JP3045439B2 - 織込みスライドファスナー - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】合成樹脂製のコイル状ファスナー
エレメント列をファスナーテープの一側縁に織込んだ織
込みスライドファスナーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、合成樹脂製のコイル状ファスナー
エレメント列内に芯糸を二本挿通し、また芯紐も挿通し
てファスナーテープを織成すると同時に、一方の脚部と
一本の芯糸とを織込み、他方芯紐の外側に位置する地緯
糸から他の芯糸にかけて固定用緯糸を走行させ、その間
に固定用経糸を配してファスナーエレメントの押え組織
を形成して、他方の脚部を織込んだ織込みスライドファ
スナー（特公昭５９−４６１６２号公報参照）が知られ
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のように従来知ら
れたコイル状ファスナーエレメントを織込んだ織込みス
ライドファスナーチエンは、ファスナーエレメントの押
え組織中の緯糸すなわち固定用緯糸が、ファスナーエレ
メントの上脚部の噛合頭部側において、芯糸の下側から
上脚部の上面を迂回し、再び芯糸の下側へと走行する組
織であり、芯糸とファスナーエレメントの上脚部とが交
錯することにより、押え組織中に上脚部を織込み、芯糸
と固定用緯糸とで上脚部を挟持し、ファスナーエレメン
トを織込んだ織込みスライドファスナーチエンである。

【０００４】そこでこのファスナーチエンから単体のス
ライドファスナーを仕上げるにあたり、最初にファスナ
ーエレメントを切除したスペース部を作成しなければな
らないが、その作業はファスナーエレメントの一部をカ
ットし、残存するファスナーエレメントを押え組織から
抜脱すれば、肉厚の薄いスペース部が作成できるが、そ
の結果はファスナーエレメント内の上脚部側に配された
芯糸が押さ組織から浮上し、単体のスライドファスナー
に仕上げたとき、芯糸がファスナーテープ端縁において
自然に垂下し体裁がわるい、しかも使用時に垂下した芯
糸がスライドファスナーの閉鎖操作の際、左右のファス
ナーエレメント間に喰込み、操作に難儀することであ
る。そこで芯糸の浮上を防ぐため、押え組織に残存して
いるファスナーエレメントをそのまま残した状態でスラ
イドファスナーに仕上げるが、この形態だとスペース部
にファスナーエレメントが残っているため分厚くなり、
品質上好ましくなかった。

【０００５】この発明は、上述の問題点を解消するため
発明されたもので、コイル状ファスナーエレメントを織
込んだ連続スライドファスナーチエンから単体のスライ
ドファスナーに仕上げる際、ファスナーエレメントの噛
合頭部または連結部をカツトし、残存するファスナーエ
レメントをファスナーチエンから完全に抜脱してスペー
ス部を形成し、ファスナーエレメントの被覆組織すなわ
ち芯紐、芯糸、固定用経糸、固定用緯糸が全てファスナ
ーテープから浮上することがなく整然と配置され、スペ
ース部の薄い体裁のよい織込みスライドファスナーを提
供することが目的である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、上述の目的
を達成するため、コイル状ファスナーエレメント２列内
の噛合頭部７側に二本の芯糸４、５を上下に分けて挿通
し、かつ連結部６側に芯紐３を挿通し、地経糸９および
一本の芯糸４と、ダブルピックの地緯糸１０とによりフ
ァスナーテープ８を織成するとともにファスナーエレメ
ント２の上脚部１１を織込み、芯紐３の連結部６側に存
する地緯糸１０と他の芯糸５との間を走行するダブルピ
ックの固定用緯糸１３と、芯紐３の噛合頭部７側で地緯
糸１０に交絡する複数本の固定用経糸１４、１４’…と
により、ファスナーエレメント２の下脚部１２を織込
み、ファスナーテープ８側の芯糸４は地緯糸１０、また
反対側の芯糸５は固定用緯糸１３によってそれぞれ保持
されている、コイル状ファスナーエレメント２を織込ん
だ織込みスライドファスナーを主な構成としている。

