JP3044165U

JP3044165U - 育毛ブラシ

Info

Publication number: JP3044165U
Application number: JP1997001889U
Authority: JP
Inventors: 秀雄宮方
Original assignee: 株式会社アド・ステップ
Priority date: 1997-02-13
Filing date: 1997-02-13
Publication date: 1997-12-16
Anticipated expiration: 2003-02-13

Abstract

(57)【要約】【課題】頭皮を傷めることなく、毛根の直接的な刺激
作用を有する簡易な構成の育毛ブラシを提供する。【解決手段】複数のピン２…を本体部３から起設し、
同ピン２…の先端を頭部に当接使用するべき育毛ブラシ
を構成し、その本体部３に対してピン２…をその長手方
向に進退可能に取付け、かつ、同ピン２…を進退駆動す
る往復駆動部６を備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、複数のピンを本体部から起設し、同ピンの先端を頭部に当接使用して育毛を促進しうる育毛ブラシに関し、特に、簡易な構成によって育毛を促進しうる育毛ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

複数のピンを本体部から起設し、同ピンの先端を頭部に当接使用して育毛を促進する育毛ブラシが知られている。例えば、磁性材料のピンによる磁気を利用するものや、ピンを揺動させて揉み動作するものがある。これらは、毛根を刺激することにより育毛を促進するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、磁気を利用するものは毛根の直接的な刺激作用が弱く、また、ピンを揺動させて揉み動作するものは、その内部構造が複雑となる上に、揉み動作するピンの先端によって頭皮を傷めるおそれがある。

【０００４】本考案の目的は、頭皮を傷めることなく、毛根の直接的な刺激作用を有する簡易な構成の育毛ブラシを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、複数のピンを本体部から起設し、同ピンの先端を頭部に当接使用するべき育毛ブラシにおいて、前記本体部に対してピンをその長手方向に進退可能に取付け、かつ、同ピンを進退駆動する往復駆動部を備えた。

【０００６】本体部に対して進退可能な複数のピンとこれらのピンを進退駆動する往復駆動部とを備えたことから、本発明の育毛ブラシは、ピンの先端を頭皮に当接することにより、ピンの進退運動が毛根を直接的に刺激して育毛促進効果が生じる。このようなピンの進退駆動による簡易な構成により、頭皮を擦って傷めることなく、効果的な育毛促進効果を有する育毛ブラシを構成することができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は電磁アクチュエータ式の育毛ブラシの平面図である。電磁アクチュエータ式の育毛ブラシ１は、頭皮に当接させるべき複数のピン２…を本体部３から起設して構成する。また、上記本体部３の一端に手で保持するためのグリップ４を形成する。

【０００８】図２は図１の育毛ブラシの縦断面図である。ピン２…は本体部３に対して進退可能に取付け、かつ、同ピン２…の基部側を共通の取付け板５に取付け、この取付け板をピンの長手方向に往復動作する電磁アクチュエータ６によって保持する。この電磁アクチュエータ６は、電磁的に往復直線動作して取付け板５を進退駆動する往復駆動部をなす。

【０００９】また、偏心回転する重垂７と、この重垂７を回転駆動するモータ８とからなる加振機構を本体部３に備える。この加振機構の回転軸８ａをピン２…の長手方向と略直交するべく配置する。その他、電磁アクチュエータ６を制御する制御部６ａ、電池等による電源部９を備え、外側に操作スイッチ１０を備える。

【００１０】図３は図２の部分拡大図である。図（Ａ）はピン２…の取付け部の構成例を示す。本体部３を貫通してピン２…を進退可能に取付け、ピン２…の基部側を取付け板５に取付ける。上記電磁アクチュエータ６によって矢印ａ方向に往復動作する取付け板５の動作とともに、ピン２…はその長手方向（矢印ｂ）に進退動作する。

【００１１】上記構成の育毛ブラシ１は、本体部３に対して進退可能な複数のピン２…とこれらのピン２…を進退駆動する往復駆動部６とを備えたことから、ピン２…がその長手方向に進退動作するので、ピンの先端を頭皮に当接することにより、ピンの進退動作が毛根を直接的に刺激して育毛促進効果が生じる。このような簡易な構成により、頭皮を擦って傷めることなく、効果的なマッサージ作用による育毛促進効果を有する育毛ブラシを構成することができる。

