JP3048406U

JP3048406U - 宝玉の石座把持構造

Info

Publication number: JP3048406U
Application number: JP1997010084U
Authority: JP
Inventors: 雄二鶴羽
Original assignee: 株式会社クレイン
Priority date: 1997-10-28
Filing date: 1997-10-28
Publication date: 1998-05-15
Anticipated expiration: 2003-10-28

Abstract

(57)【要約】【課題】把持する宝玉のガードルより下方に設けた係
止溝に、石座の内爪を係合して宝玉を把持する事で、宝
玉側面へ伸び出して宝玉のテーブル前面の端を係止して
いた外爪をなくし、宝玉を大きく際立たせてみせる様に
し、外観をよくする。【解決手段】中石１のガードル６より下方に、テーブ
ル７と平行に複数箇所に係止溝４を設け、同係止溝４に
係合する内爪３を石座２の適宜箇所に設け、同内爪３に
中石１に適応した色の接着剤５を塗布して係止溝４に係
合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は宝玉を把持する爪を外部から見えない様にする宝玉の石座把持構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、宝玉を固定する方法は、石座から宝玉の側面へ伸び出して宝玉のテ−ブル・前面の端を係止する爪でもって宝玉を把持していた為、爪が外部から見えて外観がよくなかった。又、接着剤だけで宝玉を取付けただけでは、宝玉が外れやすいという問題点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、宝玉を把持する爪を外部から見えない様にし、宝玉を大きく際立たせる様にみせて、外観をよくする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決した本考案の構成は、１）宝玉のガードルより下方に係止溝を複数箇所設け、石座に設けた内爪を同係止溝に係合して宝玉を把持する事を特徴とする宝玉の石座把持構造２）宝玉を把持する面の石座の形状を円形又は多角形にした前記１）記載の宝玉の石座把持構造３）石座の内爪に同系色の接着剤を塗布して宝玉の係止溝と接合した前記１）又は２）記載の宝玉の石座把持構造４）内爪の形状を二叉で扇状に広がった形状とし、内部に向かって広がる扇状にした宝玉の係止溝に、同内爪を挿入して係止した前記１）〜３）いずれか記載の宝玉の石座把持構造にある。

【０００５】

【作用】

本考案では、宝玉のガ−ドルより下方に係止溝を設け、石座に設けた内爪を係合する事で外部に爪が見える事なく石座に宝玉を把持できる。石座の形状を円形又は多角形にする事で、種々の形状の宝玉に適応した石座を使用する事ができる。石座の内爪に種々の宝玉に適した同系色の接着剤を塗布する事で、同内爪を宝玉の係止溝に接合した時、接着剤でより強固に把持すると共に、宝玉を透過して内爪を見えにくくできる。内爪を二叉で扇状に広がった形状にし、係止溝を宝玉の内部に向かうにつれ幅が広がる扇状にする事で宝玉を外れにくくできる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

宝玉の係止溝は、石座の内爪の係止力を強める為ガ−ドルより下側に平行に設けるのが望ましい。石座の内爪は宝玉を把持するので、その長さは１ｍｍ程度、幅は５ｍｍ程度が実用的である。宝玉のカット方法を変えて、宝玉を透過して内爪を見えにくくするのが望ましい。宝玉の種類はダイヤ・ルビー・サファイア・エメラルド等の貴石、半貴石、人造石、合成石等がある。石座の材質はプラチナ、１８金・銀・合金等がある。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１〜４に示す実施例は、楕円状の石座に対向して内爪を２個設け、宝玉に設けた係止溝に同内爪を係合し、宝玉を石座に把持した例である。図５・６に示す他の実施例は、宝玉の周囲にそば石を配置した例である。図７・８に示すその他の例は、石座と内爪の他の形状を説明したものである。

