JP3050469U

JP3050469U - 移動局用状態通知装置

Info

Publication number: JP3050469U
Application number: JP1998000033U
Authority: JP
Inventors: 一郎奧山
Original assignee: 有限会社ルアスレクナ
Priority date: 1998-01-09
Filing date: 1998-01-09
Publication date: 1998-07-14
Anticipated expiration: 2004-01-09

Abstract

(57)【要約】【課題】他の携帯電話機が近くにあっても自機の状態
を確実に判別する。【解決手段】携帯電話機アクセサリ１００は、回路基
板１０１、シールドケース１０２、貼付部材１０３を含
んで構成されている。回路基板１０１には電池１０４、
ＣＰＵ１０５、発音素子１０６、電波検出部１０７等が
実装されている。シールドケース１０２は回路基板１０
１を覆う形状に構成され、かつ、発音素子１０６に相当
する位置に発音用の開口１０２ａが設けられている。シ
ールドケース１０２は例えばアルミニウム板、フェライ
ト板、カーボンゴムを用いて構成される。アクセサリ１
００は貼付部材１０３により携帯電話機２００の裏面２
０３に固定して取り付けられる。シールドケース１０２
により他の携帯電話機からの電波がブロックされ、他の
携帯電話機からの電波に起因する、状態誤検出が回避さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は移動電話網（携帯電話やＰＨＳ等）の移動局の状態を利用者に通知する移動局用状態通知装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

移動電話網の移動局（以下、携帯電話機と呼ぶ）用のアクセサリとして移動局から生じる電波を検出して移動局の状態を通知するものが知られている。例えば、利用者のポケットに収納され、またはチェーンで保持され、携帯電話機からの電波を検出して内蔵の振動素子を駆動するものが知られている。

【０００３】ところで、このような携帯電話機と分離されている携帯電話機用アクセサリは、構造上、自分の携帯電話機から生じる電波と他の携帯電話機から生じる電波とを区別なく検出するので、他の携帯電話機が近くにあるときには他の携帯電話機の着信や発信にも応答してしまう。

【０００４】

【考案が解決する課題】

この考案は、以上の事情を考慮してなされたものであり、他の携帯電話機が近くにあっても混信するおそれのない状態通知装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案によれば、上述の目的を達成するために、移動電話網の移動局本体の状態を利用者に通知する移動局用状態通知装置に、通知装置本体を移動局本体に装着する装着部材と、上記移動局本体から生じる電波を検出して上記移動局本体の状態を判別する状態判別部と、通知作用を行なう通知部と、上記状態判別部の出力に基づいて上記通知部を駆動する駆動部と、上記移動局本体の方向以外の方向から到来する電波を部ロックする電波ブロック部材とを設けるようにしている。

【０００６】この構成によれば、従来の分離型の携帯電話アクセサリ（通知装置）と異なり、携帯電話機と通知装置との間の位置関係が固定されているため、自機からの電波の到来方向が既知であり、その方向以外からの電波をブロックする部材を有効に配置することが可能となる。従来のものではブロック部材により自機からの電波もブロックするおそれがあり、このような部材を採用できない。そして、この電波ブロック部材により、他の移動局から生じた電波を効果的に遮断（低減）しているので、自機の状態変化と他の移動局の状態変化と混同することがない。

【０００７】なお、電磁ブロック部材は電磁シールド部材でもよいし、電波吸収体部材でもよい。電磁シールド部材は例えば、銅、アルミニウム等の金属製板部材、樹脂に導電性フィラー等を混合した部材、樹脂に導電性材料を被覆した部材等、通常の電磁シールド部材を用いることができる。また、電波吸収体部材としても、通常の電波吸収用の抵抗体、誘電性損材料、磁性損材料等を用いることができる。抵抗体は、例えば導電繊維であり、誘電性損材料は例えばカーボンゴムであり、磁性損材料は例えば金属で裏打ちしたフェライト板である。

【０００８】また、通知部は、音による通知等、種々の視聴覚作用を用いて通知を行なう用に構成できる。振動によって通知を行なってもよい。この場合、状態を判別する部分と、振動体とを別体としてもよい。

