JP3037448U - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貯水槽内の水を、該水槽内において強制的に
循環せしめて磁気処理することが可能な水処理装置を提
供することである。 【構成】 吸込み口bと吐出し口b′とを貯水槽A内に
位置せしめた水中ポンプBと、該ポンプBの吐出し口
b′に流入口5を連結し、該ポンプBの作動によって強
制的に流入された水wを磁気処理して再度貯水槽A内に
戻す磁気処理装置Cとが貯水槽A内に内装されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、貯水層内の水を磁気処理せしめると共に、配管中に発生した赤錆、 スケール等を除去、あるいは配管中の赤錆、スケール等の発生を防止することが できる水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年長期にわたり断水させることなく工事が行なえ、水質についての問題もな く、かつ費用も安価であるということから磁気処理工法が採用されつつある。 この磁気処理工法は、給水(給湯)設備に磁石を設け、供給水を磁極間に通して 磁気的に処理し、そしてその磁気処理した供給水を配管中に通すことにより管の 内壁に形成された赤錆等を除去し、また赤錆の発生や不純物の沈着を防止するも のである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
これら水を磁気処理するのに用いられる装置としては種々のものが提案されて おり、本考案者も先に、多数直列方向に並設させた夫々の磁石間に、非磁性材料 で構成されたスペーサを介して磁石積層体を構成し、該磁石積層体が非磁性材料 で構成された多孔筒状体内に内装されると共に、該多孔筒状体の外周には磁性材 料あるいは非磁性材料からなる螺旋構造体が巻回状に設けられてなる磁気処理部 材(実願平2−24690号)を提案している。
【0004】 しかし、上記のような磁気処理部材は、揚水ポンプの二次側や、貯水槽の二次 側等の各配管の中途部に連通状に配したハウジング内に内装して備えられ、その ハウジング内を通過する際に水を磁気処理せしめるもので、該磁気処理された水 の供給により、管内壁に形成された赤錆等の除去、赤錆の発生や不純物の沈着防 止等の優れた磁気処理効果が得られてはいたが、深刻な水問題が取り上げられて いる昨今、さらに優れた効果の得られる水処理装置の出現が切望されているのが 現実である。
【0005】 そこで、本願考案者は、種々研究実験を重ねた結果、貯水槽内において十分に 磁気処理した水を配管へと供給せしめることとすることで優れた磁気処理効果が 得られることに着目し、本願考案の完成にいたった。
【0006】 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、貯水槽内の水を、該水槽内において強制的に循環せしめ て磁気処理することが可能な水処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案がなした技術的手段は、吸込み口と吐出し口 とを貯水槽内に位置せしめた水中ポンプと、該ポンプの吐出し口に流入口を連結 し、該ポンプの作動によって強制的に流入された水を磁気処理して再度貯水槽内 に戻す磁気処理装置とが貯水槽内に内装されていることである。
【0008】 また、多数直列方向に並設させた夫々の磁石間に、非磁性材料で構成されたス ペーサを介して構成される磁石積層体と、該磁石積層体を内装する非磁性材料で 構成された多孔筒状体と、該多孔筒状体の外周に巻回状に設けられた磁性材料あ るいは非磁性材料からなる螺旋構造体とによって磁気処理部材が構成され、該磁 気処理部材が、流入口と流出口とを備えたハウジング内に内装されて磁気処理装 置が形成されていることである。
【0009】 さらに、流入口と流出口を備えたハウジング内を高周波処理空間と磁気処理空 間とに分けて磁気処理装置が構成され、高周波処理空間には高周波発振子が備え られて流入される水を高周波処理し、磁気処理空間には磁気処理部材が内装され て流入される水を磁気処理することである。
