JP3042694U - 衛星放送受信状態確認装置、受信及び映像信号分離装置並びに受信及び映像信号混合装置 - Google Patents

衛星放送受信状態確認装置、受信及び映像信号分離装置並びに受信及び映像信号混合装置

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JP3042694U
JP3042694U JP1997000538U JP53897U JP3042694U JP 3042694 U JP3042694 U JP 3042694U JP 1997000538 U JP1997000538 U JP 1997000538U JP 53897 U JP53897 U JP 53897U JP 3042694 U JP3042694 U JP 3042694U
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video
video signal
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reception
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JP1997000538U
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宰治 島村
伴秀 青嶋
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ソニー・テクトロニクス株式会社
西武通信工業株式会社
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ10の受信状態を簡単に確認できる
ようにして方向調整を簡単にする。 【解決手段】 アンテナ10及び同軸ケーブル(信号
線)30間には受信及び映像信号分離装置20が、同軸
ケーブル30及び映像生成装置50間には受信及び映像
信号混合装置40が設けられる。このとき、受信及び映
像信号混合装置40は、同軸ケーブル30上の受信信号
を映像生成装置50に供給するとともに映像生成装置5
0からの映像信号を本来アンテナに供給するための直流
電圧に重畳して同軸ケーブル30に供給する。受信及び
映像信号分離装置20は、受信信号を信号線に供給する
とともに同軸ケーブル30上の映像信号を分離して出力
する。このとき、受信及び映像信号分離装置20は、ア
ンテナ10及び同軸ケーブル30間に設けられる、つま
り、アンテナの近くに設けられる。これによって、受信
及び映像信号分離装置20が出力する映像信号を小型表
示装置32で表示すれば、アンテナ10の近くで受信状
態を確認することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テレビアンテナによる放送受信状態を確認するシステムに関し、特 にBS/CS放送のような衛星を利用してチューナーに電波を届けるる放送シス テムにおいて、アンテナとテレビが離れている場合でも、アンテナ方向を変更し たときの受信状態を確認するのに適した放送受信状態確認装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
BS放送やCS放送といった人工衛星を使った放送では、パラボラ・アンテナ によって人工衛星からの電波を受信して受信信号を生成し、、この受信信号をチ ューナー等でNTSCなどの映像信号に変換し、テレビなどの表示装置で映像を 表示する。BS/CS放送では、現在複数の人工衛星が静止軌道上に配置されて 使用されている。
【0003】 図5は、通常の使用状態におけるBS/CS放送受信装置(衛星放送受信装置 )のブロック図を示している。なお、以下では、BS放送もCS放送も人工衛星 を利用しているので、これらをまとめて衛星放送と呼ぶことにする。パラボラ・ アンテナ10は、人工衛星からの電波を受信し、受信信号を生成する。同軸ケー ブルなどの信号線30が、アンテナ10の出力端子12と映像生成装置50の入 力端子52間に接続される。受信信号は、信号線30を通って映像生成装置50 に供給される。映像生成装置50は、後述するチューナー、デコーダ等で構成さ れ、受信信号から映像信号を生成し映像出力端子54から映像信号を出力する。 生成された映像信号は、信号線64を通ってテレビなどの表示装置60の映像入 力端子62に供給され映像が表示される。破線Xは、設置場所が屋外か屋内かを 示す境界線である。
