JP3042499U - 流体加熱装置 - Google Patents

流体加熱装置

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JP3042499U
JP3042499U JP1997002827U JP282797U JP3042499U JP 3042499 U JP3042499 U JP 3042499U JP 1997002827 U JP1997002827 U JP 1997002827U JP 282797 U JP282797 U JP 282797U JP 3042499 U JP3042499 U JP 3042499U
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temperature
temperature sensor
heating device
outer tube
fluid heating
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JP1997002827U
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Inventor
宏之 内藤
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小松エレクトロニクス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外管の外周面上に設けられる温度センサを位
置決めし、かつ保持する。 【解決手段】 外管20の外周面にセンサホルダ50を
付設し、このセンサホルダ50によって温度センサ70
を位置決め保持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ランプヒータの輻射熱によって流体を加熱する流体加熱装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウエハを洗浄するいわゆるRCA洗浄工程においては、アンモニア過水 による洗浄によって有機物およびパーティクルが除去され、また、塩酸過水によ る洗浄によって金属イオンが除去される。
【0003】 上記洗浄処理においては、洗浄液である上記アンモニア過水および塩酸過水を 例えば80℃前後程度まで加熱する必要があり、そのため、上記洗浄液を流通さ せながら加熱する流体加熱装置が実用されている。
【0004】 この流体加熱装置は、外管と内管との間に画成された空間で被加熱流体を流通 させ、この被加熱流体を前記内管に内装した熱輻射体(たとえば、ハロゲンラン プ)の輻射熱によって加熱するように構成されている。
【0005】 ところで、上記洗浄液の流通空間が空の状態では、上記熱輻射体の輻射熱が洗 浄液に吸収されず、このため、上記流体加熱装置は空炊き状態となる。そして、 この空炊き状態が継続すると、上記外管の温度が急上昇し、その結果、該外管の 周囲に巻かれた断熱材の焼損や、上記内、外管等の加熱要素を収容する樹脂製ケ ーシングの変形、溶融等が発生する。
【0006】 そこで、この種の流体加熱装置では、上記外管の周面上にK型熱電対等の温度 センサを配設し、このセンサの検出温度が所定温度まで上昇した際に上記ランプ ヒータへの給電を停止している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記外管の温度は、上記ランプヒータの発熱の分布が一様でないこと等に起因 して一様な分布を示さない。したがって、上記外管の外周面上に温度センサを配 置する場合、その配置位置を一定にしないと該温度センサの検出温度にばらつき を生じることになる。
【0008】 また、上記外管の外周面に対する温度センサの接触態様が一定でないと、やは り、該温度センサの検出温度にばらつきを生じる。なぜなら、温度センサの検出 部全体が上記外管の外周面に接触している場合と、該検出部が上記外周面に部分 接触している場合とでは、上記検出温度が異なるからである。
【0009】 上記温度センサの検出温度がばらつくと、該検出温度が上記所定温度に到達す る時点がばらつくこと、つまり、ランプヒータへの給電を停止させるタイミング がばらつくことになる。
【0010】 従来の流体加熱装置は、上記温度センサを位置決め保持する手段を備えていな いので、上記外管の外周面上における温度センサの配置位置および接触態様が不 確定であり、そのため、上記空炊きへの対処が適正な時点に実行されない虞れが あった。
【0011】 本考案の目的は、かかる状況に鑑み、外管の外周面上の所定位置に温度センサ を位置決め保持することができる流体加熱装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、熱輻射体を内装した内管と、この内管を囲む態様で配設した外管と を備え、前記内管と外管との間に画成された空間で被加熱流体を流通させるとと もに、その被加熱流体を前記熱輻射体の輻射熱によって加熱するようにした流体 加熱装置において、温度センサを位置決め保持するセンサホルダを前記外管の外 周面に付設したことを特徴としている。
