各スライダ25は前後一対のレバ
ー23,23の上端にそれぞれ取り付けられている。前
後一対のレバー23,23は途中で前後方向に互いに交
わっており、その交点は支軸24で枢着されている。各
レバー23の下端には、それぞれスライダ22が取り付
けられている。各スライダ22は、左右一対の前後方向
に延びたレール21,21に沿って前後進退自在に嵌め
られている。図示しないが、車体10の適所とレバー2
3の適所との間には、伸縮自在な柩台昇降用シリンダが
取り付けられている。柩台昇降用シリンダを伸縮させる
ことによって、柩台30を上下に昇降させることができ
る。この柩台昇降用シリンダとしては、油圧シリンダが
好適である。なお、柩台昇降手段20は、上記のごとき
構成だけでなく、柩台30を上下に昇降させる構成であ
れば、特に限定されない。
【0015】つぎに、柩台30を説明する。図5は図2
のV−V線矢視断面図である。図2および図5におい
て、符号31は柩を載せるための柩載箱を示している。
この柩載箱31は、底板がない箱の形状である。この柩
載箱31の上面には、載せるべき柩の長手方向に間隔を
もって、その幅方向に延びた形状の複数のローラ昇降用
孔31h が形成されている。
【0016】柩載箱31の内側には、その幅方向に延び
た前後一対の支持棒32、32が取り付けられている。
各支持棒32には、レバー33の中間部がそれぞれ枢着
されている。前後一対のレバー33,33のそれぞれの
上端は、ローラ支持体35の下部にそれぞれ枢着されて
いる。このローラ支持体35は柩載箱31の長手方向に
延びており、このローラ支持体35の上部には、複数の
ローラ36が回転自在に取り付けられている。これら複
数のローラ36の間隔は、前記柩載箱31のローラ昇降
用孔31h の間隔に対応している。前後一対のレバー3
3、33の下端には、連結棒34の前端および後端がそ
れぞれ枢着されている。連結棒34の後端と、前記柩載
箱31の後板との間には、伸縮自在なローラ昇降用シリ
ンダ36C が取り付けられている。前記ローラ昇降用シリ
ンダ36C を伸縮させることによって、全てのローラ36
をローラ支持体35とともに上下に昇降させることがで
きるのである。
【0017】上記のごとき構成の柩台30を、図6〜7
で示す柩台60に置換して構成させてもよい。そこで、
柩台60を説明する。図6は柩台60の側面断面図であ
る。図7は柩台60の平面図である。図6および図7に
示すように、柩台60は前記柩台30と同じ構成の柩台
に、耐熱棒67が上下に昇降自在に取り付けられた構成
である。ただし、前記柩台30における柩載箱31の上
面には、左右3対の耐熱棒用孔61h が形成されている。
そして、前記柩載箱31の内側には、その幅方向に延び
た3本の支持棒62が取り付けられている。各支持棒6
2には、レバー63の中間部がそれぞれ枢着されてい
る。各レバー63のそれぞれの上端は、左右各対の耐熱
棒67の下端に枢着されている。これら複数対の耐熱棒
67の間隔は、前記柩載箱31の耐熱棒用孔61h の間隔
に対応している。各耐熱棒67の上端は、セラミック製
の支持体となっており、高熱に耐えることができる。前
記各レバー63の下端は、柩載箱31の長手方向に細長
く水平な連結棒64の適所に枢着されている。この連結
棒64の後端と柩載箱31の後板との間には、伸縮自在
な耐熱棒用シリンダ67C が取り付けられている。耐熱棒
用シリンダ67C を伸長させることによって、全ての耐熱
棒67を、その先端が前記柩載箱31の高さより高くな
る位置に上昇させることができる。また、耐熱棒用シリ
ンダ67C を短縮させることによって、全ての耐熱棒67
を、その先端が前記柩載箱31の高さより低くなる位置
に下降させることができる。
【0018】したがって、前記柩台30を柩台60に置
換した場合には、ローラ支持体65の上昇時に、耐熱棒
を柩載箱61より高く上昇させることができるので、火
葬場の火葬装置から取り出した高熱の柩を耐熱棒67で
支持することができるという効果を奏する。
【0019】つぎに、駆動輪40を説明する。図8は駆
動輪40の駆動伝達を示す模式図である。図9は駆動輪
40の周辺の側面図である。図1、図8および図9に示
すように、前記車体10の前部に、駆動モータ40M が取
り付けられている。この駆動モータ40M の駆動シャフト
47には、中間シャフト45の一端がユニバーサルジョ
イント46を介して取り付けられている。この中間シャ
フト45の他端には、駆動シャフト43がユニバーサル
ジョイント44を介して取り付けられている。この駆動
