JP3047738B2 - 多方向レバースイッチ装置 - Google Patents

多方向レバースイッチ装置

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JP3047738B2
JP3047738B2 JP6176115A JP17611594A JP3047738B2 JP 3047738 B2 JP3047738 B2 JP 3047738B2 JP 6176115 A JP6176115 A JP 6176115A JP 17611594 A JP17611594 A JP 17611594A JP 3047738 B2 JP3047738 B2 JP 3047738B2
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芳和 谷口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多方向に傾倒可能なレ
バーを備えたいわゆるジョイスティック等に利用される
多方向レバースイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスイッチ装置は、例えば、カー
ナビゲーションシステムのコントロール装置において使
用され、例えば、レバーを右側に傾動させることによっ
てモニタ画面に表示されている地図を右方向にスクロー
ルさせ、上側に傾動させることによって地図を上方向に
スクロールさせるように表示状態を変化させるために使
用される。
【0003】そのスイッチ装置の構造は、多方向に傾倒
可能なレバーを備えると共に、レバーの周りに複数個の
スイッチを等間隔にて配設し、そのスイッチをレバーの
傾動操作により押圧させてオン作動させるようになって
いる。
【0004】上述の複数個のスイッチは、図12に示す
ようにマトリクス状に配線されてスイッチマトリクス回
路を構成すると共に、そのスイッチマトリックス回路が
周知のリモコン用IC1の入力端子R1 〜R5 に接続さ
れている。
【0005】このリモコン用IC1は、タイミング信号
をスイッチマトリックス回路に出力する2個の出力端子
T1 ,T2 を有し、タイミング信号t1 ,t2 の時にデ
ータ入力端子R1 〜R5 に入力されるパラレル信号をシ
リアル信号に変換して図示しない送信用端子から出力す
る機能を有する。スイッチマトリックス回路は、タイミ
ング信号t1 ,t2 を受けたときにオン作動しているス
イッチに応じてリモコン用IC1のデータ入力端子R1
〜R5 群にパラレルデータを与え、押されたスイッチと
データビットとの関係は例えば表1に示すように割り付
けられていた。
【0006】 表1においては、レバーを上側に傾動して上側に位置す
るスイッチが押された状態で、タイミング信号出力端子
T1 からタイミング信号t1 が出力されれば、リモコン
用IC1の入力端子R1 〜R5 にスイッチマトリクス回
路からデータ”10000”が出力されることを示して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のス
イッチ装置においては、レバーが多方向に傾動可能であ
るため、レバーの傾動方向によっては互いに隣合うスイ
ッチが同時にオン作動してしまうことがある。
【0008】しかるに、従来のスイッチマトリックス回
路では、オン作動したスイッチ群とリモコン用IC1に
与えられるデジタルデータとの関係を表1のように設定
していたから、例えば、上側に位置するスイッチと左上
側に位置するスイッチが同時に押されたとすれば、出力
端子T1 からのタイミング信号t1 の出力時にスイッチ
マトリクス回路からはデータ”10001”が出力され
てしまう。しかし、このデータは、表1から明らかなよ
うに予め定義されていないから、結局、送信用端子から
出力されるデータコードは認識されず、地図はどの方向
にもスクロールしないという現象が起きてしまう。
【0009】また、上側に位置するスイッチと右上側に
位置するスイッチとが同時に押されたとすれば、タイミ
ング信号t1 の出力時にはデータ”10000”が出力
され、t2 の出力時にはデータ”00001”が出力さ
れる。すると、上側のスイッチが押されたことを知らせ
るデータコードと右上側であることを知らせるデータコ
ードとが出力されるため、どちらのスイッチが押された
かを確定することができずスクロール方向が定まらな
い。
【0010】上記不具合を防止するために、スイッチを
レバーの上下左右に4個配設し、上側と右側に位置する
スイッチが同時に押されれば右上方向であるとするデー
タを出力するように構成することが考えられるが、この
構成の場合には上下左右方向に傾動させてそれぞれのス
イッチを押すためのストロークと、斜めに傾動させて例
えば上側と右上側に位置するスイッチとを同時に押す場
合のストロークとにはどうしても差が生じてしまい、レ
バーの操作性が良くないという問題が生じる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は互いに隣合うスイッチが同時に押された
としてもどちらか一方に決定することができ、それでい
