JP3049889U - 三重一体形カーテン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一本のカーテンレールにおいて三種類のカー
テンを用いることを可能し、それらのカーテンの上部の
みを合わせ縫いなどして固定して一体形のカーテンと
し、使用目的によってそれぞれの特質を備えたカーテン
地を使用し、また随時カーテン全体を開けることもでき
るカーテンを得る。 【解決手段】 厚地織物などのカーテンと、薄地織物な
どのカーテンと、レースなどの薄地カーテンのそれぞれ
を、上部においてのみ固定して一体的とし、一本のカー
テンレールに吊すようにしたことを特徴とする三重一体
形カーテン、薄地織物などのカーテンに、紫外線吸収
剤、赤外線吸収剤などを含浸固着させたことを特徴とす
る前記記載の三重一体形カーテンの構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】この考案は、窓などに施す三重一体形カーテンに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から窓におけるカーテンは、専ら室内装飾と、部屋の内 側を窓の外から視界的に遮り、確立する目的で用いられている。それは二本のカ ーテンレールを用いて部屋内側に織物などの厚地のカーテンを吊し、また窓側に はレースなど薄地のカーテンを吊し、これらを任意に開閉して、昼間は採光のた め、厚地カーテンを窓際に寄せ、レースカーテンのみを閉じて使用し、夜間は部 屋内の照明で外部から透けて見えないように、厚地のカーテンを閉じて用いてい る。これらのことはいずれの場合も、室内装飾効果を期待してのことであり、こ のように用いるカーテンの使用法を二重カーテンと称している。すなわち一般に は二本のカーテンレールを用い、厚地、薄地の二種類のカーテンを用いるもので ある。ここでカーテンレールが、一本のみ取り付けられている場合（工事、費用 の都合など）には、これら二種類のカーテンのいずれか一方のみを吊して用いる こととなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】この考案は、上記した従来の状況に鑑み、 新たに開発したカーテンであって、それは一本のカーテンレールにおいて三種類 のカーテンを用いることを可能とするものである。すなわち三種類のカーテンの 上部のみを合わせ縫いなどして固定して一体形のカーテンとし、使用目的によっ てそれぞれの特質を備えたカーテン地を使用し、また随時カーテン全体を開ける こともできる実用性と装飾性を兼備したカーテンを得るものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】厚地織物などのカーテン(A),(A')と、薄地織 物などのカーテン(B),(B')と、レースなどの薄地カーテン(C),(C')のそれぞれを 、上部においてのみ固定して一体的とし、一本のカーテンレールに吊すようにし たことを特徴とする三重一体形カーテン、薄地織物などのカーテン(B),(B')に、 紫外線吸収剤、赤外線吸収剤などを含浸固着させたことを特徴とする前記記載の 三重一体形カーテンの構成とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】この考案の実施例として、図１において左右二つの三 重一体形カーテン(X),(X')［図示面を室内側とする］は、厚地織物などのカーテ ン(A),(A')と、薄地織物などのカーテン(B),(B')と、レースなどの薄地カーテン (C),(C')のそれぞれを、上部においてのみ縫い合わせ［この縫い合わせ手段は一 例であり、適宜、他の固定手段で代用される］して一体的とした構成で、縫合線 (e) に沿ってタック(T) が設けてあり、このタック(T) の部分の裏側には図示し ないフックを取り付け、一本のカーテンレールに吊すようになっている。図２は 図１の左右二つの三重一体形カーテン(X),(X')の使用状態を示すもので、図にお いてこれらの三重一体形カーテン(X),(X')は、昼間においては、厚地織物などの カーテン(A),(A')は、両方の窓際(W),(W')に引き寄せて、それぞれタッセル(R), (R')で止めてある。そのとき、薄地織物などのカーテン(B),(B')、およびレース などの薄地カーテン(C),(C')は閉じた状態となっている。これによって外部の光 線が充分に部屋の中に入ってくる状態となる。