シャフト43は、差動装置42に駆動を与えるものであ
り、差動装置42の前面に取り付けられている。この差
動装置42の左右両側には、外側に延びた左右一対の車
軸41,41がその軸廻りに回転自在に取り付けられて
いる。各車軸41の先端には、それぞれ駆動輪40が取
り付けられている。前記駆動モータ40M の駆動力は、駆
動シャフト47→ユニバーサルジョイント46→中間シ
ャフト45→ユニバーサルジョイント44→駆動シャフ
ト43→差動装置42→車軸41の順に伝達され、左右
一対の駆動輪40を回転させて、車体10を前後に進退
させることができるのである。
【0020】また、左右一対の駆動輪40,40の間に
は、各車軸41を介して差動装置42が取り付けられて
いるので、車体10をスムーズに水平面内で旋回させる
ことができるという効果を奏する。
【0021】つぎに、駆動車昇降手段50を説明する。
前記車体10の適所に、昇降板51の前端がピン52で
上下に揺動自在に枢着されている。この昇降板51の中
間部には、U字金具53が取り付けられており、昇降板
51およびU字金具53によって、前記車軸41が支持
されている。昇降板51の後端には、リンク55の下端
がピン54で枢着されている。リンク55の上端には、
リンク57がピン56で枢着されている。リンク57の
上端は、支持具59に枢着されている。この支持具59
は車体10の適所に固定されている。そして、横倒して
配設された駆動輪昇降シリンダ40C の先端は、前記ピン
56によって枢着されており、駆動輪昇降シリンダ40C
の後端は、車体10の適所に枢着されている。したがっ
て、駆動輪昇降シリンダ40C を伸長させると、昇降板5
1とともに車軸41を上向きに揺動させることができる
ので、左右一対の駆動輪40,40を上昇できるのであ
る。逆に、駆動輪昇降シリンダ40C を短縮させると、昇
降板51とともに車軸41を下向きに移動させることが
できるので、左右一対の駆動輪40,40を下降させる
ことができるのである。この駆動輪昇降シリンダ40C と
しては、油圧式シリンダが好適である。なお、駆動車昇
降手段50は、上記のごとき構成だけでなく、左右一対
の駆動輪40,40を上下に昇降させる構成であれば、
特に限定されない。
【0022】図10は本実施形態の柩用台車の概略斜視
図である。同図に示すように、図示しない車体10の側
周面を、華やかな蒔絵が描かれた板16で囲んでおく
と、華やかな葬儀を演出することができ、好適である。
また、符号17で示すように、塩化ビニル等の合成樹脂
もしくはゴム製であって、防水加工された折り畳み可能
なじゃばら式の被布やカーテンの上端縁部を、柩台30
の側周部に取り付けておくとよい。この場合、内部の機
械や部品が外部から見えるのを防止できるととも、柩の
中に遺体とともに入れられたドライアイスに起因して柩
の外部に発生する水滴が、内部の機械や部品に浸入する
のを防止できる。
【0023】つぎに、本実施形態の柩用台車の作用効果
を説明する。図1に示すように、遺体が入れられた柩を
柩台30の上に載せて、駆動モータ40M によって駆動輪
40を回転させることによって、車体10を前後に移動
させることができるので、非常に楽であり、女性1人で
も操作することができるという効果を奏する。
【0024】また、柩が載せられた柩台30を、柩台昇
降手段20によって上下に昇降させることができるの
で、柩の載み降ろしを頻繁に行う会館葬で使用すると特
に便利であり、柩を運ぶ人手や力作業も必要なく非常に
楽であり、しかも、柩の載み降ろしの際に柩を落として
しまうのを防止することができるという効果を奏する。
【0025】図1および図4に示すように、ローラ昇降
用シリンダ36C を伸縮させることによって、ローラ支持
体35を上昇させて、各ローラ36の上部を柩載箱31
より高い位置に上昇させておくと、柩をローラ36の上
に順次載せることができるので、遺体が入れられた重い
柩を楽に柩台30に載せることができる。また、柩台3
0に柩を載せた後に、ローラ昇降用シリンダ36C を短縮
させることによって、ローラ支持体35を下降させて、
各ローラ36の上部を柩載箱31より低い位置に下降さ
せると、ローラ36に支持されていた柩を柩載箱の上に
載せることができる。このため、柩台30にストッパを
設けなくても柩が落下するのを防止することができると
いう効果を奏する。逆に、柩を柩台30から降ろすとき
には、ローラ昇降用シリンダ36C を伸縮させることによ
って、ローラ支持体35を再び上昇させて、ローラ36
の上部を柩載箱31より高い位置に上昇させておくと、
