JP3047751U

JP3047751U - 商品包装袋

Info

Publication number: JP3047751U
Application number: JP1997008804U
Authority: JP
Inventors: 静麻岩持; 理右エ門瀬川; 珠実岡田; 一紀山形
Original assignee: KOBAYASHI & CO.,LTD.
Current assignee: KOBAYASHI & CO.,LTD.
Priority date: 1997-10-03
Filing date: 1997-10-03
Publication date: 1998-04-24
Anticipated expiration: 2003-10-03

Abstract

(57)【要約】【課題】ネット状袋体を有するヘッダー付き商品包装袋
において、封口片部及びヘッダー部がネット袋体部に強
固に固定され、かつ封口が容易にできる丈夫な商品包装
袋を提供する。【解決手段】１枚のネットシートを底部で折り返して、
表側の折り返し先端が裏側の折り返し先端よりはみ出す
ように表裏２枚に積層された積層ネットシートの側縁を
溶断して形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包
装袋であって、袋体部の上部の開口部の表面ネットシー
ト上縁に沿って厚手のプラスチックシートからなる封口
片の下縁を配して、該下縁を表面ネットシート上縁にヒ
ートシールにより該封口片が袋体部の上縁に固定されて
なり、開口部の裏面ネットシートの上縁の外側に袋体の
幅一杯に配したフイルムテープを該上縁にヒートシール
により固定して前記封口片の当て台を設け、袋体部の側
縁を３mm以上の幅のヒートシールで、表裏２枚のネット
シートとともに該当て台を固定してなることを特徴とす
る商品包装袋。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、通気性を必要とする商品の包装に適した袋体部の少なくとも片面がネットよりなる商品包装袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、通常のプラスチックフイルム製フイルムを袋体とするヘッダー付き袋は広く使用されている（実開昭５４−７０７０７号公報）。しかし、これらのプラスチック製袋の通気性がなく、湿気が発生する商品、例えば枝豆等を包装すると内部の湿気で蒸れたり、湿気で内部が見えなくなる欠点があった。また、通気性を目的として網袋を使用した穀物袋が提案されている（実開昭５６−１３８０５２号公報）。ところが、網袋の代わりに、フイルムのスプリットヤーンネットを織ったネットシートを袋体に使用した商品包装袋を製造すると、袋体部にヘッダー若しくは封口片のような封口用のフイルム又はシートを取り付ける場合に、例えば熱融着工程又は接着剤等でネットと封口片を接合固定しても、ネットシートはフイルムと異なり非常に大きく形状が変形すること及びネットとフイルム面の接触面積が小さいことのため、融着等による固定部が、小さい応力でもネットシートが固定部から簡単に剥がれ、袋体部から封口片又はヘッダー部が外れてしまう欠点がある。また、袋体側縁を単に通常の溶断工程によって溶断すると、側縁がネットシートであるために、溶着面積が少ない上に溶着部が不規則になり、袋体側縁が破れる欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ネット状袋体を有するヘッダー付き商品包装袋において、封口片部及びヘッダー部がネット袋体部に強固に固定され、かつ封口が容易にできる丈夫な商品包装袋を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案者は、前記欠点を解消する方法として、封口片又はヘッダーの比較的腰のあるシートの位置で、ネットシートの融着を行う方法及び広い幅若しくは複数のヒートシールを施工する方法によって、ネットシートの融着部分の強度を向上させ、袋体部と封口片等との接合強度を向上させることに着目して、この手法を適宜商品包装袋の各構造に採用して本考案を完成するに至ったものである。すなわち、本考案は次の各項の考案よりなるものである。（１）１枚のネットシートを底部で折り返して、表側の折り返し先端が裏側の折り返し先端よりはみ出すように表裏２枚に積層された積層ネットシートの側縁を溶断して形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包装袋であって、袋体部の上部の開口部の表面ネットシート上縁に沿って厚手のプラスチックシート若しくは薄手のプラスチックフイルムからなる封口片の下縁を配して、該下縁を表面ネットシート上縁にヒートシールにより該封口片が袋体部の上縁に固定されてなり、開口部の裏面ネットシートの上縁の外側に袋体の幅一杯に配したフイルムテープを該上縁にヒートシールにより固定して前記封口片の当て台を設け、袋体部の側縁を３mm以上の幅のヒートシールで、表裏２枚のネットシートとともに該当て台を固定してなることを特徴とする商品包装袋。（２）表面ネットシートと裏面フイルムシートとを表面ネットシートの上縁が裏面フイルムシートの上縁よりはみ出すように積層された積層シートの側縁を溶断して形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包装袋であって、袋体部の上部の開口部の表面ネットシート上縁に沿って厚手のプラスチックシート若しくは薄手のプラスチックフイルムからなる封口片の下縁を配して、該下縁を表面ネットシート上縁にヒートシールして、該封口片を袋体部の上縁に固定されてなり、袋体部の側縁を３mm以上の幅のヒートシールで表裏２枚のシートを固定してなることを特徴とする商品包装袋。