JP3046981U

JP3046981U - 包装体

Info

Publication number: JP3046981U
Application number: JP1997008534U
Authority: JP
Inventors: 高聖久野
Original assignee: 株式会社ラフインターナショナル
Priority date: 1997-09-08
Filing date: 1997-09-08
Publication date: 1998-03-24
Anticipated expiration: 2003-09-08

Abstract

(57)【要約】【課題】安価に製造でき、軽量で安価に郵送でき、
ＣＤをしっかりと保持することができ、ＣＤを取り出し
た後も、他の用途に再利用が可能な包装体を提供する。【解決手段】ディスク状記録媒体(A)を収納可能な包装
体であ。。１枚の紙からできている。ディスク状記録媒
体(A)を収納可能な袋状部(1)，(2)と、袋状部(1)，(2)
と隣接して設けられ袋状部(1)，(2)の面と面接触可能な
カバー面(3)と、カバー面(3)と隣接して設けられ袋状部
(1)，(2)の開口部を封口可能な蓋面(4)を有する。カバ
ー面(3)を折り曲げてスタンドの底面(3b)及び支持部(3
a)となすことにより袋状部(1)，(2)が立った状態を維持
可能なスタンド形状に変形可能である。袋状部(1)，(2)
には窓部(1a)が設けられており、スタンド形状としたと
きに袋状部(1)，(2)に収納された印刷物(4)が窓部(1a)
を通して見ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ＣＤやＤＶＤ等のディスク状記録媒体を収納して郵送や配布等を行うための包装体に関するものであり、特に郵送，配布後にあっても再利用が可能なものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりレコードに代わる音楽の記録媒体としてＣＤ（コンパクトディスク）が一般化していたが、ＣＤは近年パソコンの普及に伴いＦＤに代わって各種のデータやソウトウエアを収納するＣＤ−ＲＯＭ（以下、音楽ＣＤもＣＤ−ＲＯＭも単に「ＣＤ」という）として広く用いられるようになった。将来的にはＣＤと同じ形状で更に大容量のＤＶＤもＣＤのように普及することが期待されている。

【０００３】ＣＤは量産が容易で、情報量が大きく、単価も安いため、今日では情報の伝達手段として広く用いられるに至った。例えば、ソフトメーカーからは新しいソフトの体験版を店頭配布したり、ユーザーにバージョンアップのソフトを郵送するようなことが多い。又、コンピューター関係の会社以外でもＣＤをダイレクトメールで郵送し、動画や音声を用いた各種宣伝を行うことが行われている。

【０００４】ＣＤの配布や郵送の際の包装の形態は様々であるが、一般的にはプラスチックケースを用いることが多い。しかしながら、プラスチックケースは金型代，材料費等のために比較的高価となるだけでなく、嵩張り、それ自体が収納するＣＤ以上の重量を有しているため郵送の場合は送料も高くなる。特に、プラスチックケースは衝撃に弱く、郵送中にケースが割れてヒビが入ることがあり、イメージ的にも良くない。更に、資源保護やゴミ処理問題の見地からもあまり歓迎されない。

【０００５】最近では、このようなプラスチックケースに代わって、紙製の包装体にＣＤを入れて郵送する手段が用いられるようになってきている。このような包装体を図８に示す。(10)は紙製の包装体であり、スリット(11)によりＣＤ(A)を保持させている。

【０００６】紙製の包装体はプラスチックケースよりも安価に製造することができ、これを用いれば全体の重量もプラスチックケースを用いた場合よりも軽くなるので郵送料は安くなり、包装体にヒビが入ることもない。そして、ＣＤ(A)を取り出して不要となった後は燃えるゴミとして他の紙くずと同様に捨てることができる。

【０００７】しかし、配布や郵送されＣＤ(A)を取り出した後はその役目は終わり、不必要となり直ぐに捨てられてしまうので勿体ない。又、ＣＤ(A)はスリット(11)で両側を保持されているだけであるので包装体を開けた際に、ＣＤ(A)が不用意に落下して傷つくおそれもある。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、安価に製造でき、軽量で安価に郵送でき、ＣＤをしっかりと保持することができ、ＣＤを取り出した後も、他の用途に再利用が可能な包装体が求められている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案の包装体は、ディスク状記録媒体(A)を収納可能な包装体であり、１枚の紙からできており、ディスク状記録媒体(A)を収納可能な袋状部(1)，(2)と、該袋状部(1)，(2)と隣接して設けられ袋状部(1)，(2)の面と面接触可能なカバー面(3)と、該カバー面(3)と隣接して設けられ該袋状部(1)，(2)の開口部を封口可能な蓋面(4)を有し、カバー面(3)を折り曲げてスタンドの底面(3b)及び支持部(3 a)となすことにより袋状部(1)，(2)が立った状態を維持可能なスタンド形状に変形可能であることを特徴とする。

