JP3047960B2 - n型窒化物半導体の電極 - Google Patents

n型窒化物半導体の電極

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JP3047960B2
JP3047960B2 JP22491395A JP22491395A JP3047960B2 JP 3047960 B2 JP3047960 B2 JP 3047960B2 JP 22491395 A JP22491395 A JP 22491395A JP 22491395 A JP22491395 A JP 22491395A JP 3047960 B2 JP3047960 B2 JP 3047960B2
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/45Ohmic electrodes
    • H01L29/452Ohmic electrodes on AIII-BV compounds

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLED、LD等の発光デ
バイス、フォトダイオード、太陽電池等の受光デバイス
等に使用される窒化物半導体(InXAlYGa
1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)に係り、特にn型
窒化物半導体に形成されるオーミック電極に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化物半導体はバンドギャップが1.9
eV〜6.0eVまであるため紫外〜赤色領域の発光デ
バイス、受光デバイスの材料として使用できることが知
られており、つい最近この材料を用いた高輝度青色LE
D、青緑色LEDが実用化されて、既にフルカラーLE
Dディスプレイ、信号灯等の実用に供されている。
【0003】図8に従来のLED素子の構造を示す。基
本的にはサファイア基板51の上にn型GaNよりなる
n型コンタクト層52と、n型AlXGa1-XNよりなる
n型クラッド層53と、InYGa1-YNよりなる活性層
54と、p型AlXGa1-XNよりなるp型クラッド層5
5と、p型GaNよりなるp型コンタクト層56とが積
層された構造を有しており、p型コンタクト層56のほ
ぼ全面にはNiとAuを含む正電極57が形成されてお
り、エッチングにより露出されたn型コンタクト層52
にはTiとAlを含む負電極58が形成されている。こ
のLED素子の正電極57と負電極58はワイヤーボン
ディングにより外部リードと接続されている。
【0004】LED素子も含めて一般に窒化物半導体デ
バイスは、順方向電圧を下げるため、化合物半導体層と
電極との間に好ましいオーミック接触を得る必要があ
る。前記構造のLED素子においてもp型コンタクト層
56とはAuとNiを含む正電極57で良好なオーミッ
ク接触が得られており、またn型コンタクト層52とは
TiとAlを含む負電極58で良好なオーミック接触が
得られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】TiとAlとを含む負
電極はオーミック性では優れた性質を有しているが、例
えば、LED発光チップをフェースアップ(窒化物半導
体層側が発光観測面側となる状態)としてリードフレー
ムに載置した後、負電極を金ワイヤーでワイヤーボンド
する際に、ボール(ボンディングワイヤー溶融時にでき
る半球形のボール)と電極との接着力に関しては未だ十
分満足できるものではなかった。
【0006】ボールと電極との接着力が不十分である
と、屋外LED、レーザダイオードのように温度差が激
しく、過酷な条件での使用を考慮した場合、ボールが電
極から剥がれて、LEDが不点灯となる可能性がある。
窒化物半導体素子は絶縁性基板の上に成長されることが
多く、その素子は窒化物半導体層の同一面側から正、負
の電極が取り出されるフリップチップ形式となる。この
ためワイヤーで窒化物半導体の電極と、外部のリード電
極とを接続する際には、電極とボールとの接着力を強く
して発光素子の信頼性をさらに高める必要がある。
【0007】従って、本発明はこのような事情を鑑み成
されたものであって、まず第一にn型窒化物半導体と好
ましいオーミック接触が得られ、第二にワイヤーと強固
に接着できる信頼性の高いn電極を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のn型窒化物半導
