JP3045106B2 - 音処理装置 - Google Patents

音処理装置

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JP3045106B2
JP3045106B2 JP9150256A JP15025697A JP3045106B2 JP 3045106 B2 JP3045106 B2 JP 3045106B2 JP 9150256 A JP9150256 A JP 9150256A JP 15025697 A JP15025697 A JP 15025697A JP 3045106 B2 JP3045106 B2 JP 3045106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子楽器、自動
演奏機等に用いる好適な音処理装置に関し、特に演奏場
等の音場毎に奥ほどリバーブ効果が大きくなる様子を簡
単に模擬可能とした音処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所定方向の位置情報に基づいて音
像定位及びリバーブ効果を制御する音処理装置として
は、位置情報を手前から後方に向う方向の位置変化に対
して単純に値を減少する態様で制御情報に変換すると共
にこの制御情報に応じて音像定位及びリバーブ効果を制
御するようにしたものが知られている(例えば、特開昭
57−116500号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
ると、音像を近くに定位させるとリバーブ効果が大きく
なり、音像を遠くに定位させるとリバーブ効果が小さく
なるだけで、例えば、演奏場の奥ほどリバーブ効果が大
きくなる様子を模擬することができないという問題点が
ある。
【0004】この発明の目的は、演奏場等の音場毎に奥
ほどリバーブ効果が大きくなる様子を簡単に模擬するこ
とができる新規な音処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音処理装
置は、複数の音場のうちから任意の音場を選択する選択
手段[図2のHSS]と、 この選択手段で選択された音
場のリバーブ特性を示すリバーブ特性情報を発生する第
1の情報発生手段[図10の122]と、複数のスピー
カを有する音発生手段であって、音源に対応する音を発
生するもの[図1の38〜44,46R,46L,48
R,48L]と、前記選択手段で選択された音場の前後
方向における前記音源の位置を示す位置情報を発生する
第2の情報発生手段[図1の20,34B]と、 この第
2の情報発生手段からの位置情報を音像定位制御情報と
リバーブ効果制御情報とに変換して出力する変換手段で
あって、前記第2の情報発生手段からの位置情報が示す
音源位置が音場の後方になるほど音像定位を遠方にする
ように該位置情報を音像定位制御情報に変換すると共に
前記第2の情報発生手段からの位置情報が示す音源位置
が音場の後方になるほどリバーブ効果を大きくするよう
に該位置情報をリバーブ効果制御情報に変換するもの
[図1の16,18、図5の(A),(B)]と、 この
変換手段からの音像定位制御情報に応じて、音源位置が
音場の後方になるほど前記音の音像定位が遠方になるよ
うに前記音の音像定位を制御する制御手段[図6の5
0]と、 前記第1の情報発生手段からのリバーブ特性情
報に応じて前記音に関するリバーブ特性が設定されると
共に前記音に対して設定に係るリバーブ特性に従ってリ
バーブ効果を付加する効果付加手段であって、前記変換
手段からのリバーブ効果制御情報に応じて、音源位置が
音場の後方になるほどリバーブ効果が大きくなるように
リバーブ効果の大きさが制御されるもの[図6の58〜
64]とを備えたものである。
【0006】この発明の構成によれば、選択手段で所望
の音場を選択すると、第1の情報発生手段は、選択され
た音場のリバーブ特性を示すリバーブ特性情報を発生
し、第2の情報発生手段は、選択された音場の前後方向
における音源位置を示す位置情報を発生する。この位置
情報は、変換手段により音像定位制御情報とリバーブ効
果制御情報とに変換される。変換の際には、位置情報が
示す音源位置が音場の後方になるほど音像定位を遠方に
するように位置情報が音像定位制御情報に変換されると
共に、位置情報が示す音源位置が音場の後方になるほど
リバーブ効果を大きくするように位置情報がリバーブ効
果制御情報に変換される。制御手段は、変換手段からの
音像定位制御情報に応じて、音源位置が音場の後方にな
るほど発生音の音像定位が遠方になるように発生音の音
像定位を制御する。効果付加手段は第1の情報発生手段
からのリバーブ特性情報に応じて発生音に関するリバー
ブ特性が設定されるもので、発生音に対して設定に係る
リバーブ特性に従ってリバーブ効果を付加する。効果付
加手段では、リバーブ効果を付加する際に、変換手段か
らのリバーブ効果制御情報に応じて、音源位置が音場の
後方になるほどリバーブ効果が大きくなるようにリバー
ブ効果の大きさが制御される。従って、音場を選択する
と共に必要に応じて音源位置を指定するだけの簡単な操
作により音場毎に奥ほどリバーブ効果が大きくなる様子
を模擬することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
係る電子楽器の回路構成を示すもので、この電子楽器
は、楽音発生がマイクロコンピュータによって制御され
