JP3046917B2 - 水耕栽培用定植パネル - Google Patents

水耕栽培用定植パネル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水耕栽培装置に用い
られる定植パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植物の根部から植物に必要な適度
の水、養分および酸素を効率よく供給するシステムとし
て、いわゆる水耕栽培が開発され、そのための装置が種
々検討されている。そのような装置として、特公平 4-2
206 号に開示される水耕栽培装置、あるいは本出願人に
よる実開平 4-12841号に開示される浮根式養液栽培装置
などが知られている。
【0003】特公平 4-2206 号に開示される水耕栽培装
置は、図9に示すように、長さ方向に傾斜させた平板底
板91上に非透水性フィルム92および山型断面の基盤93を
設置し、さらに基盤93の上方に所定の間隔を空けて植物
体保持板99を設けたものである。山型基盤93の頂部は凹
入部94を有する平面をなし、凹入部94には適当な間隔で
配置された吐出口を有する給液パイプ96が没入配置され
ている。また、底板91および基盤93の全面には保水シー
ト状物97が密着して設けられ、さらに保水シート状物97
上には植物の根を通さない透水性シート98が密着して設
けられている。植物体保持板99には複数個の孔100 が設
けられ、植物の幼苗体は適当な大きさまでマット状物な
どで育苗した後、この孔100 から挿入されて透水性シー
ト98に接した状態で保持される。
【0004】この装置では、図示されない水耕液貯留タ
ンクからポンプにより給液パイプ96に供給された水耕液
が複数個の吐出口から吐出して保水シート状物97に浸透
吸収され、さらに透水性シート98を透過して表面に滲出
する。この表面に滲出した水耕液を幼苗体の根が吸収
し、植物の栽培が行なわれる。
【0005】一方、実開平 4-12841号に開示される浮根
式養液栽培装置は、図10に示すように、養液の貯液槽10
1 内に、テーパー形状を有し、かつ厚肉側長手方向に溝
部103 が設けられた浮板102 、この浮板102 の表面を覆
うように設けられた吸液部材104 および吸液部材104 上
に敷置された植物の根を通さない通液シート105 が収容
され、さらに貯液槽101 の上部開口を定植板107 で閉じ
た構造をとる。この装置では、さらに、吸液部材104 の
一端が浮板102 の側面に添って養液109 に浸漬し、通液
シート105 の両端は貯液槽101 と定植板107 とで挟持さ
れている。また、浮板102 に設けられた溝部103 内には
養液吐出口106aを有する養液供給部材106 が設置されて
いる。
【0006】この装置への植物の植付けは、育苗用培地
110 を用いて定植板107 に設けられた開口部を通して行
なわれ、培地110 の底部が通液シート105 上に接触した
状態で保持される。この状態で、吸液部材104 により吸
い上げられ、また養液供給部材106 に供給されて養液吐
出口106aより吐出し、吸液部材104 に吸収された養液
は、通液シート105 を通して表面に滲出し、植物の根10
8 から吸収される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような栽培装置
では、植物体は通常そのまま植付けられることはなく、
図3に示すように、ロックウールキューブ(以下、RW
キューブと略記する)のような育苗用の培地ブロック31
(図9におけるマット状物および図10における育苗用培
地110 に相当する)で適当な大きさまで育苗して根を張
らせた後、その培地ブロック31ごと定植する。そのた
め、植物体34が定植される基体32(図9における基盤93
および図10における浮板102 )を覆うパネル33(図9に
おける植物体保持板99および図10における定植板107 )
には培地ブロック31の大きさに相当する開口部(植え
穴)が設けられ、この開口部を通して植物体34を培地ブ
ロック31ごと基体32に定植する。以下、このパネルを定
植パネルと称する。
【0008】上記従来の栽培装置では、基体に定植され
た植物体を、植物体が植付けられている培地ブロックの
側面を定植パネルで支持することにより保持する方法が
とられている。したがって、この方法では、基体に定植
