JP3046167U - 断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート材 - Google Patents

断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート材

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JP3046167U JP1997007529U JP752997U JP3046167U JP 3046167 U JP3046167 U JP 3046167U JP 1997007529 U JP1997007529 U JP 1997007529U JP 752997 U JP752997 U JP 752997U JP 3046167 U JP3046167 U JP 3046167U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 塗装工程において塗装ミストが付近に飛散し
塗布面以外を汚損したり公害が生じたり塗装作業が困難
となり塗装ムラが生じ、完全な乾燥を待つために塗装作
業に相当の作業時間を要する等の問題があり、かかる従
来技術における課題を解決した断熱シート材を提供す
る。 【解決手段】 空気を密封した微小の白色セラミック製
中空球体からなる断熱球体を弾性ゴムのラテックスを主
要剤とする塗料に混合してなる断熱塗料を柔軟なシート
の一面の表面全面に均一な塗装厚に塗布してなる断熱シ
ート材を形成し、該断熱シート材をパイプ、建造物の屋
根或いは保冷倉庫、車両等の内側面その他の断熱を必要
とする物体の表面又は裏側面或いは物体の内部の全面等
の任意位置に張着可能に形成してなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート材に関するもので あり、さらに詳細には、断熱塗料としては直径約0.05mmの微小なセラミッ ク製の中空球体に空気を密封した断熱球体を、弾性ゴムのラテックスを主要剤と する塗料に混合してなる断熱塗料であるテンプ・コート(商標名・テルマコート 株式会社製・アメリカ合衆国)を用いて、該断熱塗料をシートの表面全面に略均 一に塗布し、該シートを断熱を必要とする物体に張着可能に形成してなる断熱塗 料を塗布したシートを利用した断熱シート材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の断熱材としては耐熱性や断熱性が高く比較的安価に入手できるものとし ては例えば、石綿があり岩石を微細な毛髪状の繊維状体に形成してなるいわゆる アスベストを一定の厚さに集積して布又はシートにより包み込んで物品の内部に 層状に配設したり、或いはコンクリートやその他の接着塗料に混合して建造物等 の表面に直接に塗着するものであった。
【0003】 さらにまた、断熱材として多用されているガラスウールは、石英ガラスを微細 な毛髪状の繊維状体に形成して束状に寄せ集め或いは不織布状に一定の厚みにな るように集積して布又はシートにより包み込んで断熱材として物品の内部に層状 に配設して用いるものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来技術における断熱材例えばアスベストにおいては、耐熱性や断熱効果や或 いは安価に入手可能であるという点においては、優れている点もあるが人体に有 害であり、特にアスベストの粉塵を吸入すると肺の粘膜に突き刺ささって除去す ることが出来ず、しかも腐敗しないため永年月のうちには肺ガンを発病せしめる に到るという健康害悪の原因となり、特に建造物等の断熱材や耐火材として使用 された場合においてはこのアスベストが剥落して空中に浮遊したり、あるいは、 建造物を再建築するために破壊する場合にアスベストが大量に空中に浮遊してし まい人体の健康に害悪を与えるために現在においては、有害物質の認定が為され 一般には法律により使用禁止となったという問題があった。
【0005】 また従来の断熱塗料を直接に外壁等の物体の表面または内側面に塗布するもの にあっては、塗装工程において塗装ミストが付近に飛散し塗布面以外を汚損した り公害が生じたり更には塗装施工者の健康に有害である等の欠点があるという問 題があった。