てレバーの操作性の良い多方向レバースイッチ装置。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多方向レバースイッチ装置 は、多方向に
傾動可能なレバーと、このレバーの傾動方向に応じて作
動する複数のスイッチを含んで構成されるスイッチマト
リクス回路とを備えて、レバーの傾動方向に応じてどの
スイッチが作動したかを示すデジタルデータがスイッチ
マトリクス回路から出力されるようにしたものにおい
て、スイッチマトリクス回路を、1つの傾動方向に対応
するスイッチが作動した時に出力されるデジタルデータ
は、前記1つの傾動方向に対して両隣となる関係の傾動
方向に対応するスイッチが作動した時に出力される各デ
ジタルデータの論理和となるように構成することによ
り、レバーが前記1つの傾動方向と前記両隣となる関係
の傾動方向との中間方向に傾動されて2つのスイッチが
同時に作動したときには、前記1つの傾動方向に対応し
たスイッチが作動した時に出力されるデジタルデータが
スイッチマトリクス回路から出力されることを特徴とす
る(請求項1の発明)。
【0013】この1つの傾動方向に対応するスイッチ
は、2回路3接点を備え同時に2つの回路が開閉される
2回路スイッチであって、1つの傾動方向に対して両隣
となる関係の傾動方向に対応するスイッチは1回路2接
点を備えた1回路スイッチであり、2回路スイッチの2
つの回路がそれぞれ1回路スイッチの回路と並列となる
ように配線されていてもよい(請求項2の発明)。
【0014】さらに、1つの傾動方向に対応するスイッ
チは、その1つ傾動方向に対して両隣となる関係の傾動
方向に対応するスイッチよりも頻繁に作動される方向に
対応して割り当てることが好ましい(請求項3の発
明)。
【0015】また、多方向に傾動可能なレバーと、この
レバーを取り巻く位置に設けた複数個のスイッチと、レ
バーの傾動と連動して変位するように設けられそのレバ
ーの傾動に基づいて所定の作動ストロークだけ変位した
ときにスイッチのいずれかを作動させる作動部とを備え
ると共に、複数のスイッチがマトリクス状に配線された
スイッチマトリクス回路を備え、レバーの傾動方向に応
じてどのスイッチが作動したかを示すデジタルデータが
スイッチマトリクス回路から出力されるようにしたもの
において、スイッチマトリクス回路を、1つの傾動方向
に対応するスイッチが作動した時に出力されるデジタル
データは、前記1つの傾動方向に対して両隣となる関係
の傾動方向に対応するスイッチが作動した時に出力され
る各デジタルデータの論理和となるように構成すること
により、レバーが前記1つの傾動方向と前記両隣となる
関係の傾動方向との中間方向に傾動されて2つのスイッ
チが同時に作動したときには、前記1つの傾動方向に対
応したスイッチが作動した時に出力されるデジタルデー
タがスイッチマトリクス回路から出力されるようにする
と共に、前記1つの傾動方向に対応するスイッチの作動
ストロークを、前記1つの傾動方向に対して両隣となる
関係の傾動方向に対応するスイッチの作動ストロークよ
り長くなるように構成することができる(請求項4の発
明)。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、1つの方向にレ
バーを傾動してそれに対応する1つのスイッチが作動す
ると、その1つのスイッチの両隣に位置するスイッチが
作動した時に出力される各デジタルデータとの論理和で
あるデジタルデータが出力される。
【0017】例えば、レバーの傾動方向とスイッチマト
リックス回路からのデジタルデータとを次の表2に示す
ように設定したとすると、上側に位置するスイッチが作
動した時には”1100”が出力され、左上側に位置す
るスイッチが作動した時には”1000”が出力され、
また、右上側に位置するスイッチが作動した時には”0
100”が出力される。
【0018】 ここで、上方向に対して左上方向及び右上方向は両隣と
なる関係にあり、上方向に割り振られたデータ”110
0”は、左上方向に割り振られたデータ”1000”
と、右上方向に割り振られたデータ”0100”との論
理和の関係になっている。
【0019】このため、仮に、上側と左上側との中間方
向にレバーが傾動されて、上側と左上側に位置するスイ
ッチが同時に作動したときには、上側のスイッチが押さ
れた時に出力されるデータ”1100”と左上側のスイ
ッチが押された時に出力されるデータ”1000”とが
同時に出力されるが、d1ビットが同じであるため結
局、データ”1100”がスイッチマトリクス回路から
出力されることとなる。従って、上側のスイッチと左上
側のスイッチとが同時に押されれば、上側のスイッチが
押されたものとみなされて異常な動作を招くことがな
い。また、上側と右上側との中間方向にレバーが傾動さ
れたときには、上述と同様にして上側のスイッチが押さ
れたものとみなされて異常な動作を招くことがない。
【0020】なお、本発明で言う論理和とは広義の論理
和を意味しており、正論理では狭義の論理和と同義であ
るが、負論理では狭義の論理積と同義となる。例えば、
左上側に位置するスイッチが押された時に出力されるデ
ータが負論理の”0111”であって、右上側に位置す
るスイッチが押された時に出力されるデータが”101
1”であれば、上側に位置するスイッチが押された時に
出力されるデータは上記各データの狭義の論理積であ
