JP3044616U - 携帯式カードホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、カバーの内側に多数のカードを重
合させて保持できるようにしながら、カードの識別を簡
便に行なえるようにして、所要のカードの取り出しを迅
速に行なえるようにした、携帯式カードホルダーを提供
することを課題とする。 【解決手段】 二つ折り型のカバー１の内側に、複数の
透明なカード収納ケース２が重合して保持され、同ケー
ス２の隅角部は、ねじ止め部３により着脱可能に枢着さ
れる。ケース２内のカードを選別して取り出す際には、
ケース２がねじ止め部３を中心として扇状に振り出され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、複数のカードを整理して収納しうる携帯式カードホルダーに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、クレジットカードやキャッシュカード等を携帯するためのカードホルダ ーでは、二つ折り型のカバーの内側に、カードを収納する数個のポケットが段階 式に設けられるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述のような従来の携帯式カードホルダーでは、カードを収容する ポケットが互いに重なり合ったまま定位置にあるので、同ポケット内のカードの 識別が容易でなく、カードを上記ポケットから引張り出してみることも必要にな る。また、上記ポケットは段階的に設けられるので、数多く設けることは困難に なる。 そこで本考案は、二つ折り型のカバーの内側に多数のカードを重合させて保持 できるようにしながら、カードの識別を簡便に行なえるようにして、所要のカー ドの取り出しを迅速に行なえるようにした、携帯式カードホルダーを提供するこ とを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前述の課題を解決するため、本考案の携帯式カードホルダーは、二つ折り型の カバーと、同カバーの内側に保持される複数の透明なカード収納ケースとをそな え、上記カバーの内側に重合させた上記カード収納ケースを同カバーの外方へ扇 状に振り出すべく、同カード収納ケースの隅角部を上記カバーに着脱可能に枢着 するねじ止め部が、上記カバーの対応する隅角部に設けられたことを特徴として いる。

【０００５】 上述の本考案の携帯式カードホルダーでは、複数のカード収納ケースに収納さ れた各カードのうちから所要のカードを選別して取り出す際に、複数の上記カー ド収納ケースの隅角部を綴じるねじ止め部を中心として、同カード収納ケースが 扇状に上記カバーの外方へ振り出される。

【０００６】 これに伴い、上記カード収納ケースが透明であることと相まって同カード収納 ケース内のカードの識別が容易に行なわれ、所要のカードの抜取り操作が迅速か つ的確に行なわれるようになる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図面により本考案の一実施形態としての携帯式カードホルダーについて 説明すると、図１はその開放状態を示す展開図、図２はそのカード収納ケースの 振り出し状態を示す説明図、図３はそのカード収納ケースの隅角部をカバーに枢 着するための止めねじの分解図である。

【０００８】 図１，２に示すように、この実施形態では、革製またはプラスチック製の二つ 折り型カバー１の内面の両側に、それぞれ複数の透明プラスチック製カード収納 ケース２が重合して保持されるようになっている。

【０００９】 そして、上述のようにカバー１の内側に重合させた複数のカード収納ケース２ を、図２に示すごとく、扇状に振り出せるように、同カード収納ケース２の隅角 部（コーナー部）を着脱可能に枢着するねじ止め部３が、図１に示すようにカバ ー１の対応する隅角部に設けられている。

【００１０】 ねじ止め部３を形成するため、図３に示すように雄ねじ３ａと雌ねじ３ｂとが 設けられるほか、カード収納ケース２の重合枚数の増加に対応できるように、両 端にそれぞれ雌ねじ部および雄ねじ部を有するスペーサーとしての中間ねじ３ｃ が装備されており、同中間ねじ３ｃとしては種々の長さのものが用意される。な お、ねじ止め部３を形成する別の手段として、両端部にそれぞれ雄ねじを螺合さ れる雌ねじ筒をそなえるようにしてもよく、同雌ねじ筒の長さは、重合されるカ ード収納ケースの枚数に応じて種々のサイズに設定される。

【００１１】 図１に示すように、開放状態のカバー１の内側中央部には、ボールンペン４を 挿入して保持するための柔軟な帯状保持部５が設けられ、またカバー１を二つ折 り状態に保つためのベルト６の一端部が、同カバー１の外側面に止着されるとと もに、同ベルト６の他端の凹型ホック６ａに係合する凸型ホック６ｂ（図２参照 ）が、同カバー１の対応する外側面に取り付けられている。

【００１２】 なお、各カード収納ケース２のカード挿入口の縁部は、図１に示すように、カ ード７の出し入れを容易にするため、凹縁２ａを形成しておくことが望ましい。 上述の本実施形態の携帯式カードホルダーでは、複数のカード収納ケース２に 収納された各カード７のうちから所要のカードを選別して取り出す際に、複数の カード収納ケース２の隅角部を綴じるねじ止め部３を中心として、同カード収納 ケース２が扇状にカバー１の外方へ振り出される。

【００１３】 これに伴い、カード収納ケース２が透明であることと相まって同カード収納ケ ース内のカード７の識別が容易に行なわれ、所要のカード７の抜取り操作が迅速 かつ的確に行なわれるようになる。

【００１４】 またカード収納ケース２は、ねじ止め部３を分解してカバー１から取り外せる ので、他の色のカバー１と取り替えることが可能であり、これにより婦人が使用 する際には衣服の色やバッグの色との取り合わせを容易に調整（コオーディネー ト）できるようになる。 さらに、ねじ止め部３の調整によりカード収納ケース２の増減に対処できる利 点もある。

【００１５】

【考案の効果】 以上詳述したように、本考案の携帯式カードホルダーによれば次のような効果 が得られる。 (1) 複数のカード収納ケースに収納された各カードのうちから所要のカードを選 別して取り出す際に、複数の上記カード収納ケースの隅角部を綴じるねじ止め部 を中心として、同カード収納ケースが扇状に上記カバーの外方へ振り出されるの で、上記カード収納ケースが透明であることと相まって同カード収納ケース内の カードの識別が容易に行なわれ、所要のカードの抜取り操作が迅速かつ的確に行 なわれるようになる。 (2) 上記カード収納ケースは、ねじ止め部を分解してカバーから取り外せるので 、他の色のカバーと取り替えることが可能であり、これにより婦人が使用する際 には衣服の色やバッグの色との取り合わせを容易に調整できるようになる。 (3) 上記ねじ止め部の調整により、カード収納ケースの増減に対処することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態としての携帯式カードホル
ダーの開放状態を示す展開図である。

【図２】図１のカードホルダーのカード収納ケースを扇
状に振り出した状態を示す説明図である。

【図３】図１，２のカードホルダーにおける止めねじの
分解図である。

【符号の説明】

１ カバー ２ カード収納ケース ２ａ 凹縁 ３ ねじ止め部 ３ａ 雄ねじ ３ｂ 雌ねじ ３ｃ 中間ねじ ４ ボールンペン ５ 帯状保持部 ６ ベルト ６ａ 凹型ホック ６ｂ 凸型ホック ７ カード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二つ折り型のカバーと、同カバーの内側
   に保持される複数の透明なカード収納ケースとをそな
   え、上記カバーの内側に重合させた上記カード収納ケー
   スを同カバーの外方へ扇状に振り出すべく、同カード収
   納ケースの隅角部を上記カバーに着脱可能に枢着するね
   じ止め部が、上記カバーの対応する隅角部に設けられた
   ことを特徴とする、携帯式カードホルダー。