【００１０】さらには上記の包装体において、袋状部(1)，(2)には窓部(1a)が設けられており、スタンド形状としたときに袋状部(1)，(2)に収納された印刷物(4)が該窓部( 1a)を通して見ることができることを特徴とする。

【００１１】

【考案の実施の態様】

以下、本考案を好適な実施例を用いて説明する。［実施例］図１は本考案の組み立て前の展開図である。このように本考案の包装体は１枚の紙からできており、折り曲げて一部分を接着するだけで完成する。

【００１２】 (1)は袋状部前面であり、周囲の糊付部(1b)を折り畳んで袋状部背面(2)に接着すると、袋状部前面(1)と袋状部背面(2)との間でＣＤ(A)を収納可能な袋状部が形成される。(1a)は袋状部前面(1)に開口して設けられた窓部であり、収納したＣＤ(A)を見ることができる。実施例では行っていないが、この窓部(1a)に透明なフィルムを取り付けても良い。

【００１３】袋状部背面(2)には円弧状の第１スリット(2a)と第２スリット(2b)とが設けられている。(2c)は第２スリット(2b)により形成される略半円形の係止片である。

【００１４】 (3)は折り畳んだ際に袋状部前面(1)と当接するカバー面であり、カバー面(3) はスタンド用折目(3d)により第１カバー面(3a)と第２カバー面(3b)とに分けられる。(3c)は半円弧状の切り込みにより形成されるストッパーであり、(3e)は名刺を挟むために第１カバー面(3a)の４カ所に設けられた名刺用スリットである。

【００１５】 (4)は蓋面であり、(4a)は袋状部背面(2)の第１スリット(2a)に挿入可能な挿入片であり、(4c)は挿入片(4a)を第１スリット(2a)に挿入する際に挿入しやすいように折り曲げるための挿入用折目である。(4b)はクギなどで吊り下げる際に用いる吊下用穴である。

【００１６】次に使用方法について説明する。配布時や郵送時には袋状部(1)，(2)内、すなわち袋状部前面(1)と袋状部背面(2)との間にＣＤ(A)を収納する。袋状部(1)，(2 )には、ＣＤ(A)以外にもカード等を収納することができる。又、必要なら名刺用スリット(3e)に名刺(B)を係止させておいてもよい。

【００１７】そして、カバー面(3)が袋状部前面(1)と面で接するように折り曲げる。次に、蓋面(4)を折り曲げて挿入片(4a)を袋状部背面(2)の第１スリット(2a)に挿入する。その際には挿入用折目(4c)で折り曲げると挿入が容易である。この状態で袋状部(1)，(2)の開口部は蓋面(4)で封口されるためＣＤ(A)は袋状部(1)，(2)から抜け落ちない。郵送の場合は宛て名を記入又は宛て名ラベルを貼り、樹脂フィルムでラミネートとし投函する。軽量で、しかも定形便として郵送できるので、送料は安価である。

【００１８】図２は配布，郵送後にＣＤ(A)を取り出す状態を示した図である。ＣＤ(A)収納時とは逆に、挿入片(4a)を袋状部背面(2)の第１スリット(2a)から抜き、カバー面(3)が袋状部前面(1)から離れるようにする。この段階で、包装体に収納されたＣＤを郵送などで受け取った者（以下「客」という）は袋状部(1)，(2)からＣＤ (A)を抜き取ることができる。ＣＤ(A)は袋状部(1)，(2)に収納され、開口部は上向きであるので不用意にＣＤ(A)が包装体から外れて落下するようなことはない。

【００１９】次に図３の矢印に示すように、カバー面(3)を袋状部背面(2)と面するように、折り返す。そして、図４に示すようにカバー面(3)はスタンド用折目(3d)で折り曲げ、係止片(2c)を第２スリット(2b)に挿入してストッパー(3c)と互いにかみ合うように係合させ、挿入片(4a)を袋状部背面(2)の第１スリット(2a)に挿入する。このように挿入片(4a)と第１スリット(2a)は配布，郵送時の係止以外に、スタンド時の係止にも用いられる。