【0006】 更に建造物等の屋根や外壁等に断熱塗料を塗布するには塗装作業に際して足場 を必要とし塗装作業に際して足場の位置により塗装作業が困難となり塗装ムラが 生じる等の問題があった。
【0007】 従来の断熱塗料においては断熱塗装を必要とする物体の必要場所に直接に塗装 作業により塗布するものであるから、塗装後において断熱塗料が乾燥するまで次 ぎの作業工程を中断する必要があり、また完全な乾燥を待つために塗装作業に相 当の作業時間を要することになり、更に塗料がタレて落下したり作業環境によっ ては塗装後に塵埃が付着し断熱効果を低下せしめる等の問題があった。
【0008】 本考案は、従来技術における上記の問題を解決し、空気を密封した微小な白色 セラミック製中空体からなる断熱球体を弾性ゴムのラテックスを主要剤とする塗 料に混合してなる断熱塗料を柔軟なシートの一面全面に予め均一な塗装厚に塗布 してなる断熱シート材を形成してなるものであり、該断熱シート材を断熱を必要 とする物体の表面または裏側面或いは物体の内部その他の任意位置に張着可能に した断熱シート材を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の問題点を克服し解決するために鋭意研究をした結果、ガスを 密封した微小の白色セラミック製の中空球体からなる断熱球体を、弾性ゴムのラ テックスを主要剤とする塗料に混合してなる断熱塗料を、シートの表面全面に略 均一な塗装厚に塗布してなる断熱シート材を形成し、該断熱シート材をパイプ、 建造物の屋根或いは保冷倉庫、車両その他の断熱を必要とする物体の表面又は裏 側面或いは物体の内部の全面等の任意位置に張着可能に形成してなる断熱塗料を 塗布したシートを利用した断熱シート材としたものである。
【0010】 更に本考案は、空気を密封した直径約0.05mmの白色セラミック製の中空 球体からなる断熱球体を、弾性ゴムのラテックスを主要剤とする塗料に混合して なる断熱塗料を、シートの表面全面に断熱球体が略均一な5〜8層好ましくは6 層の階層状になるように0.38mmの塗装厚に前記断熱塗料を塗布してなる断 熱シート材を形成し、該断熱シート材の裏側面には接着剤が全面に塗布され該接 着剤を塗布した接着剤塗布面に、剥離シートが着脱自在に張着されてなり該断熱 シート材をパイプ、建造物の屋根或いは保冷倉庫、さらには車両その他の断熱を 必要とする物体の表面又は裏側面或いは物体の内部の全面等の任意位置に張着可 能に形成してなる断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート材としたもの である。
【0011】 シートを、和紙又は西洋紙その他の紙若しくは紙に軟質合成樹脂製シートを一 体にラミネートしたでラミネート紙としてこれに断熱塗料を塗布したシートを利 用した断熱シート材としてなるものである。
【0012】 シートを、厚さ0.1mm以下のアルミニウム製の薄肉板又は箔製の柔軟なシ ートとしてこれに断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート材としたもの である。
【0013】 シートを、天然又は合成繊維を原料とした織布若しくは不織布からなる基布又 は基布にゴム或いは合成樹脂を一体に密着してなる壁紙その他のレザークロスと してこれに断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート材としてなるもので ある。
【0014】 シートを、銅、真鍮、ステンレススチール、錫の金属薄肉板又は金属箔製の柔 軟なシートとしてこれに断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート材した ものである。
【0015】 シートを、ゴム又はプラスチック製の柔軟なシートとしてこれに断熱塗料を塗 布したシートを利用した断熱シート材としてなるものである。
【0016】
【考案の実施の形態】