（３）裏面ネットシートと表面フイルムシートを表面フイルムシートの上縁が裏面ネットシートの上縁よりはみ出すように積層された積層シートの側縁を溶断して形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包装袋であって、袋体部の上部の開口部の表面フイルムシート上縁に沿って厚手のプラスチックシート若しくは薄手のプラスチックフイルムからなる封口片の下縁を配して、該下縁を表面フイルムシート上縁にヒートシールによって、該封口片が袋体部の上縁に固定されてなり、開口部の裏面ネットシートの上縁の外側に袋体の幅一杯に配したフイルムテープを該上縁にヒートシールにより固定して前記封口片の当て台を設け、袋体部の側縁を３mm以上の幅のヒートシールで、表裏２枚のシートとともに該当て台を固定してなることを特徴とする商品包装袋。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案に使用するネットシートは、熱可塑性樹脂製のプラスチックフイルムを１〜３mm程度の幅に裁断して得たスリットヤーンを縦横に織って、若しくは編んで形成したシートである。本考案の態様の一つは、図１(ａ)（開口部側から見た平面図）、図１(ｂ)（縦断面図）に示される商品包装袋である。表裏２枚のネットシート１，２が底部Ｄで折り返して積層され、袋体部の上部の開口部Ａの表面ネットシート１の上縁に沿って厚手のプラスチックシートからなる封口片下縁Ｂを配して、該下縁Ｂを表面ネットシート１の上縁にヒートシールＨによって、該封口片下縁Ｂを袋体部の上縁に固定されてなり、さらに、開口部Ａの裏面ネットシート２の上縁の外側に袋体の幅一杯に配したフイルムテープを上縁にヒートシールして前記封口片の当て台４を設けている。そして、この実施例の商品包装袋は、袋体部の左右両側縁を３mm以上の幅の側縁ヒートシールＣで、表裏２枚のネットシート１，２とともに該当て台４を固定している。この側縁ヒートシールＣによって、ヘッダー部側縁及びヒートシールＨの左右端部も同時にヒートシールで固定している。封口片３の上縁の内側には、感圧接着剤層Ｒが塗布されていて、剥離紙Ｓで感圧接着剤層Ｒを保護している。この場合の封口片３は、印刷性を付与するために、厚手のシートと薄手のフイルムの積層体となっている。また、所望によって、薄手のフイルムのみで封口片を形成することもできる。このように積層体ヘッダーを使用した場合は、ヒートシールＨは、印刷用の薄手のフイルムとネットシートとの間で直接融着させる方が剥がれにくいヒートシールが容易に施工できる。また、表面ネットシート１は、図１のように封口片３の封口片折り曲げ線Ｅの近くまで延設する方が強度の点から望ましい。このようにネットシート１を延設することによって、左右側縁の３mm以上の幅のヒートシール部分が長くなるので、封口片３と表面ネットシート１との固定がヒートシールＨと左右の側縁ヒートシールＣで固定されるので、強固に接合することができる。図１の商品包装袋では、封口片とネットシートとの固定は、印刷用薄手のシートとネットシートの間でヒートシールしているが、直接封口片とネットシートのヒートシールも施工することができる。この場合は、ヒートシール幅を広くする又は強力なヒートシール条件を採用する必要がある。また、ネットシート同士の融着は３mm以上、好ましくは８mm以上の幅のヒートシールで行っているので、融着側縁部の強度は向上している。裏面ネットシート２の上縁と、封口片３との感圧接着剤層による接着は、ネットシートのままでは弱いばかりでなく、接着剤層がネットシートの網目を抜ける。そこで、封口片の接着剤層のある先端が当接するネットシート２の上縁の位置にフイルムテープをヒートシールして当て台４が設けられている。この当て台４と封口片３が感圧接着剤層Ｒによって接着する。この結果、感圧接着剤による封口は反復実施できる。本考案の態様の一つとして、図２(ａ)（平面図）、図２(ｂ)（断面図）の商品包装袋を提供することができる。図２の表面ネットシート１と裏面フイルムシート６を、底部Ｄで５mm幅の底部融着Ｆで接合して積層している。この商品包装袋は、該積層シートの側縁を溶断して形成した袋体部の上部に封口片３がある商品包装袋である。図１の場合と同様に封口片は厚手のプラスチックシート又は薄手のプラスチックフイルムで形成することができる。袋体部の上部の開口部Ａの表面ネットシート上縁に沿って厚手のプラスチックシートと薄手フイルムとの積層体からなる封口片３の下縁を配して、該封口片３の下縁を表面ネットシート１の上縁にヒートシールＨによって、該封口片を袋体部の上縁に固定されている。袋体部の側縁を３mm以上の幅のヒートシールで表裏２枚のネットシートを固定しているので、側縁の強度が大きい。本考案の図３の態様は、裏面ネットシート２と表面のフイルムシート７を積層して、該積層シートの側縁を溶断して形成した袋体部の上部に封口片３を有する商品包装袋である。袋体部の上部の開口部Ａの表面フイルムシート７の上縁に沿って厚手のプラスチックシートからなる封口片３の下縁を配して、該下縁を表面フイルムシート上縁にヒートシールＨによって、該封口片が袋体部の上縁に固定されている。封口片は薄手のプラスチックフイルムのみで形成することもできる。この商品包装袋の開口部の裏面ネットシート２の上縁の外側に袋体の幅一杯に配したフイルムテープを該上縁にヒートシールにより固定して前記封口片の当て台４としている。この商品包装袋の袋体部の側縁を３mm以上の幅のヒートシールで、表裏２枚のネットシートとともに該当て台４を固定している。

