JP3051070B2 - トラベリング車用キャスター - Google Patents

トラベリング車用キャスター

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JP3051070B2
JP3051070B2 JP8316963A JP31696396A JP3051070B2 JP 3051070 B2 JP3051070 B2 JP 3051070B2 JP 8316963 A JP8316963 A JP 8316963A JP 31696396 A JP31696396 A JP 31696396A JP 3051070 B2 JP3051070 B2 JP 3051070B2
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Japan
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wheel
caster
press
eccentric
fitting
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輝夫 牧田
宏 野口
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株式会社キョードー
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60B2200/43Carts
    • B60B2200/432Shopping carts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、トラベリング車
(ショッピング・カートの一種)用キャスターに関す
る。更に詳しくは、自動搬送させるためのエスカレータ
ーの搬送体に設けられている溝にはまる偏心車輪によっ
てトラベリング車の自然走行を阻止するトラベリング車
用キャスターに関する。
【0002】
【従来の技術】大規模小売店舗では、倉庫と売場との間
で迅速な小売り商品の搬送・持込が要請される。倉庫内
と店内との間の搬送のために、トラベリング車と称され
るショッピング・カート、小型運搬車が用いられてい
る。倉庫内の複数の特定された位置で必要な商品を積み
込み、店内の複数の特定された位置で必要な商品を選ん
で下ろすために用いられるカートの車輪は、狭いところ
を自由に転回することができるキャスター輪が用いられ
ている。
【0003】搬送経路には、エレベータ、無段エスカレ
ータ(トラベレータといわれる)が設けられている。緩
やかであるが少し傾斜しているエスカレータに乗せられ
るカートは、独りでに走り出さないように、ブレーキが
取りつけられている。走行車輪以外にスプリングで偏心
自在な接地輪も設けられている。この接地偏心輪はエス
カレータの溝にはまり込んで、走行車輪に対して下降す
るように偏心距離が自在になるように設計されている。
偏心輪が降下するとその降下に連動して作動し車輪の回
転を阻止するストッパが偏心輪と車輪との間に取りつけ
られている。
【0004】1店舗に大量に用意されているカートは、
不使用中は走行方向に前後に重なるように並べられて収
容場所に収容されている。走行方向に重ねて縦方向の長
さを少なくするために縦方向に邪魔になるような部分が
可能な限りないように設計されている。走行方向に直交
する横方向にカートを並べて置く場合にも収容面積をで
きる限り少なくすることが要請されている。
【0005】従来のカートの車輪支持部分は、金属で作
られている。十分な強度があるので薄く作ることができ
る金属は、カートの横方向幅を広くしない。しかし、金
属による部品は量産しても製造コストが高くなる傾向が
あり、また、リサイクルの面からもできる限り多くの部
品を合成樹脂で製造することが要求されており、樹脂化
が望まれている。樹脂と金属の接合部の接合面では樹脂
が痛みやすいから、この点でも、樹脂化が望まれてい
る。強度保証の面から樹脂の車輪軸支持部は、金属を用
いる場合に比較して厚く作らなければならない。樹脂製
の車輪軸支持部は、カートの横方向幅を広くする。ま
