JP3047366U - 上敷シート付き敷布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用する人の症状や要望、さらには季節な
ど、種々なる要求に対応しやすい敷布団であり、しかも
家庭用の電気洗濯機によって手軽に洗濯できて常に清潔
さを維持できるという敷布団を開発すること。 【解決手段】 使用する人の症状や要望、季節等に対応
した色々な素材を使ってキルティング加工によって上敷
シートを作り、この上敷シートの周囲縁と、敷布団また
は固芯を出入自在に収納できる敷布団袋の周囲縁とを、
オープンファスナーにより離接自在に取り付けるように
した上敷シ−ト付き敷布団とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は寝具としての敷布団に関するもので、とりわけ病人用、寝たきりの人 などに最適となる敷布団に係わるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、アトピー性皮膚病等のアレルギー性病人、リュウマチの人、尿もれ 等のある寝たきりの人、等々の種々なる症状に対応できるという敷布団は存在し なかった。

【０００３】 そして、各種の症状によって敷布団に要求される性能はそれぞれ異なり、この 要求に対応するためには非常に多くの種類の敷布団を製造しなければならず、多 品種少量生産となり、大へんなコスト高になるため前記要求に応じることはでき ない現状となっている。

【０００４】 さらに、病人等の敷布団は汚れ易いにもかかわらず、これを手軽に電気洗濯機 で洗うことはできず、敷布だけの洗濯では不衛生であり、大きな問題点となって いる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のような問題点を解決することを目的としてなされたものであ り、色々な症状に対応した敷布団にすることが可能であって、しかも電気洗濯機 で手軽に洗濯して常に清潔さを維持できるという新規な上敷シート付き敷布団を 提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために種々検討した結果、キルティング加工による比較 的分厚い上敷シートを作り、この上敷シートと敷布団袋とをファスナーにて離接 自在に取り付けられるようにすれば、非常に好適な敷布団が得られることを見い 出したのである。

【０００７】 すなわち本考案は、敷布団または固芯を出入自在に収納できる敷布団袋の周囲 縁と、任意の素材をキルティング加工してなる上敷シートの周囲縁とを、オープ ンファスナーにて離接自在に取り付けるようにしたことを特徴とする上敷シート 付き敷布団、を要旨とするものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案を、図面を参照しながら詳細に説明する。 図１は、本考案敷布団の斜視略図であり、上敷シートと敷布団袋とが分離でき る様子を示している。 図２は、本考案敷布団の断面略図であり、使用するときの様子を示している。

【０００９】 これらの図の様に本考案は、敷布団（１）と、この敷布団（１）を収納できる 敷布団袋（２）と、その上に離接自在に取り付けられる上敷シート（３）とから なっている。 この敷布団袋（２）には出入口ファスナー（４）によって開閉自在となってい る出入口があり、ここから敷布団（１）を図１のように自由に出入できるように なっている。

【００１０】 そして、敷布団袋（２）の周囲縁と、上敷シート（３）の周囲縁とには、相互 に離接できるオープンファスナー（５）が取り付けられている。 つまり一対のオープンファスナー（５）における一方の部材が上敷シート（３ ）の周囲縁に、他方の部材が敷布団袋（２）の周囲縁に取り付けられており、こ れによって上敷シート（３）は離接自在に取り付けたり取り外したり出来るので ある。

【００１１】 なお、オープンファスナー（５）とは、相互に完全に離すことができるファス ナーのことであり、図１の（ｔ）はその両端を示している。 この場合、２対のオープンファスナー（５）を取り付けて、１対につき周囲縁 の半周づつを取り扱うようにした方が便利である。 また、このオープンファスナー（５）を取り付けるに際して、図のようにまず テープ状生地（６）をそれぞれの周囲縁に縫い付けて、このテープ状生地（６） にオープンファスナー（５）を取り付けると好適である。

【００１２】 本考案における上敷シート（３）は、任意の素材をキルティング加工して作っ たものであり、この上で寝る人に要求される性能を持った素材を選ぶことができ る。 例えば合成繊維でアレルギーを起こす人には木綿等の天然素材を利用したり、 尿もれ等の危険のある人には吸水性素材と防水シートを組合わせたりすれば良い のである。 なお、この上敷シート（３）として、夏期用と冬期用とを作っておいて季節に よって取替えできるようにしておいても良いことは勿論である。

【００１３】 本考案における敷布団（１）は、今まで使用していた敷布団をそのまま利用し て敷布団袋（２）内に収納しても良いものである。 さらに、この敷布団（１）の代わりに、例えば敷布団の芯材として使用される ポリエステル固綿（カタワタ）などの固芯だけを使用しても良い。 この固芯だけを収納した場合には、不必要になったとき、この固芯だけを取り 出しリサイクルすることが出来るので省資源上好ましい。

【００１４】 本考案における上敷シート（３）は、分厚さのあるキルト加工品であるため、 クッション性は快適であり、しかも洗濯機に入る程度の嵩であるため家庭用の電 気洗濯機で充分洗えるし、洗濯してもキルティングによって型崩れは防止される のである。

【００１５】

【考案の効果】 本考案は以上のようなものであり、その効果を箇条書にして列挙すれば下記の 通りである。 （ａ）上敷シートがオープンファスナーにより敷布団袋から容易に取外しできる ので、家庭用洗濯機で洗濯でき清潔である。

【００１６】 （ｂ）使用する人の症状や要望に、更には季節などにも対応できる種々なる上敷 シートを作ってやれば良く、色々な素材によるキルティング加工の上敷シートを 自由に取替えて使用できる。 （ｃ）上記多種類の上敷シートは敷布団全体を作るのと比べて安価であり、コス ト的に有利である。

【００１７】 （ｄ）寝たきりの病人や老人には最適であり、尿もれ等があっても簡単に洗うこ とができるので衛生的である。 （ｅ）今まで使用していた敷布団でも利用できるので無駄がない。 （ｆ）敷布団の代わりに固芯だけを使用した場合は、リサイクルしやすく省資源 に好適である。 以上のように、本考案は種々なるすぐれた効果を奏し、病人用、寝たきりの人 などの敷布団として非常に高い有用性を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案敷布団の斜視略図であり、上敷シートと
敷布団袋とが分離できる様子を示している。

【図２】本考案敷布団の断面略図であり、使用するとき
の様子を示している。

【符号の説明】

（１） 敷布団 （２） 敷布団袋 （３） 上敷シート （４） 出入口ファスナー （５） オープンファスナー （６） テープ状生地 （ｔ） （５）の両端

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 敷布団または固芯を出入自在に収納でき
   る敷布団袋の周囲縁と、任意の素材をキルティング加工
   してなる上敷シートの周囲縁とを、オープンファスナー
   にて離接自在に取り付けるようにしたことを特徴とする
   上敷シート付き敷布団。