JP3045393U - スロープ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】人又に車椅子を乗降段差における着地側の高さ
から乗降側の高さへ接近又は移動させるために、なめら
かにアクセス可能な通路を形成して、一時的に鉄道車輌
等への乗降を補助する。 【解決手段】スロープ装置Ｘの傾斜路構成部材Ｓが、路
側部材10と、縦断面概略へ字状の路面部材１と、該路面
部材１の長手方向の両端から延設され回動可能で折り畳
み可能に連結された着地用踏み板２及び出入り用踏み板
３からなる。ここで、路面部材１を、等傾斜を有する体
部半ばで上下に分割し、かつ、回動可能で折り畳み可能
に連結するとともに、該連結部1aにおける上部路面部材
11の路側部材10下面に高さ調整可能な伸縮脚４を設け、
着地用踏み板２を延設した連結部1bにおける下部路面部
材12の路側部材10下面に固定脚５を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、人又は車椅子を含む軽車輌をある高さから他の高さへ接近又は移動 させるための一時的なスロープ装置に係り、詳しくは、折り畳み可能に連結した 各通路構成部材をそれぞれ展開することにより、段差におけるある高さから他の 高さへなめらかにアクセス可能な通路を形成した接地側のある高さから乗降側の 他の高さへなめらかにアクセス可能とするスロープ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、人又は車椅子を含む軽車輌をある高さから他の高さへ接近又は移動 させるための一時的なスロープ装置が知られている。

【０００３】 本考案に関して、段差を緩和する傾斜板又は踏み板があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の傾斜板又は踏み板は、長手方向に着地用踏み板や出入り 用踏み板を具備しておらず、鉄道車輌等への乗降を補助するためには不十分なも のであった。

【０００５】 本考案はこのような事情に鑑みなされたものであって、上記課題を解消すると ともに、可搬性及び収納性を改善し、一時的に鉄道車輌等への乗降を補助するた めに好適なスロープ装置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

課題を解決するために本考案は、傾斜路構成部材が、路側部材と、縦断面概略 へ字状の路面部材と、該路面部材の長手方向の両端から延設され回動可能で折り 畳み可能に連結された着地用踏み板及び出入り用踏み板からなるとともに、 前記路面部材を、等傾斜を有する体部半ばで上下に分割し、かつ、回動可能で折 り畳み可能に連結するとともに、該連結部における上部路面部材の路側部材下面 に高さ調整可能な伸縮脚を設け、 前記着地用踏み板を延設した連結部における下部路面部材の路側部材下面に固定 脚を設けてなり、 各傾斜路構成部材をそれぞれ展開することにより、段差におけるある高さから他 の高さへなめらかにアクセス可能な通路を形成したことを特徴とするものである 。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を添付図面を参照しながら以下説明する。

【０００８】 図１は、本考案装置の構成を示す説明図である。ここで、分図（ａ）が平面図 、及び分図（ｂ）が正面図である。

【０００９】 図２は、本考案装置を折り畳んだ状態を示す説明図である。ここで、分図（ａ ）が平面図、分図（ｂ）が正面図、及び分図（ｃ）が左側面図である。

【００１０】 図３は、本考案装置の使用状態を示す説明図である。ここで、分図（ａ）及び （ｂ）は伸縮脚による乗降側の高さ（又はスロープ勾配）の調整を示す。なお、 参考までに設置に係る位置関係を示す寸法（寸法線含む）を記した。

【００１１】 図示するように、本考案装置（Ｘ）は、主に鉄道車輌（Ｗ）等への乗降を補助 するために、人又は車椅子をプラットフォームと車輌（Ｗ）との乗降段差におけ る着地側の高さから乗降側の高さへ接近又は移動させるための一時的なスロープ を構成するものであり、傾斜路構成部材（Ｓ）である上下路面部材（１；11，12 ）、着地用踏み板（２）及び出入り用踏み板（３）をそれぞれ回動可能で折り畳 み可能に連結（すなわちヒンジ連結、以下同様。）している。

【００１２】 路面部材（１）は、全体として縦断面概略へ字状で、路面に路側部材（10）を 付設し端面処理したものとされる。また、その等傾斜を有する体部半ばで上下に 分割され、かつ、回動可能で折り畳み可能に連結されている。この連結部（1a） における上部路面部材（11）の路側部材（10）下面には高さ調整可能な伸縮脚（ ４）を設けている。高さ調整は、すなわちスロープ勾配（角度）の調整であり、 本考案装置（Ｘ）を異なる乗降段差に対して適用可能とするものである。