【０００７】また、ファスナーテープ８側に配された芯
糸４の側縁側に複数本の地経糸９が配織され、反対側に
配された芯糸５は固定用緯糸１３が交絡して織端を形成
し、両芯糸４、５がそれぞれ保持されたコイル状ファス
ナーエレメント２を織込んだ織込みスライドファスナー
であり、さらにファスナーチエン１における一部のファ
スナーエレメント２をカットし、ファスナーテープ８縁
部におけるファスナーエレメント２の被覆組織から完全
にファスナーエレメント２を抜脱させたスペース部１５
を備えたコイル状ファスナーエレメント２を織込んだ織
込みスライドファスナーである。

【０００８】

【作用】この発明の織込みスライドファスナーの構成
は、上述のとおりであり、通常はファスナーエレメント
２がファスナーテープ８の裏側に位置し、表面のファス
ナーエレメント２が現出しない形態、いわゆる隠蔽タイ
プのスライドファスナーとして使用する。しかしファス
ナーエレメント２がファスナーテープ８の表面に露呈し
た形態で使用することも勿論できる。

【０００９】そして、ファスナーチエン１の上下に配さ
れたスペース部１５に上止具、下止具を装着して、止め
製品のスライドファスナーとして使用する。またファス
ナーチエン１の下端におけるスペース部１５に、箱棒、
箱体、蝶棒の開離嵌挿具を装着させ、分離可能な開き製
品のスライドファスナーとして使用する。

【００１０】

【実施例】この発明におけるコイル状ファスナーエレメ
ントを織込んだ織込みスライドファスナーの実施例につ
いて、図面を参照しながら具体的に説明する。

【００１１】この発明の織込みスライドファスナーは、
特公昭５９−５１８１４号公報に掲載されたようなニー
ドル織機タイプの製造装置によって製造される織込みス
ライドファスナーであり、図１から図３に示したように
合成樹脂製のコイル状ファスナーエレメント２列内に芯
紐３および二本の芯糸４、５を挿通し、芯紐３はファス
ナーエレメント２の連結部６側に挿通され、二本の芯糸
４、５はファスナーエレメント２の噛合頭部７側におい
て上下に分けて挿通し、このファスナーエレメント２列
をファスナーテープ８の一側縁に織込んでファスナーチ
エン１を形成する。

【００１２】ファスナーテープ８は、地経糸９とダブル
ピックの地緯糸１０とによって織成され、ファスナーエ
レメント２は合成樹脂製のモノフィラメントに噛合頭部
７を成形し、このモノフィラメントを織込む直前におい
てコイリングと同時にエレメント成形を行って織込む、
そしてファスナーエレメント２の上脚部１１は内部に挿
通された芯紐３、上側芯糸４および地経糸９とダブルピ
ックの地緯糸１０とによって挟持され織込む、一方ファ
スナーエレメント２の下脚部１２は、ファスナーエレメ
ント２列内に挿通された芯紐３および下側芯糸５と固定
用経糸１４、１４’…さらにダブルピックの固定用緯糸
１３とによって挟持され織込む、その際固定用緯糸１３
は芯紐３の連結部６側に介在する地緯糸１０と、下側芯
糸５との間を走行し、その間において地緯糸１０に適所
で交絡する複数本の固定用経糸１４、１４’…を配置し
てファスナーエレメント２の被覆組織を形成し、連続形
態のファスナーチエン１に仕上げる。

【００１３】図１、２に示したファスナーストリンガを
織成するには、図面に示した矢印Ｄ方向に織り進み、こ
こでは理解を容易にするため、図１、２に対応するファ
スナーストリンガの組織を要約した斜視図、図４、５に
基づいて説明する。ただし、固定用経糸の本数は減少し
て表現されている。

