JP3049403U - チェーン伝動装置用振動吸振器 - Google Patents
チェーン伝動装置用振動吸振器Info
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- JP3049403U JP3049403U JP1997010590U JP1059097U JP3049403U JP 3049403 U JP3049403 U JP 3049403U JP 1997010590 U JP1997010590 U JP 1997010590U JP 1059097 U JP1059097 U JP 1059097U JP 3049403 U JP3049403 U JP 3049403U
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- vibration
- bracket
- support plate
- driving body
- chain transmission
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本考案はチェーン伝動装置用振動吸振器に関
し、駆動体から発生する振動を吸収しエスカレーターの
フレームに伝達されないようにしたチェーン伝動装置用
振動吸振器を実現することを目的とする。 【解決手段】 所定質量を有する重錘70と、該重錘7
0の下面に接着された振動を緩和する弾性部材60と、
該弾性部材60の下面に接着され、所定の厚さを有して
四方隅部に締結孔50aが穿設された支持板50と、該
支持板50の下面に接着され、四方隅部に締結孔が穿設
され、所望の形状に形成されたブラケット80と、前記
支持板50及び前記ブラケット80の締結孔50aを介
してそれら支持板50及びブラケット80を駆動体90
に夫々締結させる締結ボルト100と、を備えて構成す
る。
し、駆動体から発生する振動を吸収しエスカレーターの
フレームに伝達されないようにしたチェーン伝動装置用
振動吸振器を実現することを目的とする。 【解決手段】 所定質量を有する重錘70と、該重錘7
0の下面に接着された振動を緩和する弾性部材60と、
該弾性部材60の下面に接着され、所定の厚さを有して
四方隅部に締結孔50aが穿設された支持板50と、該
支持板50の下面に接着され、四方隅部に締結孔が穿設
され、所望の形状に形成されたブラケット80と、前記
支持板50及び前記ブラケット80の締結孔50aを介
してそれら支持板50及びブラケット80を駆動体90
に夫々締結させる締結ボルト100と、を備えて構成す
る。
Description
【0001】
本考案は、チェーン伝動装置用振動吸振器に係るもので、詳しくは、エスカレ ーターのモーター、ギアボックス及び減速機などの駆動体において、該駆動体が 駆動する時、発生する振動をエスカレーターのフレームに伝達されないように減 衰し得るチェーン伝動装置用振動吸振器に関するものである。
【0002】
通常、エスカレーターは、コンベヤベルト式に構成され、該コンベヤベルト式 の従来のエスカレーターにおいては、図4〜6に示したように、所定軌跡に従っ て回動するハンドレール部1と、乗客を搭乗させて移送するステップ部2と、前 記ハンドレール部1及びステップ部2を所定軌跡に往復移動させる移動体10, 9,13,14と、該移動部10,9,13,14を駆動させる駆動体7,8, 12,3,11と、該駆動体7,8,12,3,11に動力を伝達する動力伝達 部4,5,6と、を備えて構成されていた。
【0003】 そして、前記移動部10,9,13,14においては、ステップチェーン10 と、該ステップチェーン10により駆動されるステップ9と、該ステップ9の下 部の上下両方に夫々嵌合されたステップ前輪ローラー13及びステップ後輪ロー ラー14と、を備えていた。
【0004】 且つ、前記駆動体7,8,12,3,11においては、駆動スプロケット7と 、該駆動スプロケット7と同一軸線上に結合された駆動ターミナルギア8と、該 駆動ターミナルギア8に一方側が結合された駆動軸12と、前記駆動ターミナル ギア8の下方のエスカレーター他方端に嵌合された従動ターミナルギア11と、 それら駆動ターミナルギア8及び従動ターミナルギア11とに係合され、前記ス テップの前後輪ローラー13,14が走行自在に嵌合されるターミナルレール3 と、を備えていた。
【0005】 このとき、前記ターミナルレール3は、図6に示したように、外輪3aと内輪 3bとを備え、それら上下両方側のターミナルレール3,3間には、上部ガイド レール15及び下部ガイドレール16が夫々連結されていた。 又、前記動力伝達部4,5,6においては、モーター4と、該モーター4の側 方に連結された減速機5と、該減速機5と前記駆動ターミナルギア8間に連結さ れた駆動チェーン6と、を備えていた。
【0006】 以下、このように構成されたコンベヤベルト式エスカレーターの動作に対し、 説明する。 先ず、前記動力伝達部4,5,6のモーター4の駆動により発生した動力が、 該減速機5を介して駆動チェーン6に伝達され、駆動スプロケット7を駆動させ る。 次いで、該駆動スプロケット7と同一軸線上の駆動ターミナルギア8は、ステ ップ9に結合されたステップチェーン10を駆動させ、該ステップ9は、前記駆 動ターミナルギア8及び従動ターミナルギア11の駆動により上部ガイドレール 15及び下部ガイドレール16に沿って上下方向に移動される。
