JP3046331B2 - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JP3046331B2
JP3046331B2 JP2190614A JP19061490A JP3046331B2 JP 3046331 B2 JP3046331 B2 JP 3046331B2 JP 2190614 A JP2190614 A JP 2190614A JP 19061490 A JP19061490 A JP 19061490A JP 3046331 B2 JP3046331 B2 JP 3046331B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両用ワイパ装置に係り、特に2本のワイパ
アーム及びワイパブレードを備えた車両用ワイパ装置で
あって、ワイパ装置の停止時に一方のワイパアーム及び
ワイパブレードを回動するようにした車両用ワイパ装置
に関する。
[従来の技術] 従来から車両用ワイパ装置については、第11図で示す
ように、ガラス面101をワイパ装置Sの揺動動作により
払拭しているが、このワイパ装置Sは、ワイパモータM
の出力軸に減速装置を介して取着されたクランクアーム
110が回転し、このクランクアーム110に連結された第1
リンクロッド107を往復運動に変換させ、この第1リン
クロッド107と連結されたセグメントアーム109を第1ピ
ボット軸104を中心に揺動させることにより、予め設定
された一定の範囲でワイパアーム102a及びワイパブレー
ド102bを揺動させてガラス面101を扇形に払拭させる。
同様にセグメントアーム109と連結された第2リンクロ
ッド108も往復運動が伝達され、この第2リンクロッド1
08と連結されたセグメントアーム111を介して第2ピボ
ット軸105を中心として、もう一方のワイパアーム103a
及びワイパブレード103bが前述のワイパアーム102a及び
ワイパブレード102bと同期して払拭する構造となってい
る。なお第11図中、符号106は払拭範囲を示す。
従来からリヤ側のボディ側ガラス面には、ハイマウン
トストップランプが配設されることがあり、上記第11図
で示す従来例のような技術の場合には、第12図で示すよ
うに、ハイマウントストップランプ112の邪魔にならな
いように、2本配設されたワイパアーム102a,103a及び
ワイパブレード102b,103bのうち一方(この例では、103
a,103b)をハイマウントストップランプ112よりも上方
に位置させていた。このため、ワイパ装置Sの停止時の
見栄え及び視界性が悪くなってしまうという不都合があ
った。
また2本のワイパアームを軸支するそれぞれのピボッ
ト軸を車両中央に寄せた高速用ワイパ装置や、或は両方
のワイパアーム及びワイパブレードが払拭方向で重なっ
たワイパ装置の場合には、第13図で示すように、一方の
ワイパアーム103a及びワイパブレード103bが他方のワイ
パアーム102a及びワイパブレード102bの上方に停止して
ワイパ装置Sの停止時の見栄え及び視界性が悪くなって
しまうという不都合があった。
上記のような従来技術の不都合を解決するために、ワ
イパ装置の停止時にワイパアームを可動させて払拭範囲
外に移動させる、種々の技術が提案されている(例え
ば、特開昭58-206450号公報で示すように、揺動体部分
に調節駆動装置を設け、この調節駆動装置によって揺動
体を移動させ、払拭範囲外にワイパアーム及びワイパブ
レードを移動させる技術等)。
[発明が解決しようとする課題] しかし上記特開昭58-206450号公報で提案された技術
は、停止時に、2本のワイパアーム及びワイパブレード
を同一回転方向に回動して払拭範囲外に移動するもので
あり、前記したようなリヤワイパ装置に適用すると、ハ
イマウントストップランプを隠蔽してしまうという不都
合が生じてしまう。
本発明の目的は、停止時の見栄えの向上を図り、特に
リヤワイパ装置におけるハイマウントストップランプの
隠れ防止を図った車両用ワイパ装置の提供にある。
また本発明の他の目的は、フロントワイパ装置におけ
るいわゆる高速用ワイパ装置の停止時の見栄え改善にも
応用可能な車両用ワイパ装置の提供にある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る車両用ワイパ装置は、ワイパモータの出
