JP3050292U - 黒豆などの選別補助装置 - Google Patents

黒豆などの選別補助装置

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JP3050292U
JP3050292U JP1997011817U JP1181797U JP3050292U JP 3050292 U JP3050292 U JP 3050292U JP 1997011817 U JP1997011817 U JP 1997011817U JP 1181797 U JP1181797 U JP 1181797U JP 3050292 U JP3050292 U JP 3050292U
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JP1997011817U
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Inventor
佐藤  賢一
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佐藤農機株式会社
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  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒豆w群の中から傷、皺或いは小割れのある
ものを除去する処理を長い時間に亘って比較的楽にしか
も能率的に行えるようにする。 【解決手段】 棒状体11を一定方向へ並列させたもの
で連続した2本又は3本の棒状体11毎に処理物wの径
と較べて比較的大きな間隔k1を形成すると共に前記連
続した2本又は3本の棒状体11の隣接間隔k2は処理
物wの径と較べて比較的小さくしてなる搬送面2を概ね
一定水平方向へ連続的に移動させ、この移動中に各棒状
体11をその軸心回りの一定方向へ回転させる機構を形
成し、この搬送面2の上手側には前記2本又は3本の棒
状体11の隣接間隔k2上に処理物wを供給するものと
した処理物供給装置3を設け、上質処理物は搬送面2の
上面で一定場所へ搬送され、一方不良処理物wは前記比
較的大きな間隔k1を通じて搬送面2の下方へ落下され
る構成となす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本発明は、黒豆の良品を手作業により選り出す作業を楽に行えるようにするた めの選別補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
黒豆の良品は球に近く、その直径は凡そ10〜13mm程度であるが、このよ うな良品とそうでないものを機械的に分別するようにした選別装置であって、大 きいものと小さいものを分別するようにしたものとか、球体に近いものとそうで ないものを分別するようにしたものは既に存在している。
【0003】 ところで、大きさや形状の点では良品と言える黒豆であっても、傷のあるもの 、皺のあるもの若しくは小割れのあるものなどは商品としての価値が著しく低下 し、これらの混じった黒豆の市場価格は良品のみのそれと較べて格段に安くなる のである。
【0004】 従って、黒豆群の中から傷のあるもの、皺のあるもの若しくは小割れのあるも のを出荷前に完全に取り除くことが必要となる。
【0005】 このため、現状では処理対象となる黒豆群をお椀などで掬い取ってお盆上に載 せ、これら黒豆を転がしてひっくり返したりしながら傷のあるもの、皺のあるも の或いは、小割れのあるものを見つけてお盆の外方へ摘み出すことを繰り返し、 最終的にお盆上に残された良品を適当場所に集めるようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の選別処理では、黒豆を掬ったり移したりする作業に手間を要す ると共に、長時間に亘って続けると腕や肩が疲れて痛くなる。 本考案は、斯かる問題点を解消し得るものとした黒豆などの選別補助装置を提 供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案では、棒状体を一定方向へ並列させたもので 連続した2本又は3本の棒状体毎に処理物の径と較べて比較的大きな間隔を形成 すると共に前記連続した2本又は3本の棒状体の隣接間隔は処理物の径と較べて 比較的小さくしてなる搬送面を概ね一定水平方向へ連続的に移動させ、この移動 中に各棒状体をその軸心回りの一定方向へ回転させる機構を形成し、この搬送面 の上手側には前記2本又は3本の棒状体の隣接間隔に処理物を供給するものとし た処理物供給装置を設け、上質処理物は搬送面の上面で一定場所へ搬送され、一 方不良処理物は前記比較的大きな間隔を通じて搬送面の下方へ落下される構成と する。