体の電極は、n型窒化物半導体にオーミック接触が得ら
れた電極であって、その電極がチタン(Ti)、ジルコ
ニウム(Zr)若しくはタングステン(W)より選択さ
れた少なくとも一種よりなる第一の電極材料と、シリコ
ン(Si)若しくはゲルマニウム(Ge)より選択され
た少なくとも一種よりなる第二の電極材料とを含むこと
を特徴とする。第一の電極材料及び第二の電極材料はそ
れぞれ単体で構成しても良く、また合金の状態で構成し
ても良い。つまり、Ti−Si、Ti−Geのように各
電極材料単体で薄膜を形成して電極を構成しても良い
し、[TiZr−SiGe]のように、第一の電極材料
の合金、第二の電極材料の合金の状態で薄膜を形成して
電極を構成しても良い。
【0009】次に前記電極は、第三の電極材料として金
(Au)を含むことを特徴とする。具体的な組み合わせ
として、例えばn型半導体と接する側から[Ti−Si
−Au]、[TiZr−Si−Au]、[Au−Ti−
Si−Au]、[Zr−Si−Au]、[ZrTi−S
iGe−Au]、[Au−Ti−Si−Au]等のよう
に電極材料よりなる金属薄膜を積層して形成できる。ま
たAuを含む合金を使用することも可能である。各電極
材料を薄膜で構成する場合、Auの積層順は特に問わな
いが、好ましくはAuはn電極の最上層に形成されてい
ることが望ましい。最上層に形成するAuの膜厚は特に
限定するものではないが、後述する第一の電極材料より
なる薄膜よりも厚い膜厚で形成することが望ましく、例
えば2nm〜10μm前後の膜厚で形成する事が望まし
い。金属薄膜を積層して層構造の電極を形成するには蒸
着、スパッタ等の通常の気相製膜装置を用いることによ
り可能である。
【0010】次に、本発明の電極は、第一の電極材料が
n型窒化物半導体に接する側に形成され、その第一の電
極材料の上に第二の電極材料が形成された少なくとも二
層構造を有することを特徴とする。n型半導体と接する
側に形成する第一の電極材料は薄いほどn型層とオーミ
ックが得られやすく、好ましくは1nm〜50nm、さ
らに好ましくは2nm〜30nmの膜厚に調整する。
【0011】第一の電極材料の上に形成する第二の電極
材料の膜厚は特に限定するものではないが、先に形成し
た第一の電極材料よりなる薄膜と同一か、それよりもや
や厚く形成し、例えば1nm〜50nm前後の膜厚で形
成するとn型層と好ましいオーミックが得られると共
に、熱に対しても安定な電極が得られる。但し、第二の
電極材料は半導体でもあるので、厚く形成すると抵抗が
大きくなる傾向にある。また、本発明の電極は第二の電
極材料を積層後、アニールせずともオーミックが得られ
るものもあるが、400℃以上、さらに好ましくは60
0℃以上でアニーリングを行うことにより、さらに好ま
しいオーミックを得ることができる。その理由は次の通
りである。
【0012】一般に窒化物半導体はノンドープの状態で
結晶中に窒素空孔ができるためn型になる性質がある。
さらに成長中にSi、Ge等のn型不純物を添加すると
より好ましいn型となることが知られている。さらに、
窒化ガリウム系化合物半導体は有機金属気相成長法(M
OCVD、MOVPE)、ハイドライド気相成長法(H
DCVD)等の気相成長法を用いて成長される。気相成
長法では、原料ガスに、例えばガリウム源としてトリメ
チルガリウム、窒素源としてアンモニア、ヒドラジン等
の水素原子を含む化合物、あるいはキャリアガスとして
2等のガスが使用される。水素原子を含むこれらのガ
スは、窒化ガリウム系化合物半導体成長中に熱分解され
て結晶中に取り込まれ、窒素空孔あるいはn型ドーパン
トであるSi、Ge等と結合してドナーとしての作用を
阻害している。従って400℃以上でアニーリングする
ことにより、結晶中に入り込んだ水素原子を追い出すこ
とができるので、n型ドーパントが活性化して電子キャ
リア濃度が増加して、電極とオーミック接触が取りやす
くなると考えられる。アニーリングによる水素の作用
は、我々が先に出願した特開平5−183189号公報
に述べたのと同様であり、この公報はp型ドーパントを
ドープした窒化ガリウム系化合物半導体が400℃以上
のアニーリングから徐々に抵抗率が下がり始めほぼ70
0℃以上で一定の抵抗率となることを示している。これ
を本願のn型層に適用すると、400℃以上で水素が抜
け始め抵抗率が下がる。しかしn型層はp型層と異な
り、急激な抵抗率の低下は見られず、600℃以上でお
よそ1/2の抵抗率となり、それ以上のアニール温度で
は、ほぼ一定の抵抗率となる。アニーリング温度の上限
