JP3045370U - 四面鉋盤 - Google Patents

四面鉋盤

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JP3045370U
JP3045370U JP1997006230U JP623097U JP3045370U JP 3045370 U JP3045370 U JP 3045370U JP 1997006230 U JP1997006230 U JP 1997006230U JP 623097 U JP623097 U JP 623097U JP 3045370 U JP3045370 U JP 3045370U
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cylinder
plane
workpiece
fluid
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昭 倉井
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KIKUKAWA IRON WORKS, INC.
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KIKUKAWA IRON WORKS, INC.
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 僅かの時間で取代を設定変更することが可能
であり、且つ被加工材と被加工材との間の距離的及び時
間的送材間隔を短くして生産性をアップし、加工コスト
の低減を実現することのできる四面鉋盤を提供する。 【解決手段】 被加工材Wの上下面と左右側面を切削加
工する四面鉋盤において、被加工材Wの下面の取代設定
は、下テ−ブル5を、固定部に回動自在に枢着したリン
ク8と該リンク8を駆動する流体シリンダ12,14と
電磁バルブ17,18等で上下駆動して行い、被加工材
Wの左側面又は右側面の取代設定は、右鉋胴と左鉋胴と
を設置した台座を、同じように、リンクと流体シリンダ
と電磁バルブ等で、左右方向に移動させることにより行
う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば家屋建築の柱材及び横梁等として使用される角材の各面( 四面)を仕上げ加工(切削)する場合等に使用される四面鉋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
家屋の建築材の柱材及び横梁等は、例えば米松材や檜材の丸太を角材に加工し た後乾燥させ後改めて4面を仕上げ加工する。このような角材は、乾燥の過程に おいて内部応力が開放される際当初より曲がりが大きくなったり、或いは逆に小 さくなたりしてその歪の状態は一様ではない。このため乾燥した被加工材の角材 を四面鉋盤で加工する際の削り代の量も必ずしも一定ではないが、柱材及び横梁 等の角材は、当初の乾燥した後の曲がり状況が異なっていてもその寸法は一定の 規格の寸法となるように仕上げ加工される。従って、被加工材材は、四面鉋盤で 切削加工する際には、時々切削量(削り代)を変えて加工されることになる。
【0003】 図4は、従来の四面鉋盤で角材の上、下面を切削する際の状況を示す概要図で あり、図5は同じ従来の四面鉋盤で角材の左、右面を切削する際の状況を示す概 要図である。これらの図に示すように、従来の四面鉋盤で被加工材である角材W の上、下面を切削する際には、下鉋胴1の手前側の下側テ−ブル5を上下させる ことによって取代tを設定して、所定の仕上げ厚さHに加工する。 取代設定時に上下移動させる前記下テ−ブル5は、該下テ−ブル5に取り付け る雄ねじ杆51,53と、これらの雄ねじ杆51,53を回転駆動する変速(減 速)機52,54と、該変速機54に連結した駆動軸55と、モ−タ56等から 構成される駆動装置で上下移動させる。そして、被加工材Wの所定の仕上げ厚さ Hの設定は、上鉋胴2及び押さえロ−ラ2a,2b,・・・等を同時に移動させ ることにより行う。