るようになっている。
【0008】図1において、バス10には、鍵盤回路1
2、操作子群14、中央処理装置(CPU)16、RO
M(リード・オンリィ・メモリ)18、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)20、レジスタ群22、フロッ
ピーディスク装置24、表示パネルインターフェース2
6、タッチパネルインターフェース28、音源インター
フェース30、外部入力インターフェース32等が接続
されている。
【0009】鍵盤回路12は、一例として上鍵盤、下鍵
盤及びペダル鍵盤を有するもので、各鍵盤の各鍵毎に鍵
操作情報が検出されるようになっている。
【0010】操作子群14は、楽器パネルに設けられた
楽音制御用乃至演奏制御用の各種操作子を含むもので、
各操作子毎に操作情報が検出されるようになっている。
この発明の実施に関係する操作子については図2を参照
して後述する。
【0011】CPU16は、ROM18にストアされた
プログラムに従って楽音発生のための各種処理を実行す
るもので、これらの処理については図8乃至図12を参
照して後述する。ROM18には、プログラムの他に、
図5について後述するような楽音パラメータ制御情報も
ストアされている。
【0012】RAM20は、フロッピーディスク装置2
4から読出した1演奏場分の表示・制御データをストア
するためのものである。
【0013】レジスタ群22は、CPU16による各種
処理に際して利用される多数のレジスタを含むもので、
これらのレジスタのうち、この発明の実施に関係するも
のについては後述する。
【0014】フロッピーディスク装置24は、複数の演
奏場について各演奏場毎に表示・制御データが記録され
たフロッピーディスクを有するもので、このフロッピー
ディスクからRAM20へのデータ書込みについては図
4を参照して後述する。
【0015】表示パネルインターフェース26及びタッ
チパネルインターフェース28は、楽器位置設定装置3
4を構成する表示パネル34A及びタッチパネル34B
にそれぞれ接続されたもので、インターフェース26は
表示パネル34Aに表示データDSを供給し、インター
フェース28は、タッチパネル34Bからタッチ位置を
検出し、そのタッチ位置に応じた楽器位置データPSを
受取るようになっている。なお、楽器位置設定装置34
については、図3を参照して後述する。
【0016】音源インターフェース30は、割当回路3
6に音源制御情報TSを供給するもので、音源制御情報
TSとしては、鍵盤操作に基づくキーオン信号、キーオ
フ信号、押鍵対応のキーデータ(音高データ)等の演奏
情報と、ROM18から読出した楽音パラメータ制御情
報と、RAM20から読出した音色指定データ及びリバ
ーブ制御データとを供給可能である。
【0017】外部入力インターフェース32は、他の電
子楽器からの鍵盤操作に基づく演奏情報又は記憶(記
録)装置から読出した演奏情報を入力するためのもの
で、入力された演奏情報は、鍵盤回路12からの演奏情
報と共に又はその代りに音源インターフェース30を介
して割当回路36に供給可能である。
【0018】割当回路36は、供給される音源制御情報
TSを第1の音源(TG1)38、第2の音源(TG
2)40、第3の音源(TG3)42又はパラメータ制
御回路44に割当てて供給するもので、TG1(38)
〜TG3(42)はいずれもディジタル楽音信号を発生
可能なものである。TG1(38)には、第1音源制御
情報S1として、上鍵盤操作に基づく演奏情報及び楽器
1(例えばピアノ)に対応する音色指定データが供給さ
れ、TG2(40)には、第2音源制御情報S2とし
て、下鍵盤操作に基づく演奏情報及び楽器2(例えばバ
イオリン)に対応した音色指定データが供給され、TG
3(42)には、第3音源制御情報S3として、ペダル
鍵盤操作に基づく演奏情報及び楽器3(例えばバス)に
対応した音色指定データが供給され、パラメータ制御回
路44には、楽音パラメータ制御情報PD及びリバーブ
制御データRVDが供給される。この場合、上鍵盤、下
鍵盤及びペダル鍵盤のうちの任意の鍵盤の操作に基づく
演奏情報に代えて外部入力インターフェース32からの
演奏情報を供給することもでき、このようにすれば、他
の電子楽器又は自動演奏機との合奏が可能となる。
【0019】パラメータ制御回路44は、TG1(3
8)からのディジタル楽音信号S11、TG2(40)
からのディジタル楽音信号S12、TG3(42)から
のディジタル楽音信号S13についてそれぞれ楽音パラ
メータ制御情報PDに基づいて楽音パラメータを制御し
たり、リバーブ制御データRVDに基づいてリバーブ効
果を付与したりするもので、このような制御を受けた楽
音信号を左右のチャンネル別にD/A(ディジタル/ア
ナログ)変換して右チャンネル用アナログ楽音信号AS
(R)及び左チャンネル用アナログ楽音信号AS(L)
を送出する。パラメータ制御回路44の具体例について
は図6及び図7を参照して後述する。
【0020】楽音信号AS(R)は、出力アンプ46R
を介して右スピーカ48Rに供給され、楽音として発音
される。また、楽音信号AS(L)は、出力アンプ46
Lを介して左スピーカ48Lに供給され、楽音として発
音される。
【0021】図2は、操作子群14に属する操作子のう
ち、この発明の実施に関係する操作子の配置例を示した
ものである。
【0022】演奏モードスイッチPMSは、ノーマル演