は特に限定しないが、窒化物半導体が分解する温度、1
200℃以下で行うことが好ましい。なおアニーリング
により2層構造、3層構造の電極が合金化して渾然一体
化した状態となるが、本明細書では合金化して一体とな
ったものも含むものと定義する。
【0013】次に、本発明の電極において、電極が形成
されるn型窒化物半導体の表面はエッチングされている
ことを特徴とする。窒化物半導体は水素を追い出しやす
くしてp型層を得るために、n型層は最表面に出現する
ことは少ない。つまり、基板の上にn型層が形成され、
そのn型層の上に発光層、p型層が積層された素子構造
となることが多い。従って、n型層はエッチングされて
その表面が露出される。特に窒化物半導体は非常に堅
く、また安定な物質でもあるのでエッチングには高度な
技術を必要とする。そのためエッチング後のn型層の表
面は成長直後のn型層の表面に比べて、エッチングに使
用するガス、液体等により、窒化物半導体表面が侵され
てエッチングダメージが発生しており、好ましいオーミ
ックを得ることが難しい。しかし本発明の電極はエッチ
ングによりダメージを受けたn型層に対しても好ましい
オーミック接触を得ることができる。
【0014】具体的なエッチング手段としては、ウェッ
トエッチング、ドライエッチングのいずれかが用いら
れ、例えばウェットエッチではリン酸と硫酸との混酸、
ドライエッチングでは反応性イオンエッチング、イオン
ミリング等の手段を用いることができ、反応性イオンエ
ッチングではCF4、SF6、CCl4、SiCl4等のガ
スを用い、またイオンミリングではAr、N2等の不活
性ガスを用いることができる。その他ドライエッチング
には多くの装置があり、各装置に応じて使用されるガス
の種類も異なる。本発明の電極はこのようなエッチング
手段によってダメージを受けた窒化物半導体面に対して
も、良好なオーミックと接着性が得られる。
【0015】
【作用】図1は電極材料によるn型GaN層へのオーミ
ック特性を比較した電流電圧特性を示す図である。Aは
n型GaNと接する側から順に、Ti(30nm)−Si
(30nm)−Au(500nm)を積層した本発明に係る電極、
BはIn−Ti−Au(各膜厚はAに同じ)電極、Cは
Ti(30nm)−Al(500nm)電極、DはAl(500nm)電極
を示している。この図に示すようにいずれの電極におい
てもほぼ直線に近い電流電圧特性を示し、好ましいオー
ミックが得られていることを示すが、特にAの本発明に
係る電極は接触抵抗も低く、他の電極に比べて好ましい
オーミックを示していることが分かる。従って本発明の
最も好ましい電極材料としては、第一の電極材料がT
i、第二の電極材料がSiであり、さらに好ましくは第
三の電極材料としてAuを含むn電極である。
【0016】図2乃至図6は本発明の電極のn型窒化物
半導体層に対する電流電圧特性を示す図である。なお電
極を形成する前のn型窒化物半導体層の表面は、RIE
(反応性イオンエッチング)装置のCCl4ガスでエッ
チングすることにより、表面にダメージを与えてある。
【0017】図2では、Siドープn型GaN層の上に
Tiを40nmと、Siを40nmの膜厚で順に積層し
た電極を形成した後、アニールしない状態と、図に示す
各温度でアニールした状態の電極の電流電圧特性を比較
して示している。図3も同じく、n型GaN層と接する
側から順に、Ti(10nm)−Si(30nm)−Au(500nm)を
積層した電極、図4はAu(5nm)−Ti(30nm)−Si(3
0nm)−Au(500nm)を積層した電極、図5はZr(30nm)
−Ge(30nm)−Au(500nm)を積層した電極、図6はW
(30nm)−Si(40nm)−Au(500nm)を積層した電極を、
同様にアニールしない状態と、図に示す各温度でアニー
ルした状態とを比較して示している。
【0018】図2および図3ではTiとSi、TiとS
iとAuとにより、低いアニーリング温度においても、
好ましいオーミック接触が得られることを示している。
図4はn型GaN層と接する側をAuとしているが、ア
ニールを700℃以上の高温にすると、Tiがn型Ga
N層に拡散して、好ましいオーミック接触が得られるこ
とを示している。図5及び図6は第一の電極材料及び第
二の電極材料に他の材料を使用した電極を示しており、
他の電極材料でも好ましいオーミックが得られることが
理解できる。このように本発明の電極は第一の電極材料
にTi、Zr、Wの内の少なくとも一種と、第二の電極
材料にSi、Geの内の少なくとも一種とを組み合わせ