【0007】 このとき、図5に示したように、前記ステップ9の下部の一方側に嵌合された ステップ前輪ローラー13は、上部ガイドレール15に沿って移動し、該ステッ プ前輪ローラー13と一緒にステップ9下部後方側に嵌合されたステップ後輪ロ ーラー14は、下部ガイドレール16に沿って移動しながらエスカレーターの上 下端部に到達すると、ターミナルレール3の外輪3a及び内輪3bを沿って回転 するが、このとき、前記駆動スプロケット7、前記駆動軸12及び前記ターミナ ルレール3などの振動により騒音が発生し、それら発生した振動がエスカレータ ーのフレームに伝達されると、該振動及び前記騒音は一層増加される。
【0008】 そこで、このような振動を緩和させるため、前記、モーター4、又は、減速機 5の駆動体などに近接して、防振ゴム(防振マウント)を有した振動吸振器を装 着し、エスカレーターの振動及び騒音の発生を防止していた。
【0009】 即ち、従来のエスカレーターの振動吸振器においては、図7に示したように、 所定厚さを有し、金属材にて形成された支持板20と、該支持板20の上部に固 着され、チェーン伝動装置から発生する振動を吸収するブロック状の弾性部材2 1と、該弾性部材21の上部に固着された所定重さを有する重錘22と、から構 成されていた。 このとき、前記支持板20、前記弾性部材21及び重錘22は、振動を効率的 に受けて緩和させるため、振動が発生すると、該振動を前記弾性部材21を通っ て前記重錘22側に誘導させ、減衰していた。
【0010】
然るに、このような従来のエスカレーターの振動吸振器においては、前記支持 板20を駆動体の上面に直接結合させるため、前記支持板20と駆動体(図示さ れず)間に、振動を伝達し得る媒介手段がなく、振動を上方に充分に伝達するこ とができず、構造的にも不完全であるという不都合な点があった。
【0011】 又、前記支持板20及び前記重錘22間に結合された前記弾性部材21が、ブ ロック状に形成されているため、前記重錘22から発生する振動、即ち、上下、 前後、左右振動が前記駆動体に逆に作用することがあって、不必要な振動が発生 するという不都合な点があった。
【0012】 更に、従来は、特定周波数の20Hz(図3参照)で振動が最も加振されるが、 その振動を効率的に処理し得ないという不都合な点があった。 そこで、本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、エスカレ ーターの駆動体から発生する振動をエスカレーターのフレームに伝達されないよ うに完全に減衰させ、振動の発生する駆動体に簡便に装着し得るチェーン伝動装 置用振動吸振器を提供することを目的とする。
【0013】
このような目的を達成するため、本考案に係るチェーン伝動用振動吸振器にお いては、所定質量を有する重錘70と、該重錘70の下面四方側部に接着され、 振動を緩和させる複数の柱状弾性部材60と、それら柱状弾性部材60の下面に 接着され、所定厚さを有して四方隅部に締結孔50aが夫々穿孔形成された支持 板50と、該支持板50の下面に接着され、四方隅部に締結孔(図示されず)が 穿孔形成されて下面が所望の形状に屈曲形成されたブラケット80と、前記支持 板50及び前記ブラケット80の各締結孔50aを介してそれら支持板50及び ブラケット80を振動の発生する駆動体90に締結させる締結ボルト100と、 から構成されている。
【0014】 そして、前記ブラケット80の下面は、前記駆動体90の上部に装着し得るよ うに所望の形状に形成され、該ブラケット80の材質は、弾性体が用いられる。 且つ、前記弾性部材60は、断面の形状が、円形又は多角形の弾性体が用いら れ、例えば、ゴム又はエンジニアリングプラスチックなどを用いることができる 。
【0015】
以下、本考案の実施の形態に対し、図面を用いて説明する。 本考案に係るチェーン伝動装置用振動吸振器においては、図1及び図2に示し たように、所定質量を有する重錘70と、該重錘70の下面四方側に接着され、 振動を緩和させる複数の柱状の弾性部材60と、それら柱状弾性部材60の下面 に接着され、所定厚さを有して四方隅部に締結孔50aが夫々穿設された支持板 50と、該支持板50の下面に接着され、四方隅部に締結孔50aが穿設されて 下面が所望の形状に屈曲形成されたブラケット80と、前記支持板50及び前記 ブラケット80の各締結孔50aを介してそれら支持板50及びブラケット80 を振動の発生する駆動体90に締結するボルト100と、から構成されている。
【0016】 且つ、前記ブラケット80の下面は、振動の発生する駆動体90の上部に装着 して締結し得るように、駆動体90の締結面に対応して所望の形状に形成して使 用する。
【0017】 又、前記弾性部材60の断面形状は、円形、四角形又は三角形に形成され、そ れら弾性部材60及びブラケット80は、弾性体により形成され、例えば、ゴム 又はエンジニアリングプラスチック等が用いられる。 即ち、このように、前記駆動体90の上面に、ブラケット80及び支持板50 が締結ボルト100により締結し得るように構成され、前記駆動体90から発生 する振動が上部弾性部材60及び重錘70に伝達して減衰されるように構成され ているため、前記支持板50の上部の複数の弾性部材60は、他方向からの振動 の影響を受けずに、上下方向の振動のみを受けて減衰させ、不必要な振動を駆動 体90に伝達しない。
