JP3049512U - 配膳車の表面材着脱構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機の機内等で使用される配膳車の側壁パ
ネルの縁部材構造を構造を改良する。 【解決手段】 配膳車は、パネルで構成される箱形の本
体を有し、内部に食器を載せたトレイを収容する。側壁
はハニカムパネル１２と表面材７０を有し、縁部には縁
部材７２が嵌着される。縁部材７２はパネルの内側に当
接する第１の縁部材要素７３とパネルの外側に当接する
第２の縁部材要素７４を組み合せた構造を有し、先端に
設けた押圧部材７５で表面材７０を着脱自在に支持する
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、機内食用配膳車の縁部に装備されるローラー式の緩衝装置に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

例えば航空機の客室等において、食事や飲料をサービスするサービスカートと 呼ばれる機内食用配膳車等にあっては、トレイを収容する箱形の本体の底部にキ ャスターを備え、本体の上部には、ボトル等を配置するスペースを有する。 本体の前後には、ヒンジ式のドアを有するとともに、本体上部の前後には配膳 車を押すためのハンドルを備える。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

箱形の本体の側壁面は、化粧板等の表面材で覆われる。この配膳車の表面材は 、着席した乗客の目線の高さを通過することとなり、人目を引きやすい。 そこで、この表面材に自社のマークや広告を表示することで、乗客に自社のサ ービスをアピールすることができる。

【０００４】 しかしながら、配膳車は、機内のほかに、地上でも食材の積み込み等の際に使 用され、表面材を含めて、特に本体の縁部が他の機材と衝突しやすく、損傷を受 けやすい。 この傷は乗客に目立つので、速やかに表面材や縁部の損傷を補修する必要があ る。

【０００５】 従来の機内食用配膳車等は表面の傷に対する防止策がなく、顧客に対し不快感 を与え、又その傷の修理は困難である等の問題があった。 本考案は、機内食用配膳車の表面材の交換を容易とする着脱構造を提供するも のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の配膳車の表面材の着脱構造は、食器を載置したトレイを収容する箱形 の本体と、本体の前後に設けられるヒンジドアと、本体の下部に設けられるキャ スターを備える配膳車において、本体の側壁面は、ハニカムパネルとハニカムパ ネルの表面を覆う表面材と、ハニカムパネルの両側縁部の嵌装される縁部材とを 備え、縁部材は２つの部材を嵌合して構成されるとともに、表面材の周辺を押圧 する押圧部材を備えるものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は本考案を適用する機内食用配膳車の斜視図、図２は図１のＡ−Ａ断面図 である。 全体を符号１で示す配膳車は、パネル材を箱形に構成した本体１０を有し、本 体１０の下部にはキャスター２０を有する。本体１０の前後にはドア３０が設け てあり、ヒンジ３２により開閉自在に支持されている。 ドア３０の前面にはノブ３４が設けてあり、ノブ３４を操作することによって 、ドアのロックを解除することができる。

【０００８】 本体１０の上部のスペース４０は、飲料のボトルや氷、コップ等を載置するた めのスペースとして利用される。本体１０の上部の前後には、配膳車を操作する ハンドル５０が設けられる。 本体１０の側壁の表面は、表面材７０により覆われる。この表面材には、適宜 の絵柄等が表示される。

【０００９】 図２に示されるように、本体１０の側壁は、ハニカムパネル１２と、ハニカム パネル１２の表面を覆う表面材７０により構成され、その縁部には縁部材７２が 嵌着される。 縁部材７２は、第１の縁部材要素７３と第２の縁部材７４により構成される。 そして、第１の縁部材要素７３に対して別体に形成した第２の縁部材要素７４ が着脱自在に嵌合する構造が採用されている。

【００１０】 第１の縁部材要素７３と第２の縁部材要素７４は、それぞれアルミ合金を押出 し成型して製造される。 そして、パネルの外側に配設される第２の縁部材７４の先端部に樹脂製の押圧 部材７５がとりつけられている。この押圧部材７５の先端部７５ａは、表面材７ ０の周辺部を押圧して表面材７０をハニカムパネル１２の表面に固定する機能を 有する。 この押圧部材７５は弾性を有する樹脂でつくられているので、表面材７０とハ ニカムパネル１２との間に工具を差し込むことで、縁部材７２を取り外すことな く、表面材７０を着脱することが可能である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上のように、航空機の客室等で使用される配膳車にあって、損傷を 受けやすく、また人目につきやすい側壁の表面材を容易に交換する構造としたの で、部品のコストを低減することができる。 この構造によって、配膳車を常に美感の高い品質に保つことができ、サービス の向上を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施する機内食用配膳車の斜視図。

【図２】図１のＢ−Ｂ断面図。

【符号の説明】

１ 機内食用配膳車 １０ 本体 １２ 側壁パネル ２０ キャスター ３０ ドア ３２ ヒンジ ４０ 上部スペース ５０ ハンドル ７０ 表面材 ７２ 縁部材 ７５ 押圧部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 食器を載置したトレイを収容する箱形の
   本体と、本体の前後に設けられるヒンジドアと、本体の
   下部に設けられるキャスターを備える配膳車において、 本体の側壁面は、ハニカムパネルとハニカムパネルの表
   面を覆う表面材と、ハニカムパネルの両側縁部の嵌装さ
   れる縁部材とを備え、縁部材は２つの部材を嵌合して構
   成されるとともに、表面材の周辺を押圧する押圧部材を
   備える配膳車の表面材着脱構造。