力軸に減速装置を介して取着されたクランクアームと、
該クランクアームに連結され往復移動する第1リンクロ
ッド、及び該第1リンクロッドに直列に連結して前記往
復移動に従って往復移動する第2リンクロッドと、前記
第1リンクロッド及び前記第2リンクロッドをピボット
軸を介して揺動する2つのワイパアームと、該それぞれ
のワイパアームに取着されたワイパブレードと、を備
え、払拭作動時には二組のワイパアーム及びワイパブレ
ードの払拭方向が同一であるリンクロッド直列2連式の
車両用ワイパ装置において、前記第1リンクロッドと連
結して揺動する第1セグメントアームと、前記第2リン
クロッドと連結され、前記第1セグメントアームに対し
て回動自在に配設された第2セグメントアームと、を備
え、前記第2セグメントアームを前記第1セグメントア
ームに対して回動させることにより、前記第2リンクロ
ッドのみを前記第1リンクロッドに対して相対的な往復
移動をさせる駆動手段を、前記第1リンクロッド及び前
記第2リンクロッドの間に配設し、前記駆動手段によっ
て前記ワイパ装置を停止したときに一組のワイパアーム
及びワイパブレードを回動させて前記二組のワイパアー
ム及びワイパブレードを互いに離間する方向で払拭ガラ
ス下面に位置させたことを特徴とするものである。
また前記第1セグメントアームには、セグメントアー
ム可変モータが固設され、前記第2セグメントアームに
は、前記セグメントアーム可変モータの出力を伝動する
減速装置が配設され、前記第2セグメントアームは、通
常のワイパ払拭時には、前記第1セグメントアームまた
は前記セグメントアーム可変モータと一体的に揺動し、
前記ワイパ装置の停止時には、前記減速装置により伝動
される前記セグメントアーム可変モータの出力によって
前記第1セグメントアームに対して回動して、前記第2
リンクロッドを可動させ、前記第2リンクロッドの可動
によって第2ピボット軸を介し前記第2リンクロッドに
連結された第2のワイパアーム及びワイパブレードのみ
を離間方向に回動させるように構成されている。
[作用] 本発明では、前記第1リンクロッドと連結して揺動す
る第1セグメントアームと、前記第2リンクロッドと連
結され、前記第1セグメントアームに対して回動自在に
配設された第2セグメントアームと、を備え、前記第2
セグメントアームを前記第1セグメントアームに対して
回動させることにより、前記第2リンクロッドのみを前
記第1リンクロッドに対して相対的な往復移動をさせる
駆動手段を、前記第1リンクロッド及び前記第2リンク
ロッドの間に配設し、前記駆動手段によって前記ワイパ
装置を停止したときに一組のワイパアーム及びワイパブ
レードを回動させて前記二組のワイパアーム及びワイパ
ブレードを互いに離間する方向で払拭ガラス下面に位置
させたので、停止時には、実施例の第1図で示すよう
に、それぞれのワイパアーム及びワイパブレードが互い
に、払拭ガラス下面に位置することとなる。このため、
本発明装置を、リヤワイパ装置に適用した場合には、ハ
イマウントストップランプの隠れ防止ができると共に、
バランスの取れた外観を呈することとなり、見栄えを良
好にすることができる。またフロントワイパ装置の、2
本のワイパアーム及びワイパブレードの回転軸がそれぞ
れ車両中央に位置するいわゆる高速用ワイパ装置に適用
すると、停止時の視界を良好にできると共に見栄え改善
も図ることが可能となる。
さらに前記第1セグメントアームには、セグメントア
ーム可変モータが固設され、前記第2セグメントアーム
には、前記セグメントアーム可変モータの出力を伝動す
る減速装置が配設され、前記第2セグメントアームは、
通常のワイパ払拭時には、前記第1セグメントアームま
たは前記セグメントアーム可変モータと一体的に揺動
し、前記ワイパ装置の停止時には、前記減速装置により
伝動される前記セグメントアーム可変モータの出力によ
って前記第1セグメントアームに対して回動して、前記
第2リンクロッドを可動させ、前記第2リンクロッドの
可動によって第2ピボット軸を介し前記第2リンクロッ
ドに連結された第2のワイパアーム及びワイパブレード
のみを離間方向に回動させるように構成されているの
で、常時の払拭動作中は、従来と同様の払拭作用をな