た、車軸を樹脂製の車輪支持部に固定するためにナット
などの固定手段を用いると、ナットがはみ出す部分だ
け、カートの横幅が広くなる。また、店内を走行するこ
のようなはみ出し部が、買い物客の踝等に当たって怪我
をさせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような技
術的背景に基づいてなされたものであり、下記のような
目的を達成する。
【0007】本発明の目的は、車軸支持部分を樹脂製で
作るが強度を保証した上ではみ出し部がなくカートの横
幅を広くしないトラベリング車用キャスターを提供する
ことにある。
【0008】本発明の他の目的は、怪我を招来する出っ
張り部をなくしたトラベリング車用キャスターを提供す
ることにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、出っ張り部をな
くして低廉なトラベリング車用キャスターを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0011】この発明1のトラベリング車用キャスター
は、車体と、前記車体を支持するための車輪と、前記車
輪に回転自在に支持されているキャスター本体と、前記
車輪の回転軸心線に交差し概ね鉛直に向き前記キャスタ
ー本体に支持され車体を回転自在に支持するための旋回
軸と、前記キャスター本体の両側の車輪支持部に支持さ
れ前記車輪を支持する車輪軸と、前記車輪軸に上下方向
に偏心自在になるように支持されている偏心車輪と、前
記車輪軸と前記偏心車輪との間で上下方向の反発力を前
記偏心車輪に付与するための付勢手段とからなり、前記
車輪には前記車輪軸のまわりに放射方向に突出する複数
の放射方向突出部が設けられ、前記偏心車輪には軸方向
に突出する軸方向突出部が設けられ、前記車輪の外周面
と前記偏心車輪の外周面が前記車輪軸から等距離にある
走行面に接しているとき、前記軸方向突出部は前記放射
方向突出部に対して軸心から遠い位置に位置しているト
ラベリング車用キャスターにおいて、前記キャスター本
体は合成樹脂で作られ、前記車輪軸の片側には車輪軸鍔
部が設けられ、前記車輪軸の両端部が前記キャスター本
体に圧入されてはめ込まれており、前記車輪軸鍔部の内
側面が圧入時に接触する車輪軸突当面が前記キャスター
本体の片側の車輪支持部の凹部内に設けられ、前記車輪
軸鍔部の端面は前記車輪支持部の外側面から軸方向には
はみ出していないことを特徴としている。
【0012】この発明2のトラベリング車用キャスター
は、前記発明1において、前記車輪軸と車輪支持部とは
回転関係にないことを特徴としている。
【0013】この発明3のトラベリング車用キャスター
は、前記発明1又は2において、前記軸方向突出部は軸
方向に向く金属製の棒状体の一部であり、前記棒状体は
前記偏心車輪に圧入されてはめ込まれており、前記棒状
体の片側には棒状体鍔部が設けられ、前記棒状体鍔部の
内側面が圧入時に接触する棒状体突当面が前記偏心車輪
に設けられ、前記棒状体鍔部の端面は前記車輪支持部の
前記外側面から軸方向にははみ出していないことを特徴
としている。
【0014】この発明4のトラベリング車用キャスター
は、前記発明3において、前記圧入は加熱圧入であるこ
とを特徴としている。
【0015】この発明5のトラベリング車用キャスター
は、前記発明4において、前記加熱圧入の加熱は超音波
加熱であることを特徴としている。
【0016】この発明6のトラベリング車用キャスター
は、前記発明1において、前記車輪軸は金属製であり、
前記軸方向突出部は軸方向に向く金属製の棒状体の一部
であり、前記車輪軸と樹脂製の前記キャスター本体とは
加熱圧入により一体化され、前記棒状体と樹脂製の前記
偏心車輪とは加熱圧入により一体化されていることを特
徴としている。
【0017】本発明のトラベリング車用キャスターは、
車輪支持部の強度保証のために、両側の車輪支持部は圧
入により一体構造化されている。車輪支持部には凹部が
設けられている。このような凹部に車輪軸の鍔部が、嵌
め込まれている。鍔部の外側端面は、車輪支持部の外側
面から軸方向即ち走行方向に直交する横方向にはみ出し
ていない。ストッパの外側端面は車輪支持部の外側面か