【0010】 また、流入口と流出口を備えたハウジング内を超音波処理空間と磁気処理空間 とに分けて磁気処理装置が構成され、超音波処理空間には超音波発振子が備えら れて流入される水を超音波処理し、磁気処理空間には磁気処理部材が内装されて 流入される水を磁気処理することである。
【0011】 流入口側と流出口側の双方に、高周波処理空間あるいは超音波処理空間のいず れか一方を配し、流入する水を高周波処理あるいは超音波処理した後に磁気処理 し、再度流出口側で高周波処理あるいは超音波処理することである。
【0012】
【作用】
上記技術的手段により、水中ポンプを作動せしめると、貯水槽内の貯溜水がポ ンプの吸込み口から強制的に吸い込まれると共に、吐出し口を介して磁気処理装 置内に流入される。そして、磁気処理装置内に流入された水は、該装置内にて磁 気処理された後、流出口より貯溜水中に再び戻される。 そして順次上記作動が繰り返されることで、貯水槽内の貯溜水は循環されながら 磁気処理される。
【0013】 また、多数直列方向に並設させた夫々の磁石間に、非磁性材料で構成されたス ペーサを介して構成される磁石積層体と、該磁石積層体を内装する非磁性材料で 構成された多孔筒状体と、該多孔筒状体の外周に巻回状に設けられた磁性材料あ るいは非磁性材料からなる螺旋構造体と磁気処理部材が構成され、該磁気処理部 材が、流入口と流出口とを備えたハウジング内に内装されて磁気処理装置が形成 されている場合、貯溜水がポンプの吸込口から強制的に吸い込まれると共に、吐 き出し口を介して磁気処理装置内に流入され、その磁気処理装置内に流入された 水は、ハウジングの内壁と多孔筒状体の外壁とで区画された区域を螺旋構造体に よって導かれて流れると共に、多孔筒状体に設けられた複数の通孔を通して多孔 筒状体への出入りを繰り返し、多孔筒状体内に設けられた磁石によって生ずる磁 力線によって磁気処理された後に流出口から貯溜水内に戻される。
【0014】 また、流入口と流出口を備えたハウジング内を、高周波発振子が備えられた高 周波処理空間と、磁気処理部材が内装された磁気処理空間とに分けて磁気処理装 置を構成するものとすれば、流入される水は高周波処理(キャビテーション処理 )されると共に、磁気処理されて貯溜水内に戻される。
【0015】 また、流入口と流出口を備えたハウジング内を、超音波発振子が備えられた超 音波処理空間と、磁気処理部材が内装された磁気処理空間とに分けて磁気処理装 置を構成するものとすれば、流入される水は超音波処理(キャビテーション処理 )されると共に、磁気処理されて貯溜水内に戻される。
【0016】 さらに、流入口側と流出口側の双方に、高周波処理空間あるいは超音波処理空 間のいずれか一方を配するものとすれば、流入する水は、まず高周波処理あるい は超音波処理され、そしてその高周波処理あるいは超音波処理された水はその後 磁気処理され、そしてその磁気処理された水は再度流出口側で高周波処理あるい は超音波処理されて貯溜水内に戻される。
【0017】
【実施例】
以下、本考案水処理装置の一実施例を図に基づいて説明する。本考案水処理装 置は、注水口aと排水口a′とを備えた従来周知の貯水槽A内に、水中ポンプB と、磁気処理装置Cとを内装して構成されている。水中ポンプBは、従来周知の 構造を有し、吸込み口bと吐出し口b′を備え、該吐出し口b′を磁気処理装置 Cの流入口5と連絡している。
【0018】 磁気処理装置Cは、水中ポンプBから強制的に送られた貯溜水wを磁気処理せ しめて再度貯溜水w中に戻す機能を有しており、該磁気処理装置Cは、流入口5 と流出口6とを備えたハウジング1と、該ハウジング1内に配される磁気処理部 材13とで構成されている。
【0019】 ハウジング1は、前後開放状の略円筒状に本体2が形成され、該本体2の前端 に流入口5を設けると共に、後端に流出口6を一体的に設けてなる(図2参照) 。
