JP3042594B2 - 光線路保守システム - Google Patents

光線路保守システム

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JP3042594B2
JP3042594B2 JP7323656A JP32365695A JP3042594B2 JP 3042594 B2 JP3042594 B2 JP 3042594B2 JP 7323656 A JP7323656 A JP 7323656A JP 32365695 A JP32365695 A JP 32365695A JP 3042594 B2 JP3042594 B2 JP 3042594B2
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optical
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清一 楢岡
真人 黒岩
直樹 中尾
孝 海老原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信を行う光線
路を監視して、異常が生じた場合には、その保守を行う
ための光線路保守システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信を行う局側から加入者側に敷設さ
れている光ケーブルの光線路(光ファイバ)の保守管理
を行うための光線路保守システムが導入されている。図
3には従来の一般的な光線路保守システムが示されてい
る。このシステムは、試験制御部1と、複数のファイバ
切り換え選択装置A1 〜An と、分岐形の複数の光ファ
イバカプラモジュール18とを有して構成されている。試
験制御部1は試験光を発生する半導体レーザ、発光ダイ
オード等の光源3と、光パワーメータ2やパルス試験器
(OTDR(Optical Time Domain Reflectometer ))
4を含む複数の測定器類と、パソコン5と、光スイッチ
6と、電源供給装置とを有している。図3では光パワー
メータ2と光源3とOTDR4は試験制御部1の外側に
描かれているが、これは説明の都合上そうしたものであ
って、実際には、これらは試験制御部1のケース内に収
容されている。
【0003】パソコン5はワークステーション(図示せ
ず)に信号接続されており、ワークステーションによっ
て統括されている。パソコン5には、保守システムの自
己検査を行うプログラムと、OTDR4等の測定器を用
いた各種の測定プログラムを内蔵し、光源3の光を用い
た測定の種類に応じて、使用する測定器を選択し、その
測定器の切り換え接続(光パワーメータ2や光源3やO
TDR4側の光ファイバと、ファイバ切り換え選択装置
1 〜An 側の光ファイバとの接続切り換えを含む)を
制御する。また、パソコン5は各ファイバ切り換え選択
装置A1 〜Anにファイバ切り換えの指示・命令を出力
する。
【0004】各ファイバ切り換え選択装置A1 〜An
光ファイバの切り換えスイッチ機構を備えている。すな
わち、各ファイバ切り換え選択装置A1 〜An には複数
の受け側光ファイバ10が配列配置され、各受け側光ファ
イバ10にコネクタ11が接続装着され、各コネクタ11が、
例えば、縦、横二次元状に配列固定されている。そし
て、これらコネクタ11の配列群に対向する側には第1の
マスター光ファイバ12のコネクタ13と、第2のマスター
光ファイバ14のコネクタ15とが移動ステージ(図示せ
ず)に配列固定され、前記試験制御部1のパソコン5か
ら加えられる指令に従い、移動ステージの三次元方向の
移動が行われ、コネクタ13,15と、受け側光ファイバ10
のコネクタ11との切り換え接続が行われる。
【0005】前記受け側光ファイバ10は複数本まとめら
れて接続コネクタ16に配列集合されており、図3の例で
は、No.1からNo.8までの8本の受け側光ファイバ10
が1個の接続コネクタ16に集約され、No.9からNo.16
までの受け側光ファイバ10が1個の接続コネクタ16に集
約されるという如く、複数本ずつの受け側光ファイバ10
が1つの接続コネクタ16に集約されて、数100 心の受け
側光ファイバ10が1個のファイバ切り換え選択装置に装
備され、他の数100 心の受け側光ファイバ10が他の1個
のファイバ切り換え選択装置に装備されるという如く、
各受け側光ファイバ10はその接続端にコネクタ16を装着
して配列配置されている。