奏モードを指定するためのもので、これをオンすると、
その近傍の発光素子PMLが点灯し、演奏場の音場の再
現を伴わない通常のマニアル演奏(又は自動演奏)が可
能となる。
【0023】演奏場選択スイッチHSSとしては、N個
のスイッチが並設されており、各スイッチ毎にその近傍
に発光素子HSLが設けられている。所望の演奏場に対
応するスイッチHSSをオンすると、その近傍の発光素
子HSLが点灯し、オンしたスイッチに対応する演奏場
の音場を再現した状態でマニアル演奏(又は自動演奏)
が可能となる。そして、発光素子HSLが点灯中である
スイッチHSSをオンすると、発光素子HSLが消灯す
ると共に発光素子PMLが点灯し、ノーマル演奏モード
に戻る。
【0024】図3は、楽器位置設定装置34を上面から
見た図であり、この装置34は、スイッチマトリクスを
有する透明性のタッチパネル34Bの裏面に表示パネル
34Aを配置した構成になっている。
【0025】表示パネル34Aには、例えばコンサート
ホール等の演奏場のシンボルHSYと、「HALL1」
等の演奏場名HNMと、楽器表示枠FLMと、楽器シン
ボルISYと、楽器名INMとが表示される。この場
合、楽器表示枠FLMは、タッチパネル34Bに対応し
た長方形領域内に表示可能であり、楽器シンボルISY
及び楽器名INMは、各楽器表示枠FLM内に1組ずつ
表示される。一例として、最も左の楽器表示枠FLM内
には、楽器シンボルISYとしてピアノのシンボルが表
示されると共に楽器名INMとして「PIANO」の文
字が表示され、同様にして右寄りの楽器表示枠FLM内
にはバイオリンのシンボル及び「VIOLIN」の文字
が、最も右の表示枠FLM内にはバスのシンボル及び
「BASS」の文字がそれぞれ表示される。
【0026】タッチパネル34Bの前後方向の一辺の長
さをHとし、左右方向の一辺の長さをWとすると、Hは
演奏場の奥行きに対応し、Wは演奏場の幅(又は間口)
に対応する。タッチパネル34Bの左奥端部を原点PO
(0,0)とし、前後方向をy軸、左右方向をx軸とす
ると、ピアノの位置はxy座標を用いてPP (x1 ,y
1 )として表わされ、同様にしてバイオリンの位置はP
V (x2 ,y2 )、バスの位置はPB (x3 ,y3 )と
して表わされる。
【0027】図3の楽器位置設定装置34では、例えば
ピアノが表示された楽器表示枠FLMに対応するタッチ
パネル34Bの一部に指等でタッチし、このタッチ状態
のまま前後左右に移動すると、この移動につれて楽器表
示枠FLMも楽器名INM及び楽器シンボルISYと共
に移動し、移動及びタッチを止めた位置が最終的にピア
ノの表示位置となる。このことは、バイオリン及びバス
を表示した他の楽器表示枠FLMについても同様であ
る。従って、3種類の楽器について各楽器毎に演奏場内
の楽器位置をタッチ操作のみで簡単に且つ任意に設定可
能である。
【0028】図4は、表示・制御データのフォーマット
を示すもので、前述したフロッピーディスクには、演奏
場1(例えば小ホール)、演奏場2(例えば大ホー
ル)、演奏場3(例えば野外ステージ)…演奏場N(例
えばジャズクラブ)にそれぞれ対応するN演奏場分の表
示・制御データが記録されている。
【0029】図2に示した演奏場選択スイッチHSSの
操作により所望の演奏場を選択すると、選択された演奏
場に関する表示・制御データがフロッピーディスク装置
24からRAM20に転送され、図4で演奏場1につい
て例示するようなフォーマットでRAM20に書込まれ
る。
【0030】1演奏場分のデータは、先頭の識別データ
IDに続けて演奏場関連データ及び3楽器分の楽器関連
データを配列したものである。演奏場関連データは、演
奏場名データHNMDのバイト数K0 を表わすデータ、
演奏場シンボルデータHSYDのバイト数L0 を表わす
データ、リバーブ制御データRVDのバイト数M0 を表
わすデータ、演奏場名を表示するための演奏場名データ
HNMD、演奏場シンボルを表示するための演奏場シン
ボルデータHSYD、リバーブ効果を制御するためのリ
バーブ制御データRVDからなっている。HAD0 は、
演奏場関連データをRAM20に書込んだ際の先頭アド
レスであり、これと各データのバイト数K0 、L0 、M
0 とを用いてRAM20からのデータHNMD、HSY
D、RVDの読出しが制御される。
【0031】楽器関連データは、楽器1(例えばピア
ノ)、楽器2(例えばバイオリン)及び楽器3(例えば
バス)にそれぞれ関連した表示・制御データからなるも
のである。ここで、3楽器分のデータフォーマットは互
いに同様であるので、代表として楽器1について述べ
る。
【0032】楽器1関連データは、楽器名データINM
Dのバイト数K1 を表わすデータ、楽器シンボルデータ
ISYDのバイト数L1 を表わすデータ、音色指定デー
タTSDのバイト数M1 を表わすデータ、楽器名を表示
するための楽器名データINMD、楽器シンボルを表示
するための楽器シンボルデータISYD、楽器対応の音
色(例えばピアノ音色)を指定するための音色指定デー
タTSD、x方向の楽器位置(x1 )を表わすデータ、
y方向の楽器位置(y1 )を表わすデータからなってい
る。HAD1 は、楽器1関連データをRAM20に書込
んだ際の先頭アドレスであり、これと各データのバイト
数K1 、L1 、M1 とを用いてRAM20からのデータ
INMD、ISYD、TSD及び楽器位置データ(x
1 ,y1 )の読出しが制御される。なお、この後の説明
