JP3049073U - 荷造り用帯紐 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】手触りがよく、使用者の手指の荒れを防ぐと共
に、荷物に対しても弾力的に固定すると共に、荷物の角
部を傷つけることのない荷造りロープを提供する 【解決手段】ウーリーナイロン糸百パーセントにて丸編
靴下機にて、平編筒状長尺体を形成し、該平編筒状長尺
体に対して側面から熱加圧することによって巾の両側部
で連結した偏平状の二層からなる平帯状長尺体となし、
該平帯状長尺体の両端部をかがり縫いしてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、運搬用トラックの荷台に載せた荷物を緊縛固定するための荷造り用 帯紐に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の荷造り紐として、全く伸縮性のない巾３センチ程度の平ロープ又 は織糸綱製の直径２ｃｍ内外の丸ロープをを使用するか、伸縮性のある平ゴム紐 を使用していた。前記丸ロープは、麻、綿、又は合成繊維などで作った糸を２本 以上を撚り合わせ子縄をつくり更に、これを３本以上を撚りあわせたものをいう 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来使用されていた、このような平ロープ又は丸ロープを運搬用トラックに積載 された荷物に使用した場合、平ロープ又は丸ロープに撓りがないため、荷物の角 を平ロープ又は丸ロープによって擦過傷をつける場合が多々あった。 又、平ロープ、丸ロープは、手触りがごつごつしており、これが、荷造りの作業 をする者の手指が荒らす原因となった。

【０００４】 又、内部に空間部を有する段ボール函をしっかり固定するために強力に牽引して 荷造りする場合、その角部を破り、平ロープ、丸ロープが角部に段ボール函食い 込むことになり、このような内部に空間部を有する段ボール函のようなものを不 動状態に荷造りすることは不可能であった。 又、平ゴム紐は、荷物に対して弾力的に緊縛するが、劣化しやすくなる欠点があ る。

【０００５】 そこで、この考案の目的とするところは、手触りがよく、使用者の手指の荒れを 防ぐと共に、荷物に対しても弾力的に固定すると共に、荷物の角部を傷つけるこ とのない荷造りロープを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案は、ウーリーナイロン糸百パーセントにて 丸編靴下機にて、平編筒状長尺体を形成し、該平編筒状長尺体に対して側面から 熱加圧することによって巾の両側部で連結した偏平状の二層からなる平帯状長尺 体となし、該平帯状長尺体の両端部をかがり縫いした。 更に、平帯状長尺体は、その巾が約１０センチメートルとすることで取扱いが簡 便となった。

【０００７】

【考案の実施の形態】

ウーリーナイロン糸百パーセントにて丸編靴下機にて、平編筒状長尺体１を形成 し、該平編筒状長尺体に対して一側面から熱加圧することによって巾の両側部で 連結した偏平状の二層からなる平帯状長尺体２となし、該平帯状長尺体２の両端 部３、３をかがり縫いしてなる荷造り用帯紐としてある。 平帯状長尺体２は、その巾が約１０センチメートルが取扱の上で簡便である。

【実施例】

【０００８】 素材として、ウーリーナイロン糸百パーセントにて丸編靴下機にて、平編にて長 さ約１０ｍ、直径７ｃｍ程度の筒状長尺体１を形成し、該筒状長尺体１に対して 一側面及び他側面から熱加圧することによって巾の両側部で連結した偏平状の二 層からなる平帯状長尺体２とする。平帯状長尺体２をスチームアイロン等にて熱 加圧することによって表面を滑らかにし、その嵩張りを除去し、同時にこの熱加 圧工程を経ることによって、平帯状長尺体２が熱収縮することにより生地に伸縮 性が出ると共に、その強度が増強することになる。編組織とし、図６には、平編 （一列の針で編目をすべて同方向に引出して編まれた緯メリヤスで、組織の中で 一番薄く編める編み方で「天竺編」と言われている）の拡大図を示してある。

【０００９】 この平帯状長尺体２の両端部３、３をかがり縫い４、４してなる荷造り用帯紐５ としたものである。この平帯状長尺体２の編組織は、従来公知の平編であって、 その編組織の表面の拡大図は図６のようにである。しかしながら、他の編組織か らなる平帯状長尺体２でもかまわない。このようにして出来た荷造り用帯紐５は 、その厚さは約３ミリメートル程度で、その性状は手触りがしなやかで、柔軟で ある。従って、使用状態にあっては、使用者の意のままに細くしたり巾広状態と することもできると共に、使用状態には、図４のように二層からなる平帯状長尺 体２間に相互に若干の滑りが生じて常にしなやかな使用感となる。

【００１０】 荷造り用帯紐５の長さは、例えば、運送業務用として運送トラック等の積載荷物 を緊縛する荷造り用帯紐として使用する場合には、その長さを約１０ｍ程度とす るのが使用には便利であるが、他の用途に使用するばあいには、それぞれの用途 にあった長さとするのが便利であることは言うまでもない。

【００１１】

【考案の効果】

請求項１の荷造り用帯紐では、ウーリーナイロン糸百パーセントにて丸編靴下機 にて、筒状長尺体を形成し、該筒状長尺体に対して側面から熱加圧することによ って巾の両側部で連結した偏平状の二層からなる平帯状長尺体となし、該平帯状 長尺体の両端部をかがり縫いしてなるので、この考案に係る荷造り用帯紐は、撓 り易く且つ柔軟で且つ表面が円滑であるので、しかも巾方向に伸縮性がよく且つ 長さ方向にも若干の伸縮性があるので、荷造り用の帯紐として取扱が便利で、且 つ作業者の手指を荒らさないばかりか、洗濯して再使用も可能であるばかりか、 これを家具、プラスチック製品、その他の比較的軽量な製品の運搬の荷造り紐と して使用するとき、荷造り製品を傷つけずに不動状態に縛ることができる。 しかも、荷造り用帯紐の素材がウーリーナイロン糸よりなるので、ほぼ４７８色 の色が製作可能となるから、例えば婚礼用の荷出し用として従来は、通常のロー プで一旦緊縛固定したのち、紅白の晒し布で飾っていたのが、本件考案の荷造り 用帯紐では、紅白の荷造り用帯紐を用意することによって一回限りの緊縛固定で 足りるから、従来のような紅白の飾りつけは不用になる。 平帯状長尺体は、その巾が約１０センチメートル程度であるから、それを収納す る場合、ホース巻きのようにすれば、場所を取らずに整然と収容できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部を省略して示した荷造り用帯紐の斜視図

【図２】図１のＡ−Ａ断面図

【図３】平編筒状長尺体の一部省略斜視図

【図４】図１の部分拡大断面図

【図５】使用状態を示す斜視図

【図６】編組織の拡大図

【図７】収納状態を示す斜視図

【符号の説明】

１．．．平編筒状長尺体１ ２．．．平帯状長尺体２ ３．．．両端部３ ４．． かがり縫い４ ５．．．荷造り用帯紐５

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ウーリーナイロン糸百パーセントにて丸編
   靴下機にて、平編筒状長尺体を形成し、該平編筒状長尺
   体に対して側面から熱加圧することによって巾の両側部
   で連結した偏平状の二層からなる平帯状長尺体となし、
   該平帯状長尺体の両端部をかがり縫いしてなることを特
   徴とする荷造り用帯紐。
2. 【請求項２】平帯状長尺体は、その巾が約１０センチメ
   ートルである請求項１記載の荷造り用帯紐。