る”0011”であってもよい。
【0021】請求項2記載の発明によれば、2回路3接
点を備えた2回路スイッチがレバーを傾動することによ
って押されれば、その2つの回路は同時にオン状態とな
る。この時、2つの回路がそれぞれ両隣に位置する1回
路スイッチの1つの回路と並列に配線されているため、
2回路3接点のスイッチがオン状態となった場合には、
両隣に位置する1回路スイッチが同時に押されたと同じ
状態となる。
【0022】ところで、請求項1の構成とすると、2つ
のスイッチの中間方向にレバーを傾動して両スイッチを
同時に作動させたとしても、常に、優先された1つの傾
動方向に対応するスイッチが押されたとみなされる。こ
のことは上述の通りに安定動作が保証されることを意味
するが、その反面、優先されている傾動方向に対応する
スイッチの作動領域が広がり、その分、他の傾動方向に
対応するスイッチの作動領域が狭くなることにもなる。
このような操作特性は、方向によって操作される頻度が
異なる用途のスイッチに適用する場合には、その頻繁に
操作される方向を作動領域が広くなるスイッチに割り当
てることができて都合がよい(請求項3の発明)。しか
し、かかる事情がなく、各方向の作動領域を例えば均等
に割り当てたいような用途の場合には、不都合を生ずる
ことがある。
【0023】一方、レバーを任意の方向に傾動すると、
作動部が所定の作動ストロークだけ変位したときに、こ
れに対応するスイッチが作動する。ここで、各スイッチ
に対する作動ストロークが同じである場合には、隣合う
スイッチ間に向けてレバーを傾動すれば、例えば上側の
スイッチと右上側のスイッチが作動部によって同時に押
し下げられる。このときどちらのスイッチが作動するか
は、レバーを傾動させた方向によって決まり、上側のス
イッチと右上側のスイッチの中間位置よりも上側寄りに
傾動させれば、上側のスイッチが先に作動してこれが有
効になり、中間位置よりも右上側寄りに傾動させれば、
右上側のスイッチが先に作動してこれが有効になるので
ある。このように、各スイッチに対して作動ストローク
が同じであるような場合には、隣合うスイッチの中間位
置を境界として作動領域は同じになる。
【0024】しかし、互いに隣合うスイッチのうち一方
のスイッチに対する作動ストロークが他方のスイッチに
対する作動ストロークより短い場合には、両スイッチの
中間位置方向にレバーを傾動すると、必ず作動ストロー
クの短い一方のスイッチが先に作動してこれが有効とな
る。 従って、各スイッチの作動ストロークが同じであ
るような場合には、各スイッチの作動領域は同じとなる
が、隣合うスイッチに対して作動ストロークが異なるよ
うな場合には、作動ストロークの短いものに対しては作
動領域は広がり、長いものに対しては狭まる。請求項4
の発明はかかる事情に基づき完成された。請求項4の構
成では、両隣のスイッチの出力信号の論理和となるよう
に設定されたスイッチの作動ストロークをそれらの両隣
に位置するスイッチの作動ストロークよりも長く設定し
ているから、優先されている傾動方向に対応するスイッ
チの作動領域が広がる傾向を打ち消すことになる。
【0025】
【発明の効果】上述したように、本発明の多方向レバー
スイッチ装置によれば、隣合うスイッチが同時に作動し
たとしても、一方のスイッチのみが押されたものとみな
されることになるので、異常な動作を招くことがなくな
る。また、各方向のストロークを同様に設定できるか
ら、レバーの操作性が良くなるという効果を奏する。
【0026】また、請求項2の構成によれば、上記効果
に加えて、2回路スイッチを利用してデータの論理和状
態を作るから、回路が簡単になり、さらに、請求項3の
構成によれば、隣合うスイッチが同時に押された時に、
必ず頻度の高い方のスイッチが押されたものとみなされ
るため、違和感なく操作することができるという効果が
得られる。
【0027】請求項4の発明によれば、1つの傾動方向
に対応するスイッチが作動したときに出力されるデジタ
ルデータを両隣に位置するスイッチが押されたときに出
力されるデジタルデータの論理和となるように構成して
も、1つの傾動方向に対応するスイッチの作動ストロー
クをその両隣に位置するスイッチの作動ストロークより
長くすることにより、各スイッチに対する作動領域を均
一にできるので、各スイッチの作動する頻度が同じであ
るような場合には操作感覚を損なわずに操作することが
できる。
【0028】
【実施例】
<第1実施例>以下、本発明をカーナビゲーションシス
テムのコントロール装置に利用されるジョイスティック
スイッチに適用した一実施例について図1乃至図5を参
照して説明する。
【0029】まず、ジョイスティックスイッチの機械的
構造を説明する。浅い盆状をなす方形のケース1内に
は、方形のプリント基板2が設けられており、その表面
には後述するようにしてセットスイッチ3と、このセッ
トスイッチ3を中心とする円周上に45°の等角度間隔
を空けて位置する8個のセレクトスイッチ4群とが構成
され、さらに、後述する赤外線リモートコントロールの
送信機用のリモコンIC(株式会社東芝製 TC914
8P)5等の多数の電子部品が配置されている。
【0030】プリント基板2上には、上述したセットス
イッチ3を構成するために2個の固定接触子6が形成さ
