JP3042417B2 - 耐腐食性配線およびこれを用いる能動素子並びに表示装置 - Google Patents
耐腐食性配線およびこれを用いる能動素子並びに表示装置Info
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Description
スプレイ(以下AMLCD)の大画面化、高精細化、そ
して、低価格化が望まれている。しかしながら、AML
CDの大画面化の際には、配線長の増加に伴い信号入力
端と終端側とで駆動電圧波形差の増大、いわゆる駆動電
圧波形のなまりが避けられないと言う問題がある。これ
は、配線抵抗に依存した電圧降下によって生じるもの
で、特に、走査線側では、パネル面内のフィールドスル
ー量の違いによるフリッカばらつきやクロストークと言
った画質低下を引き起こすため深刻である。
題から必然的に素子サイズや配線幅が縮小され、また、
配線数の増加から各画素への選択時間が短縮されるた
め、駆動電圧波形のなまりによる画質低下はより一層顕
著となる。そして、AMLCDの大画面化、高精細化が
より一層加速すると思われる将来においては、走査線の
みならず信号線もまた低抵抗化する必要が生じる。した
がって、AMLCDの大画面化、高精細化を進めるにあ
たっては、AMLCDに用いられる全配線の抵抗を下げ
ることが必須の課題である。
用いることが最も効果的である。その中でアルミニウム
(以下Al)材料は、低抵抗で、且つ安価であるため、
AMLCDの低価格化にも寄与することができ好都合で
ある。また、可視光域での反射率が高いため、反射型L
CD(液晶ディスプレイ)の反射画素電極にも応用でき
ると言う利点がある。
越える熱工程を経るとヒロックやボイドが発生し、例え
ばヒロックによる層間ショート不良やボイドによる断線
不良と言った問題が生じる。さらに、Al材料には、エ
レクトロあるいはストレスマイグレーションによる断線
と言った信頼性の問題や耐薬品性の低さによる製造工程
上の取り扱いの悪さ等多くの問題点がある。このため、
LCD分野では、配線信号遅延が問題視される前は、こ
のような問題の少ない高融点金属材料を配線材料として
用いてきた。しかし、AMLCDのより一層の大画面
化、高精細化を望む市場要求の増大に伴い、LCD分野
でもAl材料を用いる試みが行われるようになり、例え
ばAlに他の元素を添加し、耐ヒロック性や耐マイグレ
ーション性を向上させたAl合金材料や、Alと他の金
属とを積層させた多層配線構造を採用する試みが行われ
るようになってきた。
(ITO)膜の接続部分をアルカリ性の溶液に浸漬する
と、コンタクト不良を生ずる問題がある。例えば、薄膜
トランジスタ(TFT)の構造が、画素電極として用い
るITO膜(透明画素電極)上にソース電極としてAl
膜が接続されている場合、そのAl膜上にポジ型レジス
トパターンを形成する際にアルカリ性の現像液を用いる
とAl−ITO間にコンタクト不良を生ずる。
昭64−55926に記載されている。この方法は、本
発明者の理解によれば、ITO膜上のAl膜上に形成さ
れたポジ型レジストを現像する際、Al膜がポジ型レジ
ストを現像するために使用されるアルカリ性現像液に腐
食されてAl膜上に下層のITO膜にまで達するような
ピンホールが形成され、Al−ITO間でアルカリ性現
像液を介した電池が形成されてしまうことによって、ア
ルカリ性現像液中におけるAlの酸化電位とITOの還
元電位との電位差を反応の駆動力とした電気腐食反応が
進行し、Al膜側では酸化反応によるAlの溶解が、I
TO膜側では還元反応によるITOの消失が起こってA
l−ITO間で電気的なコンタクト不良が発生してしま
うため、Al膜とITO膜の間にAlよりも酸化還元電
位が正側である金属材料を設け、Al−ITO間の両端
にかかる電位差を緩和し、電気化学的にその電気腐食反
応を抑制しようと言うものである。
膜からなるパターンを形成する際には、アルカリ性現像
液を使用しない低解像度のネガ型レジストを用いざるを
得なかったのに対し、アルカリ性現像液中でもAl−I
TO間の電気腐食反応が起こらなくなるため、高解像度
のポジ型レジストが用いることができるようになり、且
つコンタクト不良も抑制できる効果がある。また、同じ
観点から、特開平6−188265には、ITO間にI
TOの還元電位よりもその酸化電位が正側であるモリブ
デン(以下Mo)膜を設ける方法が記載されている。
防ぐために、例えば特開平4−254824では、Al
に高融点金属を添加しAlの酸化電位をITOの還元電
位側に近づけさせて電気腐食反応を起こりにくくする方
法、特開平6−230400では、アルカリ性現像液に
腐食されない膜、ここでは窒化Al(以下AIN)でA
l−ITO間を接続するかあるいは覆ってしまう方法等
が提案されている。
ITO間の電位を制御するという観点からなされたもの
で、例えば特開平4−254824及びその類似技術で
は、電気腐食反応を抑制するのに十分な量の他の元素を
Alに添加する必要があるために、Al合金の抵抗が著