【0004】 また、被加工材Wの左側面、右側面を切削する際には、左、右の鉋胴3、4を 設置した台座57,58を、それぞれ雄ねじ杆59,60と、減速機61,62 とモ−タ63,64とより成る駆動装置で規定幅Dとする。そして、これら右鉋 胴3及び左鉋胴4全体を同時移させ、定規65と例えば右鉋胴3の刃先円との水 平距離を決めることにより取代dを設定する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来の四面鉋盤による被加工材の加工装置では、上、下面及び左、右側面の取 代の設定は被加工材である角材の曲がり状態を一本づつ目視で確認しながら上、 下面の取代、特に下テ−ブル5と下鉋胴1の刃先円との垂直距離の調整や右鉋胴 3の刃先円と定規65との水平距離をきめることにより被加工材Wの取代を設定 している。また、途中で取代を変更する際には、下テ−ブル5や右鉋胴3又は左 鉋胴4を移動させるが、その操作は加工される被加工材と次の被加工材との間に 行う。従って、送材間隔には、下テ−ブルを上下移動させたり、左、右の鉋胴3 、4を横方向に移動させて調整するための時間が必要である。従来の四面鉋盤は 、上記するように、下テ−ブル5及び左、右の鉋胴3、4による取代設定には、 『ねじ機構』を用いているが、これらの微調整には一定の時間が必要であり、必 ずしも効率的とはいえなかった。
【0006】 この考案は、上記する課題に対処するためになされたものであり、従来の四面 鉋盤より短い時間で取代を設定変更することが可能であり、且つ被加工材と被加 工材との間の距離的及び時間的送材間隔を短くして生産性をアップし加工コスト の低減を実現することのできる四面鉋盤を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明は上記する課題を解決するために、被加工材Wの下面を切削加 工する下鉋胴(1)及び上面を切削加工する上鉋胴(2)と、被加工材Wの右側 面を切削加工する右鉋胴(3)及び左側面を切削加工する左鉋胴(4)とを備え 、前記下鉋胴(1)の前後に送材用下テ−ブル(5,6)を配置し、該送材用下 テ−ブルの左右のいずれかの側に定規を配置してなる四面鉋盤において、被加工 材Wの下面の取代設定手段は、下鉋胴(1)の手前側の下テ−ブル(5)に支持 棒(7,9)を介して接続したリンク(8,8)と該リンクを駆動する流体シリ ンダ(12,14)と該シリンダに高圧流体を供給する手段(例えば油圧ポンプ )と該流体シリンダ(12,14)と高圧手段との間に配置する電磁バルブ(1 7,18)とより成る手段であり、被加工材Wの左側面又は右側面の取代設定手 段は、個別に移動及び固定可能として右鉋胴(3)と左鉋胴(4)とを設置した 台座(20)を左右動させる手段であって、台座(20)に連結棒を介して接続 したリンク(30)と該リンクを駆動する流体シリンダ(32,33,34,3 5)と該流体シリンダに高圧流体を供給する手段(例えば油圧ポンプ)と該流体 シリンダ(32等))と高圧手段との間に配置する電磁バルブ(36,37,3 8,39))とより成る手段である、ことを特徴とする。
【0008】 或いは、被加工材Wの左側面又は右側面の取代設定手段は、固定した台座上を 個別に移動及び固定可能として右鉋胴と左鉋胴を設置し、定規(28)に連結棒 を介して接続したリンクと該リンクを駆動する流体シリンダと該流体シリンダに 高圧流体を供給する手段と該流体シリンダと高圧手段との間に配置する電磁バル ブとより成る手段である、ことを特徴とする。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 図1は、この考案の四面鉋盤で被加工材(角材)Wの上、下面を加工する場合 の側面図、図2は被加工材Wの左側面及び右側面を加工する場合の左鉋胴と右鉋 胴の平面図である。図3は、図2のP矢視図である。 この四面鉋盤は、被加工材Wの下面を切削加工する下鉋胴1と、上面を切削加 工する上鉋胴2と、被加工材Wの右側面を切削加工する右鉋胴3と、左側面を切 削加工する左鉋胴4と、の4個の鉋胴を備えている。
【0010】 被加工材Wは、下鉋胴1の前後に配置される二つの下テ−ブル5、6上を送材 されるが(送材機構は図示省略)下鉋胴1の手前側の下テ−ブル5は、上下移動 可能とし、下鉋胴1の後側の下テ−ブル6は、フレ−ム等の固定部に固定される 。該下テ−ブル5の表面と下鉋胴1の刃先円の接線との距離tが被加工材Wの取 代となり、この取代tは後述する流体シリンダ12等により調整変更される。ま た、上鉋胴2の軸を上下調整することにより被加工材Wの規格寸法Hとするが、 該上鉋胴2は規定の位置に設定されたらその位置で固定される。この場合、下鉋 胴1の後側の下テ−ブル6の表面と下鉋胴1の刃先円とは同一面となっている。