【0020】 なお、ハウジング本体2は上記せるように円筒状に限らず、角筒状等任意形状 の筒体でよく、また直筒状に限らず任意に屈曲している形状であってもよく本考 案の範囲内において適宜変更可能である。 また、流入口5および流出口6の形状、開口径等は本考案の範囲内において任意 に変更可能であり、図示例に何等限定されるものではない。
【0021】 磁気処理部材13の一実施例を説明する。 図3は磁気処理部材13の一実施例を示し、多数直列方向に並設させた夫々の磁 石19…間に、非磁性材料で構成されたスペーサ20…を介して磁石積層体18 を構成し、該磁石積層体18が非磁性材料で構成された多孔筒状体14内に内装 されると共に、該多孔筒状体14の外周には磁性材料あるいは非磁性材料からな る螺旋構造体17が巻回状に設けられて構成されている。 また、この磁気処理装置Cは、ハウジング1の内周壁4と螺旋構造体17の外周 とが略密着するように内装される。
【0022】 多孔筒状体14は、前後面を開放し、かつ外周面15に多数の微細通水孔16 …を設けた円筒状に形成され、その外周面15に螺旋構造体17を巻回状に一体 的に設けている。
【0023】 上記通水孔16は種々の方法によって得られ、例えば筒状体そのものを網で形 成することにより得たり、また打ち抜きで形成することにより得たりすることが できる。さらに、この通水孔16の孔径は上記せるように微細に限らず大小任意 であり、また均一孔径のものとしても、大小ちりばめたものとしてもよい。 なお、この多孔筒状体14は上記せるように円筒状が好ましい形状であるが、 円筒状に何等限定されるものではなく角筒状等他の筒形状に変更可能である。
【0024】 螺旋構造体17は、磁性材料あるいは非磁性材料をもって多孔筒状体14の外 周に一体的に設けられており、多孔筒状体14とハウジング内周壁4との間を通 過する水に旋回流を与える作用を奏する。
【0025】 螺旋構造体17を構成する磁性材料としては、例えば磁性を有するステンレス 鋼、鋼材等の鉄材、フェライト等のセラミックス、磁性体粉末をゴムあるいは樹 脂等に混入したもの、例えば磁性ゴム等各種のものが用いられ限定はされないも のである。
【0026】 螺旋構造体17を多孔筒状体14の外周に一体的に設ける方法としては、例え ば鋳造、射出成形等の手段で多孔筒状体14と共に一体成形するか、あるいは螺 旋構造体17を別途成形して多孔筒状体14の外周に溶接、接着等の手段で接合 してもよい。
【0027】 磁石積層体18は、多数の磁石19…間に非磁性材料で構成されたスペーサ2 0…を介して直列せしめると共に、長尺ボルト21を連通せしめて一体的に構成 されている。図中22,23は磁石19…とスペーサ20…の夫々の連通孔を示 す。
【0028】 上記磁石積層体18を構成する磁石19としては、フェライト系のもの、合金 系のもの等各種のものが用いられ、特に限定はされないが、経済的理由からフェ ライト系のものが好ましい。 フェライト系の磁石は機械的強度が弱く欠けやすいものであるが、図示例の如 く多孔筒状体14内に収納されるのでその心配もない。
【0029】 磁石19は、隣り合う磁石、例えば図3に示す19′,19″や19′,19 ″等のように同一の極同士が向き合うように配設するのが好ましい。なお、図中 Sの表示は磁石のS極を、Nの表示は磁石のN極を夫々示す。
【0030】 図4は、多孔筒状体14の前後開放部に取り付けられる蓋24を示し、該蓋2 4の内面側から長尺ボルト21を挿通せしめると共に、ナット26を介して上記 磁石19…とスペーサ20…とが動かないように固定される。また、上記蓋24 には、多孔筒状体14内に水を通すことができるように、通穴25を設けており 、該穴25は一個あるいは複数個設けることができ、その穴径および穴形状も本 考案の範囲内において任意であり特に限定はされない。
【0031】 また、上記多孔筒状体14、螺旋構造体17、スペーサ20を非磁性材料で構 成する場合、例えば磁性を有しないステンレス鋼、銅、真鍮等の金属材料、ある いはセラミックス、あるいは合成樹脂等各種のものが用いられ任意であり限定さ れない。また、これら非磁性材料は耐腐食性を有する材料であっても、腐食性を 有する材料であってもよい。
