JP3044468U - ハーブシュガー - Google Patents

ハーブシュガー

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JP3044468U
JP3044468U JP1997004841U JP484197U JP3044468U JP 3044468 U JP3044468 U JP 3044468U JP 1997004841 U JP1997004841 U JP 1997004841U JP 484197 U JP484197 U JP 484197U JP 3044468 U JP3044468 U JP 3044468U
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herb
sugar
granulated sugar
herbs
petals
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JP1997004841U
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Inventor
芳和 上田
Original Assignee
有限会社マジョラム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラニュー糖に混入させた乾燥ハーブの粉砕
(形くずれ)を防止すること、およびハーブの香りを長
期保持すること。 【解決手段】 ハーブの葉または花弁を、可食性溶液に
浸漬して表面にコーティング層を形成し、グラニュー糖
に混合する。可食性溶液は、水によって希釈した卵白で
あることが望ましく、葉または花弁には卵白コーティン
グ層の上にグラニュー糖を付着させることが望ましい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、喫茶用または調理用に適する砂糖に係り、特に香りを楽しむための ハーブシュガーに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハーブ(香料/薬用植物)は、その独特の香りによって精神を和らげ、あるい は消化吸収を促進し血液を浄化する等の効用が知られており、漢方薬として使用 されるほか、入浴剤や化粧品、芳香剤としても広く用いられるようになった。香 り(aroma)と療法(therapy)を組み合わせた用語であるアロマテ ラピーという概念も一般化しつつある。
【0003】 エストラゴンやセージ等、ハーブは、古くから料理用の香草として使用された 。料理に用いるのは主としてハーブの草の部分であり、花(花弁/萼)の部分は 特殊な場合を除いては使用されない。ハーブの花は、草の部分に較べると量も少 なく、また花を食べる習慣が西洋においても少なかったからである。ハーブの各 種効用が知られるようになるに伴い、コーヒーや紅茶にもハーブを入れて香りを 楽しみ、微量ながらも薬効成分を摂取しようとする人が増える傾向にある。従来 、ハーブは調理用の生鮮品(生草)や、容器入りの乾燥粉末という形で市場流通 しており、好みに応じてこれらを使用するのが一般である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで従来市販されている乾燥ハーブは、そのままでは業務用として使用し にくい場合がある。例えば喫茶店やケーキショップ等において提供するコーヒー や紅茶にハーブを入れて楽しんでもらおうとする場合、乾燥ハーブの容器をその ままテーブルに置いたのでは使用量も判然とせず、抵抗感がある。
【0005】 また少なくない量の乾燥ハーブを容器にいれてテーブルに置いておくと香りが 抜けるなどの難があり、またコーヒーや紅茶に使用したスプーンをハーブ容器に 入れると、せっかくの乾燥ハーブが湿ってしまう等の問題が生じる。
【0006】 そこで、喫茶用の砂糖にハーブを適当量混合することにより、砂糖の使用に伴 ってハーブも適当量すくわれるようにし、利用者が自ずとハーブの使用量の調整 が出来るようにする提供方法が考えられる。しかしながら、グラニュー糖に乾燥 ハーブをそのまま混入させると、次のような問題が生じる。
【0007】 第一に、乾燥ハーブの葉片(花弁)はごく小さく脆いものでり、グラニュー糖 の角ばった顆粒にもまれると、ばらばらに砕けてしまう。そして、この微小な粉 砕片が砂糖の中に散らばると見た目には砂糖が汚れた感じになり、客に無用な誤 解を抱かせる可能性がある。第二に、ハーブの香りが抜けやすい点である。砂糖 は香りを吸収しやすく、また吸収した香りを放出しやすいので、ハーブをそのま ま砂糖に入れるとハーブの香りは砂糖に移って抜け、砂糖も呼吸によって香りを 逃がしてしまう。
【0008】 そこで本考案の目的は、グラニュー糖に混入させたハーブの粉砕(形くずれ) を防止して見栄えを向上させるとともに、ハーブ本来の香りを長期保持できるよ うにする点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案に係るハーブシュガーは、ハーブの葉または 花弁を、可食性溶液に浸漬して表面にコーティング層を形成し、グラニュー糖に 混合する。またさらに好ましくは、可食性溶液として、水によって希釈した卵白 を使用し、葉または花弁には卵白コーティング層の上にグラニュー糖を付着させ て見栄えを向上させる。
【0010】
【作用】
本考案に係るハーブは、生のハーブまたは乾燥ハーブを使用する。生のハーブ を使用する場合でもコーティング層を定着させるために可食溶液に浸漬させた後 乾燥させ、乾燥させた状態でグラニュー糖に配合する。砂糖は湿気を嫌うからで ある。また乾燥させた方が香りが良好になり、長期使用にも耐える。使用するハ ーブの種類は限定されない。花弁を使用する場合は、ラベンダーやローズマリー 等、花弁自体に芳香性のあるものを用いる。例えばゼラニウムやレモングラスは 花弁の芳香は少なく、葉片を用いて花弁は使用しない。ハーブの花冠(花の部分 全体)はごく小さなものであり、花弁(一枚一枚の花びら)は乾燥させたハーブ から容易に収得することができる。尚、ラベンダーやローズマリーのほか、イラ ンイラン、カモミール等、花の部分に芳香があるハーブを使用するときには花冠 の下を抱持する萼(がく)を使用しても良い。