【0008】 搬送面の移動中、前記連続した2本又は3本の棒状体の隣接間に供給された処 理物は棒状体の回転により自転される。作業者はこうして自転される処理物のう ち傷、皺又は小割れなどのあるものを見つけ、手に持った細棒などで上記比較的 大きな間隔を通じて落下させるようにする。なお、処理物のうち小さいものやゴ ミなどは棒状体の隣接間を通じて落下する。
【0009】 上記本考案は黒豆の処理に適するように、次のように具体化するのであって、 即ち、上記連続した2本又は3本の棒状体の隣接間隔は凡そ5mm〜9mm程度 となし、また各棒状体は直径凡そ6mm〜12mm程度の直状丸棒となす。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下本発明の一実施例を説明する。 図1は本発明に係る黒豆の選別補助装置を示す側面図、図2は前記選別補助装 置の作動状態を示す図、図3は図1のx−x部を示す図、図4は前記選別補助装 置の使用説明図である。
【0011】 図1及び図2に於いて、1は本体フレーム、2は黒豆wの搬送面で矢印方向f へ連続的に移動するものとなしてある。 そして、搬送面2の移動方向上手側には黒豆の供給装置3が設けてある。
【0012】 上記搬送面2は具体的には、次のように形成される。 即ち、本体フレーム1上部の前後位置に図3に示すような軸受4、4を介して 回転自在に支持された横回転軸5、6を設け、各回転軸5、6の左右端部にスプ ロケット7、7を固定する。また本体フレーム1下部の前後位置の左右各側にも 前記スプロケット7に対応させて比較的小さな案内車8、8を設ける。これら前 後の案内車8、8は前後一対のスプロケット7、7の前後端よりも内方に位置さ せる。
【0013】 本体フレーム1の左右各側に存在したスプロケット7、7及び案内車8、8に は無端状のチェーン9を掛け回す。左右のチェーン9、9の多数のリンク結合個 所から支持軸10、10を内方へ張り出させ、これら支持軸10、10を介して 、各棒状体11を本体フレーム1の左右方向へ掛け渡して支持軸10、10回り の回転自在となす。
【0014】 各棒状体11は直状の中空丸棒となし、好ましくはその周面に滑り止め手段を 施したものとなす。そして、その直径は凡そ6mm〜12mm程度となすのが効 率的である。
【0015】 これにより、棒状体11は矢印方向fへ向けて並列された状態となるが、この さい図4に示すように連続した3本の棒状体11毎に黒豆wの径と較べて比較的 大きな間隔k1を形成し、また前記連続した3本の棒状体11の隣接間隔k2は 黒豆wの径と較べて比較的小さくなす。具体的には3本の棒状体11毎の比較的 大きい間隔k1は黒豆wの直径の1.5倍から3倍程度となす。この寸法が小さ 過ぎると、選別作業に不便となり、逆に大き過ぎると装置が大型化する。また3 本の棒状体11の隣接間隔k2は良品の黒豆(直径が凡そ10mm以上のもの) wが通り抜けしない程度となすのであって、例えば凡そ5mmから9mm程度と なす。
【0016】 上記のように形成した搬送面2の上側水平部2aの各棒状体11は搬送面2の 移動に伴って自転するようになすのであって、具体的には次のようになしてある 。
【0017】 即ち、左右の各チェーン9の上側水平部の内方側には本体フレーム1に固定さ れた支持板12を介して、棒状体11の端部下面を支持するための摩擦条部材1 3を固定する。この摩擦条部材13には摩擦係数の大きいゴムや樹脂材などを使 用するのがよい。 左右の摩擦条部材13の上方にはチェーン9を下方へ押圧するための押圧手段 14を設ける。この手段は、滑り易い樹脂材などからなる条部材によりチェーン 9を直接圧下する構成のもので差し支えない。
【0018】 15は上記搬送面2を矢印方向fへ移動させるためのモータであり、これの出 力軸15aに固定されたスプロケット16と横回転軸5に固定されたスプロケッ ト17との間には無端状の伝動チェーン18が掛け回してある。
