JP3049802U - 半自動アーク溶接用ノズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半自動アーク溶接用ノズルにおいて長時間の
使用に耐える溶接用ノズル。 【解決手段】 半自動アーク溶接用ノズルの先端に硬質
セラミックで作成した保護部品を取り付け、導通用に銅
製パイプを使用し、それら部品を一体にインサートダイ
カスト成型したもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は半自動アーク溶接機において、溶接時に使用され消耗部品である、半 自動アーク溶接機用ノズルに係わるものであり、詳しくは半自動アーク溶接機に 使用されるノズルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の半自動アーク溶接機のノズルとしては、図１に示す、ノズル本 体（Ａ）素材は全て銅製で一部冷鍛鍛造、一部機械仕上げにて製品となっている が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものでは、この種のノズル本体Ａとしては導電率を高める 事から素材が銅製のため柔らかく、溶接中はノズルの穴を銅より硬度のある鉄製 溶着ワイヤーが常事，穴を通過する、それ故に、使用後、約２時間位でノズル本 体Ａの先端部分真円形の穴形状が惰円形形状に変形して使用に耐えられなくなる 、なぜ耐えられないかは、真円形の穴が惰円形になると溶着ワイヤーが惰円に添 って立て振れを起こす、立て振れが起きると溶着ワイヤーが披溶接場所の一点を ねらわないため、溶接箇所が汚く製品として不良品となり、半自動アーク溶接機 の溶接ロボットに使用した場合、１日８時間で４回位い機械を止めて交換という 時間も人手も掛かるロスが出ているという問題点を有していた。

【０００４】 しかも、素材が銅製であるがゆえに、図３のようにノズル本体Ａの先端に溶接 時、溶着湯玉カスＤが付着してこのことも長時間の使用に耐えられない要因とな る問題点も有していた。

【０００５】 本考案は、従来の技術の有するこの様な問題点に鑑みてなされたものであり、 その目的とする所は、半自動アーク溶接機のノズルの先端にセラミックを使用す ることにより溶着ワイヤーの通る穴の長時間変形のしない、溶着湯玉カスの付着 のないノズルを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における半自動アーク溶接機ノズルはノズ ル先端に硬質セラミックを使用することにより、溶着ワイヤーが常時繰り出され ノズル本体と溶着ワイヤーにて摩擦抵抗を受けても、従来の銅製ノズルと本考案 のノズルとの比で、本考案のノズル本体は約５０倍の１００時間位、溶着ワイヤ ーの穴が変形することが無いばかりか、溶着湯玉カスの成分と硬質セラミック成 分とは違うため、ノズルの先端に溶着湯玉カスが付着することがない。

【０００７】 そして、半自動アーク溶接機のノズルは、本体にダイカストを使用することに より安価に製造出来るが、ダイカストは導電率が悪いがゆえに銅製の導通用パイ プを溶着ワイヤーの穴に使用し導電率の向上を図っている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態については図面を参照して説明する。 図２において、ノズルの先端に硬質セラミックで出来たノズル保護部２をおき 、溶着ワイヤーを通す穴には銅製パイプを使用、その溶着ワイヤー導通用パイプ ３には同じく銅製の導通用ワッシャー４を取り付け電気の導電率を高めている。

【０００９】 また、ノズル本体１は亜鉛ダイカストにてインサート成型するが、溶着ワイヤ ー導通用パイプ３にはあらかじめ導電用ワッシャー４を固締め、又は、銀ロー溶 接等で固定してから、ノズル保護部２と一緒にダイカスト金型にはめ込み、成型 時、一体型インサート成型を行う。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１１】 請求項１の溶接用ノズルの先端に硬質セラミックを使用することにより溶着ワ イヤーの通る穴の長時間の変形がなくなり、溶着湯玉カスの付着がなく外観的に も優れている。

【００１２】 請求項２の銅製パイプを使用したことにより、電気の導電率は変わらない。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の溶接用ノズル断面図である。

【図２】本考案の溶接用ノズルの断面図である。

【図３】従来の溶接用ノズルに溶着湯玉カスの付着を示
す図である。

【符号の説明】

Ａ ノズル本体 Ｂ 溶着ワイヤー通り穴 Ｃ 取り付けネジ部 Ｄ 溶着湯玉カス １ ノズル本体 ２ ノズル保護部 ３ 溶着ワイヤー導通用パイプ ４ 導通用ワッシャー ５ 抜け止め防止凹部

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年１月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 半自動アーク溶接機において、溶着ワイ
   ヤーが繰り出すノズル先端にセラミック材で作成した部
   品で保護する、そのノズル保護部（２）には抜け止め防
   止凹部（５）を設けダイカストにてインサート成型する
   半自動アーク溶接機用ノズル。
2. 【請求項２】 半自動アーク溶接機のノズルにはマイナ
   ス電気（アース側と称す）を接続、溶接中は常時、溶着
   ワイヤーへマイナス電気が流れる、溶着ワイヤーへのア
   ース側の電気の導通を良好にするためノズルの溶着ワイ
   ヤーを通す穴には銅製のパイプを使用し、その溶着ワイ
   ヤー導通用パイプ（３）にはパイプと溶着ワイヤーの電
   気導通をスムースに行わせる導通用ワッシヤー（４）を
   接続したものを、これまた同時にインサート成型する。