の便宜上、RAM20内で、x1 を表わすデータの記憶
領域をX1とし、y1 を表わすデータの記憶領域をY1
とする。
【0033】楽器2及び楽器3に関連するデータについ
ても、それぞれ先頭アドレスHAD2 、HAD3 が読出
制御に用いられる。また、X1に対応する記憶領域X
2、X3と、Y1に対応する記憶領域Y2、Y3とが存
在するが、これらの図示は省略してある。
【0034】図5(A)〜(D)は、ROM18に記憶
された5種類の楽音パラメータ制御情報を示すものであ
る。
【0035】ROM18において、図5(A)に対応す
る記憶部には、楽器のy座標の各正規化値Py 毎に第1
の乗算係数MP1が記憶されている。第1の乗算係数M
P1は、演奏場の前後方向の音像定位を決定するもの
で、Py =1のときMP1=1とすることにより演奏場
最前部の楽器位置に対応した音像を再現可能にしてい
る。
【0036】図5(B)に対応する記憶部には、楽器の
y座標の各正規化値Py 毎に第4の乗算係数MP4が記
憶されている。第4の乗算係数MP4は、演奏場の前後
方向のリバーブ効果の大きさを決定するもので、Py
0のときMP4=1とすることにより演奏場最後部の楽
器位置に対応した大きなリバーブ効果の付与を可能にし
ている。
【0037】図5(C)に対応する記憶部には、楽器の
y座標の各正規化値Py 毎にフィルタ定数CFが記憶さ
れている。フィルタ定数CFは、後述するローパスフィ
ルタのカットオフ周波数を決定するもので、Py =1の
ときfS /2(fS はディジタル楽器信号のサンプリン
グ周波数)とすることにより演奏場最前部の楽器位置に
対応して音域が高音側に広がるのを可能にしている。
【0038】図5(D)に対応する記憶部には、楽器の
x座標の各正規化値Px 毎に第2及び第3の乗算係数M
P2及びMP3が記憶されており、ラインL2 及びL3
はそれぞれMP2及びMP3の値変化を示している。こ
れらの乗算係数MP2及びMP3は、演奏場の左右方向
の音像定位を決定するもので、Px =1でMP2=1、
MP3=0とすることにより演奏場最右部の楽器位置に
対応した音像を再現可能にすると共に、Px =0でMP
2=0、MP3=1とすることにより演奏場最左部の楽
器に対応した音像の再現を可能にしている。
【0039】なお、楽器のy座標の正規化値Py 及びx
座標の正規化値Px は、RAM20から読出した楽器位
置データ(例えばx1 ,y1 を表わすデータ)又は楽器
位置設定装置34からの楽器位置データPSに応じて定
められるものである。
【0040】図6は、パラメータ制御回路44の一構成
例を示すもので、この回路44は、TG1、TG2、T
G3からのディジタル楽音信号S11、S12、S13
をそれぞれ入力とする3つのパラメータ制御部CN1、
CN2、CN3を含んでいる。これらのパラメータ制御
部CN1〜CN3は互いに同様の構成であるので、代表
としてCN1について説明する。
【0041】TG1からのディジタル楽音信号S11
は、乗算器50に供給され、第1の乗算係数MP1と乗
算される。乗算器50からの乗算出力は、ローパスフィ
ルタ52に供給され、フィルタ定数CFに応じて周波数
特性が制御される。
【0042】ローパスフィルタ52からの出力は、乗算
器54に供給されて第2の乗算係数MP2と乗算される
と共に、乗算器56に供給されて第3の乗算係数MP3
と乗算され、さらに乗算器58に供給されて第4の乗算
係数MP4と乗算される。
【0043】乗算器54及び56の乗算出力は、それぞ
れ加算器60及び62に供給される一方、乗算器58の
乗算出力は、リバーブ回路64に供給される。
【0044】リバーブ回路64は、一例として図7に示
す構成のものを用いることができる。図7の回路では、
入力データINを加算器ADDを介して遅延回路DLに
供給すると共に、この遅延回路DLの出力を乗算器MP
Lを介して加算器ADDに供給し、リバーブ制御データ
RVDのうちの遅延制御データRVD1 に応じて遅延回
路DLの遅延時間を設定し、データRVDのうちの乗算
係数データRVD2 を乗算器MPLに供給して遅延回路
DLの出力に乗算し、遅延回路DLからリバーブ効果の
付与された出力データOUTを取出すようになってい
る。
【0045】リバーブ回路64の出力は、加算器60及
び62に供給され、それぞれ乗算器54及び56の出力
と加算される。
【0046】加算器60の出力は、右チャンネル用のデ
ィジタル楽音信号SR1 であり、加算器66に供給され
る。また、加算器62の出力は、左チャンネル用のディ
ジタル楽音信号SL1 であり、加算器70に供給され
る。
【0047】加算器66には、パラメータ制御部CN2
及びCN3から右チャンネル用ディジタル楽音信号SR
2 及びSR3 が供給され、信号SR1 と加算される。ま
た、加算器70には、パラメータ制御部CN2及びCN
3から左チャンネル用ディジタル楽音信号SL2 及びS
3 が供給され、信号SL1 と加算される。
【0048】加算器66の加算出力は、D/A変換器6
8により右チャンネル用アナログ楽音信号AS(R)に
変換される。また、加算器70の加算出力は、D/A変
換器72により左チャンネル用アナログ楽音信号AS
(L)に変換される。
【0049】図6の回路構成によれば、乗算器50にお
いて、第1の乗算係数MP1を図5(A)に示すように
楽器のy座標正規化値Py に応じて変化させることによ