【０００６】 しかしこのとき薄地織物などのカーテン(B),(B')は閉じているので、外部の光 線は入ってくるが、あまり外部から部屋の内部が透けて見えない状態となる。す なわち反射光は入ってくるが、直進光は透過が制限されることとなる。このこと は、薄地織物などのカーテン(B),(B')により、紫外線、赤外線の透過も制限され ていることとなる。ここでこの薄地織物などのカーテン(B),(B')に、紫外線吸収 剤、赤外線吸収剤などを予め含浸固着させておくと、一層、これらの紫外線、赤 外線を遮断することができる。

【０００７】 昼間において、さらに外部の光線を部屋の内部に採り入れたいときは、薄地織 物などのカーテン(B),(B')も窓際(W),(W')に引き寄せる。すなわち厚地織物など のカーテン(A),(A')といっしょに、薄地織物などのカーテン(B),(B')も、それぞ れタッセル(R),(R')で止めた状態とする。このようにして一本のカーテンレール にもかかわらず、レースなどの薄地カーテン(C),(C')のみとしても使用でき、さ らにまた厚地織物などのカーテン(A),(A')を閉じれば厚地織物などのカーテン(A ),(A')としても使用できるところの、多目的な三重カーテン(X),(X')を得ること ができる。さらにこの三重一体形カーテン(X),(X')は、中央部で二つに分かれて いるので、全体をそれぞれ両側に分けて開ければ、この三重一体形カーテン(X), (X')を全開することができる。

【０００８】

【考案の効果】この考案は、昼間においては、厚地織物などのカーテン(A), (A')は、両方の窓際(W),(W')に引き寄せて、それぞれタッセル(R),(R')で止めて おけば、薄地織物などのカーテン(B),(B')、およびレースなどの薄地カーテン(C ),(C')は閉じた状態となり、これによって外部の光線が充分に部屋の中に入って くる状態となる。これにより反射光は入るが直進光は透過が制限されることとな り、紫外線、赤外線の透過も制限される。薄地織物などのカーテン(B),(B')に、 紫外線吸収剤、赤外線吸収剤などを予め含浸固着させておくことにより、一層、 これらの紫外線、赤外線を遮断することができる。

【０００９】 また昼間において、さらに外部の光線を部屋の内部に採り入れたいときは、薄 地織物などのカーテン(B),(B')も窓際(W),(W')に引き寄せ、厚地織物などのカー テン(A),(A')といっしょに、薄地織物などのカーテン(B),(B')も、それぞれタッ セル(R),(R')で止めた状態とする。このようにして一本のカーテンレールの存在 にもかかわらず、レースなどの薄地カーテン(C),(C')のみとしても使用でき、ま た厚地織物などのカーテン(A),(A')を閉じれば、厚地織物などのカーテン(A),(A ')としても使用できるところの、多目的な三重カーテン(X),(X')を得ることがで きる。

【００１０】 さらにこの三重一体形カーテン(X),(X')は、中央部で二つに分かれ、それぞれ 両側に分けて開ければ全開することができる。このように昼間は厚地織物などの カーテン(A),(A')を束ね寄せ、外光を採り入れることが自由にできるようにして 用い、夜間はそれらに取り付けたタッセルを外して広げた状態として、外からは 見えないようにして用い、必要に応じては厚地織物などのカーテン、薄地織物な どのカーテン、レースなどの薄地カーテンを、それぞれ開閉自在としたカーテン を得ることができる。これによって一本のカーテンレールに取り付ける一つのカ ーテンにおいて、重厚感に加えて、装飾性、実用性を兼備した新しいインテリヤ に即応するカーテンとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のカーテンの実施例を説明する図。

【図２】図１における実施例の使用状態を説明する図。

【符号の説明】

(X),(X') カーテン (A),(A') 厚地織物などのカーテン (B),(B') 薄地織物などのカーテン (C),(C') レースなどの薄地カーテン (R),(R') タッセル (T) タック (W),(W') 窓際 (e) 縫合線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】厚地織物などのカーテンと、薄地織物など
   のカーテンと、レースなどの薄地カーテンのそれぞれ
   を、上部においてのみ固定して一体的とし、一本のカー
   テンレールに吊すようにしたことを特徴とする三重一体
   形カーテン。
2. 【請求項２】薄地織物などのカーテンに、紫外線吸収
   剤、赤外線吸収剤などを含浸固着させたことを特徴とす
   る請求項１記載の三重一体形カーテン。