し、停止した後に、一方側のワイパアーム及びワイパブ
レードがセグメントアーム可変モータ駆動により反転す
ることとなり、互いのワイパアーム及びワイパブレード
が離間する方向で払拭ガラス下面に位置させることがで
きる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定する
ものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変すること
ができるものである。
本例の車両用ワイパ装置Sはリヤガラス面を払拭する
例を示すものであり、第1図はワイパ装置の停止状態を
示す。本例の車両用ワイパ装置Sは、第1図で示すよう
に、ワイパモータMと、該ワイパモータMの出力軸(図
示せず)に減速装置2を介して取着されたクランクアー
ム11と、このクランクアーム11に連結された第1リンク
ロッド12と、この第1リンクロッド12と連結された第1
セグメントアーム13と、この第1セグメントアーム13に
連結された第1ピボット軸14と、この第1ピボット軸14
に取着されたワイパアーム15と、このワイパアーム15に
取着されたワイパブレード16と、上記第1セグメントア
ーム13に連結されると共に停止時に回動される第2セグ
メントアーム17と、該第2セグメントアーム17と連結さ
れた第2リンクロッド18と、この第2リンクロッド18と
連結されたピボットレバー19と、このピボットレバー19
に連結された第2ピボット軸20と、この第2ピボット軸
20に取着されたワイパアーム21と、このワイパアーム21
に取着されたワイパブレード22等から構成されている。
これらの構成中、ワイパモータM、クランクアーム11、
第1及び第2リンクロッド12,18、第1及び第2ピボッ
ト軸14,20、ワイパアーム15,21、ワイパブレード16,22
については、従来公知のものと同様であるので、詳細な
説明は省略する。なお第1図中、符号3はハイマウント
ストップランプ、記号Gはガラス面である。
上記第1セグメントアーム13は、第2図及び第3図で
示すように、第1リンクロッド12とワイパアーム15との
間に配設される従来のピボットレバーに相当するもので
あり、概略三角形状をした板体から構成されている。そ
して、第1セグメントアーム13の上部(即ちワイパアー
ム17側)の一端側(第1図下側,第2図上側)に連結ピ
ン23が配設され、この連結ピン23から所定距離の他端側
(第1図上側)にはピボット軸14が形成されている。こ
のピボット軸14は車体側に固設されるピボットハウジン
グ25内で回転自在になっており、また連結ピン23は第1
リンクロッド12と連結している。この第1セグメントア
ーム13の下部(第2セグメントアーム17側)にはギアハ
ウジング26が複数の連結部材27により第1セグメントア
ーム13と一体に連結され、このギアハウジング26はモー
タハウジング28と一体に形成されている。そしてモータ
ハウジング28内にはセグメントアーム可変モータ10が配
設され、このセグメントアーム可変モータ10の出力軸
(図示せず)とギアハウジング26内の減速ギア26b)が
噛合し、ギアハウジング26からは、第2セグメントアー
ム17側に出力軸26aが延出されており、この出力軸26aの
先端には、ピニオンギア29が配設されている。ギアハウ
ジング26の上側壁の内面には、後述するコントロール基
板38が配設され、このコントロール基板38の一部を構成
するスイッチングパターン39が、上記減速ギア26bの上
面に形成された先端が三葉に分かれた刷子40と接触する
ように形成されている。
また上記第1セグメントアーム13と反対側に位置する
モータハウジング26の部位には、連結ボス部30が形成さ
れ、この連結ボス部30は上記ピボット軸14と軸心24aの
位置を同じくして形成され、この連結ボス部30によっ
て、次に詳述する第2セグメントアーム17は回転可能に
軸支されている。
第2セグメントアーム17は、第2図乃至第3図で示す
ように特殊矩形形状をした板体からなり、この第2セグ
メントアーム17には第2リンクロッド18と連結される連
結ピン33が形成されており、この連結ピン33は前記連結
ピン23の中心位置と整合して、下側(第2図)に向けて
