JP3046363U - 角型インク缶の構造 - Google Patents

角型インク缶の構造

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JP3046363U
JP3046363U JP1997007778U JP777897U JP3046363U JP 3046363 U JP3046363 U JP 3046363U JP 1997007778 U JP1997007778 U JP 1997007778U JP 777897 U JP777897 U JP 777897U JP 3046363 U JP3046363 U JP 3046363U
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shaped
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JP1997007778U
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Inventor
隆 平永
Original Assignee
江戸川製罐株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角型缶本体がテーパ缶の形状で上下に重ね合
わせ可能な構造において、缶本体の重ね合わせ、ならび
に取外しの作業を容易かつ軽快に行うことができ、か
つ、重ね合わされた缶胴部の接触傷の発生を極力抑える
ことのできる角型インク缶を提供すること。 【解決手段】 角型缶本体(1)の上端開口部近傍に全
周にわたり設けた蓋体(2)のための蓋止め用帯状ビー
ド(3)の下方位置で、この缶本体の角隅部に点状補助
ビード(4)が突出形成される。重ね合わされた下側の
缶本体は、その上端開口部が点状補助ビードに当接した
位置で止められ、帯状ビードと全周にわたり当接する状
態が回避されるので、重ね合わされた上下の缶本体に挟
まれた空間部が密閉状態にならず、缶本体の重ね合わ
せ、ならびに取外しの作業に支障を与えない。又、缶本
体の缶胴部の接触傷の発生も極力抑えられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、インクを収容する有底缶本体と、この上端開口部に嵌装される蓋体 とよりなるインク缶に係り、特に缶本体が矩形状の上端開口部を有する角型の形 状で、かつ、底部の地板辺長を上端開口部よりも短くするように缶本体の缶胴部 を下方にむけて先細となるテーパ状に製缶して、缶本体を密に重ね合わせ可能に した角型インク缶の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
缶本体をテーパ状に製缶して相互に密に重ね合わせるようにした、いわゆるテ ーパ缶は、本件出願人が既に提案しており、実用新案登録第3039305号に より公知である。このテーパ缶は、大量の缶を省スペースで保管でき、運送コス トの合理化や廃缶置き場の省スペース化を可能とし、又、缶を重ねることができ ることで、積載状態での缶の荷崩れも解消し、保管、流通の安全性や効率化を図 る上で極めて望ましく、PL法にも適うといった利点がある。
【0003】 又、缶本体の上端開口部近傍において缶胴部の実質的に全周にわたり外方に突 出させて形成した蓋止め用帯状ビードを設ける構成も公知である。この蓋止め用 帯状ビードによって缶本体上に嵌装される蓋の位置が安定するとともにテーパ状 の缶本体の加工と併せて、缶全体の強度を飛躍的に向上させ、インキ充填後を安 定した耐重量性を維持できるといった利点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このようにテーパ加工した缶本体を重ね合わせた場合に、重ね合わされる下側 の缶本体は、その上端開口部が上側の缶本体の蓋止め用帯状缶本体に当接した状 態で止められることになる。従って、この当接部分は上下の缶本体の全周にわた るために、上下の缶本体の缶の空間部は密閉状態となる。このため、上側の缶本 体を重ね状態から取外す際に、この密閉状態の空間部が真空化して取外しに対す る抵抗になり取り外し作業の支障となる問題があった。これは、缶本体を重ね合 わせる際にも該空間部内の空気が作用して重ね合わせがスムーズに出来ないとい った問題があった。
