JP3050956B2 - 紙厚検知装置 - Google Patents

紙厚検知装置

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JP3050956B2
JP3050956B2 JP3186849A JP18684991A JP3050956B2 JP 3050956 B2 JP3050956 B2 JP 3050956B2 JP 3186849 A JP3186849 A JP 3186849A JP 18684991 A JP18684991 A JP 18684991A JP 3050956 B2 JP3050956 B2 JP 3050956B2
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俊文 加藤
雅光 小澤
伸彦 望月
隆晴 松島
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2553/00Sensing or detecting means
    • B65H2553/40Sensing or detecting means using optical, e.g. photographic, elements
    • B65H2553/41Photoelectric detectors
    • B65H2553/414Photoelectric detectors involving receptor receiving light reflected by a reflecting surface and emitted by a separate emitter

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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種紙葉の紙厚を検知
する紙厚検知装置に係り、特に、反射型(フォトインタ
ラプタ)光学センサを使用することにより、簡単な構成
でかつ高い精度で紙厚を検知するようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、各種機器において、搬送される紙
葉、特に、単票紙葉の紙厚を検知することが行われてい
る。例えば、バーコードシートスキャナの場合には、単
票紙葉であるバーコードシートを一枚ずつ導入して、バ
ーコード読取装置によってそこに記録されている情報を
読み取ることが行われる。その際、バーコードシートが
枚ではなく枚以上重送されてしまって、正常な読取
動作が行われないことがある。そこで、バーコードシー
トが確実に一枚ずつ搬送されていることを確認する必要
が出てくる。
【0003】バーコードシートが一枚ずつ搬送されてい
ることを確認する手段としては、搬送されてくるバーコ
ードシートの紙厚を検知し、それが所定値より大きい場
合には、二枚以上のバーコードシートが重送されたもの
と判断する方法がある。従来、このような紙厚の検知
は、例えば、磁気センサ或いはリニアトランス等を使用
することにより行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、磁気センサ或いはリ
ニアトランス等を使用して検知する場合には、所望の特
性を得るための回路構成が複雑になってしまうという問
題があった。又、磁気センサ或いはリニアトランス等は
決して安価なものではなく、コストが上昇してしまうと
いう問題もあった。
【0005】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、簡単な構成でかつ低コ
ストで、紙葉の紙厚を検知することを可能とする紙厚検
知装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明の請求項1による紙厚検知装置は、弾性部材の
付勢力によって一方向に付勢されていて搬送されてくる
紙葉が通過することにより上記弾性部材の付勢力に抗し
て他方向に移動せられる紙厚ローラと、上記紙厚ローラ
の一方向又は他方向への移動に同期して移動する反射板
と、上記反射板に対向する位置に設置され反射板に光を
照射する発光部と反射板から反射した光を受ける受光部
とを有し、反射板の移動に伴う光の反射量の変化を検出
する反射型光学センサと、上記反射型光学センサからの
出力信号を演算処理して上記紙葉の紙厚を検知する演算
処理手段と、紙厚が零のときの反射型光学センサと反射
板との基準距離を調整する基準距離設定手段と、を具備
し、上記反射型光学センサの出力信号がその出力信号特