り演奏場の前後方向の音像移動が可能となる。ローパス
フィルタ52において、カットオフ周波数を決定するフ
ィルタ定数CFを図5(C)に示すように楽器のy座標
正規化値Py に応じて変化させることにより演奏場の前
後方向の楽器位置に応じた微妙な音色変化を模擬でき
る。乗算器54及び56において、第2及び第3の乗算
係数MP2及びMP3を図5(D)に示すように楽器の
x座標正規化値Px に応じて変化させることにより演奏
場の左右方向の音像移動が可能となる。乗算器58にお
いて、第4の乗算係数MP4を図5(B)に示すように
楽器のy座標正規化値Py に応じて変化させることによ
り演奏場の前後方向の楽器位置に応じたリバーブ効果の
大きさ変化を模擬できる。
【0050】この実施形態では、加算器60、62、6
6、70を設けて制御済みの楽音信号を電気的に混合し
た後2つのスピーカで放音するようにしているが、更に
多くのスピーカを設けて制御済みの楽音信号を空間的に
混合するようにしてもよく、このようにすれば混合用の
加算器は適宜省略できる。
【0051】レジスタ群22に属するレジスタのうち、
この発明の実施に関係するものを列挙すると、次の通り
である。
【0052】(1)モードレジスタMOD…これは、0
〜2のいずれかの値がセットされるもので、0ならばノ
ーマル演奏モード、1ならば楽器位置設定モード、2な
らば演奏場の音場の再現を伴う演奏モード(以下では単
に再現演奏モードと称する)をそれぞれ表わす。
【0053】(2)スイッチナンバレジスタSNO…こ
れは、演奏場選択スイッチHSSのうち、オンされたス
イッチのナンバn(1〜Nのいずれか)がセットされる
ものである。
【0054】(3)スイッチフラグSFL1 〜SFLN
…これらのフラグは、それぞれ第1〜第Nの演奏場選択
スイッチHSSに対応したもので、オンされたスイッチ
に対応するフラグに1がセットされる。
【0055】(4)先頭アドレスレジスタADR0 〜A
DR3 …これらのレジスタは、それぞれ図4の先頭アド
レスHAD0 〜HAD3 がセットされるものである。
【0056】(5)x座標レジスタPX …これは、x座
標正規化値Px がセットされるものである。
【0057】(6)y座標レジスタPY …これは、y座
標正規化値Py がセットされるものである。
【0058】(7)制御変数レジスタi…これは、制御
変数iがセットされるものである。
【0059】図8は、メインルーチンの処理の流れを示
すもので、このルーチンは電源投入等に応じてスタート
する。
【0060】まず、ステップ80では、イニシャライズ
ルーチンを実行し、各種レジスタを初期セットする。そ
して、ステップ82に移る。
【0061】ステップ82では、MODに0をセット
し、ノーマル演奏モードとする。また、MOD=0に基
づいて発光素子PMLを点灯させる。
【0062】次に、ステップ84では、MODの値が0
又は2か(演奏モードか)判定し、この判定結果が肯定
的(Y)であれば、ステップ86に移る。
【0063】ステップ86では、鍵盤回路12において
いずれかの鍵盤にキーオンイベントありか判定し、この
判定結果が肯定的(Y)であればステップ88に移り、
発音処理を行なう。すなわち、キーオンイベントのあっ
た鍵盤に対応する音源に対し、キーオン信号及び押鍵対
応のキーデータを供給し、押された鍵に対応する楽音を
発生させる。
【0064】ステップ88の処理が終ったとき又はステ
ップ86の判定結果が否定的(N)であったときは、ス
テップ90に移り、いずれかの鍵盤にキーオフイベント
ありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であれば
ステップ92に移り、消音処理を行なう。すなわち、キ
ーオフイベントのあった鍵盤に対応する音源に対し、キ
ーオフ信号及び離鍵対応のキーデータを供給し、離され
た鍵に対応する楽音を減衰開始させる。
【0065】ステップ92の処理が終ったときあるいは
ステップ84又は90の判定結果が否定的(N)であっ
たときは、ステップ94に移り、演奏場選択スイッチH
SSのいずれかにオンイベントありか判定する。この判
定結果が肯定的(Y)であればステップ96に移り、図
9について後述するようにHSSオンのサブルーチンを
実行する。
【0066】ステップ96の処理が終ったとき又はステ
ップ94の判定結果が否定的(N)であったときは、ス
テップ98に移り、その他の処理(例えば音色、音量等
の設定操作に応じた処理)を行なう。
【0067】この後は、ステップ84に戻り、これ以降
の処理を上記したと同様に繰返す。
【0068】図9は、HSSオンのサブルーチンを示す
もので、ステップ100では、オンされたスイッチHS
SのナンバnをSNOにセットする。そして、ステップ
102に移る。
【0069】ステップ102では、MODの値が2か
(再現演奏モードか)判定し、この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ104に移る。ステップ104
では、SNOにセットされたナンバnに対応するフラグ
SFLn が1か(ナンバn対応の演奏場の音場再現中
か)判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればス
テップ106に移る。
【0070】ステップ106では、MODに0をセット
すると共にPMLを点灯する。また、SFL1 〜SFL
N にいずれも0をセットし、すべてのHSLを消灯し、
