JP3048958U - つかまり棒 - Google Patents

つかまり棒

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JP3048958U
JP3048958U JP1997010155U JP1015597U JP3048958U JP 3048958 U JP3048958 U JP 3048958U JP 1997010155 U JP1997010155 U JP 1997010155U JP 1015597 U JP1015597 U JP 1015597U JP 3048958 U JP3048958 U JP 3048958U
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君夫 清水
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Yokohama Seiki Co Ltd
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Yokohama Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感触と見た目がソフトで温かみがあり、かつ
人が当たっても痛みを感じない、安価なつかまり棒を得
る。 【解決手段】 筒状の棒1と、棒1の両端部に嵌合して
結合し、これを乗物、建物等の構造物に取り付ける一対
の取付け座2,2とよりなり、かつ結合した前記棒1と
取付け座2とで形成される出角部2cを、丸みのある大
きな曲面としたことを特徴とするつかまり棒。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、つかまり棒、例えば、電車の乗客および乗務員が身体を保持するた めに電車内に取付ける電車用つかまり棒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のつかまり棒としては、図6に示す電車用つかまり棒が知られて いる。この電車用つかまり棒は、筒状の棒31と取付け座32とより構成され、 両者31,32は、図7に示すように、溶接結合部33により一体に結合されて いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の電車用つかまり棒は、上述のように、棒31と取付け座32を溶接によ り一体に結合するので、棒31と取付け座32の材料は、必ず、同種の金属でな ければ結合できなかった。このため、材質的に融通性がなく、例えば、プラスチ ックのように、感触がソフトで、成形もし易く、いろいろの面で特長のある材料 が使えないという難点があった。
【0004】 また、板状の取付け座32を棒31の開口端に溶接して両者31,32を結合 しているので、図7に示すように、棒31と取付け座32の結合部分の出角部3 4が角張ってしまい、丸く仕上げても出角部34の半径は3mm程度である。この ため人が当たった時に痛みを感じるし、さらに、金属製であるので冬期に触れる と冷たく感じ、乗客の評判があまり良くなかった。
【0005】 さらに、棒31と取付け座32の溶接による結合時に、溶接、機械加工、およ び仕上作業、特に仕上作業に手間がかかるため、量産効率が悪く、これがコスト アップの要因になっているという難点があった。
【0006】 本考案は、このような問題を解決するためになされたもので、感触と見た目が ソフトで温かみがあり、製品としての多様化が可能であり、見栄えも良く、人が 当たっても痛みを感じさせず、しかも安価なつかまり棒を提供することを目的と する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案が提供するつかまり棒は、筒状の棒と、棒の両端部に嵌合して結合し、 これを乗物、建物等の構造物に取り付けるための一対の取付け座とよりなり、か つ結合した前記棒と取付け座とで形成される出角部を、丸みのある大きな曲面と したことを特徴とするものである。
【0008】 すなわち、本考案においては、筒状の棒と取付け座を別部材とし、棒と取付け 座の結合を溶接でなく、単純な嵌合構造にした。これにより、次に述べるように 、使用材料、製法、構造、形状、色彩、感触などの選択の自由度が大きくなり、 つかまり棒の多様化が可能になる。
【0009】 まず、筒状の棒として使用した場合、構造、色彩、感触において、効果がある と考えられるものは、表面を発色加工、またはエッチング加工したステンレスパ イプ,カラー鋼板製パイプ,樹脂加工鋼管,カラーアルミパイプ,強化プラスチ ックパイプ、ゴム被覆パイプ等である。これらのパイプの中から、周囲の色に調 和するものを選定することにより、見栄えの良いつかまり棒を提供できる。
【0010】 従来のつかまり棒はステンレスパイプであるため、冬期に触れると冷たく感じ るが、本考案では、上記のパイプのうち、表面樹脂加工鋼管,強化プラスチック パイプ、ゴム被覆パイプ等の比較的断熱性の高いパイプを使用することができる ので、温かみのある感触が得られるつかまり棒を提供できる。
