JP3049499B1 - 全茎式多条植付機 - Google Patents

全茎式多条植付機

Info

Publication number
JP3049499B1
JP3049499B1 JP11073768A JP7376899A JP3049499B1 JP 3049499 B1 JP3049499 B1 JP 3049499B1 JP 11073768 A JP11073768 A JP 11073768A JP 7376899 A JP7376899 A JP 7376899A JP 3049499 B1 JP3049499 B1 JP 3049499B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
planting
seedlings
tractor
row
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11073768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000262119A (ja
Inventor
健次 基井
Original Assignee
有限会社 橘
健次 基井
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社 橘, 健次 基井 filed Critical 有限会社 橘
Priority to JP11073768A priority Critical patent/JP3049499B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3049499B1 publication Critical patent/JP3049499B1/ja
Publication of JP2000262119A publication Critical patent/JP2000262119A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 1圃場当たりの植え畦数を増やし、単位面積
当たりの作物収穫量をアップさせることができる全茎式
多条植付機を提供する。 【解決手段】 2条植プランタ100は、苗投入口21
a,21bから投入されたさとうきびの原料苗を各々切
断し、種苗として排出する苗切断部20と、耕作用トラ
クタが走行する圃場に対し、該走行方向に沿って2条の
植え溝を同時に形成可能なブレード41a,41bを有
する畦立部40を具備する。耕作用トラクタを本2条植
プランタ100をけん引させながら走行させ、畦立部4
0のブレード41a,41bにより、該走行方向に沿っ
て2条の植え溝を同時に形成していきながら、苗切断部
20で苗投入口21a,21bから投入された原料苗を
それぞれ切断し、畦立部40を介してそれぞれの植え溝
に排出して行くことで、耕作用トラクタの1回の走行に
より2条の種苗植え付け作業を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、さとうきび等の原
料苗を切断し種苗として圃場に植え付ける際に、1回の
走行で多条植えが可能な全茎式多条植付機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、さとうきびの植え付け作業にお
いては、耕作用トラクタに連結し、該耕作用トラクタの
けん引力及び動力により駆動可能な専用の植付機(以
下、プランタと略称する)が用いられる。
【0003】図8は、従来のプランタ90によるさとう
きびの植え付け作業イメージを示す図であり、プランタ
90を連結した耕作用トラクタ200を、例えば、同図
の左端下端から上方へと走行させ、上端にてUターンし
て下方に走行させ、更に下端にてUターンして上方に走
行させるといったパターンの走行を同図の右端まで繰り
返すことにより、圃場全体に対してさとうきびの植え付
けを行う様子が示されている。
【0004】ここで、プランタ90は、耕作部、畦立
部、苗収容部、苗切断部、施肥/覆土部等によって構成
され、耕作用トラクタ200の走行に合わせて、圃場の
耕作、植溝掘り、さとうきびの種苗の切断、植え付け、
施肥、覆土等の各作業を一工程で行えるものである。
【0005】図9は、従来のプランタ90によるさとう
きび植え付け作業時の圃場断面形状(図8におけるG−
G線による圃場断面に相当)を示すものである。同図か
らも分かるように、従来のプランタ90は、耕作用トラ
クタ200の1回の走行につき1条の植え溝を形成可能
な畦立部を有するものであった。
【0006】図8に示すような耕作用トラクタ200の
走行に合わせ、上記畦立部によって、例えば、図9
(a)に示す如く、畦幅が120cm、上幅が35〜4
5cm、深さが地表面から20〜25cmとなるような
植え溝を形成する畦立て作業が行われる。
【0007】また、この畦立て作業と併行して、畦立部
の上方に位置する苗切断部では、種苗収容部より供給さ
れる原料苗を所定の長さに切断し、この切断後の種苗を
畦立部に供給する。