【０００９】

【考案の実施の態様】

以下、この考案の実施例について説明する。

【００１０】図１は、この実施例の携帯電話機アクセサリ１００を携帯電話機２００に取り付けた状態を示しており、この図において、携帯電話機２００は、携帯電話機２００の正面２０１にＬＣＤパネル（図示しない）やプッシュキー（図示しない）を有している。携帯電話機２００は、アンテナ２０２を介して、着呼、発呼、通話、位置通知等のために随時に電波を基地局に送出している。携帯電話機２００の裏面２０３には、携帯電話機アクセサリ１００が貼付されている。

【００１１】図２は、携帯電話機アクセサリ１００の外観を示し、図３はその内部構造を示している。図２および図３において、携帯電話機アクセサリ１００は、回路基板１０１、シールドケース１０２、貼付部材１０３を含んで構成されている。携帯電話機アクセサリ１００の外観は例えば円盤状をしている（図２）。回路基板１０１には電池１０４、ＣＰＵ１０５、発音素子１０６、電波検出部１０７等が実装されている。シールドケース１０２は回路基板１０１を覆う形状に構成され、かつ、発音素子１０６に相当する位置に発音用の開口１０２ａが設けられている。シールドケース１０２の前面には広告やキャラクタイメージが印刷できるようになっている。シールドケース１０２は例えばアルミニウム製である。またフェライト板やカーボンゴムを用いてもよい。貼付部材１０３は回路基板１０１をあてがう態様で取り付けられており、外面に貼付材料が塗布されている。貼付部材１０３の貼付材料により携帯電話機２００の裏面２０３に固定して取り付けることができる。

【００１２】図４は、着呼成功時に携帯電話機２００から発生する電波の波形（エンベロープ）の一例を示すものであり、１．６ｍ秒〜６．５ｍ秒のパルス幅のパルスが４０ｍ秒の繰り返し周期で２つ発生し、その後、しばらくしてパルスが継続して発生する。先行するパルスαと後続のパルスβとの間には十分な期間がある。また、発呼成功時にはαのパルスとして１．６ｍ秒〜６．５ｍ秒のパルス幅のパルスが４０ｍ秒の繰り返し周期で４つ発生する。

【００１３】この実施例では、図４のαのパルス列を検出して携帯電話機２００の状態を判別する。

【００１４】図５は、パルス列αを検出して携帯電話の状態を判別するための構成を示す。なお、図５の各部はＣＰＵで実行されるソフトウェアとして実現してもよい。図５において、パルス検出部１０７は携帯電話機２００からの電波を受信し、そのエンベロープ波形（低周波成分波形やその整形波形）のパルスを検出してパルス検出信号を出力する。パルス検出信号は４０ｍ秒の繰返し周期で発生するパルスを透過するウインドウ回路１０８を介して検出信号を１／２に逓降する１／２逓降回路１０９に供給される。この逓降回路１０９の出力はタイマ１１１に供給されるとともに他の１／２逓降回路１１０にも供給されている。そして他の１／２逓降回路１１０の出力は他のタイマ１１２に供給されている。また、パルス検出部１０７のパルス検出信号はタイマ１１１、１１２にリセット信号として供給されている。さらに、タイマ１１２の出力は遅延回路１１３を介して前段のタイマ１１１にリセット信号として供給されている。

【００１５】このような構成においては、２つのパルス列αが供給され、その後、空白が続くと（着呼成功時）、１番目の逓降回路１０９から出力が生じ、タイマ１１１を計時イネーブルにし、さらに、タイマ１１１がタイムアップして着呼成功の状態を検出する。２番目の逓降回路１１０は出力が生じないので他方のタイマ１１２から検出信号が生じることはない。また、パルスが２つ生じても、その後に、パルスが継続する場合には（例えば、通話時や発呼不成功時）、３個目のパルスによりタイマ１１１がリセットされるので誤って着呼成功の検出信号を生じることはない。

【００１６】他方、４つのパルス列αが供給され、その後、空白が続くと（発呼成功時）、２番目の逓降回路１１０から出力が生じ、２番目のタイマ１１２を計時イネーブルにし、さらにタイマ１１２がタイムアップして、発行成功の状態を検出する。１番目の逓降回路１０９はこのとき２つ出力を生じ、タイマ１１１をその都度計時イネーブルにするが、３個目のパルスおよび２番目の逓降回路１１０の出力により１番目のタイマ１１１がリセットされ、タイムアップ出力を生じることはない。また、パルスが５つ以上続く場合には５つ目以降のパルスで２番目のタイマ１１２がリセットされ発呼成功を示す検出信号が発生することがない。

