JP3047774U

JP3047774U - 清拭具

Info

Publication number: JP3047774U
Application number: JP1997009882U
Authority: JP
Inventors: 武雄岩城; 純郎勝田
Original assignee: Dainihon Jochugiku Co Ltd
Current assignee: Dainihon Jochugiku Co Ltd
Priority date: 1997-10-03
Filing date: 1997-10-03
Publication date: 1998-04-24
Anticipated expiration: 2003-10-03

Abstract

(57)【要約】【課題】窓ガラス、壁、天井や床等に付着したホコリ
やゴミ、あるいは汚れ除去用清拭具であって、清拭効率
が高く、使いやすいことはもちろん、特に窓ガラスに適
用した場合に油よごれの少ない実用的な清拭具の提供。【解決手段】２枚の短冊板状の保持体の間に、大きさ
がこれと略同形の短冊状の清拭用シートを多数枚重ねて
積層し、保持体間を連結する心棒でこの積層体を貫通さ
せて固定すると共に、形成された長手方向側端面を清拭
面として構成した清拭具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、業務用、あるいは家庭用として用いられる清拭具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、清拭用物品としては、モップ、雑巾、化学雑巾、ティッシュ、ウェットシート等があり、目的、あるいはそれぞれの方法の長所、短所に応じて使い分けられてきた。このうち、家具類、電気器具、壁、サッシ、置物等の清拭には、化学雑巾、ティッシュ等が手軽で広く普及し、一方トイレの便器や台所等の汚れ除去にはウェットシート等が使われている。また、スポンジ等の洗浄具に薬液を含浸させて清拭することも行われている。しかし、例えば化学雑巾、ティッシュ、ウェットシート等の清拭用シートをそのまま用いた場合には、ホコリ、ゴミ、汚れ等を吸着できるものの、手を汚さずに両面を活用することは難しく、また奥まった場所や手の届きにくい窓ガラス、壁、天井や床等での使用には非常に不便である。また、窓ガラスの汚れ除去のために清拭用シートを全面的に使用した場合には、清拭用シートに含まれる油分によって窓ガラスが曇ったりする問題がある。更に後者の方法では、洗浄具を特別に用意する必要があるうえ、液ダレを生じないように薬液を含浸させなければならない等、いずれの清拭具も満足のいくものではない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、窓ガラス、壁、天井や床等に付着したホコリやゴミ、あるいは汚れ除去用清拭具であって、清拭効率が高く、使いやすいことはもちろん、特に窓ガラスに適用した場合に油よごれの少ない実用的な清拭具を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項１の考案は、２枚の短冊板状の保持体の間に、大きさがこれと略同形の短冊状の清拭用シートを多数枚重ねて積層し、保持体間を連結する心棒でこの積層体を貫通させて固定すると共に、形成された長手方向側端面を清拭面として構成した清拭具に係る。

【０００５】すなわち、手軽な清拭用シートを活用するにあなり、短冊状の清拭用シートを多数枚重ねて種層し、形成された長手方向側端面を清拭面として構成することによって、清拭効率が高く、使いやすいことはもちろん、特に窓ガラスに適用した場合に油よごれの少ない実用的な清拭具を実現したものである。

【０００６】請求項２の考案は、請求項１の清拭具において、短冊板状の保持体に比べて縦横を縮小した長方状の弾性体を、保持体間を連結する心棒で貫通させて複数枚嵌挿し、清拭用シートの積層体を分割させたものである。

【０００７】また、請求項３の考案は、請求項１または２の清拭具において、２枚の保持体の外表面と、積層体の長手方向側端面の一方を巻装するようなコの字型把手を備えたものである。

【０００８】請求項４の考案は、請求項１ないし３のいずれかの清拭具において、短冊板状の保持体の巾を２〜４ｃｍ、長さを１０〜２０ｃｍとしたものである。

【０００９】請求項５の考案は、請求項１ないし４のいずれかの清拭具において、短冊板状の保持体を不織布交絡体で構成したものである。

【００１０】

【作用】

請求項１の考案によれば、黒板拭きの使い勝手で、手軽に清拭作業を行うことができ、また、積層体の長手方向側端面を清拭面として活用するので、ホコリ、ゴミ、汚れ等が内方へ移行、吸収され除去効果が高い。特に、窓ガラスに適用した場合、清拭用シートを全面的に使用する従来品と異なり、理由は不明ながら、シートの油分が窓ガラスに移行しにくく、二次的な曇りなどの問題は少ない。更に、本考案の清拭具は、保持体間を連結する心棒で清拭用シートの積層体を貫通させて固定しているので、清拭面が不揃いになることはなく、積層体の両側端面を活用することができる。また、短冊状の清拭用シートの巾は狭く設計しており、未使用で使い捨てされる清拭用シートの内方部分のロス比率は、清拭用シートを全面的に使用する従来品と比べて大きく違わない。

