JP3049559U - 下水道工事における配管高さ計測用の管底測器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定するためマンホール内に測量助手が入る
必要があり、一測定に最低３名は必要となると共に長時
間測定にかゝるのを解消する。 【解決手段】 角パイプ状の測定棒本体１の下端部背面
外側面２ａに軸方向に沿って丸パイプの上端開口部を蓋
体３により被蓋した外側管４を固着して一体とし、該外
側管４内に、該管４より適寸法長い軸杆６の下端に山形
材よりなる適長の下水管挿入杆７を頂部８の稜線を下方
にして直角方向に固着して一体とした軸体９の軸杆６部
を回転自在に遊嵌すると共に、測定棒本体１には正面外
側面２に、軸杆６部の上端縁が蓋板３の下面に接した状
態で、下水管挿入杆７の頂部８を０点とした寸度目盛１
０を軸方向に刻設表示した

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、下水道配管工事において、埋設管の高さを計測するに使用する管底 測器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、下水道配管工事において埋設管の高さを測定する場合は適長（通常３ｍ 乃至５ｍ）の角パイプ状で側面軸方向に寸度目盛を表示した通称スタッフと称す る測定棒を使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記の測定棒による配管高さの計測において、測量助手の１名がマン ホール内に入り配管した下水管内に５０ｃｍ乃至１ｍ程度の直線状の副え材を、 管底に沿わせ、かつ片側端部が管の開口端より適寸法外方に突出する状態で挿入 し、挿入部を管底に圧接した状態で前記突出部上面に測定棒の下端面を当てゝ垂 設し、地上の突出部分を別の助手が保持し、測量手がレベル機等の測定機によっ て測定棒の寸法目盛を読み取って埋設管の高さを計測しているが、測定には測量 手を含めて最低３名は必要であり、又測定に長時間かゝる等の問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記の問題点を解決することを目的としたもので、角パイプ状の測 定棒本体の下端部背面外側面に軸方向に沿って丸パイプの上端開口部を蓋体によ り被蓋した外側管を固着して一体化し、該外側管内に、外側管より適寸法長い軸 杆の下端に、山形材よりなる適長の下水管挿入杆を頂部稜線を下方にして直角方 向に固着して一体化した軸棒の軸杆部を回転自在に遊嵌すると共に、測定棒本体 の正面外側面に、軸杆部の上端縁が蓋板の下面に接した状態で、下水管挿入杆の 頂部を０点とした寸度目盛を軸方向に刻設した管底測器である。

【０００５】

【作用】

マンホール内に設けた下水道配管の管路内に、管底測器の挿入杆を差し込んで 押圧し、測定棒を垂直に保持し、測量機にて測量手が計測する。 その場合測定棒本体は軸杆にて水平方向に３６０゜回転することが出来るので 測量機の位置に応じて測定棒本体を回転して寸度目盛を見易くして測定する。

【０００６】

【実施の形態】

以下本考案の構成を図に示す実施例にて詳述する。 長尺（通常３〜５ｍ程度）の角パイプ製測定棒本体１の下端部背面外側面２ａ に、軸方向に沿って適長（２０ｃｍ程度）の丸パイプ製で、上端開口部を蓋板３ により被蓋した外側管４を、下端縁が前記測定棒本体１の下端縁と略一致する如 く上下部接合片５ａ及び５ｂにより溶着して一体化し、該外側管４内に外側管４ より適寸法長く、該管４内に摺動自在に嵌合する丸パイプ（又は丸棒）よりなる 軸杆６の下端に適長（５０ｃｍ程度が望ましい）の山形材よりなる下水管挿入杆 ７の一端を、頂部８の稜線を下方にして直角方向に固着した軸体９の軸杆６部を 回転自在に挿嵌し前記外側管４内に挿嵌した軸杆６の上端面が蓋板３の下面に接 した状態において、測定棒本体１の正面外側面２に軸方向に向け、下水管挿入杆 ７の下端頂部８を０点とした寸度目盛１０を刻設表示して本考案の配管高さ計測 用の管底測器Ａを構成する。 尚測定棒本体１は市販のスタッフを利用してもよい。

【０００７】

【作用】

次に本考案の作用を使用する状態によって説明する。 第３図よりマンホール１１内に開口する下水道用配管Ｐにおいて、地上Ｇの助 手Ｍａがマンホール１１内に本考案の管底測器Ａの下水管挿入杆７を下方にして 挿入し、該挿入杆７を下水道用配管Ｐの開口部より管路１２内に差し込んで下方 に押圧した状態で測定棒本体１を垂直に立てゝ保持し、測定手Ｍがレベル機等の 測量機Ｂによって公知の如く計測するものであるが、測定棒本体１は軸杆６を軸 として水平方向に３６０゜回転出来るので、測定機Ｂの位置に応じて測定棒本体 １を回転して表示した寸度目盛１０を最も見易い方向とすることが可能である。 又下水道配管Ｐａの高さ測定も前記の配管Ｐに準ずる。

【０００８】

【考案の効果】

上述の如き構成及び作用を有する本考案は、下水杆挿入管を下水道配管に挿入 した状態で、測定棒本体を３６０゜回転出来るので、測定機を任意の位置に設置 しても常に目盛を見易い方向とすることが可能で、測定機を移動することが少な くてすみ、又地上にいる助手は測定棒本体を安定した状態で垂直に保持すること が出来るので短時間で確実な測定を可能とし、その測定誤差も極めて少なく、又 測定には最低２名の人員を要するのみで省力化され、かつ、従来の如くマンホー ル内に入っての作業がないので酸素欠乏による事故が皆無となる等実用上非常に 優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の正面図である。

【図２】本考案実施例の側面図である。

【図３】本考案実施例の使用状態図である。

【符号の説明】

Ａ 管底測器 １ 測定棒本体 ２ 正面外側面 ２ａ 背面外側面 ３ 蓋体 ４ 外側管 ６ 軸杆 ７ 下水管挿入杆 ８ 頂部 ９ 軸体 １０ 寸度目盛

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 角パイプ状の測定棒本体１の下端部背面
   外側面２ａに軸方向に沿って丸パイプの上端開口部を蓋
   体３により被蓋した外側管４を固着して一体とし、該外
   側管４内に、該管４より適寸法長い軸杆６の下端に山形
   材よりなる適長の下水管挿入杆７を頂部８の稜線を下方
   にして直角方向に固着して一体とした軸体９の軸杆６部
   を回転自在に遊嵌すると共に、測定棒本体１には正面外
   側面２に、軸杆６部の上端縁が蓋板３の下面に接した状
   態で、下水管挿入杆７の頂部８を０点とした寸度目盛１
   ０を軸方向に刻設表示したことを特徴とする下水道工事
   における配管高さ計測用の管底測器。