【００１４】図４に示したとおり、ダブルピックの地緯
糸１０の緯入操作は、最初に地緯糸１０をモノフィラメ
ントに絡げた後、側縁の地経糸９の内側、次位の地経糸
９の外側、上側芯糸４の内側、地経糸９、芯紐３および
地経糸９の外側、地経糸９の内側を順次に走行し、以下
交互に地経糸９と交錯してファスナーテープ８を織成
し、しかる後モノフィラメントがコイリングされてファ
スナーエレメント２を形成する。その結果ダブルピック
の一方の地緯糸１０のみがファスナーエレメント２の上
脚部１１に、図示Ｅのように絡げられた形態に形成され
る。そして次の緯入操作においては、ダブルピックの地
緯糸１０がファスナーエレメント２の上脚部１１の内側
をとおった形態から、側縁の地経糸９の外側、次位の地
経糸９、上側芯糸４および地経糸９の内側をとおり、芯
紐３の外側、地経糸９の内側、地経糸９の外側を順次に
走行し、以下交互に地経糸９と交錯してファスナーテー
プ８が織成される。

【００１５】次工程における緯入操作はダブルピックの
地緯糸１０をモノフィラメントに絡げた後、側縁の地経
糸９の内側、次位の地経糸９の外側、上側芯糸４の内
側、地経糸９、芯紐３および地経糸９の外側、地経糸９
の内側を順次に走行し、以下交互に地経糸９と交錯して
ファスナーテープ８を織成し、しかる後モノフィラメン
トがコイリングされてファスナーエレメント２を形成す
る。その結果ダブルピックの一方の地緯糸１０がファス
ナーエレメント２の上脚部１１に図示Ｅのように絡げら
れた形態に形成され、かつ芯紐３に隣接して配された地
経糸９と上側芯糸４との間で固定用経糸１４が交絡して
いる。またさらに次の緯入操作でダブルピックの地緯糸
１０はファスナーエレメント２の上脚部１１の内側をと
おった形態から、側縁の地経糸９の外側、次位の地経糸
９の内側、上側芯糸４の外側、地経糸９の内側、芯紐３
の外側、地経糸９の内側、地経糸９の外側を順次に走行
し、以下交互に地経糸９と交錯してファスナーテープ８
が織成され、かつ芯紐３に隣接して配された地経糸９と
上側芯糸４との間で固定用経糸１４’が交絡している形
態に織成される。

【００１６】以上説明した織成パターンを順次繰返し、
ファスナーテープ８は織成され、ファスナーテープ８側
の上側芯糸４は、その芯糸４の外側および内側を走行す
る地緯糸１０によってファスナーテープ８組織に織込ま
れて保持される。またファスナーテープ８の織成と同時
にファスナーエレメント２の裏側を被覆する被覆組織も
織成される。

【００１７】次に被覆組織の織成について説明すると、
図５（特に図５に図示した地緯糸１０と固定用緯糸１３
との走行については図６に明示する）に示したとおり、
矢印Ｄ方向に織り進むが、ダブルピックの固定用緯糸１
３は、下側芯糸５の外側より折返して絡げられる形態か
ら、下側芯糸５の内側、固定用経糸１４の外側、固定用
経糸１４’の内側、場合によってはさらに他の固定用経
糸１４の外側、そして芯紐３の外側を順次に走行し、地
緯糸１０に交絡して被覆組織を織成する。その後モノフ
ィラメントはコイリングされファスナーエレメント２の
下脚部１２を形成した後、固定用緯糸１３が下脚部１２
の外側をとおり、次の緯入操作が行われる。すなわち下
側芯糸５、および固定用経糸１４の内側、固定用経糸１
４’の外側、場合によっては他の固定用経糸１４の内
側、そして芯紐３の外側を順次に走行し、地緯糸１０に
交絡して被覆組織を織成し、また固定用経糸１４はファ
スナーテープ８側に配される地緯糸１０に交絡してい
る。