柩は複数のローラ36で支持されるので、柩をローラ3
6の上から順次降ろすことができ、遺体が入れられた重
い柩を楽に柩台から降ろすことができるという効果を奏
する。
【0026】図8に示すように、左右一対の駆動輪4
0,40の間には、各車軸41を介して差動装置42が
取り付けられているので、車体10を水平面内でスムー
ズに旋回させることができる。しかも、左右一対の駆動
輪40,40はそれぞれ前後のキャスター12間におけ
る中央部に取り付けられているので、車体10は、全て
のキャスター12および駆動輪40に支持されたまま、
車体10の中央部を中心にして水平面内で旋回する。こ
のため、本実施形態の柩用台車によれば、狭い場所でも
進行方向を簡単に変えることができるという効果を奏す
る。
【0027】図8および図9に示すように、駆動輪昇降
シリンダ40C によって、地面に接地していた左右一対の
駆動輪を40,40を上昇させて地面から離せば、車体
10を支持しているのは前後左右のキャスター12のみ
となる。このため、人手によって車体10を、前後方向
だけでなく、横方向や斜め方向など所望の方向に移動さ
せることができる。よって、祭壇のお別れ座の手前に
て、本実施形態の柩用台車を横方向へ押せば、車体10
を祭壇のお別れ座に、スムーズに配置することができ
る。そして、柩台昇降手段20によって、柩台30とと
もに柩を上昇させることができるので、葬儀に出席して
いる人達の眼前に、遺体が入れられた柩を上昇させて揚
げることができるという効果を奏する。
【0028】葬儀が終了すれば、柩台昇降手段20によ
って、柩台30とともに柩台30を下降させる。そし
て、本実施形態の柩用台車を横方向に押して、祭壇のお
別れ座から出す。そして、駆動輪昇降シリンダ40C によ
って左右一対の駆動輪40,40を下降させて、地面に
接地させる。本実施形態の柩用台車の柩台30に柩を載
せたまま、駆動モータ40M を駆動させて、柩を会館の外
部へ移動すればよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1の柩用台車によれば、遺体が入
れられた柩を柩台に載せて、この柩台を昇降機構の油圧
シリンダによって上下に昇降させることができる。この
ため、柩を霊柩車に載せたり降したりするときに、楽で
あり、しかも、柩を落としてしまうのを防止することが
できる。さらに、柩を柩台に載せるときには、ローラ支
持体を上昇させて、複数のローラの上に柩を載せること
ができる。また、柩を移動させるときには、ローラ支持
体を下降させて、柩載箱の上に柩を載せることができ
る。このため、柩台にストッパを設けなくても柩が落下
するのを防止することができる。請求項の柩用台車に
よれば、左右一対の駆動輪をスムーズに水平面内で旋回
させることができる。しかも、駆動輪は車体の長手方向
における中央部に取り付けられているので、車体は、そ
の中央部を中心にして旋回する。このため、狭い場所で
も進行方向を変えることができる。請求項の柩用台車
によれば、左右一対の駆動輪を上昇させて地面から離せ
ば、地面に接地しているのはキャスターのみである。こ
のため、車体を人間の力で横方向へ押せば、車体を祭壇
のお別れ座に、配置することができる。そして、柩載昇
降手段によって、柩台とともに柩を上昇させることがで
きるので、葬儀に出席している人達の眼前に、遺体が入
れられた柩を上昇させることができる。請求項の柩用
台車によれば、耐熱棒の上昇時に、その先端を柩載箱よ
り高く上昇させることができるので、火葬場の火葬装置
から取り出した高熱の柩を耐熱棒で支持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の柩用台車の側面図である。
【図2】本実施形態の柩用台車の平面図である。
【図3】本実施形態の柩用台車の背面図である。
【図4】柩台昇降手段20の動作説明図である。
【図5】図2のV−V線矢視断面図である。
【図6】柩台60の側面断面図である。
【図7】柩台60の平面図である。
【図8】駆動輪40の駆動伝達を示す模式図である。
【図9】駆動輪40の周辺の側面図である。
【図10】本実施形態の柩用台車の概略斜視図である。
【符号の説明】 10 車体 12 キャスター 20 柩台昇降手段 30 柩台 31 柩載箱 31h ローラ昇降用孔 35 ローラ支持体 36 ローラ 40 駆動輪 40M 駆動モータ 42 差動装置 43 駆動シャフト 44 ユニバーサルジョイント 45 中間シャフト 46 ユニバーサルジョイント 47 駆動シャフト 67 耐熱棒