した状態で培地ブロックの最も高い部位が少なくともパ
ネルと同等の高さになければならない。すなわち、図4
(a)に示すように、培地ブロック41の高さがパネル43
の高さを下回ると、培地ブロック41を、ひいては植物体
44を支持することができない。このため、上記従来の装
置では、培地ブロックの大きさが制限を受ける。
【0009】また、培地ブロックの支持を定植パネルの
厚みのみで行なっているため、図5(a)に示すよう
に、特に誘引作業の際などに植物体54の茎を傾けた場合
には培地ブロック51が傾き易く、それに伴い培地ブロッ
ク51底面から発生した根55が基体52から浮き上がり、植
物体54の吸収を妨げる要因となる。通常は、軽量化やコ
スト減少のために定植パネルの厚さをより薄くする傾向
にあり、これに伴って培地ブロックを支持する際に培地
ブロックの側面に接する面積もより小さくなり、培地ブ
ロックが傾く傾向はさらに強まる。
【0010】さらに、上記実開平 4-12841号に開示され
る浮根式養液栽培装置(図10)においては、植物体が定
植される基体である浮板102 は養液上に浮いており、そ
のため、養液の増減に応じて浮板102 とそこに定植され
ている植物体の位置も上下する。したがって、養液が十
分に収容されている際には培地ブロックである育苗用培
地110 の高さが定植板107 の高さを越えていても、蒸発
等により養液の量が減少するにつれて浮板102 と共に培
地110 も沈み、ついには定植板107 の高さを下回ること
がある。このような状態になると、植物体は支持を失
い、最悪の場合には、上記と同様に培地110 が傾いて根
が浮板102 から浮き上がる。また、養液の量が減少した
場合には液の補充が行なわれるが、この際、図6(a)
に示すように培地ブロック61が定植パネル63の支持から
離れ、さらに培地ブロック61の位置が開口部からずれて
いる場合には、液の補充により上昇した培地ブロック61
が定植パネル63に当たり、定植パネル63を押し上げる問
題が生じる。
【0011】このように、従来の栽培装置では、定植し
た後の植物体の支持方法に種々の問題点が生じる。とこ
ろで、上述のように、これらの装置では定植パネルに設
けられた開口部から植物体の定植を行なう。したがっ
て、定植した後も培地ブロックの表面は外界に露出して
おり、そのため、その露出部位から病原菌が侵入した
り、散布した薬剤が浸透したり、培地ブロック表面が乾
燥するという弊害が生じることがある。これに対して
は、通常植物体基部を覆うように定植前後に定植パネル
の上にアルミ蒸着シート、ポリエチレンシートのような
シートを張ることが有効とされている。
【0012】従来、このようなシートを張る方法とし
て、植物体を定植する前後で異なる方法が用いられてい
る。植物体を定植する前にシートを張る場合には、ま
ず、図7に示すように、定植パネル71上に張ったシート
72の植物体の定植位置73に培地ブロックの大きさに相当
する一文字状(a)または十文字状(b)の切り込み74
を入れる。この切り込み74を開いて植物体を定植した
後、開いた部分を元に戻して植物体の基部を覆う。この
際、植物体の基部を完全に覆うためには、切り込み74を
元に戻す際に切開部を重ね合わせなければならず、その
ため、予め余裕を持たせてシートを張る必要がある。重
ね合わせた切開部は、洗濯バサミやステープラ等で接合
する。
【0013】また、植物体を定植した後にシートを張る
場合には、図8に示すように、植物体84の基部を覆うよ
うに定植パネル81の畝に沿って2枚のシート82および83
で植物体84を挟み、植物体と植物体との間(図中矢印A
で示す位置)で2枚のシート82および83を重ね合わせて
洗濯バサミやステープラ等で接合する。
【0014】さらに、いずれの場合であっても、植物体
基部を完全に被覆しつつ、薬液や結露水が溜るのを防ぐ
ために、シートに弛みができないように留意する必要が
ある。
【0015】このように、従来の方法では、多数の箇所
でシートを接合するという繁雑な作業を要し、一旦接合
してしまうと修復は困難であるため、シートを張る際に
は弛みができないよう細心の注意を払わなければならな
い。
【0016】したがって、この発明は、培地ブロックの
大きさや上下方向への移動に係わらず植物体を安定に支
持することができ、かつ植物体基部を被覆するシートを
