JP3046258U - 緊急通報システム、移動通報端末装置、通報受付け端末装置および通報分配装置 - Google Patents

緊急通報システム、移動通報端末装置、通報受付け端末装置および通報分配装置

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JP3046258U
JP3046258U JP1997007216U JP721697U JP3046258U JP 3046258 U JP3046258 U JP 3046258U JP 1997007216 U JP1997007216 U JP 1997007216U JP 721697 U JP721697 U JP 721697U JP 3046258 U JP3046258 U JP 3046258U
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稔 川本
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赤羽 清
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Abstract

(57)【要約】 【課題】緊急通報を迅速かつ的確に行うことを可能とす
る。 【解決手段】移動通報端末装置2は、緊急通報が指示さ
れた場合には、緊急通報する緊急用件の種別に基づいて
通報先を通報受付け端末装置3のいずれかに決定し、そ
の通報受付け端末装置3を通信網1を介して自動発呼す
る。この発呼に対して通報受付け端末装置3が応答した
ならば、移動通報端末装置2はGPSにより測位した自
己の現在位置を示す位置情報を通報受付け端末装置3に
対して自動的に通知する。通報受付け端末装置3は、こ
の位置情報の通知を受けたならば、その位置情報が示す
移動通報端末装置2の現在位置、すなわち通報位置を表
示によって通報受付けオペレータに通知する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、セルラ電話装置などの移動通信端末装置を用いて、警察機関や消防 機関などのような応急機関に緊急通報を行うための緊急通報システムおよび、こ の緊急通報システムにて用いられる移動通報端末装置、通報受付け端末装置や通 報分配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、セルラ電話や簡易型携帯電話システム(PHS)などの移動通信システ ムの普及により、事故・事件や火災・救急などに関する応急機関への緊急通報が 移動端末装置から行われることが多くなっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、移動端末装置からの緊急通報は、場所によらずに迅速な通報が可能 である反面、移動可能であるがゆえに通報者が場所を口頭で説明しなければ応急 機関側では通報者の位置を特定することができない。このため、通報者が慌てて いて場所を伝えなかったり、あるいは現場についての土地勘がなく場所を説明で きなかった場合には、応急機関側で現場位置を適切に知ることができず、現場に 迅速に急行することができない恐れがあった。
【0004】 本考案はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするとこ ろは、緊急通報を迅速かつ的確に行うことを可能とする緊急通報システム、移動 通報端末装置、通報受付け端末装置および通報分配装置を提供することを目的と する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本考案は、所定の通信網を介して互いに通信を行 うことが可能であり、移動使用が可能な移動通報端末装置および所定の応急機関 に設けられる通報受付け端末装置を備えて緊急通報システムを構成する。前記移 動通報端末装置には、自己の現在位置を検出する、例えばGPSアンテナ、GP S受信部および位置演算部からなる位置検出手段と、通報する緊急用件の指示を 受付けるための例えば緊急通報指示キー群などの用件受付け手段と、この用件受 付け手段により受付けられた緊急用件に応じた通報先を判定する通報先判定手段 と、この通報先判定手段により判定された通報先に対して前記通信網を介して発 呼する例えば通報先発呼手段などの発呼手段と、この発呼手段による発呼に応じ て形成された通信リンクを介して、前記位置検出手段により検出された現在位置 を示す所定の位置情報を送信する、例えばモデムと位置情報送信制御手段から奈 留位置情報送信手段とを具備する。そして前記通報受付け端末装置には、着呼応 答後に、前記移動通報端末装置から前記位置情報送信手段により送信された位置 情報が到来した場合、この位置情報が示す位置を自己のオペレータに対して通知 する、例えば表示部および通報者位置表示制御手段からなる通報位置通知手段を 備えた。
【0006】 このような手段を講じたことにより、移動通報端末装置では、通報する緊急用 件の指示が用件受付け手段にて受付けられると、その緊急用件に応じた通報先が 判定されて自動発呼される。そして通報先が発呼に対して応答したならば、位置 検出手段により検出された現在位置を示す所定の位置情報が移動通報端末装置か ら自動的に送信され、通報元の現在位置が通報先に通知される。そして通報先と なった通報受付け端末装置では、このように通知された通報元の現在位置が通報 受付け端末装置のオペレータに対して通知される。