【0005】 更に、下側の缶本体の上端開口部が上側の缶本体の蓋止め用帯状ビードに達す るまで深く重ね合わせられると、上下の缶本体の缶胴部の接触面積が大となり、 缶の表面を傷つけるおそれが大であり、缶の品質維持の点で問題となるとともに 接触摩擦により缶本体の取外し作業も重くなるといった問題もあった。
【0006】 そこで、本考案は上記従来のテーパ缶における諸問題に鑑みなされたもので、 その目的は缶本体の重ね合わせ及び取外しの作業を容易かつ軽快に行い得るとと もに、重ね合わせによる缶胴部の接触傷の発生も極力解消することができる、特 に角型缶本体を有するインク缶を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、矩形状の上端開口部を有する角型有底 缶本体と、該缶本体の上端開口部に嵌装される蓋体とよりなり、該缶本体の上端 開口部近傍において缶胴部の全周にわたり外方に突出させて形成した蓋止め用帯 状ビードを設けるとともに該缶本体の底部の地板辺長を上端開口部の辺長よりも 短くするように該缶本体の缶胴部を下方にむけて先細となるテーパ状に製缶して なる構成を前提として前記缶本体の角隅部に、前記帯状ビードよりも下方位置に おいて外方に突出して形成した点状補助ビードを設けた構成を特徴とする角型イ ンク缶を提案するものである。
【0008】 上記本考案の角型インク缶においては、缶本体を重ね合わせた場合に、下側の 缶本体の上端開口部が上側の缶本体の点状補助ビードに当接した位置で止められ る。従って、下側の缶本体の上端開口部は上側の缶本体の蓋止め用帯状ビードに 全周にわたって当接することが回避される為、上下の角型缶本体に挟まれた空間 部は密閉状態にならないので、缶本体の重ね合わせや取外しの作業に抵抗となる ことがなく、容易かつ軽快な作業を行い得る。
【0009】 又、上記補助ビードは角型缶本体の角隅部に形成され、該本体の側面部ないし 辺部分に設けられない。従って、缶本体の製缶加工において、プレス等による角 隅部の折曲加工にあわせて該補助ビードの形成も行い得、該角隅部が変形部位で あるため、補助ビードの形成によって周辺部分にしわを生じさせる等、缶表面形 状に支障を与える恐れがない。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案に係る角型インク缶の実施形態を説明する。図1 において、1は矩形状の上端開口部1aを有する角型缶本体、2はその缶本体2 の上端開口部1aに嵌装される蓋体で、これによって角型インク缶が構成される 。
【0011】 缶本体1は、上端開口部1aの近傍において、その上端縁から蓋体2の周縁部 2aの幅におおむね等しい位置に缶胴部1bの全周にわたり蓋止め用帯状ビード 3が設けられている。このビード3は缶本体1の製缶時にプレス加工等により缶 胴部を外方に向かって突出させて形成される。蓋体2を缶本体1の上端開口部1 a上に嵌装した場合、図2(a),(b)に示すごとく、該蓋体2の周縁部2a の下端縁が帯状ビード3に対応する位置に達する。
【0012】 缶本体1は、その底部1cの地板辺長Mが上端開口部1aの辺長Nよりも短く なるように缶胴部1bを下方に向けて先細となるテーパ状に製缶されて、いわゆ るテーパ缶の構造である。
【0013】 従って、図1に2点鎖線で示すように、缶本体1は上下に重ね合わせることが できるようになっている。
【0014】 4は点状補助ビードで、缶本体1の角隅部に、帯状ビード3に近接してその下 方位置に設けられている。この点状補助ビード4は、缶本体1の製缶の際にプレ ス等による角隅部の折曲加工にあわせて外方に突出するように形成される。角隅 部に形成されるため周辺部分にしわを生じさせる等、缶表面形状に支障を与える 恐れがない。
【0015】 上記点状補助ビード4は下方に向けて、より外方へ突出するような形状となっ ており、図2(a)で示すように該補助ビード4の下端縁4aが缶胴部1bに対 して外方に延出した段部を構成している。
【0016】 図1に示すごとく、缶本体1を重ね合わせた場合、図2(a)で詳細に示すよ うに、下側の缶本体1は、その上端開口部1aの上端縁5が点状補助ビード4の 下端縁4aに当接した位置で止められる。このため、図5(b)で示すように、 重ね合わされた上下の缶本体で挟まれた空間部6は、その上端部6aが蓋止め用 帯状ビード3によって閉塞されず開放状態に維持される。
