JP3051174B2 - クレーピング条件を調節する装置 - Google Patents

クレーピング条件を調節する装置

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JP3051174B2
JP3051174B2 JP5505125A JP50512593A JP3051174B2 JP 3051174 B2 JP3051174 B2 JP 3051174B2 JP 5505125 A JP5505125 A JP 5505125A JP 50512593 A JP50512593 A JP 50512593A JP 3051174 B2 JP3051174 B2 JP 3051174B2
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
    • D21G3/00Doctors
    • D21G3/005Doctor knifes

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、紙ウェブが付着される抄紙機のクレーピン
グ面から、クレーピングドクタにより紙ウェブをしわ付
け剥離(creping off)するときのクレーピング条件を
調節する装置であって、前記クレーピングドクタが長い
作業縁を備えた長いドクタブレードを備え、該ドクタブ
レードがブレードホルダ内に取り付けられ且つウェブの
全幅に亘って延びており、ウェブをしわ付け剥離する作
動第1位置と磨耗したブレードをブレードホルダから取
り外して新しいブレードをブレードホルダ内に挿入する
休止第2位置とにブレードが枢動できるようにするた
め、ブレードの作業縁に対して平行で且つ該作業縁から
少なくとも0.2 mの距離に位置する、クレーピングドク
タの第1回転軸線を形成する手段と、前記第1回転軸線
上でクレーピングドクタを枢動させる手段と、ブレード
の作業縁において該作業縁の衝撃面とクレーピング面と
の間に形成される任意の衝撃角を設定できるようにする
ため、ブレードの作業縁に対して平行で且つ該作業縁か
ら少なくとも15mm以内に位置する第2回転軸線を形成す
る手段と、前記衝撃角を設定すべく前記第2回転軸線上
でクレーピングドクタを枢動させる手段とを有する装置
に関する。
背景技術 この形式の装置は、米国特許第4,919,756号(Sawda
i)に開示されている。ドクタブレードは、該ドクタブ
レードの先端部に対して平行に延びた軸に固定されたブ
レードホルダ内に取り付けられる。各軸は2アーム形衝
撃角調節レバーのベアリングを通って延びており、前記
レバーの一方のアーム端は、ドクタブレードの先端部と
整合して配置されたピローブロック内で枢動できる。衝
撃角調節レバーの軸線方向外方で、傾動レバーが軸に取
り付けられている。傾動レバーを傾動させ、従ってブレ
ードホルダを、作動第1位置(ブレード先端部がヤンキ
ードライヤの円筒面と接触する位置)と休止第2位置
(磨耗したブレードを交換する位置)との間で傾けるた
めの作動シリンダが設けられている。他のピローブロッ
クと衝撃角調節レバーの他方のアーム端との間には、ド
クタブレードをその先端部の回りで枢動させるためのジ
ャッキねじが設けられている。ドクタブレードの角度位
置を連続的に調節して実質的に一定の衝撃角を維持する
ことにより、ドクタブレードの磨耗がクレーピング(し
わ付け)工程に与える悪影響を低減し、及び/又は紙ウ
ェブの物理的特性(例えば、機械方向の引張り強度)に
与える悪影響(これはドクタブレードの磨耗により引き
起こされることがある)を実質的に最小にする。開示さ
れた装置はドクタブレードの角度位置を自動的に且つ連
続的に調節する手段を有し、これらの手段は、ドクタブ
レードの所望の回転量と時間との間の経験的に得られる
関数関係がプログラムされた手段を備えている。
開示された調節可能なドクタは、機械的安定性の低い
レバー装置を用いている。ドクタ装置及び製造されるク
レープティッシュペーパに悪影響を与える振動を防止す
るには、ドクタをかなり頑丈なものにすべきである。ま
た、ヤンキードライヤの円筒面の溝の形成を最小にする
には、ドクタを軸線方向に振動させるべきである。開示
されたドクタ装置ではドクタの振動が与えられず、装置
は横方向の力を吸収できることが要求される。開示され
た調節可能なドクタ装置の上記欠点を解決すべく改良す
ると、大スペースを要する装置になってしまうであろ
う。別の欠点は、抄紙機のフレーム部材にドクタを取り
付けるためのアタッチメントが異なるため、既存の慣用
的なドクタとの交換が容易でないことである。
発明の開示 本発明の目的は、コンパクトで、充分な機械的安定性
を有し且つ既存の慣用的なクレーピングドクタとの交換
が容易に行える調節可能なクレーピングドクタ装置を提
供することにある。
本発明によれば、上記目的は、冒頭に述べた種類の装
置であって、前記クレーピングドクタに含まれ且つ両端
部を備えた長いビーム部材を有し、第1回転軸線を形成
する前記手段が、ビーム部材に連結された2つの同心状
枢動ピン装置を備え、該枢動ピン装置がビーム部材の両
端部に1つずつ設けられ、前記手段が更に、枢動ピン装