しく増加し、低抵抗配線材料としてのAlの利点が失わ
れ、また、ウエットエッチング時に添加元素の残さが発
生する問題があった。
−110083及びその類似技術技術では、バリア層を
設けるための製造工程が増加し、これに伴う製造コスト
の増加が避けられない問題等があった。また、特開平6
−320400で示されているAlNは、実際には、電
気抵抗が非常に高く、絶縁体と言ってもいいような材料
であり、仮に組成を制御することができ、その電気抵抗
を下げられたとしても、配線材料に使用できる程度まで
電気抵抗を下げることは困難であると考えられる。
野や自動車・航空部品などの複合材材料関連分野におい
て、Al合金の耐食性を高めるのに効果のある添加元素
として、周期律表3A、4A、5A、6A、7A、8族
元素等が知られている。例えば特開平5―117796
には、ラジエターチューブのブレージングシートとして
用いられるAl合金の耐食性を向上させるために、Y、
Ce、La、Nd、Pr等を添加した合金が記載されて
いる。この中でNdは、ASIA DISPLAY ’
95 proceedings 1995(461−4
64頁)で、耐ヒロック性に優れたAl合金配線材料で
あることが記載されている。しかし、ディスプレイ分野
において耐腐食性の材料として、ITO等の透明電極と
の組み合わせで用いることは全く知られていなかった。
び低コストであるAl材料の特性を失うことなく、フォ
トリソグラフィー工程中にアルカリ現像液によるAl−
ITO間の電気腐食反応を効果的にしかも簡便に抑制し
うる配線または電極、およびこれらを用いる薄膜トラン
ジスタ等の能動素子を提供することを目的とする。
びこれらを用いる能動素子をLCDに用いることで、配
線信号遅延による画質低下を改善し、歩留まりよく、低
コストで、高性能なAMLCDを提供することを目的と
する。
った観点から鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。
膜と、アルカリ腐食速度が純アルミニウムより小さいア
ルミニウム合金膜とを有し、かつこの透明導電膜上にこ
のアルミニウム合金膜が積層しており、少なくとも1回
のアルカリ現像液を用いるフォトリソグラフィー工程に
より製造されることを特徴とする配線または電極に関す
る。 その際、前記アルミニウム合金膜のパターン形状
は、前記透明導電膜のパターン形状より小さいことが好
ましい。さらに、前記アルミニウム合金のアルカリ腐食
速度は、純アルミニウムの80%以下であることが好ま
しい。本発明に用いられる前記アルミニウム合金として
は、3A族元素を0.1〜10%含むものが好ましく用
いられる。特に、Ndを0.1〜10%含むことものが
好ましい。
の基板上に形成され、電気信号を伝達するための配線、
素子との接続に用いられる電極、外部回路等との接続に
用いられる外部端子等に用いられる。
液晶等の表示装置に用いられる薄膜トランジスタ等の3
端子素子、金属膜−絶縁膜−金属膜(MIM)、ダイオ
ードおよびバリスタ等の2端子素子等の能動素子の電
極、またはこれらの能動素子に電気信号を伝達する配線
に好ましく用いられる。また本発明は、基板上に透明導
電膜を成膜する工程と、成膜された透明導電膜上にアル
カリ腐食速度が純アルミニウムより小さいアルミニウム
合金膜を成膜する工程と、成膜されたアルミニウム合金
膜上に所定形状のレジストパターンを少なくともアルカ
リ現像液を用いた現像工程を経て形成するレジストパタ
ーン形成工程と、このレジストパターンをマスクとして
用いて、前記アルミニウム合金膜のパターン形状が、前
記透明導電膜のパターン形状より小さくなるようにエッ
チングするエッチング工程とを有する配線または電極の
形成方法に関する。 このとき、前記エッチング工程は、
前記アルミニウム合金膜をウェットエッチングによりパ
ターニングするウェットエッチング工程と、前記透明導
電膜をドライエッチングによりパターニングするドライ
エッチング工程の2工程からなることが好ましい。 さら
に本発明は、ガラス基板上にITO膜を成膜する工程
と、成膜されたITO膜上に、Al−Nd−Si合金膜
を成膜する工程と、このAl−Nd−Si合金膜上にド
レイン電極及び画素電極(ソース電極)用のレジストパ
ターンを少なくともアルカリ現像液を用いた現像工程を
経て形成する工程と、パターニングされたレジストパタ
ーンをマスクとして、まず、Al−Nd−Si合金膜を
ウェットエッチングにより、このレジストパターンより
も縮小させるようにウエットエッチングした後、ITO
膜をこのレジストパターンと同じ幅でドライエッチング
する工程と、このレジストパターンを剥離する工程と、
形成されたドレイン電極及び画素電極上にn型a−Si
層を選択的に形成する工程と、これらが形成されたガラ
ス基板の全面にi型a−Si層を成膜した後、このa−
Si層上にSiN層を成膜し、さらにこのSiN層上に
ゲート電極形成用材料膜を成膜する工程と、このゲート
電極形成用材料膜上にゲート電極用レジストパターンを
形成する工程と、このゲート電極用レジストパターンを
