JP3048264U - 鉢植え木花被覆材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来より、鉢植えの木花を傷めたり、折ったり
しないようにするために、下方開口部よりも上方開口部
が広く開口する筒状となるようにプラスチックフィルム
の端部をヒートシールして形成された被覆材で鉢植えの
木花を被覆することが行われているが、従来から知られ
ている上記の如き被覆材は、木花の出し入れに難がある
というような問題があり、また、従来品は予め筒状に形
成されていて、そのサイズが決まっているため、汎用性
に乏しいという問題をも有していた。本考案はこのよう
な従来品が有していた問題を解決することを課題とす
る。 【解決手段】端部を揃えて重ねた際に、下方の開口部５
よりも上方の開口部４の方が広く開口するような筒状を
形成することができるような扇状のプラスチックフィル
ム２の、上記端部の一方に、その端縁に沿って帯状の粘
着剤層３を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は鉢植えの木花を覆ってこれを保護するのに用いる鉢植え木花被覆材に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来より、鉢植えの木花を傷めたり、折ったりしないようにするために、下方 開口部よりも上方開口部が広く開口する筒状となるようにプラスチックフィルム の端部をヒートシールして形成された被覆材で被覆することがしばしば行われて いる。そして、この種の被覆材は下方開口部が鉢の最大円周よりも狭くなるよう に絞りこまれており、被覆材の下方開口部から鉢が抜け落ちないように構成され ている。

【０００３】 しかしながら、従来から知られている上記の如き被覆材は、下方開口部が絞り こまれているため上方開口部から鉢植えを挿入してやらなければならず、鉢植え を挿入する際に木花を傷めたり、折ってしまったりする虞があった。また、木花 を取り出す際には、被覆材のなかに手を入れて鉢を取り出すか、フィルムを引き 裂く等しなければならず、この際にも木花に傷をつけ易いため、木花の出し入れ に難があるというような問題があり、このような問題は木花の背が高いときに顕 著となる。

【０００４】 その上、上記従来品は予め筒状に形成されて、そのサイズが決まっているため 、種々の大きさの全ての鉢に適用させることはできず、鉢植えに用いた鉢の大き さに合わせて複数種類用意しておく必要があるというように、汎用性に乏しいと いう問題をも有していた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の如き従来品が有していた問題を解決すべくなされた考案であり 、（１）扇状に裁断されたプラスチックフィルムからなり、下方開口部よりも上 方開口部が広い筒状に形成されて鉢植えの木花を被覆保護する鉢植え木花被覆材 であって、上記フィルムを筒状とした際に重なり合う端部の一方に、その端縁に 沿って粘着剤層を帯状に設けたことを特徴とする鉢植え木花被覆材、（２）粘着 剤層の粘着面側に離型紙を積層した上記（１）記載の鉢植え木花被覆材、（３） 両面粘着テープにより粘着剤層を形成した上記（１）又は（２）記載の鉢植え木 花被覆材、を要旨とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づき本考案を詳細に説明する。図１は本考案の鉢植え木花被覆 材を用いて鉢植えの木花を被覆保護した状態を示す斜視図である。また、図２は 本考案の鉢植え木花被覆材の展開図であり、図３は図２におけるＩＩＩ−ＩＩＩ 線要部端面図である。

【０００７】 本考案の鉢植え木花被覆材１は、図２に示すように扇状に裁断されたプラスチ ックフィルム２からなる。

【０００８】 ここで本考案でいう扇状とは、図示するような径の異なる２つの円弧２１、２ ２と該円弧の端を結ぶ２つ直線２３、２４によって囲まれる図形からなる形状を いうに限らず、これに類するものをいう。具体的には、フィルム２をまるめて該 フィルムの端部を揃えて重ねた際に、下方の開口部５よりも上方の開口部４の方 が広く開口するような筒状を形成することができるとともに、このような筒状と したときフィルムにシワが生じ難い形状のものをいうものとする。

【０００９】 本考案の鉢植え木花被覆材１は、上記の如き筒状とすることによって、図１に 示すように鉢植えの木花７を被覆保護することができるように構成されている。

【００１０】 また、本考案の鉢植え木花被覆材１にあっては、該被覆材１を上記の如く筒状 に形成して鉢植えの木花７を被覆保護した際にフィルムが重なり合う端部の一方 に、その端縁に沿って帯状の粘着剤層３が設けられている。

【００１１】 このような本考案の鉢植え木花被覆材１は、少なくとも下方開口部５の周端縁 を鉢６に密着させて木花７の周りを囲むように上方開口部４が下方開口部５より も広い筒状に形成し、そのときに重なり合う端部どうしを該端部の一方に設けた 粘着剤層３によって接合することによって、鉢植えの木花７を被覆するようにし て用いられる。また、本考案の鉢植え木花被覆材１は、筒状に形成された被覆材 １をその端部の接合面を剥離して展開するするだけで簡単に木花７を取り出すこ とができる。

【００１２】 本考案の鉢植え木花被覆材１に用いるプラスチックフィルム２としては、例え ばポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等が好ましく用いられ、その厚み は、通常２５〜１００μｍの範囲のものが使用される。

【００１３】 本考案に用いるプラスチックフィルム２は、透明、不透明を問わないが、木花 ７が目視できる程度の透明性を有しているのが好ましく、必要に応じて着色を施 すこともできる。

【００１４】 また、粘着剤層３には、その粘着面に離型紙８を積層しておいて粘着剤の粘着 力が失われないようにしておくのが好ましく、該粘着材層３は両面粘着テープを 利用して形成することもできる。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したような本考案の鉢植え木花被覆材は、鉢植えの木花の周りを囲む ように上方開口部が下方開口部よりも広い筒状に形成し、そのときに重なり合う 端部どうしを該端部の一方に設けた粘着剤層によって接合することによって、鉢 植えの木花７を被覆するものであるため、従来品のように木花を被覆するときや 、木花を取り出すときに、木花を傷めたり、折ってしまったりする虞がない。ま た、木花を被覆する筒状の大きさはフィルムの端部を粘着剤により接合する際に 任意に調整することができるので、異なる大きさの鉢にも利用でき、汎用性にも 優れたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の鉢植え木花被覆材を用いて鉢植えの木
花を被覆保護した状態を示す斜視図である。

【図２】本考案の鉢植え木花被覆材の展開図である。

【図３】図２におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線要部端面図であ
る。

【符号の説明】

１ 鉢植え木花被覆材 ２ プラスチックフィルム ３ 粘着剤層 ４ 上方開口部 ５ 下方開口部 ７ 木花 ８ 離型紙

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】扇状に裁断されたプラスチックフィルムか
   らなり、下方開口部よりも上方開口部が広い筒状に形成
   されて鉢植えの木花を被覆保護する鉢植え木花被覆材で
   あって、上記フィルムを筒状とした際に重なり合う端部
   の一方に、その端縁に沿って粘着剤層を帯状に設けたこ
   とを特徴とする鉢植え木花被覆材。
2. 【請求項２】粘着剤層の粘着面側に離型紙を積層した請
   求項１記載の鉢植え木花被覆材。
3. 【請求項３】両面粘着テープにより粘着剤層を形成した
   請求項１又は２記載の鉢植え木花被覆材。