JP3048969B2 - サイクルベースシミュレータ - Google Patents

サイクルベースシミュレータ

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JP3048969B2
JP3048969B2 JP9206863A JP20686397A JP3048969B2 JP 3048969 B2 JP3048969 B2 JP 3048969B2 JP 9206863 A JP9206863 A JP 9206863A JP 20686397 A JP20686397 A JP 20686397A JP 3048969 B2 JP3048969 B2 JP 3048969B2
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聡 有江
克弥 木下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期式論理回路を
高速にシミュレーションするサイクルベースシミュレー
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来論理回路の動作を該論理回路を特定
の表現形式でコンピュータ内に実現して擬似的に実行す
る論理回路シミュレータがある。現在、回路を単一のク
ロックのみで動作させる方式の同期式諭理設計手法があ
る。前記同期式論理回路は、論理回路を構成する各諭理
単位において、入力から出力までの遅延時間がクロック
のlサイクル分の時間以内であれば安定した動作を保証
できる特徴がある。
【0003】また、前述した特徴以外に、上述した論理
回路のシミュレーションを実現する場合には、1クロツ
クのシミュレーションにおいて、回路を構成する各論理
単位を1度だけ実行すればよいためシミュレーションの
高速化という利点もある。ここで、一般的なサイクルベ
ースシミュレータの実現方法を示すために、典型的同期
式論理回路の最も簡単な構成図を図8に示す。図8の構
成図は、同期式論理回路を構成する論理単位が2個の場
合である。
【0004】しかしながら、全ての同期式論理回路は、
本構成の各論理単位を単に並列に追加させる形で表現で
きる。次に、図8の同期式論理回路の動作を簡単に示
す。回路A(78)と回路B(79)は、クロック(7
1)が立ち上がった時点または、立ち下がった時点にお
いて、その時点の入力信号を取り込み、その結果として
自らの機能としての論理演算を行い、一定の遅延時間の
後に出力を出す。
【0005】この例においては、回路A(78)ヘの入
力は、外部からの信号である外部入力信号(72)の入
力データ群Aと回路B(79)からの出力である出力信
号(75)の出力データ群Bと自らの出力である出力信
号(74)の出力データ群Aとである。同様に回路B
(79)への入力は、外部からの信号である外部入力信
号(73)の入力データ群Bと回路Aからの出力である
出力信号(74)の出力データ群Aと自らの出力である
出力信号(75)の出力データ群Bとである。同期式回
路の場合、入力する信号は全て前記クロック(71)の
変化時の信号値のみが有効であるので、各回路の遅延時
間及び信号の伝搬経路により演算結果が異なる結果にな
ることはない。
【0006】上述した、同期式論理回路の動作と同じ結
果になるためのサイクルベースシミュレ一タを実現する
方法を図9において、ソフトウェアのフローチャートの
形により示す。ステツプS81からステップS83まで
が 1クロック分のシミュレーション単位であり、ステ
ヅプS84で必要なクロック分のシミュレーションを制
御している。ステツプS81は図8の回路A(78)の
部分のシミュレーションを行うステップであり、ステッ
プS82は図8の回路B(79)の部分のシミュレーシ
ョンを行うステツプである。
【0007】各ステップの特徴は、入力信号としてクロ
ックの変化時の信号値を読み込む。そして、その出力
は、上述した遅延時間の遅れにそって出力されなければ
ならない。しかしながら、ソフトウェア上では、出力は
シミュレーションが完了された時点において値が確定す
るため、単純に信号の値を格納する変数と信号線とを対
応させる場合、実際の回路とは異なる結果が得られる。
【0008】この間題を解決するために、典型的なサイ
クルベースシミュレータは、各信号毎に直前の値の保存
領域と直後の値の保存領域とを別々に持つことで整合性
を取っている。図9に示すフローチャートを用いて、シ
ミュレーション結果の整合性をもたせるための説明を行
う。
【0009】ステップS81において、図に示されない
シミュレータは、回路A(78)のシミュレーションに
おいて入力の値として外部入力信号である入力データ信
号(72)と直前の出力信号である出力データ信号(7
4)、直前の出力信号である出力データ信号(75)を
入力信号として使用し、出力信号として直後の出力信号
である出力データ信号(74)を出力する。
【0010】次に、ステップS82において、図に示さ
れないシミュレータは、回路B(79)のシミュレーシ
ョンにおいて、入力の値として外部入力信号である入力
データ信号(73)と直前の出力信号である出力データ
信号(75)、直前の出力信号である出力データ信号
(74)を入力として使用し、出力として直後の出力信
号(824)の出力データ信号(75)を出力する。
【0011】次に、ステップS83において、図に示さ
れないシミュレータは、1クロック分のシミュレーショ
ンの最後におけるシミュレーション後の信号の値のコピ
ー、すなわち、全ての直後の信号群の内容を全ての直前
の信号群ヘコピーする。これにより、各回路を構成する
部分がどのような機能を持ち、どの部分に信号を送って
いるかに関わらず、また各回路をどのような順序でシミ
ュレーションをしたかに関わらずにシミュレーション結
果は、保証される。
【0012】次に、ステップS84において、図に示さ
れないシミュレータは、所定のクロック分のシミュレー
ションが終了したかどうかの確認を行う。終了していな
い場合には、ステップS81からシミュレーションを再
び開始する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のサイクルベ一ス
シミュレータの問題点は、シミュレーション時間が非常
に長いということてある。その理由は、各シミュレーシ
ョンサイクルの最後に、全信号線におけるデータのコピ
ー作業が必要となるためである。このコピー作業におけ
るデータ量は、全ての論理単位間の信号線の個数分必要
であるため、かなりの処理時間が掛かることになる。
【0014】また、この「コピー」の処理自体は、シミ
ュレーションそのものの処理ではなく、付属的なもので
あり、作業としては不必要なものである。本発明はこの
ような背景の下になされたもので、各シミュレーション
サイクルの最後に、全信号線におけるデータのコピー作