【0011】 従来のつかまり棒は、ステンレスパイプと取付け座を溶接結合していたため、 溶接前後の機械加工、溶接加工および溶接部の仕上作業に手間がかかっていたた め、製造コストが高くついた。本考案では、棒と取付け座を別部材としたので、 取付け座の成形法として、生産効率が良く、製造コストの安いプラスチック射出 成形法を採用することができる。プラスチック射出成形法は、成形型が必要で、 製作費は比較的高価である。しかし、つかまり棒の使用量は数千個になり、しか も、取付け座は2個ずつ使うことになるので、取付け座1個当りの経費は極めて 少なくなり、その製造コストは安くなる。
【0012】 プラスチック射出成形法に使用するプラスチックは、取付け座としての要求強 度を満足させるため、ポリアミド樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリアセタール 樹脂,ポリブチレンテレフタレート樹脂,ポリエチレンテレフタレート樹脂等の エンジニアリングプラスチック(以下、エンプラと言う)である。また、強度が 低いエンプラ、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(以下、AB Sと言う),ナイロン樹脂などは、これらの樹脂にガラス繊維を混入した、いわ ゆる繊維強化プラスチックとして使用できる。
【0013】 また、取付け座の製法としてステンレス鋼やアルミ合金を使った金属の精密鋳 造法を採用することができる。この製法は、同様に、生産効率が良く、製造コス トが安い。
【0014】 筒状の棒と取付け座との結合は、一般的には、中空棒、すなわちパイプの端部 に取付け座に形成した嵌合部を差し込み、棒の回り止めのため、ねじ止めするこ とによって行う。
【0015】 また、棒と取付け座の結合は、それぞれに嵌合凹部と嵌合凸部を設け、これら を互に嵌め合うことによっても、行うことができる。嵌合凹、凸部は、プラスチ ック射出成形法や金属の精密鋳造法の場合には、金型の設計によって容易に実現 できる。
【0016】 相互に嵌合して結合した筒状の棒と取付け座とで形成される出角部を、丸みの ある大きな曲面とする場合には、例えば、取付け座をプラスチック射出成形法や 金属の精密鋳造法によって、取付け座の対応部分を曲率の大きい角張らない形状 に成形すれば良い。このようにすれば、人が接触しても痛みを感じない、また、 外観的にソフトな感覚を醸し出せる、人に優しい丸みのある形状のつかまり棒を 得ることができる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を実施例によって図面を参照しながら説明する。
【0018】 図1は実施例の電車用つかまり棒の斜視図、図2は図1のA−A断面拡大図、 図3は図1における取付け座の斜視図である。
【0019】 図において、1は筒状の棒、2,2はこの棒1を電車内に取り付けるための一 対の取付け座である。棒1と取付け座2は、取付け座2に設けた嵌合部2aを棒 1の端部の開口部に挿入、嵌合して結合されている。3は棒1の回転を防止する ための小ねじで、棒1に設けたねじ穴1aと取付け座2の嵌合部2aに設けたね じ穴2bに螺入されている。4は取付け座2を電車内に固定するさいのねじを挿 入するねじ穴である。
【0020】 上記構成の電車用つかまり棒は、次の手順で製造した。
【0021】 (1)まず、樹脂加工鋼管の中から、直径が25mm程度のものを準備し、切断機 で所定の長さに切断し、これを棒1とした。これ以外に、棒1に使用できるパイ プとして、カラー鋼板製パイプ,カラーアルミパイプ,強化プラスチックパイプ の中から直径が20〜30mm好ましくは25mm程度のものを選定することができ る。
【0022】 (2)次に、ポリカーボネート樹脂,ガラス繊維33%入りナイロン樹脂,ガラ ス繊維40%入りポリアミド樹脂等のプラスチック材料を使って、取付け座の成 形法として生産効率が良く、製造コストの安いプラスチック射出成形機により、 図1に示すような形状の取付け座2を成形した。このとき、取付け座2は、図1 〜3に示すように、丸みのある出角部2cの半径を12〜35mm程度の曲面形状 に成形して、人が接触してもほとんど痛みを感じないようにし、また、外観的に ソフトな感覚を与えるようにした。
【0023】 なお、金属製の取付け座を選定する場合は、生産効率が良く、製造コストの安 いステンレス鋼やアルミニウム合金の精密鋳造法によって、図1に示すような同 じ形状の取付け座を製作することができる。
【0024】 (3)棒1の両端末に近いところに、直径が4mm程度のねじ穴1aを明けた後、 棒1に取付け座2を差し込み、取付け座2に予め明けてあるねじ穴2bと棒1の ねじ穴1aとを合わせ、両穴2b,1aに小ねじ3を螺入し、棒1と取付け座2 を結合してつかまり棒とした。
【0025】 電車用つかまり棒は、電車の乗客および乗務員が身体を保持するためにつかま るため、乗客等が引っ張った時には、かなりの荷重がかかると考えられるが、現 在、電車関連の仕様書等にはつかまり棒の要求強度は示されていない。そこで、 電車用つかまり棒の要求強度を、次のように考えて設定した。
【0026】 人の引く力は、「技術者必携 機械設計便覧(共立出版)」によれば、力足の 角度が50度として、両手で引く力は、40Kgであると示されている。そして 、つかまり棒につかまる人数を設定するため実験してみると、両手でつかまるこ とができる人数は、スペース的に最大2人である。つかまる人数を増やすため、 片手でつかまる場合は、せいぜい3人である。この3人が同時に力を合わせて引 っ張ることはあまり考えられないが、酔った人が悪戯半分で力を合わせて引っ張 ったとして、引張荷重の合計は40Kgの3倍の120Kgとなるが、3人のう ち少なくとも2人は片手で引っ張らざるを得ないので、この引張荷重120Kg は、かなり大きめであると考えられる。実際はもっと小さくなる。