形成されている。また第2セグメントアーム17の略中央
で前記連結ピン33より内側には、扇状の切欠部31が形成
され、この扇状切欠部31の円弧相当部にはラック様のギ
ア32が円弧相当部に沿って形成され、このギア32と前記
ピニオンギア29とが噛合している。したがって、セグメ
ントアーム可変モータ10の出力によりピニオンギア29が
回転し、このピニオンギア29と、ギア32が噛合している
ために、ギア32の円弧形状に沿って第2セグメントアー
ム17が連結ボス部30を中心に回動し、第2セグメントア
ーム17と連結された第2リンクロッド18が摺動するよう
に構成されている。
上記セグメントアーム可変モータ10の出力はワイパモ
ータMの駆動開始時或は停止時に駆動されるものであ
り、その制御駆動回路としては第6図で示すような構成
を一例として挙げることができる。なお、第7図はコン
トロール基板38のスイッチングパターン39及びタイムチ
ャートを示す。第6図において、符号34はイグニッショ
ンキー、符号35はワイパスイッチ、符号36はコントロー
ラ、符号37はモータ駆動回路であり、符号38はセグメン
トアーム可変モータ10と連結されたギアハウジング26の
中に設けられたコントロール基板であり、このコントロ
ール基板38にはスイッチングパターン39が配設されてい
る。このスイッチングパターン39は3つのパターンを有
しており、第6図及び第7図で示すように、中央部にア
ースと接続されるパターン39aと、このアースパターン3
9aの一方の端部にはパターン39bのみが配設され、他方
の端部にはパターン39cのみが配設されている。そして
これらのパターン39b,39cはコントローラ36と接続され
ている。
上記第6図及び第7図に示す制御駆動回路は次のよう
な作用を示すものである。
ワイパスイッチ35のON,OFFの信号を、コントローラ36
を介して、セグメントアーム可変モータ駆動回路37によ
りセグメントアーム可変モータ10を正・逆転制御させ
る。すなわち、コントローラ36には、ワイパスイッチ35
からON,OFFのどちらの設定モードの信号(ワイパスイッ
チ信号)が発せられると、このワイパスイッチ信号を検
出し、この検出信号に基づいてセグメントアーム可変モ
ータ駆動回路37を介してセグメントアーム可変モータ10
の駆動制御を行う。このときギアハウジング26内の減速
ギア26bが回動し、これと共に刷子40が回転する。そし
て刷子40と接触しているスイッチングパターン39で回転
角度を自動的に切替えるものである。つまり、第6図で
示すように、セグメントアーム可変モータ10は、スイッ
チングパターン39の2つの位置A,B(すなわち39b,39c)
で自動的に切替えて停止するようになっており、ワイパ
スイッチ35をONした時は第2セグメントアーム17をA→
Bへ移動させるようにピニオンギア29を回転し、B位置
で停止した確認信号をコントローラ36で読み込んだのち
ワイパモータMを駆動するよう制御している。
また逆にワイパスイッチ35をOFFにするとワイパモー
タMが停止した確認信号をコントローラ36で読み取り、
セグメントアーム可変モータ駆動回路37を介して、前述
とは逆に、セグメントアーム可変モータ10を逆転させ
る。即ち第2セグメントアーム17をB→Aへ移動させる
ようにピニオンギア29を回転させて後、停止させること
によりワイパアームは第8図の停止状態となる。
尚上記制御駆動回路の例では、下反転A位置及び上反
転B位置の2点の停止位置を示しているがパターンを増
やすことにより停止状態を任意に増やせるのは勿論であ
り、また停止位置検出もリミットスイッチやパルス制
御、或はロック電流を検出しタイマによってOFFにする
ように構成することができるのは勿論である。
上記構成からなる動作について第4図乃至第10図に基
づいて説明する。
第8図はワイパ装置の停止状態を示すものであり、こ
のときの第2セグメントアーム17は、第5図で示す状態
となっており、連結ピン33はB点に位置し、この連結ピ
ン33と連結された第2リンクロッド18はワイパモータM
に近付いた状態となっている。この停止状態からイグニ
ッションキー34を投入し、さらにワイパスイッチ35をON
にすると、第6図で示す制御回路のコントローラ36によ
りセグメントアーム可変モータ10が駆動し、減速ギア26
