JP3045035U - 財産管理簿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 必要なときに直ちに利用することができ、ま
た災害等の非常時に容易に搬出でき、さらには不慮の事
故等により配偶者等が死亡したときに遺族が財産や記録
等を把握できる、家庭の各種重要書類や重要記録を一括
整理して保管・管理するための財産管理簿の提供。 【解決手段】 本考案の財産管理簿１は、ブック型であ
って、項目が表示された見出し用の張り出し片６が形成
された複数の仕切板４と、この仕切板４の表側又は裏側
に、前記表示項目に関係する書類等を収納できる透明な
自立性袋状プラスチックシートからなるクリアフォルダ
ーが綴じられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、預金通帳、年金手帳、保険証書、有価証券、各種権利証書等の家庭 の各種重要書類及び各種重要記録等を一括整理して保管・管理するための財産管 理簿に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、家庭の預金通帳、年金手帳、有価証券、各種権利証書等の各種重要書類 は、例えば、机やタンスの引き出し等にそれぞれ分散して保管・管理され、また 、各種重要記録は、各自の日記帳や汎用ノート類に記録し保管している。 しかし、重要書類を別々の場所に分散して収納・管理する場合には、突然の場 合やいざというときに何処に何を収納したのかが分からず、捜し出すのに苦労す る。

【０００３】 また、重要記録を１年限りの日記帳等に記録した場合、毎年転写する必要があ り、転写の度に誤記が生じ易い。そのため、重要書類の場合には、各書類別に専 用のファイルや袋等を準備して、保管・管理する方法がとられている。しかし、 重要記録は、専用ノート類に記録する場合でも、各種の記録が分類、整理されて おらず渾然と記録されているため、いざというときに直ちに利用することができ ず、実用上あまり効果的ではない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような重要書類用の専用ファイルや袋等も、書類別に準備 しても、どのような書類（項目）として分類されるのかが分からない書類等が一 つのファイルに渾然と保管されていることがあるため、どのファイルまたはどの 袋等に何が保管してあるかが分からず、依然として目的の書類等を捜し出すのに 苦労し、さらには、そのファイルや袋自体を何処に保管したかが分からなくなる という不都合があり、実際あまり効果を上げていない。

【０００５】 また、各種書類や記録が分散されて保管されているため、火災、地震、台風等 の突発的な災害時に避難する際、思いつく僅かな書類等しか持ち出すことができ ず、大変不便である。さらには、不慮の事故等で家族や配偶者の一方が死亡した とき等、遺族が家庭の財産や記録等を把握できず、その後の対応に苦慮する。 そこで、本考案の目的は、必要なときに直ちに利用することができ、また災害 等の非常時に容易に搬出でき、さらには不慮の事故等により配偶者等が死亡した ときに遺族が財産や記録等を把握できる、家庭の各種重要書類や重要記録を一括 整理して保管・管理するための財産管理簿を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案者は、各種重要書類を各項目別に整理して一括して保管、管理すること ができる管理簿について試作検討を重ねた結果、本考案を完成するに至った。 即ち、本考案は、ブック型の管理簿であって、項目が表示された見出し用の張 り出し片が形成された複数の仕切板と、この仕切板の表側又は裏側に、前記表示 項目に関係する書類等を収納できる透明な自立性袋状プラスチックシートからな るクリアフォルダーが綴じられたことを特徴とする財産管理簿を要旨とする。

【０００７】 本考案の財産管理簿は、ブック型の厚手の表紙の内側中央部に取り付けた書類 綴込具に仕切板とクリアフォルダーが順次綴じられた構成である。 この書類綴込具は、仕切板とクリアフォルダーの綴じ側の端部に開けられた穴 を綴じ込むことができるもので、従来知られたものが使用できるが、好ましくは 二穴用のものが良い。関連の追加書類を綴じる際、家庭用の二穴用のパンチが普 及しているからである。

【０００８】 仕切板は、厚紙、プラスチック板等で形成され、本考案の財産管理簿に綴じら れるクリアフォルダーの仕切りとなるもので、その綴じ側に対向する辺縁には、 見出し用の張出し片が一体に形成され、この張出し片には、財産管理に必要な項 目名が表示される。 この項目名は、通常の家庭生活において考え得る限りのあらゆる項目名をカバ ーし、まず例えば、財産関係、家族関係のように大きく分類したものを用い、そ の次に細分類化された項目名を有する仕切板を順次綴じるようにするのが好まし い。

【０００９】 例えば、上記財産関係の項目名が表示された仕切板の次に、順次、全財産台 帳、預貯金関係、有価証券関係、健康管理、保険関係、カード、印 鑑、不動産、自動車関係等のような細分類した項目名が表示された仕切板を 順次綴じ込み、また、家族関係の項目名が表示された仕切板の次には、結婚記 録、子供の成長、思い出の写真、経歴関係、名簿類等に細分類化された 項目名が表示された仕切板を綴じ込むようにする。 このように分類して仕分けすることにより、後述の項目名に関係する書類を入 れる所望のクリアフォルダーを簡単に見付けることができる。 なお、個々の張出し片は、重なりあって見難くくならないように、綴じる仕切 板の順序にそって、それぞれの仕切板の辺縁に、上下に位置をずらせて形成する と良い。

【００１０】 本考案の財産管理簿には、このように分類された、項目名が表示された張出し 片を有する仕切板に続けて、この項目名に関係する書類を収納するクリアフォル ダーが順次綴じられる。 このクリアフォルダーは、収納した上記関係書類等が外部から視認できる透明 な自立性袋状プラスチックシートからなるもので、上記項目に関係する書類の形 状に適合した袋体に形成される。