置を支持するための、該枢動ピン装置と関連した手段を
備え、該支持手段が抄紙機のフレーム部材に固定できる
ようになっており、各枢動ピンが装置及びこれに関連す
る支持手段が1つの対を形成し、各枢動ピン装置枢動ピ
ン及び該枢動ピンに対して回転できないように且つ垂直
に固定された端壁を備え、前記端壁が、長いビーム部材
の両端部の直ぐ外方に1つずつ、互いに平行に配置さ
れ、第2回転軸線を形成する前記手段が、両端壁に対し
て平行なビーム部材の横方向変位を案内(ガイド)する
手段を備え、該ガイド手段が、ビーム部材の端部とこれ
に関連する端壁との各対について、第2回転軸線の所望
の位置から引いた曲率半径をもつ円弧に沿って延びた長
い形状の第1ガイド部材を形成する構造部分と、第1ガ
イド部材の形状に適合し且つ協働する第2ガイド部材と
を備え、前記両ガイド部材が、専ら前記円弧に沿って、
一方のガイド部材が他方のガイド部材に対して移動でき
るように相互連結されており、両ガイド部材のうちの一
方のガイド部材がビーム部材に設けられ且つ他方のガイ
ド部材が端壁に設けられ、これにより各枢動ピン装置と
ビーム部材の端部との間に軸線の回りの枢動連結部を形
成し、第2回転軸線上でクレーピングドクタを枢動させ
る前記手段が、ビーム部材を端壁に対して平行な方向に
変位させるべく、ビーム部材と端壁との間に作動的に連
結され、第1回転軸線上でクレーピングドクタを枢動さ
せる前記手段が、抄紙機のフレーム部材により支持され
且つ枢動ピンを回転させるべく作動的に連結されている
ことを特徴とする装置により達成される。
このような装置は機械的に安定しており且つコンパク
トであり、また、慣用的なクレーピングドクタに基づい
ているので、既存のクレーピングドクタと容易に取り替
えることができる(なぜならば、抄紙機のフレーム構造
における既存の取付け位置を利用できるからである)。
好ましくは、前記第2回転軸線上でクレーピングドク
タを枢動させる前記手段は、ビーム部材の両端に1つず
つ配置された2つの回転−直線運動変更機構を有し、各
機構は、ビーム部材に枢着されたハウジングと、該ハウ
ジングを貫通して延びた長い位置決め部材とを備え、該
位置決め部材の一端は、位置決め部材が前記ガイド手段
への接線に対して実質的に平行に配置される位置におい
て、前記2つの枢動ピン装置の一方の端壁に隣接して回
転できないように且つ枢動できるように取り付けられて
おり、前記位置決め部材を前記ハウジングに対して長手
方向に変位させる手段を更に備えている。
衝撃角の設定に所望の精度が得られるようにするに
は、前記機構をねじジャッキとし、前記位置決め部材
を、前記ねじジャッキ内に含まれる位置決めねじにする
のが適当である。
また、一方の前記位置決め部材の長手方向変位により
他方の位置決め部材の対応する長手方向変位が生じるよ
うに、両運動変換機構を機械的に相互連結する手段を更
に設けることも適当である。このような手段は、例え
ば、衝撃角を制御する電子装置が適正に作動しなくなっ
た場合に、ハンドホイールを回すことにより衝撃角を手
動調節することを可能にする。
ヤンキードライヤの円筒面に溝が形成されることを防
止するには、前記支持手段に対するクレーピングドクタ
の軸線方向振動を可能にするベアリング手段を更に設
け、該ベアリング手段を、枢動ピン装置とこれに関連す
る支持手段との各対に関連して設けるのが適当である。
好ましくは、前記各ベアリング手段が枢動ピンの一部
の上で軸線方向に変位できるブシュを備え、前記支持手
段が、ブシュ上に取り付けられた内側リング、外側リン
グ、該外側リングが取り付けられた包囲ハウジング、及
び該ハウジングが固定されるブラケット部材を備えた自
動調心ベアリングを有し、前記ブラケット部材が抄紙機
の前記フレーム部材に取り付けられるようにする。これ
により、ベアリングをハウジング内に保護したコンパク
トな構造が得られる。
ガイド手段を変形させ且つ第1ガイド部材と第2ガイ
ド部材との嵌合に変化を生じさせる虞れのある曲げ力を
回避するには、前記枢動ピン装置の支持手段が2つの自
動調心ベアリングを有し、該自動調心ベアリングの1つ
が2つの同心状枢動ピン装置の各々に関連し、前記各自
動調心ベアリングが、クレーピングドクタの第1回転軸
線に対して垂直に延びた中央対称平面を有し、前記各被
駆動位置決め部材が中心線を有し、該中心線が2つの自
動調心ベアリングの2つの中央対称平面の各々に位置す
るように構成するのが適当である。
前記第1ガイド部材はガイドスロットであり、前記第
2ガイド部材は前記ガイドスロットの形状に適合するガ
イドレールであるのが好ましい。これにより、信頼性が
あり且つ機構的に簡単な設計が得られる。
別の構成として、前記第1ガイド部材がガイドスロッ
トで、前記第2ガイド部材が2列のガイドローラを備
え、前記ガイドスロットが2つの対向側壁を備え、該側
壁が互いに平行に延び且つ前記2列のガイドローラの軌
道を形成するように構成できる。ガイドレールをガイド
ローラに代えることは、ガイド手段の摩擦を低減したい
ユーザが望むことである。
本発明を特徴付ける他の特徴及びこれらの特徴により
達成されることを以下に説明する。