れ、また、セレクトスイッチ4を構成するために2個又
は3個の固定接触子7が配置されている。この配置パタ
ーンについては後に詳述する。
【0031】また、プリント基板2の表面には、電気絶
縁性及び弾力性を有するゴム製のスイッチカバー8が固
着されており、上記した固定接触子6、7の各々と対応
する合計9カ所の位置に、常にはプリント基板2の表面
から離間するように膨出したスイッチ作動部9が形成さ
れている。各スイッチ作動部9は、スイッチカバー8の
表面から各固定接触子6、7を囲むようにテーパ筒状に
立ち上がった肉薄の弾性立上り部9aと、この弾性立上
り部9aの突出端に位置する円形の頭部9bとからなっ
ており、この頭部9bの裏面には、導電性を有するゴム
材料からなる円板形の短絡子10が固着されている。そ
して、頭部9bが押されると弾性立上り部9aの弾性変
形を伴いつつ短絡子10を各固定接触子6、7に接触さ
せ、もって各固定接触子間を導通状態にするようになっ
ている。また、頭部9bへの押圧が解除されると、弾性
立上り部9aの弾性復元力によって短絡子10が固定接
触子6、7から離間する非作動状態に復帰するようにな
っている。
【0032】スイッチカバー8の上には、8個のセレク
トスイッチ4群を取り囲む形状の円形をなすベース11
が位置決め状態で固定され、ここに円筒形の規制用立上
り部12が一体に形成されている。ベース11の底板部
13にはセレクトスイッチ4と対応する8カ所の位置
に、底板部13の裏面を凹ませることによって各スイッ
チ作動部9との干渉を回避する逃がし部13aが形成さ
れていると共に、その逃がし部13aの中空内から底板
部13の表面に連通する案内孔13bが形成されてい
る。案内孔13bには、基端に鍔部が形成された作動ピ
ン14が、その先端を底板部13の表面側へ突出させた
状態でプリント基板2に対する直角方向の移動を自由に
嵌装されている。この作動ピン14は、常には、スイッ
チ作動部9の弾性立上り部9aの弾性復元力によってそ
の頭部9bで押されて、先端を上方に最も突出させた状
態に保持されている。
【0033】また、底板部13の中心には、セットスイ
ッチ3を囲むように開口する方形の貫通孔13cが形成
されており、貫通孔13c内には、四角筒状の軸受ブラ
ケット15が支軸13dによって回動可能に支持されて
いる。さらに、この軸受ブラケット15には、軸受ブラ
ケット15が回動可能に支持される軸線と直交する軸線
にて傾動ホルダ16が支軸16cにて回動可能に支持さ
れている。これによって、傾動ホルダ16は互いに直交
する二軸にて支持されることとなり、任意の方向に傾動
可能となる。さらに、この傾動ホルダ16の外周にはフ
ランジ部16aが形成されており、傾動ホルダ16がプ
リント基板2に対して垂直となっている中立状態におい
て、ベース11に嵌装した8本の作動ピン14の先端の
全てに同時に当接すると共に、傾動ホルダ16が傾動す
ると、その傾動方向に応じて8本の作動ピン14のいず
れかがフランジ部16aによって押されて、作動ピン1
4に当接しているスイッチ作動部9が弾性立上り部9a
の弾力に抗してプリント基板2側へ移動するようになっ
ている。
【0034】傾動ホルダ16には、その長さ方向に沿っ
て先端面から基端面に達するように貫通する支持孔16
bが形成されており、その支持孔16bには操作レバー
17の脚部17aが嵌入されている。これにより、操作
レバー17は傾動ホルダ16に対して脚部17aの長さ
方向の移動を自由に、且つ、その長さ方向を軸とする回
転を不能に支持され、また、操作レバー17は傾動ホル
ダ16と一体となって傾動するようになっている。さら
に、操作レバー17は、その脚部17aに外嵌されて装
着した圧縮コイルばねからなる戻しバネ18によって常
に上方に付勢されている。
【0035】前記ケース1には、上記の各構成部材を覆
うようにカバー23が被せられて固定され、このカバー
23の正面にはベース11と同心の円形をなして操作レ
バー17の摘み部17bよりも大径の窓孔23aが形成
されており、この窓孔23aからは摘み部17bが露出
している。
【0036】次にセレクトスイッチ4に係る固定接触子
7の配置パターンについて述べると、等角度間隔で配置
された8個のセレクトスイッチ4群のうち、上下左右の
4方向(操作レバー17の傾動方向をいう。以下同じ)
に対応するセレクトスイッチ19は、円を三等分した形
態の3個の固定接触子19a,19b,19cを備えて
おり、セレクトスイッチ19とセットスイッチ3とを結
ぶ線に対して両側に対称に2個の固定接触子19a、1
9bが配置され、その各固定接触子19a、19bの外
周側にはもう1つの固定接触子19cが配置されてい
る。これらの固定接触子19a,19b,19cは前記
短絡子10と共に固定接触子19cを共通線路とする2
回路3接点のスイッチを構成する。また、上記した4個
のセレクトスイッチ19の間に位置する4個のセレクト
スイッチ20は、斜めに延びる上右、下右、下左及び上
左の4方向に対応しており、それぞれ2個の固定接触子
20a、20bを備えており、前記短絡子10と共に1
回路2接点のスイッチを構成する。
【0037】さて、次に電気的構成について述べるに、
上記8個のセレクトスイッチ19、20は図5に示すよ
うにマトリクス状に配線されて、スイッチマトリクス回