ら横方向にはみ出していない。
【0018】圧入手段は、カシメ止め、融着圧入、加熱
圧入などである。車輪軸又は軸方向突出部、車輪軸と軸
方向突出部の両方が、圧入により固定される。このよう
な圧入は、金属と樹脂の一体化を可能にする。金属側の
圧入部には、綾目などの溝が設けられている。この溝に
融解した樹脂が入り込み一体化構造が強化される。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、本発明のトラベリング車用キ
ャスターの実施形態1を示す正面図である。図2は、図
1の側面図である。これらの図でカート又はトラベリン
グ車と称される運搬車の車体は、省略され図示されてい
ない。キャスターは、車体を支持する車輪1、キャスタ
ー本体2、偏心車輪3、旋回軸受部4、図示されていな
い車体に取り付けるための旋回軸5から構成されてい
る。
【0020】車輪1は、図3,4に示すように、車輪本
体6と車輪本体6の外周面にはめ込まれ弾性材で作られ
た弾性輪7から構成されている。車輪本体6の軸穴に軸
管8が差し込まれている。軸管8の材料は金属である。
軸管8の内周面に車輪軸9が軸方向に圧入され差し込ま
れている。
【0021】キャスター本体2は、車輪1に車輪1に対
して回転自在に支持されている。旋回軸受部4は、車輪
の回転軸心線に交差し概ね鉛直に向きキャスター本体2
に支持され車体を回転自在に支持している。キャスター
本体2は、概ね鉛直方向に向く旋回軸心線を有してい
る。キャスター本体2には、両側に車輪支持部11が設
けられている。車輪支持部11は、キャスター本体2の
一部である。車輪軸9は、両端部が車輪支持部11に支
持されている。
【0022】旋回軸受部4は、図4に示されように、キ
ャスター本体2に一体に設けられている。旋回軸受部4
は、キャスター本体2の一部である。キャスター本体2
と旋回軸受部4は、合成樹脂、エンジニアリング・プラ
スティックにより一体成形されている。旋回軸受部4の
中心に概ね鉛直方向に向く旋回中心軸が旋回軸5として
設けられている。旋回軸5は、上端部に形成されている
ネジ部により車体にねじ込まれて取りつけられている。
【0023】金属製の旋回軸5に樹脂製の軸受上側部1
2がインサート成形により一体に取りつけられている。
旋回軸受部4は、軸受下側部4aを形成している。軸受
上側部12と軸受下側部4aの間に、複数の転動球13
が介設されている。旋回軸5の下端に補助軸受12aが
固定され設けられている。軸受下側部4aと補助軸受1
2aとの間にも、複数の他の転動球14が介設されてい
る。
【0024】車輪軸9は延長部21を備えている。延長
部21は、車輪軸9として一体に備えられている。車輪
軸9の一端部がキャスター本体2の車輪支持部11にカ
シメにより固定されている。延長部21の片側には、即
ち、車輪軸9の片側には車輪軸鍔部22が車輪軸9と一
体に設けられている。
【0025】片側の車輪支持部11に凹部23が設けら
れている。車輪軸鍔部22の内側面がカシメ時に接触す
る車輪軸突当面24が凹部23内に設けられている。車
輪軸鍔部22の端面は車輪支持部11の外側面から軸方
向にははみ出していない。即ち、車輪軸鍔部22は凹部
23内にある。車輪軸突当面24は概ね鉛直面である。
車輪軸9と車輪支持部11は固定され回転関係にはな
い。車輪軸9と車輪支持部11は、摩擦摺動関係にない
ので、凹部23に損傷は起きない。
【0026】延長部21を軸とするように、偏心車輪3
1が回転自在に設けられている。偏心車輪31は、内輪
32と外輪33とから構成されている。内輪32と外輪
33は、軸方向に面接触している。内輪32と外輪33
は、図示するように組み立てられた後に、超音波融着が
行われ一体化される。このような組立の前に、偏心接地
輪34が内輪32と外輪33の対向面の間に形成される
空間に挿入される。
【0027】偏心接地輪34の内周面と内輪32又は外
輪33の外周面との間に偏心輪側転動球35が、介設さ
れている。外輪33の内周面36と軸管8の外周面との
間に圧縮コイルスプリング37が介設されている。圧縮
コイルスプリング37の外側端部を外輪33の定位置に