業が必要でないサイクルベースシミュレータを提供する
事にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シミュレーション可能な論理回路の最小機能単位に対応
させられた部品群および前記部品群間の信号接続情報で
表現され、外部からの信号と前記部品群の出力信号とを
入力信号とし、クロック信号の変化に同期して各部品群
を前記クロックに対応させてシミュレートを行うサイク
ルベースシミュレータにおいて、前記部品群のシミュレ
ーションに用いられる複数の入力信号の値および複数の
出力信号の値を格納する第1の記憶領域と、前記部品群
のシミュレーションに用いられる複数の入力信号および
複数の出力信号の値を格納する第2の記憶領域と、前記
第1の記憶領域に格納される前記部品群の出力信号の値
を入力信号の値とし、シミュレーションの結果において
出力される出力信号の値を前記第2の記憶領域に書き込
む第1の処理と前記第2の記憶領域に格納される前記部
品群の出力信号の値を入力信号の値とし、シミュレーシ
ョンの結果において出力される出力信号の値を前記第1
の記憶領域に書き込む第2の処理とを行う制御手段とを
具備することを特徴とするサイクルベースシミュレー
タ。
【0016】請求項2記載の発明者、請求項1記載のサ
イクルベースシミュレータにおいて、前記制御手段は、
第1の処理と前記第2の処理とを前記クロックが奇数番
目のクロックと偶数番目のクロックとにおいてそれぞれ
交互に行うことを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載のサ
イクルベースシミュレータにおいて、前記第1の記憶領
域が前記第1の記憶領域を指し示す第1の指標値を記憶
する第1の変数領域と前記第2の記憶領域が前記第2の
記憶領域を指し示す第2の指標値を記憶する第2の変数
領域とを有し、前記第1の処理および前記第2の処理毎
に、前記制御手段は、前記第1の指標値と前記第2の指
標値とを前記第1の変数領域と前記第2の変数領域との
間において入れ替えを行うことを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項2記載のサ
イクルベースシミュレータにおいて、外部入力信号群と
前記第1の記憶領域に格納した出力信号群と前記クロッ
クとを入力として前記最小機能単位の論理回路のシミュ
レーションし、出力値を第2の記憶領域に格納する処理
部と、全ての回路に対し前記奇数クロック時のシミュレ
ーションが行われたかどうかの判断を行う第1の判断処
理部と、前記クロック値に「1」を加算する加算処理部
と、シミュレーションの終了を判断する第2の判断処理
部と、外部入力信号群と第2の記憶領域に格納した出力
信号群と前記クロックとを入力して前記最小機能単位の
論理回路のシミュレーションし、出力値を第1の記憶領
域に格納する格納処理部と、全ての回路に対し前記偶数
クロック時のシミュレーションを行ったかどうかの判断
を行う第3の判断処理部とを有することを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項3記載のサ
イクルべースシミュレータにおいて、外部入力群と第1
の配列変数に格納した出力群とクロックとを入力として
前記最小機能単位の論理回路のシミュレーションし、出
力値を第2の配列変数に格納する格納処理部と、全ての
回路に対しシミュレーションを行ったかどうかの判断を
行う第1の判断処理部と、第1の配列変数と第2の配列
変数との配列指定変数を入れ換える入換処理部と、前記
クロック値に「1」を加算する加算処理部と、シミュレ
ーションの終了を判断する第2の判断処理部を有するこ
とを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項2記載のサ
イクルベースシミュレータにおいて、奇数クロック時の
シミュレーションかどうかを判断する第1の判断処理部
と、奇数クロックの為の論理回路情報を読み込む第1の
読込処理部と、外部入力群と第1の配列変数に格納した
出力群とクロックを入力として前記最小機能単位の論理
回路をシミュレーションし、出力値を第2の配列変数に
格納する第1の格納処理部と、全ての回路に対し前記奇
数クロック時のシミュレーションを行ったかどうかの判
断を行う第2の判断処理部と、前記クロック値に「1」
加算する加算処理部と、シミュレーションの終了を判断
する第3の判断処理部と、偶数クロックの為の論理回路
情報を読み込む第2の読込処理部と、外部信号入力群と
第2の配列変数に格納した出力群とクロックを入力とし
て前記最小機能単位の論理回路のシミュレーションを行
い、出力値を第1の配列変数に格納する第2の格納処理
部と、全ての回路に対し前記偶数クロック時のシミュレ
ーションを行ったかどうかの判断を行う第4の判断処理
部とを有することを特徴とする。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項3記載のサ
イクルベースシミュレータにおいて、論理回路情報の読
み込みを行う読込処理部と、外部入力信号群と第1の配
列変数に格納した出力群とクロックとを入力として前記
最小機能単位の論理回路のシミッレーションを行い、出
力値を第2の配列変数に格納する処理部と、全ての回路
に対しシミュレーションを行ったかどうかの判断を行う
第1の判断処理部と、第1の配列変数と第2の配列変数
との配列指定変数を入れ換える入換処理部と、前記クロ
ック値に「1」を加算する加算処理部と、シミュレーシ
ョンの終了を判断する第2の判断処理部とを有すること
を特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項2記載のサ
イクルベースシミュレータにおいて、外部入力信号群と
第1の配列変数に格納した出力群とクロックとを入力と
して前記最小機能単位の論理回路のシミュレ一ションを
行い、出力値を第2の配列変数に格納する第1の格納処
理部と、外部入力信号群と第2の配列変数に格納した出
力群とクロックを入力として前記最小機能単位の論理回
路のシミュレーションを行い、出力値を第1の配列変数
に格納する第2の格納処理部と、全ての回路に対しシミ
ュレーションを行ったかどうかの判断を行う第1の判断
処理部と、前記クロック値に「1」を加算する加算処理
部と、シミュレーションの終了を判断する第2の判断処
理部と、全ての回路に対し前記偶数クロック時のシミュ
レーションを行ったかどうかの判断を行う第3の判断処
理部とを有し、これらの処理部を事前に解析し、シミュ
レーションを実行するコンピュータにおいて実行可能な
機械語に変換した後、変換された機械語を直接実行させ
ることを特徴とする。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項3記載のサ
イクルベースシミュレータにおいて、外部入力信号群と
