JP3044465U - 組立式防音壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストで防音壁の施工が容易で、騒音を完全
に吸収することができ、外観が美麗である防音壁を提供
すること。 【解決手段】本発明は、車道や鉄道路側に向う前面３に
音の振動が内部に吸収されるよう吸収孔９を形成し、前
記内部に吸音材８を有する防音壁１に関する。各防音壁
１には、突起５，５′と挿入溝７，７′が形成されてお
り、これらが上・下・左・右に連結できるように構成さ
れると共に、上端部に吸音材を内部に内蔵した軒形状の
屋根枠２が取り付けられることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、車道やその他騒音発生地域に設置される防音壁に関し、特に、挿入 溝と挿入突起を形成して防音壁が上・下・左・右に組み立てられるようにするた め、施工が容易であり、設置される防音壁の上部に軒形状の屋根枠を組立てるこ とにより、騒音を容易に吸収できるようにした組立式防音壁に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般的に防音壁は、住居地域に電鉄路や高速道路及び都市化高速道路等がある 場合に、列車や車両の騒音を吸収して住居生活に騒音公害がないようにし、更に 騒音が発生する工場等に設置して、騒音により住居生活に不便がないようにする のであって、コンクリートからなる支柱台に一定間隔で金属の支持台を形成し、 ステンレス鉄板や防音用セメント泡沫ブロックを主材料として外観が形成され、 内部に吸音材を有する防音壁を支持台と支持台の間に挿入して設置しており、車 道や鉄道路側に向かう防音壁の前面には、音の振動が防音壁の内部に吸収される ように吸収孔が形成されているため、車道や鉄道路に車両や列車が通過するとき に発生する騒音を防音壁が吸収して、騒音による住居生活の不便を解消するよう に構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記の如き防音壁は、ステンレス鉄板や防音用セメント泡沫ブロック を主材料とするため、重量が重くコストが高価であり、製作が容易でない欠点を 有しており、また、外観が美麗でないため、広く一般化されなかったのであり、 さらに、防音壁を高く設置しなければ、騒音が防音壁の上を越えて来ることを防 ぐことができなかったため、その防音壁の施工に困難があった。

【０００４】 本考案は上記の如き従来の諸欠点を解消するために案出したものであって、防 音壁の上面と一側面に突起を形成し、下面と他側面に挿入溝を形成して、突起を 挿入溝に挿し込む簡単な作業のみで防音壁を施工できるようにし、防音壁の上端 に、吸音材を内蔵した軒形状の屋根枠を設置して防音壁上を越えて来る騒音を完 全に吸収できるようにした防音壁を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、車道や鉄道路側に向う前面３に音の振動が内部に吸収されるよう吸 収孔９が形成され、前記内部に吸音材８を有する防音壁１において、 突起５，５′と挿入溝７，７′が形成され、上・下・左・右に連結できるよう にした防音壁１と、吸音材８′を内部に内蔵し、軒形状の屋根枠２からなること を特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態及び作用、効果】

以下、本考案を添付した図面により詳細に説明すると以下の通りである。 本考案の実施の形態は、車道や鉄道路側に向う前面３に音の振動が内部に吸収 されるよう吸収孔９が形成され、前記内部に吸音材８を有する防音壁１において 、上面側４と一側面６に突起５，５′を形成し、下側面４′と他側面６′には、 上記突起５，５′と同一幅の挿入溝７，７′を形成して、上・下・左・右に相互 連結できるようにし、吸収孔９が形成された前面３に音を案内するガイド傾斜板 １０が形成された防音壁１と；底面中央に上記防音壁１の上側面４に形成された 突起５が挿込まれる挿入溝７″が形成され、上面には傾斜面が形成されて軒形状 を有し、内部に吸音材８′が内蔵され、屋根裏の一側面には吸収孔９′が形成さ れた屋根枠２からなるものである。

【０００７】 上記の通り構成された防音壁の作用及び効果を以下に説明する。 図示されていない支柱台に防音壁１の下端を固定する固定台を形成した後、上 記固定台に防音壁１を挿込み設置すれば良いのであって、防音壁１と他の防音壁 １との連結は、防音壁１の上側面４と一側面６に形成された突起５，５′を、他 の防音壁１の下側面４′と他側面６′に形成された挿入溝７，７′に挿込み、防 音壁１を上・下・左・右に連結すれば良い。上記の通り連結して防音壁１の施工 が完了すると、設置された防音壁１の上部に、底面中央の挿入溝７″が形成され た屋根枠２を結合する。この際、防音壁１の前面３に形成された案内傾斜板１０ と屋根枠２の裏面一側に形成された吸収孔９′が共に同一方向となるようにした 後、屋根枠２の挿入溝７″に、防音壁１の上側面４に形成された突起５を挿込む ようにすれば良いのである。

【０００８】 従って、鉄道路や車道上を列車や車両が通過しながら発生する騒音は、防音壁 １の前面３に形成された案内傾斜板１０の案内を受けて防音壁１の前面３に形成 された吸収孔９に吸収されて防音壁１の内部に内蔵された吸音材８により騒音が 消滅される。さらに、防音壁１の吸収孔９で吸収されない騒音が防音壁１の上か ら反対側へ越えようとしても、防音壁１の上端に設置された屋根枠２により騒音 は消滅される。すなわち、屋根枠２の裏面一側に騒音が吸収される吸収孔９′が 形成されているため、防音壁１上を越えようとする騒音は、屋根枠２の吸収孔９ ′に吸収されて屋根枠２の内部に内蔵されている吸音材８′により消滅するので ある。

【０００９】 以上のように、本考案による防音壁は、前面にガイド傾斜面が形成されて騒音 を吸収孔に案内し、防音壁の反対側へ越えようとする騒音は、防音壁の上端に結 合される屋根枠により消滅させることができるため、完璧な騒音遮断をすること ができる。また、防音壁の上側面と一側面に形成された突起を、下側面と他側面 に形成された挿入溝に挿込む簡単な作業で組立できるので、全体の施工が容易で あり、費用を節減でき、外観が美麗となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分離斜視図。

【図２】本考案の結合断面図。

【符号の説明】

１ 防音壁 ２ 屋根枠 ５，５′ 突起 ７，７′，７″ 挿入溝 ８ 吸音材 ９，９′ 吸収孔 １０ ガイド傾斜板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車道や鉄道路側に向う前面３に音の振動
   が内部に吸収されるよう吸収孔９が形成され、前記内部
   に吸音材８を有する防音壁１において、 突起５，５′と挿入溝７，７′が形成され、上・下・左
   ・右に連結できるようにした防音壁１と、吸音材８′を
   内部に内蔵し、軒形状の屋根枠２からなることを特徴と
   する組立式防音壁。
2. 【請求項２】 請求項１において、上側面４と一側面６
   に突起５，５′を形成し、下側面４′と他側面６′には
   上記突起５，５′と同一の幅の挿入溝７，７′を形成し
   て、上・下・左・右に相互連結できるようにし、吸収孔
   ９が形成された前面３に音を案内するガイド傾斜板１０
   が形成された防音壁１を有することを特徴とする組立式
   防音壁。
3. 【請求項３】 請求項１において、底面中央に上記防音
   壁１の上側面４に形成された突起５が挿入される挿入溝
   ７″が形成され、上面には傾斜面が形成され、軒形状を
   有し、内部に吸音材８′が内蔵され、屋根裏一側面には
   吸収孔９′が形成された屋根枠２を有することを特徴と
   する組立式防音壁。