【0019】 上記供給装置3は具体的には、次のように形成される。 即ち、搬送面2の移動方向fの上手側に黒豆wを収容させるためのホッパー1 9を設ける。このホッパー19の出口19aは高さが15mm程度の横長状とな し、搬送面に沿った状態に近接させる。
【0020】 前記出口19aにはこれを開閉するための蓋体20を設ける。このためホッパ ー19の側壁に支持軸21を設けると共に、この軸21回りに揺動されるアーム 22を設け、このアーム22の先端に蓋体20を固定する。図示例の蓋体20は 鈎形になしてあって、その先端には中空ゴム体などの弾性変形し易い縁材23が 固定してある。
【0021】 アーム22にはレバー部材24を固定し、レバー部材24の下部近傍には本体 フレーム1に固定された軸25を設け、この軸25を介してスプロケット26を 回転自在に装着する。このスプロケット26とモータ15の出力軸15aに固定 されたスプロケット27との間に伝動チェーン28を掛け回すと共にスプロケッ ト26にはレバー部材24を押し変位させるためのカムローラRを装着する。そ して、操作レバー24にはこれを後方へ引張するためのスプリング29を設ける 。
【0022】 各横回転軸5、6にはこれと同心の円筒体30が設けてある。この円筒体30 は前後のスプロケット7、7個所に位置した棒状体11をその周面で案内するも のである。 なお、31は搬送面2の上側水平部2aの下方に配設した受け樋、32は搬送 面2の搬送終端に設けた案内樋である。
【0023】 次に上記の如く構成した本考案品の使用例及び作動を説明する。 作業者は前処理として、収穫した黒豆w群を既存の選別機にかけてその中から 小さいもの、変形したもの、或いは半割れとなったものなどを取り除くのであり 、この後、このように処理したものをホッパー19内に供給し、モータ15を作 動させる。
【0024】 これにより、モータ15は横回転軸5を回転させて搬送面2を矢印方向fへ移 動させ、一方ではスプロケット26を回転させてカムローラRを軸25回りへ周 回させる。
【0025】 このさい、搬送面2の移動は押圧手段14で摩擦条部材13上面に圧接された 棒状部材11を矢印方向fへ移動させるため、各棒状体11は矢印方向fへの移 動中に自転されるものとなる。
【0026】 一方、カムローラRの周回変位はレバー部材24を一定タイミングでスプリン グ29の弾力に抗して前方へ押し変位させ蓋体20を搬送面2の移動に関連して 開放させるのであり、これによりホッパー19内の黒豆wは連続した3本の棒状 体11毎の前後二つの隣接間隔k2上に単層状に供給される。
【0027】 このように供給された黒豆wは搬送面2の上側水平部2aの移動中、棒状体1 1の隣接間隔k2上に位置したまま上記した棒状体11の自転により強制的に自 転されるのであり、作業者はこのように自転されながら移動される黒豆wを注視 し、その中から傷のあるもの、皺のあるもの、或いは小割れのあるものを見つけ 、それらが搬送終端に達するまでに、手に持った細棒でそれを図4に示すように 隣接間隔k2の隣りの比較的大きな間隔k1を通じて受け樋31内に落とすよう にする。
【0028】 このさい、3本の棒状体11の隣接間隔k2が凡そ5mm〜9mm程度である ことはゴミや残存する小さい黒豆wを隣接間隔k2を通じて受け樋31内に落下 させる上で寄与する。
【0029】 また各棒状体11の直径が凡そ6mm〜12mm程度であることは棒状体11 を適度な大きさ及び強さとなすほか、黒豆wの自転作用や作業者による黒豆wの 落とし処理にも寄与するものとなる。
【0030】 搬送面2上で搬送されて搬送終端に達した黒豆wは案内樋32内に落下し、特 定場所に集められるのである。
【0031】 ホッパー19−内の黒豆wが出口19aから搬送面2上に供給されることは前 述のとおりであるが、このときの作動をさらに詳細に説明すると、次の通りであ る。
【0032】 出口19a内では、これの高さが凡そ15mm程度であることの関係から黒豆 w群は単層となり、重力作用により下方へ移動しようとしている。この状態の下 でレバー部材24がカムローラRに押されて蓋体20が上方へ引き上げられ出口 19aが凡そ20mm程度開放されると、出口19a内の黒豆w群の最前列のも のは単層のまま搬送面2に達し一つの隣接間隔k2上に供給された状態なる。続 いて出口19aが開放したまま搬送面2がさらに矢印方向fへ移動すると、出口 19a内の黒豆w群の次列のものが単層のまま搬送面2に達し次の隣接間隔k2 上に供給された状態なる。