第1の配列変数に格納した出力群とクロックを入力とし
て前記最小機能単位の論理回路のシミュレーションを行
い、出力値を第2の配列変数に格納する格納処理部と、
全ての回路に対しシミュレーションを行ったかどうかの
判断を行う第1の判断処理部と、第1の配列変数と第2
の配列変数との配列指定変数を入れ換える入換処理部
と、前記クロック値に「1」を加算する加算処理部と、
シミュレーションの終了を判断する第2の判断処理部と
を有し、これらの処理部を事前に解析し、シミュレーシ
ョンを実行するコンピュータで実行可能な機械語に変換
した後、変換された機械語を直接実行させることを特徴
とする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明によるサイクルベースシミ
ュレータの構成を図1を用いて説明する。図1は、サイ
クルベースシミュレータの構成を示すブロック図であ
る。この図において、(101)はCPU(中央処理装
置)であり、サイクルベースシミュレータ(102)の
制御と共にサイクルベースシミュレータ(102)を介
し、メモリ(103)と外部記憶装置(104)との制
御を行う。
【0025】サイクルベースシミュレータ(102)
は、クロック信号(71)(図8参照)に同期して回路
A(78)(図8参照)および回路B(79)(図8参
照)を構成する部品群それぞれの動作のシミュレーショ
ンを行う。メモリ(103)は、回路記述データ格納領
域(111)と各信号線群の値の格納領域(112)と
で構成されている。
【0026】外部記憶装置(104)は、サイクルベー
スシミュレータ(102)の動作フローが示されている
プログラムの格納されるサイクルベースシミュレータ格
納領域(113)とシミュレーションされる回路データ
が記憶される回路記述データ格納領域(114)とシミ
ュレーションの用いられる信号線データが記憶されてい
る各信号線群の値の格納領域(115)とで構成されて
いる。
【0027】また、サイクルベースシミュレータ(10
2)は、シミュレーション時に回路記述データ格納領域
(114)から読みだした回路記述データを回路記述デ
ータ格納領域(111)へ書き込む。同時に、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、各信号線群の値の格
納領域(115)から読みだした各信号線群の値のデー
タを各信号線群の値の格納領域(112)へ書き込む。
【0028】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態の概要について説明する。第1の実施形態の特徴は、
ソフトウェアでシミュレーション可能な論理回路の最小
機能単位に対応させられた部品群の各構成要素ごとに、
各入力信号の値としてメモリ(103)の各信号線群の
値の格納領域112における第1の値に相当する領域
(偶数クロック時に行われたシミュレーション結果の信
号線の値が書き込まれる偶数クロック記憶領域)から読
み出し、第2の値に相当する領域(奇数クロック時に行
われたシミュレーション結果の信号線の値が書き込まれ
る奇数クロック記憶領域)に書き込む処理である奇数ク
ロック時の処理ステップと、第2の値に相当する領域
(奇数クロック記憶領域)から読み出し、第1の値に相
当する領域(偶数クロック記憶領域)に書き込む処理で
ある偶数クロック時の処理ステップとの2つの処理部で
構成されていることである。また、サイクルベースシミ
ュレータ(102)は、外部記憶装置(104)におけ
るサイクルベースシミュレータ格納領域(113)に記
憶されているプログラムに従って動作が行われる。
【0029】本発明の第1の実施形態について、図面を
参照して説明する。ここで引用する回路例としては、従
来技術の説明に用いた図8に示す回路を使用する。本発
明の第1の実施形態の動作について、図1、図2および
図8を参照して詳細に説明する。まず、ステップS11
において、サイクルベースシミュレータ(102)は、
奇数クロックのシミュレーションを行い、外部入力信号
(72)と各信号線群の値の格納領域(112)におけ
る偶数クロック記憶領域から読み出した出力信号(7
4)および出力信号(75)とを回路A(78)の入力
としてシミュレーションし、出力信号(74)をメモリ
103内の各信号線群の値の格納領域(112)におけ
る奇数クロック記憶領域へ出力する。
【0030】次に、サイクルベースシミュレータ(10
2)は、外部入力信号(73)と各信号線群の値の格納
領域における偶数クロック記憶領域から読み出した偶数
クロック時におけるシミュレーション結果の出力信号
(74)および出力信号(75)とを回路B(79)の
入力としてシミュレーションし、出力信号(75)をメ
モリ103内の各信号線群の値の格納領域112におけ
る奇数クロック記憶領域へ出力する。
【0031】次に、ステップS12において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、全ての論理回路のシ
ミュレーションが終了したかどうかの判断を行なう。こ
れにより、全ての論理回路のシミュレーションが行なわ
れていない場合、サイクルベースシミュレータ(10
2)は、繰り返してステップS11の処理を行う。ま
た、全ての論理回路のシミュレーションが行なわれた場
合、サイクルベースシミュレータ(102)は、ステッ
プS13へ処理を進める。
【0032】次に、ステップS13において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、自身内部のカウント
記録領域のクロック値データのカウント・アツプを行な
う。すなわち、サイクルベースシミュレータ(102)
は、自身のカウント記録領域に記憶されているクロック
のカウント値データへ「1」を加算する。
【0033】次に、ステップS14において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、シミュレーションが
終了かまたは終了していないかいずれかの判断を行な
う。この結果、シミュレーションが”終了”であれば、
サイクルベースシミュレータ(102)は、シミュレー
ションを終了する。また、シミュレーションが”終了”
でなければ、サイクルベースシミュレータ(102)
は、ステップS15へ処理を進める。
【0034】次に、ステップS15において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、偶数クロックのシミ
ュレーションを行う。ここで、サイクルベースシミュレ
ータ(102)は、奇数クロックの場合と同様にデータ
信号のシミュレーションを行なう。
【0035】次に、ステップS16において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、偶数クロックのシミ
ュレーション後、全ての論理回路のシミュレーションが