【００１２】また、その本体部に偏心回転する重垂からなる加振機構を備え、この加振機構の回転軸をピンの長手方向と略直交するべく配置したことにより、その加振力の範囲で当接力が細かく変動するので、毛根の刺激が促進される。さらに、上記本体部の一端に手で保持するためのグリップを形成したことにより、グリップを保持する手の力によって頭皮に対する当接力を調節することができる。

【００１３】同図（Ｂ）は他の構成例を示す。取付け板５を貫通して抜け止め２ａ付きのピン２を進退可能に設け、ピン２の端部寄りに形成した鍔等の係止部２ｂと取付け板５との間にコイルスプリング１１を圧縮装着する。取付け板５の動作（矢印ａ方向）はクッション材をなすコイルスプリング１１を介してピン２に伝えられ、ピン２はその長手方向（矢印ｂ）に進退動作する。上記コイルスプリング１１のクッション作用によって皮膚に対する過大な刺激を緩和することができる。

【００１４】また、取付け板を分割して各取付け板に往復駆動部を個々に取付け、あるいは、各ピンにそれぞれ往復駆動部を取付けた場合は、駆動部単位に進退動作の位相を変え、又は、振幅を変えて多様な進退動作が可能となる。

【００１５】図４は円盤カム式の育毛ブラシの平面図である。以下において前記同様の部材は図中にその符号を付して詳細説明を省略する。円盤カム式の育毛ブラシ２１は、円形の本体部２２に対して進退可能に略同心円状にピン２…を起設する。

【００１６】図５は図４の育毛ブラシの縦断面図である。本体部２２内にベベルギヤ２４によって回動される円盤状の原動側カム部材２５を設ける。この原動側カム部材２５と当接してピン２…を進退可能に設ける。

【００１７】図６は図５の部分拡大図、図７は図６のＶＩＩ矢視図である。ピン２…は進退可能に本体部２２を貫通し、また、原動側カム部材２５はその表面に凹凸状のカム２５ａを備える。カム２５ａは緩急の傾斜でなるカム面を備え、このカム面に当接して進退動作する球状のカムフォロア２ａをピン２の基部側に備える。ピン２と本体部２２との間にコイルスプリング２６を伸張装着してピン２を進出方向に付勢する。原動側カム部材２５は、図７の如く、その回動動作時のピン２の通路となる溝２５ｂを同心円状に備え、この溝２５ｂに沿ってカム２５ａを形成する。

【００１８】原動側カム部材２５が図６の矢印ｃ方向に回動動作すると、ピン２…はカム２５ａによる後退動作とコイルスプリング２６による進出動作とによって矢印ｄ方向に進退動作する。この時、ピン２は、カム２５ａの緩傾斜に沿って低速後退し、急傾斜によって高速進出する。この高速進出動作によって頭皮に効果的な剌激を与えることができる。

【００１９】図８はドラムカム式の育毛ブラシの平面図、図９は図８の育毛ブラシの縦断面図である。ドラムカム式の育毛ブラシ３１は、略筒状の本体部３２の一部を二重に形成して進退可能にピン２…を起設し、本体部３２内に、回転駆動されるドラム状の原動側カム部材３４を設ける。この原動側カム部材３４と当接してピン２ …を進退可能に設ける。

【００２０】図１０は図９のＸ−Ｘ線断面拡大図である。ピン２…は本体部３２に対してその二重構成部３２ｂを進退可能に貫通する。原動側カム部材３４はその表面が波状の傾斜でなるカム面をなし、このカム面に当接して進退動作するカムフォロア２ａをピンの基部側に形成する。ピン２と本体部３２との間にコイルスプリング３５を圧縮装着してピン２を後退方向に付勢する。

【００２１】原動側カム部材３４が矢印ｅ方向に回動動作すると、ピン２は原動側カム部材３４の表面の波形による進出動作とコイルスプリング３５による後退動作を受けて矢印ｆ方向に進退動作する。この時、本体部３２の二重構成部３２ｂのガイド作用により、原動側カム部材３４の回動に伴うピン２の倒れを防止し、その長手方向の進退動作が確保される。