【0008】更に、畦立部は、苗切断部から供給される
種苗を自らの形状に沿って形成された上記植え溝(1
条)に対して排出する(植え付ける)。この時、プラン
タ90の進行方向については、種苗の株間の距離(種苗
の中央部から次の種苗の中央部までの距離)が25cm
程度となるように耕作用トラクタ200の走行が行われ
る(図8参照)。
【0009】畦立部の後方には更に施肥/覆土部が設け
られる。施肥/覆土部は、上記の如くに植え付けられた
種苗上を通過する際、図9(b)に示す如く、植え溝内
の種苗に対して基肥及び農薬等の肥料を供給し、更に、
図9(c)に示す如く、施肥後の種苗に対して例えば約
3cmの厚さで覆土する。
【0010】上記一連の植え付け作業からも分かるよう
に、この種の従来のプランタ90では、耕作用トラクタ
200の1回の走行につき1条の畦溝しか形成し得ない
構造であった。この構造上、従来のプランタ90はさと
うきびの1条植えにしか対応できず、1圃場当たりの畦
数が限られ、収穫量にも自ずと限界があった。
【0011】収穫量は、種苗の植え付け量に依存するこ
とは言うまでもない。因みに、図8における植え付け作
業における圃場1アールあたりの種苗の植え付け量は以
下のように算出できる。
【0012】図8において、圃場全体の広さを1アール
(1000cm×1000cm)として考えてみる。こ
の1アールの圃場全体に対してプランタ90による1条
植えを実施した場合、その進行方向には25cm間隔で
種苗を植え付けることができる。この場合、1条当たり
の植え付け量aは、a=1000÷25=40個とな
る。また、この時、進行方向と直交する方向(同図横方
向)には120cm幅の畦幅内に1条の植え溝が形成さ
れるため、同方向の植え溝数bは、b=(1000÷1
20)×2=約8.3となる。よって、従来のプランタ
90における1アール当たりの植え付け量は、約332
(=40×8.3)個となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のプ
ランタでは、さとうきび等の作物の植え付けに際し、耕
作用トラクタの1回の走行につき1条の畦溝しか形成で
きず、1圃場あたりの畦数が限られる結果、単位面積当
たりの作物収穫量のアップが望めないという問題点があ
った。
【0014】本発明は上記問題点を除去し、1圃場当た
りの畦数を増やし、作物の収穫量アップ及び植え付け作
業の効率化が図れる全茎式多条植付機を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、耕作用トラクタに連結するための連結機
構と、前記耕作用トラクタに追従して走行し、該走行方
向に沿って少なくとも2条の植え溝を同時に形成可能で
あって、かつ形成された前記各植え溝に対してそれぞれ
種苗を排出する独立した苗排出口を有する畦立部と、前
記耕作用トラクタからの動力を得て原料苗を前記種苗と
して切断して排出する少なくとも2つの苗切断器を有
し、前記耕作用トラクタの走行に合わせて、前記各苗切
断器から前記畦立部の前記各苗排出口に対して前記種苗
をそれぞれ供給する種苗供給部とを具備することを特徴
とする。
【0016】望ましくは、本発明において、前記苗切断
器は、前記耕作用トラクタの駆動輪に付設されたギヤか
らチェーンを介して前記動力を得ることを特徴とする。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係わる全茎式2条植付機(以下、2条
植プランタと称する)100の側面図である。
【0019】この2条植プランタ100は、少なくとも
チェーン210及び駆動シャフト220を介して耕作用
トラクタ200に連結され、該トラクタ200に追従し
て走行すると共に、当該トラクタ200から上記チェー
ン210及び駆動シャフト220を介して得られる動力
によって駆動される。
【0020】この2条植プランタ100は、さとうきび
植え付け用のものであり、さとうきびの原料苗を収容す
る苗収容部10、苗収容部10に乗り込んだ人間(同乗
者)によって供給される原料苗を切断し種苗として排出
する苗切断部20、ゲージホイール32にて設定される
深さでロータリ刃31により圃場を耕作する耕作部(ロ
ータリ)30、ロータリ30による耕作後の圃場に畦溝
を形成するとともに、この畦溝に対して苗切断部20よ
り供給される種苗を植え付ける畦立部40、畦溝に植え
付けられた種苗に施肥機51により化学肥料及び農薬を
施用し、畦戻板52により両畦の側面を削り落として覆
土した後、圧土ローラ53で圧土する施肥/覆土部50
を具備して構成される。
【0021】このうち、苗切断部20では、ギヤ26が
チェーン261を介して回転駆動され、この回転駆動力
を利用して上記種苗切断作業が行われる。なお、チェー
ン261は、図2に示す如く、ギヤ262、回転軸26
3、ギア264を介してチェーン210に連結されてい
る。これにより、耕作用トラクタ200の駆動輪に取り
付けたギヤ230が該駆動輪の回転に合わせて回転する
際に、該回転駆動力がチェーン210,ギヤ264,回