【0013】
【考案の実施の形態】
図2は本考案に係る流体加熱装置10の平面図であり、図3は図2のA矢視図 である。
【0014】 図3のB−B断面図である図1に示すように、この流体加熱装置10は、外管 20と、この外管20を貫通する態様で設けた内管30と、この内管30内に挿 入した熱輻射体たるハロゲンランプ40とを備えている。
【0015】 外管20は、透明石英ガラスで形成されており、その内面と上記内管30の外 周面との間に被加熱流体の流通空間21を画成している。この外管20は、その 一端部下方および他端部上方に流入用パイプ22および流出用パイプ23をそれ ぞれ設けるとともに、その中央部に位置した外周面上にセンサホルダ50を付設 してある。
【0016】 なお、図1に示すように、上記パイプ22および23は、上記流通空間21に 連通している。また、外管20の周囲は、断熱材60によって覆われている。
【0017】 図4は、上記センサホルダ50の斜視図であり、また図5は、図4のC−C断 面図である。
【0018】 このセンサホルダ50は、一端を封止した透明石英ガラス製の管で構成されて おり、上記外管20の長手方向に沿うように、かつ、外管20の外周面から若干 距離(例えば、2mm程度)だけ浮上するように、その両端部を上記外管20の 外周面にピンポイント溶接してある(図5参照)。
【0019】 このセンサホルダ50は、K型熱電対からなる温度センサ70を位置決め保持 するために設けたものであり、該温度センサ70の先端部に位置した検出部71 が挿入される。
【0020】 なお、温度センサ70は、上記検出部71の先端がセンサホルダ50の封止部 に当接するまで挿入される。また、温度センサ70の出力は、後述のコントロー ラ100に加えられる。
【0021】 図2および図3に示すように、上記内管30は一対設けられている。これらの 内管30は、透明石英ガラスからなり、その一端部および他端部は外管20から 突出している。
【0022】 上記内管30内にハロゲンランプ40が挿入されると、該内管30の各端部に 設けられたピン孔31にピン32がそれぞれ挿着され、これによって、内管30 からのハロゲンランプ40の抜け出しが防止される。
【0023】 ハロゲンランプ40は、図1および同図のD−D断面図である図6に示すよう に、隣接する一対の透明石英ガラス管41と、これらのガラス管41内にそれぞ れ配したフィラメント42、各ガラス管41の一端部相互を連結するセラミック べース43と、各ガラス管41の他端部相互を連結するセラミックべース44と を備えている。
【0024】 セラミックべース43においては、上記各フィラメント42の一端にそれぞれ 接続されたリード線45が導出され、また、セラミックべース44においては、 上記各フィラメント42の他端相互が接続されている。つまり、このハロゲンラ ンプ40は、一端側から給電するシングルエンド構造を有する。
【0025】 上記各石英ガラス管41内には、窒素、アルゴン、クリプトン等の不活性ガス と微量のハロゲンガスが封入されている。したがって、上記各リード線45間に 所定の電圧を印加すれば、いわゆるハロゲンサイクル作用によって長期間、安定 に各フィラメント42が発光および発熱する。
【0026】 なお、上記ハロゲンランプ40は、可視光および赤外光を輻射し、近赤外領域 においてその輻射光の強度が最大となる。また、このハロゲンランプ40には、 例えば、3KWのものが使用される。
【0027】 図1に示すように、外管20のパイプ22と23間には、ポンプ80、薬液の の貯槽81およびフィルタ82が介在される。
【0028】 貯槽81内の薬液は、ポンプ80の運転に伴い、上記パイプ22、流通空間2 1を通ってパイプ23から流出し、その後、フィルタ62を通過して貯槽61に 戻される。
【0029】 したがって、ハロゲンランプ40を発熱させて上記空間21を流通する薬液を 加熱すれば、その加熱された薬液が槽81に流入することになり、その結果、槽 81内の薬液の温度が上昇する。
【0030】 貯槽81に設けられた温度センサ90は、該槽81内の薬液の温度を検出し、 その検出信号をコントローラ100に加える。そこで、コントローラ100は、 薬液の目標加熱温度(例えば、80℃)と上記温度センサ90の検出温度との偏 差に基づき、この偏差が無くなるように、つまり、薬液の温度が上記目標加熱温 度に維持されるようにハロゲンランプ40への供給電力を制御する。
【0031】 ところで、上記流通空間21に薬液が流通している状態においては、上記ハロ ゲンランプ40から輻射される熱エネルギーの大部分が該薬液によって吸収され るが、上記薬液が流通していないときには、この薬液による熱エネルギーの吸収 作用が消失して、いわゆる空炊き状態となる。
【0032】 そして、この空炊き状態を放置すると、上記外管20の温度が異常に上昇して 、断熱材60の焼損や、上記外管20、内管30等の要素を収容する図示してい ない樹脂製ケーシングの変形、溶融等が発生することになる。
【0033】 そこで、前記コントローラ100は、前記温度センサ70の出力に基づいて上 記空炊を検出し、その検出時点でハロゲンランプ40への給電を停止する。