【００２２】図１１は平板カム式の育毛ブラシの平面図、図１２は図１１の育毛ブラシの縦断面図である。平板カム式の育毛ブラシ４１は、略長方形平板状の本体部４２に対して進退可能にピン２…を起設し、本体部４２内にその長手方向に往復駆動される平板状の原動側カム部材４４を備える。この原動側カム部材４４と当接してピン２…を進退可能に設ける。

【００２３】図１３は図１２の部分拡大図である。ピン２…は本体部４２に対して進退可能にその二重構成部４２ｂを貫通する。原動側カム部材４４はその表面に波状の傾斜でなるカム面４４ａを備え、かつ、このカム面４４ａに当接して進退動作するカムフォロア２ａをピン２の基部側に形成する。ピン２と本体部４２との間にコイルスプリング３５を圧縮装着してピン２を後退方向に付勢する。

【００２４】原動側カム部材４４が矢印ｇ方向に往復動作すると、ピン２はカム面４４ａによる進出動作とコイルスプリング３５による後退動作を受けて矢印ｈ方向に進退動作する。本体部４２の二重構成部４２ｂはそのガイド作用により、原動側カム部材４４の往復動作に伴うピン２の倒れを防止し、その長手方向の進退動作が確保される。

【００２５】図１４は平板カムの構成を示す透視平面図である。カム部材４４は、図（Ａ）に示す如く、単一の平板の表面に丸印によって表わされる位置に凸部４４ｂと凹部４４ｃとを平板の長手方向に互いに隣接してカム面を形成する。また、平板の端部に長穴４５を形成し、この長穴４５に偏心回転ピン４６を係合して往復動作される。この往復動作によって上記凸部４４ｂと凹部４４ｃの位置が変動し、ピンが進退動作される。

【００２６】図（Ｂ）のカム部材４７…は、互いに独立してスライド動作可能な複数の短冊状部材をなし、その表面に波形にカム４４ａを形成し、その一端に多偏弧形状のカム４８を、他端に戻しばね４９…を設けて構成する。上記各カム部材４７はカム４８によって個別に往復動作することから、ピンの進退動作の多様化が可能となり、マッサージ作用による育毛効果を向上することができる。

【００２７】このように、原動側カム部材を回転可能な円盤、ドラム、または、スライド動作可能な単一平板若しくは互いに独立してスライド動作可能な複数の短冊状部材によって形成した場合は、それぞれ、簡易な回転駆動源によってカム駆動が可能となる。なお、前記クッション部およびカム動作部は、板ばね、ゴム、合成樹脂材等の弾性部材によってもコイルスプリングと同様に構成することができることが明らかなので、その説明を省略する。

【００２８】

【考案の効果】

本考案の育毛ブラシは以下の効果を奏する。本体部に対して進退可能な複数のピンとこれらのピンを進退駆動する往復駆動部とを備えたことから、本発明の育毛ブラシは、ピンの先端を頭皮に当接することにより、ピンの進退運動が毛根を直接的に刺激して育毛促進効果が生じる。したがって、ピンの進退駆動による簡易な構成により、頭皮を擦って傷めることなく、育毛促進効果を有する育毛ブラシを構成することができる。

【００２９】前記本体部の一端に手で保持するためのグリップを形成した場合は、グリップを保持する手の力によって頭皮に対する当接力を調節することができる。前記本体部に偏心回転する重垂からなる加振機構を備え、この加振機構の回転軸をピンの長手方向と略直交するべく配置した場合は、その加振力の範囲で当接力が細かく変動するので、毛根の刺激が促進される。

【００３０】前記ピンの基部側を共通の取付け板に取付け、この取付け板を電磁的に進退動作する電磁アクチュエータによって往復駆動部を構成した場合は、ピンを一体の往復駆動部によって簡易に構成することができる。前記ピンの基部側をスプリング等のクッション材を介して取付け板に進退可能に取付けた場合は、そのクッション作用によって過大な進退動作が抑えられ、刺激を緩和することができる。前記取付け板を分割し、この取付け板に個々に進退動作用の電磁アクチュエータを備えた場合は、個々の往復駆動部によって駆動部単位の多様な進退動作が可能となる。