路21を構成し、リモコンIC5と結線されている。
【0038】リモコンIC5は、パラレルなデジタルデ
ータを入力することができる6ビットの入力端子K1〜
K6(本実施例ではK1〜K4を使用)を備えており、
ここから入力されるデジタルデータを内部の図示しない
変換回路によりシリアルなデータコードに変換して送信
端子Txから出力するものである。また、入力端子K1
〜K6がデジタルデータの入力を許容できることを示す
出力端子T1〜T3(本実施例ではT1を使用)が設け
られており、それぞれ一定のタイミングにて論理値”
1”のタイミング信号t1 〜t3 (本実施例ではt1を
使用)が出力される。さらに、リモコンIC5は、各内
部回路におけるタイミングを図るために内部に図示しな
いクロック生成回路が設けられており、外部にてセラミ
ック振動子22と結線されている。
【0039】次に、スイッチマトリクス回路21につい
て説明する。上方向のセレクトスイッチ19の内周側に
位置する一方の固定接触子19aは、左上方向のセレク
トスイッチ20の1つの固定接触子20aと共にリモコ
ンIC5のデータ入力端子K1と結線され、他方の固定
接触子19bは、右上方向のセレクトスイッチ20の1
つの固定接触子20aと共にデータ入力端子K2と結線
されている。さらに、外周側に位置する固定接触子19
cは、左上方向及び右上方向のセレクトスイッチ20、
20の各もう1つの固定接触子20b、20bと共にリ
モコンIC5の出力端子T1に結線されている。これに
よって、上側に位置するセレクトスイッチ19の各スイ
ッチ回路はそれぞれ両隣に位置するセレクトスイッチ2
0、20のスイッチ回路と並列となるように配線される
こととなる。さらに、残りの下左右方向のセレクトスイ
ッチ19も、上記同様にそれぞれ両隣に位置するセレク
トスイッチ20と各スイッチ回路が並列となるように配
線されている。
【0040】次に、本実施例の作用について述べる。中
立状態にある操作レバー17の摘み部17bを上方向に
傾けると、操作レバー17及び傾動ホルダ16が傾動し
てそのフランジ部16aが傾動方向に位置する作動ピン
14を押し込み、この作動ピン14に押されて弾性変形
したスイッチ作動部9の短絡子10が図3に示すように
上側に位置するセレクトスイッチ19の固定接触子19
a、19b、19cに接触し、内周側に位置する2つの
固定接触子19a、19bと外周側に位置する固定接触
子19cとが短絡されて導通し、そのぞれのスイッチ回
路がON状態となる。
【0041】そして、リモコンIC5の端子T1からタ
イミング信号t1 (”1”)が出力されれば、上側に位
置するセレクトスイッチ19の固定接触子19a、19
bから論理値”1”が出力され、リモコンIC5の入力
端子K1、K2に入力される。この時、何も入力されて
いない入力端子K3、K4は、リモコンIC5内で抵抗
によってプルダウンされているため”0”となり、リモ
コンIC5の入力端子K1〜K4にはデジタルデータ”
1100”が入力されることとなる。そして、リモコン
IC5に入力されたデータは、上側に位置するセレクト
スイッチ19が押されたことを知らせるためのシリアル
なデータコードに変換されて送信端子Txから出力され
バッファ24を介して送信される。同様に、他のセレク
トスイッチ19、20が押された時にも、それぞれデジ
タルデータが出力され、その関係は表2に示した通りで
ある。
【0042】ここで、操作レバー17は任意の方向に傾
動可能であるため、傾動方向によっては、隣合う2つの
セレクトスイッチ19、20が同時に押されることがあ
る。例えば、上方向のセレクトスイッチ19と左上方向
のセレクトスイッチ20とが同時に押された場合には、
上方向に位置するセレクトスイッチ19が押されたこと
によりデジタルデータ”1100”が、左上方向に位置
するセレクトスイッチ20が押されたことによりデジタ
ルデータ”1000”が出力されるが、この場合にはd
1ビットがどちらも”1”であるので、結局スイッチマ
トリクス回路21からは上方向のセレクトスイッチ19
が押されたことを示すデジタルデータ”1100”が出
力されることとなる。従って、上方向のセレクトスイッ
チ19と左上方向のセレクトスイッチ20とが同時に押
されれば、上方向のセレクトスイッチ19が押されたも
のとみなされ、2つのセレクトスイッチが押されたもの
とみなされたりせずに異常な動作を招くことがない。ま
た、上方向と右上方向との中間方向に操作レバー17が
傾動され、上方向と右上方向に位置するセレクトスイッ
チ19、20が同時に押されれば、上述と同様にしてデ
ジタルデータ”1100”が出力され、上方向のセレク
トスイッチ19が押されたものとみなされて異常な動作
を招くことがない。
【0043】上述したように、本実施例によれば、隣合
うセレクトスイッチ19、20が同時に押されたとして
も、一方のセレクトスイッチ19のみが押されたものと
みなされることになるので、異常な動作を招くことがな
くなる。また、各方向のストロークを同様に設定できる
から、操作レバー17の操作性が良くすることもでき
る。
【0044】また、2回路3接点を備えたセレクトスイ
ッチ19を利用してデジタルデータの論理和状態を作る
から、回路が簡単になり、さらに、隣合うセレクトスイ
ッチ19、20が同時に押された時に、必ず頻度の高い