転軸263,ギヤ262を介して上記チェーン261に
伝達され、ギヤ26を回転せしめる。
【0022】また、ロータリ30では、耕作用トラクタ
200の駆動シャフト220からの動力によってロータ
リ刃31が回転駆動され、上記圃場耕作作業が行われ
る。更に、施肥/覆土部50では、圧土ローラ53の回
転力がチェーン54を介して施肥機51に伝達され、該
伝達力により施肥機51の施肥作業が行われる。
【0023】図2は、図1における2条植プランタ10
0の苗切断部20及び畦立部40の概略構成を示す斜視
図である。苗切断部20の本体上面には、苗投入口21
a,22bが設けられる。苗投入口21a,22bは、
苗収容部10内の同乗者が手作業によって原料苗を投入
する部分である。苗投入口21a,22bから投入され
た原料苗は、本体内部の苗切断機構(後述するカッタ2
3a,23b)により切断された後、苗排出口(図示せ
ず)を通じて下方の畦立部40に排出される。
【0024】畦立部40は、耕作用トラクタ200に追
従して矢印A方向に移動する際、圃場に対して後述する
態様(図7参照)の2つの畦溝を形成し得るブレード4
1a,41bを備えたバケットによって構成される。す
なわち、ブレード41a,41bは各々V字型板材から
成り、進行方向Aに対してくさび形を呈すように両者が
接合されて成る。
【0025】また、上記ブレード41a,41bの後方
部分は、苗切断部20の苗排出部側に広く開口し、圃場
側に向けて狭く開口するように組み合わされた1対の板
材を、苗切断部20の2つの苗排出部の各々に対応させ
て2組設けた構造を有している。ここで、圃場側に臨む
開口部42a,42bは、苗切断部20の2つの苗排出
部より排出される種苗を各々個別に圃場へと排出するた
めのものである。
【0026】図3は、図2における矢印B方向から見た
苗切断部20及び畦立部40の正面図であり、図4は、
図2における矢印C方向から見た苗切断部20及び畦立
部40の右側面図である。なお、図3及び図4ともに、
苗切断部20については断面構造として開示している。
【0027】図3において、苗切断部20の本体内部に
は、苗投入口21a,21bよりそれぞれ延設されるガ
イド板22a,22bに囲まれる位置に2組のカッタ2
3a,23bが設けられている。このうち、カッタ23
aは、図4に示す如く、周面上に例えば2枚のカッタ刃
231と8本のゴムホース232を取り付けた1対のロ
ーラ230,230′を、本体を貫通して設けられる1
対の回転軸24,24′の各々に嵌着して構成される。
図4には表されていないが、カッタ23bも同様に構成
される。
【0028】図3に示すように、回転軸24は、本体両
側壁に設けられる軸受け25a,25bにより回動可能
に支持されている。図3における図奥に位置する回転軸
24′も同様の構成である。
【0029】回転軸24′には、ギヤ26が嵌着されて
いる。ギヤ26は、図3に示すように、耕作用トラクタ
200から延びるチェーン210に間接的に連結されて
いる。また、苗切断部20の本体内部において、回転軸
24,24′にはギヤ27,27′(27′は図示せ
ず)がそれぞれ嵌着され、これらギヤ27,27′が互
いに咬みあうようになされている。
【0030】かかる構成の苗切断部20において、チェ
ーン210の回動に伴いギヤ26を介して回転軸24′
が回動すると、この回転軸24′の回転がギヤ27′を
介してギヤ27に伝達され、回転軸24を回転軸24′
と逆方向に回動せしめる。これにより、カッタ23aを
構成する1対のローラ230,230′は図4に示す矢
印D,D′方向に回転駆動される。カッタ23bも同様
に回転駆動される。
【0031】この状態で、同乗者が苗投入口21aより
原料苗を投入すると、この原料苗がガイド板22aに沿
ってカッタ23aの1対のローラ230,230′間に
達し、これら両者の回動(図4参照)により切断された
後、畦立部40の苗排出口42aを経て排出される。同
様に、苗投入口21bより投入された原料苗はガイド板
22bに沿ってカッタ23bの1対のローラ230,2
30′間に達し、これら両者の回動により切断された
後、畦立部40の苗排出口42bを経て排出される。
【0032】このように、本実施形態の2条植プランタ
100では、苗切断部20の苗投入口21aから投入さ
れた原料苗はカッタ23aにて切断後、畦立部40の苗
排出口42aより排出され、他方、苗切断部20の苗投
入口21bから投入された原料苗はカッタ23bにて切
断後、畦立部40の苗排出口42bより排出される。こ
の場合における苗排出口42a,42bからの種苗の排
出先は畦立部40のブレード41a,41bにより各々
形成された2つの畦溝(図7参照)である。
【0033】これにより、本実施形態の2条植プランタ
100においては、畦立部40の苗排出口42aと42
bの間隔で、さとうきびの2条植えを行うことができ
る。図3に示されるように、本実施形態において、畦立
部40の苗排出口42aと42bの間隔は、例えば40
cmに設定されている。
【0034】次に、本実施形態の2条植プランタ100