終了したかどうかの判断を行なう。これにより、全ての
論理回路のシミュレーションが行なわれていない場合、
サイクルベースシミュレータ(102)は、再び偶数ク
ロックのシミュレーションを行なうため、ステップS1
5へ処理を戻す。また、全ての論理回路のシミュレーシ
ョンが終了していない場合、サイクルベースシミュレー
タ(102)は、ステップS17へ処理を進める。
【0036】次に、ステップS17において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、クロック値データの
カウントアップを行なう。すなわち、サイクルベースシ
ミュレータ(102)は、クロックのカウント値データ
に「1」を加算する。
【0037】次に、ステップS18において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、シミュレーションが
終了したかまたは終了していないかのいずれかの判断を
行なう。この結果、シミュレーションが”終了”であれ
ば、サイクルベースシミュレータ(102)は、シミュ
レーションを終了する。また、シミュレーションが”終
了”でなければ、サイクルベースシミュレータ(10
2)は、ステップS11へ処理を戻し、シミュレーショ
ンを続行する。
【0038】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態の概要について説明する。第二の実施形態の特
徴は、全ての信号線を内部か2個ある配列変数で定義
し、配列用の指標として回路のシミュレーションにおけ
る入力用データの配列変数を指し示す指標[OLD]と
いう変数と回路のシミュレーションにおける出力用デー
タの配列変数を指し示す指標[NEW]という2つの指
標変数を使用し、全てのシミュレーションにおいて、信
号の入力の値は指標[OLD]において指し示す配列変
数を使用し、出力先は[NEW]において指し示す配列
変数とし、1クロツク分のシミュレーションの完了後に
指標[OLD]と指標[NEW]とのデータを交換する
処理により構成されていることである。
【0039】次に、本発明の第2の実施形態について、
図面を参照して説明する。本発明の第2の実施例のシミ
ュレーションされる回路については、従来技術の回路
(図8参照)と同様である。本発明の第2の実施形態の
動作について、図1、図3および図8を参照して詳細に
説明する。なお、この説明においては、はじめに各信号
線群に値の格納領域(112)における「古い値」を格
納する第1の配列変数の領域の指標を[OLD]とし、
「新しい値」を格納する第2の配列変数の領域の指標を
[NEW]として説明する。また、サイクルベースシミ
ュレータ(102)は、外部記憶装置(104)におけ
るサイクルベースシミュレータ格納領域(113)に記
憶されているプログラムに従って動作が行われる。
【0040】サイクルベースシミュレータ(102)
は、指標[OLD]が指し示す配列変数の領域から回路
への入力データを読み出し、回路のシミュレーションを
行う。そして、サイクルベースシミュレータ(102)
は、シミュレーション結果の出力信号を指標[NEW]
が指し示す配列変数の領域へ書き込む。
【0041】ステップS21において、まず、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、最小単位の論理回路
のシミュレーションを行う。すなわち、サイクルベース
シミュレータ(102)は、外部入力信号(72)と回
路A(78)の出力信号である各信号線群の値の格納領
域(112)における第1の配列変数と回路B(79)
の出力信号である第1の配列変数とを回路A(78)の
入力としてシミュレーションし、シミュレーション結果
の出力信号(74)を各信号線群の値の格納領域(11
2)における第2の配列変数の領域へ出力する。
【0042】そして、サイクルベースシミュレータ(1
02)は、外部入力信号(73)と回路B(79)の出
力信号である各信号線群の値の格納領域(112)にお
ける第1に配列変数と回路A(78)の出力である第1
の配列変数とを回路B(79)の入力としてシミュレー
ションし、シミュレーション結果を各信号線群の値の格
納領域(112)における第2の配列変数の領域へ出力
する。
【0043】次に、ステップS22において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、回路A(78)およ
び回路B(79)における全ての論理回路のシミュレー
ションが終了したかどうの判断を行なう。この結果、全
ての論理回路のシミュレーションが行なわれていない場
合、サイクルベースシミュレータ(102)は、ステッ
プS21の処理へ戻る。また、全ての論理回路のシミュ
レーションが行なわれていいる場合、サイクルベースシ
ミュレータ(102)は、処理をステップS23へ進め
る。
【0044】次に、ステップS23において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、第1の配列変数と第
2の配列変数との配列指定変数を入れ換える。すなわ
ち、サイクルベースシミュレータ(102)は、第1の
配列変数の領域の指標[OLD]と第2の配列変数の指
標[NEW]との入れ替えを行う。これにより、第1の
配列変数の領域の指標は、指標[NEW]となり、第2
の配列変数の領域の指標は、指標[OLDNEW]とな
る。
【0045】次に、ステップS24において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、クロック値データの
カウント・アップ処理を行う。すなわち、サイクルベー
スシミュレータ(102)は、クロックのカウントデー
タに「1」を加算する。
【0046】次に、ステップS25において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、これらの処理におい
て、シミュレーション終了が終了したか終了しないかに
いづれかの判断を行なう。この結果、判断結果が‘”終
了”であれば、サイクルベースシミュレータ(102)
は、シミュレ一ション動作を終了する。また、判断結果
が”終了”でなければ、サイクルベースシミュレータ
(102)は、ステップS21へ処理を進め、シミュレ
ーション動作を繰り返す。
【0047】(第3の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。まず図の説明に入る前に論
理回路のシミュレータの実現上の基本的事項について説
明する。一般に論理回路のシミュレータは、任意の論理
回路をシミュレーション出来ることが前提条件である。
そのため、一般のシミュレータにおいては、シミュレー
ション可能な最小の機能単位を部品として用意し、これ
らの部品の定義と各部品間の信号の接続関係とを表現す