容易に張ることが可能な水耕栽培用定植パネルを提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明による水耕栽培
用定植パネルは、植物定植用の植え穴が設けられた定植
パネルにおいて、該植え穴を挟んで該パネル上に設けら
れた少なくとも2つのシート接合手段を有し、かつ該接
合手段が設けられた面の裏面に、該植え穴の対向する周
縁に沿って各々設けられた少なくとも1組の対向する植
物体支持部材を有することを特徴とする。
【0018】この発明による水耕栽培用定植パネルにお
いては、パネルを覆うシートの張り方として、図8に示
すような、2枚のシートで植物体を挟み、植物体と植物
体との間でシートを接合する方式を採る。図7に示すよ
うな、パネル上にシートを張った後植え穴に相当する部
分に切り込みを入れる方式では、一度利用したシートを
再利用する際にシート上の既存の切り込みを定植パネル
の定植位置に合わせるのが容易ではなく、また植物体の
定植間隔を変更した場合には切り込みの位置が一致せず
不都合を生じる。さらに、シートに切り込みを入れる
と、回収したシートを洗浄する際に、ブラシ等の洗浄用
具が切り込みに引っかかって破れやすいという問題点も
ある。2枚のシートを合わせる方式であればこのような
不具合はなく、シートを回収、洗浄して再利用すること
が容易になる。
【0019】前記シート接合手段は、このように定植パ
ネルの植え穴に定植された植物体の基部を被覆する2枚
のシートを接合するものであり、複数の植物体が定植さ
れる場合には、定植された植物体を結ぶ線上に配置され
る。通常、定植パネルには複数の植え穴が列をなして設
けられるので、この列の両端に各々1つずつ、および各
植え穴と植え穴との間にそれぞれ1つずつ配置すること
が好ましい。接合手段としては、2枚のシートを接合し
て固定することができるものであればどのような構造の
ものでもよいが、例えば、上面に溝が設けられた支持部
材とこの溝に嵌合する嵌合部材とを有し、接合しようと
する2枚のシートを重ねて溝に入れた後嵌合部材を嵌挿
してシートを接合するものが、構造も簡素であり好まし
い。
【0020】前記植物体支持部材は、定植パネルに定植
された植物体を、この植物体が植付けられたロックウー
ル等の培地ブロックを2方向から支持することにより支
持するものである。この植物体支持部材は、少なくとも
1組の対向する部材からなり、定植パネルに設けられた
植え穴の対向する周縁に沿って前記シート接合手段が配
置された面の裏面に設けられる。この植物体支持部材
は、植物体が複数定植される場合には、定植された植物
体を結ぶ線に沿って設けられる。また、植え穴が複数設
けられる場合には、両端に位置する植え穴の間に連続的
に設けても、各植え穴が設けられた部分のみに間隔をお
いて配置してもよく、さらには各植え穴の植物体が定植
される部分にのみ間隔をおいて配置することもできる。
【0021】植物体支持部材は、培地ブロックを支持で
きるものであればどのような形態のものでもよいが、接
触面積を大きくしてより確実に支持するために、培地ブ
ロックと対向する面が平面であるものが好ましい。ま
た、植物体支持部材は植え穴周縁からあまり離れた位置
ではその効果が小さくなるため、より周縁に近い位置に
設けられることが好ましく、その培地ブロックに対向す
る平面が植え穴の側面と一致する位置がより好ましい。
特に、上記実開平 4-12841号に開示される浮根式養液栽
培装置のように栽培中に培地ブロックが上下する可能性
がある装置では、植え穴と培地ブロックとの位置がずれ
ることを防ぐ意味からも植物体支持部材が有する平面と
植え穴の側面とが一致することが必要である。さらに、
植物体支持部材の高さは、定植パネルを装置に装着した
際に植物体が定植される基体に接触しない限りは特に制
限されるものではなく、植物体を支持する効果と基体に
接触する危険性とを考慮して適宜設定される。
【0022】
【作用】定植パネルの裏面に設けられた一対の植物体支
持部材は、定植される植物体が植付けられている培地ブ
ロックをそれぞれ対向する2方向から支持することによ
り植物体を支持する。
【0023】また、この発明による定植パネルでは、植
物体を定植した後、特に植物体基部が十分被覆されるよ
うに2枚のシートで定植パネルを覆い、シートに弛みが
できないように接合部を重ね合わせた後、この接合部を
パネル上に設けられたシート接合手段で接合して固定す