【0007】 また前記目的を達成するために本考案は、例えばセンタ装置などの通報分配装 置と、この通報分配装置と所定の通信網を介して通信を行うことが可能で、かつ 移動使用が可能な移動通報端末装置と、前記通報分配装置と所定の通信網を介し て通信を行うことが可能で、かつ所定の応急機関に設けられる通報受付け端末装 置とから緊急通報システムを構成する。前記移動通報端末装置には、自己の現在 位置を検出する、例えばGPSアンテナ、GPS受信部および位置演算部からな る位置検出手段と、通報する緊急用件の指示を受付けるための例えば緊急通報指 示キー群などの用件受付け手段と、この用件受付け手段により緊急用件の指示が 受付けられたことに応じて、前記通報分配装置に対して前記通信網を介して発呼 する例えばセンタ発呼手段などの通報分配装置発呼手段と、この通報分配装置発 呼手段による発呼に応じて形成された通信リンクを介して、前記用件受付け手段 により受付けられた緊急用件の種別情報および前記位置検出手段により検出され た現在位置を示す所定の位置情報を含む所定の通報情報を送信する、例えばモデ ムおよび通報情報送信制御手段からなる通報情報送信手段とを具備する。前記通 報分配装置には、着呼応答後に、前記移動通報端末装置から前記通報情報送信手 段により送信された通報情報に基づいて通報先を判定する通報先判定手段と、こ の通報先判定手段により判定された通報先に対して前記通信網を介して発呼する 通報先発呼手段と、この通報先発呼手段による発呼に応じて形成された通信リン クを介して、前記通報情報に含まれた位置情報を送信する、例えばモデムおよび 位置情報送信制御手段からなる位置情報送信手段と、前記通報情報を送信した前 記移動通報端末装置との間に形成された通信リンクと、その通報情報から判定し た通報先との間に形成された通信リンクとを接続する、例えば通話路スイッチお 呼通話路接続制御手段からなる通信リンク接続手段とを具備する。そして前記通 報受付け端末装置には、着呼応答後に、前記通報分配装置から前記位置情報送信 手段により送信された位置情報が到来した場合、この位置情報が示す位置を自己 のオペレータに対して通知する、例えば表示部および通報者位置表示制御手段か らなる通報位置通知手段を備えた。
【0008】 このような手段を講じたことにより、移動通報端末装置では、通報する緊急用 件の指示が用件受付け手段にて受付けられると通報分配装置が自動発呼され、こ の通報分配装置に対して、緊急用件の種別を示す種別情報や現在位置を示す所定 の位置情報を含む通報情報が移動通報端末装置から自動的に通知される。そして 通報分配装置では、この通報情報に基づいて通報先が判定されて自動発呼される 。そして通報先が発呼に対して応答したならば、通報情報中の位置情報が通報分 配装置から自動的に送信され、通報元の現在位置が通報先に通知される。通報先 となった通報受付け端末装置では、このように通知された通報元の現在位置が通 報受付け端末装置のオペレータに対して通知される。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案の実施形態につき説明する。 (第1の実施の形態) 図1は本実施形態に係る緊急通報システムの概略構成を示すブロック図である 。
【0010】 この図に示すように本実施形態の緊急通報システムは、互いに網間接続された PDC(Personal Digital Cellular )網1aとPSTN(Public Switched Te lephone Network :公衆交換電話網)1bとを含んだ通信網1のうちのPDC網 1aに収容された移動通報端末装置2と、PSTN1bに収容され、応急機関( 本実施形態では警察機関、消防機関および車両救済サービス機関)に設置された 通報受付け端末装置3(3-1 ,3-2 ,3-3 )とから構成されている。
【0011】 図2は移動通報端末装置2の要部構成を示す機能ブロック図である。 移動通報端末装置2はPDC用の周知の移動端末装置を基本構成としたもので あり、図2に示すように、通信用アンテナ11、無線部12、オーディオ部13 、スピーカ14、マイクロホン15、モデム16、GPSアンテナ17、GPS 受信部18、位置演算部19、キー操作部20、表示器21、メモリ22および 制御部23を有している。
【0012】 PDC網から送信されて到来した無線搬送波信号は、通信用アンテナ11で受 信されたのち無線部12に入力される。この無線部12では、上記受信された無 線搬送波信号が内部の周波数シンセサイザで発生した受信局部発振信号を用いて 所望チャネルの検波および復調がなされて、受信ベースバンド信号に変換される 。
【0013】 上記無線部12から出力された受信ベースバンド信号は、オーディオ部13に 与えられ、図示しない受話増幅器で増幅がなされてスピーカ14から音声として 出力される。
【0014】 これに対し、マイクロホン15に入力された送話音声は、オーディオ部13に おいて、図示しない送話増幅器で増幅されたのち、無線部12へと与えられる。 無線部12では、オーディオ部13からベースバンドの送信信号が与えられると 、この信号が変調されるとともに、内部の周波数シンセサイザで発生した送信局 部発振信号によって所定の無線送信チャネルの周波数帯に周波数変換され、さら に所定の送信電力レベルに増幅されて無線搬送波信号とされる。そして、この無 線部12から出力された無線搬送波信号は通信用アンテナ11から送信される。
【0015】 一方、制御部23から音声チャネルを介して伝送するために出力されたディジ タル情報は、モデム16にて所定の変調方式で変調されて音声周波帯域内(ベー スバンド)の送信信号とされた上で、オーディオ部13を介して無線部12へと 与えられる。そしてこの送信信号は、無線部12で音声と同様に、変調、周波数 変換および増幅がなされて無線搬送波信号とされ、通信用アンテナ11から送信 される。
【0016】 GPSアンテナ17では、GPS(Global Positioning System )衛星から送 信された無線搬送波が受けられて無線搬送波信号に変換され、GPS受信部18 に入力される。このGPS受信部18では、この入力されたGPS信号に対して 、増幅、周波数変換および復調が行われ、航法メッセージが抽出される。そして 、この抽出された航法メッセージが位置演算部19に与えられて解読されるとと もに、これにより得られる情報に基づいて当該移動通報端末2の現在位置が求め られ、その位置情報が制御部23に向けて出力される。
【0017】 キー操作部20は、ユーザが発信や着信応答、ダイヤル番号入力、終話、GP S機能制御等の各種の操作を行うための機能キーおよびテンキーを備えており、 ユーザによる指示入力を受付けるためのものである。またキー操作部20は例え ば図3に示すように、緊急通報の実行およびその通報する緊急用件の種別のユー ザによる指示入力を受付けるための緊急通報指示キー群20aも有している。図 3の例において緊急通報指示キー群20aは、それぞれ緊急用件の種別を指示す るための5つの種別指示キー(うち4つは“警察”“消防”“急患”“車故障” にそれぞれ設定され、残りの1つは種別が設定されずに予備となっている)と、 この種別指示キーにそれぞれ対応した5つの空白キーを有している。なお図3は 、移動通信端末装置2の外観の一例を示す平面図である。