ることにより、n型GaN層と好ましいオーミック接触
を得ることが可能である。その中でも特にTiとSiと
の組み合わせは低温のアニールでも良好なオーミックを
得ることができる。なおこれらの図はn型GaNについ
て示したものであるが、他のn型InXAlYGa1-X-Y
N(0≦X、0≦Y、X+Y<1)半導体についても同様の
傾向が得られることが確認された。
【0019】次に、本発明の電極とボールとの接着強度
を調べるため、従来の電極と比較して以下のような試験
を行った。図7はその試験方法を示す電極の断面図であ
り、試験方法は以下の通りである。
【0020】まず、エッチングされたn型層21の上
に、前述の図2乃至図6に示す金属薄膜の組み合わせの
n電極をそれぞれ120μmφの大きさで100個ずつ
形成し、600℃でアニーリングを行いn電極22を形
成した。n電極22形成後、強制酸化試験として60
℃、80%RHの高温高湿槽で一日放置して電極表面を
酸化させ、その後、それぞれのn電極11の上に金線2
4をワイヤーボンディングして100μmφのボール2
3を形成することにより金線24を接続した。その後、
図7に示すように、ボール23の真横から刃物25でも
って、ボール23を水平に引っ掻き、ボールがn電極2
2から剥がれるか、または剥がれずにボールがつぶれる
まで、刃物25に荷重をかけることにより評価した。但
し、各電極における金属薄膜の膜厚は前記膜厚と同一と
した。その結果を表1に示す。表1において、各荷重に
おける数値は、100個の内の電極からボールが剥がれ
た個数を示しており、ボールが剥がれずに、つぶれてし
まったものは「つぶれ」と記載している。
【0021】
【表1】
【0022】表1に示すようにTi−Alのみの電極
は、Alが酸化されることにより、30gまでの荷重で
全てのボールが剥離してしまったのに対し、本発明の電
極は、30g以上の荷重にも十分耐え、ボールが剥離す
ることなく非常に強い接着強度を示している。これは第
一の電極材料と第二の電極材料とからなる電極が変質さ
れにくいことを示している。さらに、Auを積層するこ
とによりさらに強い接着強度を得ることができる。
【0023】
【実施例】
[実施例1]2インチφのサファイア基板の上に、Ga
Nバッファ層、Siドープn型GaNコンタクト兼クラ
ッド層、ノンドープInGaN活性層、Mgドープp型
GaAlNクラッド層、Mgドープp型GaNコンタク
ト層とが順に積層されたダブルへテロ構造のウェーハを
用意する。
【0024】次に、1チップが図8に示すような断面構
造となるように、ウェーハのp型GaNコンタクト層よ
り深さ方向に一部エッチングして、n型GaNコンタク
ト層層を表面に露出させる。n型GaN層の上に所定の
形状のマスクを形成した後、Tiを30nmと、Siを
30nmと、Auを500nmの膜厚で順に蒸着してn
電極を形成する。
【0025】n電極形成後、マスクを除去して、再び窒
化物半導体の表面に再度マスクを形成した後、p型Ga
Nコンタクト層の表面にp電極としてNiを0.1μm
と、Auを0.5μmの膜厚で蒸着形成する。
【0026】p電極形成後後、マスクを除去し、ウェー
ハをアニーリング装置に入れ、不活性ガス雰囲気中60
0℃で5分間アニーリングする。アニール後、ウェーハ
プローバにてn電極間の電流電圧特性を測定した結果、
図2の600℃に示すような、オーミック特性が得られ
ていた。
【0027】次に、常法に従いこのウェーハをチップ状
に分離し、2インチφのウェーハから1万5千個のチッ
プを得た。このようにして得られた窒化物半導体よりな
る発光チップをダイボンドしてリードフレーム上に載置
した後、ワイヤーボンダーで各電極に金ワイヤーを接続
した後、エポキシ樹脂で全体をモールドしてLED素子
とした。
【0028】このLED素子は順方向電流If20mA
において、順方向電圧3.3Vであり、さらにこのLE
D素子より100個を無作為に抽出し、常温12時間点
灯と、60℃、80%RHの高温高湿槽12時間点灯と
の連続繰り返し試験を50回行ったところ、n電極のボ
ール剥がれによりLEDが不点灯となったものは無かっ
た。
【0029】[実施例2]実施例1において、n型Ga
Nコンタクト層の表面に形成する電極を、Zr30n
m、Ge30nm、Auを500nmの膜厚で順に蒸着
した後、700℃でアニーリングする他は同様にしてL
ED素子を得た。これらLED素子はウェーハプローバ
での測定の段階では、すべて図5の700℃に示すよう
なオーミック特性が得られており、If20mAで、V