【００１１】 このようなクリアフォルダーとしては、例えば、上記の例で言えば、張出し片 の項目名が、不動産関係に対応するクリアフォルダーでは、図４（ａ）に示す 登記済権利証書等Ａ４サイズまでの書類が入り易いような形状のものが用いられ 、張出し片の項目名が、財産関係の預貯金関係であった場合には、図４（ｂ） に示す預金通帳が入り易いように上下二段に区分けされた形状のものが用いられ 、さらに、のカードに対応するクリアフォルダーにあっては、図４（ｃ）に示 す数種のカードがまとめて収納できる形状のクリアフォルダーが用いられる。

【００１２】 このようなクリアフォルダーでは、収納した書類がクリアフォルダーから抜け 出ないように開口部に図４（ｄ）に示す折り返しカバー片を形成すると良い。 さらに、本考案の財産管理簿に綴じられた書類等が、綴込具から外れて飛び出 すのを防止するため、財産管理簿は、その形状に合致したケースに入れるのが好 ましい。

【００１３】 仕切板には、張り出し片に表示された項目名に関係するアドバイス、コメント 、整理法などの記述をしたり、クリアフォルダーに収納される書類の記録簿を表 示するようにしても良い。 また、仕切板とクリアフォルダーの間に、クリアフォルダーに収納される書類 に関する情報その他の情報等を記入できる台帳を綴じ込むと、収納書類とそれに 関する記載が対照できるためきわめて好都合である。

【００１４】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。 図１は本考案の財産管理簿及びそのケースの斜視図であり、図２は本考案の財 産管理簿の表表紙を開いた状態の斜視図であり、図３は財産管理簿の中央部で開 いた状態の平面図である。また、図４（ａ）〜（ｃ）は、本考案の財産管理簿に 綴じられたクリアフォルダーの一例を示す平面図であり、（ｄ）は（ａ）で示す クリアフォルダーの折り返しカバー片を開けた状態を示す概略斜視図である。

【００１５】 図１〜図３に示すように、本考案の財産管理簿１は、厚手の表紙２を有するブ ック型の管理簿であり、表紙２の内側中央に二穴用の綴込具３が取り付けられ、 この綴込具３には、仕切板４と、これに関係する書類を収納できる透明な自立性 袋状プラスチックシートからなるクリアフォルダー５が綴じられている。 また、仕切板４の辺縁には、見出し用の張り出し片６が形成され、この張り出 し片６には、財産管理に必要な項目が表示されている。

【００１６】 クリアフォルダー５は、図４に示すように、張り出し片６に表示された項目の 関係書類に適した形状の透明な袋状に形成され、その開口部には収納書類の飛び 出し防止用の折り返しカバー片７が形成されている。 仕切板４に、例えば、張り出し片に「自動車関係」の項目名がある仕切板には 、「記入台帳には、加入している任意保険、自賠責保険の内容、車検日等を記入 し、クリアフォルダーには、自動車免許証、自動車保険証、車検証、車庫証明、 自動車税納付書等をコピーして保存して下さい。」等のコメント８が記載されて いる。

【００１７】 また、仕切板４とクリアフォルダー５の間には、図３に示すように台帳９が綴 じ込まれ、この台帳には、例えば、クリアフォルダーに収納された預金通帳の口 座番号、名義人等が記入できるようになっている。さらに、本考案の財産管理簿 １は、図１の１０で示すようなケースに入れるようにすると、綴じられた書類の 落下、脱落等防止が図られる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の財産管理簿によれば、家庭生活で想定されるあらゆる項目が設けられ 家庭の重要書類や重要記録等が必ずどこかの項目に該当するので、すべての書類 記録が一冊で一括して保管・管理できるため、必要なときに直ちに捜し出すこと ができ、また災害等の非常時にも容易に搬出することができる。 また、書類の紛失や破損がないため、書類等を完全な形で保管でき、いつまで も安全な財産管理が実現できる。 さらに、クリアフォルダーに収納しきれない書類等は、家庭用の二穴用パンチ で穴を開けて関係する仕切板の後もしくは関連するクリアフォルダーの末尾に簡 単に綴じておくことができるので、一括整理が簡単に実現できるので実用上極め て有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の財産管理簿及びケースの斜視図であ
る。

【図２】本考案の財産管理簿の表表紙を開いた状態の斜
視図である。

【図３】本考案の財産管理簿を中央部で開いた状態の平
面図である。

【図４】（ａ）〜（ｃ）は、本考案の財産管理簿に綴じ
られるクリアフォルダーの例を示す平面図であり、
（ｄ）は（ａ）のクリアフォルダーの折り返しカバー片
を開けた状態を示す概略斜視図である。

【符号の説明】

１ 財産管理簿 ６ 張り出し片 ２ 表紙 ７ カバー片 ３ 綴込具 ８ コメント ４ 仕切板 ９ 台帳 ５ クリアフォルダー １０ ケース

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブック型の管理簿であって、項目が表示
   された見出し用の張り出し片が形成された複数の仕切板
   と、この仕切板の表側又は裏側に、前記表示項目に関係
   する書類等を収納できる透明な自立性袋状プラスチック
   シートからなるクリアフォルダーが綴じられたことを特
   徴とする財産管理簿。
2. 【請求項２】 クリアフォルダーの開口部に収納物飛出
   し防止用の折り返しカバー片が一体に形成されたことを
   特徴とする請求項１に記載の財産管理簿。
3. 【請求項３】 クリアフォルダーに収納される書類に関
   する情報その他の情報等を記入できる台帳がクリアホル
   ダーに隣接して綴じられたことを特徴とする請求項１に
   記載の財産管理簿。