【0006】数1000心の光線路(光ファイバ)をもつ光
ケーブルの各心の光線路には分岐形の光ファイバカプラ
17が光結合される。光ファイバカプラ17は光ファイバカ
プラモジュール18に組み込まれており、光ファイバカプ
ラモジュール18の入力側光ファイバ20の入力端はカプラ
側入力コネクタ21に集約され、同様に、光ファイバカプ
ラ17の出力側光ファイバ22の出力端はカプラ側出力コネ
クタ23に集約されている。図3の例では、No.1からN
o.8までの8本の出力側光ファイバ22は1個のカプラ
側出力コネクタ23に集約され、No.9からNo.16までの
8本の入力側光ファイバ20は1個のカプラ側入力コネク
タ21に集約されている。No.9からNo.16の入力側光フ
ァイバ20から供給される試験光はそれぞれNo.1からN
o.8の対応する光ファイバカプラ結合によってNo.1
からNo.8までの対応する光線路とそれぞれ光結合され
ており、No.9からNo.16までの入力側光ファイバ20か
ら供給される試験光の戻り光はNo.1からNo.8のそれ
ぞれ対応する出力側光ファイバ22を通って戻される。
【0007】図3では、No.1からNo.8までの光線路
はNo.1の光ファイバカプラモジュールの各光ファイバ
カプラと光結合し、No.9からNo.16までの光線路(図
示せず)はNo.2の光ファイバカプラモジュールの各光
ファイバカプラと光結合するという如く、複数心の(図
3の例では8心)光線路毎に1個の光ファイバカプラモ
ジュール18の対応する各光ファイバカプラが光結合して
いる。なお、光ファイバカプラモジュール18と光ケーブ
ルの各心の光線路はコネクタ24a,24bの結合によって
接続されている。
【0008】この種の光線路保守システムにおいては、
例えば、光源3の光ファイバ8bが光スイッチ6により
第1のマスター光ファイバ12とコネクタ接続され、光パ
ワーメータ2の光ファイバ8aが第2のマスター光ファ
イバ14とコネクタ接続され、また、ファイバ切り換え選
択装置A1 側で、第1のマスター光ファイバ12が受け側
光ファイバ10のNo.9の線にコネクタ接続され、かつ、
第2のマスター光ファイバ14が受け側光ファイバ10のN
o.1の線にコネクタ接続されることで、光源3からの
試験光は光ファイバ8b、第1のマスター光ファイバ1
2、No.9の入力側光ファイバ20を経て光ケーブルのN
o.1の光線路とカプラ結合し、試験光の戻り光はNo.
1の出力側光ファイバ22、第2のマスター光ファイバ1
4、光ファイバ8aを経て光パワーメータ2に至り、光
パワーメータ2により戻り試験光の光パワーが測定さ
れ、光線路保守システムに異常がないか否かの自己検査
が行われる。この自己検査は全ての光ファイバカプラを
通るルートで行われる。
【0009】そして、全てのルートに異常がないことを
確認した後、OTDR4等を用いた光線路の傷害点(異
常点)検出や、OTDR片側からの光損失測定等が行わ
れる。このOTDR4を用いた測定に際しては、OTD
R4と光パワーメータ2の切り換えを行い、OTDR4
の光ファイバ8cを第2のマスター光ファイバ14に接続
することにより、図3の状態で、No.1の光線路のOT
DR4による測定が行われる。このNo.1の光線路の測
定が終了した後、ファイバ切り換え選択装置A1 側で、
第2のマスター光ファイバ14をNo.2の光線路(図示せ
ず)に光結合されているNo.2の光ファイバカプラ(図
示せず)の出力側光ファイバに接続されるNo.2の受け
側光ファイバ10(図示せず)のコネクタに接続すること
によりNo.2の光線路の測定が行われる。このように、
ファイバ切り換え選択装置側で、第1のマスター光ファ
イバ12と第2のマスター光ファイバ14を対応する光線路
に光結合している光ファイバカプラの入力側光ファイバ
と出力側光ファイバに対応するそれぞれの受け側光ファ
イバ10のコネクタに切り換え接続することにより、順
次、光ケーブルの各光線路の各種の測定が行われるので
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光線路保守システムは、ファイバ切り換え選択装置A1
〜An 側で、第1のマスター光ファイバ12と第2のマス
ター光ファイバ14をコネクタ接続により各光ファイバカ
プラの入力側光ファイバ20と出力側光ファイバ22に切り
換え接続する構成であるため、多数の受け側光ファイバ
10の接続コネクタ16を配列配置しなければならず、その
ため、接続コネクタ16の数が非常に多くなり、接続コネ