図面の簡単な説明 添付図面を参照して、本発明を以下に詳細に説明す
る。
第1図は、ブレードの交換が行えるように第1回転軸
線上で装置を枢動させる手段と、衝撃角の調節が行える
ようにほぼドクタブレードの回りでクレーピングドクタ
を枢動させる手段と、本発明を実施する他の手段を有す
る、ヤンキードライヤの円筒面から紙ウェブをしわ付け
剥離するのに使用されるクレーピングドクタ装置の好ま
しい実施例を示す僅かに簡単化した側面図である。
第2図は、第1図のII−II線方向から見た装置の長手
方向立面図である。
第3図は、第1図のIII−III線方向から見た装置の長
手方向立面図である。
第4図は、第1図のIV−IV線に沿う断面図である。
第5図は、第4図の一部の拡大詳細図であり、ドクタ
ブレードの先端部の回りのクレーピングドクタの枢動運
動を案内するガイド手段と、クレーピングドクタが振動
できるようにするベアリング手段と、磨耗したドクタブ
レードを交換する装置の傾動及び振動ができるようにす
る支持手段とを示すものである。
第6図は、第5図のVI−VI線に沿う断面図である。
第7図は、第1図と同様な側面図であり、最大衝撃角
を設定すべくドクタブレードの先端部の回りで枢動され
るクレーピングドクタを示すものである。
第8図は、第1図と同様な側面図であり、最小衝撃角
を設定すべくドクタブレードの先端部の回りで枢動され
るクレーピングドクタを示すものである。
第9図は、第1図と同様な側面図であり、磨耗したド
クタブレードの交換を可能にする休止位置に枢動される
ときのクレーピングドクタ装置を示すものである。
第10図は、2列のガイドローラが第5図及び第6図に
示すガイドレールと交換されるように構成した別の実施
例を示す部分断面図である。
第11図は、第10図のXI−XI線に沿う部分断面図であ
る。
第12図は、ドクタブレードの先端部が例えば第1図に
示すようなヤンキードライヤの円筒面と接触関係にある
ところを示す拡大部分側面図であり、ドクタブレードの
厚さは円筒面の半径に比べて大幅に誇張されて示されて
いる。
発明を実施するための形態 第1図〜第3図は、クレーピングドクタ4により、紙
ウェブ1を抄紙機のクレーピング面2(該クレーピング
面2に紙ウェブ1が付着する)からしわ付け剥離すると
きのクレーピング条件を調節するための装置を示す異な
る図面である。一般に、クレーピング面2はヤンキード
ライヤ3の円筒面である。クレーピングドクタ4は長い
ドクタブレード5を有し、該ドクタブレード5は、第12
図に最も明瞭に示す作業縁6を備えている。ドクタブレ
ード5はウェブ1の全幅に亘って延びており且つブレー
ドホルダ7に取り付けられている。図示の実施例では、
ブレードホルダ7は、Lodding Engineering Corporatio
n(米国、マサチューセッツ州、Aubum)からConformati
cの商標で市販され且つ本願に援用するGoodnowの米国特
許第3,778,861号の第2図に開示された形式のものであ
る。
クレーピングドクタ装置は、クレーピングドクタ4の
第1回転軸線9を形成するための手段(全体を番号8で
示す)を有し、第1回転軸線9はブレード5の作業縁6
に対して平行で且つ該作業縁6から少なくとも0.2 mの
距離に配置され、ドクタブレード5が、ウェブ1をしわ
付け剥離する作動第1位置(第1図)と、磨耗したドク
タブレード5をブレードホルダ7から取り外して新しい
ドクタブレード5をその中に挿入する休止第2位置(第
9図)とに枢動できるようにしている。第1回軸線9上
でクレーピングドクタ4を枢動させるための手段(全体
を番号10で示す)が設けられている。
更に、クレーピングドクタ装置は、第2回転軸線12を
形成するための手段(全体を番号11で示す)を有し、第
2回転軸線12は、作業縁6において、該作業縁6の衝撃
面とクレーピング面2(より正確には、作業縁6がクレ
ーピング面2と接触する位置でのクレーピング面2に対
する接線)との間に任意の衝撃角Aを設定できるよう
に、ブレードの作業縁6に対して平行で且つ該作業縁6
から15mm以内に配置されている。衝撃角Aを設定すべ
く、第2回転軸線12上でクレーピングドクタ4を枢動さ
せる手段(全体を番号13で示す)が設けられている。
本発明によれば、クレーピングドクタ4は、ブレード
ホルダ7を支持する両端部を備えた長いビーム部材14を
有している。より詳しくは、ビーム部材14は長手方向に
延びた一体フィン68を有し、該フィン68には、ねじ(図
示せず)によりブレードホルダ7に取り付けられてい
る。第1回転軸線9を形成するための手段8は、ビーム
部材14の各端部において1つずつ該ビーム部材14に連結
された2つの同心状枢動ピン装置(全体を番号15で示
す)と、該枢動ピン装置15を支持するための手段(全体
を番号16で示す)とを有している。支持手段16は抄紙機
のフレーム部材(その一部が、図面に番号17で示されて
いる)に固定されている。各枢動ピン装置15は、枢動ピ
ン18と、該枢動ピン18に対して回転できないように且つ
垂直に固定された端壁19とを有している。両端壁19は、
長いビーム部材14の各端部の直ぐ外方に1つずつ、互い
に平行に配置されている。
