JP3047384U - 浄水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］ 電気的性質を有する鉱物の一種であるトルマ
リンの電気的エネルギー等を増幅させると共に、装置本
体の加工を容易にし、かつカートリッジの密着度を向上
させてなる浄水装置を提供する ［解決手段］ 頭部と胴部を分割可能にしてなる装置本
体内に、各種浄化材を入れてなるカートリッジを積層し
てなる浄水装置であつて、頭部内の浄化材を攪拌運動す
べく攪拌板を設けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、業務用あるいは家庭用の浄水装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の枝術】

従来の浄水装置（浄水器）においては多糧多様な形態のものが開発されている 。 しかしながら、従来のトルマリン（電気的性質を有する鉱物の一種）の利用形 態としては、透過する水流に暴露させるだけの方式でトルマリン鉱石の電気的な エネルギーはその一部の利用にとどまっているため、本来の利用目的である抗菌 ・脱臭・電気エネルキーによるイオン分解等の効果を得ることが出来にくい。 また、従来装置本体内に仕切板等を加工する場合、装置本体内にて仕切板等を 溶接して固着しているため、固着作業に熟練と多大な時間と労力を要すると共に 、溶接部から水漏れ等を起こすことがある。 さらに、カートリッジを積層して使用する場合、完全に密着させることが難し く、内部の浄化材が外へ出てしまう危険性がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上記問題点に鑑みなされたものでその目的は、電気的性質を有す る鉱物の一種であるトルマリンの電気的エネルギー等を増幅させると共に、装置 本体の加工を容易にし、かつカートリッジの密着度を向上させてなる浄水装置を 提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解決する手段として、頭部と胴部を分割可能にしてなる装置本体 内に、各種浄化材を入れてなるカートリッジを積層してなる浄水装置において、 頭部内の浄化材を攪拌運動すべく攪拌板を設けてなる。 また、頭部内の浄化材として電気的性質を有する鉱物を使用してなる。 さらに、攪拌板を頭部の外側より一体的に加工してなる。 くわえて、頭部の下端外周及び胴部の上端外周にテーパー状の連結片を周設す ると共に、両連結片を接合させ外側より締めつけることにより、各種浄化材が入 っているカートリッジを攪拌板にて徐々に密着させるべく内周をテーパー状に形 設けしてなる連結バントを設ける。 および、各種浄化材を入れてなるカートリッジの取付順序等を変更可能に形設 してなるものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施例を図面を基づいて詳細に説明する。 １は、浄水装置である。 ２は、略半円球状の頭部本体２ａの頂部に出水口２ａ１を突設し、出水口２ａ１ の下方に浄化材が外へ出ないようにメッシュ状の止メ板２ｂを設けると共に、頭 部本体２ａの下端外周に下向テーパー状の連結片２ａ２を周設し、連結片２ａ２ の内側やや上方に多数の流入孔２ｃ１を設けた攪拌板２ｃを固着し、空間２ｄを 設けてなる頭部である。 なお、空間２ｄ内には浄化材としてトルマリン２ｅ（トルマリンを混合したセ ラミックスでもよい）を使用してなる。 また、攪拌板２ｃを頭部本体２ａに固着する場合、頭部本体２ａを上部２ａＡ と下部２ａＢに２分割し、下部２ａＢの頂部外周を段差状の固着溝２ａＢ１を形 設し、この固着溝２ａＢ１に攪拌板２ｃを差し込み、外側より上部２ａＡの下面 、攪拌板２ｃの外周面、下部２ａＢの上面を同時に溶接Ｙにて一体に固着し、固 着後、溶接部の外周を削り、仕上げるものである。 ３は、円筒状の胴部本体３ａの下部に、入水口３ｂ１を突設した底板３ｂを一 体に固設してなると共に、上端外周には上向テーパー状の連結片３ｃを周設して なる胴部で、内部に各種浄化材が入っている上面４ａ及び底面４ｂを通水可能に 形成してなるカートリッジ（コンパートメント方式）４を複数個（この実施例の 場合６ケ）積層してある。 なお、各種浄化材として、各種セラミックス・活性炭・磁鉄鉱・イオン吸着樹 脂等を使用するもので、上面４ａを開口し入れ換え可能に形成してある。 また、胴部本体３ａの下端３箇所に、取付用のビス穴（図示せず）を穿設した 取付片３ｄを突設してある。 ５は、上記連結片２ａ２・３ｃを抱持して頭部２と胴部３を連結する連結バン ド（ヘルール継手）で、３つに分割（蝶着）したバンド本体５ａの内周を連結片 ２ａ２・３ｃの形状に合わせて両テーパー状に形成してなり、ボルト５ｂ１・ナ ット５ｂ２により構成してなる連結部５ｂを設けてあり、ナット５ｂ２を締め付 けることにより、上記攪拌板２ｃを下方に移動させカートリッジ４を密着させる ことができる。 なお、止水のためのＯリングＯを連結片２ａ２・３ｃ間に設けてある。