クタ1個分の占める体積が大きいために、ファイバ切り
換え選択装置が大型化してしまうという問題があった。
【0011】また、各ファイバ切り換え選択装置には必
ず第1のマスター光ファイバ12と第2のマスター光ファ
イバ14が図示されていない移動ステージ上に装備され、
各光ファイバカプラ側の入力側光ファイバ20と出力側光
ファイバ22に受け側光ファイバ10を介して一括的に切り
換え接続する構成であるため、入力側光ファイバ20側か
ら光ファイバカプラに入る試験光は出力側光ファイバ22
を経て第2のマスター光ファイバ14から試験制御部1側
へ必ず戻されることとなるので、例えば、OTDR4を
用いて各光線路の傷害点の検出等を行う場合に、試験光
の戻り光が必ず試験制御部1側に戻ってしまい、光源3
や使用している測定器にその戻り光が入射して、光源3
の特性や、測定器の測定性能に悪影響を及ぼしてしまう
という問題があった。
【0012】さらに、数1000心という多数の光線路の測
定を行う関係上、試験制御部1には複数のファイバ切り
換え選択装置A1 〜An が接続されることとなるが、各
ファイバ切り換え選択装置には必ず第1のマスター光フ
ァイバ12と第2のマスター光ファイバ14の2本のマスタ
ー光ファイバが接続されるために、試験制御部1と各フ
ァイバ切り換え選択装置A1 〜An 間に配線接続される
光ファイバの数が多くなって、乱雑化するという問題が
あった。
【0013】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、ファイバ切り換え選択装置
の小型化を図り、さらに、システムの自己検査以外の測
定に際しては、試験光の戻り光が試験制御部に入射する
のを防止し、かつ、各ファイバ切り換え選択装置と試験
制御部間の光ファイバの配線接続本数を半減する光線路
保守システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次の手段を講じている。すなわち、本発明
は、試験光を発生する光源と、少くとも光パワーメータ
とパルス試験器を含む複数の測定器類とを備え、前記光
源の光を用いた光線路の測定の種類に応じて使用する測
定器の選択切り換えを行う試験制御部と、多心の光線路
の各心毎に試験光との光結合を行う分岐形の複数の光フ
ァイバカプラと、各光ファイバカプラの入力側光ファイ
バに通じる受け側光ファイバが所定のピッチ間隔のV溝
内に収容固定されて配列され、この光ファイバ配列群に
対向する側には前記試験制御部に接続される1本の第1
のマスター光ファイバが設けられ、この第1のマスター
光ファイバを移動して指令された光ファイバカプラの入
力側光ファイバに受け側光ファイバを介して接続する第
1のファイバ切り換え選択装置と、各光ファイバカプラ
の出力側光ファイバに通じる受け側光ファイバが所定の
ピッチ間隔のV溝内に収容固定されて配列され、この光
ファイバ配列群に対向する側には前記試験制御部に接続
される1本の第2のマスター光ファイバが設けられ、こ
の第2のマスター光ファイバを移動して指令された光フ
ァイバカプラの出力側光ファイバに受け側光ファイバを
介して接続する第2のファイバ切り換え選択装置と、を
有し、第1のマスター光ファイバの接続切り換えと第2
のマスター光ファイバの接続切り換えを別個のファイバ
切り換え選択装置で独立に行うようにした構成をもって
課題を解決する手段としている。
【0015】上記構成の本発明においては、第1のファ
イバ切り換え選択装置側では、光ファイバカプラの入力
側光ファイバに通じる受け側光ファイバが収容固定され
ているV溝内に第1のマスター光ファイバを挿入するこ
とにより、第1のマスター光ファイバと入力側光ファイ
バとの接続が受け側光ファイバを介して達成され、同様
に、第2のファイバ切り換え選択装置側で、光ファイバ
カプラの出力側光ファイバに通じる受け側光ファイバが
収容固定されているV溝内に第2のマスター光ファイバ
を移動挿入することにより、第2のマスター光ファイバ
と出力側光ファイバとの接続が受け側光ファイバを介し
て達成される。
【0016】このように、第1のファイバ切り換え選択
装置側で同一の光線路に光結合する光ファイバカプラの
入力側光ファイバに第1のマスター光ファイバを接続
し、第2のファイバ切り換え選択装置側で同じ光ファイ
バカプラの出力側光ファイバに第2のマスター光ファイ
バを接続することで、第1のマスター光ファイバから光
ファイバカプラに供給される試験光が出力側光ファイバ