性のピーク値を所定量だけ過ぎた所定値になるように上
記基準距離が設定されることを特徴とするものである。
【0007】又、請求項2による紙厚検知装置は、請求
項1記載の紙厚検知装置において、前記演算処理手段
は、出力信号を増幅処理するとともに、任意のオフセッ
ト信号により、反射板の距離変化に対して出力信号が余
り変化しない部分を切捨処理する増幅回路を含むことを
特徴とするものである。
【0008】まず、請求項1の場合には、紙葉が搬送さ
れてくると、紙厚ローラの部位に差し掛かり、紙厚ロー
ラを弾性部材の付勢力に抗して他方向に異同させながら
通過していく。上記紙厚ローラの他方向への移動によっ
て反射板も適宜の方向に移動し、それによって、反射板
と反射型光学センサとの間の距離が変化する。この距離
変化は、反射型光学センサによって光の反射量の変化と
して検出され、演算処理手段に入力される。演算処理手
段は反射型光学センサからの信号に処理を施して上記通
過した紙葉の紙厚を算出する。又、紙厚が零の時の基準
距離の設定に際して、反射型光学センサの出力信号がそ
の出力信号特性のピーク値を所定量だけ過ぎた所定値に
なるように上記基準距離を設定するようにしている。
【0009】又、請求項2の場合には、オフセット信号
の入力による切捨処理を施すことにより、反射型光学セ
ンサの出力信号の内最も好ましい部分を抽出して、より
リニアな出力特性を得ることができるものである。
【0010】
【実施例】以下、図1ないし図9を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1に示すように、まず、紙送りロ
ーラ1、1が所定の間隔を存した状態で配置されてい
る。これら各紙送りローラ1、1の、テーブル3を挟ん
で反対側には、それぞれピンチローラ5、5が配置され
ている。紙葉7は、上記テーブル3上を、図中右側より
供給され、テーブル3上を滑るように送られて、図中左
側に搬送されていく。
【0011】上記テーブル3の上方には、紙厚検知装置
9が設置されている。まず、フレーム11があり、この
フレーム11には、反射レバー13が、ピン15を中心
にして回動可能に取付けられている。尚、反射レバー1
3のピン15への固定状態は、Eリング17によって保
持されている。上記フレーム11と反射レバー13との
間には、弾性部材としてのコイルスプリング19が張設
されている。反射レバー13は、上記コイルスプリング
19のスプリング力によって、図中反時計方向に回動付
勢されている。
【0012】フレーム11の図中右側端部には、部材2
1を介して、反射型光学センサ23が取付けられてい
る。尚、上記部材21は、調整ねじ22、22によって
フレーム11に固定されており、上記調整ねじ22、2
2を緩めることにより、長穴20、20の範囲で移動で
きるようになっている。又、上記反射型光学センサ23
の対向する側には反射板25が配置されている。上記反
射板25は、既に述べた反射レバー13に一体に形成さ
れたものである。又、反射レバー13の先端には、紙厚
ローラ27が回転可能に取付けられている。この紙厚ロ
ーラ27は、ピン29を介して取付けられており、その
取付状態はEリング31によって固定されている。
【0013】上記構成において、紙葉7が図中右側より
左側に向かって搬送されていき、その際、紙葉7は、紙
厚ローラ27を図中上方に押し上げるようにして、紙厚
ローラ27とテーブル3との間を通過していく。紙厚ロ
ーラ27が図中上方に押し上げられることにより、反射
レバー13が、コイルスプリング19のスプリング力に
抗して、図中時計方向に回動付勢される。さらに、テー
ブル3の下側には、紙葉7の有無を確認するための紙葉
検知器32が設置されている。又、テーブル3の上記紙
葉検知器32に対応する位置には開口34が形成されて
いる。上記紙葉検知器32は、例えば、周知の反射型フ
ォトセンサから構成されており、紙葉7の紙面からの反
射光を感知することによって、紙葉7の有無及び搬送さ
れてくる紙葉7の先後端を検知するものである。
【0014】上記反射レバー13の図中時計方向への回
動によって、反射板25が反射型光学センサ23より離
間する方向に移動する。この場合、反射レバー13の増
幅作用により、紙厚ローラ27の押上量に対して反射板
25の離間量は大きなものとなっている。上記反射板2
5の移動によって、反射型光学センサ23と反射板25
との間の距離が変化し、それを、反射型光学センサ23
によって検出する。そして、その検出信号を演算処理手
段24に出力する。演算処理手段24は、その信号に所
定の処理を施して、上記通過した紙葉7の紙厚を検知す