【0027】 これらの点を考慮して、引張荷重は、静荷重として80〜100Kg、動荷重 を見込んでも、200Kgと設定した。なお、上下2個の取付け座で電車に取り 付けるため、取付け座1個当りの引張荷重は、100Kgとなる。
【0028】 上記要求強度を設定した上で、実施例の電車用つかまり棒の強度解析を行った ところ、構造上最も弱い部位は、図3の取付け座2の取付け用ねじ穴4部分であ ることが判明した。そこで、確認のため、図5に示す取付け座用試験片11を4 種類の材質、すなわちABS材質,ナイロン樹脂,ポリアミド樹脂およびポリカ ーボネート樹脂を選定して、それぞれ3片ずつ作成し、これらの試験片11を使 って、図5に示す荷重試験治具を使用して、荷重試験を実施した。
【0029】 荷重試験は、長さ22mm,幅30mm,厚さ5mmの試験片11を台座12に設置 した固定治具13の下面に、側面から4.5mm突出させて、2本のM4丸サラ小 ねじ14で固定し、その突出させた部分に負荷治具15を介して、荷重をかけた 。表1は、その試験結果を示す。なお、小ねじ14の位置、したがって、試験片 11のねじ穴の位置は、その端部から7mmの位置である。
【0030】
【表1】
【0031】 表1に示すように、取付け座1個当りの目標荷重が100Kg以上という数値 に対して、4種類の材料のうち、ポリカーボネート樹脂が137Kgf、ガラス 繊維33%入りナイロン樹脂が217Kgf、ガラス繊維40%入りポリアミド 樹脂が206Kgfであるので、この3種類のエンプラは電車用つかまり棒の取 付け座として使用可能である。ABS樹脂の場合も、ガラス繊維入りにすれば、 目標荷重の100Kg以上を満足する可能性が充分あるため、使用できるものと 考えられる。
【0032】 なお、上記実施例では、小ねじ3で棒1の回転を防止するようにしたが、図4 に示すように、筒状の棒21と取付け座22に、それぞれ嵌合凹部21aと嵌合 凸部22aを設けて、両者21a,22aを嵌合する構成としても良い。また、 図示しないが、棒21の中空穴の断面形状を、例えば、四角形とし、これに合わ せて取付け座22の棒21への嵌合部の断面形状を四角形にしても良い。これら の形状は、プラスチック射出成形法や金属の精密鋳造法によって容易に実現でき る。
【0033】 また、上記実施例では、丸みのある大きな曲面を取付け座2に設けたが、棒1 の端部を湾曲させるなどして、棒1に設けることもできる。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のつかまり棒によれば、上述のような構成とした ので、次のような効果を奏する。
【0035】 (1)出角部の外形を丸みのある大きな曲面にしたため、人が当たった時に痛み を感じなくなる。プラスチック材料を使用したものは、温かみのある肌触りとな る。
【0036】 (2)棒と取付け座とを別部材としたことにより、それぞれの部材は、金属およ びプラスチックのどちらも使えるようになったため、カラー化など製品の多様化 が可能になり、見栄えも向上する。
【0037】 (3)取付け座をプラスチックの射出成形法、または金属の精密鋳造法で製造で きるため、製造コストを大幅に低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の電車用つかまり棒の斜視図
【図2】 図1のA−A断面拡大図
【図3】 図1における取付け座の拡大斜視図
【図4】 他の実施例の電車用つかまり棒の要部斜視図
【図5】 取付け座用試験片の荷重試験治具による荷重
試験の要領を示す図
【図6】 従来の電車用つかまり棒の斜視図
【図7】 図6のB−B断面拡大図
【符号の説明】
1 筒状の棒 2 取付け座 2a 嵌合部 1a,2b ねじ穴 2c 出角部 3 小ねじ 4 取付け用ねじ穴 11 試験片 12 台座 13 固定治具 14 M4丸サラ小ねじ 15 負荷治具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の棒と、棒の両端部に嵌合して結合
    し、これを乗物、建物等の構造物に取り付けるための一
    対の取付け座とよりなり、かつ結合した前記棒と取付け
    座とで形成される出角部を、丸みのある大きな曲面とし
    たことを特徴とするつかまり棒。
JP1997010155U 1997-11-17 1997-11-17 つかまり棒 Expired - Lifetime JP3048958U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009113795A (ja) * 2007-10-16 2009-05-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道車両の発光式握り棒
JP2013177033A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Japan Transport Engineering Co 車両用手摺構造、鉄道車両及び車両の製造方法

Cited By (2)

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