【０００６】図２及び図３の各構成の作用機構は図１の説明と同一である。図１、図２及び図３の袋は、封口片が固定されている表側のシートの開口縁は常に裏側のシートの開口縁の上方にはみ出している。このようにはみ出させることによって、表側シートと封口片３の３mm以上の幅を有する側縁ヒートシールＣによる幅広の熱融着の長さを大きくして、封口片３と表側シートとの固定をさらに強固なものにしている。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、側縁を３mm以上のヒートシールで施工することによって、袋体側縁の融着強度を向上させたばかりでなく、袋体と封口片又はヘッダー部との連結を向上させるので、強度が弱いとされているネットシート製商品包装袋の強度を向上して、ネットシートによる包装の範囲を拡大した有用性は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１(ａ)は、本考案の実施例のネット包装袋の
平面図であり、図１(ｂ)はその縦断面図である。

【図２】図２(ａ)は、本考案の実施例のネット包装袋の
平面図であり、図２(ｂ)はその縦断面図である。

【図３】図３(ａ)は、本考案の実施例のネット包装袋の
平面図であり、図３(ｂ)はその縦断面図である。

【符号の説明】

１表面ネットシート２裏面ネットシート３封口片４当て台５印刷フイルム６裏面フイルムシート７表面フイルムシートＡ開口部Ｂ封口片下縁Ｃ側縁ヒートシールＤ底部Ｅ封口片折り曲げ線Ｆ底部融着ＨヒートシールＲ感圧接着剤層Ｓ剥離紙