る。
【0015】ここで上記反射型光学センサ23につい
て、図2及び図3を参照して説明する。反射型光学セン
サ23を模式的に示すと図2に示すような構造になる。
すなわち、基板33において、一方に発光素子としての
ダイオード35が設置され、隣接する他方に受光素子と
してのフォトトランジスタ37が設置されている。そし
て、ダイオード35より出力された光が、反射板25に
衝突して反射して、フォトトランジスタ37に受光され
る。その際の受光状態から反射板25までの距離を検出
するものである。又、図2に示した模式図を回路図とし
て示すと図3のようになる。尚、図中符号(1)、
(2)、(3)、(4)は端子を示している。
【0016】次に、図4を参照して、上記反射型光学セ
ンサ23による検出信号を信号処理する演算処理手段2
4の構成について説明する。まず、イオード35に
は、抵抗R が直列接続されており、又、フォトトラン
ジスタ37には抵抗R 及び可変抵抗R が直列接続さ
れている。そして、フォトトランジスタ37からはセン
サ出力電圧(V )が、第1増幅回路39に出力され
る。この第1増幅回路39は、いわゆる電圧フォロア回
路と称されるものである。
【0017】上記第1増幅回路39は、オペレーション
アンプ(演算増幅器、以下OPアンプという)41を使
用した回路であって、出力信号の極性が入力信号の極性
と同じになるように構成されるいわゆる非反転増幅回路
において、各抵抗値を工夫することにより、増幅度を1
としたものである。よって、出力信号電圧は入力信号電
圧に追随するだけであるとともに、OPアンプ41の特
性によって、入力インピーダンスが高く、出力インピー
ダンスが低くなる。そして、このような第1増幅回路3
9を使用することにより、前段の回路の状態を乱すこと
なく後段の回路に信号を送ることができる。したがっ
て、フォトトランジスタ37からのセンサ出力電圧(V
)と第1増幅回路39からの出力電圧(V )との間
には、次の式(I)に示す関係が成立する。 V = V ― ― ―(I)
【0018】上記第1増幅回路39からの出力電圧(V
)は、第2増幅回路43に入力される。この第2増幅
回路43は、OPアンプ45と、抵抗R 、R
、R とから構成されている。又、上記OPアンプ
45には、オフセット回路47よりオフセット電圧(V
)が入力されるようになっている。上記オフセット回
路47は、抵抗R 及びR を直列接続して構成された
ものである。
【0019】そして、上記OPアンプ45の入力側のそ
れぞれの極の電圧を(V )、(V )とし、第2増幅
回路43の増幅出力電圧を(V )とすると、増幅出力
電圧(V )は次のようにして算出される。まず、電圧
(V )は次の式(II)に示すものである。 V =(R ×V )/(R +R )−−−(II) 又、電圧(V )は次の式(III)に示すものであ
る。 V ={R ×(V −V )/(R +R )}+V =(R ×V )/(R +R )+(R ×V )/(R +R ) −−−(III) ここで、電圧(V )、(V )との間には、次の式
(IV)に示す関係がある。 V =V −−−(IV) よって、上記式(II)、(III)、(IV)より次
の式(V)が成立する。 (R ×V )/(R +R )=(R ×V )/(R +R ) +(R ×V )/(R +R ) −−−(V) ここで、抵抗R 、R 、R 、R との間には、次の
式(VI)、(VII)が成立するものとする。 R =R −−−(VI) R =R −−−(VII) よって、式(V)、(VI)、(VII)から、次の式
(VIII)が成立する。 R ×V =R ×V +R ×V ― ― ―(VI
II) よって、増幅出力電圧(V )は次の式(IX)に示す
ものとなる。 V =R ×(V −V )/R ― ― ―(IX) さらに、オフセット回路47によるオフセット電圧(V
)は次の式(X)に示すものである。 V =R ×5/(R +R )― ― ―(X)
【0020】上記構成をなす演算処理手段24により得
られた増幅出力電圧(V )と反射型光学センサ23よ
り得られるセンサ出力電圧(V )とを比較すると、
図5に示すようなものとなる。図5は、横軸に反射型光
学センサ23と反射板25との距離(xmm)をとり、
縦軸に出力電圧(V)をとってその変化を示した特性図
である。図中丸印をつなげた線図がセンサ出力電圧(V
)であり、×印をつなげた線図が増幅出力電圧
(V )である。
【0021】ここで、上記図5に基づいて、本実施例に
おける信号処理についてさらに詳細に説明してみる。ま
ず、紙葉7の紙厚(dmm)が零のときの、反射型光学