【0034】 すなわち、上記空炊きによる外管20の温度上昇に伴って温度センサ70の検 出温度が上昇するので、この検出温度を予設定された空炊き判定温度と比較し、 その検出温度が該空炊き判定温度まで上昇した場合に、内蔵する継電器(図示せ ず)をオフして、ハロゲンランプ40への給電を停止する。
【0035】 ハロゲンランプ40への給電が断たれると、上記空炊きに起因した外管20の 温度上昇が停止するので、つまり、加熱装置10が空炊き状態から解放されるの で、上記断熱材50の焼損等の事故が未然に回避される。
【0036】 上記空炊きを精度良く検出するためには、温度センサ70を所定の位置に安定 に設置する必要があるが、上記実施形態の流体加熱装置10によれば、外管20 の外周面に付設したセンサホルダ50に上記温度センサ70の検出部71を挿入 してあるので、上記検出部71が所定の位置に安定に保持され、その結果、空炊 き検出の信頼性が向上する。
【0037】 また、上記センサホルダ50を備えた流体加熱装置10によれば、温度センサ 70の検出部71が該ホルダ50によって包囲されているので、温度センサ70 の検出温度が断熱材60の接触によって影響される虞れがなく、これも空炊き検 出の信頼性向上に寄与する。
【0038】 上記実施形態では、センサホルダ50を外管20の外周面から浮上させてある が、該センサホルダ50を外管20の外周面に接触させて設けても、空炊きを検 出する上で何等支障は生じない。
【0039】 ただし、センサホルダ50を外管20の外周面に接触させて設けた場合には、 温度センサ70が外管20の温度、つまり、薬液の温度を検出することになるの で、目標加熱温度の変更に伴って該薬液の温度が変化した場合、その温度変化が 温度センサ70の検出温度に直接影響することになる。
【0040】 したがって、上記薬液の温度変化の影響を少なくしたい場合には、つまり、温 度センサ70の検出温度の安定化を図りたい場合には、上記実施形態のようにセ ンサホルダ50を外管20の外周面から浮上させれば良い。
【0041】 なお、半導体製造プロセスで使用される上記薬液としては、前記RCA洗浄に 用いられるアンモニア過水および塩酸過水、窒化膜除去液であるリン酸、レジス ト剥離液である硫酸過水等がある。また、他の分野で使用される薬液としては、 メッキ処理液等がある。
【0042】 上記実施形態においては、熱輻射体として、ハロゲンランプ40を採用してい るが、本考案は、他の熱輻射体を採用した場合でも適用可能である。
【0043】 また、上記実施形態においては、温度センサとして熱電対を使用しているが、 本考案は、他種類の温度センサを使用する場合にも適用可能である。もちろん、 その場合には、センサホルダ50の形状を使用する温度センサの形状に適したも のにする。
【0044】
【考案の効果】
本考案によれば、外管の外周面上における温度センサの配置位置が一定になる ので、該配置位置が不確定なことに起因した該温度センサの検出温度のばらつき がなくなり、その結果、上記検出温度の信頼性が向上する。したがって、上記温 度センサの検出温度に基づいていわゆる空炊きを精度良く検出することが可能に なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る流体加熱装置の一実施形態を示す
縦断面図。
【図2】図1の流体加熱装置の平面図。
【図3】図2のA矢視図。
【図4】センサホルダの斜視図。
【図5】図4のC−C断面図。
【図6】図1のD−D断面図。
【符号の説明】
10 流体加熱装置 20 外管 21 空間 30 内管 40 ハロゲンランプ 50 センサホルダ 70 温度センサ 71 検出部 80 ポンプ 81 貯槽 90 温度センサ 100 コントローラ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱輻射体を内装した内管と、この内管を
    囲む態様で配設した外管とを備え、前記内管と外管との
    間に画成された空間で被加熱流体を流通させるととも
    に、その被加熱流体を前記熱輻射体の輻射熱によって加
    熱するようにした流体加熱装置において、 温度センサを位置決め保持するセンサホルダを前記外管
    の外周面に付設したことを特徴とする流体加熱装置。
  2. 【請求項2】 熱輻射体は、ハロゲンランプである請求
    項1に記載の流体加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記温度センサは熱電対であり、前記セ
    ンサホルダは、前記温度センサの検出部が挿入可能な管
    からなることを特徴とする請求項1に記載の流体加熱装
    置。
  4. 【請求項4】 前記センサホルダは、前記外管の外周面
    から浮上させて設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の流体加熱装置。
JP1997002827U 1997-04-14 1997-04-14 流体加熱装置 Expired - Lifetime JP3042499U (ja)

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