【0032】 従って、水中ポンプBを作動せしめると、貯溜水wがポンプBの吸込み口bか ら強制的に吸い込まれると共に、吐出し口b′を介して磁気処理装置C内に流入 される。
【0033】 そして、磁気処理装置C内に流入された水wは、ハウジング1の内周壁4と多 孔筒状体14の外周面15とで区画された区域を螺旋構造体17によって導かれ て流れると共に、多孔筒状体14に設けられた複数の通水孔16…を通して多孔 筒状体14への出入りを繰り返し、多孔筒状体14内に設けられた磁石19…に よって生ずる磁力線によって磁気処理された後に流出口6から貯溜水w内に戻さ れる。
【0034】 そして順次上記作動が繰り返されることで、貯水槽A内の貯溜水wは循環され ながら磁気処理される。
【0035】 そして、上記せるように十分に磁気処理された貯溜水wが排水口a′から各配 管へと供給される。
【0036】 また、図示例では磁気処理部材13をハウジング1の磁気処理空間12内に単 体で用いているが、何等これに限定されるものではなく、該磁気処理部材13を 磁気処理空間12内に複数個並列あるいは直列せしめて配設するものとしてもよ く任意である。 また、磁気処理装置Cそのものを多数並列あるいは直列せしめて配設するものと してもよい。
【0037】 図5は、磁石積層体18の他の実施の一例を示し、磁性を有するステンレス鋼 からなる磁極片30を挟んで左右に磁石19,19を備えた集合体31…を多数 構成し、そして夫々の集合体31,31間にスペーサ20を介して多数配してな る。なお、このような構成とした場合でも、夫々の集合体31…を構成する一対 の磁石19,19は上記実施例のように同一の極同士(例えば磁石19′,19 ″)が向き合うように配設するのが好ましい。
【0038】 また、図6にも磁石積層体の他の実施の一例を示し、例えば隣接する各磁石1 9…間に磁極片30…を介して配してなるものである。 なお、このような構成とした場合でも、隣接する磁石19,19は上記実施例の ように同一の極同士(例えば磁石19′,19″)が向き合うように配設するの が好ましい。
【0039】 次に、図7に示す磁気処理装置Cの他の実施例について説明する。 本実施例における磁気処理装置Cは、流入口5と流出口6とを備えたハウジング 1と、該ハウジング1内に配される磁気処理部材13とから構成され、そして上 記磁気処理空間12とされるハウジング1の外周壁3には多数の磁石27…を配 設して構成されている。
【0040】 なお、本実施例を構成する磁気処理部材13は、上記実施例と同様に図2乃至 図6記載のものを用いることができ、適宜選択される。詳細な説明は上記各図示 例の説明をもって本実施例の磁気処理部材の説明に代える。
【0041】 そして、上記磁石27は、接着等適宜の固着手段によってハウジング外周壁3 に配設することができる。
【0042】 なお、本実施例ではハウジング1の外周壁3に磁石27…を配設するものとする が、内周壁4に配設するものとしてもよく、あるいは外周壁3と内周壁4との双 方に配設するものとしてもよく任意である。
【0043】 上記磁石27は、例えば図8〜図12に示すような磁極の向きをもって配設す ることができる。 図8は、複数の磁石27…のS極が全てハウジング外周壁3に対向するようにし て取り付けられていることを示し(したがって各磁石27…のN極が外側に向い ている)、図9は複数の磁石27…のN極が全てハウジング外周壁3に対向する ようにして取り付けられていることを示し(したがって各磁石27…のS極が外 側に向いている)、図10〜図12は複数の磁石27のN極とS極とが交互にハ ウジング外周壁3に対向するようにして取り付けられていることを示す。
【0044】 なお、図8〜図12はハウジング外周壁3に取り付けられる磁石27の磁極の 向きを説明するものであって、ハウジング外周壁3に取り付けられた全ての磁石 27…を示しているものではない。
