JP3048005B2 - ポリゴンミラーモートル - Google Patents
ポリゴンミラーモートルInfo
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- JP3048005B2 JP3048005B2 JP3096720A JP9672091A JP3048005B2 JP 3048005 B2 JP3048005 B2 JP 3048005B2 JP 3096720 A JP3096720 A JP 3096720A JP 9672091 A JP9672091 A JP 9672091A JP 3048005 B2 JP3048005 B2 JP 3048005B2
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- magnet
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- magnetic
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- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリゴンミラーを使用
する光ビーム走査装置に好適なモートルに関する。
する光ビーム走査装置に好適なモートルに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザービームプリンタの光走査用ポリ
ゴンミラーモートルなどでは、高速低振動の回転を実現
するために、摩擦負荷の小さい軸受によって、回転体を
支持する必要があり、動圧空気軸受でラジアル方向の荷
重を支持し、磁気軸受でスラスト方向の荷重を支持する
手段がとられている。
ゴンミラーモートルなどでは、高速低振動の回転を実現
するために、摩擦負荷の小さい軸受によって、回転体を
支持する必要があり、動圧空気軸受でラジアル方向の荷
重を支持し、磁気軸受でスラスト方向の荷重を支持する
手段がとられている。
【0003】例えば、特開昭64−3318号は、モートルの
上部に磁気軸受を設け、ロータと枠体との間に動圧ラジ
アル軸受を設け、また、外乱によって、ロータに振動が
生じた場合、速やかに抑制するため、密閉空気室と外気
で小孔で通じるようにしている。
上部に磁気軸受を設け、ロータと枠体との間に動圧ラジ
アル軸受を設け、また、外乱によって、ロータに振動が
生じた場合、速やかに抑制するため、密閉空気室と外気
で小孔で通じるようにしている。
【0004】また、実公平1−12532号の例によれば、モ
ートル駆動力源の両側に動圧ラジアル軸受を設け、下部
に磁気軸受を設け、さらに外乱などによって、ロータが
上下した場合に、部品相互の破壊的な衝突を防止するた
め、磁気軸受の上下に緩衝部材を設けている。
ートル駆動力源の両側に動圧ラジアル軸受を設け、下部
に磁気軸受を設け、さらに外乱などによって、ロータが
上下した場合に、部品相互の破壊的な衝突を防止するた
め、磁気軸受の上下に緩衝部材を設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、外乱による振動を抑制するため、密閉空気部に小孔
をあけ、振動の減衰を速めたり、ダンパーを用いて金属
部材の衝突を防止しているが、主に運転中のスラスト方
向の振動対策であり、ラジアル方向の外乱および始動停
止時のラジアル軸受接触対策に配慮をされておらず、軸
受部で接触をし、発生した摩耗粉がミラーを破壊した
り、軸受部に焼付を生じる危険が皆無ではない。
ば、外乱による振動を抑制するため、密閉空気部に小孔
をあけ、振動の減衰を速めたり、ダンパーを用いて金属
部材の衝突を防止しているが、主に運転中のスラスト方
向の振動対策であり、ラジアル方向の外乱および始動停
止時のラジアル軸受接触対策に配慮をされておらず、軸
受部で接触をし、発生した摩耗粉がミラーを破壊した
り、軸受部に焼付を生じる危険が皆無ではない。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたもので、高始動停止頻度に耐え、特に低振動,
高速回転を安定して得ることを目的とする。
なされたもので、高始動停止頻度に耐え、特に低振動,
高速回転を安定して得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、エンドブラケットと、このエンドブラケ
ットのほぼ中央に隆起するように設けられる筒状部と、
この筒状部の内側に上下に離して配置したラジアル軸受