【0018】 更に、前記ブラケット80の下部は、前記駆動体90の上面の形状に従い所望 の形状に形成して装着し得るようになっているため、前記駆動体90の上面にブ ラケット80及び支持板50を締結ボルト100により極めて簡便に締結するこ とができる。
【0019】 そして、本考案は、前記駆動体90の重量及び加振周波数を測定し、該測定値 を公知された数式の共振周波数=(弾性部材の剛性/重錘の質量)1/2 に代入し 、各設定値を算出して容易に設計することができる。 従って、振動吸振器の固有振動数を駆動体90の加振周波数と一致させると、 弾性部材60上に接着された重錘70が駆動体90の代わりに振動して振動を減 衰することができる。 且つ、本考案は、図3のC曲線に示したように、20Hzの特定周波数(加振周 波数)で発生する振動量が減少され、その他の周波数で発生する振動量も減少さ れることが分かる。
【0020】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案に係るチェーン伝動用振動吸振器においては、ブ ラケットと支持板とを締結ボルトを用いて振動の発生する駆動体の上部に締結す れば良いため、装着が極めて簡便であるという効果がある。 且つ、駆動体の重量及び加振周波数だけを測定して設計し得るため、実用化が 容易であるという効果がある。又、複数の柱状弾性部材を用いることにより、振 動の発生を最小に吸振して所望の方向に振動を減衰することができるという効果 がある。
【図1】本考案に係るチェーン伝動装置用振動吸振器の
構成を示した斜視図である。
構成を示した斜視図である。
【図2】本考案に係るチェーン伝動装置用振動吸振器を
駆動体に締結する状態を示した縦断面図である。
駆動体に締結する状態を示した縦断面図である。
【図3】従来の振動吸振器及び本考案に係る振動吸振器
の減衰効果を示した駆動速度−周波数グラフである。
の減衰効果を示した駆動速度−周波数グラフである。
【図4】一般のコンベヤベルト式エスカレーターの内外
部構造を示した切断斜視図である。
部構造を示した切断斜視図である。
【図5】一般のコンベヤベルト式エスカレーターのステ
ップ駆動体を示した状態の側面図である。
ップ駆動体を示した状態の側面図である。
【図6】一般のコンベヤベルト式エスカレーターのター
ミナルレールのガイドレール部分を示した構成図であ
る。
ミナルレールのガイドレール部分を示した構成図であ
る。
【図7】一般のコンベヤベルト式エスカレーターに用い
た従来の振動吸振器の構成を示した斜視図である。
た従来の振動吸振器の構成を示した斜視図である。
50…支持板 50a…締結孔 60…弾性部材 70…重錘 80…ブラケット 90…駆動体 100…締結ボルト
Claims (4)
- 【請求項1】 モーターと減速機とを備え、上部面に締
結孔が形成された駆動体の振動を吸収するチェーン伝動
装置用振動吸振器であって、 所定質量を有する重錘と、 該重錘の下面に接着され、所定断面形状を有する柱状体
に形成され、振動を吸収して緩和させる複数の弾性部材
と、 それら弾性部材の下面に接着され、所定の厚さを有して
四方側隅部に締結孔が穿設された支持板と、 該支持板の下面に接着され、四方側隅部に締結孔が穿設
され、下面が所望の形状に屈曲形成されたブラケット
と、 前記支持板及びブラケットの各締結孔を介してそれら支
持板及びブラケットを前記振動の発生する駆動体に締結
する締結ボルトと、を備えて構成されたことを特徴とす
るチェーン伝動装置用振動吸振器。 - 【請求項2】 前記ブラケットの下面は、前記駆動体の
上面の形状に従い該駆動体の上面に装着し得るように変
更して形成されることを特徴とする請求項1記載のチェ
ーン伝動装置用振動吸振器。 - 【請求項3】 前記弾性部材の断面形状は、円形である
ことを特徴とする請求項1記載のチェーン伝動装置用振
動吸振器。 - 【請求項4】 前記弾性部材の断面形状は、多角形であ
ることを特徴とする請求項1記載のチェーン伝動装置用
振動吸振器。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR9659274 | 1996-11-29 | ||
KR59274/1996 | 1996-11-29 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3049403U true JP3049403U (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=43183650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997010590U Expired - Lifetime JP3049403U (ja) | 1996-11-29 | 1997-12-01 | チェーン伝動装置用振動吸振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049403U (ja) |
-
1997
- 1997-12-01 JP JP1997010590U patent/JP3049403U/ja not_active Expired - Lifetime
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