【００１８】次に次工程の緯入操作はダブルピックの固
定用緯糸１３が、下側芯糸５の内側を走行し、固定用経
糸１４の外側、固定用経糸１４’の内側、場合によって
は他の固定用経糸１４の外側、そして芯紐３の外側を順
次に走行し、地緯糸１０に交絡して被覆組織を織成す
る。その後モノフィラメントがコイリングされ、ファス
ナーエレメント２の下脚部１２を形成し、固定用経糸１
４’は地緯糸１０に交絡すると同時に、固定用緯糸１３
がファスナーエレメント２の下脚部１２の外側をとおり
次の緯入操作が行われる。すなわちダブルピックの固定
用緯糸１３は、下側芯糸５の外側、固定用経糸１４の内
側、固定用経糸１４’の外側、場合によっては他の固定
用経糸１４の内側、そして芯紐３の外側を順次に走行
し、地緯糸１０に交絡して被覆組織を織成する。その結
果、固定用緯糸１３は、ファスナーエレメント２の下脚
部１２と下側芯糸５とを同時に交絡する形態に織成され
る。

【００１９】以上説明した織成パターンを順次繰返し、
ファスナーエレメント２を被覆する被覆組織をファスナ
ーテープ８の織成と同時に行う。その結果、固定用緯糸
１３の折返点Ａ、Ｂにおいて、下側芯糸５が固定用緯糸
１３の折返し交絡によって被覆組織に一体的に織込まれ
て保持する。固定用経糸１４、１４’…は全て下脚部１
２の外側に配され、芯紐３と上側芯糸４との間に走行す
る地緯糸１０に交絡して、ファスナーエレメント２の上
下脚部１１、１２を互いに引寄せ、ファスナーエレメン
ト２を強固に固定する。なお織込まれるファスナーエレ
メント２の大きさ、形状によって固定用経糸の数を適宜
増加することは当然行われる。

【００２０】以上説明したとおり織成されたファスナー
チエン１は、図７に示すＣ区間のファスナーエレメント
２を除去し、図８に示すようなファスナーエレメント２
が存在しないスペース部１５を形成し、その中間でファ
スナーチエン１をカットしてスライダーおよび上止具、
下止具あるいは開離嵌挿具を装着してスライドファスナ
ーを完成させる。

【００２１】なお、図９に示したファスナーテープ８に
織込まれたファスナーエレメント２は図１０に示すよう
に連結部６側の上下脚部１１、１２をカットし、噛合頭
部７側からファスナーエレメント２を抜脱してスペース
部を形成する。またファスナーエレメント２の噛合頭部
７側の上下脚部１１、１２をカットし、連結部６側から
残存するファスナーエレメント２を抜脱してスペース部
１５を形成することも可能である。いずれの方法を採っ
てもスペース部１５においては芯紐３、上下芯糸４、
５、地経糸９、固定用経糸１４、１４’…など全てがフ
ァスナーテープ８の組織内に織込まれた形態をとり、浮
上することがないように織成されている。

【００２２】

【発明の効果】この発明の織込みスライドファスナー
は、上述のとおりの構成であり、この構成によって下記
の効果を奏する。

【００２３】ファスナーエレメント２列内に二本の芯糸
４、５を噛合頭部７側に挿通し、連結部６側に芯紐３を
挿通し、地経糸９および一本の芯糸４と、地緯糸１０と
によりファスナーテープ８を織成するとともにファスナ
ーエレメント２の上脚部１１を織込み、芯紐３の連結部
６側の地緯糸１０と他の芯糸５との間を走行する固定用
緯糸１３と、芯紐３の噛合頭部７側で地緯糸１０に交絡
する複数本の固定用経糸１４、１４’…とによってファ
スナーエレメント２の下脚部１２を織込み、ファスナー
テープ８側の芯糸４は地緯糸１０、また反対側の芯糸５
は固定用緯糸１３によって保持さているので、ファスナ
ーエレメント２がファスナーテープ８の一側縁にきわめ
て強固に装着され、スライドファスナーの両端における
全ての織糸が安定した形態を保ち、ファスナーエレメン
ト２が端部から解れるという弊害がない、またファスナ
ーエレメント２の連結部６側または噛合頭部７側をカッ
トしてスペース部１５を形成しても長期にわたって、端
部が解れることがなく整然とした形態を保持する効果が
ある。