bを介してピニオンギア29が回転する。このピニオンギ
ア29の回転により、第2セグメントアーム17がギア32に
沿ってボス部30を中心として回動して、第4図で示す状
態、つまり一方のワイパアーム及びワイパブレードが第
9図で示すように反転を始め、このワイパアーム及びワ
イパブレードが反転位置になる。このときセグメントア
ーム可変モータ10の駆動が止められる。第4図は第9図
の下反転状態を示すものであり、この第4図で示すA点
位置において、本例では、第1セグメントアーム13に一
体固定された連結ピン23及びこの連結ピン23と結合して
いる第1リンクロッド12と、第2セグメントアーム17に
一体に形成された連結ピン33及びこの連結ピン33と結合
している第2リンクロッド18とが一致している状態とな
る(なお、本例では上述のように連結ピン23と連結ピン
33が一致している例を示したが、これらの連結ピン23,3
3の位置は、ワイパモータMと各ピボット軸14,20の位置
及び各払拭角度で決まるため、一定の間隔を保って固定
されていても良いことは勿論である)。
そして、セグメントアーム可変モータ10の出力軸が回
転しない限り、第2セグメントアーム17のギア32とピニ
オンギア29が噛み合っているため、第1セグメントアー
ム13とセグメントアーム可変モータ10と第2セグメント
アーム17は一体となっている。したがって第9図下反転
位置から第10図の上反転位置の通常払拭作動は上記一体
にて作動するため、第4図のA点からB点間(θ)を第
1ピボット軸14を回動中心として揺動する。そして第10
図で示すように、両方のワイパアーム及びワイパブレー
ド15,16,21,22が同期して反転する(上反転位置)。こ
のように、上記第9図及び第10図の状態を交互に繰り返
すことにより通常のワイパ作動と同じ払拭動作をする。
ワイパスイッチ35をOFFにすると、第9図の状態のと
きに、一方のワイパアーム15及びワイパブレード16が停
止し、一方のワイパアーム21及びワイパブレード22のみ
が反転(下反転位置→上反転位置)し、第8図の停止状
態となる。即ち、ワイパスイッチ35をOFFにすると第4
図の状態で、一旦停止し、第1セグメントアーム13は停
止したままの状態となり、セグメントアーム可変モータ
10がコントローラ36,セグメントアーム駆動回路37を介
して駆動され、セグメントアーム可変モータ10の出力軸
に固定されたピニオンギア29を回転させることにより、
第2セグメントアーム17のみがギア32に沿って、第1ピ
ボット軸14を中心に回動を開始する。つまり連結ピン23
はA点の位置に固定したままで連結ピン33がA点よりB
点まで移動し停止することにより、前記第9図の下反転
位置の状態から第8図の停止状態に戻ることが可能とな
る。
上記実施例では、第1セグメントアーム13,ギアハウ
ジング26及びモータハウジング28は、それぞれ連結部材
27によって一体としているが、第1セグメントアーム13
とギアハウジング26とモータハウジング28等を合成樹脂
等によって一体に形成することもできる。
またピニオンギア29を取着する出力軸26aは、ギアハ
ウジング26の中心より延出すると、バランス上で好適で
ある。
[発明の効果] 本発明は上記のように構成されているので、リヤワイ
パ装置の場合における停止時に、ハイマウントストップ
ランプが片側のワイパアーム及びワイパブレードにより
隠れることを防止でき、ワイパ装置停止時の見栄え向上
を図ることができる。またフロントワイパ装置に適用し
た場合に、特にワイパアーム及びワイパブレードの回転
軸が車両中央位置にあるいわゆる高速用ワイパ装置の場
合に、一方のワイパブレード及びワイパアームが他方の
上方に位置しないので、視界性確保及び見栄え向上が図
れる。さらに、第2セグメントアームを第1セグメント
アームに対して回動させることにより、前記第2リンク
ロッドのみを前記第1リンクロッドに対して相対的な往
復移動をさせる駆動手段を、前記第1リンクロッド及び
前記第2リンクロッドの間に配設するように構成したた
め、第2セグメントアームの回動ならびに該第2セグメ
ントアームに連結する第2リンクロッドのみの往復移動
に基づいたシンプルかつ小さな機構で、ワイパブレード