この後図8のルーチンにリターンする。これは、ナンバ
n対応の演奏場の音場を再現中にナンバnのスイッチH
SSがオンされた場合であり、この場合には、再現演奏
モードをキャンセルしてノーマル演奏モードに戻る。
【0071】ステップ102又は104の判定結果が否
定的(N)であったときは、ステップ108に移り、M
ODに1をセットすると共にPMLを消灯する。この結
果、ステップ102からステップ108に来た場合には
ノーマル演奏モードから楽器位置設定モードに移ること
になり、ステップ104からステップ108に来た場合
には再現演奏モードから楽器位置設定モードに移ること
になる。
【0072】次に、ステップ110では、SFLn に1
をセットすると共に、それに対応する発光素子HSLを
点灯する。また、SFLn 以外のフラグSFLに0をセ
ットし、それぞれに対応する発光素子HSLを消灯す
る。この結果、オンされたスイッチHSSに対応する演
奏場が選択されたことがナンバn対応の発光素子の点灯
により表示される。この後、ステップ112に移る。
【0073】ステップ112では、ナンバn対応の演奏
場に関する表示・制御データをフロッピーディスク装置
24からRAM20に転送して書込む。そして、ステッ
プ114に移り、図4に示したような先頭アドレスHA
0 〜HAD3 をそれぞれADR0 〜ADR3 にセット
する。そして、ステップ116に移る。
【0074】ステップ116では、表示パネル34Aに
初期表示を行なう。すなわち、RAM20からナンバn
対応の演奏場関連データのうち演奏場名データHNMD
及び演奏場シンボルデータHSYDを読出し、これらの
データに基づいて表示パネル34Aの所定位置に演奏場
名HNM及び演奏場シンボルHSYを表示する。ここ
で、データHNMDの読出しにあたっては、ADR0
セットされた先頭アドレスHAD0 に3を加えることで
HNMDの先頭アドレスが指定され、HNMDのバイト
数K0 分の読出しが行なわれる。また、データHSYD
の読出しにあたっては、[HAD0 +3]にK0 を加え
ることでHSYDの先頭アドレスが指定され、HSYD
のバイト数L0 分の読出しが行なわれる。
【0075】HNM及びHSYの表示に続いて、RAM
20からナンバn対応の楽器関連データのうち3楽器分
の楽器名データINMD、楽器シンボルデータISYD
及び楽器位置データ(x1 ,y1 等を表わすデータ)を
読出し、これらのデータに基づいて表示パネル34Aに
楽器位置毎に楽器名INM及び楽器シンボルISYを楽
器表示枠FLMで囲むようにして表示する。ここで、各
楽器毎のデータ読出しを代表として楽器1について述べ
ると、ADR1 にセットされた先頭アドレスHAD1
3を加えることでINMDの先頭アドレスが指定され、
INMDのバイト数K1 分の読出しが行なわれる。ま
た、[HAD1 +3]にK1 を加えることでISYDの
先頭アドレスが指定され、ISYDのバイト数L1 分の
読出しが行なわれる。さらに、[HAD1 +3+K1
にL1 及びM1 を加えることで楽器位置データの先頭ア
ドレスが指定され、x1 及びy1 を表わすデータが順次
に読出される。
【0076】この後は、ステップ118で図10につい
て後述するように音像初期化のサブルーチンを実行す
る。そして、ステップ120で図11について後述する
ように音像移動のサブルーチンを実行した後、図8のル
ーチンにリターンする。
【0077】図10は、音像初期化のサブルーチンを示
すもので、ステップ122では、RAM20からリバー
ブ制御データRVDを読出してリバーブ回路64にセッ
トする。データRVDの読出しにあたっては、[HAD
0 +3+K0 ]にHSYDのバイト数L0 を加えること
でRVDの先頭アドレスが指定され、RVDのバイト数
0 分の読出しを行なう。
【0078】次に、ステップ124では、制御変数iを
1とする。そして、ステップ126に移り、i>3か判
定する。この判定結果が否定的(N)であればステップ
128に移る。
【0079】ステップ128では、RAM20から楽器
iの音色指定データTSDを読出し、i番目の音源TG
iにセットする。データTSDの読出しにあたっては、
[HAD1 +3+K1 ]にISYDのバイト数L1 を加
えることでTSDの先頭アドレスが指定され、TSDの
バイト数M1 分の読出しを行なう。ステップ128の後
は、ステップ130に移る。
【0080】ステップ130では、図12について後述
するように特性設定のサブルーチンを実行する。そし
て、ステップ132でiの値を1アップしてから、ステ
ップ126に戻り、これ以降の処理をi>3となるまで
繰返す。
【0081】i>3となると、3楽器分の音色設定処理
及び特性設定処理が終ったことになり、ステップ126
の判定結果が肯定的(Y)になるのに応じて図9のルー
チンにリターンする。
【0082】図11は、音像移動のサブルーチンを示す
もので、ステップ140では、タッチパネル34Bから
楽器位置データ(座標値x,y)ありか判定し、この判
定結果が肯定的(Y)であればステップ142に移る。
【0083】ステップ142では、制御変数iを1とす
る。そして、ステップ144に移り、座標値x,yが楽
器iの楽器表示枠FLM内にあるか判定する。この判定
結果が肯定的(Y)であればステップ146に移る。
【0084】ステップ146では、RAM20を記憶領
域Xi,Yiにそれぞれ座標値x,yを書込む。そし
