JP3047452B2 - インクジェット記録用インク - Google Patents
インクジェット記録用インクInfo
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- ink jet
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Description
印写装置に用いるインクジェット記録用インクに関す
る。
は、臭気・安全性等の面から水性インクが主流をしめて
おり、各種の水溶性染料を水または水と水溶性有機溶剤
の混合溶剤に溶解させ、必要により各種添加剤が添加さ
れた溶解系インクが現在使用されている。これらのイン
クジェット記録の長所としては、直接記録であるためプ
ロセスが簡単である、無騒音である、カラー化が容易で
ある、高速記録が可能である、普通紙が使用できるため
低ランニングコストである、微小インク滴を吐出させる
ため高解像度の記録が可能である等の優れた特徴を有し
ており、将来が注目されている。
が得られない。
品質が得られない。
2号公報には、強塩基物質を添加し高pH(ペーハー)と
し普通紙の耐水処理剤であるサイズ剤やパルプ材を化学
的に溶解し、ドットの広がりと吸収性を制御する方法が
提案されているが、上記問題点を完全に解決する対策と
はなっていない。
で、本発明の第1の目的は、あらゆる被転写体に対して
文字・画像のにじみが生じない、輪郭が鮮明で高濃度な
プリントを可能にするインクジェット記録用インクを提
供することにある。
生じない吐出安定性・吐出応答性に優れたインクジェッ
ト記録用インクを提供することにある。
水、着色剤、水性有機溶媒を含有し、インク液滴と被転
写体との初期接触角が75度以上で、かつ、20℃における
表面張力が42dyn/cm以上であることを特徴とする。
る代表的な上質紙、ボンド紙、PPC用紙再生紙について
各種インク物性と印字品質の関係を調査した結果、記録
液滴と被転写体との初期接触角が75度以上で、かつ20℃
における表面張力が42dyne/cm以上であれば繊維に沿っ
たヒゲ状のにじみを著しく低減することができ、第1図
に示す如く、着色成分は付着した位置にとどまり、輪郭
の鮮明なドットが固化・定着することを実験により確認
した。
具体的に例示する。
接染料、酸性染料、塩基性染料、反応染料、食品用色素
等に代表される水溶性染料及び分散染料を使用すること
ができる。
有機顔料(不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、フタロシア
ニン系顔料、イソインドリノン系高級顔料、キナクリド
ン系高級顔料、ペリノン・ペリレン系高級顔料)等があ
る。そのほか顔料表面を樹脂等で処理した加工顔料(グ
ラフトカーボン等)も使用できる。
いる物が好適である。
望の色調・濃度が得られず、20重量%を越えると目詰ま
り・保存安定性に支障をきたす可能性があるために1重
量%〜20重量%が好ましく、より好適には3重量%から
10重量%が好ましい。
ブルミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミ
ル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジ
ナイザー、ショットミル、パールミル、ジェットミル、
オングミル、メカノヒュージョン(ホソカワミクロ
ン)、ハイブリダイゼーション(奈良機械製作所)等の
微粉砕機・超微粉砕機が使用できる。
ーミキサー等を用い予備分散を行えばより効果的であ
る。
て、接触角・表面張力を下げない低起泡性の分散剤・界
面活性剤を選択する必要がある。
張力を下げない保湿剤としての水溶性有機溶剤として表
面張力が40dyne/cm以上の炭素数1〜4のアルキルアル
コール類、ケトンまたはケトアルコール類、エーテル
類、ポリアルキレングリコール類、アルキレン基が2〜
6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類、グリセ
リン、多価アルコールの低級アルキルエーテル、Nーメ
チルー2ーピロリドン、トリエタノールアミン、1.3ー
ジメチルー2ーイミダゾリジノン等が用いられるが、こ
れに限定される物ではない。
分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、比
抵抗調整剤、pH調整剤、防カビ剤、浸透剤、キレート化
剤等を被転写体上での接触角が75度以上で、20℃におけ
る表面張力が42dyne/cm以上に保ちながら必要に応じて
添加することができる。
定した場合におけるインク粘度は、ヘッドの高速応答下
におけるインクの供給の安定性及びインクの液滴飛翔安
定性・周波数特性を考慮すると吐出ノズル近傍において
20mPa・s以下が必要であり、さらに高速応答性実現の
ためには1.5〜10mPa・sがより好ましい。
より熱風・加熱ロール・赤外線等の熱定着手段により乾
燥・定着させ、より一層の速乾性を付与することもでき
る。
図に示すように、従来のオンデマンドタイプのインク溜
部を形成する容器に信号により変形する圧電素子を設
け、変形時に生じる圧力によりインクを液適として飛翔
させるインクジェット方式、第3図に示すように、熱エ
ネルギーの作用によるインクの急激な体積変化を利用し
たバブルジェット方式、第4図に示すように、超音波等
によりミストを発生させるインクミスト方式、第5図に
示すように、インク溜部内にノズルに対向させて圧電素
子を配設し、この圧電素子の収縮によりインク滴を飛翔
させるインクジェット方式に使用することができ、より
好適には、10m/s以上の高吐出スピードで1ドット当り
0.1μg以下のマイクロドットを飛翔可能な記録方法に
よれば、本発明の記録インクを高速で被転写体に衝突さ
せることができるために少量で必要なドット径を得るこ
とができ、第6図(a)に示すように、通常のインクド
ット(第6図(b))に比べ、体積の減量、表面積の増
加により、速乾性を向上させることができ、にじみを完
全に防止することができる。
体的に説明するが、本例が本発明を限定するものではな
い。
クジェット記録用インクを試作し、実施例、比較例とし