【0004】 チューナーは複数の電波から所望の1つを選択(チューニング)し、デコーダ は後述のようにスクランブルを解除したり、圧縮映像情報を伸張する。これらは 、筐体が別々の装置のこともあるが一体になっていることもある。更には、テレ ビなどの表示装置と一体になっていることもある。以下、本願では、チューナー 及びデコーダをまとめて映像生成装置と呼ぶことにする。
【0005】 BS/CS放送において人工衛星が静止軌道上から地上に送ってくる電波の周 波数は、12GHz程度の比較的高いもののために非常に指向性が高い。よって 、人工衛星を経度にして4度といったわずかな間隔で静止軌道上に複数の配置さ れている場合であっても、アンテナ10の向きを所望の人工衛星に精度良く合わ せることができれば、その所望の人工衛星からの電波を混信することなく受信で きる。パラボラ・アンテナ10で受信した電波は、内蔵のダウンコンバータによ り、典型的には0.95〜1.85GHz程度の電気信号(以下ではこれを受信 信号と呼ぶことにする)に変換される。映像生成装置50は、アンテナ10のダ ウンコンバータを動作させるため、11V〜15V程度の直流電圧(DC)を信 号線30を介して供給する。
【0006】 現在、CS放送とBS放送の一部においては、映像にスクランブルを掛けるこ とが一般に行われており、特定の受信者だけが正常な映像を見ることができるよ うになっている。そこで放送される映像を正常な映像として見たい受信者は、ス クランブルを解除するデコーダを購入するとともに、その放送を行っている放送 業者と契約してスクランブルを解除するためのキーを記憶したICカード等を取 得し、デコーダに装着することが必要になっている。
【0007】 また、最近では、従来より少ない周波数帯域でより多チャンネルの放送を実現 するために、MPEGといった動画像のデジタル的な圧縮技術を用いている。こ うしたデジタル圧縮を用いた放送を受信して正常な映像として見るための、圧縮 映像情報を伸張する回路を搭載したデコーダも販売されている。
【0008】 映像生成装置50で生成された映像信号は、テレビ受信機などの表示装置によ り映像として表示される。映像信号は、色信号及び輝度信号が一緒になったコン ポジット型式で生成され、1つのコンポジット信号につき一本の映像信号ケーブ ルで映像生成装置から表示装置に送られることが多い。しかし、色信号及び輝度 信号が別々のコンポーネント信号として生成され、高級タイプの表示装置に備わ ったコンポーネント信号入力端子(いわゆるS入力端子)に入力されることもあ る。
【0009】 旧式のテレビには、コンポジット信号の映像入力端子が備わっていないものも ある。こうした場合には、映像生成装置50が生成した映像信号をテレビに入力 するのに、VHF帯域のRF信号(地上波の電波信号)が利用される。この場合 におけるRF信号は、そのテレビで利用していない、例えば第1又は第2チャン ネルと同じ90〜100MHz程度の周波数を有する信号として生成され、テレ ビ受信機のアンテナ端子に入力される。この意味で、RF信号も映像生成装置5 0が生成する映像信号の一種とみることができ、以下、本願明細書中においては 、このRF信号も映像信号の1つとして扱い、単にRF信号といった場合にはこ のように利用するRF信号について言及しているものとする。
【0010】 衛星(BS/CS)放送の受信アンテナは指向性が高いため、アンテナの向き がわずかに異なるだけでも電波を正常に受信できなくなることがある。アンテナ を所望の人工衛星に向けようとしたときに、周辺に同様の衛星がなければ、受信 レベルを検出するだけでも正常に受信できているかどうか確認できる。しかし、 放送に利用する人工衛星が静止軌道上にわずかな経度の差で配置されている場合 には、受信レベルが十分であったとしても、所望の衛星からの電波を受信してい るのではなく他の衛星からの電波を受信している可能性もある。よってこの場合 には、受信レベルを確認するだけでなく、放送内容も確認して受信状態を確認す る必要がある。
【0011】 上述のように、衛星(BS/CS)放送では、映像にスクランブルが掛かって いたり、圧縮されていたりするために、放送内容を確認するにはこれらをデコー ダで正常な映像に復調する必要がある。そこで、単純には、チューナー及びデコ ーダを有する映像生成装置50で生成した映像信号を屋内に設置されたテレビ受 像機などの表示装置60で表示し、映像の状態を確認しながらアンテナの向きを 調整すれば良い。最近の映像生成装置には、受信レベルやデジタル復調のエラー ・レイトなどを映像信号の形で生成する機能を有するものも多く、放送される映 像だけでなくこれら受信状態の情報もテレビ画面上で確認できるようになってい る。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながらアンテナが一般に屋外の空の開けた場所(例えば家の屋根など) に設置されるのに対し、テレビなどの表示装置は屋内に配置される。テレビなど の表示装置には近年大型のものが好まれ移動が困難なので、屋外でアンテナの向 きを変更している人が直接この屋内のテレビを見ながらアンテナ向きの調整を行 うのは困難な場合も多い。
【0013】 この課題を解決する1つの方法としては、アンテナ調整者が液晶表示装置(L CD)などの小型表示装置を携帯し、屋内に設けられた映像生成装置の映像出力 端子と、この小型表示装置との間を長い同軸ケーブルなどで接続し、小型表示装 置で受信状態を確認しながらアンテナの向きを調整する方法がある。しかし、こ の場合ではかなり長いケーブル(信号線)が必要であり、また場合によっては配 線が困難なこともある。
【0014】 また、もう一つ別の方法としては、チューナー、デコーダ及び表示装置で構成 される小型軽量な測定装置を製造し、これをアンテナに直接接続して受信状態を 確認することも考えられる。これによれば、アンテナとこの測定装置との間を短 いケーブルで接続するだけ良い。しかし、アンテナの調整は1度行えば以後たび たび行うものではなく、よって上述の小型軽量な測定装置を製造しても多数必要 というものではないので量産効果による低価格化はあまり期待できない。
【0015】 こうした様々な場合において、アンテナの向きを変更している人が直接受信状 態を確認しながらアンテナの向きの調整を行うことができる簡易且つ安価な装置 が望まれている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案は、人工衛星からの電波を用いて放送を行うBS/CS放送などを受信 する装置(衛星放送受信装置)に適用して、そのアンテナの受信状態を確認する のに適した装置に関し、後述する受信及び映像信号混合装置、受信及び映像信号 分離装置並びに表示装置から構成される。
【0017】 衛星放送受信装置では、映像生成装置が受信信号から映像信号を生成するが、 同時にアンテナのダウンコンバータを駆動するためにアンテナに直流電圧を供給 する。アンテナは、衛星からの電波(典型的には12GHz程度)を受信し、ダ ウンコンバータを用いて受信信号(典型的には0.95〜1.85GHz程度の 電気信号)を生成する。通常の受信状態では、アンテナと映像生成装置の間が同 軸ケーブルなどの信号線で接続され、この信号線を直流電圧及び受信信号が流れ る。
【0018】 このような衛星放送受信装置においては、本考案による受信及び映像信号混合 装置が信号線及び映像生成装置間に設けられ、また受信及び映像信号分離装置が アンテナ及び信号線間に設けられる。
【0019】 本考案による受信及び映像信号混合装置の1つの見方によれば、映像生成装置 が供給する直流電圧に映像信号を重畳して信号線に供給する映像信号重畳手段と 、信号線からの受信信号を通過させて映像生成装置に供給する受信信号パスとを 具えている。更に言えば、映像信号重畳手段は、第1及び第2端子並びに制御端 子を有する半導体素子であり、第1端子で直流電圧を受け、制御端子で映像信号 を受け、第2端子から直流電圧に映像信号を重畳した信号を出力することを特徴 としている。加えて、映像信号を1/nに減衰する減衰手段を更に具えるように してもよい。このときには、この減衰手段により減衰された映像信号が映像信号 重畳手段により直流電圧に重畳されて信号線に供給される。
【0020】 本考案による受信及び映像信号混合装置の別の見方によれば、映像信号として 特にコンデンサ信号を利用して場合に有効なもので、信号線からの受信信号を通 過させて映像生成装置に供給する受信信号パスと、映像生成装置からの直流電圧 を通過させて信号線に供給する直流電圧パスと、映像生成装置からのコンポジッ ト信号をRF信号に変換して信号線に供給する信号変換手段を設けるようにして も良い。これは、受信信号、RF信号、直流電圧の周波数が異なることを利用し て通過周波数の異なるフィルタ手段で構成しようとするものである。
【0021】 本考案による受信及び映像信号分離装置の1つは、受信及び映像信号混合装置 にコンポジット信号をRF信号に変換する信号変換手段を有するものと対で利用 されるもので、アンテナからの受信信号を通過させて信号線に供給する受信信号 パスと、信号線からの直流電圧を通過させてアンテナに供給する直流電圧パスと 、信号線からのRF信号を通過させて映像出力端子に供給するRF信号パスとを 具えることで構成しても良い。これも、受信信号、RF信号、直流電圧の周波数 が異なることを利用して通過周波数の異なるフィルタ手段で構成しようとするも のである。
【0022】 本考案による受信及び映像信号分離装置の別の見方によれば、信号線上の受信 信号及び映像信号のうち、映像信号を分離して出力する映像信号分離手段を具え ることだけで実現しても良い。これによるとアンテナに映像信号が重畳された直 流電圧が供給されてしまうが、アンテナのダウンコンバータがレギュレータを有 するので、映像信号が重畳されていてもダウンコンバータは正常に動作するので ある程度までならば問題は生じない。このとき、この分離装置に表示手段を更に 設けても良く、これが分離した映像信号を用いて映像を表示する。受信及び映像 信号混合装置に上述した1/n減衰手段を用いたものを利用する場合には、分離 された映像信号をn倍に増幅する増幅手段を更に具えるようにしても良い。減衰 手段及び対応する増幅手段を利用することで、直流電圧に重畳される映像信号の 振幅を小さくすることができる。
【0023】
【考案の実施の形態】
図2は、本考案による好適な実施形態の1例を示すブロック図である。図5と 対応するものには、同じ符号を付して説明する。パラボラ・アンテナ10は受信 した人工衛星からの電波から受信信号を生成する。受信信号は、上述のように典 型的には0.95〜1.85GHz程度の周波数帯域を有する。受信信号は同軸 ケーブルなどの信号線30等を通過し、映像生成装置50で映像信号に変換され 、表示装置60で映像として表示される。こうした信号の流れは図5の通常の受 信状態の場合と同様である。
【0024】 本考案においては、アンテナ10と信号線30の間に受信及び映像信号分離装 置20が接続される。受信及び映像信号分離装置20は、アンテナ10と電気的 に接続されて受信信号を受けるアンテナ接続端子20と、信号線30に接続され る信号線(ケーブル)接続端子24と、映像信号を出力する映像出力端子26を 有する。アンテナ接続端子22に入力されたアンテナ10からの受信信号は、受 信及び映像信号分離装置20内を通過して信号線(ケーブル)接続端子24から 信号線30に供給される。また、本考案においては後述するように信号線30上 に映像信号が供給されるので、受信及び映像信号分離装置20は、信号線30上 の映像信号を分離して映像出力端子26から映像信号を出力する。映像出力端子 26は、小型軽量な表示装置32の映像入力端子34と接続され、映像生成装置 50が出力した映像信号による映像が表示される。
【0025】 受信及び映像信号分離装置20を接続するには、図5に示す通常の接続状態に おいてアンテナ10に接続されている同軸ケーブル等の信号線30のアンテナ側 の端のコネクタ(図示せず)を外し、これを受信及び映像信号分離装置20の信 号線接続端子24に接続する。一方、信号線30のコネクタが外されたアンテナ 10の出力端子12は、新たな信号線14により分離装置20のアンテナ接続端 子22と接続される。つまり、受信及び映像信号分離装置20は、アンテナ10 の近くに設けることができ、よってアンテナ10の近くで小型表示装置32が表 示する映像の状態を確認しながらアンテナ10の方向を調整することが可能にな る。
【0026】 小型表示装置32には、例えば、液晶表示装置(LCD)などを用いるのが適 しており、これによって屋根の上など危険な場所でも比較的容易に扱うことがで きるようになる。また、受信及び映像信号分離装置20と液晶表示装置とを一体 の装置にしても良く、これによれば更に容易にアンテナ10の方向調整が行える ようになる。
【0027】 信号線30と映像生成装置50の間には、受信及び映像信号混合装置40が接 続される。受信及び映像信号混合装置40は、映像生成装置50からの映像信号 を受ける映像入力端子46と、信号線30と電気的に接続されて受信信号を受け るとともに映像信号を信号線30に供給する信号線接続端子42と、信号線接続 端子42に入力された受信信号を仲介して出力する受信信号出力端子44とを有 する。
【0028】 受信及び映像信号混合装置40の”混合”とは、通常は信号線30に存在しな い映像信号を混合装置40が供給することにより、信号線30上にDCや受信信 号と混合した状態が生じることを意味している。また、本考案の実施には必ずし も必要ではないが、受信及び映像信号混合装置40に映像入力端子46に入力さ れた映像信号を仲介して出力する映像出力端子48を設けるようにしても良い。 これがあることで、小型表示装置32だけでなくテレビ受信機(表示装置)60 にも映像信号を供給することができ、両方で受信状態を確認することができるよ うになる。
【0029】 本考案では映像信号とは、上述のように1本の信号線で電送可能なコンポジッ ト信号又はRF信号のことを意味している。RF信号は、一般には映像信号とは 言わないが、RF信号からコンポジット信号を生成するのは現在では容易であり 、また生成装置も非常に安価なので、どちらの信号形式でも都合によって使い分 ければ良いからである。図2に示す例においては、映像生成装置50から信号線 56で受信及び映像信号混合装置40の映像入力端子46に持ってくる映像信号 には、映像生成装置50が出力するコンポジット信号又はRF信号のどちらかを 利用する。
【0030】 図3は、本考案による受信及び映像信号分離装置20並びに受信及び映像信号 混合装置40を複数のフィルタを用いて実現する例の機能ブロック図である。こ れは、受信信号、映像信号及び直流電圧の周波数帯域が異なることを利用してい る。図から明らかなように、DCパスは、直流電圧を通過させるローパス・フィ ルタである。受信信号パスは、0.95GHz程度より高い周波数の信号を通過 させる、つまり、受信信号を通過させるハイパス・フィルタである。映像信号パ スは、映像信号としてコンポジット信号を用いた場合では、例えば、50Hz〜 4MHz程度の周波数帯域を通過させるバンドパス・フィルタである。映像信号 としてRF信号を用いる場合であれば、映像信号パスは例えば80〜110MH z程度の通過周波数帯域を有するバンドパス・フィルタである。
【0031】 映像信号としてコンポジット信号を用いた場合では、映像信号パスが直流レベ ルの信号をカットしてしまうため、小型表示装置32に現れる映像にやや影響す ることがある。しかし、小型表示装置32による映像では、画質を追求する必要 はなく、映像を確認できれば十分であることに注意されたい。また、図3に示す 回路では、実際には必要に応じて緩衝増幅器(バッファ)などのアンプを利用し ても良く、その場合には電源として信号線30上の直流電圧(DC)が利用され る。なお、本考案はこれのフィルタを用いた構成に限定されるものではなく、上 述した機能を実現する構成であればどのように構成しても良い。
【0032】 図6は、映像信号の流れが異なる本考案の実施形態の他の機能ブロック図であ る。これも複数のフィルタを用いて実現する例の1つである。図6の実施例では 、混合装置40がコンポジット信号をRF信号に変換する信号変換回路を具えて いる。混合装置40は、生成したRF信号を信号線30に供給し、分離装置20 が信号線30上のRF信号を分離して表示装置に供給する。これによれば、映像 生成装置50の映像出力端子54からコンポジット信号を混合装置40に入力し た場合でも、先の段落に述べたような映像信号の直流部分が落ちてしまう問題を 解決できる。この実施形態は、映像生成装置50にRF信号出力端子がなく、コ ンポジット信号の出力端子しか無い場合に有効である。
【0033】 信号線30には同軸ケーブルなどが利用されるが、この信号線30は受信状態 を確認するために新たに用意するものではなく、通常の受信状態においてアンテ ナ10と映像生成装置50を接続している信号線である。こうした信号線は、家 の壁や天井の上に配線され、配線を変更することが困難な場合も多いが、本考案 の実施においては、この信号線の両端の接続だけ、つまり、アンテナ10及び映 像生成装置50に接続されている部分だけの接続を変更すれば実施でき、信号線 の敷設(設置)自体を変更する必要はない。もちろん、従来と異なり、本考案に よれば屋内に設置された映像生成装置50と屋外にある表示装置32との間にア ンテナの方向調整のためだけに同軸ケーブルを新たに用意して接続する必要もな い。
【0034】 図4は、本考案による受信及び映像信号分離装置20並びに受信及び映像信号 混合装置40の1実施形態の正面図である。夫々の端子は、同軸ケーブル(信号 線)等で上述した所定の端子に接続される。
【0035】 図1は、本考案に受信及び映像信号分離装置20並びに受信及び映像信号混合 装置40の更に他の実施形態の例である。受信及び映像信号混合装置40は、ト ランジスタTrを有し、そのコレクタ端子(第1端子)に直流電圧が供給され、 ベース端子(制御端子)に映像信号が入力される。これにより、直流電圧に映像 信号が重畳された信号がエミッタ端子(第2端子)から信号線30に供給される 。その一方、トランジスタTrのコレクタ・エミッタ間に設けられたコンデンサ C2は、受信信号を通過させる受信信号パスを構成する。これによって、信号線 30からの受信信号が映像生成装置50に供給される。
【0036】 トランジスタTrのベース端子と映像入力端子46の間には、入力映像信号を 1/nに減衰する減衰回路41を設けるようにしても良い。1/nに減衰された 映像信号は、後述する受信及び映像信号分離装置20の増幅器Aでn倍に増幅さ れる。抵抗器R2及びR3は映像生成装置50が供給する直流電圧を分圧し、ベ ース端子に適切なバイアスを印加する。コイルL3は、受信信号の高周波が抵抗 器R2及びR3に流れ込まないようにするために設ける。図示せずも、図2等の 例と同様に映像出力端子48を設けても良い。
【0037】 受信及び映像信号分離装置20は、コイルL1及びコンデンサC1で構成され るバンドパス・フィルタにより映像信号を信号線30から分離して出力する。受 信及び映像信号混合装置40に減衰回路41を設けた場合には、増幅器Aを設け 、映像信号をn倍に増幅して出力するようにする。これによって、減衰された映 像信号が本来の振幅を取り戻すことができる。減衰回路41を設けない場合には 、増幅器Aも不要になるので分離装置20の構成が簡素になる。
【0038】 図1の実施形態によると、アンテナ10に映像信号が重畳された直流電圧が供 給されてしまうが、アンテナ10のダウンコンバータがレギュレータを有するの で、映像信号が重畳されて直流電圧にレベルに変動が生じても、ある程度までな ら問題は生じない。しかしながら、アンテナ10に供給する直流電圧の映像信号 によるレベル変動の問題が無視できないときもある。こうした場合には、減衰回 路41及び増幅器Aを設けることでこうした問題を低減することができる。即ち 、この構成により直流電圧に重畳する映像信号の振幅を小さくすることができる 。
【0039】 受信及び映像信号混合装置40のコイルL1には、周波数の高い受信信号をカ ットするようなインダクタンスを有するものを使用し、コンデンサC1には映像 信号の周波数に応じてこれを効果的に通過させる容量のものを使用する。増幅器 Aの電源には、信号線30上を流れる直流電圧を利用するが、このときコイルL 2は不要な高周波をカットする。
【0040】 以上本考案の好適実施例について説明したが、本考案はここに説明した実施例 のみに限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱することなく必要に応じて 種々の変形及び変更を実施し得ることは当業者には明らかである。
【提出日】平成9年5月20日
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、テレビアンテナによる放送受信状態を確認
するシステムに関し、特にBS/CS放送のような衛星を利用してチューナーに
電波を届ける放送システムにおいて、アンテナとテレビが離れている場合でも、
アンテナ方向を変更したときの受信状態を確認するのに適した放送受信状態確認
装置等に関する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 本考案による受信及び映像信号混合装置の別の見方によれば、映像信号として 特にコンポジット信号を利用し場合に有効なもので、信号線からの受信信号を 通過させて映像生成装置に供給する受信信号パスと、映像生成装置からの直流電 圧を通過させて信号線に供給する直流電圧パスと、映像生成装置からのコンポジ ット信号をRF信号に変換して信号線に供給する信号変換手段を設けるようにし ても良い。これは、受信信号、RF信号、直流電圧の周波数が異なることを利用 して通過周波数の異なるフィルタ手段で構成しようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による1好適実施例のブロック図であ
る。
【図2】本考案による好適実施例のより一般化した機能
ブロック図である。
【図3】本考案による受信及び映像信号分離装置並びに
受信及び映像信号混合装置の1例の機能ブロック図であ
る。
【図4】本考案による受信及び映像信号分離装置並びに
受信及び映像信号混合装置の1例の正面図である。
【図5】通常の使用状態における衛星(BS/CS)放
送受信装置のブロック図である。
【図6】本考案による他の好適実施例の機能ブロック図
である。
【符号の説明】
10 アンテナ 20 受信及び映像信号分離装置 22 アンテナ接続端子 24 信号線接続端子 26 映像出力端子 30 信号線 32 表示装置 40 受信及び映像信号混合装置 41 減衰手段 42 信号線接続端子 44 受信信号出力端子 46 映像入力端子 48 映像出力端子 50 映像生成装置 Tr 映像信号重畳手段 A 増幅手段
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月20日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/63 H04N 5/63 Z

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像生成装置がアンテナに直流電圧を供
    給し、上記アンテナは生成した受信信号を信号線を介し
    て上記映像生成装置に供給し、該映像生成装置は上記受
    信信号から映像信号を生成する衛星放送受信装置に適用
    して受信状態を確認するための衛星放送受信状態確認装
    置に利用される受信及び映像信号混合装置であって、 上記映像生成装置が供給する上記直流電圧に上記映像信
    号を重畳して上記信号線に供給する映像信号重畳手段
    と、 上記信号線からの上記受信信号を通過させて上記映像生
    成装置に供給する受信信号パスとを具える受信及び映像
    信号混合装置。
  2. 【請求項2】 上記映像信号重畳手段は、第1及び第2
    端子並びに制御端子を有する半導体素子であって、上記
    第1端子で上記直流電圧を受け、上記制御端子で上記映
    像信号を受け、上記第2端子から上記直流電圧に上記映
    像信号を重畳した信号を出力することを特徴とする請求
    項1記載の受信及び映像信号混合装置。
  3. 【請求項3】 上記映像信号を1/nに減衰する減衰手
    段を更に具え、 該減衰手段により減衰した上記映像信号を上記直流電圧
    に重畳して上記信号線に供給することを特徴とする請求
    項1又は2記載の受信及び映像信号混合装置。
  4. 【請求項4】 映像生成装置がアンテナに直流電圧を供
    給し、上記アンテナは生成した受信信号を信号線を介し
    て上記映像生成装置に供給し、該映像生成装置は上記受
    信信号からコンポジット信号を生成する衛星放送受信装
    置に適用して受信状態を確認するための衛星放送受信状
    態確認装置に利用される受信及び映像信号混合装置であ
    って、 上記信号線からの上記受信信号を通過させて上記映像生
    成装置に供給する受信信号パスと、 上記映像生成装置からの上記直流電圧を通過させて上記
    信号線に供給する直流電圧パスと、 上記コンポジット信号を受けてRF信号に変換して上記
    信号線に供給する信号変換手段とを具える受信及び映像
    信号混合装置。
  5. 【請求項5】 映像生成装置がアンテナに直流電圧を供
    給し、上記アンテナは生成した受信信号を信号線を介し
    て上記映像生成装置に供給し、該映像生成装置は上記受
    信信号から映像信号を生成する衛星放送受信装置に適用
    して受信状態を確認するための衛星放送受信状態確認装
    置に利用される受信及び映像信号分離装置であって、 上記アンテナからの上記受信信号を通過させて上記信号
    線に供給する受信信号パスと、 上記信号線からの上記直流電圧を通過させて上記アンテ
    ナに供給する直流電圧パスと、 上記信号線からの上記RF信号を通過させて映像出力端
    子に供給するRF信号パスとを具える受信及び映像信号
    分離装置。
  6. 【請求項6】 映像生成装置がアンテナに直流電圧を供
    給し、上記アンテナは生成した受信信号を信号線を介し
    て上記映像生成装置に供給し、該映像生成装置が上記受
    信信号から映像信号を生成する衛星放送受信装置に適用
    して受信状態を確認するための衛星放送受信状態確認装
    置に利用される受信及び映像信号分離装置であって、 上記信号線上の上記受信信号及び上記映像信号のうち、
    該映像信号を分離して出力する映像信号分離手段を具え
    る受信及び映像信号分離装置。
  7. 【請求項7】 上記映像信号分離手段が分離した上記映
    像信号をn倍に増幅する増幅手段を更に具えたことを特
    徴とする請求項7記載の受信及び映像信号分離装置。
  8. 【請求項8】 映像生成装置がアンテナに直流電圧を供
    給し、上記アンテナは生成した受信信号を信号線を介し
    て上記映像生成装置に供給し、該映像生成装置が上記受
    信信号から映像信号を生成する衛星放送受信装置に適用
    して受信状態を確認するための衛星放送受信状態確認装
    置に利用される受信及び映像信号分離装置であって、 上記信号線上の上記受信信号及び上記映像信号のうち、
    該映像信号を分離して出力する映像信号分離手段と、 分離した上記映像信号を用いて映像を表示する表示手段
    とを具える受信及び映像信号分離装置。
  9. 【請求項9】 上記信号線及び上記映像生成装置間に設
    けられる請求項1〜4のいずれかに記載の上記受信及び
    映像信号混合装置と、 上記アンテナ及び上記信号線間に設けられる上記請求項
    5、6又は7記載の上記受信及び映像信号分離装置と、 該受信及び映像信号分離装置が出力する上記映像信号を
    用いて映像を表示する表示装置とを具える衛星放送受信
    状態確認装置。
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