方のセレクトスイッチである上下左右方向に位置するセ
レクトスイッチ19が押されたものとみなされるため、
違和感なく操作することができる。
【0045】<第2実施例>以下、本発明の第2実施例
について図6乃至図8を参照して説明する。本実施例と
第1実施例との相違点は、第1実施例では傾動ホルダが
傾動してから短絡子を固定接触子に接触させるまでのフ
ランジ部の作動ストロークを、各セレクトスイッチに対
して同一となるように構成したが、本実施例では”
上”、”下”、”左”、”右”に位置するセレクトスイ
ッチに対する作動ストロークをその両隣である”右
上”、”右下”、”左上”、”左下”に位置するセレク
トスイッチに対する作動ストロークより長くなるように
構成したところにある。その他、スイッチマトリクス回
路等については同一であるため、同一部分には同一符号
を付し、ここでは説明を省略する。
【0046】図6に示すように、傾動ホルダ31のフラ
ンジ部32下面には、”上”、”下”、”左”、”右”
に位置するセレクトスイッチ33に対応する位置に凹部
32aが形成されている。これにより、図7に示すよう
に、傾動ホルダ31が中立状態において、例えば”上”
に位置するセレクトスイッチ33(図中右側)の作動ピ
ン34上端部とフランジ部32との間に一定の間隙が設
けられる。また、”右上”に位置するセレクトスイッチ
35(図中左側)の作動ピン36上端部は、第1実施例
同様フランジ部32の下面に当接する。
【0047】さて、操作レバーを中立状態から”右上”
方向に傾動すると、操作レバーの傾動と共に直ちに作動
ピン36が傾動ホルダ31のフランジ部32によって押
される。これは作動ピン36の上端部がフランジ部32
の下面に当接しているためである。そして、さらに、操
作レバーを傾動すれば、第1実施例同様に、スイッチ作
動部37が弾性変形して短絡子38が固定接触子39に
接触し、固定接触子39は導通状態となる。
【0048】次に、操作レバーを”上”方向に傾動する
と、傾動ホルダ31は上記同様に傾動するが、作動ピン
34とフランジ部32との間に一定の間隙が設けられて
いるため、作動ピン34は操作レバーの傾動と共に直ち
にフランジ部32によって押されるのではなく、操作レ
バーが所定の傾動角度となった後に押される。そして、
さらに操作レバーを傾動すれば、スイッチ作動部37は
弾性変形して短絡子38が固定接触子39に接触し、固
定接触子39は導通状態となる。
【0049】ここで、操作レバーが中立状態から傾動し
て短絡子38が固定接触子39に接触するまでの、フラ
ンジ部32における作動ストロークを観察してみると、
操作レバーを”右上”方向に傾動した場合に比べ、”
上”方向に傾動した場合の方が作動ストロークは長くな
る。これは、”右上”に位置するセレクトスイッチ35
の作動ピン36が傾動ホルダ31の傾動と共に押される
のに対して、”上”に位置するセレクトスイッチ33の
作動ピン34は凹部32aによる間隙分だけ押されるの
が遅れるためである。
【0050】このため、例えば、”上”と”右上”に位
置するセレクトスイッチ33、35のほぼ中間方向に操
作レバーを傾動したとすると、まず、”右上”に位置す
る作動ピン36がフランジ部32によって押され、その
後、”上”に位置する作動ピン34が押されることとな
る。そして、”右上”に位置する作動ピン36はスイッ
チ作動部37を弾性変形させて短絡子38を固定接触子
39に接触させるが、”上”に位置する作動ピン34は
スイッチ作動部37を僅かに弾性変形するだけで、先に
押された作動ピン36によってその動きが規制されるた
め短絡子38が固定接触子39に接触することはない。
【0051】即ち、”上”と”右上”に位置するセレク
トスイッチ33、35のほぼ中間方向に操作レバーを傾
動した場合には、”右上”に位置するセレクトスイッチ
35が作動し、”上”に位置するセレクトスイッチ33
は作動しないこととなる。従って、図8に示すよう
に、”上”に位置するセレクトスイッチ33に対する作
動領域Aは”右上”に位置するセレクトスイッチ35に
対する作動領域Bより狭くなる。
【0052】また、作動領域Aと、作動領域Bとの境界
付近においては隣合う2つのセレクトスイッチ33、3
5が同時に押されて作動することがある不確定領域C
(図中斜線領域)となる。この不確定領域Cにおいて
は、第1実施例同様に、”上”に位置するセレクトスイ
ッチ33が押されたときに出力されるデジタルデータは
両隣である”右上”と”左上”に位置するセレクトスイ
ッチ35が押されたときに出力されるデジタルデータの
論理和となっていることから、必ず”上”に位置するセ
レクトスイッチ33が優先して作動したとみなされる。
【0053】ところで、第1実施例の構成とすると、2
つのセレクトスイッチの中間方向に操作レバーを傾動し
て両セレクトスイッチを同時に作動させたとしても、常
に、優先された1つの傾動方向に対応するセレクトスイ
ッチが押されたとみなされる。このことは第1実施例で
述べたように安定動作が保証されることを意味するが、
その反面、優先されている傾動方向に対応するセレクト
スイッチの作動領域が広がり、その分、他の傾動方向に
対応するセレクトスイッチの作動領域が狭くなることに
もなる。このような操作特性は、方向によって操作され