を用いたさとうきびの植え付け作業について、図5乃至
図7を参照してより詳しく説明する。
【0035】図5は、本発明の2条植プランタ100に
よるさとうきび植え付け作業イメージを示す図である。
同図において、耕作用トラクタ200には、本実施形態
の2条植プランタ100が図1に示す態様で連結されて
いる。この状態で、耕作用トラクタ200を、例えば同
図の左端より上方に向けて圃場上を走行させていき、圃
場の上端に達したならば、Uターンして下方に向けて走
行させ、下端に達したならば再度Uターンして上方へと
走行させるという動作を圃場の右端に至るまで繰り返し
走行させることにより、圃場全体に対するさとうきびの
植え付けが行われる。
【0036】図6は、図5におけるさとうきび植え付け
時の2条植プランタ100の動作状態を説明するための
概念図である。図6において、2条植プランタ100
は、耕作用トラクタ200が図5に示す如くに走行する
のに合わせて図6に矢印で示す方向に走行する。この
時、ロータリ30のロータリ刃31が、チェーン210
(図1参照)を介して耕作用トラクタ200から動力を
伝達されることにより図示する如くに回転駆動され、圃
場が耕される。
【0037】次に、ロータリ30により耕された上記圃
場に対し、畦立部40のブレード41a,41bによる
掻き土作業がなされる。図2及び図3に示した本実施形
態のブレード41a,41bの構造によれば、耕作用ト
ラクタ200の1回の走行に伴うこれら両ブレード41
a,41bによる掻き土作業によって、2条の植え溝が
同時に形成可能である。
【0038】図7(a)は、このブレード41a,41
bの掻き土作業後の圃場の断面形状(図5におけるE−
E線による圃場断面,図6におけるF−F線による圃場
断面)を示す概念図である。この場合、畦立部40にお
けるブレード41a,41bの構造(図3参照)が反映
される結果、2条の植え溝の間隔は40cmとなり、2
条の植え溝を含む全体の畦幅は150cm程度となる。
また、植え溝の上幅が80cm、深さが地表面から20
cmになるように上記掻き土作業が実施される。
【0039】また、図6におけるロータリ30による耕
作、及び畦立部40による掻き土作業と同時に、苗切断
部20本体内では、チェーン210(図1参照)を介し
て得られる動力によりカッタ23a,23bが回転駆動
(図4参照)される。この時、同乗者が、原料苗を苗投
入口21a,21bに投入することにより、この原料苗
がカッタ23a,23bでそれぞれ切断された後、畦立
部40の2つの開口部42a,42bより、圃場上に形
成された上記2条の植え溝に対してして各々排出されて
いく。
【0040】この時、耕作用トタクタ200を一定の速
度で走行させ、かつ苗収容部10内の同乗者が原料苗を
苗投入口21a,21bに間断無く投入していくこと
で、上述した如くの40cm間隔の2条の植え溝に対
し、耕作用トタクタ200の走行方向にほぼ一定の間隔
で種苗を植え付けていくことができる。図6の例では、
当該走行方向の植え付け間隔は25cm程度に設定され
ている。
【0041】このように、本実施形態では、畦立部40
により形成された40cm間隔の2条の植え溝に対し走
行方向に25cm間隔で植え付けていきつつ、更に、そ
の後方の施肥/覆土部50で施肥/覆土の作業を行って
いく。具体的に、この施肥/覆土部50では、まず、図
7(b)に示す如く、施肥機51により肥料を施用し、
次いで図7(c)に示す如く、畦戻板52により覆土
し、更に圧土ローラ53で圧土する作業がなされる。
【0042】以上の如く、本実施形態の2条植プランタ
100を用いることによって、耕作用トラクタ200の
1回の走行に付きさとうきびの種苗の2条植えを行うこ
とができる。ここで、本実施形態の2条植プランタ10
0を用いた場合の1アール当たりの種苗の植え付け量に
ついて考察してみる。
【0043】今、図5における圃場全体の広さを1アー
ル(1000cm×1000cm)として考えてみる。
この1アールの圃場全体に対して本発明の2条植プラン
タ100による2条植えを施した場合、その進行方向に
は従来通り25cm間隔で種苗を植え付けることができ
る。この場合、1条当たりの植え付け量aは、a=10
00÷25=40個となる。
【0044】また、この時、進行方向と直交する方向
(同図横方向)には150cm幅の畦幅内に40cm間
隔で2条の植え溝が形成されるため、同方向の植え溝数
bは、b=(1000÷150)×2=約13.3とな
る。よって、本実施形態の2条植プランタ100におけ
る1アール当たりの植え付け量は、約532(=40×
13.3)個となる。
【0045】これに対して、従来のプランタでは、図8
に示す如く、進行方向1条当たりの植え付け量aは本実
施形態の2条植プランタ100と同様にa=40個であ
るものの、これと直交する方向については、120cm
の畦幅内に1条の植え溝しか形成できないことから、同
方向の植え溝数b′は、b′=(1000÷120)=
約8.3となる。よって、従来のプランタにおける1ア
ール当たりの種苗の植え付け量は、約332(=40×