マスクとして、前記ゲート電極形成 用材料膜をドライエ
ッチングしてゲート電極を形成すると共に、前記SiN
層、i型a−Si層およびn型a−Siを連続的にドラ
イエッチングし、アイランドを形成すると同時にドレイ
ン電極及び画素電極表面を露出させる工程とを有する液
晶表示装置用の薄膜トランジスタアレイの製造方法に関
する。 さらに本発明は、ガラス基板上に遮光層を設けた
後、平坦化透明絶縁層を形成する工程と、この平坦化透
明絶縁層上にITO膜を成膜する工程と、成膜されたI
TO膜上に、Al−Nd−Si合金膜を成膜する工程
と、このAl−Nd−Si合金膜上にドレイン電極及び
画素電極(ソース電極)用のレジストパターンを少なく
ともアルカリ現像液を用いた現像工程を経て形成する工
程と、パターニングされたレジストパターンをマスクと
して、まず、Al−Nd−Si合金膜をウェットエッチ
ングにより、このレジストパターンよりも縮小させるよ
うにウエットエッチングした後、ITO膜をこのレジス
トパターンと同じ幅でドライエッチングする工程と、
このレジストパターンを剥離する工程と、形成されたド
レイン電極及び画素電極上にn型a−Si層を選択的に
形成する工程と、これらが形成されたガラス基板の全面
にi型a−Si層を成膜した後、このa−Si層上にS
iN層を成膜し、さらにこのSiN層上にゲート電極形
成用材料膜を成膜する工程と、このゲート電極形成用材
料膜上にゲート電極用レジストパターンを形成する工程
と、このゲート電極用レジストパターンをマスクとし
て、前記ゲート電極形成用材料膜をドライエッチングし
てゲート電極を形成すると共に、前記SiN層、i型a
−Si層およびn型a−Siを連続的にドライエッチン
グし、アイランドを形成すると同時にドレイン電極及び
画素電極表面を露出させる工程とを有する液晶表示装置
用の薄膜トランジスタアレイの製造方法に関する。 さら
に本発明は、この製造方法において、ドレイン電極及び
画素電極表面を露出させた後、さらに、薄膜トランジス
タ部と配線部を覆い画素部だけが露出する配線カバー用
レジストパターンを形成する工程と、この配線カバー用
レジストパターンをマスクとして、画素部のAl−Nd
−Si合金膜のみをウエットエッチングして除く工程と
を有する液晶表示装置用の薄膜トランジスタアレイの製
造方法に関する。 本発明のこれらの液晶表示装置用のT
FTアレイの製造方法は、液晶表示装置 の製造方法の1
工程として好ましく用いられる。
膜をアルカリ性現像液に対する腐食速度が純Alに比べ
て遅いAl合金材料とすることによって、Al合金膜上
にレジストパターンを形成する現像工程中、Al合金膜
上に形成されたピンホールが下層のITO膜にまで到達
する時間を遅延させることができる。少なくとも現像工
程が終了するまでの間は、Al−ITO間でアルカリ性
現像液を介した電池が形成されるのを防ぐことができる
ようになるため、現像工程中に生じるAl−ITO間の
電気腐食反応に由来したコンタクト不良を見かけ上抑制
することが可能となる。この結果、従来必要とされてき
たバリア層等を利用しなくとも高解像度のアルカリ現像
型ポジ型レジストを使用することができるので製造コス
トを削減することができる。
を遅くできるため、従来のような高抵抗なAl合金材料
を用いた場合と比べ、低抵抗配線材料としての利点も失
わない。従ってLCDの大画面化、高精細化、そして、
低価格化に寄与することができる。
腐食防止の機構をさらに詳細に説明する。
気腐食反応は、ITO膜上のAl膜上にポジ型レジスト
パターンをアルカリ性現像液を用いて形成する際に生じ
る。現像工程初期では通常、レジスト膜が、基板全面を
覆うように形成されているので、Al−ITO間で現像
液を介した電池が形成されて電気腐食反応が生じること
はない。一方、現像工程の終期では、露光されたレジス
ト膜部分が除去されるためにAl膜表面は現像液に曝さ
れるようになる。
格子欠陥等が多い部分を中心に局部アノードが形成さ
れ、現像液中で(1)式の反応によるAlの溶解が進行
すると同時に、局部アノード部よりも正側に帯電した部
位が局部カソードとなり、(2)式の反応により水素
(以下H2 )が発生し、Al膜上にピンホール形成され
る。そして、そのピンホールが下層のITO膜にまで達
すると、Al−ITO間で現像液を介した電池が形成さ
れ、現像液中におけるAlの酸化電位とITOの還元電
位との電位差に依存した電流がAl−ITO間で流れ
る。
位であるため、その反応の系で生じた電子は主にITO
側に流れ込み、(3)式によるITOの還元が起こる。
この結果、本来アルカリ性の現像液に対して不溶である
はずのITOが現像液中で消失してしまい、Al−IT
O間でコンタクト不良が生じる。そして、この時のAl
の溶解量とITOの消失量は、その系で流れた電流量に
比例し、Al−ITO間の酸化還元電位差がその反応の
駆動力になっていると考えられる。同様の考察が199
0年3月、シャープ技報第44号31〜36頁に記載さ
れている。
ために、現像液中におけるAl−ITO間の電位差をな
