JP3048477U - コネクタにおけるプラグとレセプタクルの結合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のねじを螺合させる方法及びバヨネット
ロック方法の欠点を除くプラグとレセプタクルの結合装
置を得ること。 【解決手段】 プラグの外周に嵌めたカップリングの内
周にプラグ外周よりも稍大径の内周面を持ちレセプタク
ルがプラグに嵌合するときプラグ本体先端が外周方向に
開き、プラグとレセプタクル本体とが結合すること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電線コネクタにおけるプラグとレセプタクル（アダプタ）の結合装 置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来電線コネクタ等を結合する方法は、プラグからのカップリングの内周ねじ とレセプタクル外周に設けたねじを螺合させることによって結合させる方法或い はスプリング等を用いたバヨネットロック方法がある。ねじによる結合方法は、 結合する際ねじ込まなければならないので、面倒であり、バヨネット方式は加工 が複雑になることや、組立が難しくなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、前記従来の問題点を解消することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の手段は次のとおりである。

【０００５】 プラグ本体の先端嵌合側に切欠溝を備え、弾性を保持させた支持片を形成し、 プラグ本体に設けた係止部が係合する係合凹部をレセプタクル本体に凹設し、プ ラグ本体の外周に嵌めたカップリングの内周にプラグ外周より稍大径の内周面を 持ち、レセプタクル本体がプラグに嵌合するとき、プラグ本体先端が外周方向に 開き、凸部がレセプタクルを乗り越えプラグとレセプタクル本体とが結合する抜 け止め手段としてカップリングを有したコネクタにおけるプラグとレセプタクル の結合装置。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は電線コネクタにおけるプラグとレセプタクル（アダプタ）の結合装置 に係るもので、その一実施例を図により詳細に説明する。

【０００７】 図２はプラグを示し、本体１の先端側内に図３に示すレセプタクル本体１１の 先端が挿入する挿入部１ａと、内側に向けて突出する係止部１ｂと、係止部１ｂ の外周にフランジ１ｃを設け、プラグ本体１の先端に端部から前記挿入部１ａの 部分に至る間を数条の深い切欠溝１ｄを設けて、切欠溝の間に弾性のある支持片 １ｅを形成し、プラグ本体１の外周の中間部位に凹溝１ｆを設け、凹溝１ｆにカ ップリング３の抜け止めリング４を嵌め、またプラグ本体１の他端側の内周にめ ねじ１ｇを形成し、めねじ１ｇは、クランプナット５の外周のおねじ５ａがねじ 込んである。 クランプナット５は内面に、ケーブルの挿入口を狭くするテーパ面８ｂを設け る。６はホルダでクランプナット５のおねじ５ａで絞ってテーパ面５ｂによって ホルダ６を固定する。 ホルダ６は、ケーブルの挿入側は複数の切欠溝６ａがあって、他端に段部６ｂ を設けてコンタクト１３を内装したインシュレータ７を、プラグ本体１内に挿入 しプラグ本体１の内周に設けたフランジ１ｈと前記ケーブルホルダ６の段部６ｂ で押え挾持し固定できるようにしてある。 プラグ本体１内のインシュレータ７は、先端側は半円状に切欠し、切欠部７ａ に、レセプタクル本体１１内のインシュレータ１２の先端に設けた半円突出嵌合 部１２ａを嵌めて結合させる。 図３に示すレセプタクル本体１１は、一端に角状フランジ１１ａを設けてパネ ル等に取付けできる。 またレセプタクル本体１の他端（先端）の外縁部は、プラグ本体１の先端挿入 部１ａに挿入し結合しやすくさせるために斜面１１ｂを形成し、更に外周に前記 挿入部１ａに挿入した時プラグ本体１の支持片１ｅの内周に設けた係止部１ｂが 係止する係合凹部１１ｃを設け、プラグの係止部１ｂがレセプタクル外周を乗り 越え係合凹部に達した時支持片１ｅの復元力によって係止部１ｂを係合凹部１１ ｃに係合させて係止させる。

【０００８】 レセプタクル本体１１に配装して係止された前記インシュレータ１２にコンタ クト１３を内装する。 カップリング３は、プラグ本体１の外周より稍大きい内径を持ち、内周の両端 側に抜け止めリング４によって受止められ抜けを防ぐ受部３ａ、３ｂを設け、プ ラグ本体１とレセプタクル本体１１と結合させた時にカップリング３をプラグ本 体１の先端のフランジ１ｃ方向に当る位置まで移動させて支持片１ｅの突出係止 部１ｂが係合凹部１１ｃから解除できないように押えて結合状態を確実となるよ うにしてある。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上述のように、レセプタクル本体とプラグ本体を結合させるに当り、 プラグ本体の先端側の内周に突出させた係止部を設けてあり、先端側から数条の 切欠溝によって複数の支持片を弾性を保持するようにして設け、またレセプタク ル本体の外周に支持片の突出係止部が係止する係合凹溝を設け、プラグ本体の外 周にカップリングを摺動可能にして、しかも抜け止め手段を設けてカップリング によって支持片を押えて係止中の係合凹溝と突出係止部の外れを防ぐ構造にした ので、従来のスプリングやボール等を用いずに着脱が可能で、ねじ式のように回 転させる面倒も省くことができ、構成も簡単で係止作用も確実であり、小型化も 可能である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】半部縦断側面図。

【図２】プラグのみの半部縦断側面図。

【図３】レセプタクルのみの縦断側面図。

【図４】レセプタクルに内装したインシュレータの斜視
図。

【符号の説明】

１ プラグ本体 １ｂ 係止部 １ｂ 切欠溝 １ｅ 支持片 ３ カップリング ４ 抜け止めリング ５ クランプナット １１ レセプタクル本体 １１ｃ 係合凹部 １２ インシュレータ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラグ本体の先端嵌合側に切欠溝を備
   え、弾性を保持させた支持片を形成し、プラグ本体に設
   けた係止部が係合する係合凹部をレセプタクル本体に凹
   設し、プラグ本体の外周に嵌めたカップリングの内周に
   プラグ外周より稍大径の内周面を持ち、レセプタクル本
   体がプラグに嵌合するとき、プラグ本体先端が外周方向
   に開き、凸部がレセプタクルを乗り越えプラグとレセプ
   タクル本体とが結合する抜け止め手段としてカップリン
   グを有したコネクタにおけるプラグとレセプタクルの結
   合装置。