JP3043491U - 梱包機のテープ装入送給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 梱包機にテープ又はバンドを配装する場合の
作業を容易にする。 【解決手段】 リール５からのテープＴをプリフィード
ローラ１６，１９によってドア付プールボックス６に貯
留してフィードローラ対７に送給する梱包機において、
プリフィードローラの一方のローラ１９をレバー２１付
回動フレーム１７に軸着すると共にレバー２１を水平又
は垂直に操作してプリフィードローラ間へのテープ挿入
及びプールボックスへのテープ配装をテープの巾方向に
行なう。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、梱包機のテープ又はバンド送り機構にテープ等を装填する装置に 関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

梱包機においてテープ又はバンド等をテーブル上又はアーチ内に繰り出すには プールボックスに貯留されたテープ等をフィードローラによって送り出すのが一 般である。 而して、リールからのテープ先端をフィードローラまで導いて装填する方法はテ ープの進行方向に沿って順次挿入していく方法であった。 即ちテープ先端をプリフィードローラ軸に対して直角に挿入した後、出て来た先 端をプールボックスに入れてテープを繰り出してたるみを作りテープ先端をプー ルボックスの出口を通してフィードローラ対に挿入する方法であって手間の掛る 作業であった。 従来法はバンドの如く腰が強い場合にはさほど不都合はないが、テープのように 腰が弱い柔軟な帯状物では厄介な作業になる。 本案はテープ先端を直接プールボックス出口からシュートに沿ってフィードロー ラに挿入してからプールボックスへの配装とプリフィードローラへの装入を行な えるようにすることによってテープ装填を極めて簡単に遂行できるテープ装入送 給装置を提供するものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本案テープ装入送給装置は、フィードローラとテープリールとの間にプールボ ックスを備えた梱包機において、プールボックスのテープ入口に近接してプリフ ィード装置が設けられ、前記プリフィード装置はフランジ付テープ案内ローラと プリフィードローラ対の一方が固設されると共に前記プリフィードローラ対の他 方ローラがテープ通路に略平行する回動フレームに軸着され、前記回動フレーム は偏心板に枢着されて垂直又は水平に定位置を有する手動レバーによって可動さ れて前記プリフィードローラ間を離間させてテープ挿入空間を形成するようにし たものである。この場合において手動レバーの形状及び長さは任意である。 プールボックスが通孔を設けた仕切板によって上下室に区分されると共に上室に テープ出口、下室にテープ入口が設けられている場合は、テープ入口に上記のプ リフィード装置が近設されると共に手動レバーを比較的長い棒状とし、テープの 装入状態では該手動レバーが水平に位置してプリフィードローラ間に間隙を形成 させると共に自身がテープの装入を妨げることなくテープ装入空間を確保し、テ ープ装入完了後はレバーが垂直に位置してプリフィードローラを密着させてプー ルボックスへのテープ供給を行なうと共にテープの飛出し防止片として機能する ものである。

【０００４】

【考案の実施の形態】

図は、本案装置を示す梱包機の要部正面図であって、１は作業テーブル、２は シーラユニット、３はカム軸モータ、４はカム軸である。 ５は機内に設けられたテープリール、６はプールボックス、７はフィードローラ 対であって駆動ローラ８及び従動ローラ９はテープ案内シュート１０を挟んで互 いに接続可能に対峙している。 １１は駆動モータ、１２は従動ローラのカウンタウエイト１３に抗して従動ロー ラ９を離間させるハンドルである。 １４はプリフィード装置であって、１５は両側フランジ付導入案内ローラ、１６ は駆動側プリフィードローラである。なお駆動用モータは省略してある。 １７は枢軸１８を中心とする回動フレームであって従動プリフィードローラ１９ を軸着すると共に偏心板２０とレバー２１を備えてテープ通路に略平行に設けら れている。 ２２は偏心板２０が当接する固定板である。 プールボックス６は仕切板２４によって下室６Ａと上室６Ｂとに区分されており 、リールからのテープＴは入口２３から仕切板の通孔２５を経て出口２６からシ ュータ１０に案内される。 プールボックスはテープ巾の厚さで作成されていてドア式の前面蓋（図示せず） が設けられており、前面蓋は通常１枚の透明板で構成されている。