くすかあるいはその極性を反転させる手段や、Al−I
TO間を電気的に隔絶したり、あるいは現像液に腐食さ
れない導電膜や絶縁膜でAl−ITO部を覆ったりする
方法を用いている。 Al+4OH- →H2 AlO3 +H2 O+3e・・・・・(1) 2H2 O+2e→2OH- +H2 ↑・・・・・(2) In2 O3 +3H2 O+6e→2In+6OH- ・・・・・(3)
観点から考察した。原理的には、AlとITOの間で電
気回路が形成されなければたとえ電位差の大きい組み合
わせであっても電流は流れず電気腐食反応は進行しな
い。
現像液に溶解し、Al膜上に形成されたピンホールがI
TO膜にまで達することにあるから、少なくとも現像工
程が終了するまでの間、このピンホールがITO膜にま
で達しないようにして、Al−ITO間で現像液を介し
た電気回路が形成されないようにすれば電気腐食反応は
抑制できる。つまり、従来のような電気腐食反応が起き
ないようなAl材料を用いるものではなく、たとえ電気
腐食反応が起きるようなAl材料であっても、現像工程
が終了するまでの間だけAl膜上に形成されたピンホー
ルがITO膜にまで達することを防ぐような、言い換え
ればアルカリ性現像液に対する腐食速度が従来のAl材
料よりも遅いAl材料を用いれば見かけ上電気腐食反応
を防ぐことができる。本発明では、このような状態をA
lとITO以外の材料を用いずに実現しているので、製
造工程上、およびコスト上の利点が極めて大きい。
ム合金は、アルカリ腐食速度が純アルミニウムより小さ
く、好ましくはアルカリ腐食速度が純アルミニウムより
80%以下、さらに好ましくは70%以下、最も好まし
くは60%以下である。
アルカリ水溶性液中での腐食速度であり、例えば、東京
応化製のNMD−3等のアルカリ現像液中で測定される
ものである。
は、アルカリ腐食速度に加え、その他の特性も優れてい
ることがさらに好ましく、具体的には、 比抵抗値:10μΩ・cm以下、 耐ヒロック性:300℃でヒロックなし、 加工性:リン酸系溶液によるウェットエッチングで残さ
なし、 の条件を満足することである。
しては、アルミニウムに、3A族元素(Sc、Y、ラン
タノイド元素、アクチノイド元素)の金属を加えた合金
を挙げることができる。この中でも特にNdを加えた合
金が好ましい。
〜10%、好ましくは0.5〜5%、最も好ましくは1
〜3%である。
する働きのあるSiや耐エレクトロマイグレーション性
を高める効果があるCu等の本発明の効果を低下させな
いその他の元素を1%以下程度含んでいても良い。
あり、電位的に電気腐食反応を抑制できる材料として既
に特開平4−254824等で知られているAl−チタ
ン(以下Ti)合金とAl−タンタル(以下Ta)合金
を、そして、抵抗値や耐ヒロック性の他に腐食速度が遅
いと期待されるAl−Nd合金を、また、それらの比較
材料として純Alを用いて本発明の効果を検証する。な
お、膜質評価には、各組成のAl合金ターゲットを溶解
法により作成し、DCマグネトロンスパッタによりガラ
ス基板上に200nm程度成膜したものを用いた。スパ
ッタ条件及び各評価試料の材料組成を以下に示す。
℃、1時間)前後での各試料の比抵抗値及び表面状態
(ヒロックの有無)を四探針抵抗計及び光学顕微鏡を用
いてそれぞれ評価した後、アニール前の試料を用いてボ
ルタンメトリアナライザーによりアルカリ性現像液(東
京応化製NMD−3、室温)中での腐食電位及び腐食速
度を評価した。
応の制御を行う制御装置、反応の進行と共に変化する
作用電極電位の変動を抑制し、常に参照電極に対する作
用電極電位を目的とした設定電位に保つ定電位電界装
置、溶液中で電池を構成するための対向電極(ここで
は白金(以下Pt))と調べようとする材料からなる作
用電極(ここでは各Al試料)及び電位設定の基準とな
る参照電極(ここでは銀/塩化銀(以下Ag/AgC
l))の3電極から構成される反応容器とから構成され
ている。
酸化速度と還元速度が等しい時の電位として定義されて
おり、閉回路に流れる正味の電流が0となるような電位
を測定することによって決定することができる。Al材
料に関しては、作用電極電位を平衡電位よりも正側に掃
引し、解析可能な電位−電流曲線を得る動電位アノード
分極と呼ばれる測定を行った。この時の電位掃引範囲
は、純Alの平衡電位測定結果を参考にして−2V→0
Vとし、そのステップ幅は、100mVとした。
方法により行ったが、ITO自体が酸化物の導電体であ
ることから、作用電極電位を平衡電位よりも負側に掃引
する動電位カソード分極と呼ばれる測定を行った。この
時の電位掃引範囲は、0V→−2V、ステップ幅は、1
00mVとした。ITOの電位評価に関しては、ITO
自体がAl系材料と違って現像液に溶解せず、また、溶
液中で複雑な反応挙動を示すため、ここでは、得られた
電位−電流曲線において、正味の電流が0となる電位を
還元電位として定めた。
例を示す。図1に示される曲線の電流値を電位に対して
対数プロットするとTafelプロットと呼ばれる図2
のような曲線が得られる。この図を解析することにより