【0018】 表示部21は、例えばLCDなどを有してなり、制御部23の制御の下にユー ザに対して報知すべき種々の情報を可視表示するためのものである。 メモリ22は、制御部23が各種の処理を行なう上で必要となるデータを格納 しておくためのものである。そして本実施形態では、このメモリ22の一部の記 憶領域が、通報する緊急用件の種別毎での通報先の電話番号を示した通報先番号 テーブルを記憶した通報先番号記憶領域22aに設定されている。
【0019】 制御部23は、当該移動通報端末装置2の各部を総括制御することで移動通報 端末装置としての動作を実現するものである。この制御部23は、例えばマイク ロコンピュータを主処理回路として有したものであり、周知の携帯電話装置やG PS受信機が有する各種の機能を実現するための周知の一般的な制御手段に加え て、通報先判定手段23a、通報先発呼手段23bおよび位置情報送信制御手段 23cを有している。
【0020】 ここで通報先判定手段23aは、緊急通報指示キー群20aにより緊急通報の 実行が指示されたときに、操作されたキーに基づいて通報先の電話番号を判定す るものである。通報先発呼手段23bは、通報先判定手段23aによって判定さ れた通報先電話番号を自動発呼し、緊急通報先との間の通信リンクの確立処理を 行うものである。そして位置情報送信制御手段23cは、位置演算部19から与 えられる位置情報を、通報先発呼手段23bにより確立された通信リンクを介し て緊急通報先へと送信するための制御を行うものである。
【0021】 図4は通報受付け端末装置3の要部構成を示す機能ブロック図である。 通報受付け端末装置3は、PSTN用の周知の電子化電話機を基本構成とした ものであり、図4に示すように、通話路回路31、スピーカ32、マイクロホン 33、モデム34、操作部35、表示部36および制御部37を有している。
【0022】 通話路回路31は、PSTN1bに収容された有線電話回線Cに関して着呼信 号の検出や回線閉結などの回線制御動作を行う。また通話路回路31は、有線電 話回線Cを介して到来した音声信号をスピーカ32に与えて受話音声を出力させ るとともに、マイクロホン33にて送話音声を受けて生成された音声信号を有線 電話回線Cへと送出する。
【0023】 モデム34は、有線電話回線Cを介して到来した伝送信号を復調してディジタ ル情報を取り出し、このディジタル情報を制御部37に与える。 操作部35は、通報受付け端末装置3のオペレータ(通報受付けオペレータ) が着信応答や終話等の各種の操作を行うためのものである。
【0024】 表示部36は、例えばLCDなどを有してなり、制御部37の制御の下に通報 受付けオペレータに対して報知すべき種々の情報を可視表示するためのものであ る。
【0025】 制御部37は、当該通報受付け端末装置3の各部を総括制御することで通報受 付け端末装置としての動作を実現するものである。この制御部37は、例えばマ イクロコンピュータを主処理回路として有したものであり、周知の電子化電話機 が有する機能を実現するための周知の一般的な制御手段に加えて、有線電話回線 Cを介して通報者の位置を示す位置情報が通知され、これがモデム34によって 取り出されたときに、その位置情報が示す通報者の位置をオペレータに通知する ための表示を表示器36を用いて行う通報者位置表示制御手段37aを有してい る。
【0026】 次に以上のように構成された緊急通報システムの動作につき説明する。まず、 移動通報端末装置2は、通常は周知の一般的なPDC方式の移動端末装置および GPSナビゲーション装置として使用することが可能である。
【0027】 しかし、移動通報端末装置2にて緊急通報指示がなされると、移動通報端末装 置2の制御部23は図5に示すような緊急通報処理を実行する。なお緊急通報指 示は、緊急通報指示キー群20aのうちの種別指示キーのいずれか(通報用件に 応じたもの)と、その種別指示キーに対応する空白キーとを同時に押すことによ りなされるものとすることで、誤って種別指示キーが押下された際に緊急通報を 行ってしまうことを防止する。
【0028】 さて緊急通報処理において制御部23はまず、指示された緊急用件の判定を行 う(ステップST1)。これは、緊急通報指示に際して緊急通報指示キー群20 aのうちのいずれの種別指示キーが押下されたかを判定することによって行われ る。
【0029】 続いて制御部23は、ステップST1で判定した緊急用件に応じた通報先の電 話番号を通報先番号記憶領域22aを参照して判定し(ステップST2)、その 通報先電話番号を発呼する(ステップST3)。なお通報先番号記憶領域22a には、警察機関へ緊急用件である“警察”に対して“110”、消防機関への緊 急用件である“消防”および“急患”に対して“119”、例えばJAF(日本 自動車連盟)などの車両救済サービス機関への緊急用件である“車故障”に対し て例えば“#8139”といった具合に、共通の電話番号で最寄りの受付場所を 自動的に発呼することができる電話番号が登録される。従って、例えば“警察” が設定された種別指示キーが押下された場合には、制御部23は“110”を発 呼する。
【0030】 そして制御部23は、発呼先(通報先)が応答するのを待受け(ステップST 4)、発呼先が応答したならば、現在位置の位置情報を位置演算部19から取込 み、モデム16へと与える。これにより位置情報は、モデム16で変調されて伝 送信号とされた後に、オーディオ部13、無線部12および通信用アンテナ11 、通信網1を介して発呼先に向けて送信される(ステップST5)。
【0031】 一方、通報受付け端末装置3では着呼が発生すると、制御部37が図6に示す ような着呼時処理を実行する。 着呼時処理において制御部37はまず、着呼に対する応答の実行が指示される のを待受ける(ステップST11)。そしてここで、操作部35での所定の指示 操作によって応答の実行が指示されたならば、制御部37は回線の閉結を通話路 回路31に行わせ(ステップST12)、これにより確立された通信リンクを介 して位置情報が到来するか否かの判断を行う(ステップST13)。