【０００５】 上記本案装置においてテープ等を装填するにはプリフィード装置１４のレバー ２１を図１の如く水平にする。 これによって従動プリフィードローラ１９が固定駆動ローラ１６から離間すると 共にテープ挿入空間が形成される。 プールボックスの前面蓋を開放しテープを入口２３に通してテープ先端を出口２ ６からシュート１０に案内しハンドル１２を操作してテープをフィードローラ間 に咬え込ませる。 その後テープ中間部を通孔２５に挿入すると共にプリフィード装置に巾方向即ち 各ローラの軸方向から挿入してレバー２１を図２の如く垂直にしてテープをプリ フィードローラ間に挟着させる。 プリフィードローラは、プールボックスの下室６Ａ底部に設けられている秤杆ス イッチ（公知であるので図示は省略する）によってテープ貯留量が少なくなると 作動する。 プリフィードローラ１６，１９が駆動されてテープがリール５から引き出され、 プールボックスの下室６Ａに所定量のテープが蛇行状態で貯留されて梱包機は梱 包待機状態になる。

【０００６】

【効果】

本案装置によればテープを梱包機内に配装するに当って送給用の各ローラ間に テープ先端を挿入する必要がなくなり、ローラ軸方向即ち機の正面からテープ巾 方向に挿し入れる如く装入するだけであるから何人にも操作が簡単で迅速にでき 、テープ装入後においてはレバーがテープ飛出し防止片となる。本案装置はテー プの外、バンドに適用しても同様の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】テープ装入時の本案装置の正面図。

【図２】テープ装入完了後の本案装置の正面図。

【符号の説明】

１ テーブル面 ２ シーラユニット ５ テープリール ６ プールボックス ８，９ フィードローラ対 １５ 案内ローラ １６，１９ プリフィードローラ対 １７ 回動フレーム １８ 枢軸 ２１ レバー ２３ テープ入口 ２４ 仕切板 ２５ 通孔 ２６ 出口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 渡辺 武彦 千葉県山武郡芝山町小池字水口2700番地55 ナイガイ株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィードローラとテープリールとの間に
   プールボックスを備えた梱包機において、プールボック
   スのテープ入口に近接してプリフィード装置が設けら
   れ、前記プリフィード装置はフランジ付テープ案内ロー
   ラとプリフィードローラ対の一方が固設されると共に前
   記プリフィードローラ対の他方ローラがテープ通路に略
   平行して枢着された回動フレームに軸着され、前記回動
   フレームは偏心板に枢着されて垂直又は水平に定位置を
   有する手動レバーによって可動されることを特徴とする
   テープ装入送給装置。
2. 【請求項２】 フィードローラとテープリールとの間に
   プールボックスを備えた梱包機において、プールボック
   スが通孔を設けた仕切板によって上下室に区分されると
   共に上室にテープ出口、下室にテープ入口が設けられ、
   前記入口にプリフィード装置が近設され、前記プリフィ
   ード装置はフランジ付テープ案内ローラとプリフィード
   ローラ対の一方が固設されると共に前記プリフィードロ
   ーラ対の他方ローラがテープ通路に略平行する回動フレ
   ームに軸着され、前記回動フレームは偏心板に枢着され
   て垂直又は水平に定位置を有する手動レバーによって可
   動され、レバーが水平状態のときに前記プリフィードロ
   ーラ対を離間させてテープ挿入空間を形成し、前記レバ
   ーが垂直状態のときはテープ飛出し防止片となることを
   特徴とするテープ装入送給装置。