位置づけるための位置づけ穴が、外輪33の内周面36
側に設けられている。
【0028】圧縮コイルスプリング37は、車輪軸9と
偏心車輪31との間で上下方向の反発力を偏心車輪31
に付与するための付勢手段である。従って、偏心車輪3
1は車輪軸9に上下方向に偏心自在になるように支持さ
れている。偏心車輪31の偏心距離は自在に変更され
る。
【0029】偏心車輪31には、軸方向に突出する軸方
向突出部41が設けられている。軸方向突出部41は、
棒状体、ピン状体である突出用ネジ42の突出端部とし
て設けられている。突出用ネジ42は、偏心車輪31の
外輪33に軸方向にねじ込まれている。突出用ネジ42
のネジ頭43は、車輪支持部11に開けられた窓穴44
の中にある。即ち、棒状体鍔部であるネジ頭43の外側
端面は、車輪支持部11の外側面から軸方向にははみ出
していない。突出用ネジ42は、金属により作られてい
る。
【0030】他方、車輪1には車輪軸9のまわりに放射
方向に突出する複数の放射方向突出部51が設けられて
いる。放射方向突出部51は、1つの円周面52を有し
ている。複数位置の複数の放射方向突出部51は、同心
円周上に等角度間隔で円周面52から突出している。車
輪1の外周面と偏心車輪31の外周面が車輪軸から等距
離にある走行面Sに接しているとき、軸方向突出部41
は放射方向突出部51に対して軸心から遠い位置に位置
している。
【0031】次に、前記実施形態1の作用・動作を説明
する。車輪1及び偏心車輪31は、車体(図示せず)に
対し旋回軸5を中心として、概ね鉛直軸のまわりに回転
・旋回する。このような旋回は、転動球13、14によ
り円滑である。車輪1及び偏心車輪31が車輪軸9のま
わりに回転する時に、車体に積まれた重い荷物により、
車輪軸9とキャスター本体2の車輪支持部11との結合
部に大きい圧力が発生するが、車輪軸9と車輪支持部1
1は回転関係にないので、車輪軸9と車輪支持部11と
の間の損傷が生じない。凹部23に損傷が生じないこと
に、特に意義がある。
【0032】車輪軸9と軸管8、又は、軸管8と車輪1
との間には回転関係があるが、接触面積が大きいので、
車輪軸9と軸管8、又は、軸管8と車輪1との間には損
傷が発生しにくい。キャスター本体2は面積が大きい。
キャスター本体2が仮に人の足に当たっても、キャスタ
ー本体2は足を傷つけない。車輪支持部11からはみ出
していない車輪軸鍔部22及びネジ頭43は、人の足に
当たらない。
【0033】車輪軸9は凹部23を形成する車輪支持部
11の部分にカシメにより組み立てられ組立作業が簡素
化されているが、組立強度は十分である。凹部23が設
けられている車輪支持部11の部分は、その他の部分に
比べて薄くなっているが、車輪支持部11は金属の強度
に負けない程度に十分に厚く形成されているので、凹部
23が設けられている車輪支持部11の部分も十分な強
度を有している。凹部23が設けられている車輪支持部
11の部分は、車輪軸9とカシメ止め関係により一体化
構造になっているので、車輪軸9と相補的に十分な強度
を有している。
【0034】車輪1の外周面と偏心車輪31の外周面が
車輪軸から等距離にある走行面Sに接しているとき、軸
方向突出部41は放射方向突出部51に対して軸心から
遠い位置に位置している。このため、軸方向突出部41
は、車輪1の回転時にも放射方向突出部51に当たらな
い。エスカレータの昇降床に設けられている溝に偏心車
輪31の偏心接地輪34が入り込むと、偏心接地輪34
は圧縮コイルスプリング37により下方に即ち接地方向
に押し下げられる。
【0035】偏心車輪31と同体に押し下げられる軸方
向突出部41は、隣り合う放射方向突出部51の間に入
り込む。この入り込みは、車輪1の回転を阻止する。こ
の阻止は、トラベリング車即ちしょっぴんぐ・カートの
走り出しを阻止する。エスカレータの端部で車体が通常
の静止床に押し上げられると、偏心車輪31が元の偏心
位置に復帰して、車輪1の回転が可能になる。
【0036】(実施形態2)図5は、本発明のトラベリ
ング車用キャスターの実施形態2を示す。この実施形態
2は、実施形態1に対して車輪軸9のみが改良されてい
る。図5は車輪軸9のみを示しそれ以外は全て省略され