【0032】 ここで発呼元が移動通報端末装置2であり、前述のように位置情報の送信を行 っていた場合には、通報受付け端末装置3に位置情報が到達するので、この場合 に制御部37はこの位置情報をモデム34を用いて受信する(ステップST14 )。そしてこのように位置情報を受信したならば制御部37は、その位置情報が 示す位置を通報者の位置として表示部36に表示し、通報受付けオペレータに通 知する(ステップST15)。なお位置情報は、例えば経緯度情報である。この 場合、表示部36に表示する通報者位置は、経緯度情報をそのまま表示するよう にしても良いし、経緯度情報と住所との対応を示したデータテーブルを用意して おいて住所を表示するようにしても良いし、あるいは地図画像上に通報者位置を マークするようにしても良いし、さらにはそれらの組み合わせとしても良い。
【0033】 そしてこののち、通報者と通報受付けオペレータとの間での通話状態になるの で、制御部23および制御部37はともに終話の待受け状態に入る(ステップS T6およびステップST16)。そしていずれかの端末において終話指示がなさ れたならば、制御部23および制御部37は周知の手順で終話処理を行う(ステ ップST7およびステップST17)。そしてこの終話処理が完了したならば、 制御部23はそのまま、また制御部37は通報者位置の表示を終了(ステップS T18)させた上で、それぞれ緊急通報処理および着呼時処理を終了する。
【0034】 なお制御部37は、回線閉結後に位置情報が到来しなかった場合には、ステッ プST14およびステップST15の処理を行うことなく、ステップST16の 終話の待受け状態に入る。
【0035】 以上のように本実施形態によれば、移動通報端末装置2のユーザが緊急通報指 示キー20aを操作して任意の種別の緊急通報を指示すれば、その種別に応じた 通報先が自動的に発呼され、かつ通報先へはGPSにより測位された現在位置を 示す位置情報が通知される。そして通報受付け端末装置3では、通知された位置 情報が示す通報者位置が、通報受付けオペレータに対して通知される。
【0036】 従って、移動通報端末装置2のユーザは、簡易な操作で緊急通報を行うことが 可能で、かつ現在位置を口頭で伝える必要がないので、緊急通報に際して移動通 報端末装置2のユーザにかかる負担が大幅に軽減される。また通報受付けオペレ ータは通報者の位置を常に正確に知ることができ、迅速かつ的確な応急処置の手 配(例えば警察官の出動指令など)を行うことができる。
【0037】 (第2の実施の形態) ところで前述した第1実施形態の場合、共通の電話番号で最寄りの受付場所を 自動的に発呼することができる電話番号が応急機関に対して設定されていなけれ ば、その応急機関への緊急通報のための適切な発呼を行うことができない。
【0038】 そこで、応急機関の複数の受付場所が個別の電話番号しか有していない場合に もその応急機関への緊急通報のための発呼を適切に行うことができる実施形態に つき説明する。
【0039】 図7は本実施形態に係る緊急通報システムの概略構成を示すブロック図である 。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。 この図に示すように本実施形態の緊急通報システムは、通信網1のうちのPS TN1bに収容され、応急機関(本実施形態では警察署、消防署および車両救済 基地)に設置された通報受付け端末装置3(3-1-1 ,3-1-2 …,3-1-i ,3-2-1 ,3-2-2 …,3-2-j ,3-3-1 ,3-3-2 …,3-3-k ,)と、PDC網1aに収容さ れた移動通報端末装置4と、PSTN1bに複数(m本)の有線電話回線C-1 〜 C-m を介して収容されたセンタ装置5とから構成されている。なおここでは、通 報受付け端末装置3-1 (3-1-1 〜3-1-i )は警察署#1〜#iに、通報受付け端 末装置3-2 (3-2-1 〜3-2-j )は消防署#1〜#jに、また通報受付け端末装置 3-3 (3-3-1 〜3-3-k )は車両救済サービス機関の各地の車両救済基地#1〜# iにそれぞれ設置されているものとする。
【0040】 図8は移動通報端末装置4の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、図 2と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。 移動通報端末装置4はPDC用の周知の移動端末装置を基本構成としたもので あり、図8に示すように、通信用アンテナ11、無線部12、オーディオ部13 、スピーカ14、マイクロホン15、モデム16、GPSアンテナ17、GPS 受信部18、位置演算部19、キー操作部20、表示器21、メモリ41および 制御部42を有している。
【0041】 すなわち本実施形態における移動通報端末装置4は、前述した第1実施形態に おける移動通報端末装置2とほぼ同様な構成をなしているが、前記第1実施形態 におけるメモリ22および制御部23に代えて、メモリ41および制御部42を 設けている点が異なる。
【0042】 メモリ41は、前記第1実施形態におけるメモリ22とハード的には同一のも のであり、制御部42が各種の処理を行なう上で必要となるデータを格納してお くためのものである。しかしメモリ41は、前記第1実施形態におけるメモリ2 2に設定されていた通報先番号記憶領域22aが設定されず、代わりにセンタ番 号記憶領域41aが設定されている。このセンタ番号記憶領域41aは、センタ 装置5に対して発呼するための電話番号を記憶しておくために用いられる。
【0043】 制御部42は、前記第1実施形態における制御部23とハード的には同一のも のであり、当該移動通報端末装置4の各部を総括制御することで移動通報端末装 置としての動作を実現するものである。しかし制御部42は、前記第1実施形態 における制御部23が有している通報先判定手段23a、通報先発呼手段23b および位置情報送信制御手段23cを有さず、代わりにセンタ発呼手段42aお よび通報情報送信制御手段42bを有している。