る方法を提供する。
【0048】また、一般のシミュレータにおいては、上
述した表現方法て記述された任意の論理回路を入力し、
この論理回路を所定のシミュレーション可能な構造に変
換した後、この論理回路のシミュレーションが行われ
る。このシミュレーション手法としては、記述された情
報をシミュレータにおいて解析し易い構造に変換した
後、変換された情報をシミュレータが逐次読み込みなが
らシミュレーションする方法がある。
【0049】本発明の第3の実施形態はこの方法に基づ
いて第1の実施形態のシミュレーションを行うフローに
ついて述べられており、このシミュレーション手法は一
般的に、インタプリタ実行形式と言われている。本発明
の第3の実施形態の動作について、図1および図4を参
照して詳細に説明する。個々でサイクルベースシミュレ
ータ(102)は、外部記憶装置(104)におけるサ
イクルベースシミュレータ格納領域(113)に記憶さ
れているプログラムに従って処理される。まず、ステッ
プS31において、サイクルベースシミュレータ(10
2)は、奇数クロックのシミュレーションかどうかの判
断を行なう。
【0050】そして、判断した結果が奇数クロックの場
合、サイクルベースシミュレータ(102)は、ステッ
プS32へ処理を進める。
【0051】次に、ステップS32において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、奇数クロックの為の
論理回路の回路記述データを外部記憶装置(104)内
の回路記述データ格納領域(114)から読み込み、メ
モリ(103)内の回路記述データ格納領域(111)
へ書き込む。同様に、サイクルベースシミュレータ(1
02)は、奇数クロックの為の論理回路の各信号線群の
値のデータを外部記憶装置(104)内の各信号線群の
値の格納領域(115)から読み込み、メモリ(10
3)内の各信号線群の値の格納領域(112)へ書き込
む。
【0052】次に、ステップS33において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、メモリ(103)に
記憶されている論理回路のデータに基づいて、奇数クロ
ックのシミュレーションを行なう。
【0053】次に、ステップS34において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、論理回路のシミュレ
ーションが全て終了したことに対する判断を行う。この
判断において全ての論理回路の処理が終了していない場
合、サイクルベースシミュレータ(102)は、処理を
ステップS33に戻し、再び奇数クロックのシミュレ一
ションを行なう。
【0054】また、ステップS34の判断において全て
の論理回路の処理が終了している場合、サイクルベース
シミュレータ(102)は、ステップS35へ処理を進
める。
【0055】次に、ステップS35において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、クロック値のカウン
ト・アップの処理を行う。すなわち、サイクルベースシ
ミュレータ(102)は、自身のカウント記録領域のの
カウント値に「1」を加算する。
【0056】次に、ステップS36において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、シミュレーションが
終了したかどうかの判断を行う。この判断の結果におい
てシミュレーションが”終了”であれば、サイクルベー
スシミュレータ(102)は、シミュレーションを終了
する。また、判断の結果においてシミュレーションが”
終了”でなければ、サイクルベースシミュレータ(10
2)は、ステップS31へ処理を戻し、奇数クロックの
シミュレーションかどうかの判断を行ない、シミュレー
ションを続行する。
【0057】また、ステップS31における奇数クロッ
クのシミュレーションを行うかどうかの判断におい
て、”奇数クロックのシミュレーションを行わない”と
判断された場合、サイクルベースシミュレータ(10
2)は、処理をステップS37へ進める。
【0058】次に、ステップS37において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、偶数クロックの為の
論理回路の回路記述データを回路記述データ格納領域
(114)から読み込み、メモリ(103)内の回路記
述データ格納領域(111)へ書き込む。同様に、サイ
クルベースシミュレータ(102)は、偶数クロックの
為の論理回路の各信号線群の値のデータを外部記憶装置
(104)内の各信号線群の値の格納領域(115)か
ら読み込み、メモリ(103)内の各信号線群の値の格
納領域(112)へ書き込む。
【0059】次に、ステップS38において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、メモリ(103)に
記憶されている論理回路の各データに基づいて、偶数ク
ロックのシミュレーションを行なう。
【0060】次に、ステップS39において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、論理回路のシミュレ
ーションが全て終了したことに対する判断を行う。この
判断において全ての論理回路の処理が終了していない場
合、サイクルベースシミュレータ(102)は、処理を
ステップS38に戻し、再び偶数クロックのシミュレー
ションを行なう。
【0061】また、ステップS39の判断において全て
の論理回路の処理が終了している場合、サイクルベース
シミュレータ(102)は、ステップS35へ処理を進
める。
【0062】次に、ステップS35において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、クロック値のカウン
ト・アップの処理を行う。すなわち、サイクルベースシ
ミュレータ(102)は、クロックのカウントに「1」
を加算する。
【0063】次に、ステップS36において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、シミュレーションが
終了したかどうかの判断を行う。この判断の結果におい
てシミュレーションが”終了”であれば、サイクルベー
スシミュレータ(102)は、シミュレーションを終了
する。また、判断の結果においてシミュレーション
が””終了”でなければ、サイクルベースシミュレーシ
ョン(102)は、ステップS31へ処理を戻し、奇数
クロックのシミュレ一ションかどうかの判断を行ない、
シミュレーションを続行する。
【0064】上記の説明のように、各動作ステップをイ
ンタプリタ形式で逐次実行することにより、論理回路の
シミュレーションを行う。
【0065】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