ている。金属製の車輪軸9の他の片側部のカシメ部25
は、周囲にローレット又は溝が刻まれた溝部61で形成
されている。溝部61の複数の溝は、綾目状である。
【0037】この車輪軸9は、超音波加熱溶着により車
輪支持部11に結合させる場合に効果的である。超音波
加熱を行いながら車輪軸9を車輪支持部11に圧入する
と、融解した車輪支持部11の樹脂が溝部61の綾目状
の刻みに流れ込み、融解樹脂が固着して車輪軸9の抜け
出しを完全に阻止する。このような結合は、短時間即ち
殆ど瞬時に完結し、作業時間を短縮する。金属ナットを
省略でき、単価を低減させる。
【0038】(実施形態3)図6(a),(b)は、本
発明のトラベリング車用キャスターの実施形態3を示
す。この実施形態3は、実施形態1に対して車輪軸9の
みが改良されている。金属製の車輪軸9の外周にはねじ
71が切られている。このような車輪軸9が車輪支持部
11に差し込まれた後に、片側の車輪支持部11の外側
からナット72がねじ込まれる。図7に示すように、ナ
ット72の外周がちょうど嵌まり込む穴73が車輪支持
部11に設けられている。ナット72が突きあたる底7
4が、穴73の奥に設けられている。車輪軸9の片側の
端部は、ナット72を介して、相補的に車輪支持部11
に一体化され強度構造化されている。
【0039】(実施形態4)図8は、本発明のトラベリ
ング車用キャスターの実施形態4を示す。この実施形態
4は、実施形態1の突出用ネジ42が改良されている。
即ち、実施形態4の車輪軸9は実施形態2の車輪軸9と
同一である。実施形態1の突出用ネジ42に代わってス
トッパピン142が用いられている。金属製のストッパ
ピン142の外周面に凹凸面81が設けられている。凹
凸面81は、綾目状に形成されている。綾目部分は、鍔
部82から訳7mmの幅に設けられておれば十分であ
る。実施形態4の軸方向突出部41は、実施形態1の軸
方向突出部41と同一である。
【0040】実施形態1のネジ頭43に代えられて、鍔
部82が設けられている。鍔部82の外側端面には、ド
ライバー溝は設けられていない。図9に示すように、こ
のストッパピン142は、圧入により外輪33に一体化
される。ストッパピン142は、超音波溶着による溶融
圧入又は加熱圧入により外輪33に圧入される。実施形
態4による組立は、実施形態1に比べて、組立作業が簡
素化されている。
【0041】車輪軸9の端部と車輪支持部11との結合
も、融着又は加熱圧入による。車輪軸9の端部にも、綾
目構造の溝が形成されている。
【0042】(実施形態5)図10は、本発明のトラベ
リング車用キャスターの実施形態5を示す。この実施形
態5は、実施形態1〜4に対して共通に改良されてい
る。車輪軸9の両端部と車輪支持部11との固定関係部
及び突出用ネジ42又はストッパピン142の外側端部
を覆うカバー91,92が、両側の車輪支持部11にそ
れぞれに取りつけられている。カバー91、カバー92
は、それぞれに閉じられ一周するリング状の嵌込部9
3、94が一体に内面側に設けられている。
【0043】嵌込部93、94は、車輪支持部11側の
閉じられ一周するリング状の嵌込穴に嵌め込まれてい
る。このような嵌め込み後に、車輪支持部11と嵌込部
93、94がそれぞれに融着される。この融着は、組立
完了後の超音波溶着により行われる。この閉じた部分の
溶着により、軸部への洗浄水などの侵入が完全に防止さ
れ、耐久性が向上する。
【0044】
【発明の効果】この発明のトラベリング車用キャスター
は、軽量化されているが強度は十分であり怪我を防止す
る構造を低廉に量産することができる。また、圧入手段
により金属部分を樹脂部分に一体化する構造の生産は、
低廉であり強度は十分である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のトラベリング車用キャスター
の実施形態1を示す正面図である。
【図2】図2は、図1の側面図である。
【図3】図3は、図1の正面断面図である。
【図4】図4は、図1の側面断面図である。
【図5】図5は、実施形態2の正面図である。
【図6】図6(a),(b)は、実施形態3の正面図で
ある。