本考案は、空気を密封した直径約0.05mmの白色セラミック製の中空球体 からなる断熱球体を、弾性ゴムのラテックスを主要剤とする塗料に混合してなる 断熱塗料を、シートの表面全面に断熱球体が略均一な5〜8層の好ましくは6層 の階層状になるように0.38mmの塗装厚に前記断熱塗料を塗布して断熱シー 材を形成し、該断熱シート材の裏側面には接着剤が全面に塗布され該接着剤を塗 布した接着剤塗布面に、剥離シートが着脱自在に張着されてなり、該断熱シート 材をパイプ、建造物の屋根或いは保冷倉庫、さらには車両その他の断熱を必要と する物体の表面又は裏側面或いは物体の内部の全面等の任意位置に張着可能に形 成してなる断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート材である。
【0017】 本考案に用いる断熱塗料のテンプ・コート(商標名)は、次ぎの様な物理特性 、機械特性等の特性を有するものである。 熱伝導率は、0.0395Kal/mh°C 沸点は、212℃ 比重は、0.54(H2O=1) 適用温度は、ー42℃〜287℃の範囲である。
【0018】 本考案における断熱塗料のテンプ・コートの断熱効果は、新幹線の車両の屋根 表面に塗布しても又は車両の内側表面に塗布しても太陽熱放射に対する断熱効果 においては殆んど相違が無く、また、0.38mmの厚さに塗布した断熱塗料の テンプ・コート(商標名)と100mmの厚さのウレタンフォームとによる断熱 効果が略同じである。 耐久性については、少なくとも10年間は熱障壁として有効である。
【0019】 本考案における断熱塗料のテンプ・コート(商標名)の粘着特性は、柔軟性に 加え、粘着力は抜群で他に類を見ない強さであり、この為ひび割れや剥がれるこ とが無く対候性に優れている。 テンプ・コートは、新素材であるため日本のJIS規格にはないがこれに代わ るアメリカ合衆国のASTM(アメリカ材料試験協会)ナンバーの数々をクリア ーしており、防音、防錆、防水、防塩、結露防止等の対候性に優れている。 その構成成分は、ラテックス樹脂、残留モノマー、珪酸塩、真珠岩、塩化亜鉛、 エマルジョン樹脂、エチレン・グレコール、アンモニア、界面活性剤、水、から なるものである。
【0020】 断熱塗料を塗布するシートとしては、和紙又は西洋紙その他の紙を用いるもの である。 この場合紙の一面に合成樹脂製シートを一体にラミネートしたラミネート紙と しておけば、シートが柔軟で軽量でありしかも容易に裂けたり破けたりしないよ うに強靱化することができる。
【0021】 断熱塗料を塗布するシートは、厚さ0.1mm以下のアルミニウム製の薄肉板 又は箔製の柔軟なシートを用いることができる。 この場合シートを柔軟なアルミニュウム製の薄肉板又は箔製としておけば、パ イプ等に容易に包着することができ、しかも金属部分の防錆や防腐食の効果を発 揮することができる。
【0022】 断熱塗料を塗布するシートは、天然又は合成繊維を原料とした織布又は不織布 からなる基布又は基布にゴム又は合成樹脂を表面全面に密着してなる壁紙その他 のレザークロスを用いるものである。 この場合シートを天然又は合成繊維を原料とした織布又は不織布の基布の表面 全面にゴム又は合成樹脂を一体に密着してなる壁紙その他のレザークロスとして おけば、そのまま屋内の装飾用壁紙としても利用できるという効果がある。
【0023】 断熱塗料を塗布するシートは、ゴム又はプラスチック製の柔軟なシートを用い ることができる。 この場合シートをゴム又はプラスチック製の柔軟なシートとすることにより断 熱シート材の防水効果や気密効果や絶縁効果や耐衝撃性を高めることができるも のである。
【0024】 断熱塗料を塗布するシートは、銅、真鍮、ステンレススチール、錫の柔軟な金 属製薄肉板又は金属箔とすることにより、断熱シート材を金属部分や高温配管パ イプ等の高温部の物体の全面にも取り付けることができる。
【0025】
【作用】