【0011】 前記下テ−ブル5には、支持棒7,9が連結固定されている。該支持棒7,9 は、フレ−ム固定部の軸8a,8b回りに回動可能に軸支されたリンク8,8に それぞれ連結されている。更に、これらのリンク8は連結棒11により連結され ている。そして一方のリンク8は、駆動軸13に連結され、該駆動軸13の往復 動によりこれらのリンク8は、軸8a,8b回りに同一角度同時に回転する。尚 、リンク8としては板カム等であってもよい。前記駆動軸13は、他方をフレ− ム等の固定部10に固定設置された二つの流体シリンダ12,14により駆動さ れる。これらの二つの流体シリンダ12,14は、流体高圧手段である油圧ポン プ(図示省略)に接続された管路15と16の間に配置された電磁バルブ17, 18により作動させる。
【0012】 上記するように、前記下テ−ブル5は、電磁バルブ17,18を動作させてシ リンダ12,14により駆動軸13を往復動させ、そしてリンク8,8を回転さ せることにより上下移動させ、被加工材Wの取代tを設定する。該下テ−ブル5 の上下駆動は、具体的には次のように行う。例えばシリンダ12の1ストロ−ク で下テ−ブル5が1mm上下し、シリンダ14の1ストロ−クで下テ−ブル5が 2mmとなるように調整するものとする。 即ち、下テ−ブル5を1mm上下させる場合は、シリンダ12のみを作動させ 、下テ−ブル5を2mm上下させる場合は、シリンダ14のみを作動させ、下テ −ブル5を3mm上下させる場合は、2つのシリンダ12,14を1回づつ作動 させる。このように、二つの流体シリンダ12,14をシ−ケンス制御すること により適宜作動させ、下テ−ブル5を極く短時間(0.2或いは0.3秒)で上 下させることができる。
【0013】 次に、被加工材Wの左、右の鉋胴3,4による取代について説明する。 図3に示すように、右鉋胴3と左鉋胴4とは台座20上に設置され、該台座2 0は、フレ−ム等の固定部10に設置されたレ−ル21上を往復移動するように してある。該台座20の上には右鉋胴3を取り付けた台22と、左鉋胴4を取り 付けた台24が配置されている。これらの台22,24は、モ−タや減速機を備 えた駆動装置26,27によりそれぞれレ−ル23,25上を往復移動できるよ うに構成されている。すなわち、被加工材Wの規定仕上げ幅Dは、これらの右鉋 胴3と左鉋胴4とを左右移動させて調整することにより決定する。そして、定規 28と右鉋胴3の刃先回転円の接線との水平距離dが被加工材Wの右側の取代と なる。前記台座20の往復移動は、リンク30の回動により行うが、該台座20 は、該リンク30と連結棒29により連結されている。該リンク30は、駆動軸 31により軸30a回りに回動自在に枢着される。また、該駆動軸31は、複数 個(4個)の油圧或いは空気圧による流体シリンダ32,33,34,35によ り駆動されるようにしてある。
【0014】 前記流体シリンダ32,33,34,35は、流体高圧手段である油圧ポンプ に接続される管路40と41及び管路40と41の間に配置された電磁バルブ3 6,37,38,39を作動させることにより、それぞれ所定のストロ−ク分往 復動するが、前記駆動軸31の往復動する距離は、これら流体シリンダ32,3 3,34,35のピストンの移動距離の和となる。この場合、これら各流体シリ ンダ32,33,34,35のピストンの移動距離は適宜設定可能である。前記 台座20は、電磁バルブ36,37,38,39を動作させて流体シリンダ32 ,33,34,35により駆動軸31を往復移動させ、そしてリンク30を回転 させることにより左右動させ、被加工材Wの取代dを設定する。
【0015】 該台座20の駆動、即ち、右鉋胴3の駆動は、具体的には次のように行う。 例えばシリンダ32の1ストロ−クで右鉋胴3が1mm左右動し、シリンダ3 3の1ストロ−クで右鉋胴3が2mm左右動し、シリンダ34の1ストロ−クで 4mm、シリンダ35の1ストロ−クで8mm左右動するように調整する。 そして右鉋胴3を1mm左右動させる場合は、シリンダ32のみを作動させ、 右鉋胴3を2mm左右動させる場合は、シリンダ33のみを作動させ、右鉋胴3 を3mm左右動させる場合は、2つのシリンダ32,33を1回づつ作動させる 。更に、右鉋胴3を4mm左右動させる場合は、シリンダ34のみを作動させ、 右鉋胴3を7mm左右動させる場合は、シリンダ32とシリンダ33とシリンダ 34とを1回づつ作動させる。このように、4個のシリンダ32,33,34, 35を適宜作動させることにより右鉋胴3を極く短時間(0.2或いは0.3秒 )で左右動させることができる。
【0016】 尚、取代dを決める場合には、加工前の被加工材Wの幅Zと仕上げ加工幅Dを 考慮して、d=α(Z−D)のαを変数として、例えばこのαを、その被加工材 の曲がり具合を考慮して0.4或いは0.35や0.3に決め、前記シリンダ1 2や32及び電磁バルブ17や36等をシ−ケンス制御して下テ−ブル5や台座 20等の位置を迅速に決定する。