センサ23と反射板25との距離(以下、基準距離とい
う)をどのように設定するかについて説明する。図5に
示すように、センサー出力電圧(V )は、零から出発
して図中左寄りの位置でピーク値となり、そこから徐々
に低下していく特性を有している。その際、ピーク値の
図中左側の特性から使用しようとした場合には、異なる
二つの距離において(ピーク値を挟んで左右両側の位
置)同じ値を示すことになってしまう。そこで、本実施
例の場合には、ピーク値を所定量だけ過ぎた所定値(ピ
ーク値に対して90%ないし100%未満の位置)の位
置を紙厚(dmm)が零の位置と設定し、そのときの距
離を基準距離としたものである。具体的には、ピーク電
圧の97%程度の値であり、そのときの距離は0.8m
mである。又、上記距離の調整は、図1に示す調整ねじ
22、22を緩めて、部材21を長穴20、20に沿っ
てスライドさせることにより行う。
【0022】次に、オフセット回路47による切捨処理
について説明する。図5に示すように、センサー出力電
圧(V )は、距離が3.5mmを過ぎた当たりから、
距離変化に対してあまり変化しない状態になってしま
う。この部分をそのまま使用した場合には、結局、紙厚
検知精度を低下させることになってしまう。そこで、こ
の部分を切捨てるべく、上記オフセット回路47によっ
て所定のオフセット電圧(V )を第2増幅回路43の
OPアンプ45に入力するようにしたものである。上記
二つの作用によって、センサー出力電圧(V )の特性
から最も好適な部分を抽出して、よりリニアな所望の特
性を得ることができるものである。又、図5に示した特
性を、紙厚(dmm)と増幅出力電圧(V )との関係
で示すと、図6に示すようなものとなる。
【0023】ところで、図4に示すように、第2増幅回
路43から出力された増幅出力電圧(V )は、A/D
コンバータ49に入力され、そこでA/D変換されるこ
とになる。そこで、増幅出力電圧(V )、紙厚(dm
m)、A/D変換値相互の関係の一例を図7に示す。図
7はいわゆる「テーブル」を示すものであり、まず、紙
厚(dmm)が零のときに、A/D変換値が(DDH)
になるように設定されている。又、そのときの増幅出力
電圧(V )は、図5及び図6にも示すように、略4.
43(V)である。尚、増幅出力電圧(V )について
は、図4に示す可変抵抗R を適宜調整することにより
変動させることができる。よって、他の反射型光学セン
サ23を使用するような場合には、上記可変抵抗R
適宜調節して、紙厚(dmm)が零のときに、増幅出力
電圧(V )が4.43(V)になるように調節すれ
ば、上記テーブルがそのまま使用できることになる。
【0024】上記したように、増幅出力電圧(V
は、A/Dコンバータ49によってA/D変換された
後、CPU(中央制御装置)51に入力されて処理され
る。ここで、本実施例による紙厚検知装置9をバーコー
ドシートスキャナに適用するものとして、さらに詳細に
その作用を説明してみる。
【0025】まず、バーコードシートスキャナの構成で
あるが、図8のブロック図に示すように、ROM53が
あり、このROM53には、バーコードシートスキャナ
ー制御用プログラムや必要なデータが予め記憶されてい
る。又、RAM55が設置されていて、このRAM55
には、基準となる紙葉7の紙厚データ等が記憶されてい
る。その他、既に述べたA/Dコンバータ49、紙葉検
知器32、上記紙葉検知器32からの信号を入力するI
/Oポート59、バーコード読取装置61、モード設定
スイッチ63等から構成されている。
【0026】又、この場合には、紙葉7としてのバーコ
ードシートの重送を検知するものとする。例えば、図7
において、一枚のバーコードシートの厚みが0.15m
mであるとすると、その1.5倍の0.22mm以上の
場合を重送であると判断することとする。図7におい
て、紙厚(dmm)が0.22mmのときのA/D変換
値をみると、4AHである。そこで、この4AHを重送
判定基準値(TREF)とするものである。
【0027】上記前提の基に、図9のフローチャートを
参照して、バーコードシート(紙葉7に相する)のバ
ーコードにより格納されている情報を読み取る一連の作
用を説明する。尚、その一連の作用においては、当然の
ことながら、本実施例による紙厚検知装置9による紙厚
検知の工程があるものである。まず、電源を投入する
(工程a)。そして、基準紙厚設定モードか否かが判別
される(工程b)。この判別は、図8に示すモード設定
スイッチ63により行う。基準紙厚設定モードの場合に
は、紙厚検知装置9側からの出力をA/Dコンバータ4
9によってデジタル値に変換するとともに(工程c)、