本考案において用いられる断熱塗料2は、テンプ・コート(商標名)の名称に よりアメリカ合衆国のテルマコート株式会社が製造販売している断熱塗料であり その成分構成は、弾性ゴムのラテックスを基剤とする塗料に、ガス特に安価で取 扱の容易な不燃性の空気を密封してなる微小な中空球体の白色のセラミック製の 断熱球体3を、混合してなる断熱塗料2を、シート5の表面全面に塗布してなる 断熱シート材1は、シート5の表面に0.38mmの塗布厚に、微細な中空の5 〜8層の好ましくは6層の階層状に固着された白色のセラミック製の断熱球体3 が、熱エネルギーの移動の伝導、対流、放射という熱輸送の形態の全てに対して 有効な断熱機能を発揮するものであり、その塗装表面で太陽放射熱の略75%を 反射し遮断するように働くものである。
【0026】 上記の働きが繰り返される断熱シート材1はその断熱塗料2のテンプ・コート (商標名)により吸収した約25%の放射エネルギのうち約85%を放出する力 があり熱エネルギーを移動させる作用を有するから、コーテイングにより0,3 8mmの塗装厚に形成された断熱塗料2のテンプ・コートは、100mmのウレ タンフォームと略同じ断熱効果を発揮するように作用する。
【0027】 本考案の断熱塗料3のテンプ・コート(商標名)は、上記のように白色である ためその表面で太陽放射の略75%を反射し、残りの25%を吸収するが、他の 断熱材と異なるのは、断熱塗料2の成分中の略80%を占める中空のセラミック 製の断熱球体3が(残りは液体)、接触する熱エネルギーの略85%を吸収し、 温度の上昇に伴い吸収した熱エネルギーを赤外線として全方向(360度)に向 かって放出するものであるから、シート5の裏側面に届く熱エネルギーは殆どな くなるように働くものである。
【0028】 すなわち、太陽放射熱のうち最初に反射されなかった25%の熱エネルギーの うち、内側表面に伝導されるのは僅か15%に過ぎないものとなる。しかも断熱 塗料2のテンプ・コートは中空のセラミック製の断熱球体3を主要成分としてお り、その内部には空気が直径僅か0.05mmの1個1個のセラミック製の断熱 球体3に密封されているため、空気粒子の対流が制限されて、優れた熱エネルギ ーの非伝導体であり、エネルギーの伝達が遅くなるように作用するためである。
【0029】 このように残りの熱エネルギーが裏側表面にゆっくり移動するうちに、接触す るセラミック製の断熱球体3によって、さらに85%の熱エネルギーの放射が生 じ、周辺温度を上昇させるために、途中でかなりの熱エネルギーが失われること になり、最終的に内側表面に届く熱エネルギーの量は、最初のエネルギー量より はるかに少なくなってしまうのである。
【0030】 上記の働きが繰り返される断熱シート材1はその断熱塗料2のテンプ・コート により吸収した約25%の放射エネルギのうち約85%を放出する力があり、熱 エネルギーを移動させる作用を有するから、コーテイングにより0,38mmの 塗装厚に形成された断熱塗料2のテンプ・コートは、100mmのウレタンフォ ームとが略同じ断熱効果を発揮するように作用する。
【0031】 断熱塗料をシートの表面全面に塗布した断熱シート材の裏側面に接着剤を塗布 し、剥離シートを前記断熱シート材の裏側面の接着剤の塗布面に着脱自在に貼着 したものから、剥離シートを剥がして、木造2階建て家屋のトタン葺屋根の表面 全面に該断熱シート材を張設した。 真夏の快晴の太陽の下において断熱シート材を張設する前においては、屋根表 面の温度が65℃であるとき室内の温度は42℃であったが、断熱シート材を屋 根全面に張設して温度を測定すると室内の温度は30℃であった。 この様に屋根の表面に断熱シート材を張着するのみで著しく室内温度を低下さ せるように作用する。
【0032】 断熱塗料を柔軟なシートとして厚さ0.2mmの塩化ビニール樹脂製シートの 表面全面に塗布した断熱シート材の裏側面に接着剤を塗布し、剥離シートを前記 断熱シート材の裏側面の接着剤の塗布面に着脱自在に貼着したものから剥離シー トを剥がして、普通乗用自動車の車体の内側全面に該断熱シート材を張設した。 真夏の快晴の太陽の下において断熱シート材を張設する前においては、普通乗 用自動車の車体表面の温度が68℃であるとき窓ガラスを締め切った車内の温度 は50℃であったが、同一の気象条件で断熱シート材を乗用自動車の車体の内側 全面に張設して窓ガラスを締め切った車内の温度を測定すると38℃であった。 この様に屋根の表面に断熱シート材を張着するのみで著しく車内温度を低下さ せるように作用する。