8.3)個となり、本実施形態の2条植プランタ100
と従来のプランタの植え付け量の比は、単純計算で、
(532/332)=約1.6倍となる。
【0046】単位面積当たりの植え付け量はそのまま収
穫量に反映されるため、本実施形態の2条植プランタ1
00を用いることにより、従来のものに比べて、およそ
1.6倍相当の収穫量アップが見込め、作業時間もその
分だけ短縮することが可能になる。
【0047】尚、上記実施形態では、2条植プランタ1
00について述べたが、耕作用トラクタ200の1回の
走行に付き2条以上の植え溝を形成してさとうきびの種
苗の多条植えを行うようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
耕作用トラクタの走行に合わせ、畦立部によって該走行
方向に沿って少なくとも2条の植え溝を同時に形成する
一方で、少なくとも2つの苗切断器によって原料苗を種
苗として切断し、かつこれら各苗切断器からの種苗を上
記畦立部に形成された各苗排出口を介して対応する各植
え溝へとそれぞれ供給するようにしたため、耕作用トラ
クタが走行する圃場に対し、該耕作用トラクタの一回の
走行につき、植え溝形成から原料苗切断、種苗植え付
け、施肥、覆土等の一連の作業に関する少なくとも2条
相当分の作業を行うことができ、一回の走行につき1条
分の植え付けしか行えなかった従来のものに比べて、1
圃場当たりの畦数を増し、収量アップが期待できるとと
もに、作業時間及び作業簡素化の両面から植え付け作業
の効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わる2条植プランタの側面図。
【図2】図1における2条植プランタの苗切断部及び畦
立部の構成を示す斜視図。
【図3】図2における矢印B方向から見た苗切断部及び
畦立部の正面図。
【図4】図2における矢印C方向から見た苗切断部及び
畦立部の右側面図。
【図5】本実施形態の2条植プランタによる植え付け作
業イメージを示す図。
【図6】本実施形態の2条植プランタによる植え付け作
業動作を説明するための図。
【図7】本実施形態の2条植プランタによる植え付け作
業時の圃場断面形状を示す図。
【図8】従来のプランタによる植え付け作業イメージを
示す図。
【図9】従来のプランタによる植え付け作業時の圃場断
面形状を示す図。
【符号の説明】
100 全茎式2条植付機(2条植プランタ) 10 苗収容部 20 苗切断部 21a,21b 苗投入口 22a,22b ガイド板 23a,23b カッタ 230,230′ ローラ 231 カッタ刃 232 ゴムホース 24,24′ 回転軸 25a,25b 軸受け 26,262,264,27,27′ ギヤ 261 チェーン 263 回転軸 30 耕作部(ロータリ) 31 ロータリ刃 32 ゲージホイール 40 畦立部 41a,41b ブレード 42a,42b 開口部 50 施肥/覆土部 51 施肥機 52 畦戻板 53 圧土ローラ 200 耕作用トラクタ 210 チェーン 220 駆動シャフト 230 ギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 A01B 13/02 A01C 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耕作用トラクタに連結するための連結機
    構と、 前記耕作用トラクタに追従して走行し、該走行方向に沿
    って少なくとも2条の植え溝を同時に形成可能であっ
    て、かつ形成された前記各植え溝に対してそれぞれ種苗
    を排出する独立した苗排出口を有する畦立部と、 前記耕作用トラクタからの動力を得て原料苗を前記種苗
    として切断して排出する少なくとも2つの苗切断器を有
    し、前記耕作用トラクタの走行に合わせて、前記各苗切
    断器から前記畦立部の前記各苗排出口に対して前記種苗
    をそれぞれ供給する種苗供給部とを具備することを特徴
    とする全茎式多条植付機。
  2. 【請求項2】 前記苗切断器は、前記耕作用トラクタの
    駆動輪に付設されたギヤからチェーンを介して前記動力
    を得ることを特徴とする請求項1記載の全茎式多条植付
    機。
JP11073768A 1999-03-18 1999-03-18 全茎式多条植付機 Expired - Fee Related JP3049499B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11073768A JP3049499B1 (ja) 1999-03-18 1999-03-18 全茎式多条植付機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11073768A JP3049499B1 (ja) 1999-03-18 1999-03-18 全茎式多条植付機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3049499B1 true JP3049499B1 (ja) 2000-06-05