【図7】図7は、実施形態3の全体の正面断面図であ
る。
【図8】図8は、実施形態4の正面図である。
【図9】図9は、実施形態4の正面断面図である。
【図10】図10は、実施形態5の正面断面図である。
【符号の説明】
1…車輪(樹脂) 2…キャスター本体 4…旋回軸受部(樹脂) 5…旋回軸(金属) 6…車輪本体 8…軸管(金属) 9…車輪軸(金属) 11…車輪支持部 13…転動球 22…車輪軸鍔部 23…凹部 25…カシメ部 31…偏心車輪(樹脂) 34…偏心接地輪(樹脂) 37…圧縮コイルスプリング 41…軸方向突出部(金属) 42…突出用ネジ(金属) 43…ネジ頭(金属) 142…ストッパピン(金属)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体と、 前記車体を支持するための車輪と、 前記車輪に回転自在に支持されているキャスター本体
    と、 前記車輪の回転軸心線に交差し概ね鉛直に向き前記キャ
    スター本体に支持され車体を回転自在に支持するための
    旋回軸と、 前記キャスター本体の両側の車輪支持部に支持され前記
    車輪を支持する車輪軸と、 前記車輪軸に上下方向に偏心自在になるように支持され
    ている偏心車輪と、 前記車輪軸と前記偏心車輪との間で上下方向の反発力を
    前記偏心車輪に付与するための付勢手段とからなり、 前記車輪には前記車輪軸のまわりに放射方向に突出する
    複数の放射方向突出部が設けられ、 前記偏心車輪には軸方向に突出する軸方向突出部が設け
    られ、 前記車輪の外周面と前記偏心車輪の外周面が前記車輪軸
    から等距離にある走行面に接しているとき、前記軸方向
    突出部は前記放射方向突出部に対して軸心から遠い位置
    に位置しているトラベリング車用キャスターにおいて、 前記キャスター本体は合成樹脂で作られ、 前記車輪軸の片側には車輪軸鍔部が設けられ、 前記車輪軸の両端部が前記キャスター本体に圧入されて
    はめ込まれており、 前記車輪軸鍔部の内側面が圧入時に接触する車輪軸突当
    面が前記キャスター本体の片側の車輪支持部の凹部内に
    設けられ、 前記車輪軸鍔部の端面は前記車輪支持部の外側面から軸
    方向にははみ出していないことを特徴とするトラベリン
    グ車用キャスター。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記車輪軸と車輪支持部とは回転関係にないことを特徴
    とするトラベリング車用キャスター。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記発明1又は2において、 前記軸方向突出部は軸方向に向く金属製の棒状体の一部
    であり、 前記棒状体は前記偏心車輪に圧入されてはめ込まれてお
    り、 前記棒状体の片側には棒状体鍔部が設けられ、 前記棒状体鍔部の内側面が圧入時に接触する棒状体突当
    面が前記偏心車輪に設けられ、 前記棒状体鍔部の端面は前記車輪支持部の前記外側面か
    ら軸方向にははみ出していないことを特徴とするトラベ
    リング車用キャスター。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記圧入は加熱圧入であることを特徴とするトラベリン
    グ車用キャスター。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記加熱圧入の加熱は超音波加熱であることを特徴とす
    るトラベリング車用キャスター。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記車輪軸は金属製であり、 前記軸方向突出部は軸方向に向く金属製の棒状体の一部
    であり、 前記車輪軸と樹脂製の前記キャスター本体とは加熱圧入
    により一体化され、 前記棒状体と樹脂製の前記偏心車輪とは加熱圧入により
    一体化されていることを特徴とするトラベリング車用キ
    ャスター。
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