【0033】 断熱塗料を柔軟なシートとして0.05mmの厚さのアルミニウム箔の表面全 面に塗布した断熱シート材の裏側面に接着剤を塗布し、剥離シートを前記断熱シ ート材の裏側面の接着剤の塗布面に着脱自在に貼着したものから、前記剥離シー トを剥がし高温油脂配管のパイプの表面全面に該断熱シート材を張設した。 180℃に加熱された油脂を送油するの高温油脂配管のパイプの表面温度11 0℃であったが、断熱シート材をパイプ表面全面に張設して温度を測定するとパ イプの表面温度は58℃であった。 この様にパイプの表面に断熱シート材を張着するのみで著しくパイプの表面温 度を低下させるように作用する。
【0034】 本考案の断熱シート材は、図9に示すごとく太陽光の下に晒されると、太陽A から放射される太陽放射熱Bは、断熱シート材のシートの表面全面に塗装された 断熱塗料の表面に固着された白色のセラミック製の断熱球体により略75%が反 射熱Cとして断熱シート材の表面から外方へ反射される。
【0035】 反射されなかった太陽放射熱Bのうちの残りの25%は、空気を密封したセラ ミック製の中空球体の断熱球体の内部には、熱の不良伝導体である密度の低い空 気が空気の分子が対流できないような微小な空間に密封されているので、熱の伝 導が殆んど行われず、セラミック製の断熱球体により吸収された太陽放射熱Bが 360度方向に吸収放射熱Dとして放射されるので、結局太陽Aの太陽放射熱B の約93%は反射されてしまい、断熱シート材を電磁波として透過する太陽放射 熱Bの透過放射熱Eは僅か7%に低減されるため、極めて高い断熱効果を発揮す るように働くものである。
【0036】 また例えば、本考案の断熱シート材を屋根に張設した場合においては、冬季や 夜間において室内で暖房をしている場合には、下側からの放射熱Fは断熱シート 材のシートの下側面及び断熱塗料の下方の表面において下方反射熱Gとして85 %は反射され、しかもセラミック製の断熱球体により吸収されて吸収放射熱Hと して一部が反射されるため、断熱シート材を透過放射熱Iとして透過放出される 熱は僅か7%に過ぎないので、保温効果が高くなるように働くものである。
【0037】
【実施例】
次ぎに本考案について実施例に基づき説明するが、これらは本考案を限定する ものではない。 以下に本考案の実施例を示す図1乃至図9に基づいて説明する。 本考案の断熱シート材1は,断熱塗料2、白色セラミック製中空体の断熱球体 3、弾性ゴムのラテックスを主要剤とする塗料4、シート5、接着剤6、剥離シ ート7によって構成され、この断熱シート材1は自動車や電車の車体飛行機等の 輸送交通機関の車体12の内側面に図5に示す状態に張着し、また図3に示すご とく断熱シート材1は建造物9の屋根10に下地材として張着して用いられ、図 4に示すごとく建造物9や保冷倉庫等の壁面11の内側全面に張着して用られ、 図6に示すようにコンクリート造の建造物のコンクリート壁面13の内部に断熱 シート材1を張着しその外側に内側壁14を設けるものであり、更に図7に示す ごとく高温配管のパイプ15の外側面に断熱シート材1を完全に巻装するがこの 場合には、シート5としては柔軟なアルミニウム箔5bを用いればパイプ15の 防錆効果や防腐食効果や結露を防止するものとして用いることができる。
【0038】 (実施例1) 弾性ゴムのラテックスを主要剤とする一般的に広く用いられるところの塗料4 に、直径約0,05mmで内部に空気を密封してなる中空球体の白色のセラミッ ク製球体からなる断熱球体3を、1対8の割合で混合してなる断熱塗料2したも のであり、この断熱塗料2はテンプ・コート(商標名、アメリカ合衆国のテルマ コート株式会社製)として市販されているもので、このテンプ・コートの断熱塗 料2は80%が固形物であり、その主成分は中空のセラミック製の断熱球体3が 占め、それが液体の塗料4の表面に浮き上がっているため塗布に先立って完全に 混ぜ合わせてクリーム状にする。
【0039】 断熱塗料2の塗布に先だっての混合は、漆喰混合用の標準バドルを装備した可 変速ドリルにより、セラミック製の断熱球体3の破損を少なくするために、角や 刃の部分は削って滑らかにしたものを使って徐々に混合液が滑らかなクリーム状 (プリン状)になるまで混合する。