た。
として、第7図に示した圧電材料と導電材料をそれぞれ
層状に交互に積層した圧電素子を配列してなる圧電素子
列を、一端を固定して、他端を自由端としてノズル開口
に対向させた試作ヘッドを用い、一般上質紙、ボンド
紙、PPC用紙、再生紙、一般OHPシートの各種被転写体に
対して文字・グラフィック等を印字し、以下の評価を行
った。
されている ○:繊維に沿ったにじみは少しあるが目視ではわから
ない △:目視で若干にじみがわかる ×:かなりにじんで、エッジがギザギザしている 2.吐出安定性 インクジェット記録装置にインクを充填し、印字 ◎:3時間以上問題なく印字可能 ○:1時間以上3時間未満問題なく印字可能 ×:1時間未満でドットずれが生じる 3.記録濃度 マクベス濃度計による反射O・D値の測定 4.光沢度評価 デジタル光沢計(村上色彩技術研究所製)による75度
鏡面光沢度の測定 ○:80以上 △:51〜79 ×:50以下 5.OHPシートへの記録 ○:記録可 ×:記録不可 インク物性調査方法を以下に示す。
ペクトロメーターによる20℃での定常粘度測定 B.表面張力 表面張力計による測定 (協和界面科学製) C.接触角 自動接触角計(CZ−A型) (協和界面科学製) 以上の評価結果を表3に示す。
は、印字品質(にじみ、濃度、光沢)、吐出安定性につ
いて、比較例に比べ、極めて優れた結果が得られた。
インクは、少なくとも水、着色剤、水性有機溶媒を含有
し、インク液滴と被転写体との初期接触角が75度以上
で、かつ、20℃における表面張力が42dyn/cm以上である
ことにより、文字画像の滲みが生じない、輪郭が鮮明で
高濃度なプリントを可能にし、飛行曲がり、サテライト
などの生じない吐出安定性・吐出応答性に優れたインク
ジェット記録用インクを提供できる。
す模式図。 第2図は、本発明に用いる圧電素子制御方式の記録ヘッ
ドを示す平面図。 第3図は、本発明に用いるバブルジェット制御方式の記
録ヘッドを示す平面図。 第4図は、本発明に用いるインクミスト記録方式の概略
図。 第5図は、本発明に用いる他の圧電制御方式の記録ヘッ
ドを示す平面図。 第6図(a)は、本発明のインクジェット記録用インク
を高速で被転写体に付着させた時のインクドットを示す
断面図。 第6図(b)は、本発明のインクジェット記録用インク
の通常のインクドットを示す断面図。 第7図は、本発明に用いる圧電制御方式の記録ヘッドの
実施例を示す断面図。 1……圧力室 2……圧電素子 3……金属板 4……インク供給パイプ 5……基板 6……ノズル形成基板 7……インク供給パイプ 8……発熱体 9……気泡 10……プラテン 11……被転写体 12……インクミスト 13……ゲート電圧 14……アパーチャー 15……イオン 16……コロナ電極 17……ノズル形成基板 18……ノズル 19……圧電素子 20……金属板 21……圧電変換器 22……電源 23……インク 24……ノズル形成基板 25……ノズル 26……圧電素子 27……接着剤もしくは樹脂 28……支柱
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも水、着色剤、水性有機溶媒を含
有し、インク液滴と被転写体との初期接触角が75度以上
で、かつ、20℃における表面張力が42dyn/cm以上である
ことを特徴とするインクジェット記録用インク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29769090A JP3047452B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | インクジェット記録用インク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29769090A JP3047452B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | インクジェット記録用インク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04170478A JPH04170478A (ja) | 1992-06-18 |
JP3047452B2 true JP3047452B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=17849895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29769090A Expired - Lifetime JP3047452B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | インクジェット記録用インク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047452B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP0982974B1 (en) * | 1997-09-02 | 2006-05-03 | Seiko Epson Corporation | Organic el element manufacturing process |
US6929689B2 (en) | 2002-04-30 | 2005-08-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Ink for inkjet recording |
JP4965846B2 (ja) * | 2004-11-02 | 2012-07-04 | 花王株式会社 | インクジェット記録用水系インク |
-
1990
- 1990-11-02 JP JP29769090A patent/JP3047452B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04170478A (ja) | 1992-06-18 |
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