【0044】 ここでセンタ発呼手段42aは、緊急通報指示キー群20aにより緊急通報の 実行が指示されたときに、センタ番号記憶領域41aに記憶された電話番号を自 動発呼し、センタ装置5との間の通信リンクの確立処理を行うものである。そし て通報情報送信制御手段42bは、実行が指示された緊急通報の種別を示す種別 情報と位置演算部19から与えられる位置情報とを含んだ通報情報を、センタ発 呼手段42bにより確立された通信リンクを介して緊急通報先へと送信するため の制御を行うものである。
【0045】 図9はセンタ装置5の要部構成を示す機能ブロック図である。 この図に示すようにセンタ装置5は、複数(m個)の回線インタフェース部( 回線IF部)51(51-1〜51-m)、複数(m個)のモデム52(52-1〜52-m)、 通話路スイッチ53、メモリ54および制御部55を有している。
【0046】 回線インタフェース部51は、有線電話回線Cがそれぞれ接続される。そして 回線インタフェース部51は、有線電話回線Cに関して着呼信号の検出、回線閉 結、あるいはダイヤル信号の送出などの回線制御動作を行う。また回線インタフ ェース部51は、有線電話回線Cを介して到来した信号を対応したモデム52お よび通話路スイッチ53に与えるとともに、対応したモデム52および通話路ス イッチ53から与えられる信号を有線電話回線Cへと送出する。
【0047】 モデム52は、有線電話回線Cを介して到来した伝送信号を復調してディジタ ル情報を取り出し、このディジタル情報を制御部55に与える。またモデム53 は、制御部55から与えられるディジタル情報を変調して伝送信号とし、対応す る回線インタフェース部51へと与える。
【0048】 通話路スイッチ53は、制御部55の制御の下に、回線インタフェース部51 のうちの任意の2つずつを交換接続する。 メモリ54は、制御部55が各種の処理を行なう上で必要となるデータを格納 しておくためのものである。このメモリ54の記憶領域の一部は、緊急通報の種 別と通報元の位置とに対応付けて通報先の電話番号を記憶するための通報先番号 記憶領域54に設定されている。
【0049】 制御部55は、当該センタ装置5の各部を総括制御することで後述するような センタ装置としての動作を実現するものである。この制御部55は、例えばマイ クロコンピュータを主処理回路として有したものであり、通報先判定手段55a 、通報先発呼手段55b、位置情報送信制御手段55cおよび通話路接続制御手 段55dを有している。
【0050】 ここで通報先判定手段55aは、移動通報端末装置4から送出された通報情報 に基づいて通報先の電話番号を判定するものである。通報先発呼手段55bは、 通報先判定手段55aによって判定された通報先電話番号を自動発呼し、通報先 との間の通信リンクの確立処理を行うものである。位置情報送信制御手段55c は、移動通報端末装置4から送出された通報情報に含まれていた位置情報を、通 報先発呼手段55bにより確立された通信リンクを介して緊急通報先へと送信す るための制御を行うものである。そして通話路接続制御手段55dは、通話路ス イッチ53を制御して、通報元の移動通報端末装置4との間に確立されている通 信リンクと通報先との間に確立されている通信リンクとを互いに接続するもので ある。
【0051】 次に以上のように構成された緊急通報システムの動作につき説明する。まず、 移動通報端末装置4は、通常は周知の一般的なPDC方式の移動端末装置および GPSナビゲーション装置として使用することが可能である。
【0052】 しかし、移動通報端末装置4にて前記第1実施形態の場合と同様にして緊急通 報指示がなされると、移動通報端末装置4の制御部42は図10に示すような緊 急通報処理を実行する。
【0053】 この緊急通報処理において制御部42はまず、指示された緊急用件の判定を行 う(ステップST21)。これは、緊急通報指示に際して緊急通報指示キー群2 0aのうちのいずれの種別指示キーが押下されたかを判定することによって行わ れる。
【0054】 続いて制御部42は、センタ番号記憶領域41aからセンタ装置5を発呼する ためのセンタ電話番号を読出し、そのセンタ電話番号を発呼する(ステップST 22)。
【0055】 そして制御部42は、センタ装置5が応答するのを待受け(ステップST23 )、センタ装置5が応答したならば、現在位置の位置情報を位置演算部19から 取込み(ステップST24)、この位置情報と、ステップST21で判定した緊 急用件の種別を示す種別情報とを含む通報情報を作成してモデム16へと与える 。これにより通報情報は、モデム16で変調されて伝送信号とされた後に、オー ディオ部13、無線部12および通信用アンテナ11、通信網1を介して発呼先 に向けて送信される(ステップST25)。
【0056】 一方、センタ装置5では、回線インタフェース部51のいずれかで着呼の発生 が検出されると、これに応じて制御部55が図11に示すような着呼時処理を実 行する。
【0057】 さて着呼時処理において制御部55はまず、着呼の発生を検出した回線インタ フェース部51に対して、その回線インタフェース部51に接続された有線電話 回線Cに関する回線閉結を行わせ(ステップST31)、これにより確立された 通信リンクを介して到来する通報情報をモデム52を用いて受信する(ステップ ST32)。
【0058】 続いて制御部55は、ステップST32で受信した通報情報に基づいて通報先 の電話番号を判定する(ステップST33)。具体的には、通報情報に含まれた 種別情報が“車故障”を示していたならば、通報情報に含まれた位置情報が示す 位置を担当する車両救済基地の電話番号を通報先番号テーブル54aを参照する ことにより判定する。
【0059】 次に制御部55は、上記判定した通報先電話番号を未使用の回線インタフェー ス部51を用いて発呼し(ステップST34)、発呼先(通報先)が応答するの を待受ける(ステップST35)。そして発呼先が応答したならば、通報情報に 含まれた位置情報を、通報先を発呼するために用いた回線インタフェース部51 に対応したモデム52へと与える。これにより位置情報は、モデム52で変調さ れて伝送信号とされた後に、回線インタフェース部51および通信網1を介して 発呼先に向けて送信される(ステップST36)。