【００３１】前記往復駆動部を原動側カム部材によって形成し、この原動側カム部材の表面に凹凸状のカムを形成するとともに、このカムに当接して進退動作するカムフォロアをピンの基部側に形成した場合は、原動側カム部材の駆動によってピンが進退動作する。前記原動側カム部材を回転可能な円盤、ドラム、または、スライド動作可能な単一平板若しくは互いに独立してスライド動作可能な複数の短冊状部材によって形成した場合は、それぞれ、簡易な回転駆動源によってカム駆動が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】電磁アクチュエータ式の育毛ブラシの平面図

【図２】図１の育毛ブラシの縦断面図

【図３】図２の部分拡大図

【図４】円盤カム式の育毛ブラシの平面図

【図５】図４の育毛ブラシの縦断面図

【図６】図５の部分拡大図

【図７】図６のＶＩＩ矢視図

【図８】ドラムカム式の育毛ブラシの平面図

【図９】図８の育毛ブラシの縦断面図

【図１０】図９のＸ−Ｘ線断面拡大図

【図１１】平板カム式の育毛ブラシの平面図

【図１２】図１１の育毛ブラシの縦断面図

【図１３】図１２の部分拡大図

【図１４】平板カムの構成を示す透視平面図

【符号の説明】

１育毛ブラシ２ピン２ａカムフォロア（抜け止め）３本体部４グリップ５取付け板６電磁アクチュエータ（往復駆動部）７重垂（加振機構）８ａ回転軸１１コイルスプリング（クッション）２１育毛ブラシ２２本体部２５原動側カム部材（往復駆動部）２５ａカム３１育毛ブラシ３２本体部３４原動側カム部材（往復駆動部）３４ａカム４１育毛ブラシ４２本体部４４原動側カム部材（往復駆動部）４４ａカム４７カム部材（往復駆動部）ａ往復動作ｂ進退動作ｃ回動動作ｄ進退動作ｅ回動動作ｆ進退動作ｇ往復動作ｈ進退動作

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【手続補正書】

【提出日】平成９年６月２７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項６

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数のピンを本体部から起設し、同ピン
の先端を頭部に当接使用するべき育毛ブラシにおいて、
前記本体部に対してピンをその長手方向に進退可能に取
付け、かつ、同ピンを進退駆動する往復駆動部を備えた
ことを特徴とする育毛ブラシ。
【請求項２】前記本体部の一端に手で保持するための
グリップを形成したことを特徴とする請求項１記載の育
毛ブラシ。
【請求項３】前記本体部に偏心回転する重垂からなる
加振機構を備え、この加振機構の回転軸をピンの長手方
向と略直交するべく配置したことを特徴とする請求項１
記載の育毛ブラシ。
【請求項４】前記ピンの基部側を共通の取付け板に取
付け、この取付け板を電磁的に進退動作する電磁アクチ
ュエータによって往復駆動部を構成したことを特徴とす
る請求項１記載の育毛ブラシ。
【請求項５】前記ピンの基部側をスプリング等のクッ
ション材を介して取付け板に進退可能に取付けたことを
特徴とする請求項４記載の育毛ブラシ。
【請求項６】前記取付け板を分割し、この取付け板に
個々に進退動作用の電磁アクチュエータを備えたことを
特徴とする請求項１記載の育毛ブラシ。
【請求項７】前記往復駆動部を原動側カム部材によっ
て形成し、この原動側カム部材の表面に凹凸状のカムを
形成するとともに、このカムに当接して進退動作するカ
ムフォロアをピンの基部側に形成したことを特徴とする
請求項１記載の育毛ブラシ。
【請求項８】前記原動側カム部材を回転可能な円盤、
ドラム、または、スライド動作可能な単一平板若しくは
互いに独立してスライド動作可能な複数の短冊状部材に
よって形成したことを特徴とする請求項７記載の育毛ブ
ラシ。