【0011】 ハーブの葉片または花弁(萼も含む)は、可食性の溶液に浸し、乾燥させて表 面にコーティング層を形成する。このコーティング層の存在により、葉片または 花弁は、搬送時や使用時にグラニュー糖のなかで揉まれても、砕けず元の形を保 持する。またコーティング層によって、芳香の転移も最小限に抑えることが出来 る。
【0012】 可食性溶液は、例えば片栗粉、小麦粉、ゼラチン等であるが、好ましくは請求 項2に記載したように卵白の希釈水溶液を用いる。卵白は、乾燥した後もしなや かな弾性を保ち、小さな葉片や花弁を歪みや曲げ、あるいは衝撃から保護して、 その形くずれを防止するからである。また卵白コーティング層は僅かながらも保 湿性(粘性)があり、表面にグラニュー糖を付着させると、時間が経過してもグ ラニュー糖の顆粒片をハーブ表面に留める。
【0013】 緑、紫、水色といった各種の色をもつハーブは、そのままでも綺麗であるが、 喫茶用の砂糖として用いる場合には、請求項2に記載したように表面にグラニュ ー糖を付着させておく方が好ましい。ハーブ表面が剥き出しになっているより、 砂糖をすくったときに、ハーブ各片に砂糖が微妙に付着している方が見た目に美 しいからである。
【0014】 また予め砂糖(グラニュー糖)をハーブ表面に付着させておくことにより、ハ ーブの形くずれを防止する効果はさらに高まる。図1に基づいて説明する。図に おいて、符号1は乾燥ハーブ、2は卵白コーティング層、3は予めハーブに付着 させたグラニュー糖粒(斜線で示す)、4は周囲のグラニュー糖粒である。
【0015】 乾燥ハーブ1が卵白コーティング層2を介して予めグラニュー糖粒3を持って いる場合、このグラニュー糖粒3は、周囲のグラニュー糖粒4との間の緩衝役と なってコーティング層3が傷つくことを防止し、また周囲のグラニュー糖粒4と の摩擦を軽減して、比較的自由な流動性を乾燥ハーブ1に与える。乾燥ハーブ1 は、それ自体としては微小な凹凸や歪みを持っており、裸のままでは流動性も少 ないが(その結果として砕けやすくなる)、卵白コーティング層2を介して付着 させたグラニュー糖粒3が存在することにより、同種粒形の周囲グラニュー糖粒 4の中を自然に動くことが可能となり、グラニュー糖粒4の角張りや圧力による 変形や衝撃を緩和できることになる。
【0016】
【実施例】
図2は、本考案に係るハーブシュガーの製造ステップの一例を示すものである 。本実施例に係るハーブシュガーは、例えばラベンダーの花弁を使用するものと し、例えば生のラベンダーの花弁を洗浄し(S−1)、これを卵白希釈液に浸漬 する(S−2)。このとき使用する卵白の希釈液は、例えば卵白を水で1:30 (重量比)に希釈して用いる。この比率は、使用するハーブの種類(とくに芳香 の強さ)や花弁(葉片)の大きさによって適宜変更する。ラベンダーの場合は、 芳香が主として花弁にあり、独特の色合いも花弁にあるので葉の部分は使用する 必要はない。
【0017】 卵白溶液に浸漬させて表面コーティング層を形成してから、花弁にグラニュー 糖を付着させ(S−3)、これを乾燥させて卵白コーティング層に付着グラニュ ー糖粒を定着させる(S−4)。十分に乾燥させた後、ラベンダー花弁をグラニ ュー糖に混ぜ、万遍なくハーブをグラニュー糖に混在させる(S−5)。混合す るハーブとグラニュー糖との比率は、重量比で例えば1:50である。通常、コ ーヒー一杯に使用するグラニュー糖は1〜3gであるが、1/50〜3/50g 程度のハーブ、すなわち一回の使用で5〜6片、せいぜい10片前後のハーブ片 がコーヒー(紅茶)に入れば十分に香りを楽しむことが出来る。ラベンダーはす がすがしい芳香と、精神を和らげる鎮静作用があることで知られており、カフェ インの作用を抑えて、気分をリラックスさせる。
【0018】 尚、本実施例に係るハーブシュガーは主として喫茶用であり砂糖と共に使用す ることを前提として卵白コーティング層による形状維持と芳香保持を実現する。 しかし本考案に係るハーブシュガーは料理用としても利用できることは勿論であ り、ハーブを傷つけることなくグラニュー糖と共存させることが出来る点に鑑み れば、各種ハーブの使用機会が少ない一般家庭での基本的な料理素材として用い ることも可能である。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係るハーブシュガーによれば、グラニュー糖に混 入させたハーブの粉砕(形くずれ)を確実に防止し、ハーブの香りを長期保持す ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコーティング層の状態を例示する
図である。
【図2】本考案に係るハーブシュガーの製造ステップを
例示するブロック図である。
【符号の説明】
1 乾燥ハーブ 2 卵白コーティング層 3 予めハーブに付着させたグラニュー糖粒 4 周囲のグラニュー糖粒

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハーブの葉または花弁を、可食性溶液に浸
    漬して表面にコーティング層を形成し、グラニュー糖に
    混合したことを特徴とするハーブシュガー。
  2. 【請求項2】前記可食性溶液は水で希釈した卵白の水溶
    液であり、また前記ハーブの葉または花弁は卵白コーテ
    ィング層の上にグラニュー糖を付着させて乾燥させるこ
    とを特徴とする前記請求項1記載のハーブシュガー。
JP1997004841U 1997-05-23 1997-05-23 ハーブシュガー Expired - Lifetime JP3044468U (ja)

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