から第2のマスター光ファイバを介して試験制御部側に
戻され、その光パワーの測定を行うことにより、光線路
保守システム自身の異常の有無が自分自身によって検査
される。
【0017】この自己検査は全ての光ファイバカプラを
通るルートで行われ、全てのルートにシステムに異常が
ない場合には、OTDR等の測定器を用いて光線路の傷
害点の検出測定等が行われるが、これらの測定に際して
は、第2のファイバ切り換え選択装置側では測定対象の
光線路に光結合している光ファイバカプラの出力側光フ
ァイバと第2のマスター光ファイバとの接続を解除する
ことで、光ファイバカプラの試験光の戻りの光が試験制
御部側に戻るのが遮断され、この試験光の戻りの光によ
って試験制御部側の光源や測定器が影響を受けるのを防
止する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づき説明する。なお、以下の実施の形態例の説明
において、従来例と同一の構成部分には同一符号を付
し、その重複説明は省略する。図1には本発明に係る光
線路保守システムの一実施形態例が示されている。この
実施形態例が従来例と異なる特徴的なことは、ファイバ
切り換え選択装置を、光ファイバカプラの入力側光ファ
イバを専用に切り換え接続する装置と、光ファイバカプ
ラの出力側光ファイバを専用的に切り換え接続する装置
とによって別個独立に設けて構成したことと、ファイバ
切り換え選択装置の光スイッチを、コネクタ着脱切り換
え方式から、V溝を利用したファイバ切り換え方式に変
更したことであり、それ以外の構成は従来例とほぼ同様
である。
【0019】この実施の形態例では、各光ファイバカプ
ラ17の入力側光ファイバ20にコネクタ接続される受け側
光ファイバ10を配列配置して成る入力側光ファイバ切り
換え専用の第1のファイバ切り換え選択装置E1 と、光
ファイバカプラ17の出力側光ファイバ22にコネクタ接続
される受け側光ファイバ10を配列配置して成る出力側光
ファイバ切り換え専用の第2のファイバ切り換え選択装
置E2 とを1ペアとし、光ケーブルの光線路の心数に対
応して複数ペアの、つまり、偶数のファイバ切り換え選
択装置E1 ,E2 が設置され、各第1のファイバ切り換
え選択装置E1と試験制御部1との間に1本の第1のマ
スター光ファイバ12が接続され、各第2のファイバ切り
換え選択装置E2 と試験制御部1間には1本の第2のマ
スター光ファイバ14が配線される。そして、第1および
第2のファイバ切り換え選択装置E1 ,E2 のマスター
側光ファイバと受け側光ファイバ10との切り換え接続は
V溝を利用した接続切り換え方式によって行われる。
【0020】図2には、マスター光ファイバと受け側光
ファイバ10とのV溝を利用したファイバ切り換え接続方
式の一例が示されている。図2のマスター光ファイバ
は、第1のファイバ切り換え選択装置E1 においては第
1のマスター光ファイバ12であり、第2のファイバ切り
換え選択装置E2 では第2のマスター光ファイバ14であ
る。また、受け側光ファイバ10は第1のファイバ切り換
え選択装置E1 側では複数の光ファイバカプラモジュー
ル18′の各光ファイバカプラ17の入力側光ファイバ20に
接続される光ファイバであり、第2のファイバ切り換え
選択装置E2 側では同様に、複数の光ファイバカプラモ
ジュール18′の各光ファイバカプラ17の出力側光ファイ
バ22に接続される光ファイバである。これら、受け側光
ファイバ10は基板25の上面に形成した所定ピッチ間隔
(図2の例では等ピッチ間隔)に配列形成されたV溝26
内に収容固定された光ファイバ配列群となっており、こ
の光ファイバ配列群に対向する側にマスター光ファイバ
が設けられる。
【0021】このマスター光ファイバは、移動ステージ
27上に固定装着され、マスター光ファイバの先端側は移
動ステージ27から先方に伸張されている。移動ステージ
27は図示されていない駆動機構によって、三次元のX方
向(横方向)と、Y方向(縦方向)と、Z方向(マスタ
ー光ファイバの光軸方向に沿う進退方向)の移動がファ
イバ切り換え選択装置E1 ,E2 の制御機構(図示せ
ず)によって制御されて行われている。
【0022】また、移動ステージ27にはマスター光ファ
イバの先端側をV溝26に押し込み保持するファイバ押え
具28が設けられている。このファイバ押え具28は回動軸
30を支点としてファイバ押え方向の反時計方向と、ファ
イバ押え解除方向の時計回りとの正逆回動が自在となっ
ており、この正逆回動は図示されていないアクチエータ