る。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を詳細に説明する。
【0025】図1は、この発明による定植パネルの一態
様を示す斜視図である。図に示すように、パネル本体 1
は頂部稜線方向に平面が形成された山型をなし、頂部平
面には植物体を定植するための植え穴 2が設けられてい
る。同じく、この頂部平面上には、植え穴 2を稜線方向
に挟むようにパッカー押さえ 3が設けられている。パッ
カー押さえ 3も、パネル本体 1と同様に頂部稜線方向に
平面が形成された山型をなし、この頂部平面には稜線方
向に沿って溝 5が設けられている。各パッカー押さえ 3
に形成された溝 5はほぼ一直線をなし、定植された植物
体の茎がこの線上に位置するように設けられる。パッカ
ー押さえ 3が設けられた面の裏面には、植え穴 2の周縁
に沿って、植え穴 1個当たり 3組のそれぞれ対向する培
地ブロックガイド 4が設けられている。各培地ブロック
ガイド 4の植え穴 2に向かう面は平面をなし、この平面
の面位置は植え穴 2の側面と一致している。これらパネ
ル本体 1、パッカー押さえ 3および培地ブロックガイド
4は、例えばポリスチレン、ポリプロピレン、塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリエステルなどから一体に成形さ
れ、あるいは各々別々に成形された後組み立てられる。
【0026】この定植パネルは、植物体を定植した後、
常に開口している植え穴 2から病原菌が侵入したり、散
布した薬剤が浸透したり、RWキューブ等の培地ブロッ
クが乾燥することを防ぐために、アルミ蒸着シート、ポ
リエチレンシートのようなシートで全体を被覆する。図
2に、図 1に示す定植パネルをシートで被覆した状態
を、パッカー押さえ 3の位置での横断面で示す。図2に
示すように、 2枚のシート21および22で定植パネル 1全
体を被覆した後、それぞれの端部(接合部)をパッカー
押さえ 3上で重ね合わせ、その上からパッカー23をパッ
カー押さえ 3頂部に形成された溝 5に嵌挿することによ
りシートを固定する。パッカー23は、例えば、樹脂、金
属、ゴム等の弾性を有する物質からなり、直径が溝 5の
幅とほぼ等しいか、あるいは若干大きい程度で、その一
部を軸方向に全長に亘って切り欠いている円筒形状を有
している。
【0027】前述のように、植物体を定植する際には、
通常RWキューブのような培地ブロックである程度まで
育成した後定植する。この定植パネルでは、定植された
植物体が植付けられている培地ブロックを、定植パネル
自体の厚みに加えて、培地ブロックガイド 4で支持す
る。したがって、図4(b)に示すように、従来の定植
パネルでは支持することができない、パネル43の高さを
下回る大きさの培地ブロック41であっても十分支持する
ことが可能である。また、図5(b)に示すように、誘
引作業時などに植物体54の茎が傾いた場合であっても、
より広い面積で培地ブロック51を支持しているため、培
地ブロック51が容易に傾くことはない。さらに、培地ブ
ロックがそれを載せる基体と共に上下に移動する場合で
あっても、図6(b)に示すように、培地ブロック61は
培地ブロックガイド66に沿って上下するのみであって支
持が外れることがなく、したがって、培地ブロック61が
上昇する際に定植パネル63と接触することもない。
【0028】
【発明の効果】この発明による水耕栽培用定植パネルで
は、植物体の支持を、パネル自体の厚みに加えて、植物
体支持部材で植物体が植付けられている培地ブロックを
支持することにより行なう。このため、培地ブロックの
大きさ、培地ブロックの植え込み深さ、あるいは培地ブ
ロックの上下方向の移動等にかかわらず、植物体を確実
に支持することが可能である。また、より広い面積で支
持することができるため、例えば誘引作業のように植物
体に力がかかって茎が傾いたとしても、培地ブロックが
傾くことはなく安定に保持することができる。
【0029】また、この発明による水耕栽培用定植パネ
ルでは、定植パネルを被覆するシートの固定をシート接
合手段により行なう。このため、従来行われている選択
バサミやステープラでの接合と比較して、より簡便で容
易に、かつ確実に固定できるばかりでなく、一旦接合し
た後であっても、接合を解除し再度接合し直すことも容
易に行なうことができる。さらに、シート接合手段がパ