と、このラジアル軸受に回転自在に支持されるシャフト
と、前記筒状部の内部空間に注入され、かつ前記ラジア
ル軸受の摺動面を潤す磁性流体の潤滑油と、前記シャフ
トに固定支持され、かつ回転子を構成する支持部材と、
この支持部材に設けられるモータマグネットおよびポリ
ゴンミラーと、前記モータマグネットに対向するように
配置されるモータの固定子コイルと、前記エンドブラケ
ットに設けられ、かつ固定子コイルおよび筒状部を包囲
する筒状のハウジングとを有するポリゴンミラーモート
ルにあって、前記回転子の支持部材に回転子側スラスト
磁気軸受マグネットを設け、この回転子側スラスト磁気
軸受マグネットと磁気的に結合される固定子側スラスト
磁気軸受マグネットを設け、この回転子側と固定子側の
両スラスト磁気軸受マグネットでスラスト磁気軸受を形
成し、前記筒状部の上側に設けられたラジアル軸受の上
外端側には、前記磁性流体の流出阻止手段として磁気シ
ールを設け、前記上側ラジアル軸受の摺動面には前記潤
滑油が循環する油溝を備えたことを特徴とするものであ
る。
め、本発明は、エンドブラケットと、このエンドブラケ
ットのほぼ中央に隆起するように設けられる筒状部と、
この筒状部の内側に上下に離して配置したラジアル軸受
と、このラジアル軸受に回転自在に支持されるシャフト
と、前記筒状部の内部空間に注入され、かつ前記ラジア
ル軸受の摺動面を潤す磁性流体の潤滑油と、前記シャフ
トに固定支持され、かつ回転子を構成する支持部材と、
この支持部材に設けられるモータマグネットおよびポリ
ゴンミラーと、前記モータマグネットに対向するように
配置されるモータの固定子コイルと、前記エンドブラケ
ットに設けられ、かつ固定子コイルおよび筒状部を包囲
する筒状のハウジングとを有するポリゴンミラーモート
ルにあって、前記回転子の支持部材に回転子側スラスト
磁気軸受マグネットを設け、この回転子側スラスト磁気
軸受マグネットと磁気的に結合される固定子側スラスト
磁気軸受マグネットを設け、この回転子側と固定子側の
両スラスト磁気軸受マグネットでスラスト磁気軸受を形
成し、前記筒状部の上側に設けられたラジアル軸受の上
外端側には、前記磁性流体の流出阻止手段として磁気シ
ールを設け、前記上側ラジアル軸受の摺動面には前記潤
滑油が循環する油溝を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】流体軸受の流体を空気から磁性流体に変更する
ことによって、軸受の剛性が向上する。これによって、
ロータのバランスが適当にとられていると、流体中にあ
るロータのシャフトが、ラジアル軸受の金属部分と接触
することがなくなり、始動停止を繰返しても、シャフト
や軸受が摩耗しないので、モータのON−OFF寿命が
長くなる。
ことによって、軸受の剛性が向上する。これによって、
ロータのバランスが適当にとられていると、流体中にあ
るロータのシャフトが、ラジアル軸受の金属部分と接触
することがなくなり、始動停止を繰返しても、シャフト
や軸受が摩耗しないので、モータのON−OFF寿命が
長くなる。
【0009】また、磁性流体のベースになっている潤滑
油は、空気より粘性がはるかに高いので、外乱によっ
て、ロータに振動が生じにくく、また、振動が生じて
も、速やかに減衰するように作用する。
油は、空気より粘性がはるかに高いので、外乱によっ
て、ロータに振動が生じにくく、また、振動が生じて
も、速やかに減衰するように作用する。
【0010】そして、この効果を維持するために、上側
のラジアル軸受の開孔端(上部)にマグネットによる磁
気シールを設けたので、モータの上下を反転した時な
ど、磁性流体が漏れるのを防止するように作用させる。
のラジアル軸受の開孔端(上部)にマグネットによる磁
気シールを設けたので、モータの上下を反転した時な
ど、磁性流体が漏れるのを防止するように作用させる。
【0011】さらに万一、磁性流体が漏れた場合、カッ
プロータの内側に沿って出たものは、モータマグネット
に付着させ、第二のシールとして作用させる。
プロータの内側に沿って出たものは、モータマグネット
に付着させ、第二のシールとして作用させる。
【0012】この第二のシールも突破した磁性流体は、
磁気軸受に吸引付着させ、第3のシールとして作用さ
せ、磁性流体がポリゴンミラーモートルに付着し、レー
ザー光の反射率が低下することのない、トリプルシール
構造として作用する。
磁気軸受に吸引付着させ、第3のシールとして作用さ
せ、磁性流体がポリゴンミラーモートルに付着し、レー
ザー光の反射率が低下することのない、トリプルシール