は、第2の実施形態の処理を第3の実施形態であるイン
タプリタ形式で実現したものである。本実施形態の動作
について、図1及び図5を参照して詳細に説明する。ま
ず、ステップS41において、サイクルベースシミュレ
ータ(102)は、論理回路の情報の読み込みを行う。
【0066】すなわち、サイクルベースシミュレータ
(102)は、論理回路の回路記述データを外部記憶装
置(104)内の回路記述データ格納領域(114)か
ら読み込み、メモリ(103)内の回路記述データ格納
領域(111)へ書き込む。同様に、サイクルベースシ
ミュレータ(102)は、論理回路の各信号線群の値の
データを外部記憶装置(104)内の各信号線群の値の
格納領域(115)から読み込み、メモリ(103)内
の各信号線群の値の記憶領域(112)へ書き込む。
【0067】次に、ステップS42において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、メモリ(103)に
記憶されている論理回路の回路記述データおよび論理回
路の各信号線群の値のデータに基づき、この論理回路の
シミュレーションを行なう。
【0068】次に、ステップS43において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、全ての論理回路のシ
ミュレーションが行行われたかの判断を行なう。この判
断の結果において全ての論理回路の処理が終了していな
いと判断された場合、サイクルベースシミュレータ(1
02)は、ステップS42へ処理を戻し、再びシミュレ
ーションを行なう。
【0069】また、ステップS43における判断の結果
において全ての論理回路の処理か終了したと判断された
場合、サイクルベースシミュレータ(102)は、処理
をステップS44へ進める。
【0070】次に、ステップS44において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、配列の配列指定変数
の入れ換えを行う。すなわち、サイクルベースシミュレ
ータ(102)は、「古い指標」と「新しい指標」との
中の値を交換するため、配列の指標の変数の入れ換えを
行なう。
【0071】次に、ステップS45において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、クロック値のカウン
ト・アップの処理を行う。すなわち、サイクルベースシ
ミュレータ(102)は、クロツクのカウントに「1」
を加算する。
【0072】次に、ステップS46において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、シミュレーションの
終了の確認を行う。この判断の結果においてシミュレー
ションがが終了していると判断された場合、サイクルベ
ースシミュレータ(102)は、シミュレ一ションを終
了する。
【0073】また、判断の結果においてシミュレーショ
ンが終了していないと判断された場合、サイクルベース
シミュレータ(102)は、ステップS41へ処理を戻
し、論理回路の情報のデータの読み込みを行う。そし
て、サイクルベースシミュレータ(102)は、上述し
たシミュレ一ションを続行する。上記説明のように、各
動作ステップをインタプリタ形式で逐次実行することに
より、シミュレーションを行う。
【0074】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について説明する。本実施形態は、第3の実施
形態及び第4の実施形態4と同様に任意の論理回路をシ
ミュレーション可能にする手法の内のもう一つの実現方
法に関するものである。このシミュレーション手法は、
記述された情報を事前に解析し、シミュレーションを実
行するコンピュータで実行可能な機械語に変換した後、
この変換された機械語を直接実行させる方法である。
【0075】本発明の第5の実施形態は、このシミュレ
ーション方法について述べており、このシミュレーショ
ン手法は、一般的に、コンパイル形式と言われている。
第5の実施形態の動作について、図1及び図6を参照し
て詳細に説明する。まず、ステップS51において、サ
イクルベースシミュレータ(102)は、奇数クロック
のシミュレーションを行なうためのプログラムを生成す
る。
【0076】次に、ステップS52において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、偶数クロックのシミ
ュレーションを行なうためのプログラムを生成する。
【0077】次に、ステップS53において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、全ての論理回路のシ
ミュレーションを実行したかどうかを判断するプログラ
ムの生成を行う。
【0078】次に、ステップS54において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、クロック値のカウン
ト・アップを行なう、すなわちクロック値に「1」を加
えるプログラムの生成を行う。
【0079】次に、ステップS55において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、シミュレーション終
了の判断を行なうブログラムの生成を行う。
【0080】上述した各ステップにおいて、それぞれの
プログラムの生成が終了すると、サイクルベースシミュ
レータ(102)は、第一の実施形態において説明した
図2に示すステップの手順に沿ったシミュレ一ションの
実行を行なうプログラムを生成したことになる。そし
て、この生成されたプログラムを実行することにより、
任意の記述された論理回路のシミュレーションは、実行
されることになる。
【0081】実際のシミュレーション時の基本的な動作
は、先に説明した第一の実施形態と同様のため、動作の
説明は省略する。上記説明のように、各動作ステップを
コンパイル形式で実行することにより、第5の実施形態
のサイクルベースシミュレータは、論理回路のシミュレ
一ションを行う。
【0082】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態について、図面を参照して説明する。第6の実
施形態は、第2の実施形態の処理を第5の実施形態と同
様のコンパイル形式で実行処理において行ったものであ
る。本発明の第6の実施形態の動作について、図1およ
び図7を参照して詳細に説明する。まず、ステップS6
1において、サイクルベースシミュレータ(102)
は、論理回路のシミュレーションを行なうプログラムの
生成を行う。
【0083】次に、ステップS62において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、全ての論理回路のシ
ミュレーションを実行したかどうかの判断を行うプログ