【0040】 この様にして混合した断熱塗料2は、クリーム状くらいの堅さになるまで混合し たらそのまま仕上げローラー等によりそのまま塗布することもできるが、図8に 示すごとくエアーコンプレッサー16による圧縮空気を利用したエアースプレー を用いて塗布すれば、効率的な塗布が行えるがエアスプレーによる塗装を行うに は断熱塗料がノズル18に目詰まりしないように漉すことが重要である。
【0041】 この断熱塗料2を塗布するシート5のアルミニウム箔5bは、厚さが0.1m m以下の柔軟なシートに形成され、その表面を予め塵埃等の付着物を完全に除去 し、塗布表面が、清潔で乾燥しグリースやオイルや汚れが付着しておらず、平滑 で極端な高温でなく古くなって錆びた腐食表面は錆びを落とし、埃、汚れ、オイ ルやグリースは、塗布前に電動洗浄器、ワイヤブラシ、グリットブラストなどの 方法で表面から悉く除去しておくものである。
【0042】 シート5のアルミニウム箔5bへの断熱塗料2の塗布はその表面全面に1回の 塗布によって滑らかな表面で塗装厚が0.38mmになるように均一に塗布しな ければならない。
【0043】 このように断熱塗料2を0.38mmの塗装厚に塗装することによって、アル ミニウム箔5bの表面全面に断熱球体3が、6層の階層に形成された層状に塗装 されることになる。
【0044】 断熱塗料2の塗装の厚さが0.38mm以上を要する特殊な作業の場合には、 1回のコーテングの厚さが最大0.38mmになるように吹き付け、次の吹き付 けまでに完全に乾燥するまで待って、複数回の塗布を行なわなければならない。
【0045】 塗布後の乾燥時間としては、断熱塗料2のテンプ・コートは接触してから20 ℃の空気を風速2m/秒で吹き付けることにより略2時間で乾燥するが、気温、 湿度、表面温度、塗布する厚さにも左右されるものであり、自然空気乾燥させる 場合には、常温で自然放置により24時間で表面が硬化するが、約60℃の熱風 を風速10m/秒で吹き付けて強制乾燥させれば塗布後約60分程度で乾燥する ことができる。
【0046】 この様にしてシート5たるアルミニウム箔5bの表面全面に均一に断熱塗料2 のテンプ・コートを塗布したのち、アルミニウム箔5bの裏側面に接着剤6を塗 布しておき、該接着剤6を塗布したアルミニウム箔5bの裏側面にポリエチレン シートの剥離シート7を剥離可能に一体に貼着して断熱シート材1を形成するも のである。
【0047】 この様にしてなる断熱シート材1は、図2に示すようにテープ状に巻装してお き断熱剤の塗布を必要とする位置場所に運搬し、かかるテープ状に巻装した断熱 シート材1から剥離シート7を剥離してアルミニウム箔5bの裏側面の接着剤6 の塗布面を圧着して一体に接着するものである。
【0048】 (実施例2) シート5として和紙5aを用いて、実施例1と同様の方法で断熱塗料2を塗布 する。
【0049】 この様にして和紙5aの表面全面に断熱塗料2を塗装し断熱シート材1とした のち、その裏側面に接着剤6を塗布し、その後表面全面にシリコン樹脂の離型剤 を塗布した剥離シート7を前記接着剤6を塗布した裏側面に剥離可能に一体に貼 着し、必要に応じて断熱を必要とする物体の位置場所に該断熱シート材1から剥 離シート7を剥離して和紙5aの接着剤6の塗布面を接着することにより断熱材 として使用するものである。
【0050】 (実施例3) シート5が合成樹脂製の不織布5cの基布としその表面に軟質合成樹脂製シー トを一体にラミネートしたラミネートシートのレザークロス5dであり、該レザ ークロス5dに実施例1の方法により、断熱塗料2を表面全面にムラなく一体に 塗布し断熱シート材1としたのち、その裏側面に接着剤6を塗布し、その後表面 全面にシリコン樹脂の離型剤を塗布した剥離シート7を、前記接着剤6を塗布し た裏側面に剥離可能に一体に貼着し、必要に応じて断熱を必要とする物体の位置 場所まで運搬して、該断熱シート材1から剥離シート7を剥離してレザークロス 5dの接着剤6の塗布面を、断熱を必要とする位置に接着することにより断熱材 として使用するものである。
【0051】 (実施例4) シート5が、肉厚0.05mmの肉薄に形成された柔軟な銅箔であり、該銅箔 の表面全面に断熱塗料2を0.38mmの均一な塗装厚に実施例1の方法により 塗布して断熱シート材1とし、そのシート5を銅箔とした断熱シート材1の裏側 面に接着剤6を塗布し、該接着剤6に剥離シート7を剥離可能に一体に貼着して なるものであり、その使用方法は実施例1と同様の方法により断熱を必要とする 物体に接着するものである。
【0052】 (実施例5) シート5が合成ゴムシート5eであり、該合成ゴムシート5eに実施例1の方 法により断熱塗料2を表面全面に一体に塗布し、その裏側面に接着剤6を塗布し て、剥離シート7を剥離可能に一体に貼着して断熱シート材1としてなるもので あり、その使用方法は実施例1と同様の方法により断熱を必要とする物体に接着 するものである。
【0053】
【考案の効果】
本考案は上記の如く構成したから、シートの表面全面に断熱塗料が一体に塗布 されているので、物体の断熱材を必要とする位置場所に容易に断熱シート材を張 着することができ、しかも、張着する位置場所の如何なる形状や場所に対応して 柔軟なシートの基盤とした断熱シート材を張着することができ、特に従来は建造 物等の屋根にこの種の断熱塗料を塗布するには、足場を設置し塗布機材を使用し て熟練の作業員が塗装作業を行い、完全乾燥まで相当の時間を要するものであっ たが、本考案によれば、単に断熱シート材を張着するのみであるから、塗装用の 足場も特別の塗装機材を要せず、また熟練の塗装作業員も必要なく、しかも塗料 の乾燥時間待ちを必要としないので作業を中断することなくスムーズに行なえる ので、工事期間をその分短縮できて造作工費を著しく低減できるという効果があ る。
【0054】 本考案の断熱シート材は、弾性ゴムのラテッテクスを主要剤とする塗料に空気 を密封した微小なセラミック製の断熱球体を混合してなる断熱塗料を、柔軟なシ ートに塗布してなるものであるから、断熱効果のみでなく防水効果も有し、空気 を密封したセラミック製の断熱球体が階層状に固着されているから、断熱シート 材による熱伝導の低減効果が、断熱シート材の密着した底部方向から表面方向へ 向かって順次に低減されるので、外気と室内の温度差が急激に変化せず従って結 露が発生しないという効果がある。
【0055】 請求項2においては、シートの裏側面に接着剤を塗布し、剥離シートを着脱自 在に張着してなるものであるから、断熱シート材の張着が単に剥離シートを剥が すのみで接着剤を塗布した断熱シート材を張着することができるという効果があ る。
【0056】 請求項3においては、柔軟なシートを和紙又は西洋紙その他の紙とし又は紙と 軟質合成樹脂製シートをラミネートしたラミネート紙としたので全体の重量を軽 量化でき運搬や張着作業が容易にでき、またラミネート紙としたことにより容易 に破れたりしない強靱性を付与できるという効果がある。
【0057】 請求項4においては、シートを厚さ0.1mm以下のアルミニウムの柔軟な薄 肉板又は箔製としたので断熱シート材を容易に断熱を必要とする物体に張着する ことができ、しかも張着位置の防錆び効果や防腐効果を発揮できるという効果が ある。
【0058】 請求項5においては、シートを銅、真鍮、ステンレススチール、錫の金属箔製 の柔軟なシートとしたので、断熱を必要とする物体の材質に対応して金属箔の種 類を選択して使用できるという効果がある。
【0059】 請求項6においては、シートを天然又は合成繊維を原料とした織布又は不織布 からなる基布又は基布にゴム或いは合成樹脂を一体に密着してなる壁紙その他の レザークロスとしたから、家屋の壁面の壁紙としはてそのまま使用できるという 効果がある。
【0060】 請求項7においては、シートをゴム又はプラスチック製の柔軟なシートとした から断熱シート材を張着する位置の防水効果や耐衝撃効果を高めることができる という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱シート材に剥離シートを張着した断面図で
ある。
【図2】剥離シートを断熱シート材に張着したものを巻
装した状態の一部断面の斜視図である。
【図3】断熱シート材を建造物の屋根に張着した状態の
斜視図である。
【図4】断熱シート材を壁面に張着した状態の断面図で
ある。
【図5】断熱シート材を新幹線の車両内側に張着した状
態の要部の断面図である。
【図6】断熱シート材をコンクリート壁の内部に張着し
た状態の断面図である。
【図7】断熱シート材を高温配管のパイプに張着した状
態の断面図である。
【図8】断熱塗料をエアコンプレッサーによりシートに
塗布する状態を示す斜視図である。
【図9】断熱シート材により太陽放射熱等が断熱される
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 断熱シート材 2 断熱塗料 3 断熱球体 4 塗料 5 シート 6 接着剤 7 剥離シート 8 剥離剤 9 建造物 10 屋根 11 壁面 12 車体 13 コンクリート壁 14 内側壁 15 パイプ 16 エアーコンプレッサー 17 ホース 18 エアーノズル A 太陽 B 太陽放射熱 C 反射熱 D 吸収放射熱 E 透過放射熱 F 下側からの放射熱 G 下方反射熱 H 吸収放射熱 I 透過熱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 59/02 F16L 59/02 59/147 59/147

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスを密封した微小のセラミック製の中
    空球体からなる断熱球体を、弾性ゴムのラテックスを主
    要剤とする塗料に混合してなる断熱塗料をシートの表面
    全面に略均一な塗装厚に塗布して断熱シート材を形成
    し、該断熱シート材をパイプ、建造物の屋根或いは保冷
    倉庫、車両その他の断熱を必要とする物体の表面又は裏
    側面或いは物体の内部等の任意位置に張着可能に形成し
    てなることを特徴とする断熱塗料を塗布したシートを利
    用した断熱シート材。
  2. 【請求項2】 空気を密封した直径約0.05mmの白
    色セラミック製の中空球体からなる断熱球体を、弾性ゴ
    ムのラテックスを主要剤とする塗料に混合してなる断熱
    塗料を、シートの表面全面に断熱球体が略均一な5〜8
    層に好ましくは6層の階層状になるように0.38mm
    の塗装厚に前記断熱塗料を塗布してなる断熱シー材を形
    成し、該断熱シート材の裏側面には接着剤が全面に塗布
    され該接着剤を塗布した接着剤塗布面に剥離シートが着
    脱自在に張着されてなり、該断熱シート材をパイプ、建
    造物の屋根或いは保冷倉庫、さらには車両その他の断熱
    を必要とする物体の表面又は裏側面或いは物体の内部の
    全面等の任意位置に張着可能に形成してなることを特徴
    とする断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート
    材。
  3. 【請求項3】 シートが、和紙又は西洋紙その他の紙若
    しくは紙に軟質合成樹脂製シートを一体にラミネートし
    たラミネート紙である請求項1又は2の断熱塗料を塗布
    したシートを利用した断熱シート材。
  4. 【請求項4】 シートが、アルミニュウム製の薄肉板或
    いは箔状に形成してなる柔軟なシートである請求項1又
    は2の断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート
    材。
  5. 【請求項5】 シートが、銅、真鍮、ステンレススチー
    ル、錫の金属箔製の柔軟なシートである請求項1又は2
    の断熱塗料を塗布したシートを利用した断熱シート材。
  6. 【請求項6】 シートが、天然又は合成繊維を原料とし
    た織布若しくは不織布からなる基布又は基布にゴム或い
    は合成樹脂を一体に密着してなる壁紙その他のレザーク
    ロスである請求項1又は2の断熱塗料を塗布したシート
    を利用した断熱シート材。
  7. 【請求項7】 シートが、ゴム又はプラスチック製の柔
    軟なシートである請求項1又は2の断熱塗料を塗布した
    シートを利用した断熱シート材。
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