構造として作用する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0014】図1は、インナーロータ形モータを用いた
場合の実施例で、シャフト1,支持部材2が焼嵌固定さ
れ、支持部材の円筒部外周にモータマグネット4と磁性
軸受回転部マグネット5をインサートモールドによって
形成し、上部にポリゴンミラー3を装着して、カップロ
ータユニットを形成する。
場合の実施例で、シャフト1,支持部材2が焼嵌固定さ
れ、支持部材の円筒部外周にモータマグネット4と磁性
軸受回転部マグネット5をインサートモールドによって
形成し、上部にポリゴンミラー3を装着して、カップロ
ータユニットを形成する。
【0015】ハウジング7にステータコイル8を装着
し、一方の開孔端に磁気軸受の固定部マグネット6をセ
ットし、他の開孔端のモールマグネット4の下方に、位
置検出素子9を配置し、固定子ユニットを形成する。
し、一方の開孔端に磁気軸受の固定部マグネット6をセ
ットし、他の開孔端のモールマグネット4の下方に、位
置検出素子9を配置し、固定子ユニットを形成する。
【0016】エンドブラケット10の双方の開孔端にラ
ジアル軸受11をセットし、上部の開孔端に動圧シール
12と磁気シール13をセットし、底部の開孔端を蓋1
4をし、磁性流体15を注入し、磁性流体軸受ユニット
を形成する。
ジアル軸受11をセットし、上部の開孔端に動圧シール
12と磁気シール13をセットし、底部の開孔端を蓋1
4をし、磁性流体15を注入し、磁性流体軸受ユニット
を形成する。
【0017】そして、固定子ユニットに磁性流体軸受ユ
ニットを固定し、その開孔端にカップロータユニットの
シャフトを挿入し、ポリゴンミラーモートルを形成す
る。
ニットを固定し、その開孔端にカップロータユニットの
シャフトを挿入し、ポリゴンミラーモートルを形成す
る。
【0018】図2は、図1構成の変形で、多量生産に適
するよう、固定子ユニットと磁性流体軸受ユニットを一
体化したポリゴンミラーモートルである。
するよう、固定子ユニットと磁性流体軸受ユニットを一
体化したポリゴンミラーモートルである。
【0019】以下本発明の動作について説明する。
【0020】カップロータシャフトのシャフト1を流体
軸受ユニットに挿入すると、磁気軸受の回転部マグネッ
ト5と固定部マグネット6が、それぞれスラスト方向に
逆特性に着磁されているので吸引状態になる。このスラ
スト方向吸収力は、モータ運転時に磁気軸受が高温にな
っても、カップロータユニットの自重より大きく設定す
ると、流体軸受ユニットの磁性流体中に浮上させること
ができる。
軸受ユニットに挿入すると、磁気軸受の回転部マグネッ
ト5と固定部マグネット6が、それぞれスラスト方向に
逆特性に着磁されているので吸引状態になる。このスラ
スト方向吸収力は、モータ運転時に磁気軸受が高温にな
っても、カップロータユニットの自重より大きく設定す
ると、流体軸受ユニットの磁性流体中に浮上させること
ができる。
【0021】従って、カップロータユニットに駆動力を
付与すると、流体の剛性が高いため、シャフト1とラジ
アル軸受11が接触することなく、滑らかに回転をはじ
める。そして、徐々に回転数を高くすると、カップロー
タユニットの残留不釣合のため、振動が増加するが、シ
ャフト1,ラジアル軸受11の真円度を1〜2μm程度
に設定すると、金属接触することはない。
付与すると、流体の剛性が高いため、シャフト1とラジ
アル軸受11が接触することなく、滑らかに回転をはじ
める。そして、徐々に回転数を高くすると、カップロー
タユニットの残留不釣合のため、振動が増加するが、シ
ャフト1,ラジアル軸受11の真円度を1〜2μm程度
に設定すると、金属接触することはない。
【0022】しかし、シャフト1とラジアル軸受11の
間にクリアランスが大きいと、カップロータユニットに
すりこぎ運動が生じ、ポリゴンミラー3のレーザー光反
射面の面倒れが大になり、実用時に画像むらが生じ、L
BPのレーザースキャナとして実用に供し得なくなるの
で、空気軸受同様3〜5μm程度のクリアランスに設定
し、実用性を確保している。
間にクリアランスが大きいと、カップロータユニットに
すりこぎ運動が生じ、ポリゴンミラー3のレーザー光反
射面の面倒れが大になり、実用時に画像むらが生じ、L
BPのレーザースキャナとして実用に供し得なくなるの
で、空気軸受同様3〜5μm程度のクリアランスに設定
し、実用性を確保している。
【0023】モータ運転時の姿勢が鉛直の場合には、振
動の面からみれば、何ら問題ないが、シャフト1の振動
によって、磁性流体15がシャフト1に沿って上昇し、
支持部材2の内側に流れ出たり、運転時の高温のため、