基準紙厚値の1.5倍の紙厚に相当するデジタル値をテ
ーブルを参照して求め、これを重送判定基準値(TRE
F)としてRAM55に格納する(工程d)。これに対
して、基準紙厚設定モードでない場合及び既に基準紙厚
の設定に行われている場合には、検知対象のバーコード
シートの搬送を開始して紙厚検知を開始していく。
【0028】その際、まず、バーコードシートの有無が
確認される(工程e)。バーコードシートが有る場合に
はバーコードシートの搬送を行い(工程f)、バーコー
ドシートがない場合には終了する(工程g)。次にバー
コードシートの先端が所定位置に到達したか否かの判別
が行われる(工程h)。これは、紙葉検知器32によっ
て行われる。そして、達していない場合にはバーコード
シートの搬送工程(工程f)に戻る。次にバーコードシ
ートを所定量(L)だけ送る(工程i)。それによっ
て、バーコードシートが所定の測定地点、すなわち、紙
厚ローラ27を押し上げる位置に達することになる。バ
ーコードシートが測定点に達している場合には、前述し
た紙厚検知装置9の作用により増幅出力電圧(V )が
出力されるので、その増幅出力電圧(V )をA/Dコ
ンバータ49によってデジタル値に変換して計測値(T
X)とする(工程j)。
【0029】次に、計測値(TX)と、重送判定基準値
(TREF)とを比較する(工程k)。その際計測値
(TX)が重送判定基準値(TREF)より大きい場合
には正常であり、小さい場合には重送エラーとして処理
する(工程l)。すなわち、2枚以上のバーコードシー
トが同時に重なった状態で搬送されてしまったものであ
る。正常である場合には、バーコード読取装置61のと
ころまでバーコードシートを搬送するとともに情報を読
み取る(工程m)。そして、バーコード読取終了となり
(工程n)、バーコードシート上への済みマークの付与
及び排紙が行われる(工程o)。これに対して、重送さ
れている場合には、重送されたバーコードシートをエラ
ー排紙トレイに排出する。尚、上記排紙においては、正
常に読み取りが行われたものとエラーにより排出された
ものとを、別々のルートによって別の場所に排出するこ
とが考えられる。
【0030】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、極めて簡単な構成によって、
かつ、高い検知精度をもって、紙葉7の紙厚検知を行う
ことができる。これは、反射型光学センサ23を使用し
て、紙厚の変化を電気的出力信号として得るようにした
からである。特に、反射型光学センサ23と反射板25
との基準距離を所定の値に設定すること、及びオフセッ
ト回路47によりオフセット電圧(V )を第2増幅回
路43に入力することにより、反射型光学センサ23か
らのセンサー出力電圧(V )に対して所定の処理を施
して、よりリニアな出力特性を得るようにしているの
で、紙厚の変化を高い精度で電気的出力信号として取り
出すことができる。よって、紙厚検知の信頼性を大幅に
向上させることができる。
【0031】又、検知対象である紙葉7の紙厚が変化し
た場合にも、容易に対応することができるので、その適
用範囲は極めて広範囲に及ぶものである。そして、多量
の単票紙葉7をセットして、それを一枚ずつ供給するよ
うな機構を備えた各種機器、例えば、バーコードシート
スキャナ等に適用した場合には、バーコードシートの重
送を確実に検知することができるので、誤動作を防止し
て機器の信頼性を向上させることができる。
【0032】次に、図10を参照して本発明の第2実施
例を説明する。この実施例の場合には、紙厚ローラ27
に対向する部位に、前記第1実施例のようにテーブル3
ではなく、ローラ71を配置したものである。その他の
構成は前記第1実施例の場合と同様である。この場合に
も前記第1実施例の場合と同様の効果を奏することがで
きる。
【0033】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではない。例えば、演算処理手段の構成としては、図
4に示したものに限定されるものではない。要は、反射
型光学センサ23からのセンサ出力電圧を処理して、紙
葉7の紙厚(d)に対してよりリニアな関係にある出力
電圧とすることができるものであればよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による紙厚検
知装置によると、まず、反射型光学センサを使用して紙
厚の検知を行うようにしているので、比較的簡単な構成
によって紙厚の検知を行うことができる。又、反射型光
学センサと反射板との基準距離を所定の値に設定するこ