ラムの生成を行う。
【0084】次に、ステップS63において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、配列指定変数の入れ
換えを行なうプログラムの生成を行う。
【0085】次に、ステップS64において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、クロック値のカウン
ト・アップを行なうプログラム、すなわちクロック値に
「1」を加えるプログラムの生成を行う。
【0086】次に、ステップS65において、サイクル
ベースシミュレータ(102)は、論理回路のシミュレ
ーションの終了の判断を行なうプログラムの生成を行
う。
【0087】そして、サイクルベースシミュレータ(1
02)は、上記ステップによりそれぞれのプログラムの
生成が終了すると、第2の実施形態において説明した図
3におけるステップの手順に沿ったシミュレーションの
実行を行なうプログラムを生成したことになる。この生
成されたプログラムを実行することで、サイクルベース
シミュレータ(102)は、任意の記述された論理回路
のシミュレーションを行うことになる。
【0088】また、シミュレーションにおける基本的な
動作は、第2の実施形態と同じであり、動作の説明は省
略する。上記説明のように、各動作ステップをコンパイ
ル形式で実行することにより、第6の実施形態のサイク
ルベースシミュレータ102は、論理回路のシミュレー
ションを行う。
【0089】上述したように、各信号線群の値を格納す
る第1の記憶領域と第2の記憶領域の各々2組の領域
と、前記第1の記憶領域に格納した前記部品群の出力信
号値を入力信号とし、シミュレーションを行った結果、
出力される出力信号値を前記第2の記憶領域に書き込む
第1の処理と、前記第2の領域に格納した前記部品群の
出力信号値を入力信号にし、シミュレーションを行った
結果、出力される出力信号値を前記第1の記憶領域に書
き込む第2処理とを行うことにより、接続されている全
信号線におけるデータの「コピー」自体の処理が不要と
なり、回路のシミュレーションの高速化が可能となる効
果がある。
【0090】また、本発明は、「請求項6」から「請求
項9」のいずれかが、サイクルベースシミュレータの格
納された記録媒体で構成されることを特徴としている。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、以下の様な効果を得る
ことが可能となる。効果としては、信号線における信号
データのコピーをするという「無駄な処理」が不要にな
り、原理上、その「コピー」操作の時間分シミュレーシ
ョン時間の短縮が可能となる。シミュレ一ションを行な
う回路構成によっては、その接続される信号線の量が膨
大な場合、数%〜数十%のシミュレ一ションの高速化が
可能になり、かなりのシミュレーション時間の短縮がで
きる。
【0092】その理由は、各信号線群の値を格納する第
1の記憶領域と第2の記憶領域の各々2組の領域と、前
記第1の記憶領域に格納した各部品群の出力信号値を入
力信号とし、シミュレーションを行った結果、出力され
る出力信号値を前記第2の領域に書き込む第1の処理
と、前記第2の領域に格納した各部品群の出力信号値を
入力信号にし、シミュレーションを行った結果、出力さ
れる出力信号値を前記第1の領域に書き込む第2処理と
を有することが特徴の本解決策により、接続されている
全信号線の「コピー」自体の処理が不要になるからであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるサイクルベースシミュレータの
構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態によるサイクルベー
スシミュレータ102の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】 本発明の第2の実施形態によるサイクルベー
スシミュレータ102の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】 本発明の第3の実施形態によるサイクルベー
スシミュレータ102の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】 本発明の第4の実施形態によるサイクルベー
スシミュレータ102の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】 本発明の第5の実施形態によるサイクルベー
スシミュレータ102の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】 本発明の第6の実施形態によるサイクルベー
スシミュレータ102の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】 シミュレーション対象の同期式論理回路の構
成を示すブロック図である。
【図9】 従来例におけるサイクルベースシミュレータ
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 CPU 102 サイクルベースシミュレータ 103 メモリ 104 外部記憶装置 111 回路記述データ(格納領域) 112 各信号線群の値の格納領域 113 サイクルベースシミュレータ格納領域 114 回路記述データ格納領域 115 各信号線群の値の格納領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−163141(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 G06F 11/25 G01R 31/28 H01L 21/82

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シミュレ一ション可能な論理回路の最小
    機能単位に対応させられた部品群および前記部品群間の
    信号接続情報で表現され、外部からの信号と前記部品群
    の出力信号とを入力信号とし、クロック信号の変化に同
    期して各部品群を前記クロックに対応させてシミュレー
    トを行うサイクルベースシミュレータにおいて、 前記部品群のシミュレーションに用いられる複数の入力
    信号および複数の出力信号の値を格納する第1の記憶領
    域と、 前記部品群のシミュレーションに用いられる複数の入力
    信号および複数の出力信号の値を格納する第2の記憶領
    域と、 前記第1の記憶領域に格納される前記部品群の出力信号
    の値を入力信号の値とし、シミュレーションの結果にお
    いて出力される出力信号の値を前記第2の記憶領域に書
    き込む第1の処理と前記第2の記憶領域に格納される前