蒸発したりする。この防止のため、磁気シール13は上
昇してくる磁性流体15を保持し、動圧シール12は、
磁性流体15を押戻すように働くとともに、蒸発面積を
減少させ、ラジアル軸受11の潤滑寿命を長くするとと
もに、粘度上昇による軸受損失の上昇をおさえる。
動の面からみれば、何ら問題ないが、シャフト1の振動
によって、磁性流体15がシャフト1に沿って上昇し、
支持部材2の内側に流れ出たり、運転時の高温のため、
蒸発したりする。この防止のため、磁気シール13は上
昇してくる磁性流体15を保持し、動圧シール12は、
磁性流体15を押戻すように働くとともに、蒸発面積を
減少させ、ラジアル軸受11の潤滑寿命を長くするとと
もに、粘度上昇による軸受損失の上昇をおさえる。
【0024】万一、流体軸受ユニットより流失し、支持
部材2の内側に付着した磁性流体15は、重力によって
下向し、遠心力によって径方向に移動し、第二のシール
部であるモータマグネット4に付着する。モータマグネ
ット4の個所をオーバーフローしたものは、遠心力によ
って、モータ内に飛ばされる。モータ内の磁性流体がモ
ータ外に出ようとすると、第三のシールである磁性軸受
固定部マグネット6に付着し、ポリゴンミラー3を容易
に汚染することができない、トリプルシール構造のモー
タを形成する。
部材2の内側に付着した磁性流体15は、重力によって
下向し、遠心力によって径方向に移動し、第二のシール
部であるモータマグネット4に付着する。モータマグネ
ット4の個所をオーバーフローしたものは、遠心力によ
って、モータ内に飛ばされる。モータ内の磁性流体がモ
ータ外に出ようとすると、第三のシールである磁性軸受
固定部マグネット6に付着し、ポリゴンミラー3を容易
に汚染することができない、トリプルシール構造のモー
タを形成する。
【0025】図3は、モータマグネット4と磁気軸受回
転部マグネット5を一体にした形状を示す。
転部マグネット5を一体にした形状を示す。
【0026】モータマグネット4は、ラジアル配向を
し、ラジアル方向に強磁界が得られるようにする。磁気
軸受回転部5は、スラスト方向配向をし、着磁をするた
め、同心の二重円筒形状とし、かつ、スラスト配向部の
マグネットの外径をラジアル配向部のマグネット外径よ
り大とする。
し、ラジアル方向に強磁界が得られるようにする。磁気
軸受回転部5は、スラスト方向配向をし、着磁をするた
め、同心の二重円筒形状とし、かつ、スラスト配向部の
マグネットの外径をラジアル配向部のマグネット外径よ
り大とする。
【0027】そして、支持部材2をインサートモールド
することによって、ロータユニットの組立時間の短縮と
初期不釣合を小さくすることができるため、2〜5mgcm
程度まで行う。不釣合修正時間を短縮することができ
る。
することによって、ロータユニットの組立時間の短縮と
初期不釣合を小さくすることができるため、2〜5mgcm
程度まで行う。不釣合修正時間を短縮することができ
る。
【0028】磁気軸受のマグネット5,6は、単にロー
タユニットを浮上させるだけならば、モータ内のどの位
置に配置してもよいが、磁性流体15のシール,ロータ
ユニットの保持およびラジアル方向の制振の観点からラ
ジアル軸受11の範囲外に同軸精度よく配置して、見掛
上の軸受スパンを長くし、磁気軸受のラジアル方向保持
成分によって一層の安定化を図る。
タユニットを浮上させるだけならば、モータ内のどの位
置に配置してもよいが、磁性流体15のシール,ロータ
ユニットの保持およびラジアル方向の制振の観点からラ
ジアル軸受11の範囲外に同軸精度よく配置して、見掛
上の軸受スパンを長くし、磁気軸受のラジアル方向保持
成分によって一層の安定化を図る。
【0029】図4は、アウターロータ形モータを用いた
例について示すと、特徴的なのは、第二のシールが、強
力で磁性流体は、カップロータユニット外まで出ること
がない。
例について示すと、特徴的なのは、第二のシールが、強
力で磁性流体は、カップロータユニット外まで出ること
がない。
【0030】図5は、面対向形モータを用いた場合の例
で、磁性流体は、ほとんどモータマグネット4に付着
し、ロータユニット外にほとんどもれることがない。
で、磁性流体は、ほとんどモータマグネット4に付着
し、ロータユニット外にほとんどもれることがない。
【0031】図6に、ラジアル軸受部の断面を示す。シ
ャフト1とラジアル軸受11の間のクリアランスCが小
さいと、シャフト1とラジアル軸受11は、油膜切れを
生じ、接触振動を生じる場合がある。
ャフト1とラジアル軸受11の間のクリアランスCが小
さいと、シャフト1とラジアル軸受11は、油膜切れを