第2回転軸線12を形成する手段11は、ビーム部材14の
横方向変位を両端壁19に対して平行な方向に案内するガ
イド手段(全体を番号20で示す)を有している。これら
のガイド手段20は、ビーム部材14の端部とこれに関連す
る端壁19との各対について、第2回転軸線12の所望位置
から引いた曲率半径Rをもつ円弧24に沿って延びた長い
形状の第1ガイド部材23を形成する構造部分21、22を有
している。ガイド手段20は更に、第1ガイド部材23の形
状に適合し且つ該第1ガイド部材23と協働する第2ガイ
ド部材25を有している。両ガイド部材23、25は、一方の
ガイド部材が他方のガイド部材に対して専ら円弧24に沿
って移動できるように相互連結されており、一方のガイ
ド部材(図示の実施例では、ガイド部材23)はビーム部
材14上に設けられ、他方のガイド部材25は端壁19上に設
けられている。これにより、各枢動ピン装置15とビーム
部材14の隣接端との間に枢動連結(軸線12の回り)が形
成される。
第2回転軸線12上でクレーピングドクタ4を枢動させ
る手段13は、ビーム部材14を端壁19に対して平行な横方
向に変位させるべく、ビーム部材14と端壁19との間に作
動的に連結されている。第1回転軸線9上でクレーピン
グドクタ4を枢動させる手段は、図示しない位置で抄紙
機のフレ−ム部材により支持され且つ枢動ピン18を回転
させるべく作動的に連結されている。
第12図は、ドクタブレード5とヤンキードライヤ3と
の間の作動関係を示している。種々の角度関係及び角度
の表示を容易にするため、ブレード5の厚さはヤンキー
ドライヤ3の半径rに比べ大幅に誇張されている。一般
に、広く使用されているクレーピングドクタブレードは
約1.2 mmの厚さを有し、一方、ヤンキードライヤの直径
は約3m〜約5.5 m以上までに変化させることができる。
第12図にはドクタブレード5の先端部が垂直に切断され
たものが示されているが、多くの軟質クレープ紙製造業
者は90゜より小さい開先角をもつベベル状先端部を好ん
で使用し、従って、衝撃角Aが測定されるドクタブレー
ド5の面は、一般にベベル面と呼ばれている。本願明細
書において使用するように、衝撃角Aは、ドクタブレー
ド5のベベル面と、円筒面2とドクタブレード5との交
差点でのヤンキードライヤ3の円筒面2に対する接平面
Tの上流側部分とにより定義され、設定角Cは、ドクタ
ブレード5の後面と接線(接平面)Tの下流側とにより
形成される平面角である。一般に、衝撃角Aは約80゜〜
95゜、ブレード先端部の開先角Bは90゜〜約60゜、及び
設定角Cは約15゜〜約30゜である。衝撃角Aとは、クレ
ーピング作業の結果、すなわち、他のパラメータ間での
クレープ紙の厚さ及びマクロ組織の結果を制御する。作
業中、ドクタブレード5の作業縁6は磨耗され、このた
め、衝撃角Aに変化が生じる。所望の厚さ及び所望のマ
クロ組織をできる限り一定に維持するには、ドクタブレ
ード5をほぼその作業縁6の回りで枢動させて衝撃角A
を一定に維持することにより、ブレードの作業縁6の磨
耗を補償する必要がある。本発明によれば、クレーピン
グドクタ4を第2回転軸線12(該回転軸線12は、作業縁
6から15mm以内(好ましくは作業縁6と一致する位置)
に配置される)上で枢動させることにより衝撃角Aを調
節できる。
第1図は設定角Cが約22.5゜であるときの本発明によ
るクレーピングドクタ装置を示すのに対し、第7図及び
第8図は、それぞれ、クレーピングドクタ4がドクタブ
レード5の作業縁6の回りで右端位置(約15゜の最小設
定角が形成される)まで枢動された後のクレーピングド
クタ装置及びクレーピングドクタ4が左端位置(約30゜
の最大設定角が形成される)まで枢動された後のクレー
ピングドクタ装置を示すものである。ブレード先端部の
開先角Bが例えば70゜であると仮定すれば、設定角Cが
上記値とき、衝撃角Aは、第1図の場合には87.5゜、第
7図及び第8図の場合にはそれぞれ95゜及び80゜に等し
くなる。第7図及び第8図は、端壁19に対し、クレーピ
ングドクタ4及びこのビーム部材14(端壁19の後方に破
線で示されている)が、いかにしてこれらの位置を変位
し、設定角C(従って衝撃角A)を調節するかを明瞭に
示している。端壁19の平面に対して平行な方向でクレー
ピングドクタ4が横方向に変位しても、両端壁19の位置
に影響を与えない。
第2回転軸線12上でクレーピングドクタ4を枢動させ
る手段13は、2つの回転−直線運動変換機構13を有し、
これらの回転−直線運動変換機構13をビーム部材14の各
端に1つずつ配置するのが好ましい。各機構13は、ビー
ム部材14に枢着されたハウジング26と、該ハウジング26
内で回転可能に支持された駆動部材と、ハウジング26を
貫通して延び且つ前記駆動部材と噛合い係合している位
置決め用の長い被駆動部材28(第8図)とを有してい
る。被駆動部材28の一端は、該被駆動部材28がガイド手
段20への接線(図示せず)に対して実質的に平行になる
位置において、隣接する枢動ピン装置15の端壁19に対し
て回転できないように枢着されており、被駆動部材28
は、駆動部材を回転すると長手方向に変位される。各機