腐食電位及び腐食速度を算出することができる。前述し
たように、腐食電位は見かけ上の電流が0になる点とし
て定義されるから、図2で電流値が−∞となる電位が腐
食電位となる。また、一般に、金属の腐食速度は、Ta
felプロットの直線領域(Tafel領域)を腐食電
位側(電流値で−∞となる点)に外掃し、その腐食電位
点との交点から腐食電流を求め、ファラデーの法則から
得られる計算式を利用することによって求めることがで
きる。
3 ) R:腐食速度(cm/sec) である。
がAlで構成されていることから、純Alと同一の物理
量を用いて腐食速度の計算を行った。また、Alは、3
価のイオン(Al3+)として反応することにしたため、
その電気化学当量は、Alの分子量27をAlの価数3
で割った値とした。
る。表1は、アニール前後での比抵抗値と耐ヒロック性
についてまとめたものであるが、純Alは、抵抗値は低
いものの、耐ヒロック性が全くないことがわかる。一
方、Al合金では、アニール前の抵抗値は高いもののア
ニール後には抵抗値が減少し、規定の条件を満たすよう
になった。特に、Al−Nd合金は、規定した条件より
も十分低い値を示した。また、耐ヒロック性についても
良好で、Al−Ti合金及びAl−Nd合金で一切ヒロ
ックは発生しなかった。これらの結果から、抵抗値、耐
ヒロック性という点では、Al−Ti合金及びAl−N
d合金が好ましい材料であると言える。
食速度についてまとめたものである。従来の評価基準で
ある腐食電位の値だけでAl材料を判断すると、Al−
Ta合金及びAl−Ti合金が純Alよりも正側、すな
わち、ITOの還元電位側であるため、電位的に電気腐
食反応を抑制する材料としては好ましいと言える。しか
し、ITOの還元電位(−1.2〜1.4V)と比較す
るとまだ開きがあるので、実際に電気腐食反応を抑制し
ようとするならば、さらにTaやTiを添加し、その腐
食電位を正側にする必要があるが、著しい抵抗の増加が
避けられない。
溶液によるウエットエッチング時に残さが見られた。一
方、Al−Nd合金は、腐食電位自体純Alと大差な
く、電位的に電気腐食反応を抑制する材料としては期待
できないことがわかるが、その腐食速度は純Alの約半
分と最も小さい値を示した。逆に、Al−Ta合金、A
l−Ti合金の腐食速度は、純Alよりも大きい値とな
った。
価]以上の結果から、ITOと積層するアルミニウム合
金としては、Al−Nd合金が最も優れた材料であるこ
とがわかった。そこで、以上の評価結果を踏まえ、各A
l材料を用いて図3に示すようなITO膜2とAl膜3
の積層試料を作製し、実際の現像工程における電気腐食
反応の発生状況を比較した。
Al膜厚は、200nmとした。図3に示すように、I
TO膜2はAl膜3により、またAl膜3はポジ型レジ
スト4により全面覆われている構造であるため、試料端
部から現像液が染み込み、不必要な箇所で電気腐食反応
を起こさせるようなことはない。また、試料は、現像が
終了した時点で速やかに純水洗浄し、乾燥した。
わち、除去されて無くなる部分でもし電気腐食反応が生
じれば、生じた箇所のAl膜3表面には、小さなピンホ
ールが見られ、また、ガラス基板1を通して観察できる
ITO膜2側では、ITOが還元された跡である円形の
黒化部分を見ることができるので、電気腐食反応の抑制
効果を実際のプロセスに近い状態で確認することができ
る。
l材料で電気腐食反応の形跡が観察された。以上のよう
に、Al−Nd合金は、その腐食速度が遅いため現像時
の時間的余裕を大きく取ることができ、見かけ上電気腐
食反応を抑制できることがわかった。さらに、Al−N
d合金は、250℃以上の温度でアニールすると、その
比抵抗値が6μΩ・cm程度まで低下し、さらに、ヒロ
ックも発生しないことから、LCD用の配線材料として
は好ましい材料であることがわかった。
(Nd2atom%)にシリコン(以下Si)を0.5
atom%添加した3元系のAl合金を配線材料に用い
て実際にTFTアレイを作製し、さらに、LCDパネル
の試作を通して本発明の実用性を検証する。ここで、新
たにSiを添加した材料を用いるのは、ソース/ドレイ
ン電極にもAl合金を用いた場合、TFTの活性層ある
いは不純物層に用いられているSiがAl合金中に吸い
上げられて無くなってしまう、いわゆるSi反応を抑制
するためである。この添加量は、AlとSiの熱力学的
状態図から、300℃程度でのSi固溶限程度以上であ
る。Al−Nd−Si合金の特性は、本組成においては
比抵抗値、耐ヒロック性、腐食電位及び腐食速度に関
し、Al−Nd合金とほぼ同じであった。また、リン酸
系溶液を用いたウエットエッチングでも残さは見られな
かった。
て、特に、TFTの構造等に制約はないが、ここでは、
使用フォトマスク数を削減でき、製造コストを下げるこ
とができる順スタガ型構造についての例を示す。
レイン領域とのオーミックコンタクトを図るためのn型
非晶質Si(以下n型a−Si)層並びにチャンネル層
となるi型非晶質Si(以下i型a−Si)層を形成す