【００１７】図５に示した状態判別用の構成は、図３の回路基板１０１に実装されている。したがって、図３のシールドケース１０２により図の上側から到来する電波の影響をブロックすることができる。したがって、他の携帯電話機からの電波に起因する、状態誤検出が回避される。さらに、自機の電波のエンベロープ波形が乱れることがなくなるので、エンベロープ波形に基づく状態検出を正確に行なうことができる。

【００１８】この実施例では、例えば、着呼成功時にのみ発呼素子から音が発生するように構成できる。この場合、タイマ１０９からのタイムアップ信号を発音素子駆動部１１４に供給すればよい。音の内容としては、通常のリンギング音でもよいし、何らかのメロディや、音声であってもよい。また、タイマにより、時間帯や季節に応じてメロディ等が代わるようにしてもよい。このような変更はＣＰＵのプログラムにより容易に対処できる。

【００１９】なお、以上説明した実施例では、電波検出部（またはそのアンテナ配線）を回路基板の上面に実装したが、裏面がわに実装して、あるいは、回路基板の上面を貼付部材がわに向けて、電波検出部がより携帯電話機からの電波を受信しやすくするようにしてもよい。

【００２０】また、発呼成功と、接続開始とを個別に検出して、その間、リンギング音（メロディーや音声でもよい）を生じるようにしてもよい。

【００２１】また、図５に示した構成は一例であり、着呼成功だけを通知するのであれば、タイマ１１２等を省略することができ、また、種々の状況や条件に基づいてより細かな、より正確な（例外処理を行なえる）構成を採用してもよい。

【００２２】また、この考案は、通常の携帯電話機にとどまらず、ＰＨＳ電話機、電話機の子機、モバイル・コンピュータ等にも適用できることはもちろんである。

【００２３】また、上述の実施例ではアクセサリを携帯電話機に貼付する構成としたが、要するにアクセサリを携帯電話機に装着できればよく、例えば、携帯電話機のケースに取り付けてもよいし、ケースの一部として構成してもよい。

【００２４】また、シールドケースは図３に示すようにアクセサリ１００の装着面には伸びていないが、他の携帯電話機からの電波の回り込みを考慮して装着面のうちの外周部にも伸ばし、アクセサリ１００をくるむように構成してもよい。

【００２５】また、発呼時および通話時の一方または双方において通知装置をミュート（デヂスエーブル）するスイッチを通知装置外面に設け、発呼時または通話時の通知動作を簡易に禁止するようにしてもよい。さらに、電池を交換するための蓋をシールドケースに設けてもよい。

【００２６】また、貼付部材１０３の粘着力は種々のものを選ぶことができ、固定的あるいは半固定的に貼付してもよく、また着脱が容易の程度のものとしてもよい。着脱を容易にすると、種々の種類（例えばメロディやメッセージが異なるもの）のアクセサリを選択して利用できる。着脱式の場合には、マジックテープを携帯電話機（またはケース）およびアクセサリに取り付け、マジックテープ同士の結合によりアクセサリを携帯電話機（またはケース）に取り付けてもよい。まちろん、その他種々の装着部材を利用できる。さらにメロディーやメッセージを変更する部分のみを選択的に交換してもよい。

【００２７】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、他の携帯電話機からの電波をブロックする部材を設けることにより、他の携帯電話機が近く似合っても、状態検出に支障を来たすことがない。また、通知装置本体が携帯電話機に装着される構成であるので、通知装置を紛失するおそれが少ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の携帯電話機アクセサリを
携帯電話機に装着した状態を示す図である。