構13は、更に、駆動部材を回転させるための手段29及び
/又は30を有している。
例えば、駆動部材がピニオンで、被駆動部材がラック
であるような種々の形式の運動変換機構を使用できるけ
れども、駆動部材がナットで、被駆動部材が前記ナット
に挿通される位置決めねじ28(第8図)であるようなバ
ックラッシ防止ねじジャッキ13が好ましい。適当なねじ
ジャッキとして、Duff Norton Co.(Charlotte、ノース
カロライナ州、米国)からSK−9005−501Xの型番で市販
されているバックラッシ防止アクチュエータがある。ま
た、駆動部材の一方の回転が、他方の対応回転を生じさ
せるようにして両運動変換機構13を機械的に相互連結す
る手段31を設けることも好ましい。この相互連結手段は
軸で構成でき、重量及び捩り剛性を相互に最適化するに
は管状軸31が適している。
位置決めねじ28の自由端部は、ハウジング26に固定さ
れ且つ閉端部を備えた保護管32により包囲されている。
2つのハウジング26をビーム部材14に枢着するため、ビ
ーム部材14の底面に2つ(ビーム部材14の各端部に1つ
ずつ)のブラケット33が固定されている。各ブラケット
33は2つの同一の平行ラグ34を有する。これらのラグ34
は、ハウジング26に取り付けられた共通底板66上で、直
径方向対向位置に固定された2つ(保護管32の各側に1
つずつ)のピローブロック内に支持されている。端壁19
に枢着された他方のねじ端部は、軸線方向に変形可能な
保護シース(鞘)36により包囲されている。保護シース
36は例えばベローズを使用できるが、図示の実施例では
緊密螺旋に巻回された鋼ストリップであり、その内端部
はハウジング26に固定され且つ外端部はねじ28の枢着側
端部に固定されている。この種類の保護シースとして、
Centryco.Centrexpor & Central Safety Equipment C
o.Inc.(Burlington,ニュージャージ州、米国)からCen
tryCoverの商標で市販されているものがある。
駆動部材を回転させる2つの手段のうち、一方の手段
はモータ29であり、他方の手段はハンドホイール30であ
る。モータ29(かなり大きな減速比の減速ギアを備えて
いる)は、抄紙機の駆動側に配置され且つ第3図の左側
に示す2つのピローブロック35の底板66と一体のブラケ
ット67により支持されている。2つのねじジャッキ13の
各々が、内端部及び外端部を備えた貫通駆動軸を備えて
いる。両内端部は中間軸31を介して相互連結され、モー
タ29の減速ギアが軸の一方の外端部に連結され、且つハ
ンドホイール30が他方の軸の外端部に連結されている。
従って、ハンドホイール30は抄紙機の操作側に配置され
る。ハンドホイール30は、モータ29が何らかの理由で故
障したような場合に、ドクタブレード5の衝撃角Aを手
動調節するのに使用される。第4図及び第5図に最も良
く示すように、各端壁19は、下方の板状部分37と、該板
状部分37に固定された上方のチャンネル状部分38とを有
している。チャンネル状部分38は底壁39と、2つの側壁
40、41とを有している。底壁39は、その全ての部分がド
クタブレード5の作業縁6に位置する第2回転軸線12か
ら等距離を隔てるように湾曲しており、一方、2つの側
壁40、41は、互いに平行であり且つ端壁19の下方の板状
部分37に対しても平行である。形状に関しては、チャン
ネル状部分38が対称平面を有し、該対称平面は板状部分
37に対して平行であるが、板状部分37のビーム部材側に
配置されている。ビーム部材14に隣接して配置されたチ
ャンネル状部分38の部分を収容するため、ビーム部材14
には対応する凹部42が設けられている。該凹部42は、底
壁39及びチャンネル状部分38の隣接側壁40に対して充分
な間隙を有し、ビーム部材14が端壁19に対して平行に横
方向移動できるようにしている。
各枢動ピン18は、側壁40に固定(図示の実施例ではキ
ー43により固定)された一端を有し、他方の側壁41を貫
通して延び、且つねじ45等の適当な緊締具により側壁41
に固定された溶接留めフランジ44により軸線方向に固定
されている。
第5図及び第6図に示す実施例では、第1ガイド部材
23は凹部42の下でビーム部材14内に配置されたガイドス
ロットであり、第2ガイド部材25は前記ガイドスロット
の形状に適合する形状を有し且つ端壁19の下方の板状部
分37上に配置されている。図示のガイドスロット23はT
形断面を有し且つビーム部材14の端壁47に設けられた矩
形断面の溝46及び上下のガイド板21、22により形成され
ている。これらのガイド板21、22は、それぞれ、例えば
一連のねじ48、49によりビーム部材14の端壁47上に調節
可能に取り付けられ且つガイドスロット23のT形断面を
形成すべく溝46の一部を覆っている。従って、ガイドレ
ール25もT形断面を有し且つ一連のねじ50により端壁19
の下方の板状部分37上に取り付けられている。ガイドレ
ール25は、溝46の底部又は側部には接触しない。ガイド
効果は専ら2つの調節可能なガイド板21、22、ガイドレ
ール25及び端壁19の関連面により与えられる。ガイド面