【0033】 この後に、カムローラRがレバー部材24から退避し蓋体20がスプリング2 9の弾力などで下方へ変位されて出口19aが閉鎖されようとすると、出口19 a内には黒豆wが単層となって存在しているため、蓋体20は出口19aを完全 には閉鎖した位置に復帰できず、縁材23が黒豆wを押さえた状態となる。
【0034】 このさい、縁材23は大きく弾性変形して単層状の黒豆w群の上側表面に当接 し、それら黒豆wの下方移動を効果的に規制するものとなる。 従って、ホッパー19内の黒豆wは連続した3本の棒状体11毎の前後の隣接 間隔k2、k2にのみ単層状に供給されるものとなる。
【0035】 上記実施例では、図4に示すように連続した3本の棒状体11毎に黒豆wの径 と較べて比較的大きな間隔k1を形成したが、これに代えて、連続した2本の棒 状体11毎に黒豆wの径と較べて比較的大きな間隔k1を形成し、この連続した 2本の棒状体11の隣接間隔k2を黒豆wの径と較べ比較的小さくなすことも差 し支えない。
【0036】 この場合、隣接間隔k2上の前後に比較的大きな間隔k1が存在することにな り、隣接間隔k2上の不良の黒豆はこれら前後の何れかの間隔k1を通じて落下 されるものとなる。
【0037】
【考案の効果】 以上の如く構成した本考案によれば、黒豆をお椀などで掬い上げたり、お盆を 手に持ってその上の黒豆を転がしたり、或いは黒豆を摘み出すといった従来の処 理が不要となり、作業者は搬送面上の黒豆群の中から傷、皺或いは小割れのある ものを掻き落とすだけでよくなり、従ってこのような処理を長時間に亘って比較 的楽にしかも能率的に行えるものである。
【0038】 請求項2に記載のものによれば、黒豆群の中に残存する小さ過ぎる黒豆やゴミ などを連続した3本の棒状体の隣接間隔を通じて落下させることができ、また黒 豆の自転を効果的に行わせることができるほか、前記隣接間隔上の黒豆を細棒な どで掻き落とす処理が都合良く行えるものとなる。
【0039】 請求項3に記載のものによれば、棒状体が適当な大きさ及び強さのものとなり 、また請求項2のものと同様に、黒豆の自転を効果的に行わせることができると 共に、3本の棒状体の隣接間隔上の黒豆を細棒などで掻き落とす処理が都合良く 行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る黒豆の選別補助装置を示す側面図
である。
【図2】前記選別補助装置の作動状態を示す図である。
【図3】図1のx−x部を示す図である。
【図4】前記選別補助装置の使用説明図である。
【符号の説明】
2 搬送面 3 処理物の供給装置 11 棒状体 f 一定水平方向 k1 比較的大きな間隔 k2 連続した3本の棒状体11の隣接間隔 w 黒豆(処理物)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状体を一定方向へ並列させたもので連
    続した2本又は3本の棒状体毎に処理物の径と較べて比
    較的大きな間隔を形成すると共に前記連続した2本又は
    3本の棒状体の隣接間隔は処理物の径と較べて比較的小
    さくしてなる搬送面を概ね一定水平方向へ連続的に移動
    させ、この移動中に各棒状体をその軸心回りの一定方向
    へ回転させる機構を形成し、この搬送面の上手側には前
    記2本又は3本の棒状体の隣接間隔上に処理物を供給す
    るものとした処理物供給装置を設け、上質処理物は搬送
    面の上面で一定場所へ搬送され、一方不良処理物は前記
    比較的大きな間隔を通じて搬送面の下方へ落下されるこ
    とを特徴とする黒豆などの選別補助装置。
  2. 【請求項2】 前記連続した2本又は3本の棒状体の隣
    接間隔を凡そ5mmから9mm程度となしたことを特徴
    とする請求項1記載の黒豆などの選別補助装置。
  3. 【請求項3】 各棒状体は直径凡そ6mm〜12mm程
    度の直状丸棒となしたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の黒豆などの選別補助装置。
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