JP2000262119A JP2000262119A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13527735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11073768A Expired - Fee Related JP3049499B1 (ja) 1999-03-18 1999-03-18 全茎式多条植付機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3049499B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107135692A (zh) * 2017-05-17 2017-09-08 刘肇 甘蔗侧置播种种植机
CN110291871A (zh) * 2019-08-09 2019-10-01 广西钦州力顺机械有限公司 W形双沟式甘蔗种植机开沟装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4765122B2 (ja) * 2008-02-08 2011-09-07 沖縄県 多用途型サトウキビ栽培管理装置並びに栽培管理方法
CN102612878A (zh) * 2012-04-11 2012-08-01 南宁五菱桂花车辆有限公司 一种甘蔗种植机
CN104429255B (zh) * 2014-12-31 2016-06-29 广西钦州力顺机械有限公司 甘蔗种植机用具有挡蔗板的切种器
CN104521387A (zh) * 2014-12-31 2015-04-22 广西钦州力顺机械有限公司 具有分泥导蔗槽的甘蔗种植机
JP6700930B2 (ja) * 2016-04-19 2020-05-27 ヤンマー株式会社 サトウキビ移植機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107135692A (zh) * 2017-05-17 2017-09-08 刘肇 甘蔗侧置播种种植机
CN110291871A (zh) * 2019-08-09 2019-10-01 广西钦州力顺机械有限公司 W形双沟式甘蔗种植机开沟装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000262119A (ja) 2000-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20240032448A1 (en) Tilling apparatus
JPH1118514A (ja) 乾田直播装置及び直播方法
CN107580810A (zh) 一种主动式圆盘刀破茬免耕播种机
RU2384032C1 (ru) Плуг-удобритель
CN112119688A (zh) 一种分层精准施肥播种机及其控制方法
CN111296141B (zh) 一种农作物耕作工艺
JP3049499B1 (ja) 全茎式多条植付機
KR100696246B1 (ko) 건답직파장치
US4199030A (en) Method and apparatus for farming row crops
CN109068584B (zh) 甘蔗移植机
JP2004298028A (ja) 施肥播種機
CN115918364A (zh) 一种基于图像处理的自走式耕地除草追肥一体机
CN113498643B (zh) 一种小双行作物行间培土装置及中耕培土施肥机
US4003438A (en) Cultivator
US4127074A (en) Soil cultivating implement
CN111295956B (zh) 一种支撑施肥结构
CN213548242U (zh) 一种分层精准施肥播种机
CN211880941U (zh) 一种带沟间除草的复合型作业机械
JP2717437B2 (ja) 穴播き式施肥播種機
JP2978638B2 (ja) 播種装置
CN2302633Y (zh) 水稻旱直播机
KR20200073383A (ko) 두둑 성형을 위한 회전날들을 구비하는 논콩 전용 두둑 조성 및 파종 복합기
WO2019145373A1 (en) Apparatus for tilling agricultural soils, particularly for preparing for sowing or transplantation, vibrating frame and toothed disk for such apparatus
JPH064A (ja) 不耕起播種方法
JP3831447B2 (ja) 乾田直播装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080331

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees