JP3042709U - 自動車用電子制御装置における液圧ポンプ - Google Patents

自動車用電子制御装置における液圧ポンプ

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JP3042709U
JP3042709U JP1997002394U JP239497U JP3042709U JP 3042709 U JP3042709 U JP 3042709U JP 1997002394 U JP1997002394 U JP 1997002394U JP 239497 U JP239497 U JP 239497U JP 3042709 U JP3042709 U JP 3042709U
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hydraulic pump
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勲 井上
克 中井
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日本エービーエス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ側およびプランジャ側に高い耐摩耗
性を要求せず、加工コストを低減することができる自動
車用電子制御装置における液圧ポンプを提供すること。 【解決手段】 プランジャ85の大径部85a、85b
の外周壁部に環状溝57、58を形成し、これら環状溝
57、58に合成樹脂で成るガイドリング55、56を
装着する。これらガイドリング55、56によりポンプ
本体の一部であるシリンダ本体24に対しプランジャ8
5の摺動案内を行わせる。よって、共に金属で成るシリ
ンダ本体24(シリンダ孔24a)及びプランジャ85
の外周壁面に高い耐摩耗性や加工精度を不要とすること
ができ、加工コストを低減することができる。更に、摺
動抵抗が低減するので、ポンプ駆動時の消費電力やポン
プ性能を向上させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えばアンチスキッドブレーキシステム(ABS)やトラクション コントロールシステム(TCS)、あるいはビークルダイナミックコントロール (VDC)に用いられる自動車用電子制御装置における液圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、アンチスキッド制御装置に代表される各種の電子制御装置が多くの自動 車に装備されており、例えばアンチスキッド制御装置における配管構成は、一般 的に図3に示すようになっている。以下、これについて説明する。
【0003】 ブースタ付きマスタシリンダ1のブースタ部3にはブレーキペダル2の駆動ロ ッドが結合されており、ブレーキペダル2を踏み込むとこのブースタ部3の助勢 作用によりマスタシリンダ部4の2つの液圧発生室に液圧を発生させる。このマ スタシリンダ部4には、ブレーキ液を貯留するリザーバ5が一体的に取り付けら れている。マスタシリンダ部4の両液圧発生室には管路7a、7bが接続されて おり、一方の管路7aには後述する各種部材を介して右側前輪15aおよび左側 後輪16aのホイールシリンダが接続されており、他方の管路7bにも同様な部 材を介して左側前輪15bおよび右側後輪16bのホイールシリンダに接続され ている。すなわち本従来例ではX配管となっている。
【0004】 両系統には同一の部材が同一の構造で接続されているので、一方の系統、すな わち管路7a側に接続されている部材についてのみ説明する(なお、対応する他 系統の構造部材には接尾語aの代わりに接尾語bを付するものとする)。管路7 aには供給弁11a、12aを介して車輪15a、16aのホイールシリンダが 接続される。これらのホイールシリンダは排出弁13a、14aに接続され、こ れらの排出ポート側は弛め管路に接続されている。リザーバ18aは公知のよう に構成され、本体22内にシールリング20を装着したピストン19が、ばね2 1により上方に付勢されて摺動自在に嵌合している。このピストン19の両側に 上述のばね21を内蔵する空気室と、作動液を蓄えるリザーバ室とを画成してお り、リザーバ室は液圧ポンプPのポンプ部Paの吸込側に接続されている。
【0005】 これら供給弁11a、11b、12a、12b、排出弁13a、13b、14 a、14b、リザーバ18a、18b、液圧ポンプP及びこれら各種部材間に接 続される管路は、図示せずとも一つのアンチスキッド制御装置本体としてユニッ ト化されている。
【0006】 図4は液圧ポンプPの一方のポンプ部Pbの詳細を示している。シリンダ本体 24の内部に形成されたシリンダ孔24aに対し、外周部にシールリング27、 28を装着したプランジャ25が摺動自在に嵌合している。ここでシリンダ本体 24は、上述したアンチスキッド制御装置本体に含まれるポンプ本体の一部であ る。シールリング27、28は、プランジャ25の外周壁部に形成された環状凹 所29、30に嵌着している。プランジャ25とシリンダ本体24の閉塞端との 間に画成される液室としての加圧室36には、ばね37が張設されており、この ばね力によりプランジャ25を図中右方へと付勢している。他方、電動機M(図 3参照)により回転駆動される偏心カム26がプランジャ25の図において右端 部と常に当接しており、電動機Mによる偏心カム26の回転駆動によりプランジ ャ25が周期的にシリンダ孔24aを往復移動するようになっている。なお、電 動機Mはアンチスキッド制御開始と同時に駆動されるようになっている。
【0007】 プランジャ25は大径部25a、25bと、これらを連接する小径部25cと から成り、この小径部25cとシリンダ本体24の間に画成される環状の空間4 6は、上述したリザーバ18b(図3参照)からの作動液が吸込口40を介して 供給される供給室として構成されている。プランジャ25には供給室46に一端 が連通する液通路31が形成されており、この液通路31の他端は、弁体32が 着座可能な弁座33として形成されている。弁体32は、プランジャ25の加圧 室36側端部に嵌着された略円筒形状のスプリングケース35内に一端が係止さ れる弁ばね34のばね力により弁座33の方向に付勢されている。なお、スプリ ングケース35の内部は、その底壁部および側壁部に形成された通孔38を介し て加圧室36と連通している。
【0008】 液圧ポンプPのポンプ部Pbは以上のように構成されるが、次にこの作用につ いて説明する。
【0009】 図3を参照して車輪15a、15b、16a、16bが所定のスリップ率に達 したことを図示しないコントロールユニットにより検出され公知のアンチスキッ ド制御が行われると、液圧ポンプPの電動機Mが上記コントロールユニットから の駆動信号を受けて駆動する。これと同時に、液圧ポンプ各ホイールシリンダの 液圧が排出弁13a、13b、14a、14b、リザーバ18a、18bを介し て液圧ポンプPのポンプ部Pa、Pbに供給される。このうち、一方のポンプ部 Pbのみについて説明すると、以下のようになる。
【0010】 初めプランジャ25は図4に示す位置にあるとすると、偏心カム26の駆動に よりプランジャ25は図中左方へと移動する。このとき弁体33は弁座32に着 座していることから供給室46と加圧室36との間の液連通は遮断されている。 このプランジャ25の移動に伴って加圧室36には液圧が発生し、逆止弁装置3 9を開弁させ、吐出口41を介して液圧がブースタ付きマスタシリンダ1側へ吐 出される。次いで、プランジャ25が図示する位置へと戻るときは、加圧室36 と供給室46との液圧差により弁体32が弁座33から離座し、液通路31を介 して両室36、46とが相連通する。このとき、リザーバ18b(図3参照)に 蓄えられた液圧は吸込口40、供給室46、液通路31を介して加圧室36に導 入される。プランジャ25が図示する位置へと戻ると弁体32は再び弁座33に 着座し、再び上述と同様な作用を行うことにより液圧をブースタ付きマスタシリ ンダ1側へ吐出する。
【0011】 他方のポンプ部Paもまた上述したポンプ部Pbと同様に構成され同様な作用 を行うのであるが、ポンプ部Paにおいては、偏心カム26の作用により、ポン プ部Pbが加圧作用を行っているときは加圧室に液圧を導入し、ポンプ部Pbが 加圧室36に液圧を導入しているときは加圧作用を行っている。すなわち、液圧 ポンプPは、ポンプ部Pa、Pbから交互に液圧を吐出するように作用する。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のポンプ部Pbにおいては、プランジャ25がシリン ダ孔24aに沿って移動する際、プランジャ25の大径部25a、25bがシリ ンダ孔24aに当接してガイドしている。プランジャ25及びシリンダ本体24 は共に金属で成り、プランジャ25は鉄系金属、シリンダ本体24は鉄系あるい はアルミニウム系金属で形成される。よって、両者は共に金属同士で摺接するよ うに構成される。
【0013】 しかしながら、この構成では、シリンダ孔24a及びプランジャ25の大径部 25a、25bの面粗度寸法公差が厳しく、その加工が困難である。又、金属同 士の摺動であるため、耐摩耗性が問題となる。特に、アルミニウム系金属でシリ ンダ本体24すなわちポンプ本体を構成した場合、このシリンダ本体24側の摩 耗は甚だしい。
【0014】 又、図5に示すように、シリンダ本体24とプランジャ25との間に、一端が 閉塞する鉄系のシリンダ部材80をシール部材81、82を介してシリンダ孔2 4aに挿入固定するタイプの液圧ポンプが知られている。シリンダ部材80は、 そのカム26側はポンプ本体(シリンダ本体24)の内孔24aの段部に、もう 一方はネジ締め等により固定されている(図示は省略)。シリンダ部材80の内 孔80aは、焼入れ処理によって硬度が高められ、もって耐摩耗性が向上されて いる。又、シリンダ部材80の閉側端部には、上述した逆止弁装置39(図4参 照)に相当する逆止弁装置83が設けられている。なお、図4に対応するその他 の部材については同一の符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
【0015】 しかしながら、本従来例によれば、プランジャ25に装着されたシールリング 27、28が密接するシリンダ部材80の内孔80aには仕上げ加工が要求され るのであるが、このシリンダ部材80には焼入れ処理が施されているため加工し にくく、加工コストが大きくなるという問題を有している。逆に、内孔80aの 仕上げ加工を行った後に焼入れ処理を行うと、その寸法精度が悪くなるという問 題が生ずる。
【0016】 本考案は上述の問題に鑑みてなされ、シリンダ側及びプランジャ側に高い耐摩 耗性を要求せず、加工コストを低減することができる自動車用電子制御装置にお ける液圧ポンプを提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、一端が閉塞するシリンダ本体と、前記シリンダ本体の内部にシ ールリングを装着して摺動自在に嵌合するプランジャと、該プランジャと前記シ リンダ本体の閉塞端側との間に張設され該プランジャを前記シリンダ本体の開口 側に付勢するばねと、前記プランジャの前記シリンダ本体の開口側の端部と前記 ばねのばね力により常に外周部で当接する偏心カムと、該偏心カムを回転駆動す る電動機と、前記プランジャと前記シリンダ本体の閉塞端との間に画成される加 圧室とを備えた自動車用電子制御装置における液圧ポンプにおいて、前記プラン ジャの外周壁部に環状溝を形成し、該環状溝に、前記プランジャよりも相手材摩 耗性が低いガイドリングを装着したことを特徴とする自動車用電子制御装置にお ける液圧ポンプ、によって解決される。
【0018】 又、以上の課題は、内孔を有するポンプ本体と、前記内孔に密封部材を介して 挿入固定され一端が閉塞するシリンダ部材と、該シリンダ部材内部のシリンダ孔 にシールリングを装着して摺動自在に嵌合するプランジャと、該プランジャと前 記シリンダ部材の閉塞端側との間に張設され該プランジャを前記シリンダ部材の 開口側に付勢するばねと、前記プランジャの前記シリンダ部材の開口側の端部と 前記ばねのばね力により常に外周部で当接する偏心カムと、該偏心カムを回転駆 動する電動機と、前記プランジャと前記シリンダ部材の閉塞端との間に画成され る加圧室とを備えた自動車用電子制御装置における液圧ポンプにおいて、前記プ ランジャの外周壁部に環状溝を形成し、該環状溝に合成樹脂で成るガイドリング を装着したことを特徴とする自動車用電子制御装置における液圧ポンプ、によっ て解決される。
【0019】 本考案は、プランジャの外周壁部に環状溝を形成し、この環状溝にプランジャ よりも相手材摩耗性が低い材質、好ましくは合成樹脂で成るガイドリングを装着 することにより、シリンダ側及びプランジャ側の耐摩耗性を向上させる必要をな くすことができる。又、これに伴って加工コストを低減することができる。ここ で相手材摩耗性が低い材質とは、相手部材も摩耗する度合が低い材質をいう。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の各実施の形態による自動車用電子制御装置における液圧ポンプ を図面を参照して説明する。図1は、本考案の第1の実施の形態を示している。 なお、図において図4に対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な 説明は省略する。
【0021】 本実施の形態におけるプランジャ85は、その大径部85a、85bの外周壁 部に環状溝57、58を形成し、この環状溝57、58に、本実施の形態ではテ フロンの商品名で知られるポリテトラフルオロエチレンで成るガイドリング55 、56が装着されている。すなわち、これらガイドリング55、56をシリンダ 孔24aに当接させ、プランジャ85のシリンダ孔24aに沿った移動を案内す るようにしている。本実施の形態では、ガイドリング55、56は環状で一部に 僅かな欠落部を有しており、拡径されて環状溝57、58に装着されるようにな っている。
【0022】 ガイドリング55、56は上述したように合成樹脂で成るので、金属で成るシ リンダ本体24のシリンダ孔24aよりも相手材摩耗性が低く、又、プランジャ 85の大径部85a、85bの外周壁部は直接、シリンダ孔24aに当接するこ とはないので、シリンダ孔24a及びプランジャ85の外周壁部に高い耐摩耗性 を必要としない。しかも、本実施の形態によればガイドリング55、56はテフ ロンで形成されるので耐熱性に優れ、さらに低摩擦係数であるのでプランジャ8 5の摺動抵抗を小さくすることができる。
【0023】 したがって、本実施の形態によれば、従来よりもシリンダ孔24aに高い耐摩 耗性を必要としないので、ポンプ本体、すなわちシリンダ本体24をアルミニウ ム系金属などの軽金属で形成することが可能となる。又、従来よりもプランジャ 85とシリンダ孔24aとの間の摺動抵抗が低下するので、ポンプPを駆動する 電動機Mの駆動力を低減することができると共に、消費電力や音、振動を低下さ せることができる。これに伴って駆動部品の寿命の向上およびポンプ性能の向上 を図ることができる。又、シリンダ孔24aおよびプランジャ85の寸法精度、 摺動面の仕上げ精度が従来のように厳しく要求されることがないので、加工コス トの低減を図ることができる。
【0024】 図2は本考案の第2の実施の形態を示している。すなわち本実施の形態による 液圧ポンプは、シリンダ本体24とプランジャ85との間にシリンダ部材80を 介装させるタイプのものである。シリンダ本体24はポンプ本体の一部でアルミ ニウム系金属で成り、シリンダ部材80及びプランジャ85は共に鉄系金属で形 成されている。なお、図5に対応する部分については同一の符号を付しており、 その詳細な説明は省略する。
【0025】 すなわち本実施の形態においても、プランジャ85の外周壁部に装着された合 成樹脂で成るガイドリング55、56がシリンダ部材80の内孔80aに当接し て、プランジャ85の移動を案内するように構成されているので、プランジャ8 5の大径部85a、85bの外周壁部が直接、内孔80aと摺接しないようにし ている。
【0026】 したがって、本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果 を得ることができるのは勿論、プランジャ85及び内孔80aの双方に従来のよ うに高い耐摩耗性を必要とすることはないので、従来行っていたシリンダ部材8 0の焼入れ処理を廃止することができると共に、内孔80aの内面仕上げ加工を 容易とすることができる。
【0027】 以上、本考案の各実施の形態について説明したが、勿論、本考案はこれらに限 定されることなく、本考案の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0028】 例えば以上の各実施の形態では、ガイドリング55、56を合成樹脂(ポリテ トラフルオロエチレン;商品名テフロン)で形成したが、これだけに限らず、金 属で形成することも可能である。例えば、シリンダ本体が鉄系金属で形成される 場合、これによりも相手材摩耗性が低いアルミニウムや銅などの金属で形成すれ ばよい。又、ガイドリングを2分割構造とし、環状溝への装着時、端部を瞬間接 着剤等で接着させるようにしてもよい。
【0029】 又、以上の各実施の形態では、ガイドリング55、56をシールリング27、 28よりもシリンダ本体24の開口側に装着させたが、高圧タイプの液圧ポンプ であれば、更にシールリング27、28よりも加圧室36側に別の環状溝を追加 し、これにガイドリングを装着させるようにしてもよい。
【0030】 又、以上の第2の実施の形態で説明したシリンダ部材80を介装させるタイプ の液圧ポンプに関し、特に細部の説明は省略したが、シリンダ本体24に形成さ れた吸込口40に整列してシリンダ部材80に形成された通孔87に(図2参照 )、図示せずともフィルタを装填させてもよい。
【0031】 更に、第1の実施の形態で説明したポンプ本体に直接プランジャ85を嵌合さ せるタイプの液圧ポンプは、ポンプ部の吸込口40をプランジャ85の小径部8 5cに対応する位置に形成すると共に、プランジャ85の加圧室36側端部に弁 装置を設けたタイプで構成したが、これに代えて、吸込口を吐出口41と同様に 加圧室36に形成すると共に、この吸込口にリザーバ18bから加圧室36への 方向を順方向とする逆止弁を設けるタイプで構成してもよい。この場合でも、上 述したのと同様な効果を得ることができる。
【0032】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案による自動車用電子制御装置における液圧ポンプに よれば、プランジャの外周壁部に形成した環状溝に、プランジャよりも相手材摩 耗性が低い材質で成るガイドリングを装着させ、このガイドリングでもってプラ ンジャの摺動案内を行わせるようにしたので、共に金属で成るシリンダ及びプラ ンジャに高い耐摩耗性及び高精度の表面仕上げ加工を不要としながら両者の耐久 性を向上させることができ、よって、これらの加工工数、加工コストを低減する ことができる。又、これによりシリンダとプランジャとの間の摺動抵抗を従来よ りも小さくすることができるので、ポンプの駆動電力、駆動部品および駆動性能 を大幅に向上させることができる。
【提出日】平成9年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 図3を参照して車輪15a、15b、16a、16bが所定のスリップ率に達 したことを図示しないコントロールユニットにより検出され公知のアンチスキッ ド制御が行われると、液圧ポンプPの電動機Mが上記コントロールユニットから の駆動信号を受けて駆動する。これと同時に、各ホイールシリンダの液圧が排出 弁13a、13b、14a、14b、リザーバ18a、18bを介して液圧ポン プPのポンプ部Pa、Pbに供給される。このうち、一方のポンプ部Pbのみに ついて説明すると、以下のようになる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 初めプランジャ25は図4に示す位置にあるとすると、偏心カム26の駆動に よりプランジャ25は図中左方へと移動する。このとき弁体32弁座33に着 座していることから供給室46と加圧室36との間の液連通は遮断されている。 このプランジャ25の移動に伴って加圧室36には液圧が発生し、逆止弁装置3 9を開弁させ、吐出口41を介して液圧がブースタ付きマスタシリンダ1側へ吐 出される。次いで、プランジャ25が図示する位置へと戻るときは、加圧室36 と供給室46との液圧差により弁体32が弁座33から離座し、液通路31を介 して両室36、46とが相連通する。このとき、リザーバ18b(図3参照)に 蓄えられた液圧は吸込口40、供給室46、液通路31を介して加圧室36に導 入される。プランジャ25が図示する位置へと戻ると弁体32は再び弁座33に 着座し、再び上述と同様な作用を行うことにより液圧をブースタ付きマスタシリ ンダ1側へ吐出する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態による自動車用電子
制御装置における液圧ポンプを示す断面図である。
【図2】本考案の第2の実施の形態による自動車用電子
制御装置における液圧ポンプを示す断面図である。
【図3】従来例および本考案の実施の形態において説明
したアンチスキッド制御装置の配管構成図である。
【図4】従来例の自動車用電子制御装置における液圧ポ
ンプを示す断面図である。
【図5】他の従来例の自動車用電子制御装置における液
圧ポンプを示す断面図である。
【符号の説明】
24 シリンダ本体 24a シリンダ孔 26 偏心カム 27 シールリング 28 シールリング 36 加圧室 37 ばね 55 ガイドリング 56 ガイドリング 57 環状溝 58 環状溝 80 シリンダ部材 80a 内孔 85 プランジャ M 電動機 P 液圧ポンプ Pa ポンプ部 Pb ポンプ部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が閉塞するシリンダ本体と、前記シ
    リンダ本体の内部にシールリングを装着して摺動自在に
    嵌合するプランジャと、該プランジャと前記シリンダ本
    体の閉塞端側との間に張設され該プランジャを前記シリ
    ンダ本体の開口側に付勢するばねと、前記プランジャの
    前記シリンダ本体の開口側の端部と前記ばねのばね力に
    より常に外周部で当接する偏心カムと、該偏心カムを回
    転駆動する電動機と、前記プランジャと前記シリンダ本
    体の閉塞端との間に画成される加圧室とを備えた自動車
    用電子制御装置における液圧ポンプにおいて、 前記プランジャの外周壁部に環状溝を形成し、該環状溝
    に、前記プランジャよりも相手材摩耗性が低いガイドリ
    ングを装着したことを特徴とする自動車用電子制御装置
    における液圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ガイドリングは、合成樹脂で成るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動車用電子制御装置
    における液圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記シリンダ本体は、ポンプ本体の一部
    であることを特徴とする請求項2に記載の自動車用電子
    制御装置における液圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ本体は、アルミニウム系金
    属で成ることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    の自動車用電子制御装置における液圧ポンプ。
  5. 【請求項5】 内孔を有するポンプ本体と、前記内孔に
    密封部材を介して挿入固定され一端が閉塞するシリンダ
    部材と、該シリンダ部材内部のシリンダ孔にシールリン
    グを装着して摺動自在に嵌合するプランジャと、該プラ
    ンジャと前記シリンダ部材の閉塞端側との間に張設され
    該プランジャを前記シリンダ部材の開口側に付勢するば
    ねと、前記プランジャの前記シリンダ部材の開口側の端
    部と前記ばねのばね力により常に外周部で当接する偏心
    カムと、該偏心カムを回転駆動する電動機と、前記プラ
    ンジャと前記シリンダ部材の閉塞端との間に画成される
    加圧室とを備えた自動車用電子制御装置における液圧ポ
    ンプにおいて、 前記プランジャの外周壁部に環状溝を形成し、該環状溝
    に合成樹脂で成るガイドリングを装着したことを特徴と
    する自動車用電子制御装置における液圧ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記ポンプ本体はアルミニウム系金属で
    成り、前記シリンダ部材は鉄系金属で成ることを特徴と
    する請求項5に記載の自動車用電子制御装置における液
    圧ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記ガイドリングは環状で、一部に僅か
    な欠落部を有しており、拡径されて前記環状溝に装着さ
    れることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項5
    に記載の自動車用電子制御装置における液圧ポンプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013540939A (ja) * 2010-09-24 2013-11-07 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ポンプおよびポンプを製造する方法

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JP2013540939A (ja) * 2010-09-24 2013-11-07 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ポンプおよびポンプを製造する方法

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