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後左右のキャスターおよび左右一対の駆
    動輪が取り付けられた車体と、 前記駆動輪を回転させる駆動モータと、 前記車体に上下昇降自在に取り付けられた、柩を載せる
    柩台と、 該柩台を上下に昇降させる柩台昇降手段とからなり、 前記柩台が、 載せるべき柩の長手方向に間隔をもって、その幅方向に
    延びた形状の複数のローラ昇降用孔が形成された柩載箱
    と、 柩載箱の下方に、上下に昇降自在に設けられたローラ支
    持体と、 該ローラ支持体を上下に昇降させるローラ支持体昇降手
    段と、 前記ローラ支持体に、前記ローラ昇降用孔に対応した間
    隔をもって取り付けられ、載せるべき柩の幅方向に平行
    な回転軸を有する複数のローラとからなり、 前記ローラ支持体の上昇時には、前記各ローラは、その
    上部が柩載箱より高い位置に上昇し、 前記ローラ支持体の下降時には、前記各ローラは、その
    上部が柩載箱より低い位置に下降する ことを特徴とする
    柩用台車。
  2. 【請求項2】前記左右一対の駆動車が、左右それぞれに
    おける前後のキャスター間の中央位置に配設され、 前記左右一対の駆動輪の車軸の間に、差動装置が取り付
    けられたことを特徴とする請求項1記載の柩用台車。
  3. 【請求項3】前記駆動モータの駆動シャフトと前記差動
    装置に駆動を与える駆動シャフトとの間に、中間シャフ
    トがその両端をいずれもユニバーサルジョイントで取り
    付けられ、 前記左右一対の駆動輪をいずれも上下に昇降させる駆動
    輪昇降手段が設けられたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の柩用台車。
  4. 【請求項4】前記柩載箱の下方に、立てた状態で耐熱棒
    が上下昇降自在に設けられ、 前記耐熱棒の上昇時に、その先端が、前記柩載箱の高さ
    より高い位置に上昇し、前記耐熱棒の下降時に、その先
    端が、前記柩載箱の高さより低い位置に下降することを
    特徴とする請求項または記載の柩用台車。
JP11088176A 1999-03-30 1999-03-30 柩用台車 Expired - Fee Related JP3051402B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11088176A JP3051402B1 (ja) 1999-03-30 1999-03-30 柩用台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11088176A JP3051402B1 (ja) 1999-03-30 1999-03-30 柩用台車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3051402B1 true JP3051402B1 (ja) 2000-06-12
JP2000279461A JP2000279461A (ja) 2000-10-10

Family

ID=13935609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11088176A Expired - Fee Related JP3051402B1 (ja) 1999-03-30 1999-03-30 柩用台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3051402B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010110569A2 (ko) * 2009-03-23 2010-09-30 Ko Beong Gee 이송대차
CN115252358A (zh) * 2022-07-18 2022-11-01 江西天境精藏科技有限公司 一种太平柜的遗体自动提存装置
CN115281520A (zh) * 2022-07-14 2022-11-04 江西东晟智能设备集团有限公司 一种流动瞻仰台观望装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421594B1 (ko) * 2001-12-26 2004-03-11 주식회사 세종이엔지 자동승강이송장치
US7220222B2 (en) 2005-01-19 2007-05-22 Multi-Shifter Inc. Cart for die transportation
