JP3049849U

JP3049849U - ４サイタル内燃機関に於ける補助吸排機構

Info

Publication number: JP3049849U
Application number: JP1997010245U
Authority: JP
Inventors: 晃角田
Original assignee: 晃角田
Priority date: 1997-10-14
Filing date: 1997-10-14
Publication date: 1998-06-26
Anticipated expiration: 2003-10-14

Abstract

(57)【要約】【課題】ジーゼルエンジン等内燃機関における排出ガス
浄化、特に黒煙、炭化微粒子、窒素酸化物等を、完全燃
焼に近づけることにより、これらを極力減少せしめる。【解決手段】４サイクルエンジンに於いて、シリンダ
ー内壁に２サイクルエンジンに見られる吸排ポートを、
ピストン下死点近くに設け、吸入行程終了間近に他の爆
発行程終了時の一部燃焼ガスをこのポートを通して送り
込む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、内燃機関の排出ガスにおけるＮＯＸ、特にジーゼルエンジンの黒煙など有害物質を、完全燃焼に近づけることにより減少させるものであり、詳しくは排出ガス規制および、過給器に関係するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の排出ガス一部循環装置としては、排気管と吸入管とを、別に設けた制御弁によって接続されている。このために、シリンダー内に吸入される空気の量は、吸入管からの新しい空気と、制御弁からの一部排ガスとが混合されたもの（吸入容積１００とすると＝新しい空気＋排ガス）となり、シリンダー内の新しい空気容積は１００と成らず、完全燃焼の点からも良策とは言えない。

【０００３】また、本考案の補助給排機構は、過給器としての働きもある。従来過給器には、排気圧を利用したタービンを回転させて加圧するターボエンジンと、エンジンの動力を利用した圧縮機で加圧するチャージ型等あるが、ともにエンジン回転数が加圧に必要な程度に上昇しないと過給器として働かない。特に要求される急加速時、高負荷低速時には、過給器として作動不足になる。（エンジン回転数が低速の場合、吸入空気を加圧することが出来にくいからである。）

【０００４】

【本考案が解決しようとしている課題】

従来の技術では、排気管と吸入管とを、別に設けた制御弁によって接続されているために、シリンダー内に吸入される空気の量は、吸入管からの新しい空気と、制御弁からの一部排ガスとが混合（吸入行程終了時のシリンダー内容積を１００とすると＝新しい空気＋排ガス）されたものとなり、排ガス規制（完全燃焼の点）からも吸入効率からも良策とは言えず、ゆえに本考案の補助吸排機構が必要となってくる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、動力装置を用いることなく、この補助吸排機構により、問題点を解決する事が出来る。

【０００６】まず一番目の排ガス再循環機構の解決策としては、第一シリンダーと相対する（位相差３６０度）シリンダーとの間に制御弁付導管を、ピストン下死点（図２）近くに取り付け、互いに吸排を強制的にさせる事にある。

【０００７】それは、爆発行程終了時の第一シリンダー内にある燃焼ガスの一部（残圧有）が、相対する（位相差３６０度）シリンダー内（吸入行程終了時：１００％新しい空気）へ圧力差によって制御弁付導管を通りこのシリンダー内へ押し込められる。これにより、シリンダー内は１００％新しい空気＋押し込められた燃焼ガスになる。（排ガス一部循環の働き）また、第一シリンダーが吸入行程終了時には、これの反対で相対する（位相差３６０度）シリンダー内のガス圧により、同じポートを通り第一シリンダー内へと導かれ、加圧される。

【０００８】吸入行程終了時の第一シリンダー内（１００％新しい空気）に、相対する（位差３６０度）シリンダー内の燃焼ガスが、ポートを通り第一シリンダー内に加圧（１００％新しい空気＋第二シリンダー内の燃焼ガス）する為に、過給効果が相対する（位相差３６０度）シリンダー内の燃焼ガス圧によって発生する。

【０００９】この結果として、吸入行程終了時に強制過給をさせる為に（ターボエンジンと同様）圧縮圧を高め燃焼効率を上げる事ができる。（空燃比は同じで圧縮圧のみが高くなる。）

【００１０】従来技術との違いは、エンジンの始動時におけるスタータの負荷にある。エンジン始動時の圧縮比は、従来通りであるが一度エンジンが始動してしまうと、ここからは圧縮圧が高くなり燃焼効率をより上げる作用が持続する。また、エンジンの負荷によっては、この導管に装着してある弁が、ガスの流量を制御する。

【図面の簡単な説明】

【図１】４サイクルエンジンの説明で、吸入弁が開き空
気を吸い込む吸入行程これを圧縮する圧縮行程燃焼爆発させる爆発行程排気弁を開き残留ガスを押し出す排気行程この４行程から成り立っている。

【図２】制御弁付導管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＦ０２Ｆ 1/22 Ｆ０２Ｆ 1/22 Ａ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】４サイクル多気筒エンジンに於いて、
シリンダー内壁に２サイクルエンジンに見られる吸排ポ
ートを、ピストン下死点近くに設け、これに吸排の補助
をさせる装置。