の離間を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第10図は本発明の一実施例を示すものであ
り、第1図はリンク機構の全体構成図、第2図は第1図
のII-II線から見た一部破断図、第3図は第2図のIII-I
II線からみた平面図、第4図及び第5図は第2図のV−
V線からみた概略説明図、第6図は制御回路図、第7図
はスイッチングパターン及びタイムチャートを示す説明
図、第8図乃至第10図はワイパアーム及びワイパブレー
ドの作動状態を示す説明図、第11図乃至第13図は従来例
を示し、第11図は概略構成図、第12図はリヤワイパの概
略説明図、第13図はフロントワイパの概略説明図であ
る。 10……セグメントアーム可変モータ、11……クランクア
ーム、12……第1リンクロッド、13……第1セグメント
アーム、14……第1ピボット軸、15,21……ワイパアー
ム、16,22……ワイパブレード、17……第2セグメント
アーム、18……第2リンクロッド、19……ピボットレバ
ー、20……第2ピボット軸、23,33……連結ピン、25…
…ピボットホルダ、26……ギアハウジング、26b……減
速ギア、29……ピニオンギア、30……ボス部、31……切
欠部、32……ギア、34……イグニッションキー、35……
ワイパスイッチ、36……コントローラ、37……モータ駆
動回路、38……コントロール基板、39,39a,39b,39c……
スイッチングパターン、40……刷子、A点……下反転位
置、B点……上反転位置、G……ガラス面、S……車両
用ワイパ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイパモータの出力軸に減速装置を介して
    取着されたクランクアームと、該クランクアームに連結
    され往復移動する第1リンクロッド、及び該第1リンク
    ロッドに直列に連結して前記往復移動に従って往復移動
    する第2リンクロッドと、前記第1リンクロッド及び前
    記第2リンクロッドをピボット軸を介して揺動する2つ
    のワイパアームと、該それぞれのワイパアームに取着さ
    れたワイパブレードと、を備え、払拭作動時には二組の
    ワイパアーム及びワイパブレードの払拭方向が同一であ
    るリンクロッド直列2連式の車両用ワイパ装置におい
    て、 前記第1リンクロッドと連結して揺動する第1セグメン
    トアームと、前記第2リンクロッドと連結され、前記第
    1セグメントアームに対して回動自在に配設された第2
    セグメントアームと、を備え、前記第2セグメントアー
    ムを前記第1セグメントアームに対して回動させること
    により、前記第2リンクロッドのみを前記第1リンクロ
    ッドに対して相対的な往復移動をさせる駆動手段を、前
    記第1リンクロッド及び前記第2リンクロッドの間に配
    設し、 前記駆動手段によって前記ワイパ装置を停止したときに
    一組のワイパアーム及びワイパブレードを回動させて前
    記二組のワイパアーム及びワイパブレードを互いに離間
    する方向で払拭ガラス下面に位置させたことを特徴とす
    る車両用ワイパ装置。
  2. 【請求項2】前記第1セグメントアームには、セグメン
    トアーム可変モータが固設され、 前記第2セグメントアームには、前記セグメントアーム
    可変モータの出力を伝動する減速装置が配設され、 前記第2セグメントアームは、通常のワイパ払拭時に
    は、前記第1セグメントアームまたは前記セグメントア
    ーム可変モータと一体的に揺動し、前記ワイパ装置の停
    止時には、前記減速装置により伝動される前記セグメン
    トアーム可変モータの出力によって前記第1セグメント
    アームに対して回動して、前記第2リンクロッドを可動
    させ、 前記第2リンクロッドの可動によって第2ピボット軸を
    介し前記第2リンクロッドに連結された第2のワイパア
    ーム及びワイパブレードのみを離間方向に回動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用ワイパ装置。
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