【0017】 上記するように、この考案の四面鉋盤は、被加工材Wの上、下面を切削加工す るときには、下テ−ブル5を流体シリンダ12,14で上下調整して取代tを設 定すると共に、被加工材Wの左、右側面を切削加工するときには、右鉋胴3及び 左鉋胴4を固定した状態で、これらの右鉋胴3及び左鉋胴4を載置した台座20 を流体シリンダ32,33,34,35で左右動させることにより、右鉋胴3の 刃先円と定規28との距離を取代dとして設定する。
【0018】 尚、上記するように、左、右側面の取代は、右鉋胴3及び左鉋胴4を所定の規 格幅Dとし、これら右鉋胴3及び左鉋胴4を載置した台座20全体を左右動させ 、右鉋胴3の刃先円と定規28との水平距離dで設定したが、固定した台座20 上を右鉋胴3や左鉋胴4等が移動及び固定可能として所定の規格幅Dとなるよう にした後、定規28をリンク30や流体シリンダ32等や電磁バルブ36等で左 右動させ、取代を設定するようにしてもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上詳述したように、この考案の四面鉋盤によれば、取代変更の際一定の時間 を必要とするため相当の送材間隔を要していたものが、僅かの時間で取代を設定 することができるので、被加工材の送材間隔を短くして効率的な生産を行い加工 コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の四面鉋盤で被加工材である角材の
上、下面を加工する場合の側面概要図である。
【図2】この考案の四面鉋盤で被加工材である角材の左
側面、右側面を加工する場合の平面概要図である。
【図3】この考案の四面鉋盤で被加工材である角材の左
側面、右側面を加工する場合の概要であって、図2のP
矢視図である。
【図4】従来の四面鉋盤で被加工材である角材の上、下
面を切削する際の状況を示す概要図である。
【図5】従来の四面鉋盤で被加工材である角材の左、右
面を切削する際の状況を示す概要図である。
【符号の説明】
1 下鉋胴 2 上鉋胴 3 右鉋胴 4 左鉋胴 5、6 下テ−ブル 7、9 支持棒 8 リンク 10 フレ−ム固定部 11 連結棒 12、14 流体シリンダ 13 駆動軸 17、18 電磁バルブ 20 台座 29 連結棒 30 リンク 31 駆動軸 32乃至35 流体シリンダ 36乃至39 電磁バルブ W 被加工材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工材の下面を切削加工する下鉋胴及
    び上面を切削加工する上鉋胴と、被加工材の右側面を切
    削加工する右鉋胴及び左側面を切削加工する左鉋胴とを
    備え、前記下鉋胴の前後に送材用下テ−ブルを配置し、
    該送材用下テ−ブルの左右のいずれかの側に定規を配置
    してなる四面鉋盤において、 被加工材の下面の取代設定手段は、下鉋胴の手前側の下
    テ−ブルに支持棒を介して接続したリンクと該リンクを
    駆動する流体シリンダと該シリンダに高圧流体を供給す
    る手段と該流体シリンダと高圧手段との間に配置する電
    磁バルブとより成る手段であり、 被加工材の左側面又は右側面の取代設定手段は、個別に
    移動及び固定可能として右鉋胴と左鉋胴とを設置した台
    座を左右動させる手段であって、台座に連結棒を介して
    接続したリンクと該リンクを駆動する流体シリンダと該
    流体シリンダに高圧流体を供給する手段と該流体シリン
    ダと高圧手段との間に配置する電磁バルブとより成る手
    段である、ことを特徴とする四面鉋盤。
  2. 【請求項2】 被加工材の左側面又は右側面の取代設定
    手段は、固定した台座上を個別に移動及び固定可能とし
    て右鉋胴と左鉋胴を設置し、定規に連結棒を介して接続
    したリンクと該リンクを駆動する流体シリンダと該流体
    シリンダに高圧流体を供給する手段と該流体シリンダと
    高圧手段との間に配置する電磁バルブとより成る手段で
    ある、ことを特徴とする請求項1に記載の四面鉋盤。
JP1997006230U 1997-07-16 1997-07-16 四面鉋盤 Expired - Lifetime JP3045370U (ja)

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