により検出精度を高めることができる。又、オフセッ
ト回路によりオフセット信号を第2増幅回路に入力して
反射型光学センサ出力信号に対して所定の処理を施した
場合には、よりリニアな出力特性を得ることができ、紙
厚の変化を高い精度で電気的出力信号として取り出すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図で紙厚検知装置の
構成を示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す図で反射型光学セン
サの構成を模式的に示す図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す図で反射型光学セン
サの回路構成を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す図で演算処理手段の
構成を示す図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す図で反射型光学セン
サと反射板との距離(xmm)とセンサ出力電圧
(V )及び増幅出力電圧(V )との関係を示す特性
図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す図で紙葉の紙厚(d
mm)増幅出力電圧(V )との関係を示す特性図で
ある。
【図7】本発明の第1実施例を示す図で紙葉の紙厚(d
mm)、増幅出力電圧(V )、A/D変換値との関係
を示す図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す図でバーコードシー
トスキャナの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第1実施例を示す図でバーコードシー
トスキャナの手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施例を示す図で紙厚検知装置
の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
7 紙葉 27 紙厚ローラ 23 反射型光学センサ 24 演算処理手段 25 反射板 39 第1増幅回路 43 第2増幅回路 47 オフセット回路
フロントページの続き (72)発明者 望月 伸彦 静岡県静岡市中吉田194番地 スター精 密株式会社内 (72)発明者 松島 隆晴 静岡県静岡市中吉田194番地 スター精 密株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−152843(JP,A) 特開 平2−284015(JP,A) 特開 昭63−195510(JP,A) 特開 平4−13909(JP,A) 特開 昭63−208709(JP,A) 特開 昭61−192647(JP,A) 特開 平2−168107(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01B 21/00 - 21/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性部材の付勢力によって一方向に付勢
    されていて搬送されてくる紙葉が通過することにより上
    記弾性部材の付勢力に抗して他方向に移動せられる紙厚
    ローラと、 上記紙厚ローラの一方向又は他方向への移動に同期して
    移動する反射板と、 上記反射板に対向する位置に設置され反射板に光を照射
    する発光部と反射板から反射した光を受ける受光部とを
    有し、反射板の移動に伴う光の反射量の変化を検出する
    反射型光学センサと、 上記反射型光学センサからの出力信号を演算処理して上
    記紙葉の紙厚を検知する演算処理手段と、紙厚が零のときの反射型光学センサと反射板との基準距
    離を調整する基準距離設定手段と、を具備し、 上記反射型光学センサの出力信号がその出力信号特性の
    ピーク値を所定量だけ過ぎた所定値になるように上記基
    準距離が設定される ことを特徴とする紙厚検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紙厚検知装置において、前記演算処理手段は、出力信号を増幅処理するととも
    に、任意のオフセット信号により、反射板の距離変化に
    対して出力信号が余り変化しない部分を切捨処理する増
    幅回路を含む ことを特徴とする紙厚検知装置。
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