【0017】 従って、重ね合わせた状態でも、上下の缶本体の間には、点状補助ビード4に 接する部分を除き、ほぼ全周にわたって空間部6が開放されるので、缶本体の重 ね合わせ、ならびに取外しの作業の際に該空間部6が密閉空間とならない為、そ の作業に支障を与えることがなく、容易かつ軽快な作業を行い得る。
【0018】 又、重ね合わせの状態で、下側の缶本体1の上端縁5が上側の缶本体1の帯状 ビード3に達するまで過度に深く重ね合わされることがないので、相互に重ね合 わされた上下の缶本体の缶胴部が接触する部位は、点状補助ビード4が位置する 角隅部の僅かな領域に限定される。このため、缶本体の重ね合わせによる缶表面 の接触傷の発生も極力抑えることができる。
【0019】 以上、本考案の実施形態を説明したが、上記点状補助ビード4は、実施形態で 示したように該ビード4の下端縁4aが段状に構成されると、重ね合わせの際に 下側の缶本体の上端縁5を確実に受けることができ望ましいが、該下端縁4aが 若干丸みをもった膨出形状のものでも本考案の作用を十分に果し得るものであり 、その他、本考案は実施形態に限定されるものではない。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、矩形状の缶本体の角隅部において蓋止め用帯 状ビードの下方位置に点状補助ビードを設けたので、缶本体を重ね合わせた場合 に下側の缶本体の上端開口部がこの点状補助ビードに当接し、上方の帯状ビード に達するまで深く重ね合わされることが回避され、従って、上下の缶本体に挟ま れた空間部が密閉状態になることがなく、缶本体の重ね合わせ、ならびに取外し 作業に何等の支障を与えない。このため、上記作業を容易かつ軽快に行うことが でき、作業性の向上を図ることができる。又、重ね合わせ状態において、缶胴部 表面の接触傷の発生も極力抑えることができ、缶の品質維持の点でも優れた効果 を奏するものである。
【提出日】平成9年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 図1に示すごとく、缶本体1を重ね合わせた場合、図2(a)で詳細に示すよ うに、下側の缶本体1は、その上端開口部1aの上端縁5が点状補助ビード4の 下端縁4aに当接した位置で止められる。このため、図2(b)で示すように、 重ね合わされた上下の缶本体で挟まれた空間部6は、その上端部6aが蓋止め用 帯状ビード3によって閉塞されず開放状態に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る角型インク缶の蓋体と缶本体とを
分離した態様で、かつ、缶本体を重ね合わせた状態を示
す実施形態の概要斜視図である。
【図2】缶本体の重ね合わせ状態の詳細を示すもので
(a)は図1のA−A線に沿う要部拡大縦断面図、
(b)は図1のB−B線に沿う要部拡大縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 角型缶本体 2 蓋体 3 蓋止め用帯状ビード 4 点状補助ビード

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状の上端開口部を有する角型有底缶本
    体と、該缶本体の上端開口部に嵌装される蓋体とよりな
    り、該缶本体の上端開口部近傍において缶胴部の全周に
    わたり外方に突出させて形成した蓋止め用帯状ビードを
    設けるとともに該缶本体の底部の地板辺長を上端開口部
    の辺長よりも短くするように該缶本体の缶胴部を下方に
    むけて先細となるテーパ状に製缶してなる角型インク缶
    において、前記缶本体の角隅部に、前記帯状ビードより
    も下方位置において外方に突出して形成した点状補助ビ
    ードを設けたことを特徴とする角型インク缶の構造。
JP1997007778U 1997-08-19 1997-08-19 角型インク缶の構造 Expired - Lifetime JP3046363U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014089210A (ja) * 2004-06-08 2014-05-15 Biokit S A 磁性粒子を収集するためのテーパー状のキュベットおよび方法

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