生じ、接触振動を生じる場合がある。
【0032】この点からクリアランスCを徐々に大きく
すると、シャフト1は油膜に包まれて、静かに回転する
ようになる。
すると、シャフト1は油膜に包まれて、静かに回転する
ようになる。
【0033】さらに、クリアランスCを大きくすると、
フォワールが発生し、小さな振動が生じ始め、さらにク
リアランスを大きくすると、ウィップが生じ振動がさら
に大きくなる。
フォワールが発生し、小さな振動が生じ始め、さらにク
リアランスを大きくすると、ウィップが生じ振動がさら
に大きくなる。
【0034】軸受ユニットは、図1の例によれば、1
4,11,10,12,13から構成され、エンドブラ
ケット10にラジアル軸受11が装着され、クリアラン
スCは、おおよそ3μmである。
4,11,10,12,13から構成され、エンドブラ
ケット10にラジアル軸受11が装着され、クリアラン
スCは、おおよそ3μmである。
【0035】しかし、実用時のクリアランスCは、材料
の相性を考え、シャフト1とラジアル軸受11は、別材
質を用いることが多いので、熱膨張差によって1〜2μ
m(シャフト径φ5のとき)、構造からくる応力の差に
よって上下2個の軸受の真円度は1μm弱異なるので、
一方のラジアル軸受は、初期クリアランスに対し、約
1.5〜2.0倍のクリアランスになる。
の相性を考え、シャフト1とラジアル軸受11は、別材
質を用いることが多いので、熱膨張差によって1〜2μ
m(シャフト径φ5のとき)、構造からくる応力の差に
よって上下2個の軸受の真円度は1μm弱異なるので、
一方のラジアル軸受は、初期クリアランスに対し、約
1.5〜2.0倍のクリアランスになる。
【0036】しかも、実用高温時には、温度上昇のため
磁性流体15の粘度も低下するので、フォワールを生じ
易くなる。
磁性流体15の粘度も低下するので、フォワールを生じ
易くなる。
【0037】この対策として、常温でのクリアランスC
を小さ目に設定し、上側のラジアル軸受11の内側面
(摺動面)に油溝を設ける。なお、下側のラジアル軸受
11には、油溝を設けない構造とする。
を小さ目に設定し、上側のラジアル軸受11の内側面
(摺動面)に油溝を設ける。なお、下側のラジアル軸受
11には、油溝を設けない構造とする。
【0038】このようにして、低温から高温域まで、低
振動のラジアル軸受を形成することができる。
振動のラジアル軸受を形成することができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、エンドブ
ラケットと、このエンドブラケットのほぼ中央に隆起す
るように設けられる筒状部と、この筒状部の内側に上下
に離して配置したラジアル軸受と、このラジアル軸受に
回転自在に支持されるシャフトと、前記筒状部の内部空
間に注入され、かつ前記ラジアル軸受の摺動面を潤す磁
性流体の潤滑油と、前記シャフトに固定支持され、かつ
回転子を構成する支持部材と、この支持部材に設けられ
るモータマグネットおよびポリゴンミラーと、前記モー
タマグネットに対向するように配置されるモータの固定
子コイルと、前記エンドブラケットに設けられ、かつ固
定子コイルおよび筒状部を包囲する筒状のハウジングと
を有するポリゴンミラーモートルにあって、前記回転子
の支持部材に回転子側スラスト磁気軸受マグネットを設
け、この回転子側スラスト磁気軸受マグネットと磁気的
に結合される固定子側スラスト磁気軸受マグネットを設
け、この回転子側と固定子側の両スラスト磁気軸受マグ
ネットでスラスト磁気軸受を形成し、前記筒状部の上側
に設けられたラジアル軸受の上外端側には、前記磁性流
体の流出阻止手段として磁気シールを設け、前記上側ラ
ジアル軸受の摺動面には前記潤滑油が循環する油溝を備
えたことを特徴とするポリゴンミラーモートルにある。
ラケットと、このエンドブラケットのほぼ中央に隆起す
るように設けられる筒状部と、この筒状部の内側に上下
に離して配置したラジアル軸受と、このラジアル軸受に
回転自在に支持されるシャフトと、前記筒状部の内部空
間に注入され、かつ前記ラジアル軸受の摺動面を潤す磁
性流体の潤滑油と、前記シャフトに固定支持され、かつ
回転子を構成する支持部材と、この支持部材に設けられ
るモータマグネットおよびポリゴンミラーと、前記モー
タマグネットに対向するように配置されるモータの固定
子コイルと、前記エンドブラケットに設けられ、かつ固
定子コイルおよび筒状部を包囲する筒状のハウジングと
を有するポリゴンミラーモートルにあって、前記回転子
の支持部材に回転子側スラスト磁気軸受マグネットを設