【0045】 また、ハウジング外周壁3に取り付けられる磁石27の外側(非接触面側)2 8には、図13に示すように磁性材料で構成された板29を取り付けるとさらに 磁気処理効率を高めることができる。板29は、磁石27の外側(非接触面側) 28を覆い、さらにその外方向にまで延びたものとするのがよい。 上記板29を取り付けた場合、隣接する磁石27…に設けた板29…同士が接触 しないようにする。
【0046】 図14は、磁気処理装置Cの他の実施例を示し、本実施例における磁気処理装 置Cは、流入口5と流出口6とを備えたハウジング1と、該ハウジング1内に配 される高周波処理空間9および磁気処理空間12とから構成され、そして上記磁 気処理空間12とされるハウジング1の外周壁3には上記実施例と同様に多数の 磁石27…を配設して構成されている。
【0047】 高周波処理空間9は、水流入口5付近から磁気処理部材13を内装した磁気処 理空間12までの前方側の内部空間を指し、ハウジング本体2の前端側開放部7 に振動板10を設けると共に、該振動板10に高周波発振子11…を設けて、該 高周波発振子11…によるキャビテーション作用で流入される水を高周波処理す る。
【0048】 振動板10には、例えば厚さ1〜2mm程度のステンレス鋼板を用いることが でき、該振動板10に接着剤、ねじ等の固着具で高周波発振子11が取り付けら れている。
【0049】 高周波発振子11としては、例えばフェライト振動子、金属磁歪振動子、水晶 振動子、圧電セラミック振動子等各種のものを用いることができるが、圧電素子 を用いたボルト締めランジバン振動子は堅牢で取扱いが容易であるので、本考案 に用いるのに最も好ましい高周波発振子である。
【0050】 また、振動板10に高周波発振子11がねじ等の固着具で着脱自在に取り付け られている場合、配管中に発生している赤錆、スケール等が除去された後におい て、高周波発振子11を取り外して他に使用することができるので、経費削減の 点から好ましい。
【0051】 一方磁気処理空間12は、上記ハウジング1における高周波処理空間9より後 方側の内部空間を指し、所望な磁気処理部材13が該空間9内に内装されて上記 高周波処理空間9より流入される高周波処理済みの水を、さらに磁気処理して流 出口6より配管へと送り出す。
【0052】 磁気処理空間12に配される磁気処理部材13は、上記第一実施例にて説明し たもの(図2乃至図6参照)を用いることができ、適宜選択される。詳細な説明 は上記各図示例の説明をもって本実施例の磁気処理部材の説明に代える。
【0053】 上記のように構成することで、水中ポンプBの作動により、該ポンプBの吐出 し口b′から流入口5を介して磁気処理装置C内に流入された水wは、まず高周 波処理空間9内において高周波発振子11によるキャビテーション作用で高周波 処理される。
【0054】 そして、上記高周波処理空間9において高周波処理(キャビテーション処理) された水wは、次に同一ハウジング1内の下流側に配される磁気処理空間12に 移り、該空間12内に配されている磁気処理部材13により、水wがハウジング 1の内周壁4と多孔筒状体14の外壁とで区画された区域を螺旋構造体17によ って導かれて流れると共に、多孔筒状体14に設けられた複数の通水孔16を通 して多孔筒状体14への出入りを繰り返し、多孔筒状体14内に設けられた磁石 19…および磁気処理空間12とされる単一ハウジング1の外周壁3に備えた多 数の磁石27…によって生ずる磁力線によって磁気処理された後に流出口6より 再び貯水槽内に戻される。
【0055】 なお、本実施例においても、磁気処理空間12とされる単一ハウジング1の外 周壁3に多数の磁石27…を配設した実施例を示すが、磁石27を配設しないも のであっても十分水処理効率の高い装置が提供できることはいうまでもない。
【0056】 また、図示例では磁気処理部材13をハウジング1の磁気処理空間12内に単 体で用いているが、何等これに限定されるものではなく、該磁気処理部材13を 磁気処理空間12内に複数個並列あるいは直列せしめて配設するものとしてもよ く任意である。 また、磁気処理装置Cそのものを多数並列あるいは直列せしめて配設するものと してもよい。