CA2595210A1 (en) * 2005-01-19 2006-08-10 Multi-Shifter Inc. Cart with lift and drive assist
JP4779683B2 (ja) * 2006-02-08 2011-09-28 株式会社明電舎 無人搬送車
CN102745458B (zh) * 2012-02-10 2014-12-17 湖南吉利汽车部件有限公司 电池装载车
US20140027693A1 (en) * 2012-07-26 2014-01-30 Mopec, Inc. Scissor lift apparatus
KR101406994B1 (ko) 2014-02-24 2014-06-13 성일테크 주식회사 열차용 에어컨 탈착 및 이송장치
JP6363985B2 (ja) * 2015-12-07 2018-07-25 ヤマザキ・シー・エー株式会社 葬儀用遺体保冷装置
JP6924092B2 (ja) * 2017-07-28 2021-08-25 株式会社クーロン 複数遺体保存装置
KR102229718B1 (ko) * 2020-07-06 2021-03-18 이용욱 운구용 이동 대차

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010110569A2 (ko) * 2009-03-23 2010-09-30 Ko Beong Gee 이송대차
WO2010110569A3 (ko) * 2009-03-23 2010-12-23 Ko Beong Gee 이송대차
CN115281520A (zh) * 2022-07-14 2022-11-04 江西东晟智能设备集团有限公司 一种流动瞻仰台观望装置
CN115281520B (zh) * 2022-07-14 2023-09-29 江西东晟智能设备集团有限公司 一种流动瞻仰台观望装置
CN115252358A (zh) * 2022-07-18 2022-11-01 江西天境精藏科技有限公司 一种太平柜的遗体自动提存装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000279461A (ja) 2000-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2020277119B2 (en) Reconfigurable transport apparatus
JP3051402B1 (ja) 柩用台車
US6912746B2 (en) Bed
US4019772A (en) Hospital trolleys
US20140259420A1 (en) Reconfigurable patient support
JPS63500701A (ja) 改良された患者移送車
US20140027693A1 (en) Scissor lift apparatus
JP2020512896A (ja) 電気作動式車輪付きストレッチャーシステム
EP1238885A1 (en) Carriage
CN1151862A (zh) 升降翻滚式床上套搬病人手术推车
US2142215A (en) Mortician and ambulance cot
GB2302672A (en) Ambulance trolley with powered scissor linkage
CN216021718U (zh) 一种轻便型转运车
CN213697571U (zh) 一种助行康复电动轮椅
JPH0721028U (ja) 難歩行者用車
CN213759100U (zh) 护理移位机
US6533523B2 (en) Wheelchair system for transferring occupant to motor vehicle
JP2004223078A (ja) 介護用リフト装置
CN211797289U (zh) 一种急诊临床用担架车
CN215535040U (zh) 一种方便拿取和放置的医用耗材及患者物品放置台
JP2002065747A (ja) 移動台車
JPH0642304U (ja) タイヤ脱着補助台車
JPS5937946A (ja) 患者移動台
JP3613795B2 (ja) 車椅子
CN113143620A (zh) 基于滑动抬升式辅助病人上床的医疗床承接机构及其承接方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees