JP3045455U - 破砕機の破砕刃 - Google Patents

破砕機の破砕刃

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JP3045455U JP1997004166U JP416697U JP3045455U JP 3045455 U JP3045455 U JP 3045455U JP 1997004166 U JP1997004166 U JP 1997004166U JP 416697 U JP416697 U JP 416697U JP 3045455 U JP3045455 U JP 3045455U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剪断、圧壊、引裂の作用の他に切削作用も付
加し、被破砕物に対して効率的な角度で破砕をし、また
高級な材質の刃体を有効に活用し、刃体の固定をより強
固にし、刃体の固定ボルトの傷みを防ぎ、刃体固定補助
の楔体の抜き出しを容易にする。 【解決手段】 破砕室に投入された被破砕物を破砕する
回転ロータ20の外周部23に形成された凹み25内に
印篭状態で且つロータ外周面21から突き出るように嵌
入されてボルトB1で固定される刃保持体10と、該刃
保持体10の突出部のロータ回転方向の端面に形成され
た刃保持凹み12内に嵌合されボルトB2で固定される
複数のエッジ16を有した刃体15とから構成されてい
る。ロータ回転方向前方において凹み25に隣接し、底
に向かってテーパを成した補助凹み28には、刃体15
に当接する楔体30がボルトB3によって固定されてい
る。楔体固定用穴35には逆ネジが形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、家庭より出される粗大ごみの廃棄家具や建設現場より生ずる建設 関係廃棄物、事務所より出る事業関係の廃棄物、山地や公園から出る間伐材、山 地残材、剪定材等、家具、ジュウタン、ベッド、畳、カーテン、応接セット、ダ ンボール、木箱、梱包材、コンテナ、タイヤ、ドラム缶、テント、コンテナーバ ッグ、等々各種大小の廃棄物等の被破砕物を小片に破砕する破砕機に使用される 破砕刃に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の破砕機の破砕刃としては、図9に示すように、破砕刃110を 直接ロータ100の凹み101に挿入して正面側(回転方向側)から固定ネジ1 20によって取り付けるものが多かった。被破砕物の種類に応じてロータ100 の回転速度を選択することも出来るが、廃棄物には各種雑多な物が混入しており 、破砕機の稼働率を上げる為に破砕刃110に対する使用期間対策も重要な課題 となり、高級な材質の破砕刃110が使用されるようになってきている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述のような従来の直付け破砕刃110では、全体が高級な材質で形成され、 破砕切削に利用されるエッジ部111も一つで、またそのエッジ部111よりも 刃本体が大きく、全体的に高価なものに成る他、ロータ100の破砕刃取り付け 凹み101周りの傷みも大きくなり、保守費や修理費が多額のものになる問題が あった。また、ロータ100ごと取替えないと被破砕物に対応した適当なすくい 角を取ることができないものであった。更に刃体は、各種雑多な物が混入した被 破砕物から大きな力を受ける為に、刃体の取付強度を高める必要がある。
【0004】 本考案は、上記に鑑み案出されたものであって、剪断、圧壊、引裂の作用の他 に切削作用も付加して金属やプラスチックから成る複合製品や木材や軟質プラス チック製品等大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して、効率的な角度で破砕作業 ができ、また高級な材質の刃体を有効に活用できるもので、刃体やその刃保持体 の固定をより強固にすることを第1目的としており、更に破砕作業中の刃体の固 定ボルトの傷みを防いで刃体エッジの位置変えや刃体の交換を容易にすることを 第2目的としており、更に刃体固定補助の楔体の抜き出しを容易にすることを第 3目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した第一目的を達成するために、本考案の請求項1記載の破砕機の破砕刃 は、破砕機の破砕室に投入された被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成 された凹み内に印篭状態(がたつきの無いしっくりした安定状態)で且つロータ 外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃保持 体の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合状態で正面 からのボルトによって固定され、複数のエッジを有すると共に被破砕物に対して 作業エッジがすくい角を取る刃体とから構成されているものにおいて、上記ロー タの回転方向前方において上記刃保持体用凹みに隣接し、底に向かってテーパを 成し、該底にネジ穴を有した補助凹みが上記ロータ外周部に形成されており、該 補助凹みには上記刃保持体及び若しくは上記刃体に当接する楔体が上記刃体の外 側エッジを露出させて上記底のネジ穴に螺合したボルトによって固定されること を特徴としている。
【0006】 上記の構成を有した請求項1記載の破砕機の破砕刃では、破砕室に投入された 被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内に印篭状態で且つロ ータ外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃 保持体の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合されボ ルトで固定される複数のエッジを有した刃体とから構成されている為、剪断、圧 壊、引裂の作用の他に切削作用も付加して金属やプラスチックから成る複合製品 や木材や軟質プラスチック製品等大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保 持体を取り替えて効率的な角度で破砕作業ができると共に、また長期間の使用で 使用中のエッジが摩耗しても刃体を刃保持体から外して他のエッジをセットして 再度取り付けし高級な材質の刃体を有効に活用することで、ランニングコストを 低くすることができる。更に楔体を補助凹み内に固定することで刃保持体及び若 しくは刃体を楔作用によってより堅固に固定できると共に、刃体の外側エッジの 露出具合を調整することで破砕片の大きさを調節できる。
【0007】 上記した第2目的を達成するために、本考案の請求項2記載の破砕機の破砕刃 は、破砕機の破砕室に投入された被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成 された凹み内に印篭状態(がたつきの無いしっくりした安定状態)で且つロータ 外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃保持 体の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合状態で正面 からのボルトによって固定され、複数のエッジを有すると共に被破砕物に対して 作業エッジがすくい角を取る刃体とから構成されているものにおいて、上記ロー タの回転方向前方において上記刃保持体用凹みに隣接し、底に向かってテーパを 成し、該底にネジ穴を有した補助凹みが上記ロータ外周部に形成されており、該 補助凹みには上記刃保持体及び若しくは上記刃体に当接する楔体が上記刃体の外 側エッジを露出させ且つ上記刃体を固定する正面ボルトを被った状態で上記底の ネジ穴に螺合したボルトによって固定され、また上記楔体は、ほぼ上記ロータ外 周面から外側に突出した滑らかな傾斜面を有していることを特徴としている。
【0008】 上記の構成を有した請求項2記載の破砕機の破砕刃では、破砕室に投入された 被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内に印篭状態で且つロ ータ外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃 保持体の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合されボ ルトで固定される複数のエッジを有した刃体とから構成されている為、剪断、圧 壊、引裂の作用の他に切削作用も付加して金属やプラスチックから成る複合製品 や木材や軟質プラスチック製品等大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保 持体を取り替えて効率的な角度で破砕作業ができると共に、また長期間の使用で 使用中のエッジが摩耗しても刃体を刃保持体から外して他のエッジをセットして 再度取り付けし高級な材質の刃体を有効に活用することで、ランニングコストを 低くすることができる。更に楔体を補助凹み内に固定することで刃保持体及び若 しくは刃体を楔作用によってより堅固に固定できると共に、刃体の外側エッジの 露出具合を調整することで破砕片の大きさを調節できる。また刃体を刃保持体に 固定している正面ボルトが、楔体で被われているために破砕作業中に傷むのが防 止され、刃体エッジの位置変えや刃体の交換が容易に行われる。更に、楔体は、 ほぼロータ外周面から外側に突出した滑らかな傾斜面を有している為に不要に被 破砕物を撹拌することが無く、被破砕物を刃体のエッジにスムーズに案内するこ とができる。
【0009】 上記した第3目的を達成するために、本考案の請求項3記載の破砕機の破砕刃 は、破砕機の破砕室に投入された被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成 された凹み内に印篭状態(がたつきの無いしっくりした安定状態)で且つロータ 外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃保持 体の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合状態で正面 からのボルトによって固定され、複数のエッジを有すると共に被破砕物に対して 作業エッジがすくい角を取る刃体とから構成されているものにおいて、上記ロー タの回転方向前方において上記刃保持体用凹みに隣接し、底に向かってテーパを 成し、該底にネジ穴を有した補助凹みが上記ロータ外周部に形成されており、該 補助凹みには上記刃保持体及び若しくは上記刃体に当接する楔体が上記刃体の外 側エッジを露出させて上記底のネジ穴に螺合したボルトによって固定され、該楔 体の固定用穴には該底のネジ穴より大径の逆ネジが形成されていることを特徴と している。
【0010】 上記の構成を有した請求項3記載の破砕機の破砕刃では、破砕室に投入された 被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内に印篭状態で且つロ ータ外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃 保持体の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合されボ ルトで固定される複数のエッジを有した刃体とから構成されている為、剪断、圧 壊、引裂の作用の他に切削作用も付加して金属やプラスチックから成る複合製品 や木材や軟質プラスチック製品等大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保 持体を取り替えて効率的な角度で破砕作業ができると共に、また長期間の使用で 使用中のエッジが摩耗しても刃体を刃保持体から外して他のエッジをセットして 再度取り付けし高級な材質の刃体を有効に活用することで、ランニングコストを 低くすることができる。更に楔体を補助凹み内に固定することで刃保持体及び若 しくは刃体を楔作用によってより堅固に固定できると共に、刃体の外側エッジの 露出具合を調整することで破砕片の大きさを調節できる。また楔体の抜き出し時 には、それを補助凹みに固定するボルトが通る楔体固定用穴に形成された逆ネジ を利用してジャッキアップでき、刃体エッジの位置変えや刃体の交換が容易に行 われる。
【0011】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の破砕機の破砕刃を実施例によって添付図を参照にして以下に詳 細に説明する。 図1は本考案に係る破砕機の破砕刃のロータ組込み状態の側面図、図2は同破 砕刃の平面図、図3(a)は正方形状の刃体の正面図、図3(b)は六角形状の 刃体の正面図、図3(c)は円形状の刃体の正面図、図4は破砕刃のロータ上の 配列を示す平面図、図5は破砕刃の別のロータ上の配列を示す平面図、図6は破 砕刃の更に別のロータ上の配列を示す平面図、図7はロータの斜視図、図8(a )は図3(a)に相当する破砕刃の斜視図、図8(b)は図3(b)に相当する 破砕刃の斜視図、図8(c)は図3(c)に相当する破砕刃の斜視図である。
【0012】 図1、図2及び図7において、上述したような家庭や事務所や山地、公園等か ら出る比較的大形の被破砕物や建設廃材等の混合した被破砕物の破砕機に使用さ れる破砕刃1は、例えば破砕機の略直方体形状のケーシング内で上から下に噛み 込む反対方向に回転駆動される一対の平行な破砕ロータ20、20の外周部に取 り付けられるもので、ロータ20の外周部23に形成された凹み25内に印篭状 態で且つロータ外周面21から突き出るように嵌入されてボルトB1で固定され る刃保持体10と、該刃保持体10の突出部のロータ回転方向Dの端面に形成さ れた刃保持凹み12内に嵌合されボルトB2で固定される複数のエッジ16を有 した刃体15とから構成されており、剪断、圧壊、引裂の作用の他に切削作用も 付加して金属やプラスチックから成る複合製品や木材や軟質プラスチック製品等 大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保持体10を取り替えて効率的な角 度で破砕作業が出来るようになっている。
【0013】 ロータ凹み25は、円盤状のロータ20の外周面21に刃体エッジ16がすく い角αをとるようにロータ半径方向Rに対して前のめりに形成されており、刃体 15の剪断、引裂、切削の作用を高めると共に、刃体15が被破砕物に作用する 際の衝撃をロータ20にしっかりと受け止めるようにしている。 刃保持体10は、ロータ円盤幅と同じ幅を有し、更に、刃体エッジ16が被破 砕物に対して最適なすくい角αをとるようにロータ半径方向Rに対して前のめり になるように刃保持凹み12を形成している。刃保持体10をロータ凹み25に 堅固に取り付けるために、ロータ凹み25のネジ穴26に対応した座ぐり孔13 を形成しており、ボルトB1の頭が外部に出ないようにしている。取り外し用の ジャッキネジ孔(図示は省略)も形成されている。また、刃保持体10は、その 刃保持凹み12の後方部を傾斜状態に形成しており、破砕されたものがスムーズ に刃体15の後方に移動出来て効率的に破砕作業が行えるようにしている。
【0014】 ロータの回転方向前方において刃保持体用凹み25に隣接し、底に向かってテ ーパを成し、該底にネジ穴29を有した補助凹み28がロータ外周部23に形成 されており、該補助凹み28には刃保持体10及び刃体15に当接する楔体30 が、刃体15の外側エッジ16を露出させ且つ刃体固定用の正面ボルトB2を被 った状態で底のネジ穴29に螺合したボルトB3によって固定される。楔体30 は、ほぼロータ外周面21から外側に突出した滑らかな傾斜面を有し、被破砕物 を刃体15の露出エッジ16へ案内すると共に、補助凹み28の底に対して隙間 を取る高さとなっている。また楔体30には、補助凹み28のネジ穴29に対応 して二つの両外側の座ぐり孔13が、ボルトB3の頭が座ぐり孔13から外側に 出ないように形成されている。座ぐり孔13において楔体30に形成された楔体 固定用穴35には、補助凹み28の底のネジ穴29より大径の逆ネジが形成され ており、楔体30の抜き出しの際のジャッキとして使用される。
【0015】 刃保持体10の刃保持凹み12は、多角形状の刃体15に対しては矩形状に、 円形状の刃体15に対しては円弧状に形成され、刃体15の落ち着きを良くして いる。 刃体15は、図3(a)及び図8(a)に示す代表的な正方形状を成すもの、 図3(b)及び図8(b)に示す六角形状を成すもの、図3(c)及び図8(c )に示す円形状を成すもの等があり、前者二つの多角形状のエッジ16を有した 角形のものは、裏返ししても使用出来て角数の2倍のエッジを利用出来、高級な 材質の刃体15をより有効に活用出来るように成っている。後者の丸形のものも 、表裏に円形状のエッジ16を有しており、多角形のものよりもエッジの有効利 用度が大きいし、切り込みも鋭くなる。また破砕刃1の製造コストも安く、保守 も容易になる。各刃体15は、表裏に固定ボルト用の座ぐり孔17を形成してい る。
【0016】 破砕刃1のロータ20に対する配列は、図4に示すように、破砕し易いものを 一斉に破砕するようにロータ幅方向に同じ位相で直線状に配列したり、破砕負荷 が一斉にロータ20にかからないように、図5に示すように、ロータ幅方向で隣 接したものと位相をずらして配列し、ロータ20に対する負荷バランスが良く且 つスムーズな破砕を行えるように幅方向に中心から左右対称に配列したものや、 図6に示すように斜めに配列したものが在る。各配列において、一体ロータで溝 で幅方向隣接したもの同士がオーバラップしたり隙間ゼロとした状態で刃体15 を若干左右に突き出した状態にすることも出来る。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の請求項1記載の破砕機の破砕刃によ れば、破砕室に投入された被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成された 凹み内に印篭状態で且つロータ外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固 定される刃保持体と、該刃保持体の突出部のロータ回転方向の端面に形成された 刃保持凹み内に嵌合されボルトで固定される複数のエッジを有した刃体とから構 成されている為、剪断、圧壊、引裂の作用の他に切削作用も付加して金属やプラ スチックから成る複合製品や木材や軟質プラスチック製品等大小各種の廃棄物等 の被破砕物に対して、刃保持体を取り替えて効率的な角度で破砕作業を行うこと ができる。また長期間の使用で使用中のエッジが摩耗しても刃体を刃保持体から 外して他のエッジをセットし再度取り付けすることで、高級な材質の刃体を有効 に活用でき、それによってランニングコストを低くすることができる。更に楔体 を補助凹み内に固定することで刃保持体及び若しくは刃体を楔作用によってより 堅固に固定できると共に、刃体の外側エッジの露出具合を調整することで破砕片 の大きさを調節できる。
【0018】 本考案の請求項2記載の破砕機の破砕刃によれば、破砕室に投入された被破砕 物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内に印篭状態で且つロータ外 周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃保持体 の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合されボルトで 固定される複数のエッジを有した刃体とから構成されている為、剪断、圧壊、引 裂の作用の他に切削作用も付加して金属やプラスチックから成る複合製品や木材 や軟質プラスチック製品等大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保持体を 取り替えて効率的な角度で破砕作業ができると共に、また長期間の使用で使用中 のエッジが摩耗しても刃体を刃保持体から外して他のエッジをセットして再度取 り付けし高級な材質の刃体を有効に活用することで、ランニングコストを低くす ることができる。更に楔体を補助凹み内に固定することで刃保持体及び若しくは 刃体を楔作用によってより堅固に固定できると共に、刃体の外側エッジの露出具 合を調整することで破砕片の大きさを調節できる。また刃体を刃保持体に固定し ている正面ボルトが、楔体で被われているために破砕作業中に傷むのが防止され 、刃体エッジの位置変えや刃体の交換が容易に行われる。更に、楔体は、ほぼロ ータ外周面から外側に突出した滑らかな傾斜面を有している為に不要に被破砕物 を撹拌することが無く、被破砕物を刃体のエッジにスムーズに案内することがで きる。
【0019】 本考案の請求項3記載の破砕機の破砕刃によれば、破砕室に投入された被破砕 物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内に印篭状態で且つロータ外 周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃保持体 の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合されボルトで 固定される複数のエッジを有した刃体とから構成されている為、剪断、圧壊、引 裂の作用の他に切削作用も付加して金属やプラスチックから成る複合製品や木材 や軟質プラスチック製品等大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保持体を 取り替えて効率的な角度で破砕作業ができると共に、また長期間の使用で使用中 のエッジが摩耗しても刃体を刃保持体から外して他のエッジをセットして再度取 り付けし高級な材質の刃体を有効に活用することで、ランニングコストを低くす ることができる。更に楔体を補助凹み内に固定することで刃保持体及び若しくは 刃体を楔作用によってより堅固に固定できると共に、刃体の外側エッジの露出具 合を調整することで破砕片の大きさを調節できる。更に、楔体の抜き出し時には 、それを補助凹みに固定するボルトが通る楔体固定用穴に形成された逆ネジを利 用してジャッキアップでき、刃体エッジの位置変えや刃体の交換が容易に行われ る。
【提出日】平成9年9月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】 この考案は、家庭より出される粗大ごみの廃棄家具や建設現場より生ずる建設 関係廃棄物、事務所より出る事業関係の廃棄物、山地や公園から出る間伐材、山 地残材、剪定材等、家具、ジュウタン、ベッド、畳、カーテン、応接セット、ダ ンボール、木箱、梱包材、コンテナ、タイヤ、ドラム缶、テント、コンテナーバ ッグ、等々各種大小の廃棄物等の被破砕物を小片に破砕する破砕機に使用される 破砕刃に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の破砕機の破砕刃としては、図9に示すように、破砕刃110を 直接ロータ100の凹み101に挿入して正面側(回転方向側)から固定ネジ1 20によって取り付けるものが多かった。被破砕物の種類に応じてロータ100 の回転速度を選択することも出来るが、廃棄物には各種雑多な物が混入しており 、破砕機の稼働率を上げる為に破砕刃110に対する使用期間対策も重要な課題 となり、高級な材質の破砕刃110が使用されるようになってきている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述のような従来の直付け破砕刃110では、全体が高級な材質で形成され、 破砕切削に利用されるエッジ部111も一つで、またそのエッジ部111よりも 刃本体が大きく、全体的に高価なものに成る他、ロータ100の破砕刃取り付け 凹み101周りの傷みも大きくなり、保守費や修理費が多額のものになる問題が あった。また、ロータ100ごと取替えないと被破砕物に対応した適当なすくい 角を取ることができないものであった。更に刃体は、各種雑多な物が混入した被 破砕物から大きな力を受ける為に、刃体の取付強度を高める必要がある。
【0004】 本考案は、上記に鑑み案出されたものであって、剪断、圧壊、引裂の作用の他 に切削作用も付加して金属やプラスチックから成る複合製品や木材や軟質プラス チック製品等大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して、効率的な角度で破砕作業 ができ、また高級な材質の刃体を有効に活用できるもので、刃体やその刃保持体 の固定をより強固にすることを第1目的としており、更に破砕作業中の刃体の固 定ボルトの傷みを防いで刃体エッジの位置変えや刃体の交換を容易にすることを 第2目的としており、更に刃体固定補助の楔体の抜き出しを容易にすることを第 3目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した第一目的を達成するために、本考案の請求項1記載の破砕機の破砕刃 は、破砕機の破砕室に投入された被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成 された凹み内にがたつきの無いしっくりした安定状態の印篭状態で且つロータ外 周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃保持体 の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合状態で正面か らのボルトによって固定され、複数のエッジを有すると共に被破砕物に対して作 業エッジがすくい角を取る刃体とから構成されているものにおいて、上記刃保持 体の嵌入用に上記回転ロータ外周部に形成された上記凹みに上記ロータの回転方 向前方において隣接し、底に向かってテーパを成し、該底にネジ穴を有した補助 凹みが上記ロータ外周部に形成されており、該補助凹みには上記刃保持体及び若 しくは上記刃体に当接する楔体が上記刃体の外側エッジを露出させて上記底のネ ジ穴に螺合したボルトによって固定されることを特徴としている。
【0006】 上記の構成を有した請求項1記載の破砕機の破砕刃では、破砕室に投入された 被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内にがたつきの無いし っくりした安定状態の印篭状態で且つロータ外周面から突き出るように嵌入され てボルトで固定される刃保持体と、該刃保持体の突出部のロータ回転方向の端面 に形成された刃保持凹み内に嵌合されボルトで固定される複数のエッジを有した 刃体とから構成されている為、剪断、圧壊、引裂の作用の他に切削作用も付加し て金属やプラスチックから成る複合製品や木材や軟質プラスチック製品等大小各 種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保持体を取り替えて効率的な角度で破砕作 業ができると共に、また長期間の使用で使用中のエッジが摩耗しても刃体を刃保 持体から外して他のエッジをセットして再度取り付けし高級な材質の刃体を有効 に活用することで、ランニングコストを低くすることができる。更に楔体を補助 凹み内に固定することで刃保持体及び若しくは刃体を楔作用によってより堅固に 固定できると共に、刃体の外側エッジの露出具合を調整することで破砕片の大き さを調節できる。
【0007】 上記した第2目的を達成するために、本考案の請求項2記載の破砕機の破砕刃 は、破砕機の破砕室に投入された被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成 された凹み内にがたつきの無いしっくりした安定状態の印篭状態で且つロータ外 周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃保持体 の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合状態で正面か らのボルトによって固定され、複数のエッジを有すると共に被破砕物に対して作 業エッジがすくい角を取る刃体とから構成されているものにおいて、上記刃保持 体の嵌入用に上記回転ロータ外周部に形成された上記凹みに上記ロータの回転方 向前方において隣接し、底に向かってテーパを成し、該底にネジ穴を有した補助 凹みが上記ロータ外周部に形成されており、該補助凹みには上記刃保持体及び若 しくは上記刃体に当接する楔体が上記刃体の外側エッジを露出させ且つ上記刃体 を固定する正面ボルトを被った状態で上記底のネジ穴に螺合したボルトによって 固定され、また上記楔体は、ほぼ上記ロータ外周面から外側に突出した滑らかな 傾斜面を有していることを特徴としている。
【0008】 上記の構成を有した請求項2記載の破砕機の破砕刃では、破砕室に投入された 被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内にがたつきの無いし っくりした安定状態の印篭状態で且つロータ外周面から突き出るように嵌入され てボルトで固定される刃保持体と、該刃保持体の突出部のロータ回転方向の端面 に形成された刃保持凹み内に嵌合されボルトで固定される複数のエッジを有した 刃体とから構成されている為、剪断、圧壊、引裂の作用の他に切削作用も付加し て金属やプラスチックから成る複合製品や木材や軟質プラスチック製品等大小各 種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保持体を取り替えて効率的な角度で破砕作 業ができると共に、また長期間の使用で使用中のエッジが摩耗しても刃体を刃保 持体から外して他のエッジをセットして再度取り付けし高級な材質の刃体を有効 に活用することで、ランニングコストを低くすることができる。更に楔体を補助 凹み内に固定することで刃保持体及び若しくは刃体を楔作用によってより堅固に 固定できると共に、刃体の外側エッジの露出具合を調整することで破砕片の大き さを調節できる。また刃体を刃保持体に固定している正面ボルトが、楔体で被わ れているために破砕作業中に傷むのが防止され、刃体エッジの位置変えや刃体の 交換が容易に行われる。更に、楔体は、ほぼロータ外周面から外側に突出した滑 らかな傾斜面を有している為に不要に被破砕物を撹拌することが無く、被破砕物 を刃体のエッジにスムーズに案内することができる。
【0009】 上記した第3目的を達成するために、本考案の請求項3記載の破砕機の破砕刃 は、破砕機の破砕室に投入された被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成 された凹み内にがたつきの無いしっくりした安定状態の印篭状態で且つロータ外 周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃保持体 の突出部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合状態で正面か らのボルトによって固定され、複数のエッジを有すると共に被破砕物に対して作 業エッジがすくい角を取る刃体とから構成されているものにおいて、上記ロータ の回転方向前方において上記刃保持体用凹みに隣接し、底に向かってテーパを成 し、該底にネジ穴を有した補助凹みが上記ロータ外周部に形成されており、該補 助凹みには上記刃保持体及び若しくは上記刃体に当接する楔体が上記刃体の外側 エッジを露出させて上記底のネジ穴に螺合したボルトによって固定され、該楔体 の固定用穴には該底のネジ穴より大径の逆ネジが形成されていることを特徴とし ている。
【0010】 上記の構成を有した請求項3記載の破砕機の破砕刃では、破砕室に投入された 被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内にがたつきの無いし っくりした安定状態の印篭状態で且つロータ外周面から突き出るように嵌入され てボルトで固定される刃保持体と、該刃保持体の突出部のロータ回転方向の端面 に形成された刃保持凹み内に嵌合されボルトで固定される複数のエッジを有した 刃体とから構成されている為、剪断、圧壊、引裂の作用の他に切削作用も付加し て金属やプラスチックから成る複合製品や木材や軟質プラスチック製品等大小各 種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保持体を取り替えて効率的な角度で破砕作 業ができると共に、また長期間の使用で使用中のエッジが摩耗しても刃体を刃保 持体から外して他のエッジをセットして再度取り付けし高級な材質の刃体を有効 に活用することで、ランニングコストを低くすることができる。更に楔体を補助 凹み内に固定することで刃保持体及び若しくは刃体を楔作用によってより堅固に 固定できると共に、刃体の外側エッジの露出具合を調整することで破砕片の大き さを調節できる。また楔体の抜き出し時には、それを補助凹みに固定するボルト が通る楔体固定用穴に形成された逆ネジを利用してジャッキアップでき、刃体エ ッジの位置変えや刃体の交換が容易に行われる。
【0011】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の破砕機の破砕刃を実施例によって添付図を参照にして以下に詳 細に説明する。 図1は本考案に係る破砕機の破砕刃のロータ組込み状態の側面図、図2は同破 砕刃の平面図、図3(a)は正方形状の刃体の正面図、図3(b)は六角形状の 刃体の正面図、図3(c)は円形状の刃体の正面図、図4は破砕刃のロータ上の 配列を示す平面図、図5は破砕刃の別のロータ上の配列を示す平面図、図6は破 砕刃の更に別のロータ上の配列を示す平面図、図7はロータの斜視図、図8(a )は図3(a)に相当する破砕刃の斜視図、図8(b)は図3(b)に相当する 破砕刃の斜視図、図8(c)は図3(c)に相当する破砕刃の斜視図である。
【0012】 図1、図2及び図7において、上述したような家庭や事務所や山地、公園等か ら出る比較的大形の被破砕物や建設廃材等の混合した被破砕物の破砕機に使用さ れる破砕刃1は、例えば破砕機の略直方体形状のケーシング内で上から下に噛み 込む反対方向に回転駆動される一対の平行な破砕ロータ20、20の外周部に取 り付けられるもので、ロータ20の外周部23に形成された凹み25内にがたつ きの無いしっくりした安定状態の印篭状態で且つロータ外周面21から突き出る ように嵌入されてボルトB1で固定される刃保持体10と、該刃保持体10の突 出部のロータ回転方向Dの端面に形成された刃保持凹み12内に嵌合されボルト B2で固定される複数のエッジ16を有した刃体15とから構成されており、剪 断、圧壊、引裂の作用の他に切削作用も付加して金属やプラスチックから成る複 合製品や木材や軟質プラスチック製品等大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して 、刃保持体10を取り替えて効率的な角度で破砕作業が出来るようになっている 。
【0013】 ロータ凹み25は、円盤状のロータ20の外周面21に刃体エッジ16がすく い角αをとるようにロータ半径方向Rに対して前のめりに形成されており、刃体 15の剪断、引裂、切削の作用を高めると共に、刃体15が被破砕物に作用する 際の衝撃をロータ20にしっかりと受け止めるようにしている。 刃保持体10は、ロータ円盤幅と同じ幅を有し、更に、刃体エッジ16が被破 砕物に対して最適なすくい角αをとるようにロータ半径方向Rに対して前のめり になるように刃保持凹み12を形成している。刃保持体10をロータ凹み25に 堅固に取り付けるために、ロータ凹み25のネジ穴26に対応した座ぐり孔13 を形成しており、ボルトB1の頭が外部に出ないようにしている。取り外し用の ジャッキネジ孔(図示は省略)も形成されている。また、刃保持体10は、その 刃保持凹み12の後方部を傾斜状態に形成しており、破砕されたものがスムーズ に刃体15の後方に移動出来て効率的に破砕作業が行えるようにしている。
【0014】 ロータの回転方向前方において刃保持体用凹み25に隣接し、底に向かってテ ーパを成し、該底にネジ穴29を有した補助凹み28がロータ外周部23に形成 されており、該補助凹み28には刃保持体10及び刃体15に当接する楔体30 が、刃体15の外側エッジ16を露出させ且つ刃体固定用の正面ボルトB2を被 った状態で底のネジ穴29に螺合したボルトB3によって固定される。楔体30 は、ほぼロータ外周面21から外側に突出した滑らかな傾斜面を有し、被破砕物 を刃体15の露出エッジ16へ案内すると共に、補助凹み28の底に対して隙間 を取る高さとなっている。また楔体30には、補助凹み28のネジ穴29に対応 して二つの両外側の座ぐり孔13が、ボルトB3の頭が座ぐり孔13から外側に 出ないように形成されている。座ぐり孔13において楔体30に形成された楔体 固定用穴35には、補助凹み28の底のネジ穴29より大径の逆ネジが形成され ており、楔体30の抜き出しの際のジャッキとして使用される。
【0015】 刃保持体10の刃保持凹み12は、多角形状の刃体15に対しては矩形状に、 円形状の刃体15に対しては円弧状に形成され、刃体15の落ち着きを良くして いる。 刃体15は、図3(a)及び図8(a)に示す代表的な正方形状を成すもの、 図3(b)及び図8(b)に示す六角形状を成すもの、図3(c)及び図8(c )に示す円形状を成すもの等があり、前者二つの多角形状のエッジ16を有した 角形のものは、裏返ししても使用出来て角数の2倍のエッジを利用出来、高級な 材質の刃体15をより有効に活用出来るように成っている。後者の丸形のものも 、表裏に円形状のエッジ16を有しており、多角形のものよりもエッジの有効利 用度が大きいし、切り込みも鋭くなる。また破砕刃1の製造コストも安く、保守 も容易になる。各刃体15は、表裏に固定ボルト用の座ぐり孔17を形成してい る。
【0016】 破砕刃1のロータ20に対する配列は、図4に示すように、破砕し易いものを 一斉に破砕するようにロータ幅方向に同じ位相で直線状に配列したり、破砕負荷 が一斉にロータ20にかからないように、図5に示すように、ロータ幅方向で隣 接したものと位相をずらして配列し、ロータ20に対する負荷バランスが良く且 つスムーズな破砕を行えるように幅方向に中心から左右対称に配列したものや、 図6に示すように斜めに配列したものが在る。各配列において、一体ロータで溝 で幅方向隣接したもの同士がオーバラップしたり隙間ゼロとした状態で刃体15 を若干左右に突き出した状態にすることも出来る。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の請求項1記載の破砕機の破砕刃によ れば、破砕室に投入された被破砕物を破砕する回転ロータの外周部に形成された 凹み内にがたつきの無いしっくりした安定状態の印篭状態で且つロータ外周面か ら突き出るように嵌入されてボルトで固定される刃保持体と、該刃保持体の突出 部のロータ回転方向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合されボルトで固定さ れる複数のエッジを有した刃体とから構成されている為、剪断、圧壊、引裂の作 用の他に切削作用も付加して金属やプラスチックから成る複合製品や木材や軟質 プラスチック製品等大小各種の廃棄物等の被破砕物に対して、刃保持体を取り替 えて効率的な角度で破砕作業を行うことができる。また長期間の使用で使用中の エッジが摩耗しても刃体を刃保持体から外して他のエッジをセットし再度取り付 けすることで、高級な材質の刃体を有効に活用でき、それによってランニングコ ストを低くすることができる。更に楔体を補助凹み内に固定することで刃保持体 及び若しくは刃体を楔作用によってより堅固に固定できると共に、刃体の外側エ ッジの露出具合を調整することで破砕片の大きさを調節できる。
【0018】 本考案の請求項2記載の破砕機の破砕刃によれば、破砕室に投入された被破砕 物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内にがたつきの無いしっくり した安定状態の印篭状態で且つロータ外周面から突き出るように嵌入されてボル トで固定される刃保持体と、該刃保持体の突出部のロータ回転方向の端面に形成 された刃保持凹み内に嵌合されボルトで固定される複数のエッジを有した刃体と から構成されている為、剪断、圧壊、引裂の作用の他に切削作用も付加して金属 やプラスチックから成る複合製品や木材や軟質プラスチック製品等大小各種の廃 棄物等の被破砕物に対して、刃保持体を取り替えて効率的な角度で破砕作業がで きると共に、また長期間の使用で使用中のエッジが摩耗しても刃体を刃保持体か ら外して他のエッジをセットして再度取り付けし高級な材質の刃体を有効に活用 することで、ランニングコストを低くすることができる。更に楔体を補助凹み内 に固定することで刃保持体及び若しくは刃体を楔作用によってより堅固に固定で きると共に、刃体の外側エッジの露出具合を調整することで破砕片の大きさを調 節できる。また刃体を刃保持体に固定している正面ボルトが、楔体で被われてい るために破砕作業中に傷むのが防止され、刃体エッジの位置変えや刃体の交換が 容易に行われる。更に、楔体は、ほぼロータ外周面から外側に突出した滑らかな 傾斜面を有している為に不要に被破砕物を撹拌することが無く、被破砕物を刃体 のエッジにスムーズに案内することができる。
【0019】 本考案の請求項3記載の破砕機の破砕刃によれば、破砕室に投入された被破砕 物を破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内にがたつきの無いしっくり した安定状態の印篭状態で且つロータ外周面から突き出るように嵌入されてボル トで固定される刃保持体と、該刃保持体の突出部のロータ回転方向の端面に形成 された刃保持凹み内に嵌合されボルトで固定される複数のエッジを有した刃体と から構成されている為、剪断、圧壊、引裂の作用の他に切削作用も付加して金属 やプラスチックから成る複合製品や木材や軟質プラスチック製品等大小各種の廃 棄物等の被破砕物に対して、刃保持体を取り替えて効率的な角度で破砕作業がで きると共に、また長期間の使用で使用中のエッジが摩耗しても刃体を刃保持体か ら外して他のエッジをセットして再度取り付けし高級な材質の刃体を有効に活用 することで、ランニングコストを低くすることができる。更に楔体を補助凹み内 に固定することで刃保持体及び若しくは刃体を楔作用によってより堅固に固定で きると共に、刃体の外側エッジの露出具合を調整することで破砕片の大きさを調 節できる。更に、楔体の抜き出し時には、それを補助凹みに固定するボルトが通 る楔体固定用穴に形成された逆ネジを利用してジャッキアップでき、刃体エッジ の位置変えや刃体の交換が容易に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る破砕機の破砕刃のロータ組込み状
態の側面図である。
【図2】同破砕刃の平面図である。
【図3】(a)は正方形状の刃体の正面図、(b)は六
角形状の刃体の正面図、(c)は円形状の刃体の正面図
である。
【図4】破砕刃のロータ上の配列を示す平面図である。
【図5】破砕刃の別のロータ上の配列を示す平面図であ
る。
【図6】破砕刃の更に別のロータ上の配列を示す平面図
である。
【図7】ロータの斜視図である。
【図8】破砕刃の分解斜視図であり、(a)は代表的な
正方形状を成すもの、(b)は六角形状を成すもの、
(c)は円形状を成すものである。
【図9】従来の破砕機の破砕刃の側面図である。
【符号の説明】
1 破砕刃 10 刃保持体 12 刃保持凹み 15 刃体 16 エッジ 20 ロータ 21 ロータ外周面 23 ロータ外周部 25 凹み 28 補助凹み 29 楔体固定ネジ穴 30 楔体 35 楔体固定用穴 α すくい角 B1 刃保持体取り付けボルト B2 刃体取り付けボルト B3 楔体固定ボルト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 破砕機の破砕刃
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る破砕機の破砕刃のロータ組込み状
態の側面図である。
【図2】同破砕刃の平面図である。
【図3】(a)は正方形状の刃体の正面図、(b)は六
角形状の刃体の正面図、(c)は円形状の刃体の正面図
である。
【図4】破砕刃のロータ上の配列を示す平面図である。
【図5】破砕刃の別のロータ上の配列を示す平面図であ
る。
【図6】破砕刃の更に別のロータ上の配列を示す平面図
である。
【図7】ロータの斜視図である。
【図8】破砕刃の分解斜視図であり、(a)は代表的な
正方形状を成すもの、(b)は六角形状を成すもの、
(c)は円形状を成すものである。
【図9】従来の破砕機の破砕刃の側面図である。
【符号の説明】 1 破砕刃 10 刃保持体 12 刃保持凹み 15 刃体 16 エッジ 20 ロータ 21 ロータ外周面 23 ロータ外周部 25 凹み 28 補助凹み 29 楔体固定ネジ穴 30 楔体 35 楔体固定用穴 α すくい角 B1 刃保持体取り付けボルト B2 刃体取り付けボルト B3 楔体固定ボルト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕機の破砕室に投入された被破砕物を
    破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内に印篭
    状態(がたつきの無いしっくりした安定状態)で且つロ
    ータ外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定
    される刃保持体と、該刃保持体の突出部のロータ回転方
    向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合状態で正面か
    らのボルトによって固定され、複数のエッジを有すると
    共に被破砕物に対して作業エッジがすくい角を取る刃体
    とから構成されている破砕機の破砕刃において、上記ロ
    ータの回転方向前方において上記刃保持体用凹みに隣接
    し、底に向かってテーパを成し、該底にネジ穴を有した
    補助凹みが上記ロータ外周部に形成されており、該補助
    凹みには上記刃保持体及び若しくは上記刃体に当接する
    楔体が上記刃体の外側エッジを露出させて上記底のネジ
    穴に螺合したボルトによって固定されることを特徴とす
    る破砕機の破砕刃。
  2. 【請求項2】 破砕機の破砕室に投入された被破砕物を
    破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内に印篭
    状態(がたつきの無いしっくりした安定状態)で且つロ
    ータ外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定
    される刃保持体と、該刃保持体の突出部のロータ回転方
    向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合状態で正面か
    らのボルトによって固定され、複数のエッジを有すると
    共に被破砕物に対して作業エッジがすくい角を取る刃体
    とから構成されている破砕機の破砕刃において、上記ロ
    ータの回転方向前方において上記刃保持体用凹みに隣接
    し、底に向かってテーパを成し、該底にネジ穴を有した
    補助凹みが上記ロータ外周部に形成されており、該補助
    凹みには上記刃保持体及び若しくは上記刃体に当接する
    楔体が上記刃体の外側エッジを露出させ且つ上記刃体を
    固定する正面ボルトを被った状態で上記底のネジ穴に螺
    合したボルトによって固定され、また上記楔体は、ほぼ
    上記ロータ外周面から外側に突出した滑らかな傾斜面を
    有していることを特徴とする破砕機の破砕刃。
  3. 【請求項3】 破砕機の破砕室に投入された被破砕物を
    破砕する回転ロータの外周部に形成された凹み内に印篭
    状態(がたつきの無いしっくりした安定状態)で且つロ
    ータ外周面から突き出るように嵌入されてボルトで固定
    される刃保持体と、該刃保持体の突出部のロータ回転方
    向の端面に形成された刃保持凹み内に嵌合状態で正面か
    らのボルトによって固定され、複数のエッジを有すると
    共に被破砕物に対して作業エッジがすくい角を取る刃体
    とから構成されている破砕機の破砕刃において、上記ロ
    ータの回転方向前方において上記刃保持体用凹みに隣接
    し、底に向かってテーパを成し、該底にネジ穴を有した
    補助凹みが上記ロータ外周部に形成されており、該補助
    凹みには上記刃保持体及び若しくは上記刃体に当接する
    楔体が上記刃体の外側エッジを露出させて上記底のネジ
    穴に螺合したボルトによって固定され、該楔体の固定用
    穴には該底のネジ穴より大径の逆ネジが形成されている
    ことを特徴とする破砕機の破砕刃。
JP1997004166U 1997-05-22 1997-05-22 破砕機の破砕刃 Expired - Lifetime JP3045455U (ja)

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