る工程順になるので、Al表面酸化膜によるコンタクト
不良を避けるには、n型a−Si層形成前に真空中でA
l表面酸化膜を除去する工程等を設けるか、あるいはn
型層a−Si層とコンタクト可能な材料をAl層の下層
に設ければよい(Al層の上層では、Al表面酸化膜に
よりコンタクト特性が低下する)。本実施形態中では、
Al合金を用いたTFTアレイを反射型LCDにも透過
型LCDにも使用できるようにするため、Al電極の下
層に、コンタクト用電極兼画素電極としてITOを設け
た積層配線構造を採用した。
うにガラス基板6上にITO膜7を20nmスパッタし
た後、Al−Nd−Si合金膜8を200nmスパッタ
する。そして、Al−Nd−Si合金膜8上にドレイン
電極及び画素電極(ソース電極)用のレジストパターン
9、10を形成する。Al−Nd−Si合金8の膜厚
は、配線による電圧降下分を考えると厚い方がよいが、
膜厚が厚いとパターニング後の段差が大きくなるので後
で成膜されるプラズマ気相成長(以下PCVD)膜の段
差被覆性のを考えると膜厚は薄い方が好ましい。しか
し、Al−Nd−Si合金膜8の膜厚が100nm以下
では、電気腐食反応が完全に妨げないことから、ここで
は、プロセス上の余裕を見て、その膜厚を200nmと
した。
特性の低下が懸念されたが、後で述べるように、Al−
Nd−Si合金膜8をウエットエッチングでパターニン
グするため、ある程度のテーパー形状が得られ、また、
ITO膜7をドライエッチングでパターニングするた
め、あらかじめAl−Nd−Si合金膜8のパターン幅
をある程度縮小させておけばAl−Nd−Si合金膜8
とITO膜7との間で段差形状が形成でき、段差被覆性
の低下を緩和できる等のプロセス上の改善策が可能であ
ることから、厚膜にしたことによる弊害は少なかった。
の現像工程時にAl−ITO間で電気腐食反応によるコ
ンタクト不良が生じてしまい、低抵抗のAl材料を用い
ることが不可能であったが、Al−Nd−Si合金膜8
を用いた場合では、実際のプロセスにおいても電気腐食
反応は一切見られなかった。
として、まず、Al−Nd−Si合金膜8をリン酸系エ
ッチング液(組成:重量比でリン酸9.26:酢酸0.
58:硝酸0.16)を開いてエッチング時間を長めに
とり、レジストパターン9、10よりも1μm程度縮小
させるようにウエットエッチングした後、ITO膜7を
塩素(Cl2 )ガスを用いてレジストパターン9、10
と同じ幅でドライエッチングし、その後、レジストパタ
ーン9、10を剥離し、ドレイン電極11と反射画素電
極12は図5に示すような段差形状となる。
3 )ガス及び微量のシラン(SiH 4 )ガスをプラズマ
分解してドレイン電極11及び反射画素電極12上にの
みリン(P)原子リッチなn型a−Si層13を選択的
に形成する。この際、PH3プラズマドーピングによっ
てもn型a−Si層13の選択形成は可能である。
をプラズマ分解してガラス基板6全面にi型a−Si層
14を50nm成膜した後、SiH4 ガス、アンモニア
(NH3 )ガス、窒素(以下N2 )ガスをプラズマ分解
してa−Si層14上に窒化Si(SiN)層15を3
00nm成膜する。その後、SiN層15上にAl−N
d−Si合金膜16を200nmスパッタした後、その
上にゲート電極用のレジストパターン17を形成する
(図6)。
て、Al−Nd−Si合金膜16をCl2 系ガスにより
ドライエッチングしてゲート電極18を形成した後、エ
ッチングガスを四弗化炭素(CF4 )ガス及び酸素(O
2 )ガスに切り替え、SiN層15、i型a−Si層1
4、n型a−Si13を連続的にドライエッチングし、
アイランドを形成すると同時にドレイン電極11及び反
射画素電極12表面を露出させる。通常、Al材料は、
CF4 系ガスではドライエッチングされないので、結果
的にAl−Nd−Si合金膜表面が露出した時点でエッ
チングは停止する。但し、長時間エッチングを続ける
と、PCVD層のサイドエッチングが生じたり、Al−
Nd−Si合金膜表面に若干の荒れが生じるので注意す
る必要がある。なお、ゲート電極18パターニングは、
リン酸系溶液によるウエットエッチングで行ってもよ
い。その後、レジストパターン17を剥離して反射型L
CD用のTFTアレイを形成することができる(図
7)。この場合、その端子部は図8のようになる。
イン電流特性を示す。ON(Vg=20V)/OFF
(Vg=−10V)電流比7桁以上、移動度0.5cm
2 /V・s以上と液晶を動作させるには十分良好な特性
が得られた。
板を用いた反射型LCDの断面構造を図10に示す。偏
向板による光損失を無くすため、液晶層としては偏向板
を必要としないゲスト−ホスト(以下G−H)液晶24
を用いた。また、カラー化のためのカラーフィルター
(R:赤、G:緑、B:青)20と外周光の利用効率及
び反射光の散乱特性を向上させるための拡散シート23
を設けた。
反応に由来するような点・線欠陥は一切見られず、良好
なパネル動作を実現できた。
する実施形態について説明する。図11に示すように、