【００１１】請求項２の考案によれば、清拭用シートの積層体を分割するように、長方状の弾性体を複数枚嵌挿したので、清拭用シートの側端部が揺動する空間が付与され、清拭効率を一層向上させることができる。

【００１２】請求項３の考案によれば、２枚の保持体の外表面と、積層体の長手方向側端面の一方を巻装するようなコの字型把手を備えたので、より使いやすい。なお、把手には高い所まで届くように、柄やシャフトを適宜付設しても構わない。

【００１３】請求項４の考案によれば、短冊板状の保持体の巾を２〜４ｃｍ、長さを１０〜２０ｃｍとし、より実用的な清拭具が提供される。

【００１４】請求項５の考案によれば、短冊板状の保持体を不織布交絡体で構成したので、保持強度と柔軟性を兼備する。

【００１５】

【実施例】

以下、本考案の一例を図面に従って説明する。図１は、本考案の清拭具の斜視図であり、図２は心棒を含む面で切断した時の断面図である。

【００１６】図において、１は短冊板状の保持体で、大きさ、材質は特に限定されないが、巾が２〜４ｃｍ、長さが１０〜２０ｃｍで、例えば、ナイロンたわしのようなプラスチック樹脂からなる不織布交絡体が使いやすい。この２枚の保持体１の間に略同形の清拭用シート２が多数枚重ねて積層され、これらは心棒３（通常２本）によって貫通、固定されている。清拭用シート２は通常清拭用物品として使用される化学雑巾、ティッシュ、ウェットシートなど適宜活用できるが、洗浄剤成分を含む化学雑巾が好ましい。積層体の側端部は、清拭用シート２の端部が集合して清拭面４を形成する。

【００１７】５は清拭用シート２の積層体を分割するように複数個嵌挿される弾性体で、清拭用シート２の端部が揺動する空間６を形成し、清拭効率のアップに寄与する。弾性体５は、保持体１と比べると小さめの長方状で、ゴムまたはその発泡体、あるいは軟質のプラスチックまたはその発泡体、あるいは熱可塑性エラストマー等のような柔軟で弾力性を有する素材で成形される。また、本考案の清拭具は、２枚の保持体の外表面と、積層体の長手方向側端面の一方を巻装するようなコの字型把手７を備えるのがが好ましい。この把手７は通常任意のプラスチック樹脂を成形してなり、保持体１と清拭用シート２および心棒３からなる積層体を取り外し可能に構成すれば、積層体を上下入替えして両側端部を清拭面４として活用できるので便利である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、窓ガラス、壁、天井や床等に付着したホコリやゴミ、あるいは汚れ除去用清拭具であって、清拭効率が高く、使いやすいことはもちろん、特に窓ガラスに適用した場合に油よごれの少ない実用的な清拭具を提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の清拭具の斜視図である。

【図２】図１において心棒を含む面で切断した時の断面
図である。

【符号の説明】

１．保持体２．清拭用シート３．心棒４．清拭面５．弾性体６．空間７．コの字型把手

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】２枚の短冊板状の保持体の間に、大きさ
がこれと略同形の短冊状の清拭用シートを多数枚重ねて
積層し、保持体間を連結する心棒でこの積層体を貫通さ
せて固定すると共に、形成された長手方向側端面を清拭
面として構成したことを特徴とする清拭具。
【請求項２】短冊板状の保持体に比べて縦横を縮小し
た長方状の弾性体を、保持体間を連結する心棒で貫通さ
せて複数枚嵌挿し、清拭用シートの積層体を分割させた
ことを特徴とする請求項１に記載の清拭具。
【請求項３】２枚の保持体の外表面と、積層体の長手
方向側端面の一方を巻装するようなコの字型把手を備え
たことを特徴とする請求項１または２に記載の清拭具。
【請求項４】短冊板状の保持体の巾が２〜４ｃｍ、長
さが１０〜２０ｃｍであることを特徴とする請求項１な
いし３のいずれかに記載の清拭具。
【請求項５】短冊板状の保持体が不織布交絡体である
ことを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の
清拭具。