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者瀬川理右エ門岩手県花巻市野田335番地２花巻市農業協同組合内 (72)考案者岡田珠実東京都台東区浅草橋３丁目26番５号株式会社コバヤシ内 (72)考案者山形一紀大阪府八尾市若林町２丁目99番地株式会社ヤマガタグラビヤ内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】１枚のネットシートを底部で折り返して、
表側の折り返し先端が裏側の折り返し先端よりはみ出す
ように表裏２枚に積層された積層ネットシートの側縁を
溶断して形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包
装袋であって、袋体部の上部の開口部の表面ネットシー
ト上縁に沿って厚手のプラスチックシートからなる封口
片の下縁を配して、該下縁を表面ネットシート上縁にヒ
ートシールにより該封口片が袋体部の上縁に固定されて
なり、開口部の裏面ネットシートの上縁の外側に袋体の
幅一杯に配したフイルムテープを該上縁にヒートシール
により固定して前記封口片の当て台を設け、袋体部の側
縁を３mm以上の幅のヒートシールで、表裏２枚のネット
シートとともに該当て台を固定してなることを特徴とす
る商品包装袋。
【請求項２】表面ネットシートと裏面フイルムシートと
を表面ネットシートの上縁が裏面フイルムシートの上縁
よりはみ出すように積層された積層シートの側縁を溶断
して形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包装袋
であって、袋体部の上部の開口部の表面ネットシート上
縁に沿って厚手のプラスチックシートからなる封口片の
下縁を配して、該下縁を表面ネットシート上縁にヒート
シールして、該封口片を袋体部の上縁に固定されてな
り、袋体部の側縁を３mm以上の幅のヒートシールで表裏
２枚のシートを固定してなることを特徴とする商品包装
袋。
【請求項３】裏面ネットシートと表面フイルムシートを
表面フイルムシートの上縁が裏面ネットシートの上縁よ
りはみ出すように積層された積層シートの側縁を溶断し
て形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包装袋で
あって、袋体部の上部の開口部の表面フイルムシート上
縁に沿って厚手のプラスチックシートからなる封口片の
下縁を配して、該下縁を表面フイルムシート上縁にヒー
トシールによって、該封口片が袋体部の上縁に固定され
てなり、開口部の裏面ネットシートの上縁の外側に袋体
の幅一杯に配したフイルムテープを該上縁にヒートシー
ルにより固定して前記封口片の当て台を設け、袋体部の
側縁を３mm以上の幅のヒートシールで、表裏２枚のシー
トとともに該当て台を固定してなることを特徴とする商
品包装袋。
【請求項４】１枚のネットシートを底部で折り返して、
表側の折り返し先端が裏側の折り返し先端よりはみ出す
ように表裏２枚に積層された積層ネットシートの側縁を
溶断して形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包
装袋であって、袋体部の上部の開口部の表面ネットシー
ト上縁に沿って薄手のプラスチックフイルムからなる封
口片の下縁を配して、該下縁を表面ネットシート上縁に
ヒートシールにより該封口片が袋体部の上縁に固定され
てなり、開口部の裏面ネットシートの上縁の外側に袋体
の幅一杯に配したフイルムテープを該上縁にヒートシー
ルにより固定して前記封口片の当て台を設け、袋体部の
側縁を３mm以上の幅のヒートシールで、表裏２枚のネッ
トシートとともに該当て台を固定してなることを特徴と
する商品包装袋。
【請求項５】表面ネットシートと裏面フイルムシートと
を表面ネットシートの上縁が裏面フイルムシートの上縁
よりはみ出すように積層された積層シートの側縁を溶断
して形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包装袋
であって、袋体部の上部の開口部の表面ネットシート上
縁に沿って薄手のプラスチックフイルムからなる封口片
の下縁を配して、該下縁を表面ネットシート上縁にヒー
トシールして、該封口片を袋体部の上縁に固定されてな
り、袋体部の側縁を３mm以上の幅のヒートシールで表裏
２枚のシートを固定してなることを特徴とする商品包装
袋。
【請求項６】裏面ネットシートと表面フイルムシートを
表面フイルムシートの上縁が裏面ネットシートの上縁よ
りはみ出すように積層された積層シートの側縁を溶断し
て形成した袋体部の上部に封口片を有する商品包装袋で
あって、袋体部の上部の開口部の表面フイルムシート上
縁に沿って薄手のプラスチックフイルムからなる封口片
の下縁を配して、該下縁を表面フイルムシート上縁にヒ
ートシールによって、該封口片が袋体部の上縁に固定さ
れてなり、開口部の裏面ネットシートの上縁の外側に袋
体の幅一杯に配したフイルムテープを該上縁にヒートシ
ールにより固定して前記封口片の当て台を設け、袋体部
の側縁を３mm以上の幅のヒートシールで、表裏２枚のシ
ートとともに該当て台を固定してなることを特徴とする
商品包装袋。