はじめに、ガラス基板6上に厚さ100nmのAl−N
d−Si合金膜による遮光層25を設けた後、厚さ30
0nmのポリシラザンによる平坦化透明絶縁層26を形
成する。この際、遮光層25としてはAl−Nd−Si
合金膜に限らず、遮光効果があればどんな材料でもよ
い。また、遮光層25上に設けた透明絶縁像26もポリ
シラザンに限る必要はなく、酸化Si(SiO2 )膜や
SiN膜のような透明絶縁層でもよい。
から図7で説明した内容と同様にして、図12から図1
4までに示す工程によりTFTアレイを形成した後、図
15に示すようなTFT部と配線部だけを覆い画素部だ
けが露出する配線カバー用レジストパターン27を形成
する。この際の現像工程時にも電気腐食反応の形跡は見
られなかった。
チングされないことを利用して、画素部のAl−Nd−
Si合金膜のみをリン酸系溶液によりウエットエッチン
グし、その後、レジストパターン27を除去することに
よって透過型LCDに応用可能なITOの透明画素電極
28を備えたTFTアレイを形成できる(図16)。な
お、端子部の構造及びTFT特性は、図8、図9と同じ
である。
板を用いた透過型LCDの断面構造を図17に示す。先
の反射型LCD同様、今回試作した透過型LCDにも、
電気腐食反応に由来するような点・線欠陥は一切見られ
ず、パネル動作的には全く問題がなかった。なお、透過
型LCDでは、バックライトを光源に用いるので、液晶
層としては最もよく用いられている偏向板30を必要と
するツイステッド−ネマティック(TN)液晶29を用
いた。
膜上にバリア層となるような金属膜や不動態膜並びに絶
縁膜等を設ける必要が無い。このため、Al−ITO間
の接続工程に関する余分な工程数の増加や製造コストの
増加を抑制できる。
ので、LCDの配線等に用いると、大面積にわたって配
線信号遅延による画質低下を抑制できるようになる。
同じ工程で製造できる。このため、同一の製造装置、製
造ラインにより反射型LCD、透過型LCDの双方を製
造することができる。同一製造ラインで需要に応じて製
造数を調整できるため、設備投資を軽減することが可能
となる。
めの試料断面図である。
を図示する平面及び断面図である。
を図示する平面及び断面図である。
を図示する平面及び断面図である。
を図示する平面及び断面図である。
ある。
性を示す図である。
る。
スを図示する平面及び断面図である。
スを図示する平面及び断面図である。
スを図示する平面及び断面図である。
スを図示する平面及び断面図である。
スを図示する平面及び断面図である。
スを図示する平面及び断面図である。
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 導電材料として、透明導電膜と、アルカ
リ腐食速度が純アルミニウムより小さいアルミニウム合
金膜とを有し、かつこの透明導電膜上にこのアルミニウ
ム合金膜が積層しており、少なくとも1回のアルカリ現
像液を用いるフォトリソグラフィー工程により製造され
ることを特徴とする配線または電極。 - 【請求項2】 前記アルミニウム合金膜のパターン形状
が、前記透明導電膜のパターン形状より小さいことを特
徴とする請求項1記載の配線または電極。 - 【請求項3】 前記アルミニウム合金のアルカリ腐食速
度が、純アルミニウムの80%以下であることを特徴と
する請求項1または2記載の配線または電極。 - 【請求項4】 前記アルミニウム合金が、3A族元素を
0.1〜10%含むことを特徴とする請求項1または2
記載の配線または電極。 - 【請求項5】 前記アルミニウム合金が、Ndを0.1
〜10%含むことを特徴とする請求項1または2記載の
配線または電極。 - 【請求項6】 2端子または3端子能動素子であって、
この能動素子の電極またはこの能動素子に電気信号を伝
達する配線が、請求項1〜5のいずれかに記載の配線ま
たは電極によって構成されていることを特徴とする能動
素子。 - 【請求項7】 ソース電極、ドレイン電極もしくはゲー
ト電極、またはこれらの電極に電気信号を伝達する配線
が、請求項1〜5のいずれかに記載の配線または電極に
よって形成されていることを特徴とする薄膜トランジス
ター。 - 【請求項8】 ガラス基板と、このガラス基板上に2端
子または3端子能動素子と、この能動素子に電気信号を
伝達する配線とを有する表示装置において、この能動素
子の電極または配線が、請求項1〜5のいずれかに記載
の配線または電極によって形成されていることを特徴と
する表示装置。 - 【請求項9】 基板上に透明導電膜を成膜する工程と、 成膜された透明導電膜上にアルカリ腐食速度が純アルミ
ニウムより小さいアルミニウム合金膜を成膜する工程
と、 成膜されたアルミニウム合金膜上に所定形状のレジスト
パターンを少なくともアルカリ現像液を用いた現像工程
を経て形成するレジストパターン形成工程と、 このレジストパターンをマスクとして用いて、前記アル
ミニウム合金膜のパターン形状が、前記透明導電膜のパ
ターン形状より小さくなるようにエッチングするエッチ