る頻度が異なる用途のセレクトスイッチに適用する場合
には、その頻繁に操作される方向を作動領域が広くなる
セレクトスイッチに割り当てることができて都合がよ
い。しかし、かかる事情がなく、各方向の作動領域を例
えば均等に割り当てたいような用途の場合には、不都合
を生ずることがある。
【0054】しかし、本実施例では、優先されている傾
動方向に対応するセレクトスイッチである”上”に位置
するセレクトスイッチ33の作動ストロークをその隣に
位置する”右上”のセレクトスイッチ35の作動ストロ
ークよりも長く設定することにより、上述した通り”
上”に位置するセレクトスイッチ33の作動領域は狭め
られ、”右上”に位置するのセレクトスイッチ35の作
動領域が広げられことから、優先されている傾動方向に
対応するセレクトスイッチである”上”のセレクトスイ
ッチ33の作動領域が広がる傾向を打ち消すことにな
る。
【0055】従って、不確定領域における安定動作を保
証するために、1つの傾動方向に対応するセレクトスイ
ッチ33が作動したときに出力されるデジタルデータを
両隣に位置するセレクトスイッチ35が押されたときに
出力されるデジタルデータの論理和となるように構成し
ても、各セレクトスイッチ33、35に対する作動領域
を均一にできるので、各セレクトスイッチ33、35の
作動する頻度が同じであるような場合には操作感覚を損
なわずに操作することができる。
【0056】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば次のように変形して実施することも
可能であり、これらも本発明の技術的範囲に含まれる。 (イ)上記第2実施例では、傾動ホルダ31のフランジ
部32下面に凹部32aを形成することにより、各セレ
クトスイッチ33、35に対する作動ストロークを異な
らせる構成であったが、以下のように構成してもよい。
なお、上記実施例と同一部分については同一符号を付し
て説明を省略する。
【0057】a.図9に示すように、”上”、”
下”、”左”、”右”に位置するセレクトスイッチ41
(図中右側)における作動ピン42の長さを、”右
上”、”右下”、”左上”、”左下”に位置するセレク
トスイッチ43(図中左側)における作動ピン44の長
さより短くする。これにより、”上”等に位置するセレ
クトスイッチ41の作動ピン42の上端部とフランジ部
45の下面との間には一定の間隙が設けられる。そし
て、操作レバーを例えば、”上”方向に傾動する場合に
は、作動ピン42は操作レバーの傾動と共に直ちにフラ
ンジ部45によって押されることはなく、僅かに傾動し
てから押される。従って、操作レバーの傾動と共に作動
ピン44が押される例えば、”右上”に位置するセレク
トスイッチ43に比べ、”上”に位置するセレクトスイ
ッチ41に対する作動ストロークは上記実施例と同様に
長くなる。
【0058】b.図10に示すように、”右上”、”右
下”、”左上”、”左下”に位置するセレクトスイッチ
51(図中左側)において、スイッチ作動部52の頭部
裏面52aの肉厚を、”上”、”下”、”左”、”右”
に位置するセレクトスイッチ53(図中右側)における
スイッチ作動部54の頭部裏面54aの肉厚より増して
短絡子55と固定接触子56との距離を”上”等に位置
するセレクトスイッチ53におけるものより短くする。
【0059】これにより、例えば、操作レバーを”右
上”方向に傾動すると、”右上”に位置するセレクトス
イッチ51の作動ピン57はフランジ部58によって押
されるが、僅かに押されるだけで短絡子55と固定接触
子56とが接触するため、その作動ストロークは例え
ば”上”方向に傾動した場合のセレクトスイッチ53に
対するものより短くなる。結局、”上”に位置するセレ
クトスイッチ53の作動ストロークは”右上”に位置す
るセレクトスイッチ51の作動ストロークより長くな
る。
【0060】c.図11に示すように、”上”、”
下”、”左”、”右”に位置するセレクトスイッチ61
(図中右側)において、スイッチ作動部62の頭部62
aの肉厚を、”右上”、”右下”、”左上”、”左下”
に位置するセレクトスイッチ63(図中左側)における
スイッチ作動部64の頭部64aの肉厚より減らし、作
動ピン65とフランジ部66との間に間隙を設ける。
【0061】これにより、例えば操作レバーを”上”方
向に傾動した場合には、作動ピン65は直ちにフランジ
部66によって押されるのではなく、僅かに傾動してか
ら押されるため、その作動ストロークは傾動と共に作動
ピン65が押される例えば、”右上”に位置するセレク
トスイッチ63の作動ストロークより長くなる。
【0062】(ロ)上記各実施例においては、環状領域
上に配置したセレクトスイッチの数が8個である場合に
ついて説明したが、本発明は、スイッチの数が8個以外
の他の個数である場合にも適用することができるのもの
である。その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例
に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で
種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す分解斜視図