の潤滑のため、複数のグリースニップル及び導管(図示
せず)が設けられている。
図示のビーム部材14は実質的に菱形断面を有している
けれども、その端壁47はビーム部材14の外方(第6図で
見て右側側面)に延びており、2つのガイド板21、22の
充分な支持点すなわち取付け点を形成している。ビーム
部材14の端壁47の第6図で見て右側の角部には凹部51が
設けられており、クレーピングドクタ4が動していない
ときにヤンキードライヤ3の円筒面2にシャワーをかけ
るためのシャワー管(図示せず)を両端壁19の間に取り
付けることができるようにしている。
第1回転軸線9上でクレーピングドクタ4を枢動させ
る手段10は、抄紙機の両側に、レバー52及びアクチュエ
ータ54を有している。レバー52は、キー53により、第2
図及び第4図で右側の枢動ピン18の自由端に対して回転
できないように固定されている。左側の枢動ピン18は、
左側の枢動ピン18に対して回転できないように固定され
た同一レバーから軸線方向に突出した自由端を有してい
る。各レバー52の自由端は関連するアクチュエータ54に
枢着されており、該アクチュエータ54は、抄紙機のフレ
ーム部材17に含まれるブラケット(図示せず)に固定で
きるピローブロック55内に枢着されている。両アクチュ
エータ54は、枢動ピン18上でクレーピングドクタ4を2
つの位置の間、すなわち、第1図に示すようにドクタブ
レード5がヤンキードライヤ3の円筒面2と係合する作
動位置と、第9図に示すようにドクタブレード5が揺動
されて円筒面2から離れていて、磨耗したブレード5の
交換が行える休止位置との間で枢動させるのに使用され
る。第9図と第1図とを比較すれば、アクチュエータ54
により装置全体を枢動させても、端壁19の位置に対する
クレーピングドクタ4及びそのビーム部材14(破線で示
す)の位置に影響を与えないことが明らかである。
第2図及び第4図で見て左側の枢動ピン18の突出した
自由端は、クレーピング面2における溝の形成を防止す
べくクレーピングドクタ4を連続的に振動させる振動発
生機56に作動的に連結されている。振動発生機56は、抄
紙機のフレーム部材17に取り付けられたアーム58により
支持されたブラケット57上に取り付けられている。一般
に、振動発生機56により引き起こされる運動は、例えば
15ストローク/分のような適当な周波数で、6mm〜18mm
程度の大きさである。
支持手段16に対しクレーピングドクタ4が軸線方向に
振動できるようにするため、第4図及び第5図に最も良
く示すように、枢動ピン装置15及びこれに隣接する支持
手段16の各々に関連するベアリング手段59が設けられて
いる。各ベアリング手段59は、端壁19のチャンネル状部
分38の両側壁40、41の間の中間の位置する枢動18の部分
上で軸線方向に変位できるブシュ60を有している。支持
手段16は、ブシュ60に取り付けられた内側リング62と、
外側リング63と、内部に外側リング63が取り付けられる
包囲ハウジング64と、該ハウジング64が固定されるブラ
ケット部材65とを備えた自動調心ベアリング61を有す
る。ブラケット部材65(ハウジング64と一体に形成でき
る)は、抄紙機のフレーム部材17に固定できるようにな
っており且つ該フレーム部材17に取り付けられた状態が
示されている。両自動調心ベアリング61の各々は、クレ
ーピングドクタ4の第1回転軸線9に対して垂直で、第
5図のVI−VI線の上部と一致する中央の対称平面を有
し、各位置決めねじも中心線(図示せず)を有してい
る。これらの中心線は、両自動調心ベアリング61の2つ
の中心対称平面の各々に1つずつ存在する。
また、第10図及び第11図に示す実施例では、第1ガイ
ド部材23はビーム部材14の端壁47に設けられた円弧状ガ
イドスロット(ここでは、番号71で示す)であるが、第
2ガイド部材はガイドレールではなく、円弧状に配列さ
れた2列のガイドローラ70である。ガイドローラ70は、
ねじ(図示せず)により端壁19の下方の板状部分37に調
節可能に取り付けられている。ガイドスロット71は、互
いに平行に延びた対向する2つの円弧状側壁72により形
成されており、各側壁72にはローラ70のための凹状軌道
73が設けられている。ガイドローラ70と凹状軌道73との
協働により、ビーム部材14が、端壁19に対して専らドク
タブレード5の作業縁6における第2回転軸線12の回り
で移動できるようにする相互連結(インターロッキン
グ)効果が得られる。ガイドスロット71の両端部には端
カバー74が設けられている。また、周囲の環境からガイ
ドスロット71をシールするため、両側壁72及び端カバー
74の外面には平らなゴムシールリング75が取り付けられ
ており、該ゴムシールリング75は、端壁19の下方の板状
部分37との間隙を架橋している。
以上、2つの好ましい実施例を示す添付図面に関連し
て本発明を説明したが、請求の範囲内において本発明の
種々の変更をなし得ることは明らかである。一例とし
て、ガイドスロットをなくし、現にガイドスロットを形
成している2つの側壁に代えて単一のガイドレールを設
け、且つ該ガイドレールの両側に2列のガイドローラ用