て、ステップ148に移り、表示パネル34Aにおける
楽器iの表示位置をXi,Yiの座標値に応じて変更す
る。
【0085】この後、ステップ150で図12について
後述するように特性設定のサブルーチンを実行してか
ら、ステップ152に移り、ステップ140と同様にし
てパネル34Bからのデータありか判定する。この判定
結果が肯定的(Y)であればステップ146に戻り、こ
れ以降の処理を上記したと同様に繰返す。この結果、パ
ネル34Bにタッチしたままタッチ位置を変更すると、
そのタッチ位置の変更に追従してXi,Yiの内容が書
換えられると共にパネル34A上の楽器iの表示位置も
変更される。
【0086】ステップ152の判定結果が否定的(N)
であったときは、ステップ140に戻り、これ以降の処
理を上記したと同様に繰返す。
【0087】例えば、上記のようにして楽器1の位置を
設定した後、楽器2について位置設定を行なうべくパネ
ル34Bにタッチすると、ステップ140及び142を
経てステップ144にくるが、このときのステップ14
4の判定結果は、楽器2の楽器表示枠FLM内にx,y
があるので、否定的(N)となり、ステップ154に移
る。
【0088】ステップ154では、iの値を1アップす
る。そして、ステップ156に移り、i>3か判定す
る。この例では、i=2であるので、ステップ156の
判定結果が否定的(N)となり、ステップ144に戻
る。
【0089】ステップ144では、x,yが楽器2のF
LM内にあるので、判定結果が肯定的(Y)となる。こ
の後、ステップ146以下の処理を上記したと同様に行
なうことにより楽器2について位置変更が可能となる。
【0090】この後、楽器3について位置設定を行なう
べくパネル34Bにタッチすると、ステップ140及び
142を経てステップ144にきた後ステップ154及
び156を2回通るとステップ144の判定結果が肯定
的(Y)となる。そして、ステップ146以下の処理を
上記したと同様に行なうことにより楽器3について位置
変更が可能となる。
【0091】パネル34Bにおいて、いずれの楽器表示
枠FLMにも該当しない個所にタッチした場合には、ス
テップ154を3回通るとステップ156の判定結果が
肯定的(Y)となり、ステップ140に戻る。また、パ
ネル34Bにタッチしなかったときは、ステップ140
の判定結果が否定的(N)となり、ステップ158に移
る。ステップ158では、演奏モードスイッチPMSに
オンイベントありか判定し、ない(N)ならばステップ
140に戻る。
【0092】上記のようにして楽器1〜3のうち1つ以
上の楽器について位置設定を行なった後又はこのような
位置設定を行なう前にスイッチPMSをオンすると、ス
テップ158の判定結果が肯定的(Y)となり、ステッ
プ160に移る。
【0093】ステップ160では、MODに2をセット
すると共に、発光素子PMLを点灯する。そして、図9
のルーチンにリターンする。この結果、楽器位置設定モ
ードから再現演奏モードに移ることになり、選択した演
奏場の音場の再現を伴ってマニアル演奏(又は自動演
奏)を行なえるようになる。
【0094】なお、ステップ146〜152で新たに設
定した楽器位置(Xi,Yiの書換え後の内容)は装置
24内のフロッピーディスクに転送して保存するように
してもよい。
【0095】図12は、特性設定のサブルーチンを示す
もので、ステップ170では、Xiに記憶されている座
標値xを図3に示した長さWで割って得た正規化値Px
をPX にセットすると共に、Yiに記憶されている座標
値yを図3に示した長さHで割って得た正規化値Py
Y にセットする。
【0096】次に、ステップ172では、ROM18を
用いてPX 及びPY の内容(Px 及びPy )を図5で述
べたように5種類の楽音パラメータ制御情報PD(第1
〜第4の乗算係数MP1〜MP4及びフィルタ定数C
F)に変換し、これらの情報を図6に示すようにパラメ
ータ制御回路44の被制御部にそれぞれセットする。
【0097】この結果、図10の場合には、選択した演
奏場の音場がRAM20からの読出データに基づいて再
現されるようになり、図11の場合には、選択した演奏
場の音場が楽器位置設定装置34での位置設定に基づい
て再現されるようになる。
【0098】ステップ172の後は、元のルーチン(図
10又は図11)にリターンする。
【0099】なお、上記した実施形態では、タッチパネ
ルを用いて楽器位置を指定するようにしたが、タッチパ
ネルの代りにボリューム、スイッチ等の操作子を用いて
楽器位置を指定するようにしてもよい。また、演奏場と
楽器の組合せを選択するようにしたが、演奏場と楽器を
別々に選択可能としてもよい。
【0100】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
の音場のうちから選択された音場に関してリバーブ特性
を示すリバーブ特性情報と音場内の音源位置を示す位置
情報とを発生すると共に位置情報を音像定位制御情報と
リバーブ効果制御情報とに変換し、音像定位制御情報に
応じて音像定位を遠方にするように制御するのに伴って
リバーブ特性情報に基づくリバーブ効果をリバーブ効果
制御情報に応じて大きくするように制御する構成にした
ので、演奏場等の音場毎に奥ほどリバーブ効果が大きく
なる様子を簡単に模擬可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る電子楽器の構成