によって行われており、このアクチエータの動作もファ
イバ切り換え選択装置E1 ,E2 の制御機構によって制
御されている。
【0023】この実施形態例のファイバ切り換え機構で
は、試験制御部1側からマスター光ファイバの接続相手
の受け側光ファイバ10の心線番号が指令されると、駆動
機構により、移動ステージ27の送り移動が制御され、マ
スター光ファイバは指令された心線番号の受け側光ファ
イバ10と同じV溝上に送り移動される。この状態で、フ
ァイバ押え具28をファイバ押え方向に回動して、マスタ
ー光ファイバの先端側をV溝26に収容保持することで、
接続相手の受け側光ファイバ10とマスター光ファイバと
の調心が行われ、指令された受け側光ファイバとマスタ
ー光ファイバとの接続が達成される。
【0024】このように、接続相手の受け側光ファイバ
の心線番号が指令される毎に、マスター光ファイバの送
り移動が行われ、マスター光ファイバと受け側光ファイ
バ10との接続切り換えが順次行われ、従来例と同様に、
光線路保守システムの自己検査と、この自己検査の終了
後のOTDR4等の測定器を用いた各光線路の傷害点検
出等の測定が行われるのである。
【0025】この実施形態例では、第1のファイバ切り
換え選択装置E1 と第2のファイバ切り換え選択装置E
2 のファイバ切り換え機構をV溝26を利用した構成とし
たので、従来例のコネクタによる切り換え方式に比べ、
大幅な装置の小型化を達成することができた。この実施
形態例では、試験制御部1側の光スイッチ6′もファイ
バ切り換え選択装置E1 ,E2 と同様にV溝を利用した
切り換え機構を採用しているので、試験制御部1の装置
小型も達成でき、システム全体の装置の小型化が可能と
なった。
【0026】また、光ファイバカプラ17の入力側光ファ
イバの切り換え接続と、光ファイバカプラ17の出力側光
ファイバの切り換え接続とを別個のファイバ切り換え選
択装置で行うように構成したので、第1のファイバ切り
換え選択装置E1 と試験制御部1間に配線される光ファ
イバは1本の第1のマスター光ファイバ12だけでよく、
また、第2のファイバ切り換え選択装置E2 と試験制御
部1間に配線される光ファイバは1本の第2のマスター
光ファイバ14だけでよいこととなり、従来例の図3に示
す如く、各ファイバ切り換え選択装置A1 〜An 毎に第
1と第2の2本のマスター光ファイバ12,14を配線する
方式に比べ、ファイバ切り換え選択装置と試験制御部1
間に配線されるマスター光ファイバの本数が半減でき、
試験制御部1と各ファイバ切り換え選択装置E1 ,E2
間の光ファイバ配線の乱雑化を防止でき、すっきりした
形態で配線することが可能となり、その光ファイバの配
線処理の取り扱いも非常に容易となる。
【0027】さらに、前記の如く、光ファイバカプラ17
の入力側光ファイバの接続切り換えと、出力側光ファイ
バの接続切り換えとを別個のファイバ切り換え選択装置
1,E2 により独立して行うように構成したので、例
えば、OTDR4を用いて光ケーブルの各光線路の測定
を行うような場合、第2のファイバ切り換え選択装置E
2 側で、測定対象の光線路に結合している光ファイバカ
プラ17の出力側光ファイバ22と第2のマスター光ファイ
バ14との接続を解除することにより、光ファイバカプラ
17からの試験光の戻りの光が試験制御部1側に入るのを
阻止することができ、これにより、試験光の戻りの光に
よって試験制御部1側の光源3や、光パワーメータ2等
の測定器類が悪影響を受けるという従来の問題点を完璧
に防止することが可能となり、試験制御部1側での検査
測定の信頼性を大幅に高めることが可能になった。
【0028】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の形態を採り得るものであ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明は、第1のマスター光ファイバと
光ファイバカプラの入力側光ファイバとの接続切り換え
を第1のファイバ切り換え選択装置で行い、第2のマス
ター光ファイバと光ファイバカプラの出力側光ファイバ
との切り換え接続を第2のファイバ切り換え選択装置で
行うという如く、光ファイバカプラの入力側光ファイバ
の切り換え接続と、出力側光ファイバの接続切り換えと
を別個のファイバ切り換え選択装置で独立に行うように
構成したものであるから、第1と第2の各ファイバ切り
換え選択装置側と試験制御部側に配線される光ファイバ