f3.5Vの性能を示し、またLEDの連続繰り返し試
験においても、n電極のボール剥がれにより不点灯とな
ったものは無かった。
【0030】[実施例3]実施例1において、n型Ga
Nコンタクト層の表面に形成する電極を、W30nm、
Si30nm、Auを500nmの膜厚で順に蒸着した
後、700℃でアニーリングする他は同様にしてLED
素子を得た。これらLED素子はウェーハプローバでの
測定の段階では、すべて図5の700℃に示すようなオ
ーミック接触が得られており、If20mAで、Vf
3.5Vの性能を示し、またLEDの連続繰り返し試験
においても、n電極のボール剥がれにより不点灯となっ
たものは無かった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のn電極は
n型窒化物半導体層と非常に好ましいオーミック特性が
得られるので、順方向電圧の低いLED素子、LD素子
等の発光素子を得ることができる。さらに、過酷な条件
で発光素子が使用された際でも、電極が変質しにくいの
で、剥がれに強く信頼性に優れた素子を提供することが
できる。さらにまた発光素子だけではなく受光素子、F
ET、トランジスタ等、n型窒化物半導体を有するあら
ゆる電子デバイスにも適用可能である。
【0032】また本明細書ではn電極のオーミック性お
よび、ワイヤーボンディング時の接着性について述べた
が、本発明のn電極はワイヤーボンディングで外部リー
ド電極と接続した発光素子だけではなく、例えばリード
フレームとn電極とを銀ペーストのような導電性材料を
介して直接接続したデバイスについても適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るn電極の電流電圧特
性を他の電極と比較して示す示す図。
【図2】 本発明の一実施例に係るn電極の電流電圧特
性を示すグラフ図。
【図3】 本発明の一実施例に係るn電極の電流電圧特
性を示すグラフ図。
【図4】 本発明の一実施例に係るn電極の電流電圧特
性を示すグラフ図。
【図5】 本発明の一実施例に係るn電極の電流電圧特
性を示すグラフ図。
【図6】 本発明の一実施例に係るn電極の電流電圧特
性を示すグラフ図。
【図7】 本発明の一実施例に係る電極の試験方法を示
す電極の模式断面図。
【図8】 窒化物半導体発光素子の構造を示す模式断面
図。
【符号の説明】
21・・・・n型層 22・・・・n電極 23・・・・ボール 24・・・・金線 25・・・・刃物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 31/10 H H01S 3/18 (56)参考文献 特開 平9−8407(JP,A) 特開 平7−254733(JP,A) 特開 平7−221103(JP,A) 特開 平7−106633(JP,A) 特開 平5−291621(JP,A) 特開 昭60−196937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/43 H01L 31/10 H01L 33/00 H01S 5/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型窒化物半導体にオーミック接触が得
    られた電極であって、その電極がチタン(Ti)、ジル
    コニウム(Zr)若しくはタングステン(W)より選択
    された少なくとも一種よりなる第一の電極材料と、シリ
    コン(Si)若しくはゲルマニウム(Ge)より選択さ
    れた少なくとも一種よりなる第二の電極材料とを含むこ
    とを特徴とするn型窒化物半導体の電極。
  2. 【請求項2】 前記電極は、第三の電極材料として金
    (Au)を含むことを特徴とする請求項1に記載のn型
    窒化物半導体の電極。
  3. 【請求項3】 前記電極は、第一の電極材料がn型窒化
    物半導体に接する側に形成され、その第一の電極材料の
    上に第二の電極材料が形成された少なくとも二層構造を
    有することを特徴とする請求項1に記載のn型窒化物半
    導体の電極。
  4. 【請求項4】 前記n型窒化物半導体の表面はエッチン
    グされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    内のいずれか一項に記載のn型窒化物半導体の電極。
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