け、この回転子側スラスト磁気軸受マグネットと磁気的
に結合される固定子側スラスト磁気軸受マグネットを設
け、この回転子側と固定子側の両スラスト磁気軸受マグ
ネットでスラスト磁気軸受を形成し、前記筒状部の上側
に設けられたラジアル軸受の上外端側には、前記磁性流
体の流出阻止手段として磁気シールを設け、前記上側ラ
ジアル軸受の摺動面には前記潤滑油が循環する油溝を備
えたことを特徴とするポリゴンミラーモートルにある。
【0040】上記の構成によれば、次の良さがある。
【0041】(1).ラジアル軸受の潤滑油として磁性流体
を用いたので、空気流体に比べ流体としての剛性が高
く、始動時および停止時にラジアル軸受とシャフトが直
に接触することがなく、高頻度の始動・停止を繰り返し
ても軸受の摩耗が少ない。
を用いたので、空気流体に比べ流体としての剛性が高
く、始動時および停止時にラジアル軸受とシャフトが直
に接触することがなく、高頻度の始動・停止を繰り返し
ても軸受の摩耗が少ない。
【0042】(2).上側のラジアル軸受の上部には、磁性
流体の流出阻止手段として磁気シールを設けているの
で、磁性流体の流出阻止効果が高い。
流体の流出阻止手段として磁気シールを設けているの
で、磁性流体の流出阻止効果が高い。
【0043】磁気シールは、磁力で磁性流体を吸引する
ものである。したがって、このポリゴンミラーモートル
を逆さに置いて使用しても、磁性流体の流出を阻止でき
るのである。
ものである。したがって、このポリゴンミラーモートル
を逆さに置いて使用しても、磁性流体の流出を阻止でき
るのである。
【0044】(3).上側のラジアル軸受の内側である摺動
面には磁性流体循環用の油溝を形成しているので、磁性
流体が良く循環して摺動面が磁性流体で常に潤されるの
で、ラジアル軸受の摺動面に油膜切れが生じない。
面には磁性流体循環用の油溝を形成しているので、磁性
流体が良く循環して摺動面が磁性流体で常に潤されるの
で、ラジアル軸受の摺動面に油膜切れが生じない。
【0045】(4).回転子が上下のスラスト方向に移動す
るのを阻止するスラスト軸受として磁気軸受を備えてい
るので、回転子のスラスト移動がないことはもちろん、
仮に上側のラジアル軸受の磁気シールから磁性流体が漏
れたとしても磁気軸受およびモータマグネットの磁力で
吸着され、ポリゴンミラーが磁性流体で汚れることがな
い。
るのを阻止するスラスト軸受として磁気軸受を備えてい
るので、回転子のスラスト移動がないことはもちろん、
仮に上側のラジアル軸受の磁気シールから磁性流体が漏
れたとしても磁気軸受およびモータマグネットの磁力で
吸着され、ポリゴンミラーが磁性流体で汚れることがな
い。
【0046】以上のように本発明によれば、高始動停止
頻度に耐え、高速低振動のポリゴンミラーモートルを提
供する効果がある。
頻度に耐え、高速低振動のポリゴンミラーモートルを提
供する効果がある。
【図1】インナーロータ形モータの構造図である。
【図2】インナーロータ形モータ(固定子ユニットと軸
受ユニット一体化)の構造図である。
受ユニット一体化)の構造図である。
【図3】モータマグネットの構造図である。
【図4】アウターロータ形モータの構造図である。
【図5】面対向形モータの構造図である。
【図6】ラジアル軸受部の断面図である。
1…シャフト、2…支持部材、3…ポリゴンミラー、4
…モータマグネット、5…磁気軸受回転部マグネット、
6…磁気軸受固定部マグネット、7…ハウジング、8…
ステータコイル、9…位置検出素子、10…エンドブラ
ケット、11…ラジアル軸受、12…動圧シール、13
…磁気シール、14…蓋、15…磁性流体。
…モータマグネット、5…磁気軸受回転部マグネット、
6…磁気軸受固定部マグネット、7…ハウジング、8…
ステータコイル、9…位置検出素子、10…エンドブラ
ケット、11…ラジアル軸受、12…動圧シール、13
…磁気シール、14…蓋、15…磁性流体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02K 5/24 H02K 5/24 Z 21/14 21/14 M (72)発明者 赤司 末雄 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 多賀工場内 (72)発明者 新居 勝敏 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 特開 平2−266856(JP,A) 特開 昭62−85216(JP,A) 特開 昭64−12126(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 7/09 H02K 5/167 B F16C 32/04 F H02K 5/24 Z H02K 21/14 M