    記部品群の出力信号の値を入力信号とし、シミュレーシ
    ョンの結果において出力される出力信号の値を前記第1
    の記憶領域に書き込む第2の処理とを行う制御手段とを
    具備することを特徴とするサイクルベースシミュレー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、第1の処理と前記第2
    の処理とを前記クロックが奇数番目のクロックと偶数番
    目のクロックとにおいてそれぞれ交互に行うことを特徴
    とする請求項1記載のサイクルベースシミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記第1の記憶領域が前記第1の記憶領
    域を指し示す第1の指標値を記憶する第1の変数領域と
    前記第2の記憶領域が前記第2の記憶領域を指し示す第
    2の指標値を記憶する第2の変数領域とを有し、前記第
    1の処理および前記第2の処理毎に、前記制御手段は、
    前記第1の指標値と前記第2の指標値とを前記第1の変
    数領域と前記第2の変数領域との間において入れ替えを
    行うことを特徴とする請求項1記載のサイクルベースシ
    ミュレータ。
  4. 【請求項4】 外部入力信号群と前記第1の記憶領域に
    格納した出力信号群と前記クロックとを入力として前記
    最小機能単位の論理回路のシミュレーションし、出力値
    を第2の記憶領域に格納する処理部と、全ての回路に対
    し前記奇数クロック時のシミュレーションが行われたか
    どうかの判断を行う第1の判断処理部と、前記クロック
    値に「1」を加算する加算処理部と、シミュレーション
    の終了を判断する第2の判断処理部と、外部入力信号群
    と第2の記憶領域に格納した出力信号群と前記クロック
    とを入力して前記最小機能単位の論理回路のシミュレー
    ションし、出力値を第1の記憶領域に格納する格納処理
    部と、 全ての回路に対し前記偶数クロック時のシミュレーショ
    ンを行ったかどうかの判断を行う第3の判断処理部とを
    有することを特徴とする請求項2記載のサイクルベース
    シミュレータ。
  5. 【請求項5】 外部入力群と第1の配列変数に格納し
    た出力群とクロックとを入力として前記最小機能単位の
    論理回路のシミュレーションし、出力値を第2の配列変
    数に格納する格納処理部と、 全ての回路に対しシミュレーションを行ったかどうかの
    判断を行う第1の判断処理部と、 第1の配列変数と第2の配列変数との配列指定変数を入
    れ換える入換処理部と、 前記クロック値に「1」を加算する加算処理部と、 シミュレーションの終了を判断する第2の判断処理部を
    有することを特徴とする請求項3記載のサイクルべース
    シミュレータ。
  6. 【請求項6】 奇数クロック時のシミュレーションかど
    うかを判断する第1の判断処理部と、 奇数クロックの為の論理回路情報を読み込む第1の読込
    処理部と、 外部入力群と第1の配列変数に格納した出力群とクロッ
    クを入力として前記最小機能単位の論理回路をシミュレ
    ーションし、出力値を第2の配列変数に格納する第1の
    格納処理部と、 全ての回路に対し前記奇数クロック時のシミュレーショ
    ンを行ったかどうかの判断を行う第2の判断処理部と、 前記クロック値に「1」加算する加算処理部と、 シミュレーションの終了を判断する第3の判断処理部
    と、 偶数クロックの為の論理回路情報を読み込む第2の読込
    処理部と、 外部信号入力群と第2の配列変数に格納した出力群とク
    ロックを入力として前記最小機能単位の論理回路のシミ
    ュレーションを行い、出力値を第1の配列変数に格納す
    第2の格納処理部と、 全ての回路に対し前記偶数クロック時のシミュレーショ
    ンを行ったかどうかの判断を行う第4の判断処理部と、 を有することを特徴とする請求項2記載のサイクルベー
    スシミュレータ。
  7. 【請求項7】 論理回路情報の読み込みを行う読込処理
    部と、 外部入力信号群と第1の配列変数に格納した出力群とク
    ロックとを入力として前記最小機能単位の論理回路のシ
    ミュレーションを行い、出力値を第2の配列変数に格納
    する処理部と、 全ての回路に対しシミュレーションを行ったかどうかの
    判断を行う第1の判断処理部と、 第1の配列変数と第2の配列変数との配列指定変数を入
    れ換える入換処理部と、 前記クロック値に「1」を加算する加算処理部と、 シミュレーションの終了を判断する第2の判断処理部
    と、 を有することを特徴とする請求項3記載のサイクルベー
    スシミュレータ。
  8. 【請求項8】 外部入力信号群と第1の配列変数に格納
    した出力群とクロックとを入力として前記最小機能単位
    の論理回路のシミュレーションを行い、出力値を第2の
    配列変数に格納する第1の格納処理部と、 外部入力信号群と第2の配列変数に格納した出力群とク
    ロックを入力として前記最小機能単位の論理回路のシミ
    ュレーションを行い、出力値を第1の配列変数に格納す
    る第2の格納処理部と、 全ての回路に対しシミュレーションを行ったかどうかの
    判断を行う第1の判断処理部と、 前記クロック値に「1」を加算する加算処理部と、 シミュレーションの終了を判断する第2の判断処理部
    と、 全ての回路に対し前記偶数クロック時のシミュレーショ
    ンを行ったかどうかの判断を行う第3の判断処理部とを
    有し、 これらの処理部を事前に解析し、シミュレーションを実
    行するコンピュータにおいて実行可能な機械語に変換し
    た後、変換された機械語を直接実行させることを特徴と
    する請求項2記載のサイクルベースシミュレータ。
  9. 【請求項9】 外部入力信号群と第1の配列変数に格納
    した出力群とクロックを入力として前記最小機能単位の
    論理回路のシミュレーションを行い、出力値を第2の配
    列変数に格納する格納処理部と、 全ての回路に対しシミュレーションを行ったかどうかの
    判断を行う第1の判断処理部と、 第1の配列変数と第2の配列変数との配列指定変数を入
    れ換える入換処理部と、 前記クロック値に「1」を加算する加算処理部と、 シミュレーションの終了を判断する第2の判断処理部
    と、 を有し、 これらの処理部を事前に解析し、シミュレーションを実
    行するコンピュータで実行可能な機械語に変換した後、
    変換された機械語を直接実行させることを特徴とする請
    求項3記載のサイクルベースシミュレータ。
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