【００１３】 下部路面部材（４）には、上部路面部材（11）との連結他端から接地側に着地 用踏み板（２）を延設し、回動可能で折り畳み可能に連結している。また、この 連結部（1b）における路側部材（10）下面には固定脚（５）を設けている。

【００１４】 上部路面部材（11）には、下部路面部材（12）との連結他端から乗降側に出入 り用踏み板（３）を延設し、回動可能で折り畳み可能に連結（連結部1c）してい る。

【００１５】 さらに、折り畳み時の可搬性を増補するために、上部路面部材（11）の路側部 材（10）の片端面に持ち運び用ハンドル（６）を設け、他の端面には下部路面部 材（12）寄りに自在キャスター（７）と、出入り用踏み板（３）寄りに固定キャ スター（８）を設けている。

【００１６】 そして、傾斜路構成部材（Ｓ）である上下路面部材（１；11,12 ）、着地用踏 み板（２）及び出入り用踏み板（３）をそれぞれ展開することにより、乗降段差 における着地側の高さから乗降側の高さへなめらかにアクセス可能な通路を形成 する。

【００１７】 また、折り畳んでは、キャスター移動やコンパクト収納が可能である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は以上の構成よりなるものであり、これによれば各連結部と伸縮脚とに よりスロープ勾配（角度）を調整可能であり、乗降段差における着地側の高さか ら乗降側の高さへなめらかにアクセス可能な通路を形成することができる。

【００１９】 また、折り畳み式に構成されているのでキャスター移動が容易であり、かつ、 コンパクト収納が可能である。

【００２０】 特に、車椅子による鉄道車輌等への乗降を補助するための乗降用スロープとし て利用する場合に効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の構成を示す説明図である。

【図２】本考案装置を折り畳んだ状態を示す説明図であ
る。

【図３】本考案装置の使用状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 路面部材 10 路側部材 11 上部路面部材 12 下部路面部材 1a 連結部 1b 連結部 1c 連結部 ２ 着地用踏み板 ３ 出入り用踏み板 ４ 伸縮脚 ５ 固定脚 ６ 持ち運び用ハンドル ７ 自在キャスター ８ 固定キャスター Ｓ 傾斜路構成部材 Ｗ 鉄道車輌 Ｘ スロープ装置

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 人又は車椅子を含む軽車輌をある高さか
   ら他の高さへ接近又は移動させるための一時的なスロー
   プ装置において、傾斜路構成部材が、路側部材と、縦断
   面概略へ字状の路面部材と、該路面部材の長手方向の両
   端から延設され回動可能で折り畳み可能に連結された着
   地用踏み板及び出入り用踏み板からなるとともに、前記
   路面部材を、等傾斜を有する体部半ばで上下に分割し、
   かつ、回動可能で折り畳み可能に連結するとともに、該
   連結部における上部路面部材の路側部材下面に高さ調整
   可能な伸縮脚を設け、前記着地用踏み板を延設した連結
   部における下部路面部材の路側部材下面に固定脚を設け
   てなり、各傾斜路構成部材をそれぞれ展開することによ
   り、段差におけるある高さから他の高さへなめらかにア
   クセス可能な通路を形成したことを特徴とするスロープ
   装置。
2. 【請求項２】 鉄道車輌等への乗降を補助するために、
   人又は車椅子を乗降段差における着地側の高さから乗降
   側の高さへ接近又は移動させるための一時的なスロープ
   装置であって、路側部材を付設して端面処理した縦断面
   概略へ字状の路面部材を、その等傾斜を有する体部半ば
   で上下に分割し、かつ、回動可能で折り畳み可能に連結
   し、該連結部における上部路面部材の路側部材下面に高
   さ調整可能な伸縮脚を設け、下部路面部材の前記連結他
   端から接地側に延設される着地用踏み板を回動可能で折
   り畳み可能に連結するとともに、該連結部における路側
   部材下面に固定脚を設け、上部路面部材の前記連結他端
   から乗降側に延設される出入り用踏み板を回動可能で折
   り畳み可能に連結してなり、上下路面部材、着地用踏み
   板及び出入り用踏み板をそれぞれ展開することにより乗
   降段差における着地側の高さから乗降側の高さへなめら
   かにアクセス可能な通路を形成したことを特徴とするス
   ロープ装置。
3. 【請求項３】 折り畳み時の可搬性を増補するために、
   上部路面部材が、路側部材の片端面に持ち運び用ハンド
   ルを有し、他の端面には下部路面部材寄りに自在キャス
   ターと出入り用踏み板寄りに固定キャスターを有したも
   のである請求項１又は２記載のスロープ装置。