【０００８】：実施例（図１〜４参照）図１は実施例の正面図、図２は実施例の側面図、図３は実施例の石座の平面図、図４は図１のＡ−Ａ断面図、図５は他の実施例の平面図、図６は図５のＡ−Ａ断面図、図７はその他の例の石座の平面図、図８は二叉の扇状の内爪を係止溝に係合する行程を示す説明図である。図中１はルビーである宝玉、２は宝玉１を把持する面が円又は楕円形で宝玉１の枠になる石座、３は石座２に複数箇所設けた幅５ｍｍ、長さ１ｍｍ程度の内爪、４は宝玉１にテ−ブル７と並行に設けた係止溝、５は宝玉１と同系色の接着剤、６は宝玉１のガ−ドル、７は宝玉１のテ−ブル、８は宝玉１の周囲に配置したそば石である。図１〜４に示す実施例は、宝玉１のガードル６より下方に、テーブル７に平行な係止溝４を複数箇所宝玉１に設けて、カットによる光の反射で外部から係止溝４を見えにくくし、同係止溝４に係合する内爪３を宝玉１の枠となる石座２の適宜箇所に設ける。次に内爪３に宝玉１と同系色の接着剤５を塗布して係止溝４に係合する。これにより石座２が宝玉１を把持し、且つ内爪３が外部から見えにくくなり、又接着剤５により宝玉１を透過して内爪３が見えにくく、さらに宝玉１が外れにくくなる。

【０００９】：他の実施例（図５・６参照）図５は他の実施例の平面図、図６は図５のＡ−Ａ断面図である。図中８は宝玉１の周囲に配置するそば石である。他の実施例では、サファイアである宝玉１を内爪３で把持し、石座２にそば石８を配置する事で、宝玉１を把持する爪が外部から見えにくく、且つ外観の優れたものになる。

【００１０】：その他の例（図７・８参照）図７はその他の例の石座の平面図、図８は二叉の扇状の内爪を係止溝に係合する工程を示す説明図である。その他の例は、図７に示すように石座２の宝玉１を把持する面の形状が、種々の宝玉１の形状に適応したものである。図７（ｂ）に示す二叉の扇状の内爪３は、宝玉をより強固に係止できるもので、図８に示すように内部に向かって広がった扇状の係止溝に同内爪３を挿入し、押して内爪を広げるように変形させて係止する。

【００１１】

【考案の効果】

以上の様に、本考案によれば宝玉のガードルより下方に設けた係止溝に、石座の内爪を係合して把持する事で、従来の宝玉側面へ伸び出して宝玉のテーブル前面の端を係止して宝玉を把持していた外爪がなくなり、外観がよくなる。又、内爪に宝玉と同系色の接着剤を塗布して係止溝に係合する事で、宝玉を透過して内爪が見えにくくなり、更に宝玉が外れにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の正面図である。

【図２】実施例の側面図である。

【図３】実施例の石座の平面図である。

【図４】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図５】他の実施例の平面図である。

【図６】図５のＡ−Ａ断面図である。

【図７】その他の例の石座の平面図である。

【図８】二叉の扇状の内爪を係止溝に係合する行程を示
す説明図である。

【符号の説明】

１宝玉２石座３内爪４係止溝５接着剤６ガードル７テーブル８そば石

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】宝玉のガードルより下方に係止溝を複数
箇所設け、石座に設けた内爪を同係止溝に係合して宝玉
を把持する事を特徴とする宝玉の石座把持構造。
【請求項２】宝玉を把持する面の石座の形状を円形又
は多角形にした請求項１記載の宝玉の石座把持構造。
【請求項３】石座の内爪に同系色の接着剤を塗布して
宝玉の係止溝と接合した請求項１又は２記載の宝玉の石
座把持構造。
【請求項４】内爪の形状を二叉で扇状に広がった形状
とし、内部に向かって広がる扇状にした宝玉の係止溝
に、同内爪を挿入して係止した請求項１〜３いずれか記
載の宝玉の石座把持構造。