は第1のマスター光ファイバ又は第2のマスター光ファ
イバの1本だけでよく、従来例の如く、各ファイバ切り
換え選択装置側と試験制御部側に第1と第2の2本のマ
スター光ファイバを配線するのに比べ、光ファイバの配
線数が半分となり、ファイバ切り換え選択装置と試験制
御部側との光ファイバ配線の乱雑化を防止でき、すっき
りした形態で配線することができるとともに、その光フ
ァイバの配線処理の取り扱いも容易となる。
【0030】また、第1のマスター光ファイバと第2の
マスター光ファイバを別個のファイバ切り換え選択装置
で独立に切り換え制御できるので、第1のマスター光フ
ァイバを光ファイバカプラの入力側光ファイバに接続
し、第2のマスター光ファイバを光ファイバカプラの出
力側光ファイバに接続することで、試験制御部側でシス
テム自身の自己検査を行うことができるとともに、試験
制御部側で、OTDR等の測定器を使用して光線路の傷
害点検出等の測定を行う場合には、第2のファイバ切り
換え選択装置側で、測定対象の光線路に結合している光
ファイバカプラの出力側光ファイバと第2のマスター光
ファイバとの接続を解除することで、光ファイバカプラ
からの試験光の戻り光が試験制御部側に戻るのを防止す
ることが可能となり、これにより、試験光の戻りの光に
よって、試験制御部側の光源や各種の測定器が悪影響を
受けることがなくなり、試験制御部で行う各種測定の信
頼性を格段に高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例を示すブロック構成図で
ある。
【図2】同実施形態例で採用しているV溝を用いたマス
ター光ファイバのスイッチ切り換え機構を示す説明図で
ある。
【図3】従来の光線路保守システムのブロック構成図で
ある。
【符号の説明】
1 試験制御部 10 受け側光ファイバ 12 第1のマスター光ファイバ 14 第2のマスター光ファイバ 17 光ファイバカプラ 26 V溝 E1 第1のファイバ切り換え選択装置 E2 第2のファイバ切り換え選択装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 直樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 海老原 孝 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−177838(JP,A) 特開 平4−238237(JP,A) 特開 平3−211513(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02 H04B 10/08 H04M 3/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験光を発生する光源と、少くとも光パ
    ワーメータとパルス試験器を含む複数の測定器類とを備
    え、前記光源の光を用いた光線路の測定の種類に応じて
    使用する測定器の選択切り換えを行う試験制御部と、多
    心の光線路の各心毎に試験光との光結合を行う分岐形の
    複数の光ファイバカプラと、各光ファイバカプラの入力
    側光ファイバに通じる受け側光ファイバが所定のピッチ
    間隔のV溝内に収容固定されて配列され、この光ファイ
    バ配列群に対向する側には前記試験制御部に接続される
    1本の第1のマスター光ファイバが設けられ、この第1
    のマスター光ファイバを移動して指令された光ファイバ
    カプラの入力側光ファイバに受け側光ファイバを介して
    接続する第1のファイバ切り換え選択装置と、各光ファ
    イバカプラの出力側光ファイバに通じる受け側光ファイ
    バが所定のピッチ間隔のV溝内に収容固定されて配列さ
    れ、この光ファイバ配列群に対向する側には前記試験制
    御部に接続される1本の第2のマスター光ファイバが設
    けられ、この第2のマスター光ファイバを移動して指令
    された光ファイバカプラの出力側光ファイバに受け側光
    ファイバを介して接続する第2のファイバ切り換え選択
    装置と、を有し、第1のマスター光ファイバの接続切り
    換えと第2のマスター光ファイバの接続切り換えを別個
    のファイバ切り換え選択装置で独立に行うようにしたこ
    とを特徴とする光線路保守システム。
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