【0060】 通報先となった通報受付け端末装置3では、このようにして自己に向けてセン タ装置5から送出された位置情報を受けて前記第1実施形態の場合と同様にして 通報者位置の表示を行う。
【0061】 なお、センタ装置5において制御部55は、ステップST36で位置情報の送 信を行ったのち、通報元との間に確立している通信リンクと通報先との間に確立 している通信リンクとを互いに接続するように通話路スイッチ53に回線交換を 行わせ、通報元と通報先とを回線接続する(ステップST37)。かくして、通 報者と通報受付けオペレータとの間での通話状態になるので、制御部42および 制御部55はともに終話の待受け状態に入る(ステップST26およびステップ ST38)。そしていずれかの端末において終話指示がなされたならば、制御部 42および制御部55は周知の手順で終話処理を行う(ステップST27および ステップST39)。そしてこの終話処理が完了したならば制御部42および制 御部55は、それぞれ緊急通報処理および着呼時処理を終了する。なお、制御部 55はステップST39においては、通報元との間に確立している通信リンクお よび通報先との間に確立している通信リンクのそれぞれについての終話処理を行 う。
【0062】 以上のように本実施形態によれば、移動通報端末装置4のユーザが緊急通報指 示キー20aを操作して任意の種別の緊急通報を指示すれば、その種別に応じた 通報先がセンタ装置5を介して自動的に発呼され、かつ通報先へはGPSにより 測位された現在位置を示す位置情報が通知される。そして通報受付け端末装置3 では、通知された位置情報が示す通報者位置が、通報受付けオペレータに対して 通知される。
【0063】 従って、移動通報端末装置4のユーザは、簡易な操作で緊急通報を行うことが 可能で、かつ現在位置を口頭で伝える必要がないので、緊急通報に際して移動通 報端末装置4のユーザにかかる負担が大幅に軽減される。また通報受付けオペレ ータは通報者の位置を常に正確に知ることができ、迅速かつ的確な応急処置の手 配(例えば警察官の出動指令など)を行うことができる。
【0064】 しかも本実施形態では、例えば車両救済サービス機関が、通報者の現在位置を 担当する車両救済基地に直接的に通報者が通報しなければならない体制となって いたとしても、通報元の位置に基づいてセンタ装置5が適切な車両救済基地を選 択し、その車両救済基地に設置された通報受付け端末装置3に対して発呼を行う ので、通報が適切に振り分けられることとなる。
【0065】 また本実施形態によれば、警察機関や消防機関についても、“110”や“1 19”なる電話番号を用いずに、通報元の位置を管轄する警察署や消防署を通報 先として直接的に発呼するので、警察機関内や消防機関内での連絡に要する時間 を短縮して、より迅速な応急動作を応急機関に行わせることが可能となる。
【0066】 なお、本考案は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば前記各実施 形態のいずれにおいても、移動通報端末装置2,4のユーザに関する住所、氏名 、性別、年齢、連絡先、配偶者、持病、既往症、血液型などの個人情報を移動通 報端末装置2,4やセンタ装置5に登録しておき、位置情報とともに通報受付け 端末装置3に通知して表示させるようにしても良い。
【0067】 また前記各実施形態では、移動通信網としてPDC網を用いるようにしている が、例えばPHS網のような別方式の移動通信網を用いる場合でも本考案の適用 が可能である。また、有線網についても、ISDNなどの別方式の網を用いる場 合でも本考案の適用が可能である。
【0068】 また前記第1実施形態および第2実施形態は、組み合わせて実施することも可 能である。すなわち例えば、警察機関や消防機関に緊急通報を行う場合には“1 10”や“119”などの電話番号を用いて直接的に通報先の発呼を行うように し、車両救済サービス機関に緊急通報を行う場合にはセンタ装置を介して通報先 の発呼を行うようにすることもできる。
【0069】 また前記第1実施形態において、前記第2実施形態の通報先番号記憶領域54 aに記憶されているような情報を通報先番号記憶領域22aに記憶させておき、 第2実施形態のような方法での通報先の選択を移動端末のみで行うようにするこ ともできる。
【0070】 また前記第2実施形態では、警察機関に関する通報先を警察署としているが、 交番とすることもできる。 また前記第2実施形態では、通報先を所定のエリア毎(例えば都道府県毎)に 、そのエリアでの代表的な場所(例えば各都道府県の本部)としても良い。 このほか、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0071】
【考案の効果】
本考案は、所定の通信網を介して互いに通信を行うことが可能であり、移動使 用が可能な移動通報端末装置および所定の応急機関に設けられる通報受付け端末 装置を備えて緊急通報システムを構成する。前記移動通報端末装置には、自己の 現在位置を検出する、例えばGPSアンテナ、GPS受信部および位置演算部か らなる位置検出手段と、通報する緊急用件の指示を受付けるための例えば緊急通 報指示キー群などの用件受付け手段と、この用件受付け手段により受付けられた 緊急用件に応じた通報先を判定する通報先判定手段と、この通報先判定手段によ り判定された通報先に対して前記通信網を介して発呼する例えば通報先発呼手段 などの発呼手段と、この発呼手段による発呼に応じて形成された通信リンクを介 して、前記位置検出手段により検出された現在位置を示す所定の位置情報を送信 する、例えばモデムと位置情報送信制御手段から奈留位置情報送信手段とを具備 する。そして前記通報受付け端末装置には、着呼応答後に、前記移動通報端末装 置から前記位置情報送信手段により送信された位置情報が到来した場合、この位 置情報が示す位置を自己のオペレータに対して通知する、例えば表示部および通 報者位置表示制御手段からなる通報位置通知手段を備えた。