の凹状軌道を設けることにより、第10図及び第11図に示
す実施例を変更できることは明らかであろう。端カバー
は実質的に取り替えられないであろうが、平らなゴムシ
ールリングが取り付けられるようにするため、ビーム部
材の端壁に、一方の端カバーの両端部と他方の端カバー
の両端部とを連結すべく機能する2つのフィン部材を設
けることができる。また、好ましいことではないが、第
2回転軸線上でクレーピングドクタを枢動させるため
の、本願に開示のねじジャッキ以外の形式の手段を用い
ることもできる。例えば、ねじジャッキの位置きめねじ
を取り付けるラグを除き、端壁の底部を、ドクタブレー
ドの作業縁における第2回転軸線の回りで円形に湾曲さ
せることができる。また、ラグを省略することもでき、
その場合には、端壁の湾曲した底部に歯付きラック部材
を形成する歯を設け且つ該歯付きラック部材と噛み合う
駆動ピニオンを備えた減速ギアを設ければ、ピニオンの
回転により歯付きラック部材に沿ってピニオンが変位さ
れ、これにより、ほぼ、ドクタブレードの作業縁の回り
でクレーピングドクタが枢動される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 米国特許4919756(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21G 3/00 D21H 27/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙ウェブ(1)が付着される抄紙機のクレ
    ーピング面(2)から、クレーピングドクタ(4)によ
    り紙ウェブ(1)をしわ付け剥離するときのクレーピン
    グ条件を調節する装置であって、前記クレーピングドク
    タ(4)が長い作業縁(6)を備えた長いドクタブレー
    ド(5)を備え、該ドクタブレード(5)がブレードホ
    ルダ(7)内に取り付けられ且つウェブ(1)の全幅に
    亘って延びており、ウェブ(1)をしわ付け剥離する作
    動第1位置と摩耗したブレード(5)をブレードホルダ
    (7)から取り外して新しいブレードをブレードホルダ
    (7)内に挿入する休止第2位置とにブレード(5)が
    枢動できるようにするため、ブレード(5)の作業縁
    (6)に対して平行で且つ該作業縁(6)から少なくと
    も0.2mの距離に位置する、クレーピングドクタ(4)の
    第1回転軸線(9)を形成する手段(8)と、前記第1
    回転軸線(9)上でクレーピングドクタ(4)を枢動さ
    せる手段(10)と、ブレード(5)の作業縁(6)にお
    いて該作業縁(6)の衝撃面とクレーピング面(2)と
    の間に形成される任意の衝撃角(A)を設定できるよう
    にするため、ブレード(5)の作業縁(6)に対して平
    行で且つ該作業縁(6)から少なくとも15mm以内に位置
    する第2回転軸線(12)を形成する手段(11)と、前記
    衝撃角(A)を設定すべく前記第2回転軸線(12)上で
    クレーピングドクタ(4)を枢動させる手段(13)とを
    有する装置において、 前記クレーピングドクタ(4)に含まれ且つ両端部を備
    えた長いビーム部材(14)を有し、第1回転軸線(9)
    を形成する前記手段(8)が、ビーム部材(14)に連結
    された2つの同心状枢動ピン装置(15)を備え、該枢動
    ピン装置(15)がビーム部材(14)の両端部に1つずつ
    設けられ、前記手段(8)が更に、枢動ピン装置(15)
    を支持するための、該枢動ピン装置(15)と関連した手
    段(16)を備え、該支持手段(16)が抄紙機のフレーム
    部材(17)に固定できるようになっており、各枢動ピン
    装置(15)及びこれに関連する支持手段(16)が1つの
    対を形成し、各枢動ピン装置(15)が枢動ピン(18)及
    び該枢動ピン(18)に対して回転できないように且つ垂
    直に固定された端壁(19)を備え、前記端壁(19)が、
    長いビーム部材(14)の両端部の直ぐ外方に1つずつ、
    互いに平行に配置され、第2回転軸線(12)を形成する
    前記手段(11)が、両端壁(19)に対して平行なビーム
    部材(14)の横方向変位をガイドする手段(20)を備
    え、該ガイド手段(20)が、ビーム部材(14)の端部と
    これに関連する端壁(19)との各対についても、第2回
    転軸線(12)の所望の位置から引いた曲率半径(R)を
    もつ円弧(24)に沿って延びた長い形状の第1ガイド部
    材(23)を形成する構造部分(21、22)と、第1ガイド
    部材(23)の形状に適合し且つ協働する第2ガイド部材
    (25)とを備え、前記両ガイド部材(23、25)が、専ら
    前記円弧(24)に沿って、一方のガイド部材が他方のガ
    イド部材に対して移動できるように相互連結されてお
    り、該ガイド部材(23、25)のうちの一方のガイド部材
    (23)がビーム部材(14)に設けられ且つ他方のガイド