を示すブロック図である。
【図2】 操作子配置を示す平面図である。
【図3】 楽器位置設定装置34の上面図である。
【図4】 表示・制御データのフォーマットを示す図で
ある。
【図5】 ROM18の記憶情報を示す図である。
【図6】 パラメータ制御回路44の回路図である。
【図7】 リバーブ回路64の回路図である。
【図8】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図9】 演奏場選択スイッチHSSオンのサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図10】 音像初期化のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図11】 音像移動のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図12】 特性設定のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10…バス、12…鍵盤回路、14…操作子群、16…
中央処理装置、18…リード・オンリィ・メモリ、20
…ランダム・アクセス・メモリ、22…レジスタ群、2
4…フロッピーディスク装置、26…表示パネルインタ
ーフェース、28…タッチパネルインターフェース、3
0…音源インターフェース、32…外部入力インターフ
ェース、34…楽器位置設定装置、34A…表示パネ
ル、34B…タッチパネル、36…割当回路、38,4
0,42…第1〜第3の音源、44…パラメータ制御回
路、46R,46L…出力アンプ、48R,48L…ス
ピーカ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の音場のうちから任意の音場を選択す
    る選択手段と、 この選択手段で選択された音場のリバーブ特性を示すリ
    バーブ特性情報を発生する第1の情報発生手段と、 複数のスピーカを有する音発生手段であって、音源に対
    応する音を発生するものと、前記選択手段で選択された音場の前後方向における前記
    音源の位置を示す位置情報を発生する第2の情報発生手
    段と、 この第2の情報発生手段からの位置情報を音像定位制御
    情報とリバーブ効果制御情報とに変換して出力する変換
    手段であって、前記第2の情報発生手段からの位置情報
    が示す音源位置が音場の後方になるほど音像定位を遠方
    にするように該位置情報を音像定位制御情報に変換する
    と共に前記第2の情報発生手段からの位置情報が示す音
    源位置が音場の後方になるほどリバーブ効果を大きくす
    るように該位置情報をリバーブ効果制御情報に変換する
    ものと、 この変換手段からの音像定位制御情報に応じて、音源位
    置が音場の後方になるほど前記音の音像定位が遠方にな
    るように前記音の音像定位を制御する制御手段と、 前記第1の情報発生手段からのリバーブ特性情報に応じ
    て前記音に関するリバーブ特性が設定されると共に前記
    音に対して設定に係るリバーブ特性に従ってリバーブ効
    果を付加する効果付加手段であって、前記変換手段から
    のリバーブ効果制御情報に応じて、音源位置が音場の後
    方になるほどリバーブ効果が大きくなるようにリバーブ
    効果の大きさが制御されるものと を備えた音処理装置。
  2. 【請求項2】複数の音場のうちから任意の音場を選択す
    る選択手段と、 この選択手段で選択された音場のリバーブ特性を示すリ
    バーブ特性情報を発生する第1の情報発生手段と、 複数のスピーカを有する音発生手段であって、複数の音
    源にそれぞれ対応した 複数の音を発生するものと、 前記選択手段で選択された音場の前後方向における前記
    複数の音源の位置をそれぞれ示す複数の位置情報を発生
    する第2の情報発生手段と、 この第2の情報発生手段からの各位置情報を音像定位制
    御情報とリバーブ効果制御情報とに変換して出力する変
    換手段であって、各位置情報が示す音源位置が音場の後
    方になるほど音像定位を遠方にするように該位置情報を
    音像定位制御情報に変換すると共に各位置情報が示す音
    源位置が音場の後方になるほどリバーブ効果を大きくす
    るように該位置情報をリバーブ効果制御情報に変換する
    ものと、 前記複数の音のうちの各音毎に該音に対応する音源に関
    して前記変換手段から出力される音像定位制御情報に応
    じて、音源位置が音場の後方になるほど該音の音像定位
    が遠方になるように該音の音像定位を制御する制御手段
    と、 前記第1の情報発生手段からのリバーブ特性情報に応じ
    て前記複数の音に関するリバーブ特性が設定されると共
    に前記複数の音のうちの各音毎に該音に対して設定に係
    るリバーブ特性に従ってリバーブ効果を付加する効果付
    加手段であって、前記複数の音のうちの各音毎に該音に
    対応する音源に関して前記変換手段から出力されるリバ
    ーブ効果制御情報に応じて、音源位置が後方になるほど
    リバーブ効果が大きくなるようにリバーブ効果の大きさ
    が制御されるものとを備えた音処理装置。
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