【0072】 また本考案は、例えばセンタ装置などの通報分配装置と、この通報分配装置と 所定の通信網を介して通信を行うことが可能で、かつ移動使用が可能な移動通報 端末装置と、前記通報分配装置と所定の通信網を介して通信を行うことが可能で 、かつ所定の応急機関に設けられる通報受付け端末装置とから緊急通報システム を構成する。前記移動通報端末装置には、自己の現在位置を検出する、例えばG PSアンテナ、GPS受信部および位置演算部からなる位置検出手段と、通報す る緊急用件の指示を受付けるための例えば緊急通報指示キー群などの用件受付け 手段と、この用件受付け手段により緊急用件の指示が受付けられたことに応じて 、前記通報分配装置に対して前記通信網を介して発呼する例えばセンタ発呼手段 などの通報分配装置発呼手段と、この通報分配装置発呼手段による発呼に応じて 形成された通信リンクを介して、前記用件受付け手段により受付けられた緊急用 件の種別情報および前記位置検出手段により検出された現在位置を示す所定の位 置情報を含む所定の通報情報を送信する、例えばモデムおよび通報情報送信制御 手段からなる通報情報送信手段とを具備する。前記通報分配装置には、着呼応答 後に、前記移動通報端末装置から前記通報情報送信手段により送信された通報情 報に基づいて通報先を判定する通報先判定手段と、この通報先判定手段により判 定された通報先に対して前記通信網を介して発呼する通報先発呼手段と、この通 報先発呼手段による発呼に応じて形成された通信リンクを介して、前記通報情報 に含まれた位置情報を送信する、例えばモデムおよび位置情報送信制御手段から なる位置情報送信手段と、前記通報情報を送信した前記移動通報端末装置との間 に形成された通信リンクと、その通報情報から判定した通報先との間に形成され た通信リンクとを接続する、例えば通話路スイッチお呼通話路接続制御手段から なる通信リンク接続手段とを具備する。そして前記通報受付け端末装置には、着 呼応答後に、前記通報分配装置から前記位置情報送信手段により送信された位置 情報が到来した場合、この位置情報が示す位置を自己のオペレータに対して通知 する、例えば表示部および通報者位置表示制御手段からなる通報位置通知手段を 備えた。 これらにより、緊急通報を迅速かつ的確に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態に係る緊急通報システム
の概略構成を示すブロック図。
【図2】図1中の移動通報端末装置2の要部構成を示す
機能ブロック図。
【図3】図1中の移動通報端末装置2の外観の一例を示
す平面図。
【図4】図1中の通報受付け端末装置3の要部構成を示
す機能ブロック図。
【図5】緊急通報処理における制御部23の処理手順を
示すフローチャート。
【図6】着呼時処理における制御部37の処理手順を示
すフローチャート。
【図7】本考案の第2実施形態に係る緊急通報システム
の概略構成を示すブロック図。
【図8】図7中の移動通報端末装置4の要部構成を示す
機能ブロック図。
【図9】図7中のセンタ装置5の要部構成を示す機能ブ
ロック図。
【図10】緊急通報処理における制御部42の処理手順
を示すフローチャート。
【図11】着呼時処理における制御部55の処理手順を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1…通信網 1a…PDC網 1b…PSTN 2,4…移動通報端末装置 11…通信用アンテナ 12…無線部 13…オーディオ部 14…スピーカ 15…マイクロホン 16…モデム 17…GPSアンテナ 18…GPS受信部 19…位置演算部 20…キー操作部 21…表示器 22,41…メモリ 23,42…制御部 23a…通報先判定手段 23b…通報先発呼手段 23c…位置情報送信制御手段 42a…センタ発呼手段 42b…通報情報送信制御手段 3…通報受付け端末装置 31…通話路回路 32…スピーカ 33…マイクロホン 34…モデム 35…操作部 36…表示部 37…制御部 37a…通報者位置表示制御手段 5…センタ装置 51…回線インタフェース部 52…モデム 53…通話路スイッチ 54…メモリ 55…制御部 55a…通報先判定手段 55b…通報先発呼手段 55c…位置情報送信制御手段 55d…通話路接続制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 3/60 H04M 11/04 H04B 7/26 106A 11/04 109M

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の通信網を介して互いに通信を行う
    ことが可能であり、移動使用が可能な移動通報端末装置
    および所定の応急機関に設けられる通報受付け端末装置
    を有してなる緊急通報システムであって、 前記移動通報端末装置は、 自己の現在位置を検出する位置検出手段と、 通報する緊急用件の指示を受付けるための用件受付け手
    段と、 この用件受付け手段により受付けられた緊急用件に応じ
    た通報先を判定する通報先判定手段と、 この通報先判定手段により判定された通報先に対して前
    記通信網を介して発呼する発呼手段と、 この発呼手段による発呼に応じて形成された通信リンク
    を介して、前記位置検出手段により検出された現在位置
    を示す所定の位置情報を送信する位置情報送信手段とを
    具備し、 かつ前記通報受付け端末装置は、着呼応答後に、前記移
    動通報端末装置から前記位置情報送信手段により送信さ
    れた位置情報が到来した場合、この位置情報が示す位置
    を自己のオペレータに対して通知する通報位置通知手段
    を備えることを特徴とする緊急通報システム。
  2. 【請求項2】 移動使用が可能で、所定の応急機関に設
    けられる通報受付け端末装置に対して所定の通信網を介
    して緊急用件の通報を行うための移動通報端末装置にお
    いて、 自己の現在位置を検出する位置検出手段と、 通報する緊急用件の指示を受付けるための用件受付け手
    段と、 この用件受付け手段により受付けられた緊急用件に応じ
    た通報先を判定する通報先判定手段と、 この通報先判定手段により判定された通報先に対して前