【図２】上述の携帯電話機アクセサリの外観を示す図
である。

【図３】上述の携帯電話機アクセサリの内部構造を示
す端面図である。

【図４】携帯電話機からの電波の波形を説明する図で
ある。

【図５】携帯電話機の状態を判別する回路を示す図で
ある。

【符号の説明】

１００アクセサリ１０１回路基板１０２シールドケース１０３貼付部材１０４電池１０５ＣＰＵ１０６発音素子１０７電波検出部２００携帯電話機

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】移動電話網の移動局本体の状態を利用者
に通知する移動局用状態通知装置において、通知装置本体を移動局本体に装着する装着部材と、上記移動局本体から生じる電波を検出して上記移動局本
体の状態を判別する状態判別部と、通知作用を行なう通知部と、上記状態判別部の出力に基づいて上記通知部を駆動する
駆動部と、上記移動局本体の方向以外の方向から到来する電波の少
なくとも一部をブロックする電波ブロック部材とを有す
ることを特徴とする移動局用状態通知装置。
【請求項２】移動電話網の移動局本体の状態を利用者
に通知する移動局用状態通知装置において、通知装置本体を移動局本体に装着する装着部材と、上記移動局本体から生じる電波を検出して上記移動局本
体の状態を判別する状態判別部と、通知作用を行なう通知部と、上記状態判別部の出力に基づいて上記通知部を駆動する
駆動部と、上記移動局本体の方向以外の方向から到来する電波の少
なくとも一部をブロックする電波シールド部材とを有す
ることを特徴とする移動局用状態通知装置。
【請求項３】移動電話網の移動局本体の状態を利用者
に通知する移動局用状態通知装置において、通知装置本体を移動局本体に装着する装着部材と、上記移動局本体から生じる電波を検出して上記移動局本
体の状態を判別する状態判別部と、通知作用を行なう通知部と、上記状態判別部の出力に基づいて上記通知部を駆動する
駆動部と、上記移動局本体の方向以外の方向から到来する電波の少
なくとも一部をブロックする電波吸収部材とを有するこ
とを特徴とする移動局用状態通知装置。
【請求項４】移動電話網の移動局本体の状態を利用者
に通知する移動局用状態通知装置において、通知装置本体を移動局本体に装着する装着部材と、上記移動局本体から生じる電波を検出して上記移動局本
体の状態を判別する状態判別部と、音により通知作用を行なう通知部と、時間の経過に伴って音を変化させる切り替え部と、上記状態判別部の出力に基づいて上記通知部を駆動する
駆動部と、上記移動局本体の方向以外の方向から到来する電波の少
なくとも一部をブロックする電波ブロック部材とを有す
ることを特徴とする移動局用状態通知装置。
【請求項５】移動電話網の移動局本体の状態を利用者
に通知する移動局用状態通知装置において、通知装置本体を移動局本体に装着する装着部材と、上記移動局本体から生じる電波を検出し電波のエンベロ
ープパターンに基づいて上記移動局本体の複数の状態を
判別する状態判別部と、通知作用を行なう通知部と、上記複数の状態のうちの少なくとも１つの状態に上記移
動局本体がなったときに、上記状態判別部の出力に基づ
いて上記通知部を駆動する駆動部と、上記移動局本体の方向以外の方向から到来する電波の少
なくとも一部をブロックする電波ブロック部材とを有す
ることを特徴とする移動局用状態通知装置。
【請求項６】移動電話網の移動局本体の状態を利用者
に通知する移動局用状態通知装置において、通知装置本体を移動局本体に貼付する貼付部材と、上記移動局本体から生じる電波を検出して上記移動局本
体の状態を判別する状態判別部と、通知作用を行なう通知部と、上記状態判別部の出力に基づいて上記通知部を駆動する
駆動部と、上記移動局本体の方向以外の方向から到来する電波の少
なくとも一部をブロックする電波ブロック部材とを有す
ることを特徴とする移動局用状態通知装置。
【請求項７】上記装着部材を、上記通知装置本体を上
記移動局本体に貼付する貼付部材から構成する請求項
２、３、４または５記載の移動局用状態通知装置。
【請求項８】移動電話網の移動局本体の状態を利用者
に通知する移動局用状態通知装置において、通知装置本体を移動局本体に装着する装着部材と、上記移動局本体から生じる電波を検出して上記移動局本
体の状態を判別する状態判別部と、通知作用を行なう通知部と、上記状態判別部の出力に基づいて上記通知部を駆動する
駆動部と、上記移動局本体の方向以外の方向から到来する電波の少
なくとも一部をブロックする電波ブロック部材とを有
し、上記電波ブロック部材は、上記通知装置本体の装着面の
うちの外周部に伸びて配置されることを特徴とする移動
局用状態通知装置。