【００２０】これにより包装体は変形して図５に示すようなスタンド状となり、第２カバー面(3b)が底面、第１カバー面(3a)が支持部となり、袋状部前面(1)がやや上を向くような状態で立つことになる。

【００２１】袋部内(1)，(2)にはカレンダーが印刷されたカレンダーカード(C)が収納されており、客は窓部(1a)よりカレンダーを見ることができる。よって、机の上等に立てて置いておくと直ぐに見ることができ便利である。

【００２２】袋部内に収納するものはカレンダーカード以外のものでも良く、例えばスケジュール表，電話番号表，写真，メニュー等を入れることができる。又、窓部(1a) を設けず袋状部前面(1)に直接カレンダーや会社名等を印刷しても良い。紙であるので、印刷は極めて容易である。

【００２３】第１カバー面(3a)の名刺用スリット(3e)に名刺(B)を取り付けていた場合は、図４に示すように第１カバー面(3a)がスタンドの支持部として立ち上がっているため客に名刺を見せることができる。したがって、営業担当者、保守担当者等が名刺を郵送，配布に先立って取り付けておくと、スタンドにした際に自然に名刺が表面に出てくるので客に存在をアピールすることができる。

【００２４】以上は包装体をスタンドとして使用する場合について説明したが、次に壁等の垂直面に取り付ける場合について説明する。図３のようにカバー面(3)を折り返すまではスタンドにする場合と同様であるが、図６に示すようにカバー面(3)と袋状部背面(2)とが面で接するまで折り曲げる。この状態を維持するために図７に示すようにストッパー(3c)を袋状部前面(1)に係止させる。この状態で吊下に適した形状となる。

【００２５】蓋面(4)の挿入片(4a)には吊下穴(4b)が設けられており、この部分にクギ(D)、フック等を通すことができるので、壁や柱などの垂直面にもクギ(D)等を介して吊り下げることができる。

【００２６】粘着シートを備えた薄い磁石（図示せず）を一緒に入れて郵送又は配布すると、粘着シートにより磁石を包装体に張り付けて一体化することができ、このようにして磁石を備えた包装体はロッカー，机等のスチール製の什器や冷蔵庫，ホワイトボード等に取り付けることができる。カレンダーカード等を含めても包装体の重量は小さいため、これを支える磁石は小さなもので十分であり、郵送時に同封しても重量増加は少なく、郵送にはなんら問題はない。

【００２７】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案により安価に製造でき、軽量で安価に郵送でき、ＣＤをしっかりと保持することができ、ＣＤを取り出した後も、他の用途に再利用が可能な包装体を提供することができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の包装体の展開図。

【図２】包装体からＣＤを取り出す状態を示した図。

【図３】包装体の折り返しを説明する図。

【図４】包装体のスタンド形状への変形を説明する図。

【図５】スタンド形状に変形した包装体の斜視図。

【図６】包装体の吊下形状への変形を説明する図。

【図７】包装体を吊り下げた状態を示した図。

【図８】従来の紙製の包装体を示した図。

【符号の説明】

(1) 袋状部前面 (1a) 窓部(開口部) (1b) 糊付部 (2) 袋状部背面 (2a) 第１スリット (2b) 第２スリット (2c) 係止片 (3) カバー面 (3c) ストッパー (3d) スタンド用折目 (3e) 名刺用スリット (4) 蓋面 (4a) 挿入片 (4b) 吊下用穴 (4c) 挿入用折目 (A) ＣＤ（ディスク状情報媒体） (B) 名刺 (C) カレンダーカード (D) クギ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ディスク状記録媒体を収納可能な包装体
であり、１枚の紙からできており、ディスク状記録媒体を収納可能な袋状部と、該袋状部と
隣接して設けられ袋状部の面と面接触可能なカバー面
と、該カバー面と隣接して設けられ該袋状部の開口部を
封口可能な蓋面を有し、カバー面を折り曲げてスタンドの底面及び支持部となす
ことにより袋状部が立った状態を維持可能なスタンド形
状に変形可能であることを特徴とする包装体。
【請求項２】袋状部には窓部が設けられており、スタ
ンド形状としたときに袋状部に収納された印刷物が該窓
部を通して見ることができることを特徴とする請求項１
の包装体。