【図2】同実施例における非作動状態の断面図
【図3】同実施例における操作レバーを傾動操作した状
態の断面図
【図4】同実施例における各固定接触子を示す基板の上
面図
【図5】同実施例におけるスイッチマトリクス回路を示
す回路図
【図6】第2実施例における傾動ホルダの下面を示す斜
視図
【図7】同実施例における隣合うセレクトスイッチを示
す縦断面図
【図8】同実施例における作動領域を示す平面図
【図9】作動ピンの長さを異ならせた他の実施例におけ
る隣合うセレクトスイッチを示す縦断面図
【図10】スイッチ作動部の頭部裏面の肉厚を異ならせ
た他の実施例における隣合うセレクトスイッチを示す縦
断面図
【図11】スイッチ作動部の頭部の肉厚を異ならせた他
の実施例における隣合うセレクトスイッチを示す縦断面
【図12】従来のスイッチマトリクス回路を示す回路図
【符号の説明】
17…操作レバー 19…セレクトスイッチ(2回路スイッチ) 20…セレクトスイッチ(1回路スイッチ) 21…スイッチマトリクス回路 32…フランジ部(作動部) 33…セレクトスイッチ(1つの傾動方向に対応するス
イッチ) 35…セレクトスイッチ(両隣となる関係の傾動方向に
対応するスイッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 25/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多方向に傾動可能なレバーと、このレバ
    ーの傾動方向に応じて作動する複数のスイッチを含んで
    構成されるスイッチマトリクス回路とを備えて、前記レ
    バーの傾動方向に応じてどのスイッチが作動したかを示
    すデジタルデータが前記スイッチマトリクス回路から出
    力されるようにしたものにおいて、 前記スイッチマトリクス回路を、1つの傾動方向に対応
    するスイッチが作動した時に出力されるデジタルデータ
    は、前記1つの傾動方向に対して両隣となる関係の傾動
    方向に対応するスイッチが作動した時に出力される各デ
    ジタルデータの論理和となるように構成することによ
    り、前記レバーが前記1つの傾動方向と前記両隣となる
    関係の傾動方向との中間方向に傾動されて2つのスイッ
    チが同時に作動したときには、前記1つの傾動方向に対
    応したスイッチが作動した時に出力されるデジタルデー
    タが前記スイッチマトリクス回路から出力されることを
    特徴とする多方向レバースイッチ装置 。
  2. 【請求項2】 前記1つの傾動方向に対応するスイッチ
    は、2回路3接点を備え同時に2つの回路が開閉される
    2回路スイッチであって、前記1つの傾動方向に対して
    両隣となる関係の傾動方向に対応するスイッチは1回路
    2接点を備えた1回路スイッチであり、前記2回路スイ
    ッチの2つの回路がそれぞれ前記1回路スイッチの回路
    と並列となるように配線されていることを特徴とする請
    求項1記載の多方向レバースイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記1つの傾動方向に対応するスイッチ
    は、その1つ傾動方向に対して両隣となる関係の傾動方
    向に対応するスイッチよりも頻繁に作動される方向に対
    応して割り当てられていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の多方向レバースイッチ装置。
  4. 【請求項4】 多方向に傾動可能なレバーと、このレバ
    ーを取り巻く位置に設けた複数個のスイッチと、前記レ
    バーの傾動と連動して変位するように設けられそのレバ
    ーの傾動に基づいて所定の作動ストロークだけ変位した
    ときに前記スイッチのいずれかを作動させる作動部とを
    備えると共に、前記複数のスイッチがマトリクス状に配
    線されたスイッチマトリクス回路を備え、前記レバーの
    傾動方向に応じてどのスイッチが作動したかを示すデジ
    タルデータが前記スイッチマトリクス回路から出力され
    るようにしたものにおいて、 前記スイッチマトリクス回路を、1つの傾動方向に対応
    するスイッチが作動した時に出力されるデジタルデータ
    は、前記1つの傾動方向に対して両隣となる関係の傾動
    方向に対応するスイッチが作動した時に出力される各デ
    ジタルデータの論理和となるように構成することによ
    り、前記レバーが前記1つの傾動方向と前記両隣となる
    関係の傾動方向との中間方向に傾動されて2つのスイッ
    チが同時に作動したときには、前記1つの傾動方向に対
    応したスイッチが作動した時に出力されるデジタルデー
    タが前記スイッチマトリクス回路から出力されるように
    すると共に、 前記1つの傾動方向に対応するスイッチの作動ストロー
    クを、前記1つの傾動方向に対して両隣となる関係の傾
    動方向に対応するスイッチの作動ストロークより長くな
    るように構成したことを特徴とする多方向レバースイッ
    チ装置。
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