Claims (1)
- 【請求項1】エンドブラケットと、このエンドブラケッ
トのほぼ中央に隆起するように設けられる筒状部と、こ
の筒状部の内側に上下に離して配置したラジアル軸受
と、このラジアル軸受に回転自在に支持されるシャフト
と、前記筒状部の内部空間に注入され、かつ前記ラジア
ル軸受の摺動面を潤す磁性流体の潤滑油と、前記シャフ
トに固定支持され、かつ回転子を構成する支持部材と、
この支持部材に設けられるモータマグネットおよびポリ
ゴンミラーと、前記モータマグネットに対向するように
配置されるモータの固定子コイルと、前記エンドブラケ
ットに設けられ、かつ固定子コイルおよび筒状部を包囲
する筒状のハウジングとを有するポリゴンミラーモート
ルにあって、 前記回転子の支持部材に回転子側スラスト磁気軸受マグ
ネットを設け、この回転子側スラスト磁気軸受マグネッ
トと磁気的に結合される固定子側スラスト磁気軸受マグ
ネットを設け、この回転子側と固定子側の両スラスト磁
気軸受マグネットでスラスト磁気軸受を形成し、 前記筒状部の上側に設けられたラジアル軸受の上外端側
には、前記磁性流体の流出阻止手段として磁気シールを
設け、 前記上側ラジアル軸受の摺動面には前記潤滑油が循環す
る油溝を備えたことを特徴とするポリゴンミラーモート
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3096720A JP3048005B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | ポリゴンミラーモートル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3096720A JP3048005B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | ポリゴンミラーモートル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04325854A JPH04325854A (ja) | 1992-11-16 |
JP3048005B2 true JP3048005B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=14172578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3096720A Expired - Lifetime JP3048005B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | ポリゴンミラーモートル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3048005B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08205439A (ja) * | 1995-01-19 | 1996-08-09 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | モータ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6332998A (ja) * | 1986-07-25 | 1988-02-12 | 富士通株式会社 | 多層印刷配線基板 |
JPS6432226A (en) * | 1987-07-28 | 1989-02-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Motor for polygon mirror |
JPH02266856A (ja) * | 1989-04-05 | 1990-10-31 | Hitachi Ltd | 軸受装置あるいはこの軸受装置を使用したモータおよびポリゴンミラーモータ |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP3096720A patent/JP3048005B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04325854A (ja) | 1992-11-16 |
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