    部材(25)が端壁(19)に設けられ、これにより各枢動
    ピン装置(15)とビーム部材(14)の端部との間に軸線
    (12)の回りの枢動連結部を形成し、第2回転軸線(1
    2)上でクレーピングドクタ(4)を枢動させる前記手
    段(13)が、ビーム部材(14)が端壁(19)に対して平
    行な方向に変位させるべく、ビーム部材(14)と端壁
    (19)との間に作動的に連結され、第1回転軸線(9)
    上でクレーピングドクタ(4)を枢動させる前記手段
    (10)が、抄紙機のフレーム部材(17)により支持され
    且つ枢動ピン(18)を回転させるべく作動的に連結され
    ていることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】前記第2回転軸線(12)上でクレーピング
    ドクタ(4)を枢動させる前記手段(13)が、ビーム部
    材(14)の両端に1つずつ配置された2つの回転−直線
    運動変換機構(13)を有し、各機構(13)が、 (a)ビーム部材(14)に枢着されたハウジング(26)
    と、 (b)該ハウジング(26)を貫通して延びた長い位置決
    め部材(28)とを備え、該位置決め部材(28)の一端
    は、位置決め部材(28)が前記ガイド手段(20)への接
    線に対して実質的に平行に配置される位置において、前
    記2つの枢動ピン装置(15)の一方の端壁(19)に隣接
    して回転できないように且つ枢動できるように取り付け
    られており、 (c)前記位置決め部材(28)を前記ハウジング(26)
    に対して長手方向に変位させる手段(29、30)を更に備
    えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装
    置。
  3. 【請求項3】前記機構(13)がねじジャッキであり、前
    記位置決め部材(28)が前記ねじジャッキ(13)内に含
    まれる位置決めねじであることを特徴とする請求の範囲
    第2項に記載の装置。
  4. 【請求項4】一方の前記位置決め部材(28)の長手方向
    変位により他方の位置決め部材(28)の対応する長手方
    向変位が生じるように、両運動変換機構(13)を機械的
    に相互連結する手段(31)を更に有することを特徴とす
    る請求の範囲第2項又は第3項に記載の装置。
  5. 【請求項5】前記支持手段(16)に対するクレーピング
    ドクタ(4)の軸線方向振動を可能にするベアリング手
    段(59)を更に有し、該ベアリング手段(59)が、枢動
    ピン装置(15)とこれに関連する支持手段(16)との各
    対に関連して設けられていることを特徴とする請求の範
    囲第1項〜第4項のいずれか1項に記載の装置。
  6. 【請求項6】前記各ベアリング手段(59)が枢動ピン
    (18)の一部の上で軸線方向に変位できるブシュ(60)
    を備え、前記支持手段(16)が、ブシュ(60)上に取り
    付けられた内側リング(62)、外側リング(63)、該外
    側リング(63)が取り付けられた包囲ハウジング(6
    4)、及び該ハウジング(64)が固定されるブラケット
    部材(65)を備えた自動調心ベアリング(61)を有し、
    前記ブラケット部材(65)が抄紙機の前記フレーム部材
    (17)に取り付けられるようになっていることを特徴と
    する請求の範囲第5項に記載の装置。
  7. 【請求項7】前記枢動ピン装置の支持手段(16)が2つ
    の自動調心ベアリング(61)を有し、該自動調心ベアリ
    ング(61)の1つが2つの同心状枢動ピン装置(15)の
    各々に関連し、前記各自動調心ベアリング(61)が、ク
    レーピングドクタ(4)の第1回転軸線(9)に対して
    垂直に延びた中央対称平面を有し、前記各被駆動位置決
    め部材(28)が中心線を有し、該中心線が2つの自動調
    心ベアリング(61)の2つの中央対称平面の各々に位置
    していることを特徴とする請求の範囲第2項〜第4項の
    いずれか1項に記載の装置。
  8. 【請求項8】前記第1ガイド部材(23)がガイドスロッ
    トであり、前記第2ガイド部材(25)が前記ガイドスロ
    ット(23)の形状に適合するガイドレールであることを
    特徴とする請求の範囲第1項〜第7項のいずれか1項に
    記載の装置。
  9. 【請求項9】前記第1ガイド部材(23)がガイドスロッ
    トであり、前記第2ガイド部材(25)が2列のガイドロ
    ーラ(70)を備え、前記ガイドスロット(23)が2つの
    対向側壁(72)を備え、該側壁(72)が互いに平行に延
    び且つ前記2列のガイドローラ(70)の軌道(73)を形
    成していることを特徴とする請求の範囲第1項〜第7項
    のいずれか1項に記載の装置。
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