【0057】 図15は、磁気処理空間12を流入口5側に配し、高周波処理空間9を流出口 6側に配した本考案水処理装置の他の実施例を示す。 本実施例によれば、流入口5を介して流入される水wをまず磁気処理し、そし てその後に上記磁気処理された水wを高周波処理して貯水槽A内に戻すもので、 上記詳述した各実施例と同様の水処理効率が期待できる。なお、他の構成および 作用については上記説明した各実施例と同様であり同一箇所に同一符号を付して その説明は省略する。
【0058】 図16は、ハウジング1の流入口5側および流出口6側に夫々高周波処理空間 9,9を配すると共に、該夫々の高周波処理空間9,9間に所望範囲で区分けさ れている磁気処理空間12を配して構成されている本考案水処理装置の他の実施 例を示す。
【0059】 すなわち、本実施例によれば、流入口5を介して流入される水wをまず高周波 処理する。
【0060】 そして、その後に上記高周波処理された水wを磁気処理し、さらにその磁気処 理された水wを後方の高周波処理空間9内で再度高周波処理せしめてから貯水槽 A内に戻すもので、さらに優れた水処理効率が期待できる。 なお、他の構成および作用については上記説明した各実施例と同様であり同一箇 所に同一符号を付してその説明は省略する。
【0061】 次に、上記高周波処理空間9に代えて、超音波処理空間を配する構成とした本 考案水処理装置の実施例について説明する。なお、形状としては図14乃至図1 6と同様であるため、それらの図面を代用して説明する。
【0062】 この場合にあっては、高周波発振子11に代えて超音波発振子を設けるものと し、この超音波処理空間に流入される水にキャビテーション作用で処理する。な お、磁気処理空間12等の他の構成については上記説明した各実施例と同様であ る。
【0063】 超音波発振子としては、上記高周波発振子11と同様、例えばフェライト振動 子、金属磁歪振動子、水晶振動子、圧電セラミック振動子等各種のものを用いる ことができるが、圧電素子を用いたボルト締めランジバン振動子は堅牢で取扱い が容易であるので、本考案に用いるのに最も好ましい超音波発振子である。
【0064】 また、振動板10に超音波発振子がねじ等の固着具で着脱自在に取り付けられ ている場合、配管中に発生している赤錆、スケール等が除去された後において、 超音波発振子を取り外して他に使用することができるので、経費削減の点から好 ましい。
【0065】 また、本実施例においても、超音波処理空間を流入口5側に配して流入され る水を超音波処理し、そして磁気処理空間12を流出口6側に配して上記超音波 処理された水を磁気処理して貯水槽A内に戻すものとするか、あるいは磁気処 理空間12を流入口5側に配して流入される水を磁気処理し、そして超音波処理 空間を流出口6側に配して上記磁気処理された水を超音波処理して貯水槽A内に 戻すものとするか、あるいは流入口5側および流出口6側に夫々超音波処理空 間を配すると共に、該夫々の超音波処理空間の間に所望範囲で区分けされている 磁気処理空間12を配して構成し、超音波処理および磁気処理をした水をさらに 超音波処理せしめてから貯水槽A内に戻すものとしてもよく、本考案の範囲内に おいていずれを採用するも同様に水処理効率の高い装置が提供できるため任意で ある。
【0066】
【考案の効果】
本考案は上記せる構成としたため、貯水槽内の貯溜水を循環せしめて効率よく 磁気処理でき、そして該処理水を各配管へと流通せしめるため、従来の磁気処理 装置に増してさらに赤錆等の除去、赤錆の発生や不純物の沈着防止等に優れた効 果が得られる水処理装置の提供が図れる。
【0067】 また、貯水槽内において貯溜水を循環させながら磁気処理すると共に、さらに 該処理水を高周波処理あるいは超音波処理するものとすれば、さらに処理効率の 高い水の提供が図れる。
【0068】 また、本考案水処理装置は上記せるような構成とするため、高周波あるいは超 音波処理と磁気処理とを単一の装置内で同時に行って水の処理(改質)を図り得 るコンパクトな水処理装置の提供が図れ、取扱いが極めて容易であると共に、コ スト低廉化も図れ利用価値も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案水処理装置の一実施例を示す全体概略