【０００６】 上記のように構成した浄水装置の使用例につい下記に述べる。 入水口３ｂ１よ水道水を圧送し、順次カートリッジ４（コンパートメント方式 ）を通過することにより各種浄化材にて鉄錆等をろ過し、一般細菌の繁殖を抑制 し、水の分子構造を小さくし、塩素や異臭等を除去する等の処理を行なった処理 水は、攪拌板２ｃの流入孔２ｃ１を通り、その孔径と分布特性によって略半円球 状の頭部本体２ａ内の空間２ｄにて規則的な水流を起こし、中のトルマリン２ｅ を別段のエネルギーの供給を受けずに反復して攪拌することにより、トルマリン ２ｅの電気並びに磁気的なエネルギーを増幅することができ、トルマリン２ｅの 特質であるマイナスイオンの発生、水の界面活性作用、抗菌効果、生体細胞活性 作用等を効果的に行うことができる。 上記のように処理された処理水は止メ板２ｂを通って出水口２ａ１より流出し 、事務所あるいは家庭内の飲料水として使用されるのである。 なお、トルマリン２ｅの攪拌運動量は一定化するのが望ましく、圧送された水 の流量（流速）に応じて攪拌板２ｃの流入孔２ｃ１の数等を変更できるものであ る。

【０００７】 つぎに、各カートリッジ４の浄化材を交換する場合は、ナット５ｂ２を緩めて ボルト５ｂ１より取り外し、バンド本体５ａを連結片２ａ２・３ｃより外して頭 部本体２ａを取り外し、胴部本体３内より順次カートリッジ４を上方より引き抜 く。 そして、交換必要なカートリッジ４を取り出し、上面４ａを取り外し、中に入 っている浄化材を取り除き、新規な浄化材を入れ、再度胴部本体３内に入れるも のである。

【０００８】 なお、各種浄化材が入ったカートリッジ４の取付順序は流入する原水（水道水 ・井戸水・地下水等）によって変更できるものとし、各種浄化材も必要に応じて 選定して交換可能であり、個別対応されたオリジナルの生活水を得ることができ る。 また、頭部２内の浄化材としてトルマリン２ｅを使用しているが、同様な機能 を有するものであれば、ほかの浄化材でもよい。 さらに、この浄水装置１の取り付け場所としては住宅等の元管や蛇口付近の水 道管等に取り付けるものである。

【０００９】

【考案の効果】

この考案の浄水装置によれば、頭部内にてトルマリン等の電気的性質を有する 鉱物を攪拌運動させることにより、マイナスイオン発生等を効果的に行うことが できる。 また、攪拌板を頭部の外側より一体加工できるため、安価に製造できる効果が ある。 さらに、各種浄化材を入れた各カートリッジ（コンパートメント方式）の取付 順序を簡単に変更できるため、個別対応したオリジナルな生活水を得ることがで きる。 さらにまた、連結バンドを使用することにより、止水効果を高めると共に、各 カートリッシの交換を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の１実施例を示す浄水装置の縦断正面
図。

【図２】この考案の１実施例を示す浄水装置の頭部の要
部縦断正面図。

【図３】この考案の１実施例を示す浄水装置の平面図。

【図４】この考案の１実施例を示す浄水装置の正面図。

【符号の説明】

１−−−浄水装置 ２−−−頭部 ２ａ−−頭部本体 ２ｂ−−止メ板 ２ｃ−−攪拌板 ２ｄ−−空間 ２ｅ−−トルマリン ３−−−胴部 ３ａ−−胴部本体 ３ｂ−−底板 ４−−−カートリッジ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｃ０２Ｆ 1/68 ５４０ Ｃ０２Ｆ 1/68 ５４０Ｅ 1/28 1/28 Ｆ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 頭部と胴部を分割可能にしてなる装置本
   体内に、各種浄化材を入れてなるカートリッジを、積層
   してなる浄水装置であつて、頭部内の浄化材を攪拌運動
   すべく流入孔を設けた攪拌板を設けてなることを特徴と
   する浄水装置。
2. 【請求項２】 攪拌板の流入孔の数あるいは大きさは入
   水する流量（流速）に応じて変更可能にしてなることを
   特徴とする請求項１記載の浄水装置。
3. 【請求項３】 頭部内の浄化材として電気的性質を有す
   る鉱物を使用してなることを特徴とする請求項１・２記
   載の浄水装置。
4. 【請求項４】 攪拌板を頭部の外側より一体的に加工し
   てなることを特徴とする請求項１・２又は請求項３記載
   の浄水装置。
5. 【請求項５】 頭部の下端外周及び胴部の上端外周にテ
   ーパー状の連結片を周設すると共に、両連結片を接合さ
   せ外側より締付けることにより、各種浄化材が入ってい
   るカートリッジを攪拌板にて徐々に密着させるべく内周
   をテーパー状に形設してなる連結バントを設けたことを
   特徴とする請求項１・２・３又は４記載の浄水装置。
6. 【請求項６】 各種浄化材を入れ換え可能で、カートリ
   ッジの取付順序を変更可能に形成してなることを特徴と
   する請求項１・２・３・４又は請求項５記載の浄水装
   置。