ング工程とを有する配線または電極の形成方法。 - 【請求項10】 前記エッチング工程が、前記アルミニ
ウム合金膜をウェットエッチングによりパターニングす
るウェットエッチング工程と、前記透明導電膜をドライ
エッチングによりパターニングするドライエッチング工
程の2工程からなる請求項9記載の配線または電極の形
成方法。 - 【請求項11】 ガラス基板上にITO膜を成膜する工
程と、 成膜されたITO膜上に、Al−Nd−Si合金膜を成
膜する工程と、 このAl−Nd−Si合金膜上にドレイン電極及び画素
電極(ソース電極)用のレジストパターンを少なくとも
アルカリ現像液を用いた現像工程を経て形成する工程
と、 パターニングされたレジストパターンをマスクとして、
まず、Al−Nd−Si合金膜をウェットエッチングに
より、このレジストパターンよりも縮小させるようにウ
エットエッチングした後、ITO膜をこのレジストパタ
ーンと同じ幅でドライエッチングする工程と、 このレジストパターンを剥離する工程と、 形成されたドレイン電極及び画素電極上にn型a−Si
層を選択的に形成する工程と、 これらが形成されたガラス基板の全面にi型a−Si層
を成膜した後、このa−Si層上にSiN層を成膜し、
さらにこのSiN層上にゲート電極形成用材料膜を成膜
する工程と、 このゲート電極形成用材料膜上にゲート電極用レジスト
パターンを形成する工程と、 このゲート電極用レジストパターンをマスクとして、前
記ゲート電極形成用材料膜をドライエッチングしてゲー
ト電極を形成すると共に、前記SiN層、i型a−Si
層およびn型a−Siを連続的にドライエッチングし、
アイランドを形成すると同時にドレイン電極及び画素電
極表面を露出させる工程と を有する液晶表示装置用の薄
膜トランジスタアレイの製造方法。 - 【請求項12】 ガラス基板上に遮光層を設けた後、平
坦化透明絶縁層を形成する工程と、 この平坦化透明絶縁層上にITO膜を成膜する工程と、 成膜されたITO膜上に、Al−Nd−Si合金膜を成
膜する工程と、 このAl−Nd−Si合金膜上にドレイン電極及び画素
電極(ソース電極)用のレジストパターンを少なくとも
アルカリ現像液を用いた現像工程を経て形成する工程
と、 パターニングされたレジストパターンをマスクとして、
まず、Al−Nd−Si合金膜をウェットエッチングに
より、このレジストパターンよりも縮小させるようにウ
エットエッチングした後、ITO膜をこのレジストパタ
ーンと同じ幅でドライエッチングする工程と、 このレジストパターンを剥離する工程と、 形成されたドレイン電極及び画素電極上にn型a−Si
層を選択的に形成する工程と、 これらが形成されたガラス基板の全面にi型a−Si層
を成膜した後、このa−Si層上にSiN層を成膜し、
さらにこのSiN層上にゲート電極形成用材料膜を成膜
する工程と、 このゲート電極形成用材料膜上にゲート電極用レジスト
パターンを形成する工程と、 このゲート電極用レジストパターンをマスクとして、前
記ゲート電極形成用材料膜をドライエッチングしてゲー
ト電極を形成すると共に、前記SiN層、i型a−Si
層およびn型a−Siを連続的にドライエッチングし、
アイランドを形成すると同時にドレイン電極及び画素電
極表面を露出させる工程とを有する液晶表示装置用の薄
膜トランジスタアレイの製造方法。 - 【請求項13】 請求項12において、ドレイン電極及
び画素電極表面を露出させた後、さらに、薄膜トランジ
スタ部と配線部を覆い画素部だけが露出する配線カバー
用レジストパターンを形成する工程と、 この配線カバー用レジストパターンをマスクとして、画
素部のAl−Nd−S i合金膜のみをウエットエッチン
グして除く工程とを有する請求項12記載の液晶表示装
置用の薄膜トランジスタアレイの製造方法。 - 【請求項14】 請求項11〜13のいずれかに記載の
液晶表示装置用のTFTアレイの製造方法を1工程とし
て有する液晶表示装置の製造方法。
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JP8243043A JP3042417B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 耐腐食性配線およびこれを用いる能動素子並びに表示装置 |
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JP2009008770A (ja) | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Kobe Steel Ltd | 積層構造およびその製造方法 |
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- 1996-09-13 JP JP8243043A patent/JP3042417B2/ja not_active Expired - Fee Related
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