    記通信網を介して発呼する発呼手段と、 この発呼手段による発呼に応じて形成された通信リンク
    を介して、前記位置検出手段により検出された現在位置
    を示す所定の位置情報を送信する位置情報送信手段とを
    具備したことを特徴とする移動通報端末装置。
  3. 【請求項3】 所定の応急機関に設けられ、移動使用が
    可能な移動通報端末装置から所定の通信網を介して行わ
    れる緊急通報を受付けるための通報受付け端末装置にお
    いて、 着呼応答後に、前記移動通報端末装置から送信された位
    置情報が到来した場合、この位置情報が示す位置を自己
    のオペレータに対して通知する通報位置通知手段を備え
    たことを特徴とする通報受付け端末装置。
  4. 【請求項4】 通報分配装置と、 この通報分配装置と所定の通信網を介して通信を行うこ
    とが可能で、かつ移動使用が可能な移動通報端末装置
    と、 前記通報分配装置と所定の通信網を介して通信を行うこ
    とが可能で、かつ所定の応急機関に設けられる通報受付
    け端末装置とを有してなる緊急通報システムであって、 前記移動通報端末装置は、 自己の現在位置を検出する位置検出手段と、 通報する緊急用件の指示を受付けるための用件受付け手
    段と、 この用件受付け手段により緊急用件の指示が受付けられ
    たことに応じて、前記通報分配装置に対して前記通信網
    を介して発呼する通報分配装置発呼手段と、 この通報分配装置発呼手段による発呼に応じて形成され
    た通信リンクを介して、前記用件受付け手段により受付
    けられた緊急用件の種別情報および前記位置検出手段に
    より検出された現在位置を示す所定の位置情報を含む所
    定の通報情報を送信する通報情報送信手段とを具備し、 前記通報分配装置は、 着呼応答後に、前記移動通報端末装置から前記通報情報
    送信手段により送信された通報情報に基づいて通報先を
    判定する通報先判定手段と、 この通報先判定手段により判定された通報先に対して前
    記通信網を介して発呼する通報先発呼手段と、 この通報先発呼手段による発呼に応じて形成された通信
    リンクを介して、前記通報情報に含まれた位置情報を送
    信する位置情報送信手段と、 前記通報情報を送信した前記移動通報端末装置との間に
    形成された通信リンクと、その通報情報から判定した通
    報先との間に形成された通信リンクとを接続する通信リ
    ンク接続手段とを具備し、 かつ前記通報受付け端末装置は、着呼応答後に、前記通
    報分配装置から前記位置情報送信手段により送信された
    位置情報が到来した場合、この位置情報が示す位置を自
    己のオペレータに対して通知する通報位置通知手段を備
    えることを特徴とする緊急通報システム。
  5. 【請求項5】 移動使用が可能で、所定の応急機関に設
    けられる通報受付け端末装置に対して、通報分配装置を
    介して緊急用件の通報を行うための移動通報端末装置に
    おいて、 自己の現在位置を検出する位置検出手段と、 通報する緊急用件の指示を受付けるための用件受付け手
    段と、 この用件受付け手段により緊急用件の指示が受付けられ
    たことに応じて、前記通報分配装置に対して前記通信網
    を介して発呼する通報分配装置発呼手段と、 この通報分配装置発呼手段による発呼に応じて形成され
    た通信リンクを介して、前記用件受付け手段により受付
    けられた緊急用件の種別情報および前記位置検出手段に
    より検出された現在位置を示す所定の位置情報を含む所
    定の通報情報を送信する通報情報送信手段とを具備した
    ことを特徴とする移動通報端末装置。
  6. 【請求項6】 移動使用が可能な移動通報端末装置から
    発せられる緊急通報をその要件に応じた応急機関に設け
    られる通報受付け端末装置へと分配するための通報分配
    装置において、 着呼応答後に、前記移動通報端末装置から送信される、
    緊急用件の種別情報および移動通報端末装置の現在位置
    を示す所定の位置情報を含む所定の通報情報に基づいて
    通報先を判定する通報先判定手段と、 この通報先判定手段により判定された通報先に対して前
    記通信網を介して発呼する通報先発呼手段と、 この通報先発呼手段による発呼に応じて形成された通信
    リンクを介して、前記通報情報に含まれた位置情報を送
    信する位置情報送信手段と、 前記通報情報を送信した前記移動通報端末装置との間に
    形成された通信リンクと、その通報情報から判定した通
    報先との間に形成された通信リンクとを接続する通信リ
    ンク接続手段とを具備したことを特徴とする通報分配装
    置。
  7. 【請求項7】 所定の応急機関に設けられ、移動使用が
    可能な移動通報端末装置から行われる緊急通報を通報分
    配装置を介して受付けるための通報受付け端末装置にお
    いて、 着呼応答後に、前記通報分配装置から送信された位置情
    報が到来した場合、この位置情報が示す位置を自己のオ
    ペレータに対して通知する通報位置通知手段を備えたこ
    とを特徴とする通報受付け端末装置。
JP1997007216U 1997-08-14 1997-08-14 緊急通報システム、移動通報端末装置、通報受付け端末装置および通報分配装置 Expired - Lifetime JP3046258U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7844275B2 (en) 1997-06-03 2010-11-30 At&T Mobility Ii Llc Method and system for providing access to a telecommunications network
JP2012516121A (ja) * 2009-01-26 2012-07-12 クアルコム,インコーポレイテッド 発呼側を情報源に接続する電話番号を提供するための方法およびシステム

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