【００２４】またファスナーテープ８側に配された芯糸
４の側縁側に複数本の地経糸９が配織され、反対側の芯
糸５に固定用緯糸１３が交絡して織端を形成し、両芯糸
４、５がそれぞれ保持されているので、スペース部１５
を形成して、スペース部１５のファスナーエレメント２
を全て抜脱させても、スペース部１５の側縁面に形成さ
れる開口形態の縁部を、変形が容易にできる複数本の地
経糸９によって縁部を閉鎖する傾向があり、体裁のよい
スペース部１５を形成できる効果がある。

【００２５】さらに、ファスナーチエン１に形成したス
ペース部１５からファスナーエレメント２を完全に抜脱
し、ファスナーチエン１をカットして単体のスライドフ
ァスナーに形成しても、従来のスライドファスナーのよ
うにファスナーエレメント２列内に挿通されている芯糸
５が浮上って垂下し、使用時にファスナーエレメント２
間に喰込み、閉鎖操作に難儀をする弊害もなく、またス
ペース部１５の薄い体裁のよいスライドファスナーが得
られるなど、その効果はきわめて顕著である。

【図面の簡単な説明】

【図１】織込みスライドファスナーにおけるストリンガ
の拡大正面図である。

【図２】同上のストリンガの拡大背面図である。

【図３】図１、２におけるＩ−Ｉ線横断面図ある。

【図４】図１に対応するストリンガの織組織の概要を示
した斜視図である。

【図５】図２に対応するストリンガの織組織の概要を示
した斜視図である。

【図６】図５における地緯糸および固定用緯糸の走行を
示した斜視図である。

【図７】ファスナーチエンの正面図である。

【図８】スペース部を備えたファスナーチエンの正面図
である。

【図９】ファスナーストリンガの横断面図である。

【図１０】ファスナーエレメントの除去態様を示したス
トリンガの横断面図である。

【符号の説明】

１ ファスナーチエン ２ ファスナーエレメント ３ 芯紐 ４ 芯糸（上側） ５ 芯糸（下側） ６ 連結部 ７ 噛合頭部 ８ ファスナーテープ ９ 地経糸 １０ 地緯糸 １１ 上脚部 １２ 下脚部 １３ 固定用緯糸 １４、１４’、… 固定用経糸 １５ スペース部

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コイル状ファスナーエレメント２列内の
   噛合頭部７側に二本の芯糸４、５を挿通し、かつ連結部
   ６側に芯紐３を挿通し、地経糸９および一本の芯糸４
   と、ダブルピックの地緯糸１０とによりファスナーテー
   プ８を織成するとともに上脚部１１を織込み、芯紐３の
   連結部６側に存する地緯糸１０と他の芯糸５との間を走
   行するダブルピックの固定用緯糸１３と、芯紐３の噛合
   頭部７側で地緯糸１０に交絡する複数本の固定用経糸１
   ４、１４’…とによって下脚部１２を織込み、ファスナ
   ーテープ８側の芯糸４は地緯糸１０、また反対側の芯糸
   ５は固定用緯糸１３によってそれぞれ保持されているこ
   とを特徴とする織込みスライドファスナー。
2. 【請求項２】 ファスナーテープ８側に配された芯糸４
   の側縁側に複数本の地経糸９が配織され、反対側の芯糸
   ５は固定用緯糸１３が交絡して織端を形成し、両芯糸
   ４、５がそれぞれ保持されている請求項１記載の織込み
   スライドファスナー。
3. 【請求項３】 ファスナーチエン１における一部のコイ
   ル状ファスナーエレメント２をカットし、ファスナーテ
   ープ８縁部の被覆組織から完全にファスナーエレメント
   ２を抜脱したスペース部１５を備えた請求項１または２
   記載の織込みスライドファスナー。