ネル上に設けられていることは、すなわちシート接合手
段がパネル上に突出していることを意味しており、この
突出したシート接合手段上でシートの固定を行なうた
め、連続した傾斜が形成されたシートを固定位置からパ
ネル側端まで弛みなく張ることができ、病害感染源とな
る結露水等がスムーズに流れ落ちる。
【0030】さらに、この発明による水耕栽培用定植パ
ネルでは、上記植物体支持部材とシート接合手段が存在
することにより、パネルの強度が向上する。すなわち、
従来の定植パネルは、発泡樹脂等の強度の弱い材質で製
造されている上にパネル上に植物体の植え穴が設けられ
ているため、コスト削減や重量軽減のためにパネルを薄
くすると、特に上部からの荷重に対して強度が不十分と
なり、植え穴を中心に亀裂が生じる恐れが強くなる。こ
のため、従来の定植パネルでは、強度を確保するために
パネル自体を厚くするか、あるいは補強のためのリブを
設けている。この発明による定植パネルでは、シート接
合手段と植物体支持部材とが補強部材の役割を同時に果
たし、特に亀裂の生じやすい植え穴周囲の強度を高め
る。これに加えて、シート接合手段がパッカーとパッカ
ー押さえのようにパネル上の異なる複数の箇所で固定さ
れる部材を有する場合には、この部材(例えば、パッカ
ー)が、固定箇所間のパネルの強度をさらに高める。し
たがって、この発明による定植パネルは、さらに補強部
材を必要とすることなく、パネルの厚さを薄くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による定植パネルの一態様を示す斜視
図。
【図2】図1に示す定植パネルにシートを張った状態を
示す断面図。
【図3】従来の定植パネルを用いる栽培装置に植物体が
定植された状態を模式的に示す断面図。
【図4】(a)は従来の定植パネルを用いる栽培装置
に、サイズの小さい培地ブロックに植付けられた植物体
が定植された状態を模式的に示す断面図、(b)はこの
発明による定植パネルを用いる栽培装置に、(a)と同
じサイズの培地ブロックの植付けられた植物体が定植さ
れた状態を模式的に示す断面図。
【図5】(a)は従来の定植パネルを用いる栽培装置に
おいて、定植された植物体が傾いた際の状態を模式的に
示す断面図、(b)はこの発明による定植パネルを用い
る栽培装置において、定植された植物体が傾いた際の状
態を模式的に示す断面図。
【図6】(a)は従来の定植パネルを用いる栽培装置に
おいて、培地ブロックが下方に移動してパネルの支持か
ら離れ、しかもブロックと植え穴との位置がずれた状態
を模式的に示す断面図、(b)はこの発明による定植パ
ネルを用いる栽培装置において、培地ブロックが下方に
移動した際の状態を模式的に示す断面図。
【図7】(a)および(b)共に、従来の定植パネルに
おいて、植物体の定植前に定植パネルにシートを張る方
法を説明する斜視図。
【図8】従来の定植パネルにおいて、植物体を定植した
後に定植パネルにシートを張る方法を説明する斜視図。
【図9】従来の水耕栽培装置の一例を模式的に示す断面
図。
【図10】従来の水耕栽培装置の一例を模式的に示す断
面図。
【符号の説明】
1…パネル本体、 2、73…植え穴、 3…パッカー押さ
え、4、66…培地ブロックガイド、 5…溝、21、22、7
2、82、83…シート、23…パッカー、31、41、51、61…
培地ブロック、32、52…基体、33、43、53、63、71、81
…定植パネル、34、44、54、84…植物体、74…切り込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−65454(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 31/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物定植用の植え穴が設けられた定植パ
    ネルにおいて、該植え穴を挟んで該パネル上に設けられ
    た少なくとも2つのシート接合手段を有し、かつ該接合
    手段が設けられた面の裏面に、該植え穴の対向する周縁
    に沿って各々設けられた少なくとも1組の対向する植物
    体支持部材を有することを特徴とする水耕栽培用定植パ
    ネル。
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