図。
【図2】磁気処理装置の一実施例を示す縦断正面図。
【図3】磁気処理部材の一実施例を示す縦断正面図。
【図4】磁気処理部材の多孔筒状体に取り付けられる蓋
の平面図。
【図5】磁石積層体の他の実施例を示す縦断正面図。
【図6】磁石積層体の他の実施例を示す縦断正面図。
【図7】磁気処理装置の他の実施例を示す縦断正面図。
【図8】ハウジング外周壁に配される磁石の配列状態を
示す平面図。
【図9】ハウジング外周壁に配される磁石の他の配設状
態を示す平面図。
【図10】ハウジング外周壁に配される磁石の他の配設
状態を示す平面図。
【図11】ハウジング外周壁に配される磁石の他の配設
状態を示す平面図。
【図12】ハウジング外周壁に配される磁石の他の配設
状態を示す平面図。
【図13】ハウジング外周壁に配される磁石の他の配設
状態を示す正面図。
【図14】磁気処理装置の他の実施例を示す縦断正面
図。
【図15】磁気処理装置の他の実施例を示す縦断正面
図。
【図16】磁気処理装置の他の実施例を示す縦断正面
図。
【符号の説明】
A:貯水槽 B:水中ポンプ C:磁気処理装置 1:ハウジング 5:流入口 6:流出口 9:高周波(超音波)処理空間 10:振動板 11:高周波(超音波)発振子 12:磁気処理空間 13:磁気処理部材 14:多孔筒状体 16:通水孔 17:螺旋構造体 18:磁石積層体 19,27:磁石 20:スペーサ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込み口と吐出し口とを貯水槽内に位置
    せしめた水中ポンプと、該ポンプの吐出し口に流入口を
    連結し、該ポンプの作動によって強制的に流入された水
    を磁気処理して再度貯水槽内に戻す磁気処理装置とが貯
    水槽内に内装されていることを特徴とする水処理装置。
  2. 【請求項2】 多数直列方向に並設させた夫々の磁石間
    に、非磁性材料で構成されたスペーサを介して構成され
    る磁石積層体と、該磁石積層体を内装する非磁性材料で
    構成された多孔筒状体と、該多孔筒状体の外周に巻回状
    に設けられた磁性材料あるいは非磁性材料からなる螺旋
    構造体とによって磁気処理部材が構成され、該磁気処理
    部材が、流入口と流出口とを備えたハウジング内に内装
    されて磁気処理装置が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の水処理装置。
  3. 【請求項3】 流入口と流出口を備えたハウジング内を
    高周波処理空間と磁気処理空間とに分けて磁気処理装置
    が構成され、高周波処理空間には高周波発振子が備えら
    れて流入される水を高周波処理し、磁気処理空間には磁
    気処理部材が内装されて流入される水を磁気処理するこ
    とを特徴とする請求項1あるいは2のいずれかに記載の
    水処理装置。
  4. 【請求項4】 流入口と流出口を備えたハウジング内を
    超音波処理空間と磁気処理空間とに分けて磁気処理装置
    が構成され、超音波処理空間には超音波発振子が備えら
    れて流入される水を超音波処理し、磁気処理空間には磁
    気処理部材が内装されて流入される水を磁気処理するこ
    とを特徴とする請求項1あるいは2のいずれかに記載の
    水処理装置。
  5. 【請求項5】 流入口側と流出口側の双方に、高周波処
    理空間あるいは超音波処理空間のいずれか一方を配し、
    流入する水を高周波処理あるいは超音波処理した後に磁
    気処理し、再度流出口側で高周波処理あるいは超音波処
    理することを特徴とする請求項3あるいは4のいずれか
    に記載の水処理装置。
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